JPH08331429A - 手振れ補正装置及びビデオカメラ - Google Patents

手振れ補正装置及びビデオカメラ

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JPH08331429A
JPH08331429A JP13235495A JP13235495A JPH08331429A JP H08331429 A JPH08331429 A JP H08331429A JP 13235495 A JP13235495 A JP 13235495A JP 13235495 A JP13235495 A JP 13235495A JP H08331429 A JPH08331429 A JP H08331429A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 振動を検出する角速度センサからの角速度デ
ータとリミッタ31出力とローパスフィルタ54の積分
出力とから、振れの状態(モード)として少なくともパ
ンニングやチルティング等の作為的な振れと作為的でな
い手振れとを判別するモード検出回路44と、モード検
出回路44によるモード判別結果に応じて、角速度デー
タから手振れ補正量を演算して手振れ補正信号を求める
ハイパスフィルタ51からローパスフィルタ54までの
構成とを有する。 【効果】 手振れを効果的に補正することができると共
に、パンニングやチルティングによる振れに対する追従
性も良くすることができ、CCDイメージセンサの余剰
画素を有効に活用することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像の手振れ成分を補
正する手振れ補正装置及びビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年は、いわゆるCCD(charge coupl
ed device、固体撮像素子)イメージセンサを備えたハ
ンディタイプのビデオカメラが普及している。
【0003】上記ビデオカメラでは、手持ちで撮影を行
うことが多いため、撮影時に手振れを生じ易いという問
題がある。このように、撮影時に手振れが生ずると、例
えば、ズームアップして撮影した画像を再生した場合
に、上記手振れによる画質劣化が生じてしまい、再生画
像が大変見にくくなってしまう。
【0004】このため、近年は、上記手振れを補正する
ことができる手振れ補正装置を搭載することで、撮影時
の手振れを補正できるビデオカメラが製品化されてい
る。
【0005】また、ビデオカメラでは、撮影時にパンニ
ング(カメラを左右に振って撮影する手法)やチルティ
ング(カメラを上から下、または下から上に動かして撮
影する手法)等が行われることが多い。
【0006】ここで、ビデオカメラに搭載される手振れ
補正装置の従来の構成について、図28及び図29を用
いて説明する。手振れ補正の方式には各種あるが、ここ
ではいわゆるメモリ制御方式を使用した例について説明
する。当該メモリ制御方式は、手振れを検出すると、ビ
デオでカメラのCCDイメージセンサによって撮像して
得た映像信号の一部を画像枠として取り出し、手振れ量
に応じて前フィールドの画像枠と現フィールドの画像枠
とを互いに合わせるように動かし、これら両画像枠を互
いに一致させることにより、手振れを補正する方式であ
る。また、ここでは、上記手振れの量を検出する方式と
して、例えば角速度検出方式を採用した例を挙げてい
る。上記角速度検出方式は、圧電振動ジャイロ等による
角速度センサを用いて、手振れに起因する角速度を検出
し、当該検出した角速度に応じて手振れの量を求める方
式である。
【0007】図28において、端子120には、角速度
センサからの角速度データが供給される。この角速度デ
ータは、ハイパスフィルタ121に送られる。当該ハイ
パスフィルタ121は、上記角速度データから、ビデオ
カメラのパンニング,チルティングに起因する低周波成
分を主に削除し、手振れ成分についてはそのまま通過さ
せるようなフィルタとなっている。
【0008】このハイパスフィルタ121からの出力デ
ータは、乗算器127にて、トータルゲイン調整器12
8からの所定の乗算係数と乗算され、さらに乗算器12
9にて光学ズームにおけるズーム倍率に応じた乗算係数
が乗算された後、ローパスフィルタ154に送られる。
なお、上記トータルゲイン調整器128は、ビデオカメ
ラの光学系及角速度センサにより得られる補正信号のゲ
インが、必ずしも設計中心値にはなっていないため、そ
のゲインのバラツキを修正するための乗算係数を発生す
ることを目的として設けられている。また、ズームゲイ
ンテーブル130には、ビデオカメラの光学ズームにお
けるズーム倍率に応じた複数のゲイン補正用の乗算係数
が格納されており、このズームゲインテーブル130か
ら光学ズームの現在のズーム倍率に応じた乗算係数が読
み出されて、上記乗算器129に送られるようになって
いる。この乗算器129からの出力データは、ローパス
フィルタ154に送られる。
【0009】当該ローパスフィルタ154は、前段の乗
算器129から供給されたデータを、積分係数テーブル
136からの積分係数を用いて積分する。
【0010】ここで、上記積分係数テーブル136に格
納されている積分係数は、ローパスフィルタ154の積
分出力との関係が例えば図29に示すようなものとなさ
れている。当該積分係数テーブル136からは、上記ロ
ーパスフィルタ154の積分値(LPF積分値)に応じ
た積分係数が取り出され、ローパスフィルタ154では
この積分係数を用いて上記乗算器129から供給された
データを積分する。なお、図29に示す積分係数とロー
パスフィルタ積分値の関係を示す曲線は水平(H)方向
と垂直(V)方向の両方を示している。また、この図2
9中のローパスフィルタ積分値(LPF積分値)のう
ち、積分値(例えばSH)はCCDイメージセンサの水
平方向の余剰エリアの1/2の画素数に対応し、積分値
(例えばSV)はCCDイメージセンサの垂直方向の余
剰エリアの1/2の画素数に対応している。すなわち、
この図29に示すように、既存の振れ補正装置では、手
振れに対する補正処理とパンニングやチルティング時の
収束処理とを共通の積分係数を用いて行っている。
【0011】このローパスフィルタ154の出力データ
が端子145から手振れ補正信号として出力されるよう
になる。ビデオカメラは、当該手振れ補正信号に基づい
て画像の振れ成分を補正する手振れ補正処理を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のよう
に、手振れに対する補正及びパンニング及びチルティン
グ時の収束処理に共通の積分係数を用いると、手振れに
対する補正領域を大きくとれず、また、パンニング,チ
ルティングの追従性も良くない。ここで、手振れの補正
範囲(振幅)を拡げるためには、線形補正領域を拡げれ
ば良いが、副作用として残留手振れ量が増加することに
なる。逆に、パンニング,チルティングの追従性を良く
するためには、線形補正領域を小さくする必要があり、
この場合の副作用としては補正性能が劣化することにな
る。
【0013】また、図29に示すように、従来のメモリ
制御方式を採用する手振れ補正装置では、垂直方向に関
してCCDイメージセンサの余剰画素が、垂直方向で例
えば±40画素及び水平方向で例えば±60画素あった
としても、線形補正領域として例えば±10画素程度し
か使用されていないのが現状である。
【0014】そこで、本発明は、この様な実情に鑑みて
なされたものであり、手振れを効果的に補正することが
できると共に、パンニングやチルティングによる振れに
対する追従性も良く、さらにCCDイメージセンサの余
剰画素をも有効に使用することができる手振れ補正装置
及びビデオカメラを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の手振れ補正装置
は、振動を検出する振動検出手段と、上記振動検出手段
からの振動検出信号に基づいて振れの状態として少なく
