JP5153183B2 - 画像振れ補正装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像の振れを補正する機能を有する画像振れ補正装置および撮像装置に関するものである。
スチルカメラ、ビデオカメラに代表される撮像装置において、その装置に加わる手振れ等の振れによる画像振れを補正する装置として、光学式画像振れ補正装置、電子式画像振れ補正装置等がある。
これらの画像振れ補正装置は、手振れ等の振れを検出するセンサ(例として、ジャイロ)からの振れ信号に対して、所定の周波数の遮断を行う処理と、入出力の単位を合わせるための積分処理を中心とした演算を行うことにより、振れキャンセル量を算出している。振れを検出する方向としては、図4に示すように、撮像装置を座標軸の中心に配置した時、縦方向(ピッチ)と横方向(ヨー)が一般的である。
光学式画像振れ補正装置は、ピッチ軸(図4のX軸)とヨー軸(図4のZ軸)で構成される平面(撮像光軸と直交する平面)内で移動させられる補正レンズ(シフトレンズとも記す)を用いて、シフトレンズと撮像素子の相対位置を振れキャンセル量だけ変更する。これにより、撮像素子上で結像された画像の振れを取り除く方式である。また、電子式振れ補正装置は、画像処理を用いて、出力範囲の撮像素子上で結像された画像を振れキャンセル量だけ変更することにより、画像の振れを取り除く方式である。
上記何れの方式であっても、本発明の対象となるので、光学式画像振れ補正装置の構成を例として以下に説明する。
振れ検出センサからの振れ信号は、振れキャンセル量とは別に、その周波数と振幅情報から、撮像装置の状態推定に使用されることがある。例として、周波数が規定閾値より小さい場合、三脚に置かれた状態と判定しているものがある(例えば特許文献1)。また、周波数の所定帯域毎の振幅レベルに対応させた係数を、振れキャンセル量に重み付けすることにより制御を行っているものもある(例えば特許文献2)。
特開平11−275448号公報 特開2003−344755号公報
ここで、一般的に撮像装置に加わる振れは、特定の周波数ではなく、図5に示すように、複数の周波数の複合波である(図5を参照)。特に代表的な振れとして図示のように高域振れと低域振れがあり、高域振れは5Hz前後から〜10Hz前後まで、低域振れは3Hzより小さい場合がほとんどである。
複合波である振れに対してどの帯域を目標(ターゲット)として補正するかは、先に述べた所定の周波数の遮断を行う処理、つまりハイパスフィルタのカットオフ周波数を変更することにより対応が可能である。例として、ハイパスフィルタのカットオフ周波数を高く設定した場合、高域振れを目標とすることになる。何故ならば、直流成分を遮断することにより、シフトレンズの補正限界量以上の直流成分に対して遮断が有効に作用し、本来補正したい高域側の振れへの応答が速くなるためである。しかしこの場合は、低域側の振れまでも遮断されることになる。そのため、この設定は低域振れよりも高域振れが目立つテレ側で有効である。
逆に、カットオフ周波数を低く設定した場合、低域振れを目標とすることになり、高域振れよりも低域振れが目立つワイド側で、さらにシャッタスピードが遅い場合に有効である。しかしこの場合は、直流成分が十分に遮断されないため、シフトレンズの補正限界量以上の直流成分に対して反応し、本来補正したい低域側の振れへの応答が遅くなる。この応答の遅延は、そのまま撮影者により画像振れなく撮影ができるタイミングの遅延となる。
ここで、低域振れを目標とするために、上記のようにハイパスフィルタのカットオフ周波数を低域に設定したとする。この場合、撮影者が頻繁に補正限界量以上の直流成分を入力している状況、即ち頻繁に大きなパンニング動作を繰り返している状況では、画像振れ補正の効果を発揮できない状態となっている。しかしながら、従来では、撮影者が画像振れの効果を発揮できていない状態を認識することは困難であった。何故ならば、撮像装置に装備されているライブ画像を表示する画面は小さくいため、特にワイド側ではライブ画像から画像振れ補正の効果の程度を判定することは視覚的に困難であるためである。
(発明の目的)
