JPH08331887A - 同期型交流サーボモータ駆動装置 - Google Patents

同期型交流サーボモータ駆動装置

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JPH08331887A
JPH08331887A JP7138231A JP13823195A JPH08331887A JP H08331887 A JPH08331887 A JP H08331887A JP 7138231 A JP7138231 A JP 7138231A JP 13823195 A JP13823195 A JP 13823195A JP H08331887 A JPH08331887 A JP H08331887A
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JP
Japan
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reference current
signal
servo motor
synchronous
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JP7138231A
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Inventor
Kunihiko Sasaki
佐々木  邦彦
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、歪みを除去した三相正弦波にて同
期型交流サーボモータを正弦波駆動できる同期型交流サ
ーボモータ駆動装置を提供する。 【構成】 本発明は、同期型交流サーボモータの磁極位
置検出信号と二相パルスとを出力するエンコーダ8と、
前記磁極位置検出信号と二相パルスとに基づき基準電流
を発生して同期型交流サーボモータの電流制御系4に帰
還する基準電流波形発生回路6とを有する同期型交流サ
ーボモータ駆動装置において、前記基準電流波形発生回
路6は、この基準電流波形発生回路6自体の処理に伴う
基準電流の位相遅れ時間を補償する遅れ時間補償器を設
け、処理速度が遅いCPUを用いた場合でも歪みの無い
基準電流により同期型交流サーボモータを正弦波駆動す
るようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同期型交流サーボモー
タ駆動装置の基準電流波形発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、同期型交流サーボモータ駆動装置
として、特開平2−159993号公報に開示された提
案がなされている。
【0003】同公報に開示された同期型交流サーボモー
タ駆動装置は、図7に示すように、同期型交流サーボモ
ータ(以下「サーボモータ」という。)7の回転軸に結
合されたパルスエンコーダ8からの回転速度Nに応じた
二相方形波信号であるパルスA,Bを速度検出器5に入
力し、この速度検出器5により生成する速度帰還信号n
を加算器1に出力する。加算器1は、前記速度帰還信号
nの他、速度指令値naを入力しており、これらの偏差
(na−n)を速度補償器2に送る。速度補償器2は偏
差(na−n)を基にトルク指令τを出力する。一方、
基準電流波形発生回路27は、パルスエンコーダ8から
出力される磁極位置検出信号U,V,Wと、二相方形波
信号であるパルスA,Bとを入力とし、基準電流波形
a,b,cを出力する。
【0004】そして、前記トルク指令τと基準電流波形
a,b,cは乗算器3a,3b,3cにそれぞれ入力さ
れる。各乗算器3a,3b,3cは各入力信号の乗算値
である電流指令iu(=τ×a),iv(=τ×b),
iw(=τ×c)として電流制御系4へ出力し、電流制
御系4は各電流指令iu,iv,iwに基づいてサーボ
モータ7のモータ電流Iu,Iv,Iwを制御するよう
になっている。
【0005】次に、図8を参照して、前記基準電流波形
発生回路27の構成を詳細に説明する。この基準電流波
形発生回路27は、入力端子p1 からのパルスA,Bを
取り込みそのパルス数を計数して第1の角度信号θcと
して出力するカウンタ9と、入力端子p2 からの磁極位
置検出信号U,V,Wを入力し、これらの立上り、立下
りの全エッジ点でエッジ検出信号を出力するエッジ検出
器10と、前記磁極位置検出信号U,V,Wを入力し、
サーボモータ7の回転子の回転方向を検出、記憶して回
転方向信号F/Rを出力する回転方向検出器11と、磁
極位置検出信号U,V,Wに同期して基準電流波形a,