とも作為的な振れと手振れとを判別可能な振れ状態判別
手段と、上記振れ状態判別手段からの振れ状態判別信号
に基づいて、上記振動検出信号から振れ補正量を演算
し、振れ補正信号を出力する振れ補正信号出力手段とを
有することにより、上述の課題を解決する。
【0016】また、本発明のビデオカメラは、撮像面上
に入射した光に応じた電気信号を生成する撮像手段と、
上記撮像手段の撮像面上に入射光像を形成する光学系
と、上記撮像手段の電気信号から映像信号を生成する映
像信号生成手段とを有してなり、さらに、振動を検出す
る振動検出手段と、上記振動検出手段からの振動検出信
号に基づいて振れの状態として少なくとも作為的な振れ
と手振れとを判別可能な振れ状態判別手段と、上記振れ
状態判別手段からの振れ状態判別信号に基づいて、上記
振動検出信号から振れ補正量を演算し、振れ補正信号を
出力する振れ補正信号出力手段と、上記振れ補正信号に
応じて振れ補正を行う振れ補正手段とを有することによ
り、上述の課題を解決する。
【0017】
【作用】本発明によれば、振れ状態判別手段は振れの状
態を判別しており、振れ補正手段はその振れの状態に応
じた振れ補正量を演算している。したがって、振れの状
態として例えばパンニングやチルティングのような作為
的な振れと作為的でない手振れとを判別すれば、これら
振れの状態に応じた補正量、すなわち例えばパンニング
やチルティング時にはゼロを、また手振れ時には計算値
を、使用することができるようになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照にしながら説明する。
【0019】本実施例の手振れ補正装置は例えばハンデ
ィタイプのビデオカメラに搭載されるものであり、手振
れ補正の方式には後述するように各種あるが、ここでは
例えばいわゆるメモリ制御方式を使用した例について説
明する。なお、本実施例にて使用する上記CCDイメー
ジセンサの大きさは、垂直方向で前記画像枠よりも±4
8画素分大きく、かつ、水平方向で画像枠よりも±63
画素分大きいものを使用している。したがって、手振れ
の最大補正量としては、垂直方向で±48画素分、水平
方向で±63画素分となる。また、本発明実施例では、
上記手振れの量を検出する方式として、例えば角速度検
出方式を採用している。
【0020】本発明実施例の手振れ補正装置が搭載され
たビデオカメラの構成について、図1を用いて説明す
る。
【0021】この図1において、光学系1を介して入射
した被写体等からの光は、CCDイメージセンサ2に入
射し、当該CCDイメージセンサ2によって電気信号に
変換される。なお、光学系1は、例えば、入射像をCC
Dイメージセンサ2上に結像させるためのレンズ系と、
当該レンズ系を動かしてズーミングする際の光学ズーム
機構及び当該光学ズーム機構の駆動系、レンズ系を動か
してフォーカシンを行う際のフォーカシング機構及び当
該フォーカシング機構の駆動系、アイリス機構及び当該
アイリス機構の駆動系から構成される。また、この場合
のCCDイメージセンサ2は、光学フィルタ及び各色光
をそれぞれ受光する3つのCCDイメージセンサからな
るものである。
【0022】上記CCDイメージセンサ2からの撮像信
号は、信号調整回路3にてゲインコントロール及びサン
プルホールドされた後、アナログ/ディジタル(A/
D)コンバータ4にてディジタル撮像信号に変換され
る。このディジタル撮像信号は、カメラ信号処理回路5
に送られる。
【0023】当該カメラ信号処理回路5は、ディジタル
撮像信号から輝度(Y)信号,クロマ(C)信号の生成
等のCCDカラーカメラの信号処理をディジタル処理に
より行っている。このカメラ信号処理回路5により得ら
れたカメラ信号が出力端子6から出力される。
【0024】また、カメラコントロール回路9は、前記
光学ズーム機構の駆動制御、フォーカシング機構におい
てオートフォーカス制御を行うための駆動制御、アイリ
ス機構においてオートアイリス制御を行うための駆動制
御、当該ビデオカメラのシステム全体のタイミングのコ
ントロール等の、後述する手振れ補正処理以外のコント
ロールを行う。
【0025】手振れ補正指示手段16は、例えばビデオ
カメラの筐体に設けられるボタン等からなり、当該ビデ
オカメラの使用者が手振れ補正を行うか行わないかを指
示するためのものである。この手振れ補正指示手段16
を操作して当該使用者が手振れ補正を行うことを指示し
たときには、上記カメラコントロール回路9から、手振
れ補正処理を行うべき旨の信号がイメージコントロール
回路8に送られる。
【0026】さらに、角速度センサ12及び13は、共
に圧電振動ジャイロ等により構成されており、角速度セ
ンサ12の角速度検出面がCCDイメージセンサ2の水
平方向に対応し、角速度センサ13の角速度検出面がC
CDイメージセンサ2の垂直方向に対応するように、当
該ビデオカメラ本体に配設されている。すなわち、上記
角速度センサ12は当該ビデオカメラ本体がヨーイング
方向に振れたときの角速度を検出し、上記角速度センサ
13は当該ビデオカメラ本体がピッチング方向に振れた
ときの角速度を検出する。これら角速度センサ12,1
3からの角速度検出信号は、A/Dコンバータ11によ
ってディジタル信号に変換され、角速度データとしてイ
メージコントロール回路8に送られる。
【0027】シンクジェネレータ(SG)14は、水平
同期信号HD及び垂直同期信号VDと、フィールド判別
信号FPを生成し、上記水平同期信号HD及び垂直同期
信号VDがタイミングジェネレータ(TG)10へ、フ
ィールド判別信号FPがイメージコントロール回路8へ
送られる。
【0028】上記イメージコントロール回路8は、CC
Dイメージセンサ2により撮像された画像を拡大する電
子ズームのコントロールを行うと共に、前記カメラコン
トロール回路9から手振れ補正を行う旨の信号が供給さ
れたときに、内部に格納された手振れ補正処理プログラ
ムに従って、上記A/Dコンバータ11を介した角速度
センサ12,13からの角速度データに基づいた手振れ
補正量計算を行う。なお、前記カメラコントロール回路
9が制御するのは、光学系1による光学ズームであり、
当該イメージコントロール回路9での電子ズームとは異
なる。また、光学ズームによるズーミングを行うと、ズ
ーム倍率に応じてビデオカメラが振れたときの振れ角と
CCDイメージセンサ2上での振れ量との対応が変わる
ことになるため、上記カメラコントロール回路9から
は、光学ズームにおけるズーム倍率情報も上記イメージ
コントロール回路8に送られるようになっている。した
がって、当該イメージコントロール回路8では、上記手
振れ補正量計算の際に、上記ズーム倍率情報も加味した
計算を行うようにしている。
【0029】上記イメージコントロール回路8での手振
れ補正量計算により得られた補正値は、タイミングジェ
ネレータ10及び線形補間演算回路7へ、シリアルデー
タとして転送される。
【0030】ここで、当該イメージコントロール回路8
から線形補間演算回路7へ転送されるシリアルデータと
しては、水平方向の拡大/縮小倍率HMAG及び垂直方
向の拡大/縮小倍率値VMAGと、水平方向の補間オフ
セット値HOFFと、偶数フィールドの垂直補間オフセ
ット値VOFFE及び奇数フィールドの垂直補間オフセ
ット値VOFFOと、線形補間演算回路7内に配される
ラインメモリへの書き込み終了アドレス値HSTOP
と、ラインメモリへの書き込み開始アドレス値HSTA
RTと、ラインメモリの書き込み/読み出し制御用立ち
上がり位相値HCPSと、ラインメモリの書き込み/読
み出し制御用立ち下がり位相値HCPEと、ラインメモ
リの書き込み開始位相値MWBSと、ラインメモリへの
書き込み終了位相値MWBEと、ラインメモリの読み出
し開始位相値MRBSと、ラインメモリの読み出し終了
位相値MRBEとがある。
【0031】ここで、本実施例では、垂直(V)方向の
手振れ補正処理及び水平(H)方向の手振れ補正処理を
以下のようにして行っている。
【0032】先ず、垂直方向の手振れ補正処理について
説明する。