本発明の目的は、画像振れの少ない状況にあるかどうかを使用者に認識させることのできる画像振れ補正装置および撮像装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、振れを検出する振れ検出手段と、前記振れ検出手段からの振れ信号の高域通過フィルタ手段と、前記高域通過フィルタ手段の出力に基づいて振れキャンセル量を算出する算出手段と、前記振れキャンセル量を用いて画像振れを補正する振れ補正手段とを有する画像振れ補正装置において、前記振れ信号の周波数を複数の異なる帯域に分割し、分割された帯域における振幅レベルを規定閾値と比較することにより、画像振れ補正の効果の程度を判定する効果判定手段と、前記効果判定手段による効果判定の結果を表示手段に表示させる表示制御手段とを有し、前記規定閾値、ズーム位置がワイド側の時は、前記振れ信号の周波数の帯域のうち、低域側帯域での閾値の方が高域側帯域での閾値よりも低くなるように設定され、該ズーム位置がテレ側の時は、高域側帯域での閾値の方が低域側帯域での閾値よりも低くなるように設定され、前記効果判定手段が、前記複数の帯域の少なくとも一つにおいて振幅レベルが前記規定閾値以下の場合に、画像振れ補正の効果があると判定することを特徴とする画像振れ補正装置とするものである。
同じく上記目的を達成するために、本発明は、本発明の上記画像振れ補正装置と、撮影準備動作の指示と撮影動作の指示とを行う指示部材と、前記効果判定の結果を表示する表示手段とを有する撮像装置とするものである。
本発明によれば、画像振れの少ない状況にあるかどうかを使用者に認識させることができる画像振れ補正装置または撮像装置を提供できるものである。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例に示す通りである。
図1は本発明の実施例1に係わる撮像装置の回路構成を示すブロック図である。図1において、10は撮影レンズの保護手段であるバリア部、50はバリア部10の動作を制御するバリア制御部、12はシャッタ、48はシャッタ12の開閉を制御するシャッタ制御部である。16は絞り、44は絞りの動作を制御して露光制御を行う露光制御部である。18はズームレンズ、42はズームレンズ18を制御してズーム倍率を変化させるズーム制御部である。20はフォーカスレンズ、40はフォーカスレンズ20を制御してピント合わせを行うフォーカス制御部である。14は手振れ等の振れを補正するための補正レンズ(シフトレンズ)、46はシフトレンズ14を不図示の撮像光学系の光軸と直交する平面内で移動させて振れを補正する防振制御部である。
22は光学像を電気信号に変換する撮像素子である。24はタイミング発生部であり、撮像素子22、A/D変換部26、D/A変換部28にクロック信号を供給する。34は画像メモリ制御部であり、A/D変換部26、D/A変換部28、後述の画像処理部32および画像表示記憶部36を制御する。32は画像処理部であり、A/D変換部26からのデータ或いは画像メモリ制御部34からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
A/D変換部26のデータが画像処理部32、画像メモリ制御部34を介して、或いはA/D変換部26のデータが直接画像メモリ制御部34を介して、画像表示記憶部36に書き込まれる。画像表示記憶部36に書き込まれた表示用画像データは、D/A変換部28を介して画像表示部30より表示される。画像表示部30を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダ機能を実現することが可能である。
38はシステム制御部であり、フォーカス制御部40、ズーム制御部42、露光制御部44、防振制御部46、シャッタ制御48、バリア制御部50の制御を行う。60はメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。また、メモリ60はシステム制御部38の作業領域としても使用することが可能である。
58は電源であり、電池検出回路、DC/DCコンバータ、通電するブロックを切り換えるスイッチ回路等により構成されている。そして、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御部38の指示に基づいてDC/DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