b,cをそれぞれ出力する方形波発生回路12と、図1
0に示すように、予め記憶している種々の第2の角度信
号θ0 の情報のうち前記磁極位置検出信号U,V,Wと
回転方向信号F/Rとに対応する第2の角度信号θ0 を
出力する角度テーブル13と、前記エッジ検出器10の
出力であるエッジ検出信号がセット端子に入力されるフ
リップフロップ14と、前記カウンタ9からの第1の角
度信号θcと角度テーブル13からの第2の角度信号θ
0 とを加算し出力θを出力する加算器28と、この加算
器28の出力θを取り込み基準電流波形a,b,cを出
力する正弦波発生器16と、前記フリップフロップ14
の出力を切換選択端子に入力し、正弦波発生器16の出
力と前記方形波発生器12の出力とを切り替えるスイッ
チ17とを具備している。
【0006】前記エッジ検出器10の出力であるエッジ
検出信号は、カウンタ9のリセット端子並びに回転方向
検出器11にも入力されるようになっている。
【0007】以下、前記基準電流波形発生回路27の動
作を図8、図9を参照して説明する。まず、エッジ検出
器10に磁極位置検出信号U,V,Wの何れかの立上り
エッジ又は立下りエッジが入力される前においては、ス
イッチ17は方形波発生器12からの出力を基準電流発
生回路27の出力端子qからの出力とするようにセット
されている。したがって、基準電流波形発生回路27
は、磁極位置検出信号U,V,Wの論理に応じた方形波
発生器12の三相方形波信号を基準電流波形a,b,c
として出力している。この間、カウンタ9はパルスA,
Bを計数している。
【0008】次に、エッジ検出器10が磁極位置検出信
号U,V,Wの何れかの立上りエッジ又は立下りエッジ
を検出すると、図9に示す時刻tEDにおいてエッジ検出
器10はエッジ検出信号を出力する。
【0009】カウンタ9はこのエッジ検出信号によりパ
ルスA,Bのカウント値を電気角60°毎にリセット
し、回転方向検出器11は該エッジ検出信号及び磁極位
置信号U,V,Wにより決定される回転方向を検出、記
憶し、回転方向信号F/Rを角度テーブル13に出力す
る。また、フリップフロップ14は、基準電流波形a,
b,cを三相方形波から三相正弦波に切り換えるべくス
イッチ17に切換信号を送出する。
【0010】前記角度テーブル13は、回転方向信号F
/R及び磁極位置信号U,V,Wに応じた第2の角度信
号θ0 を加算器28に出力する。
【0011】そして、加算器28は、カウンタ9の出力
である第1の角度信号θcと第2の角度信号θ0 とを加
算し、この加算値θ(=θc+θ0 )を、正弦波発生器
16に出力する。この結果、基準電流波形発生回路27
は、この加算値θに基づく正弦波発生器16の出力であ
る三相正弦波を基準電流波形a,b,cとしてスイッチ
17を介し出力端子qに出力する。
【0012】このような従来装置では、磁極位置検出信
号U,V,Wの最初のエッジを検出するまでは三相正弦
波駆動し、エッジ検出後は、電気角で最大60°の期
間、方形波駆動するだけで三相正弦波駆動に切り換わる
ので、滑らかなサーボ特性を得ることが可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】一般に、同期型交流サ
ーボモータ駆動装置は、ソフトウェア化が進んでおり、
基準電流波形発生回路27もソフトウェア化されてい
る。即ち、前記加算器1、速度補償器2、基準電流波形
発生回路27において、方形波発生器12,角度テーブ
ル13,フリップフロップ14,加算器28,正弦波発
生器16,スイッチ17の部分を、CPUを用いてソフ
トウェアによる制御を行うことは容易であり実現されて
いる。
【0014】この場合においても、エッジ検出器10に
より磁極位置検出信号U,V,Wの最初のエッジを検出
してから以降は方形波駆動から正弦波駆動に切り替える
ことができる。しかしながら、正弦波駆動時のCPU
は、以下に示す様な種々の処理を行わなければならず、
その処理時間が長くなってしまうという問題がある。
【0015】(1)速度検出器5にて得られる速度帰還
信号nを読み込み、既に得られている速度指令値naか
ら速度帰還信号nを減算し、速度偏差(na−n)を求
める。
【0016】(2)サーボモータ7,サーボモータ駆動
装置に適切な補償を施した速度補償器2により、速度偏
差(na−n)からトルク指令τを演算する。
【0017】(3)カウンタ9の出力であるカウント
値、即ち、第1の角度信号θcと、回転方向検出器11
の出力である回転方向信号F/Rと、パルスエンコーダ
8の出力である磁極位置検出信号U,V,Wの状態を、