【0033】各フィールドの初期値設定について、整数
部の補正処理においては、イメージコントロール回路8
から、CCDイメージセンサ2のフィールド読み出し制
御信号FLDとCCDイメージセンサ2からの出画まで
の垂直方向掃出画素数値VTBの信号を、タイミングジ
ェネレータ10へ送ることにより、CCDイメージセン
サ2のオフセット読み出しで制御する。また、小数部の
補正処理においては、イメージコントロール回路8から
偶数フィールドの垂直補間オフセット値VOFFE及び
奇数フィールドの垂直補間オフセット値VOFFOの信
号を線形補間演算回路7へ送ることにより補間処理にて
制御する。
【0034】また、各ラインの逐次補間処理について
は、イメージコントロール回路8から垂直方向の拡大/
縮小倍率値VMAGの信号を線形補間演算回路7へ、ま
た、水平同期信号HDに同期して線形補間演算回路7か
ら小数加算部のキャリアウトの有無を示すVGAT信号
をタイミングジェネレータ10へ送ることにより制御す
る。
【0035】次に、水平方向の手振れ補正処理について
説明する。
【0036】各ラインの初期値設定について、整数部の
補正処理においては、イメージコントロール回路8か
ら、線形補間演算回路7内に配されるラインメモリへの
書き込み開始アドレス値HSTARTとラインメモリへ
の書き込み終了アドレス値HSTOPの信号を線形補間
演算回路7へ送ることにより制御する。また、小数部の
補正処理においては、イメージコントロール回路8から
水平方向の補間オフセット値HOFFの信号を線形補間
演算回路7へ送ることにより補間処理にて制御する。
【0037】また、各画素の逐次補間処理については、
イメージコントロール回路8から水平方向の拡大/縮小
倍率HMAGの信号を線形補間演算回路7へ送ることに
より制御する。
【0038】なお、前記小数部の補間処理については、
水平,垂直両方向共に、線形補間演算回路7にて行うた
め、イメージコントロール回路8から、ラインメモリの
書き込み/読み出し制御用立ち上がり位相値HCPS
と、ラインメモリの書き込み/読み出し制御用立ち下が
り位相値HCPEと、ラインメモリの書き込み開始位相
値MWBSと、ラインメモリへの書き込み終了位相値M
WBEと、ラインメモリの読み出し開始位相値MRBS
と、ラインメモリの読み出し終了位相値MRBEの各信
号を線形補間演算回路7へ転送する。
【0039】また、タイミングジェネレータ10は、C
CDイメージセンサ2の駆動を担当するV−ドライブ1
5に対して、手振れ補正量に相当したフレームシフト動
作制御信号XV1〜XV4を転送し、また、高速掃き出
し操作制御信号XSUBを転送する。
【0040】次に、上記イメージコントロール回路8内
に設けられる手振れ補正信号を生成する一具体例の構成
について、図2を用いて説明する。
【0041】当該イメージコントロール回路8内の手振
れ補正信号生成のための構成は、振動検出手段としての
角速度センサ12,13が検出した角速度データを用い
てビデオカメラの振れの動作分析を行うモニタ部(すな
わち振れ状態判別手段)と、この動作分析結果に応じて
手振れの補正量を計算して手振れ補正信号を出力する演
算部(すなわち振れ補正信号出力手段)とに大別され
る。上記モニタ部は、主要構成要素としてハイパスフィ
ルタ52と平滑化フィルタ43とモード検出回路44と
を有してなり、上記演算部は、主要構成要素としてハイ
パスフィルタ51とリミッタ31と減衰器(アッテネー
タ)53とローパスフィルタ54とを有してなるもので
ある。
【0042】この図2において、端子20には、図1の
A/Dコンバータ11によってディジタル信号に変換さ
れた角速度センサ12,13からの角速度データが供給
される。加算器22には、上記端子20を介した角速度
データが加算信号として送られると共に、レジスタ21
を介した角速度データが減算信号として送られ、当該加
算器22ではこれら角速度データの加算(すなわち減
算)を行う。この加算器22の出力は、上記演算部のハ
イパスフィルタ51とモニタ部のハイパスフィルタ52
に送られる。
【0043】上記演算部のハイパスフィルタ51は、加
算器23とレジスタ26とレジスタ21と加算器22と
乗算器24とを有してなり、角速度データから、ビデオ
カメラのパンニング,チルティングに起因する低周波成
分を主に削除し、手振れ成分(周波数的には2Hz〜3
Hzが主)についてはそのまま通過させるようなフィル
タとなっている。すなわち、上記加算器23には、前段
の加算器22からの角速度データが加算信号として供給
され、この加算器23の出力データがレジスタ26を介
して上記乗算器24に送られる。当該乗算器24には、
所定のフィルタ係数K2が端子25から供給されてお
り、上記レジスタ26の出力データに当該フィルタ係数
2が乗算される。この乗算器24の出力データが上記
加算器23に送られ、当該加算器23において前段の加
算器22からの角速度データと加算される。ここで、上
記所定のフィルタ係数K2として、当該ハイパスフィル
タ51のカットオフ周波数を高めるための値(例えばK
2=0.995)を用いている。
【0044】上記ハイパスフィルタ51からの出力デー
タは、乗算器27にて、トータルゲイン調整器28から
の所定の乗算係数と乗算され、さらに乗算器29にて光
学ズームにおけるズーム倍率に応じた乗算係数が乗算さ
れた後、リミッタ31に送られる。なお、上記トータル
ゲイン調整器28は、光学系1及び角速度センサ12,
13により得られる補正信号のゲインが、必ずしも設計
中心値にはなっていないため、そのゲインのバラツキを
修正するための乗算係数を発生することを目的として設
けられている。また、ズームゲインテーブル30には、
光学ズームにおけるズーム倍率に応じた複数のゲイン補
正用の乗算係数が格納されており、このズームゲインテ
ーブル30から光学ズームの現在のズーム倍率に応じた
乗算係数が読み出されて、上記乗算器29に送られるよ
うになっている。
【0045】リミッタ31は、ビデオカメラの振れに対
応する角速度データが所定のリミット値以上になってい
るとき、すなわち言い換えればビデオカメラの振れに起
因したCCDイメージセンサ2上での画像の移動速度量
(画素数に対応する移動速度量)が所定リミット値以上
になっているときに、後段のローパスフィルタ54に当
該リミット値以上の値が入力しないように制限するもの
である。また、このリミット値は、角速度データがパン
ニングやチルティングに起因するものか否かを、モード
検出回路44において検出するために設定されているも
のでもある。このリミッタ31の出力データ、すなわち
振れ補正量の計算値は、減衰器53の乗算器32に送ら
れる。
【0046】当該減衰器53は、乗算器32と、当該乗
算器32にてリミッタ31の出力データ、すなわち振れ
補正量の計算値に乗算する減衰係数K3を発生する減衰
係数発生器33とからなるものであり、後段のローパス
フィルタ54へ送るデータのゲインをコントロールす
る。なお、減衰係数発生器33からは、減衰係数K3
して、後述するように、モニタ部のモード検出回路44
での検出結果に応じて、0≦K3≦1の値が出力され
る。この減衰器53からの出力データは、ローパスフィ
ルタ54に送られる。
【0047】当該ローパスフィルタ54は、加算器34
とレジスタ37と乗算器35と積分係数発生器36とを
有してなり、前段の減衰器53から供給されたデータ
を、モード検出回路44で検出した各モードに応じて積
分する。すなわち、上記加算器34には、前段の減衰器
53からの出力データが加算信号として供給され、この
加算器34の出力データがレジスタ37を介して上記乗
算器35に送られる。当該乗算器35には、所定のフィ
ルタ係数(積分係数K4)が積分係数発生器36から供
給されており、上記レジスタ37の出力データに当該積
分係数K4が乗算される。この乗算器35の出力データ
が上記加算器34に送られ、当該加算器34において前
段の減衰器53からの出力データと加算される。ここ
で、上記積分係数発生器36からは、後述するモード検
出回路44でのモード検出結果に応じて、例えば、0.
