JPH08331407A - 映像ブランキング回路 - Google Patents

映像ブランキング回路

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JPH08331407A
JPH08331407A JP15563695A JP15563695A JPH08331407A JP H08331407 A JPH08331407 A JP H08331407A JP 15563695 A JP15563695 A JP 15563695A JP 15563695 A JP15563695 A JP 15563695A JP H08331407 A JPH08331407 A JP H08331407A
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JP
Japan
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pulse
output
transistor
phase
voltage
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Withdrawn
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JP15563695A
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English (en)
Inventor
Atsushi Uejima
淳 上島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】偏向系と水平ブランキングパルスとの位相を良
好に保つ。 【構成】分周器2からはPLL回路の作用によりPLL
回路に入力されたHsyncと周波数・位相の一致した
パルス信号が出力され、このパルス信号をHBLKタイ
ミング発生部5でカウントしてデコードすることによ
り、所定位相のタイミングパルスV4を得る。このタイ
ミングパルスV4を積分器6で積分し、基準電圧と比較
して生成したSET/RESET信号により、RSフリ
ップフロップ8をトリガして水平ブランキングパルスH
BLKを作成する。水平ブランキングパルスHBLKの
位相は、デコード値および基準電圧をコントロールする
ことにより調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン(TV)
システムにおける映像ブランキング回路に関し、特に1
6:9のアスペクト比を有するワイドテレビジョンに適
用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョンシステムにおいては、電子
ビームを水平走査すると共に、垂直走査することにより
画像をブラウン管に表示しているが、水平走査において
電子ビームが終了点から開始点まで戻る水平帰線期間に
は水平同期信号やバースト信号が挿入されており、垂直
走査においては電子ビームが終了点から開始点まで戻る
垂直帰線期間には垂直同期信号や等化パルス等が挿入さ
れている。そこで、この帰線(リトレース)期間内に含
まれている信号が画面に表示されないように、垂直偏向
回路および水平偏向回路からの鋸歯状波の帰線期間に生
じるブランキングパルスを、ブラウン管のカソードやグ
リッドに印加している。
【0003】この場合の水平偏向回路からブランキング
パルスを発生する従来の構成を図6に示す。図6に示す
ように、従来の民生用テレビセットの水平偏向回路にお
いては共振回路を使うことが一般的であり、この結果水
平偏向ヨークH.DYにはフライバックパルス(FB
P)と呼ばれるリトレース区間に相当するパルスが生じ
る。
【0004】すなわち、水平出力トランジスタTRのベ
ースに水平ドライブからの水平パルスが印加されると、
水平出力トランジスタTRがオンして水平偏向ヨーク
H.DYから直線的に増加する電流Iが水平出力トラン
ジスタTRに流れるようになる。この時、水平偏向ヨー
クH.DYに発生する電圧は L・dI/dtと表され
る(Lは水平偏向ヨークH.DYのインダクタンス)の
で、発生する電圧は変化することなく一定となる。水平
パルスが反転すると、水平出力トランジスタTRがオフ
して、水平偏向ヨークH.DYに蓄えられた磁気エネル
ギは縦続されたコンデンサC20およびコンデンサC21
移るようになり、全部の磁気エネルギがコンデンサC20
およびコンデンサC21に移ると、今度は逆にコンデンサ
20およびコンデンサC21に蓄えられたエネルギが水平
偏向ヨークH.DYに移るようになる。すなわち、水平
偏向ヨークH.DYとコンデンサC20およびコンデンサ
21とは共振を起こすようになる。
【0005】この時、水平偏向ヨークH.DYに振動す
る電圧が発生するが、ダンパダイオードD20のカソード
の電位がグランドレベル(正確には−1VBE;VBEはダ
ンパダイオードD20の順方向電圧)となったところで、
ダンパダイオードD20が導通し、水平偏向ヨークH.D
Yに発生する電圧が振動しないよう固定される。この