それぞれ読み込む。
【0018】(4)上記にて読み込んだ回転方向信号F
/R、磁極位置検出信号U,V,Wの状態から、角度テ
ーブル13のデータを参照して、第2の角度信号θ0 を
求める。
【0019】(5)上記にて得られた第1の角度信号θ
cと、第2の角度信号θ0 とを加算し、加算値θ(=θ
c+θ0 )を求める。
【0020】(6)上記にて得られた加算値θより三相
正弦波を求め、基準電流波形a,b,cとして出力す
る。
【0021】しかしながら、上述したようなCPUを用
いた処理では、カウンタ9にて検出した第1の角度信号
θcが、上記の処理を行ってサーボモータ7に印可すべ
き基準電流波形a,b,cとして基準電流波形発生回路
27から出力される時には、サーボモータ7は回転して
いる為に第1の角度信号θcはCPU処理時間tCPU
だけ遅れたカウント値となってしまっている。
【0022】図11は、正弦波駆動時における基準電流
波形a,b,cのいずれかとCPU処理時間tCPU との
関係を示したものであり、モータ速度Nが遅い場合電気
角1周期(電気角1周期分移動する時間TE )と比較し
た場合のCPU処理時間tCP U による電気角位相ずれφ
の影響はあまり問題にならないが、モータ速度Nが速く
なると電気角1周期と比較した場合のCPU処理時間t
CPU による電気角位相ずれφの影響が大きくなる。従っ
て、CPU処理時間tCPU 分だけ遅いカウント値を基に
基準電流波形a,b,cを発生させると、三相正弦波に
は歪みが生じてしまい、滑らかなサーボ特性は得られな
くなってしまう。この為に、回転ムラや整定時間等種々
の特性劣化は免れられなくなる。
【0023】そこで、本発明は、比較的安価なCPUを
用いて構成した場合でも、歪みを除去した三相正弦波に
て同期型交流サーボモータを正弦波駆動できる同期型交
流サーボモータ駆動装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、同期型交流サ
ーボモータの磁極位置検出信号と二相パルスとを出力す
るエンコーダと、前記磁極位置検出信号と二相パルスと
に基づき基準電流を発生して同期型交流サーボモータの
電流制御系に帰還する基準電流波形発生回路とを有する
同期型交流サーボモータ駆動装置において、前記基準電
流波形発生回路は、この基準電流波形発生回路自体の処
理に伴う基準電流の位相遅れ時間を補償する遅れ時間補
償器を含むことを特徴とするものである。また、前記前
記基準電流波形発生回路の遅れ時間補償器は、CPUの
制御の基に同期型交流サーボモータの回転速度に応じた
信号と、回転方向に応じた信号とに基づきこの基準電流
波形発生回路自体の処理に伴う基準電流の位相遅れを補
償する補償信号を生成する構成としている。
【0025】即ち、図1、図2は本発明の同期型交流サ
ーボモータ駆動装置の構成を示す図であり、図7、図8
に示す従来例と同一の機能を有する要素には同一の符号
を付して示すものであり、本発明における基準電流波形
発生回路6は従来の基準電流波形発生回路27と略同様
な構成であるが、遅れ時間補償器18を付加したことが
特徴である。この遅れ時間補償器18は、速度検出器5
の出力である速度帰還信号nと回転方向検出器11の出
力である回転方向信号F/Rとを入力し、電気角1周期
の位相遅れ分を補償する補償信号である第3の角度信号
θdを出力するように構成している。
【0026】
【作用】以上の様に構成される本発明の作用を以下に詳
述する。図1に示すように、サーボモータ7の回転軸に
結合されたパルスエンコーダ8からの二相方形波信号で
あるパルスA,Bが速度検出器5に入力される。そし
て、この速度検出器5は速度帰還信号nを加算器1に出
力する。
【0027】加算器1は、この速度帰還信号nのほか速
度指令値naを入力しており、これらの偏差(na−
n)を求めて速度補償器2に送る。速度補償器2は偏差
(na−n)を基にトルク指令τを出力する。一方、基
準電流波形発生回路6は、パルスエンコーダ8から出力
される磁極位置検出信号U,V,Wと、二相方形波信号
であるパルスA,Bと速度検出器5から出力される速度
帰還信号nとを各々の入力端子p1 、p2 、p3 から取
り込み、基準電流波形a,b,cを出力する。
【0028】そして、前記トルク指令τと基準電流波形
a,b,cは、乗算器3a,3b,3cにそれぞれ入力
され、各乗算器3a,3b,3cは各入力信号の乗算値
を電流指令iu(=τ×a),iv(=τ×b),iw
(=τ×c)として電流制御系4へ出力し、電流制御系
4は各電流指令iu,iv,iwに基づいてモータ電流
Iu,Iv,Iwを制御する。