80≦K4≦0.999の積分係数K4が出力される。こ
のローパスフィルタ54の出力データが端子45から手
振れ補正信号として出力される。
【0048】一方、モニタ部の上記ハイパスフィルタ5
2は、加算器38とレジスタ41レジスタ21と加算器
22と乗算器39とからなり、角速度データの直流(D
C)成分の削除を行う。すなわち、上記加算器38に
は、前段の加算器22からの角速度データが加算信号と
して供給され、この加算器38の出力データがレジスタ
41を介して上記乗算器39に送られる。当該乗算器3
9には、所定のフィルタ係数K1として1に近い値(例
えばK1=0.999)が端子40から供給されてお
り、上記レジスタ41の出力データに当該フィルタ係数
1が乗算される。この乗算器39の出力データが上記
加算器38に送られ、当該加算器38において前段の加
算器22からの角速度データと加算される。
【0049】上記ハイパスフィルタ52からの出力デー
タは、乗算器42にて、トータルゲイン調整器28から
の所定の乗算係数と乗算された後、平滑化フィルタ43
に送られる。なお、上記トータルゲイン調整器28は、
角速度センサ12,13により得られる角速度信号のゲ
インが、必ずしも設計中心値にはなっていないため、そ
のゲインのバラツキを修正するための乗算係数を発生す
ることを目的として設けられている。
【0050】上記平滑化フィルタ43は、供給されたデ
ータを平滑化することで当該データからノイズを除去す
るために設けられたものであり、具体的には、現データ
から3データ前までの4つのデータを時間平均して出力
するものである。この平滑化フィルタ43の出力データ
は、モード検出回路44に送られる。
【0051】当該モード検出回路44は、ある一定時間
(例えば約0.5秒=128サンプル分)分、ローパス
フィルタ54の出力データと当該モニタ部の平滑化フィ
ルタ43の出力データとを受け取ると共に、演算部のリ
ミッタ31で上記所定のリミット値を越えた角速度デー
タのサンプル数のカウント及び当該カウントのリセット
を行う。そして、当該モード検出回路44は、これらの
データを基に、ビデオカメラの振れの状態の分析(動作
分析)を行い、当該分析して得たビデオカメラの振れの
状態に応じて、上記減衰係数発生器33から出力される
減数係数K3をコントロールし、また上記積分係数発生
器36から出力される積分係数K4をコントロールす
る。
【0052】ここで、本実施例では、上記減衰係数発生
器33の減数係数K3と積分係数発生器36の積分係数
4とを、以下のようにコントロールすることで、ビデ
オカメラの振れの補正を行う。
【0053】先ず、上記ビデオカメラの振れの状態とし
て、例えば、撮影者が作為的にカメラを振るような場合
には、パンニング若しくはチルティング動作とみなす。
この場合には、極力、パンニング若しくはチルティング
動作に画像の動きがついていくように、手振れ補正処理
は行わない。具体的には、図3に示すように、減衰係数
3と積分係数K4とを極力小さくし、手振れ補正出力と
なるローパスフィルタ54の出力値を0にする。このよ
うに、パンニング若しくはチルティング動作時のよう
に、補正量を極力小さくする補正処理のモードを、以
下、収束モードと呼ぶ。なお、図3のローパスフィルタ
積分値(LPF積分値)のうち、積分値SHはCCDイ
メージセンサ2の水平方向の余剰エリアの1/2の画素
数に対応し、積分値SVはCCDイメージセンサ2の垂
直方向の余剰エリアの1/2の画素数に対応している。
【0054】次に、上記ビデオカメラの振れの状態とし
て、撮影者の意志とは無関係にビデオカメラが振れるよ
うな場合には、手振れにより振れている状態とみなす。
この場合には、極力、画振れをなくすような手振れ補正
処理を行う。具体的には、図4に示すように、減衰係数
3と積分係数K4とを、極力1に近づけ、手振れ補正の
計算値がそのままローパスフィルタ54の出力値となる
ようにする。このような撮影者の意志とは無関係にビデ
オカメラが振れる場合のように、補正量を極力大きくす
る(100%補正に近づける)補正処理のモードを、以
下、補正モードと呼ぶ。なお、図4のLPF積分値のう
ち、積分値SHはCCDイメージセンサ2の水平方向の
余剰エリアの1/2の画素数に対応し、積分値SVはC
CDイメージセンサ2の垂直方向の余剰エリアの1/2
の画素数に対応しており、定常状態のときに上記補正モ
ードで補正処理を行う場合には、上記CCDイメージセ
ンサ2の水平,垂直方向の余剰エリアの画素数の1/2
以内が手振れ補正に使用可能な領域となる。ただし、定
常状態において当該水平,垂直方向の画素数の余剰エリ
アの1/2全てを補正処理に使用すると、当該余剰エリ
アの1/2の範囲を越えたときに画像の連続性が損なわ
れることになるので、実際には、図4に示すように、上
記余剰エリアの画素数の1/2よりも所定画素数だけ少
ないエリア(水平方向ではLPF積分値sh,垂直方向
ではLPF積分値svまで)を補正処理に使用し、それ
以上は補正量が少なくなるように、積分係数K4を小さ
くして、収束させるようにしている。
【0055】また、上記ビデオカメラの振れの状態とし
て、撮影者が作為的にカメラを振るパンニング若しくは
チルティング動作と、撮影者の意志とは無関係にビデオ
カメラが振れる手振れ状態との中間の状態である場合に
は、手振れ補正を行いながら収束させるような補正処理
を行う。具体的には、図5に示すように、減衰係数K3
と積分係数K4とを適当な値に設定することにより、補
正しながら収束することを実現する。このように、パン
ニング若しくはチルティング動作と手振れ状態との中間
の状態である場合の補正と収束とを行う補正処理のモー
ドを、以下、準補正モードと呼ぶ。なお、図5の場合も
LPF積分値のうち、積分値SHはCCDイメージセン
サ2の水平方向の余剰エリアの1/2の画素数に対応
し、積分値SVはCCDイメージセンサ2の垂直方向の
余剰エリアの1/2の画素数に対応しており、定常状態
のときに上記準補正モードで補正処理を行う場合には、
上記CCDイメージセンサ2の水平,垂直方向の余剰エ
リアの画素数の1/2以内が手振れ補正に使用可能な領
域となる。ただし、定常状態において当該水平,垂直方
向の画素数の余剰エリアの1/2全てを補正処理に使用
すると、当該余剰エリアの1/2の範囲を越えたときに
画像の連続性が損なわれることになるので、実際には、
図5に示すように、上記余剰エリアの画素数の1/2よ
りも所定画素数だけ少ないエリア(水平方向ではLPF
積分値sh,垂直方向ではLPF積分値svまで)を補
正処理に使用し、それ以上は補正量が少なくなるよう