54はメモリカードやハードディスク等の記録媒体とのインタフェースである。56は記録部であり、インタフェース54を介してシステム制御部38とアクセスを行う。52は各種ボタン、タッチパネル等からなる操作部である。例として、モード切換ボタン、ズームボタン、レリーズボタン、メニューボタン、マクロボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマ切換ボタン、撮影画質選択ボタン等がある。
図2は、図1に示した防振制御部46をより詳細に説明したブロック図である。
100は角速度検出部(以下、ジャイロ)であり、ジャイロ100が角速度データを検出して電圧として出力する。102はA/D変換部であり、ジャイロ100が出力したアナログデータをデジタルデータに変換している。104は直流成分遮断用HPF(ハイパスフィルタ)であり、カットオフ周波数を切り換えることにより、目標(ターゲット)とする周波数に応じた角速度データの低周波成分を遮断している。例えば、低域を目標とした場合は、カットオフ周波数を低値に設定し、高域を目標とした場合は、カットオフ周波数を高値に設定している。106は積分用LPF(ローパスフィルタ)であり、角速度データを積分して角度データに変換している。108は振れキャンセル量算出部であり、角度データの逆方向のデータを振れキャンセルデータとして図1に示したシフトレンズ14の移動範囲に応じた特性変更を行い、振れキャンセル量を算出している。
126はシフトレンズ位置検出部であり、シフトレンズ14の位置を検出して電圧として出力する。128はA/D変換部であり、シフトレンズ位置検出部126が出力したアナログデータをデジタルデータに変換している。124はシフトレンズ位置制御部であり、振れキャンセル量算出部108からの振れキャンセル量とシフトレンズ位置検出部126にて検出された位置データとの差分をとり、その偏差がゼロに近づくようにフィードバック制御を行っている。最終的にシフトレンズ14を駆動する信号がD/A変換部122によりアナログデータに変換され、シフトレンズ駆動ドライバ部120に通知される。このシフトレンズ駆動ドライバ部120は、駆動信号が通知されると、その分だけ光軸と直交する平面内においてシフトレンズ14を駆動させる。
110はノイズ除去用LPFであり、角速度データに含まれる高周波のノイズを除去する。112は周波数特性算出部であり、所定サンプリングで得られた離散的な周波数データを、そこに含まれる周波数成分とそれに対応する振幅レベルの組み合わせ(周波数特性)として算出する。
ここで周波数特性を算出する元となる角速度データとしては、次の二つのうちのどちらを選択してもよい。
一つ目は、図2のように、直流成分遮断用HPF104の通過前の角速度データを使用する場合である。この場合は、振れ補正の目標としている周波数帯域に依存することなく、全域において振れの周波数特性を算出することができる。
二つ目は、図3のように、直流成分遮断用HPF104の通過後の角速度データを使用する場合である。この場合は、振れ補正の目標としている周波数帯域に依存することになり、目標近傍において振れの周波数特性を算出することになる。
また、周波数特性を算出する方法は幾つかあるが、例として高速フーリエ変換(FFT)がある。図6は例として、角速度データをFFTにより周波数特性グラフで表現した図である。具体的に図6の上のグラフはX軸を時間としてY軸に角速度を表したものであり、その角速度データは低周波成分に高周波成分が重畳している状態である。図6の下のグラフは、上のグラフの角速度データをFFTした結果である。FFTは複合波形を単波形の集合体として近似させることができる。その結果、角速度データはその構成要素である単波形に分解され、X軸は各単波形の周波数であり、Y軸はそれぞれの周波数に対応する振幅が表示される。ここで、601は低周波成分の分布を表し、602は低周波成分に重畳した高周波成分を表す。
図2に戻り、114は周波数の帯域を分割する帯域分割部であり、撮像装置のモード、ズーム位置に応じた分割数、分割する周波数の境界を設定する。116は閾値設定部であり、撮像装置のモード、ズーム位置に応じた振幅の閾値を設定する。