時、水平偏向ヨークH.DYから直線的に減少する電流
が電源Vccに流れ、この電流がゼロとなった時に初期
状態に戻り、再び水平パルスが供給されて前記した動作
が繰り返し行われるようになる。
【0006】この場合に、水平偏向ヨークH.DYに発
生されるパルス電圧を、縦続されたコンデンサC20およ
びコンデンサC21で分圧することによりフライバックパ
ルスFBPが出力されるが、このフライバックパルスF
BPを比較器101において基準電圧Vrefでスライ
スすることにより、水平ブランキングパルスHBLKを
得ている。この水平ブランキングパルスHBLKをブラ
ウン管のカソードに印加することにより、帰線区間を光
らせずに映像をブランキングすることが可能となる。
【0007】この場合のフライバックパルスFBPおよ
び水平ブランキングパルスHBLKの波形を図7に示す
が、水平ブランキングパルスHBLKは基準電圧Vre
fでスライスするようにして生成しているために、フラ
イバックパルスFBPよりtdの時間遅れの区間が生じ
る。この区間では水平ブランキングパルスHBLKがな
いため、ブランキングをかけることは不可能であるが、
通常民生用のテレビジョンシステムにおいてはオーバー
スキャンすることにより、有効画面を実際の偏向してい
る範囲に対して数%狭く設定しているため、この遅れの
ための帰線区間のブランキングのミスは有効画面の外へ
追いやられてしまい、問題となることはない。ここで、
4:3のアスペクト比のセットにおける上記の様子を図
8(a)に示すが、水平方向のD+C+Dの区間が実際
に偏向されている区間であり、水平方向の両端の区間D
を除く部分が4:3とされた有効画面とされ、上記td
の時間遅れの区間は区間Dに含まれるようにされる。
【0008】しかし近年、4:3のアスペクト比を持つ
セットのほか、16:9のアスペクト比を持った所謂ワ
イドテレビというものが提案されている。現状では4:
3のアスペクト比のテレビ放送が大半を占めているた
め、このワイドテレビにおいて4:3のアスペクト比の
テレビ放送を受信することを想定した地上波放送、ある
いはビデオソフトを見る際にいかに違和感なく見せるか
ということで様々な方式が提案されている。この中にノ
ーマルモードと呼ばれるものがあり、これはワイドテレ
ビにおいて4:3のアスペクト比のままの映像を提供す
るモードである。この様子を図8(b)に示すが、この
場合区間D+C+Dに相当する実際に偏向している範囲
は有効画面(図8(b)における区間A)の内側になっ
てしまうため、区間Dにおいて帰線区間の光っている状
態が視認され、非常に見苦しい映像となってしまってい
た。
【0009】これを解決するため、図9に示すように簡
易的には水平ドライブパルスから、あるいは別途映像信
号に同期した発振器を用意し、これらの出力をワンショ
ットマルチバイブレータを用いて所望の位相のパルスを
得てブランキングパルスとすることで対処していた。図
9に示す回路を図10に示す波形図を参照しながら以下
に説明する。水平同期分離回路(Hsync Sep)
110において入力された、図10(a)に示すビデオ
信号から水平同期信号が分離されて、同図(b)に示す
ように出力される。この分離された水平同期信号は同期
発振器111に印加され、同期発振器111は同期発振
を行う。この同期発振器111より出力される同図
(c)に示す疑似水平同期信号(Hsync)はJun
gle系のHsync入力へ供給される
【0010】また、疑似水平同期信号は第1ワンショッ
トマルチバイブレータ112へ印加されて、第1ワンシ
ョットマルチバイブレータ112をトリガする。第1ワ
ンショットマルチバイブレータ112は図10(d)に
示す区間立ち上がるパルスを発生するよう設定されてお
り、このパルスの立ち下がりで第2ワンショットバイブ
レータ113がトリガされる。この場合、第1ワンショ
ットマルチバイブレータ112の設定時間(dela
y)を同図(d)に示すように設定しておくと、第2ワ
ンショットバイブレータ113は、同図(e)に示すよ
うなリトレース区間に対応するタイミングのパルスとな
り、このパルスを水平ブランキングパルスHBLKとす
ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図6に示すフライバックパルスから水平ブランキングパ
ルスを生成した場合には高圧が瞬間的に下がった場合等
の、映像信号と偏向信号の位相がずれているときにはブ
ランキングパルスは映像信号に対し所望の位相からずれ
るようになり、画欠けを生じるなどの不具合を発生して
しまうと云う問題点が生じる。また、上記図9に示す別
途発振器を持つ場合は常に映像と基準パルスの位相が一
致しているため、こうした不具合から逃れることは可能
であるが、素子数の増大を招くと云う問題点がある。さ
らに、映像入力信号がなくなった場合には偏向系と発振
器の自走周波数の違いによってこの手段が全く意味をな
さないことになる。
【0012】これらの不具合があるため、図9に示すよ
うに同期発振器111の出力を偏向系をつかさどるJu
ngle系の同期分離回路に入力しているが、弱電界時