に、積分係数K4を小さくして、収束させるようにして
いる。
【0056】なお、上述した減衰係数K3はK3X<K3Y
<K3Zの関係を有し、積分係数K4はK4X<K4Y<K4Z
の関係を有している。ただし、当該関係式において、X
は収束モードを、Yは準補正モードを、Zは補正モード
に対応し、これらは定常時の場合である。
【0057】本実施例においては、上記収束モード,補
正モード,準補正モードの何れかの処理モードを使用し
てビデオカメラの振れの補正処理を行うことになるが、
これら処理モードのうちいずれの処理モードを使用する
かの判定を、上記モード検出回路44がビデオカメラの
振れの状態を分析することで行っている。すなわち、こ
のモード検出回路44では、ビデオカメラの振れの状態
が以下の7種類の判定条件のうちのいずれかの条件に合
致するかに応じて、上記処理モードの何れのモードを使
用するか判定している。
【0058】上記モード検出回路44におけるモード判
定のための基準(判定条件)と、当該モード判定結果に
応じた本実施例の手振れ補正装置での補正処理について
説明する。
【0059】ここで、本実施例の手振れ補正装置は、図
6に示すように、規定時間t0秒(角速度データの例え
ば128サンプル分)の間、モード検出回路44におい
て後述する図9〜図15のような7種類の判定条件でモ
ード判定を行い、次の規定時間t0〜2t0でその判定結
果に応じた補正処理を行うと共にさらに次の規定時間の
モード判定を行う。なお、後述する強制的な収束モード
の場合には、図7に示すように、いずれのモードの処理
を行っている最中でも、当該強制的な収束モードの判定
条件が成立しだい、強制割り込みを行い、当該収束モー
ドの処理を即実行する。
【0060】また、以下のモード判定の説明において使
用する角速度データのゼロクロス数は、図8に示すよう
に定義している。この図8において、規定時間内の角速
度データのサンプル数(128サンプル)をSmとし、
所定のスレシホールドレベル(THL+又はTHL-)内
を0値とみなし、角速度データが当該スレシホールドレ
ベルをクロスする部分が規定時間t0内に存在する数を
ゼロクロス数(128サンプル間の角速度データの符号
が反転する数)Pnとし、角速度データ値がリミッタ3
1の前記所定のリミット値LIM(例えばLIM=8)
を越えている間のサンプル数をSxとする。また、当該
角速度データ値が50サンプル連続して、リミッタ31
のリミット値LIM(例えばLIM=8)を越えた場
合、その時点でゼロクロス数のカウントはリセットさ
れ、当該カウントリセット後の初めてのゼロクロス点か
ら規定時間Smの終端までのサンプル数をSnとしてい
る。したがって、図8において、例えばSx<50のと
きPn=9でサンプル数S=Smとなり、Sx≧50の
ときPn=4でサンプル数S=Snとなる。
【0061】このような前提の元、上記モード検出回路
44では以下のようなモード判定条件によるモード判定
を行い、本実施例の手振れ補正装置では当該モード判定
結果に応じて振れの補正処理を行う。
【0062】先ず、図9に示すように、判定条件とし
て、現モード判定時において、前記リミッタ31の所定
のリミット値LIM(例えばLIM=8)を越える角速
度データが50サンプル連続することはなく、角速度デ
ータがスレシホールドレベル(THL+又はTHL-)を
クロスするゼロクロス数が3以上7以下であるときに
は、処理のモードを前記図4に示した補正モードとす
る。すなわち、この判定条件を満たしたときの定常状態
での処理では、当該モード判定を行った規定時間の次の
129サンプル目(次の規定時間の最初のサンプル)か
ら、減衰係数K3=1とし、積分係数は図4の積分係数
4を使用した前記補正モードでの処理を行う。なお、
本実施例装置では、サンプル周波数fs=240Hzで
あるため、上記129サンプル目までは約0.5秒に相
当する。
【0063】次に、図10に示すように、判定条件とし
て、前モードが補正又は準補正モードであり、現モード
判定時において、前記リミッタ31の所定リミット値L
IM(例えばLIM=8)を越える角速度データが50
サンプル連続するときには、処理のモードを強制的に前
記図3に示した収束モードにする。すなわち、この判定
条件を満たしたときの定常状態での処理では、当該判定
条件を満たした時t1から強制的に収束モードの処理に
入り、減衰係数K3=0とし、積分係数は図3の積分係
数K4(=0.9)を使用した処理を行う。なお、現モ
ード判定時の前半に補正又は準補正モードが存在してい
ても、当該判定条件を満たしたときには上記強制的な収
束モードが優先される。
【0064】次に、図11に示すように、判定条件とし
て、前モードが上記強制的な収束モード又はここで述べ
る連続的な収束モードとなっており、現モード判定時に
おいて、前記リミッタ31のリミット値LIM(例えば
LIM=8)を越える角速度データが50サンプル連続
するときには、処理のモードを連続的に前記図3に示し
た収束モードにする。すなわち、この判定条件を満たし
たときの定常状態での処理では、当該モード判定を行っ
た規定時間の次の129サンプル目(次の規定時間の最
初のサンプル)以降も、減衰係数K3=0とし、積分係
数は図3の積分係数K4(=0.9)を使用して連続的
な収束モードの処理を行う。なお、現モード判定時の後
半に補正モードが発生した場合には、当該補正モードが
優先される。
【0065】次に、図12に示すように、判定条件とし
て、角速度データが128サンプルの間、所定のスレシ
ホールドレベル(THL+又はTHL-)を越えなかった
ときには、処理のモードを前記図3に示した収束モード
にする。すなわち、この判定条件を満たしたときの定常
状態での処理では、当該モード判定を行った規定時間の
次の129サンプル目(次の規定時間の最初のサンプ
ル)から、減衰係数K=0とし、積分係数は図3の積
分係数K(=0.9)を使用する静止的な収束モード
の処理を行う。なお、スレシホールドレベルの設定は、
例えばビデオカメラを三脚上若しくは机等の上に固定静
止させた時の、ハイパスフィルタ52の出力データの最
大値で代表する。
【0066】次に、図13に示すように、判定条件とし
て、現モード判定時において、リミッタ31のリミット
値LIM(例えばLIM=8)を越える角速度データが
50サンプル連続することはなく、角速度データが所定
のスレシホールドレベル(THL+又はTHL-)をクロ
スするゼロクロス数が2以下であり、上記静止的な収束
モードではないときには、処理のモードを前記図5に示
した準補正モードとする。すなわち、この判定条件を満
たしたときの定常状態での処理では、当該モード判定を