図7は周波数帯域の分割例と規定閾値の設定例である。分割例として、次のように境界を定め、分割数を3として帯域F[1]〜F[3]を作成する。
F[1]:周波数f_1以上、周波数f_2より小さい帯域
F[2]:周波数f_3以上、周波数f_4より小さい帯域
F[3]:周波数f_5以上、周波数f_6より小さい帯域
ここで、f_1からf_6は離散的な実数値であり、単位はHzである。また、周波数の境界であるf_2とf_3、f_4とf_5に対しては、図7では、f_2≠f_3、f_4≠f_5であるが、f_2=f_3、f_4=f_5であっても構わない。
再び図2に戻り、118は比較判定部であり、各帯域において、振幅レベルと規定閾値との比較をとり、最終的に所定の状況下において、画像振れ補正が効果的に作用するか否かを判定している。
上記図7を例として判定を行う場合を説明する。図7において、帯域F[1]に対しては、3種類の周波数成分があり、その振幅レベルの最大のものは閾値S[1]を超えているため、この帯域においては画像振れ補正が効果的に作用しないと言える。帯域F[2]に対しては、2種類の周波数成分があり、その振幅レベルの最大のものは閾値S[2]を超えているため、やはりこの帯域においては画像振れ補正が効果的に作用しないと言える。帯域F[3]に対しては、1種類の周波数成分があり、その振幅レベルは閾値S[3]を超えていないため、この帯域においては画像振れ補正が効果的に作用すると言える。
以上により、帯域F[3]のみで効果的な画像振れ補正が期待できればよいモード、ズーム位置、露光量の場合においては、画像振れ補正の効果判定の結果はOKとなる。しかし、帯域F[3]以外でも効果的な画像振れ補正が期待したいモード、ズーム位置、露光量の場合においては、効果判定の結果ははNGとなる。また、改めて設定された閾値に対して、全ての周波数帯域においてその振幅レベルが各閾値を超えていない場合、あらゆる状況下において最も効果的な画像振れ補正が期待できると判定する。そして、振れ補正手段の主たる構成要素であるシフトレンズ位置制御部124へ制御の開始命令を通達する。
次に、図8のフローチャートを用いて、撮像装置の画像振れ補正の効果の程度の判定(以下、画像振れ補正の効果判定)を行う動作について説明する。なお、画像振れ補正の効果判定は、ジャイロ100から取得した周波数を帯域分割部114により複数の帯域に分割し、それらの帯域における振幅レベルを閾値設定部116により設定された閾値と比較判定部118において比較することで行う。
ステップS801より効果判定の動作を開始し、まずステップS802では、ジャイロ100より所定サンプリングにより振れ角速度の取得を行う。そして、次のステップS803にて、ノイズ除去用LPF110により、振れ角速度に重畳した所定周波数以上のノイズの除去を行う。このLPF110の構成は積分用LPF106同じであるが、カットオフ周波数は異なる。続くステップS804では、ノイズが除去された角速度の周波数特性、すなわち含まれる周波数成分とその振幅レベルの算出を周波数特性算出部112により行う。周波数特性の算出方法としては、高速フーリエ変換法(FFT)を使用するものとする。
次のステップS805では、振れ角速度に対して、帯域分割部114により周波数を所定境界で区切り、複数の帯域F[N]を作成する。分割数Nの最小値は2であり、またNは自然数である。この段階では各帯域F[N]に0を代入しておく。分割例として、上記の図7のような場合がある。次のステップS806では、閾値設定部116により各帯域F[N]に対する閾値S[N]を設定する。続くステップS807〜S813では、分割数Nに対するループを行う。
以下、ステップS807からステップS813の間にて行われる、ステップS808〜S811までの処理について説明する。