【0029】次に、図2を参照して、基準電流波形発生
回路6の動作を詳述する。まず、入力端子p1 からのパ
ルスA,Bは、カウンタ9に入力され、パルスA,Bの
数が計数されて第1の角度信号θcを出力する。また、
入力端子p2 からの磁極位置検出信号U,V,Wは、こ
れらの立上り、立下りの全エッジ点でエッジ検出信号を
出力するエッジ検出器10、回転子の回転方向を検出、
記憶して回転方向信号F/Rを出力する回転方向検出器
11及び磁極位置検出信号U,V,Wに同期して基準電
流波形a,b,cをそれぞれ出力する方形波発生回路1
2とに入力され、さらに、第2の角度信号θ0 を出力す
る角度テーブル13に入力される。
【0030】また、入力端子p3 からの速度帰還信号n
は、回転速度に応じた電気角位相ずれφを補償する第3
の角度信号θdを出力する遅れ時間補償器18に入力さ
れる。そして、エッジ検出器10の出力であるエッジ検
出信号は、フリップフロップ14のセット端子及びカウ
ンタ9のリセット端子並びに回転方向検出器11に入力
される。
【0031】また、回転方向検出器11の出力端子は角
度テーブル13及び遅れ時間補償器18に入力されてい
ると共に、カウンタ9及び角度テーブル13並びに遅れ
時間補償器18の出力は加算器15に入力され、この加
算器15の出力θは正弦波発生器16に入力されてい
る。そして、正弦波発生器16の出力及び方形波発生器
12の出力は、切換機能を有するスイッチ17に入力さ
れ、フリップフロップ14の出力はこのスイッチ17の
切換選択端子に入力される。
【0032】遅れ時間補償器18は、入力端子p3 から
速度帰還信号nと前記回転方向検出器11からの回転方
向信号F/Rとを入力する。
【0033】CPU処理時間tCPU による電気角位相ず
れφは、モータ速度Nと以下の関係がある。即ち、モー
タ速度Nの時に、電気角1周期分の位置を移動するのに
要する時間TE は、数1で表すことができる。
【0034】
【数1】
【0035】
【数2】
【0036】CPU処理時間tCPU と電気角位相ずれφ
との関係は、数3で表すことができる。
【0037】
【数3】
【0038】従って、電気角位相ずれφは、数4で表す
ことができる。
【0039】
【数4】
【0040】CPU処理時間tCPU と、磁極数Pはシス
テム運転前から予め分かっていことから、モータ速度N
により電気角位相ずれφが変化する。従って遅れ時間補
償器18では、上記の関係を基に速度帰還信号nと回転
方向信号F/Rとに応じた電気角位相ずれφを求め、第
3の角度信号θd(=−φ)を出力する。
【0041】前記カウンタ9によりパルスA,Bの数を
計数した第1の角度信号θcと、磁極位置検出信号U,
V,Wとの論理により決まる第2の角度信号θ0 と、速
度によって変化する電気角位相ずれφを補償する第3の
角度信号θdとを加算器15により全て加算し、加算値
θを求める。速度によりずれてしまう電気角位相が補正
されているこの加算値θは、正弦波発生器16へ出力さ
れ、正弦波発生器16にて三相正弦波が得られ、スイッ
チ17を介して基準電流波形a,b,cとして出力端子
qから出力される。
【0042】
【実施例】以下に、本発明の実施例について、図3乃至
図6を参照して説明する。
【0043】図3は本実施例に於けるハードウェア構成
を示すブロック図である。尚、図3において、図1、図
2に示す要素と同一の機能を有するものには同一符号を
付し、その詳細な説明は省略する。
【0044】図3に示す本実施例の同期型交流サーボモ
ータ駆動装置における基準電流発生回路6Aは、図2に
示す方形波発生器12、角度テーブル13、フリップフ
ロップ14、加算器15、正弦波発生器16、スイッチ
17及び遅れ時間補償器18に相当する構成を、各種イ
ンターフェース21、CPU20、割り込みコントロー
ラ22、タイマ23、図10に示すような回転方向信号
F/R、磁極位置検出信号U,V,W及び第3の角度信
号θdの種々の組み合わせ情報を記憶したRAM24、
同期型交流サーボモータ駆動装置における基準電流発生
回路6Aの制御プログラムを格納したROM25、前記
CPU20により演算された三相方形波信号又は三相正
弦波信号を演算値から電圧値へ変換するD/A変換器2
6を用いて構成している。
【0045】図4は本実施例におけるCPU20が制御
プログラムに基づいて処理するソフトウェアのフローチ
ャートであり、詳述すると、主制御フローは初期設定S
T1、割り込み許可ST2、方形波駆動ルーチンST
3、正弦波駆動ルーチンST4により構成される。
【0046】図4において、初期設定処理(ST1)