行った規定時間の次の129サンプル目(次の規定時間
の最初のサンプル)から、減衰係数K3をK3<1とし、
積分係数は図5の積分係数K4を使用した前記準補正モ
ードでの処理を行う。
【0067】次に、図14に示すように、判定条件とし
て、前モードが補正モードであり、現モード判定時にお
いて、リミッタ31のリミット値LIM(例えばLIM
=8)を越える角速度データが50サンプル連続するこ
とはなく、角速度データが所定のスレシホールドレベル
(THL+又はTHL-)をクロスするゼロクロス数が8
以上存在するときには、処理のモードを前記図4に示し
た補正モードにする。すなわち、この判定条件を満たし
ているときの定常状態での処理では、当該モード判定を
行っている規定時間内で図4の積分係数K4を使用した
前記補正モードでの処理を行う。なお、この判定条件を
満たしたときに補正モードを使用するのは、例えばビデ
オカメラの固有振動ではなく、角速度データのノイズに
よって誤った判定を行わないようにするためである。
【0068】次に、図15に示すように、判定条件とし
て、前モードが補正モード以外のモードであり、現モー
ド判定時において、リミッタ31のリミット値LIM
(例えばLIM=8)を越える角速度データが50サン
プル連続することはなく、角速度データが所定のスレシ
ホールドレベル(THL+又はTHL-)をクロスするゼ
ロクロス数が8以上存在するときには、処理のモードを
前記図11で説明したように連続的な収束モードにす
る。すなわち、この判定条件を満たしているときの定常
状態での処理では、当該モード判定を行っている規定時
間内で図3の積分係数K4(=0.9)を使用した連続
的な収束モードの処理を行う。また、この判定条件を満
たしたときに連続的な収束モードを使用するのは、角速
度データがビデオカメラの固有振動に基づくものである
からである。
【0069】ここで、上述したモード検出回路44は、
モード判定の際に、リミッタ31の所定のリミット値L
IMを越えた角速度データのカウント(カウント値は0
0h〜0Fhまで)と、当該カウントのリセット及びリ
カウント(再カウント)動作とを、以下のような条件に
従って行っている。
【0070】すなわち、次のような場合、モード検出回
路44は、上記所定のリミット値LIMを越える角速度
データのサンプル数のカウントをクリアし、再カウント
動作に入る。例えば、図16に示すように、前モード判
定区間(規定時間)の最終値(角速度データ値)が前記
所定のリミット値LIMより小さい状態で現モード判定
区間(規定時間)に移行した場合にクリアする。また、
図17に示すように、リミット値LIMを越える角速度
データのカウントの動作中において、カウント値が50
より小さく、角速度データがリミット値LIMより小さ
な値をとったときにはクリアする。さらに、図18に示
すように、前モードで強制的な収束モードが成立してお
り、次の現モード判定区間へ移行するときにクリアす
る。
【0071】一方、図19に示すように、前モードが強
制的な収束モードではなく、かつ当該前モードの判定区
間の最終値(最後の角速度データのサンプル値)がリミ
ット値LIMより大きな値をとったとき(ただし、カウ
ント値が50より小さい時)、当該前モード判定区間か
ら現モードの判定区間へ移行する場合には、カウントの
クリアは行わず、カウント動作を続行する。また、図2
0に示すように、前モードが強制的な収束モード又は連
続的な収束モードで、現モード判定時においてリミット
値LIMを越える角速度データのカウント値が50にな
った時点(50を越えた時点)では、リミットフラグが
セットされて、カウント値を51に保持する。ただし、
このリミットフラグがセットされた後、同じ判定区間
(現モードの判定区間)において、角速度データ値かゼ
ロクロスしたとき、又は補正モードと判定された場合に
は、カウントがクリアされる。
【0072】なお、上述の例では、モード検出回路44
におけるモード判定の際には、前述した7種類のモード
判定条件にて判定を行っているが、次のようなことを行
うことも可能である。例えば、補正、収束モードの定義
変更を行い、準補正モードをどちらか一方に取り込み処
理するようにすることが可能である。このときは、前記
図3〜図5にて示した減衰係数K3と積分係数K4に示す
補正係数の変更も同時に行う。また例えば、連続的な収
束モードと強制的な収束モードを1つのモードとして定
義し、処理することもできる。さらに、例えば、リミッ
タ31での所定のリミット値を越える角速度データを用
いた判定を設定せず、補正モードと静止的な収束モード
以外を1つのモードとして処理することもできる。上述
のように、前述した実施例以外に補正処理のアルゴリズ
ムは多数考えることができる。
【0073】ところで、前述のようにしてモード判定を
行い、当該判定した各モードに応じて処理を行うように
する場合において、モードが変化するモード遷移時に
は、補正処理も切り替わることになるため、滑らかな画
像の動き得られないことが考えられる。したがって、本
実施例では、モード遷移時に画像の動きを滑らかにする
ために、以下のようにして上記減衰係数K3と積分係数
4の連続性をもたせるようにしている。なお、モード
遷移は、補正モードから収束モード、収束モードから補
正モード、補正モードから準補正モード、準補正モード
から補正モード、収束モードから準補正モード、準補正
モードから収束モードの6つのケースが考えられるが、
いずれの場合も処理方法は同じなので、補正モードから
収束モードへのモード遷移のケースを例に挙げて説明を
行い、他のケースについては省略する。
【0074】先ず、前述した図3〜図5のように、垂直
(V)方向の積分係数K4は、ローパスフィルタ54の
積分値がSVからSMの区間ではモードによって変化し
ないので、この区間ではあえて係数の連続性処理を行う
必要はない。また、水平(H)方向の積分係数K4は、
ローパスフィルタ54の積分値がSHからSMの区間で
はモードによって変化しないので、この区間ではあえて
係数の連続性処理を行う必要はない。
【0075】次に、ローパスフィルタ54の積分値が
(0)からSVの区間での垂直方向の処理について、図
21を用いて説明する。
【0076】この図21において、図中Q1の点に着目
すると、補正モードから収束モードへ連続的にモードを
遷移させるためには、積分係数K4を0.999から
0.9へ128サンプルの間に連続して変化させなけれ
ばならない。したがって、当該補正モードから収束モー
ドへ遷移させる際には、補正モードにおける積分係数K
4の0.999と収束モードにおける積分係数K4の0.