ステップS808では、比較判定部118により各帯域F[N]の振幅レベルと閾値S[N]の比較を行う。図7のように、各周波数帯域F[N]に複数の周波数成分が含まれている場合、帯域F[N]の振幅レベルは、最大の振幅レベルを指すものとする。帯域F[N]の振幅レベルが閾値S[N]より小さい場合はステップS809へ進み、F[N]に1を代入してステップS811へ進む。また、帯域F[N]の振幅レベルが閾値S[N]以上の場合はステップS810へ進み、F[N]に0を代入してステップS811へ進む。次のステップS811では、分割数Nの更新を行う。そして、次のステップS812にて、分割数Nに対するループを終了すると、ステップS813へ進む。
ステップS813へ進むと、上記ステップS809またはステップS810の結果を総合して、画像振れ補正の効果判定を行う。その効果判定の基準は、後述するように、撮像装置のモード、ズーム位置、露光量、振れの方向等により異なる。続くステップS814では、画像振れの効果判定を終了する。
上記ステップS802により取得する振れ角速度のデータは、上記したように次の二つのどちらを選択してもよい。一つ目は、図2のように直流成分遮断用HPF104の通過前の角速度データを使用する場合である。二つ目は、図3のように直流成分遮断用HPF104の通過後の角速度データを使用する場合である。何れの場合であっても、単位が同じ角速度であるため、ステップS803以降の処理に影響はない。
次に、図8のステップS805での帯域設定とステップS806での閾値設定の動作を行うのに際して、依存する情報を順次取得する詳細を、図9のフローチャートにより説明する。
まず、ステップS901では、振れ方向の取得を行う。図4のように、撮像装置に加わる振れの方向としては、ピッチ方向とヨー方向があり、ジャイロ100はそれぞれの方向を排他的に検出することができる。そのため、方向それぞれに対して、帯域Fと閾値Sを設定することが可能となる。
次のステップS902では、撮像装置の現在のモードMの取得を行う。そして、次のステップS903にて、撮像装置の現在のズーム位置Zの取得を行う。続くステップS904では、撮像装置の現在の露光量Tv+Avの取得を行う。ここで、Tvはシャッタスピードを表し、Avは絞り値を表す。モードM、ズーム位置Z、露光量TvおよびAvそれぞれは撮影者が操作部52より任意に設定できるものとする。
次のステップS905では、帯域の分割数Nを決定する。帯域の分割数Nに依存する情報は、モードM、ズーム位置Z、露光量TvおよびAvである。代表的な決定の方法は、予めこれらの情報を入力値としたテーブルを用意しておく。次のステップS906では、境界f_nを決定する。単位はHzである。境界f_nの補数nは帯域数Nによって決まり、帯域の両側の周波数配置を指すため、n=N×2である。また、f_nもモードM、ズーム位置Z、露光量TvおよびAvに依存したデータである。
具体的な例として、モードMが風景モード、夜景モードのようなワイド側で静止物を撮る場面が多いモードを図10(a)を用いて説明する。この場合は、帯域数Nは2となり、低域と高域に分けられる。特に低域側に注目するためf_1とf_2の間隔を広く設定した帯域F[1]と、高域をf_3とf_4でひとくくりに設定した帯域F[2]が与えられる。さらに帯域F[1]の閾値S[1]は低いレベルに設定されることにより、低域揺れに対して敏感に反応するようになる。
また、別の具体的な例として、ズーム位置Zがテレ側に選択されている場合、そしてTvが遅いシャッタスピードの場合を図10(b)を用いて説明する。この場合は、帯域数Nは3となり、低域と中域と高域に分けられる。特に高域側に注目するためより細かく中域と高域に分割して、f_1とf_2で設定した帯域F[1]と、f_3とf_4で設定した帯域F[2]と、f_5とf_6で設定した帯域F[3]とが等間隔で与えられる。さらに帯域F[2]の閾値S[2]と、帯域F[3]の閾値S[3]は低いレベルに設定されることにより、高域揺れに対して敏感に反応するようになる。また、閾値S[1]〜S[3]は、Tvが遅くなればなるほど振れへの影響が大きくなるため、より低いレベルへ設定されることになる。
その後は、図8で説明したステップS805の帯域設定、ステップS806の閾値設定の動作を行い、ステップS807へ進む。
図8のステップS813により得られた画像振れ補正の効果判定の結果は、画像表示部30にて表示を行うことで撮影者に知らせる。表示を行うタイミングとしては、次の二つの場合がある。常に判定結果を表示させておく場合と、撮影者が撮影動作に入った場合、即ちレリーズスイッチの一段目が押されたときに判定結果を表示させる場合である。レリーズスイッチの一段目が押されたタイミングは、操作部52からの情報で知ることができる。