は、CPU20やシステムの各種初期化を行う動作であ
り、各種インターフェース21、バス、演算変数等の設
定や初期化が行われる。割り込み許可処理(ST2)
は、電源投入後に最初に現れるU,V,W相何れかのエ
ッジを検出した場合に割り込みコントローラ22がCP
U20に割り込みを行わせることを許可する動作であ
る。
【0047】また、方形波駆動ルーチンST3の詳細を
図5に、正弦波駆動ルーチンST4の詳細を図6に各々
示す。
【0048】方形波駆動ルーチンST3においては、図
5に示すように、回転方向検出器11から回転方向信号
F/Rを読み込み(st1)、入力端子p2 から磁極位
置検出信号U,V,Wの論理を取り込んで(st2)、
読み込んだ回転方向信号F/Rと磁極位置信号U,V,
Wの論理とから三相方形波信号を演算し(st3 )、こ
の三相方形波信号をD/A変換器26に出力する(st
4)。
【0049】そして、外部割り込み要求が発生すると、
CPU20の処理が方形波駆動ルーチンST3から正弦
波駆動ルーチンST4へ移行する。
【0050】正弦波駆動ルーチンST4について以下に
詳述する。まず、割り込みコントローラ22がCPU2
0に割り込みを行わせることを禁止し(st11)、カ
ウンタ9から第1の角度信号θcを読み込む(st1
2)、さらに、回転方向検出器19から回転方向信号F
/Rを読み込む(st13)。次に、入力端子p2 から
磁極位置検出信号U,V,Wの論理を読み込む(st1
4)、それぞれ読み込んだ回転方向信号F/Rと磁極位
置検出信号U,V,Wの論理とから前記ROM25に既
述した図10のように格納されている角度テーブルデー
タを参照して第2の角度信号θ0 を演算する(st1
5)。
【0051】次に、入力端子p3 から速度帰還信号nを
取り込み(st16)、回転方向信号F/Rと速度帰還
信号nとから、第3の角度信号θdを演算する(st1
7)。
【0052】さらに、CPU20により第1の角度信号
θc、第2の角度信号θ0 、第3の角度信号θdの加算
処理を行い(st18)、加算値θを求めこの加算値θ
に基づき三相正弦波信号を決定し(st19)、この三
相正弦波信号をD/A変換器26に出力する(st2
0)。
【0053】以下に前記サーボモータ駆動装置の動作を
さらに説明する。まず、このサーボモータ駆動装置に電
源が投入されると、CPU20は、演算変数等の設定や
初期化、並びに外部割り込み要求の許可等の各種初期化
動作を行う。
【0054】また、CPU20の外部では、カウンタ9
がパルスA,Bの数を計数して得られる第1の角度信号
θcと、回転方向検出器19が検出する回転方向信号F
/Rと、エッジ検出器10が検出するU,V,W相何れ
かのエッジ信号とがそれぞれ得られる。
【0055】さらに、基準電流波形発生回路6の外部で
は、速度検出器5が検出する速度帰還信号nが得られ
る。これら第1の角度信号θc,回転方向信号F/R,
エッジ信号,速度帰還信号nはロジック回路等で構成さ
れているので、CPU20の処理する動作と比べると非
常に高速に検出することができる。
【0056】この後CPU20の動作は方形波駆動ルー
チンST3に移行し、図5に示すst1乃至st4の動
作を繰り返す。即ち、回転方向検出器19からの回転方
向信号F/Rと入力端子p2 からの磁極位置検出信号
U,V,Wの論理とをそれぞれ読み込み、読み込んだ結
果を基に三相方形波信号を決定し、D/A変換器26に
出力する。このような動作は、サーボモータ7が回転し
てU,V,W相何れかのエッジが検出されるまで繰り返
される。
【0057】ここでサーボモータ7が回転して、電源投
入後に初めてU,V,W相何れかのエッジが入力端子p
2 に現れたとすると、エッジ検出器10がこれを検出し
て、割り込みコントローラ22に外部割り込み要求とし
て検出信号を出力する。外部割り込み要求がかかると、
方形波駆動ルーチンST3におけるst1乃至st4の
動作を繰り返していたCPU20は、正弦波駆動ルーチ
ンST4へ動作を移行する。
【0058】正弦波駆動ルーチンST4では、外部割り
込み要求がかからない様に割り込みを禁止した(st1
1)後にst12乃至st20の動作を繰り返す。即
ち、カウンタ9から第1の角度信号θcを読み込み、回
転方向検出器19から回転方向信号F/Rを読み込む。
次に、入力端子p2 から磁極位置検出信号U,V,Wの
論理を読み込み、それぞれ読み込んだ回転方向信号F/
Rと磁極位置検出信号U,V,Wの論理とから前記RO
M25に既述した図10のように格納されている角度テ
ーブルデータを参照して第2の角度信号θ0 を演算す