9との間(すなわち0.999−0.9)を128サン
プルで分割し、1サンプルたつ毎に、0.099/12
8ずつ積分係数K4を減らしていくようにする。ローパ
スフィルタ54の積分値が(0)からshの区間につい
ては、このように1サンプルたつ毎に0.099/12
8ずつ積分係数K4を減らしていくようにする。一方、
ローパスフィルタ54の積分値がshからSHの区間に
ついては、Q1点の積分係数K4を1サンプルたつ毎に
0.099/128ずつ減らして求めたQ2と、固定点
である図中Q3の点とを線分で結び、その線分から現在
のローパスフィルタ54の積分値に対応する積分係数K
4を求めるようにする。
【0077】このように、補正モードから収束モードへ
のモード遷移の際には、ローパスフィルタ54の積分値
(0)からshまでの区間と、積分値shからSHまで
の区間、積分値SHからSMまでの各区間について、上
述のような処理を128サンプル連続して行うことで、
積分係数K4の連続性を保つことができる。
【0078】なお、減衰係数K3の連続性処理について
は、ローパスフィルタ54の積分値の函数でないため、
減衰係数K3の値1から値0まで1サンプルたつ毎に
(1−0)/128ずつ積分係数K4を減らすように処
理する。
【0079】次に、上記図1のイメージコントロール回
路8内に設けられる手振れ補正信号生成のための構成
は、図2の構成以外に、例えば図22〜図27に示すよ
うな構成とすることもできる。これら図22〜図27に
おいて、図2と同一の構成要素には同じ指示符号を付し
ている。すなわち、図22には図2の構成から平滑化フ
ィルタ43と減衰器53を取り除きローパスフィルタ5
4にそれらの機能を付加した構成を示し、図23には図
2の構成のモニタ部と演算部のハイパスフィルタを一つ
のハイパスフィルタ61にまとめた構成を、図24には
図2の構成のリミッタ及び減衰器を取り除きローパスフ
ィルタ54にそれらの機能を付加した構成を、図25に
は図24の構成のモニタ部と演算部のハイパスフィルタ
を一つのハイパスフィルタ61にまとめた構成を、図2
6には図23の構成の減衰器53を取り除きリミッタ3
1にその機能を付加した構成を、図27には図23の構
成の減衰器53を取り除きローパスフィルタ54にその
機能を付加した構成を示している。
【0080】上述したように、本実施例では、角速度セ
ンサ12,13から得られたデータ及びローパスフィル
タ54の出力データ(積分値)等により、ビデオカメラ
の振れの状態をいくつかのモードに分類し、それらに適
した処理を組み合わせることにより、手振れ補正性能と
パンニング,チルティングの追従性能との総合性能の向
上を図るようにしている。すなわち、本実施例の手振れ
補正装置及びビデオカメラによれば、ローパスフィルタ
に入るデータとして、パンニング,チルティング成分の
大半が削除され、かつ入力データは周期性の強い成分の
ため線形補正領域を大きく確保できる(同じCCD余剰
エリア量でも大きな補正能力をもたせることができ
る)。また、本実施例の手振れ補正装置及びビデオカメ
ラによれば、パンニング,チルティング時には収束処理
に入るため、従来の手振れ補正装置と比較して残留手振
れが出難い(パンニング,チルティングの追従性が良
い)。さらに、本実施例の手振れ補正装置及びビデオカ
メラによれば、CCDイメージセンサの余剰画素を有効
に活用することも可能となっている。
【0081】なお、上述した本実施例では、手振れ補正
のための方法としてメモリ制御方式を例に挙げている
が、その他に光学的な処理によって手振れを補正する方
法を使用することも可能である。上記光学的処理により
手振れを補正する方法としては、ジンバルメカ方式と、
アクティブプリズム方式とが知られている。上記ジンバ
ルメカ方式は、手振れを検出すると、光学系駆動手段に
よって手振れをキャンセルする方向にレンズユニット全
体を動かして手振れを補正するものである。この方式に
よれば、レンズユニット全体を動かすため、メカニズム
が大きくなり、消費電力も大きくなるが、解像度の劣化
がなく、補正範囲も比較的広くとれるため、多少大型と
なっても高解像度を得たい場合に適している。また、上
記アクティブプリズム方式は、手振れを検出すると、光
学系駆動手段によって手振れをキャンセルする方向にレ
ンズユニットの一部のみを動かして手振れを補正するも
のである。この方式によれば、上記ジンバルメカ方式に
比べれば、消費電力が小さく、小型化が容易であり、ま
た解像度の劣化もなく、補正範囲も比較的広くとれるの
で、高画質で小型且つ軽量なカメラに適している。すな
わち、これら光学的処理により手振れを補正する方式を
使用した場合でも、前述したように手振れのモード判定
を行い、このモード判定結果に応じて補正を行うこと
で、パンニングやチルティングによる振れに対する追従
性が良く、且つ手振れも効果的に補正することが可能と
なる。
【0082】また、前述した本発明実施例では、手振れ
の検出方法として角速度検出方式を採用しているが、こ
の他に、例えばいわゆる動きベクトル検出方式を使用す
ることも可能である。当該動きベクトル検出方式は、半
導体メモリに格納された、現フィールドと前フィールド
との被写体の画像信号の差を画像処理により得ること
で、被写体の移動量と方向とを検出するものである。こ
の方式によれば、ICのみで構成できるため、小型且つ
低価格化が可能となる。
【0083】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、振れ状態判別手段は振れの状態を判別して
おり、振れ補正手段はその振れの状態に応じた振れ補正
量を演算している。このとき、振れの状態として例えば
パンニングやチルティングのような作為的な振れと作為
的でない手振れとを判別すれば、これら振れの状態に応
じた補正量、すなわち例えばパンニングやチルティング
時には小さい補正量、手振れ時には大きい補正量を、使
用することができ、したがって、本発明においては、手
振れを効果的に補正することができると共に、パンニン
グやチルティングによる振れに対する追従性も良くする
ことが可能であり、さらにCCDイメージセンサの余剰
画素をも有効に使用することができるようになる。な
お、実施例では手振れ補正指示手段を設けているが、カ
メラ操作に適した補正処理をその度に行っているため、
従来のビデオカメラにある手振れ補正のON/OFFボ
タンは不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の手振れ補正装置を組み込んだビ
デオカメラの概略構成を示すブロック回路図である。
【図2】本発明実施例ビデオカメラのイメージコントロ
ール回路内に設けられる手振れ補正信号生成のための構
成を示すブロック回路図である。
【図3】収束モード時の積分係数とローパスフィルタ積
分値の関係を示す図である。
【図4】補正モード時の積分係数とローパスフィルタ積
分値の関係を示す図である。
【図5】準補正モード時の積分係数とローパスフィルタ
積分値の関係を示す図である。
【図6】モード判定と補正の実行処理の流れを説明する
ための図である。
【図7】モード判定の補正の実行処理の流れを、具体的
なモード名を挙げて説明するための図である。
【図8】各用語の定義を説明するための図である。
【図9】補正モードの判定条件について説明するための
図である。
【図10】強制的な収束モードの判定条件について説明
するための図である。
【図11】連続的な収束モードの判定条件について説明
するための図である。