具体的な表示画面としてはレリーズスイッチが押されていない状況では、図11(a)のように全ての帯域F[1]〜F[3]の状況を表示しており、レリーズスイッチの一段目が押されると図11(b)のように最も閾値をオーバーした帯域の状況を表示する。このとき、どの閾値もオーバーしていなければ表示は現れないため、撮影に最適な状況であると言える。
また図11(c)のように低域F[1]への影響が大きい場面で、最もオーバーした閾値が高域F[3]である場合などは、高域F[3]の帯域の状況を表示するものの、使用者はこれを見て低域F[1]への影響が少ないことを確認できる。よって、そのまま撮影することができる。
これらの表示を参照することにより、使用者は現在の揺れの帯域とそのレベルを確認することができ、状況に応じた撮影を行うことが可能となる。
上記の実施例によれば、ジャイロ100からの振れ周波数を複数の帯域(低域側と高域側等)に分割し、それらの帯域における振幅レベルを複数の異なる規定閾値と比較する。そして、その比較結果を組み合わせることにより、単一周波数もしくは複合周波数に対する画像振れ補正の効果の程度を判定する。例えば、夜景モード(広角側かつスローシャッタ)の場合は低域、その他のモードの時は高域のように、振れ補正の目標とする周波数が異なるので、その周波数帯域における振幅レベルをそれぞれ異なる規定閾値により比較する。そして、例えば複数の帯域全てにおいて振幅レベルが規定閾値以下の場合、もしくは、どれか一つの閾値を下回った場合等に画像振れ補正の効果があると判定する。そして、画像振れ補正を有効として、画像振れ補正を行うようにしている。また、上記の効果判定の結果は、常に、あるいは、レリーズスイッチの1段目が押された時に、画像表示部30にて表示し、撮影者に画像振れ補正の効果を知らしめるようにしている。
よって、使用者に安定した画像振れ補正が出来できているか否かを知らせる可能となる。換言すれば、画像振れの少ない撮影状態を認識させる(見極めさせる)ことができる画像振れ補正装置および撮像装置を提供可能となる。
上記振れ周波数としては、直流成分を遮断する直流成分遮断用HPF104の通過前の角速度データと、直流成分遮断用HPF104の通過後の角速度データのいずれであっても良い。周波数の分割するときに使われる境界は、前後の帯域の終点境界と開始境界が等しい場合と、図7のように前後の帯域の終点境界と開始境界が異なる場合と、これらの境界の組み合わせによる場合とがある。また、縦振れと横振れで、周波数帯域の分割数、境界、振幅レベルを比較する規定閾値が異なるようにしてもよい。
また、撮像装置のモード、ズーム位置、露光量にて、周波数帯域の分割数、境界、振幅レベルを比較する規定閾値が異なるようにしてもよい。例えば、夜景モードの時、ズーム位置が広角側の時、スローシャッタの時には低域の規定閾値のレベルを下げ、その他の時は高域の規定閾値を上げる。
(本発明と実施例の対応)
シフトレンズ14が本発明の振れ補正手段に、角速度検出部100が振れ検出手段に、直流成分遮断用HPF104が高域通過フィルタ手段に、それぞれ相当する。また、振れキャンセル量算出部108が本発明の算出手段に、帯域分割部114、閾値設定部116、比較判定部118が効果判定手段に、それぞれ相当する。
本発明の実施例に係わる撮像装置の回路構成を示すブロック図である。 図1の防振制御部の構成を示すブロック図である。 図2の防振制御部の一部を変更した例を示すブロック図である。 撮像装置に加わる振れの方向を示す図である。 撮像装置に加わる振れ周波数の様子を示す図である。 本発明の実施例に係わる撮像装置に加わる振れの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例に係わる撮像装置における振れの帯域と閾値の設定例である。 本発明の実施例に係わる撮像装置の効果判定動作を示すフローチャートである。 図8のステップS804とステップS805の間にて行われる動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例に係わる帯域と閾値の具体例を示す図である。 本発明の実施例に係わる画面表示例を示す図である。