る。さらに、入力端子p3 から速度帰還信号nを取り込
み、回転方向信号F/Rと速度帰還信号nとから、第3
の角度信号θdを演算する。
【0059】前記サーボモータ7の磁極数PとCPU処
理時間tCPU とは予め判明している値であるから、第3
の角度信号θd=(−P/2)×tCPU ×速度帰還信号
nの演算により求まる。但し、ここでは、CPU処理時
間tCPU はst12乃至st20の動作を実行するため
にCPU20が要する時間である。
【0060】各角度信号θc、θ0 、θdが得られた
ら、加算値θ=θc+θo+θdを演算し、補正が施さ
れた加算値θに基づく三相正弦波信号を決定し、その三
相正弦波信号を基準電流波形としてD/A変換器26に
出力し、出力端子qから基準電流波形a、b、cを得
る。
【0061】以上の様に、CPU20の処理速度が比較
的遅くても、速度帰還信号nに応じて補正した角度信号
θを用いて基準電流波形a、b、cを生成する為、安価
なCPU20でも歪みを除去した三相正弦波にて同期型
交流サーボモータ7を正弦波駆動できるモータ駆動駆動
装置を提供することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、処理速度が遅く安価なCPU20であっても、簡単
な構成により歪みを除去した基準電流波形を得られるこ
とから、歪みを除去した三相正弦波にて同期型交流サー
ボモータを正弦波駆動出来るモータ駆動装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同期型交流サーボモータ駆動装置の構
成を示す図である。
【図2】本発明の基準電流波形発生回路の構成を示す図
である。
【図3】第1実施例に於けるハードウェア構成を示す図
である。
【図4】主制御フローを示すフローチャートである。
【図5】方形波駆動ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図6】正弦波駆動ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図7】従来の同期型交流サーボモータ駆動装置の構成
を示す図である。
【図8】従来の基準電流波形発生回路の構成を示す図で
ある。
【図9】従来例の作用を説明する為の各部の動作波形図
である。
【図10】角度テーブルの記憶内容を示す図である。
【図11】電気角位相ずれを示す説明図である。
【符号の説明】
1 加算器 2 速度補償器 3a 乗算器 3b 乗算器 3c 乗算器 4 電流制御系 5 速度検出器 6 基準電流波形発生回路 7 サーボモータ 8 パルスエンコーダ 9 カウンタ 10 エッジ検出器 11 回転方向検出器 12 方形波発生器 13 角度テーブル 14 フリップフロップ 15 加算器 16 正弦波発生器 17 スイッチ 18 遅れ時間補償器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期型交流サーボモータの磁極位置検出
    信号と二相パルスとを出力するエンコーダと、前記磁極
    位置検出信号と二相パルスとに基づき基準電流を発生し
    て同期型交流サーボモータの電流制御系に帰還する基準
    電流波形発生回路とを有する同期型交流サーボモータ駆
    動装置において、 前記基準電流波形発生回路は、この基準電流波形発生回
    路自体の処理に伴う基準電流の位相遅れを補償する遅れ
    時間補償器を含むこと、 を特徴とする同期型交流サーボモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記基準電流波形発生回路の遅れ時間補
    償器は、CPUの制御の基に同期型交流サーボモータの
    回転速度に応じた信号と、回転方向に応じた信号とに基
    づきこの基準電流波形発生回路自体の処理に伴う基準電
    流の位相遅れを補償する補償信号を生成するものである
    請求項1記載の同期型交流サーボモータ駆動装置。
JP7138231A 1995-06-05 1995-06-05 同期型交流サーボモータ駆動装置 Withdrawn JPH08331887A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8188697B2 (en) 2008-05-22 2012-05-29 Rohm Co., Ltd. Apparatus and method for driving a motor

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