【図12】静止的な収束モードの判定条件について説明
するための図である。
【図13】準補正モードの判定条件について説明するた
めの図である。
【図14】ビデオカメラの固有振動ではなく角速度デー
タのノイズによってモード判定を行わないようにするた
めのモード判定の条件について説明するための図であ
る。
【図15】ビデオカメラの固有振動によってモード判定
を行わないようにするためのモード判定の条件について
説明するための図である。
【図16】所定のリミット値を越える角速度データの連
続サンプル数のカウントクリアと再カウント動作の条件
(前モードの最終値がリミット値より小さい状態で現モ
ード判定区間に移行する場合)について説明するための
図である。
【図17】所定のリミット値を越える角速度データの連
続サンプル数のカウントクリアと再カウント動作の条件
(カウントの動作中に角速度データ値がリミッタ値より
小さな値をとった場合)について説明するための図であ
る。
【図18】所定のリミット値を越える角速度データの連
続サンプル数のカウントクリアと再カウント動作の条件
(強制的な収束モードが成立し、次のモード判定区間へ
移行する場合)について説明するための図である。
【図19】所定のリミット値を越える角速度データの連
続サンプル数のカウントをクリアせずにカウント動作を
続行する条件(リミット値を越える角速度データのカウ
ントの動作中、現モード判定区間から次の判定区間へ移
行する場合)について説明するための図である。
【図20】所定のリミット値を越える角速度データの連
続サンプル数のカウント値を保持する条件(前モードが
強制的な収束モード又は連続的な収束モードで、現モー
ド判定時においてリミット値を越える角速度データのカ
ウント値が所定値になった時点)について説明するため
の図である。
【図21】モード遷移時のモード切り替えについて説明
するための図である。
【図22】イメージコントロール回路内に設けられる手
振れ補正信号生成のための構成の他の具体例として、図
2の構成から平滑化フィルタと減衰器を取り除きローパ
スフィルタにそれらの機能を付加した構成を示すブロッ
ク回路図である。
【図23】イメージコントロール回路内に設けられる手
振れ補正信号生成のための構成の他の具体例として、図
2の構成のモニタ部と演算部のハイパスフィルタを一つ
のハイパスフィルタにまとめた構成を示すブロック回路
図である。
【図24】イメージコントロール回路内に設けられる手
振れ補正信号生成のための構成の他の具体例として、図
2の構成のリミッタ及び減衰器を取り除きローパスフィ
ルタにそれらの機能を付加した構成を示すブロック回路
図である。
【図25】イメージコントロール回路内に設けられる手
振れ補正信号生成のための構成の他の具体例として、図
24の構成のモニタ部と演算部のハイパスフィルタを一
つのハイパスフィルタにまとめた構成を示すブロック回
路図である。
【図26】イメージコントロール回路内に設けられる手
振れ補正信号生成のための構成の他の具体例として、図
23の構成の減衰器を取り除きリミッタにその機能を付
加した構成を示すブロック回路図である。
【図27】イメージコントロール回路内に設けられる手
振れ補正信号生成のための構成の他の具体例として、図
23の構成の減衰器を取り除きローパスフィルタにその
機能を付加した構成を示すブロック回路図である。
【図28】従来の手振れ補正信号を生成する構成の概略
構成を示すブロック回路図である。
【図29】従来の手振れの補正及び収束処理を行うため
の共通の積分係数について説明するための図である。
【符号の説明】
5 カメラ信号処理回路 7 線形補間演算回路 8 イメージコントロール回路 9 カメラコントロール回路 10 タイミングジェネレータ 12,13 角速度センサ 16 手振れ補正指示手段 31 リミッタ 44 モード検出回路 51,52 ハイパスフィルタ 53 減衰器 54 ローパスフィルタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動を検出する振動検出手段と、 上記振動検出手段からの振動検出信号に基づいて、振れ
    の状態として少なくとも作為的な振れと手振れとを判別
    可能な振れ状態判別手段と、 上記振れ状態判別手段からの振れ状態判別信号に基づい
    て、上記振動検出信号から振れ補正量を演算し、振れ補
    正信号を出力する振れ補正信号出力手段とを有すること
    を特徴とする手振れ補正装置。
  2. 【請求項2】 上記振れ補正信号出力手段は、上記振れ
    状態判別信号が上記作為的な振れ状態を示すときに振れ
    補正量をゼロにし、上記手振れ状態を示すときに振れ補
    正量を計算値そのままの値とすることを特徴とする請求
    項1記載の手振れ補正装置。
  3. 【請求項3】 上記振れ補正信号出力手段は、上記振動
    検出信号を減衰する減衰手段と上記減衰手段の出力信号
    を積分するローパスフィルタとを少なくとも有してな
    り、上記振れ状態判別信号に応じて上記減衰手段の減衰
    係数とローパスフィルタの積分係数とを制御することを
    特徴とする請求項1記載の手振れ補正装置。
  4. 【請求項4】 撮像面上に入射した光に応じた電気信号
    を生成する撮像手段と、 上記撮像手段の撮像面上に入射光像を形成する光学系
    と、 上記撮像手段の電気信号から映像信号を生成する映像信
    号生成手段と、 振動を検出する振動検出手段と、 上記振動検出手段からの振動検出信号に基づいて、振れ
    の状態として少なくとも作為的な振れと手振れとを判別
    可能な振れ状態判別手段と、 上記振れ状態判別手段からの振れ状態判別信号に基づい
    て、上記振動検出信号から振れ補正量を演算し、振れ補
    正信号を出力する振れ補正信号出力手段と、 上記振れ補正信号に応じて振れ補正を行う振れ補正手段
    とを有することを特徴とするビデオカメラ。
  5. 【請求項5】 上記振れ補正信号出力手段は、上記振れ
    状態判別信号が上記作為的な振れ状態を示すときに振れ
    補正量をゼロにし、上記手振れ状態を示すときに振れ補
    正量を計算値そのままの値とすることを特徴とする請求
    項4記載のビデオカメラ。
  6. 【請求項6】 上記振れ補正信号出力手段は、上記振動
    検出信号を減衰する減衰手段と上記減衰手段の出力信号
    を積分するローパスフィルタとを少なくとも有してな
    り、上記振れ状態判別信号に応じて上記減衰手段の減衰
    係数とローパスフィルタの積分係数とを制御することを
    特徴とする請求項4記載のビデオカメラ。
  7. 【請求項7】 上記振れ補正手段は、上記映像信号の一
    部を画像枠として取り出し、上記振れ補正量に応じて前
    フィールドの画像枠と現フィールドの画像枠とを互いに
    合わせるように動かし、上記両画像枠を互いに一致させ
    ることにより、振れを補正することを特徴とする請求項
    4記載のビデオカメラ。
  8. 【請求項8】 上記振れ補正手段は、上記光学系を駆動
    して上記撮像手段の撮像面上に形成する入射光像の位置
    をシフトさせる光学系駆動手段を有し、上記振れ補正量
    に応じて上記撮像手段の撮像面上に形成する入射光像の
    位置をシフトすることにより、振れを補正することを特
    徴とする請求項4記載のビデオカメラ。
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