符号の説明
14 シフトレンズ
22 撮像素子
30 画像表示部
32 画像処理部
38 システム制御部
44 露光制御部
46 防振制御部
100 角速度検出部
102 A/D変換部
104 直流成分遮断用HPF
106 積分用LPF
108 振れキャンセル量算出部
110 ノイズ除去用LPF
112 周波数特性算出部
114 帯域分割部
116 閾値設定部
118 比較判定部
120 シフトレンズ駆動ドライバ部
124 シフトレンズ位置制御部
126 シフトレンズ位置検出部

Claims (10)

  1. 振れを検出する振れ検出手段と、
    前記振れ検出手段からの振れ信号の高域通過フィルタ手段と、
    前記高域通過フィルタ手段の出力に基づいて振れキャンセル量を算出する算出手段と、
    前記振れキャンセル量を用いて画像振れを補正する振れ補正手段とを有する画像振れ補正装置において、
    前記振れ信号の周波数を複数の異なる帯域に分割し、分割された帯域における振幅レベルを規定閾値と比較することにより、画像振れ補正の効果の程度を判定する効果判定手段と、
    前記効果判定手段による効果判定の結果を表示手段に表示させる表示制御手段とを有し、
    前記規定閾値は、ズーム位置がワイド側の時は、前記振れ信号の周波数の帯域のうち、低域側帯域での閾値の方が高域側帯域での閾値よりも低くなるように設定され、該ズーム位置がテレ側の時は、高域側帯域での閾値の方が低域側帯域での閾値よりも低くなるように設定され、
    前記効果判定手段は、前記複数の帯域の少なくとも一つにおいて振幅レベルが前記規定閾値以下の場合に、画像振れ補正の効果があると判定することを特徴とする画像振れ補正装置。
  2. 前記複数の帯域に分割される前記周波数は、前記高域通過フィルタ手段を通過する前の振れ信号の周波数であることを特徴とする請求項1に記載の画像振れ補正装置。
  3. 前記複数の帯域に分割される前記周波数は、前記高域通過フィルタ手段を通過した後の振れ信号の周波数であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像振れ補正装置。
  4. 前記周波数を分割するときに使われる境界は、前後の帯域の終点境界と開始境界が等しい場合、前後の帯域の終点境界と開始境界が異なる場合、または、これらの境界の組み合わせによる場合とがあることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像振れ補正装置。
  5. 縦振れ信号と横振れ信号とにより、前記帯域の分割数、境界、前記規定閾値が異なることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像振れ補正装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像振れ補正装置と、撮影準備動作の指示と撮影動作の指示とを行う指示部材と、前記効果判定の結果を表示する表示手段とを有することを特徴とする撮像装置
  7. 当該撮像装置のモードにより、前記帯域の分割数、境界、前記規定閾値が異なることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 当該撮像装置のズーム位置により、前記帯域の分割数、境界、前記規定閾値が異なることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  9. 当該撮像装置の露光量により、前記帯域の分割数、境界、前記規定閾値が異なることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  10. 前記指示部材によって撮影準備動作の指示が行われた場合に、前記効果判定手段による効果判定の結果を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に記載の撮像装置。
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