などに同期性能を確保するため、同期発振器111に様
々な外付け回路を必要とする。また、ブランキングパル
スは水平同期信号に酷似させる必要があるため、所望の
ブランキングパルスの位相を得るために第1ワンショッ
トマルチバイブレータ112でほぼ1H遅らせなければ
ならず、この第1ワンショットマルチバイブレータ11
2の素子感度も高くなり、高価な外付け回路を必要とす
ることとなっていた。さらに、第1ワンショットマルチ
バイブレータ112の遅延時間及び第2ワンショットマ
ルチバイブレータ113の出力のパルス幅をDC電圧に
よってコントロールすることは難しく、遅延時間及びパ
ルス幅の調整を自動で行うことが困難であると云う問題
点があった。
【0013】そこで、本発明は無信号時においても偏向
系と水平ブランキングパルスとの位相を良好に保つこと
のできる映像ブランキング回路を提供することを目的と
している。さらに、本発明は簡便な処理によって高精度
の水平ブランキングパルスのタイミング調整を行うこと
のできる映像ブランキング回路を提供することを目的と
している。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の映像ブランキング回路は、制御電圧によっ
て発振周波数の変化する電圧制御発振器と、該電圧制御
発振器からの出力パルスを1/n(nは自然数)に分周す
る分周器と、該分周器の出力と入力信号との位相差に応
じた前記制御電圧を出力する位相比較器と、前記電圧制
御発振器から出力される出力パルスをデコードすること
により、前記入力信号に対しある一定の位相を持つブラ
ンキングパルスを出力するデコーダを備え、該デコーダ
より出力されるブランキングパルスにより、前記入力信
号の一部分をブランキングするようにしたものであり、
また、デコーダのデコード値を変えることにより、前記
入力信号に対する位相及び区間をコントロールするよう
にしたものである。
【0015】さらに、本発明の映像ブランキング回路
は、制御電圧によって発振周波数の変化する電圧制御発
振器と、該電圧制御発振器からの出力パルスを1/n(n
は自然数)に分周する分周器と、該分周器の出力と入力
信号との位相差に応じた前記制御電圧を出力する位相比
較器と、前記電圧制御発振器から出力される出力パルス
をデコードすることにより、前記入力信号に対しある一
定の位相を持つパルスを出力するデコーダと、該デコー
ダからの出力パルスを積分する積分器と、該積分器の出
力と基準電圧を比較してブランキングパルスを出力する
比較器を備え、該比較器より出力されるブランキングパ
ルスにより、前記入力信号の一部分をブランキングする
ようにしたものであり、さらにまた、前記基準電圧ある
いは前記積分器における出力の直流レベルをコントロー
ルすることにより前記入力信号に対する位相及び区間を
コントロールするようにしたものである。
【0016】
【作用】本発明によれば、無信号時に発振器が自走して
いる時にも映像系と水平ブランキングパルスとの間に良
好な関係を保つことができる。また、発振器の出力をデ
コード値を変えることにより、水平ブランキングパルス
のタイミングおよびパルス幅を簡便に調整することがで
きる。さらに、デコーダにより粗い調整を行い、デコー
ダ出力を積分する積分器により精細な調整を行うことに
より、高精度の水平ブランキングパルスを生成すること
ができ、この場合、積分器出力の直流レベルあるいは積
分器出力と比較する基準電圧のレベルを調整することに
より、さらに高精度の水平ブランキングパルスを生成す
ることができる。すなわち、コンピュータによる自動調
整を可能にすることができるものである。
【0017】
【実施例】本発明の映像ブランキング回路の一実施例の
構成を示すブロック図を図1に示す。図1において、V
CO1はフィルター4より出力される制御電圧に応じて
発振周波数の制御される電圧制御発振器であり、分周器
2はこのVCO1より出力されるクロック信号を1/n
分周して水平同期信号Hsyncに同期した信号を出力
している。位相比較器3は、ビデオ入力信号から分離さ
れた水平同期信号Hsyncと、分周器2から出力され
た信号の位相を比較して、両者の位相差に応じた位相比
較信号を出力し、フィルター4は伝達関数がH(s)と
され、入力された位相比較信号をフィルター4によって
直流の制御電圧として、VCO1に供給している。
【0018】この場合、分周器2からの出力信号の位相
と、入力されたビデオ信号から分離された水平同期信号
Hsyncとの位相が一致していない場合、その位相差
に応じた制御電圧がフィルター4から出力されて、VC
O1の発振周波数を制御する。これにより、分周器2か
らの出力信号の周波数および位相が、入力されたビデオ
信号から分離された水平同期信号Hsyncと一致する
よう制御されることになる。すなわち、VCO1、分周
器2、位相比較器3、およびフィルター4からなるルー
プ回路は所謂PLL回路を形成している。
【0019】また、HBLKタイミング発生部5は、V
CO1から出力されるクロック信号および分周器2より
出力される信号を受けて、水平ブランキングパルスHB
LKのタイミングパルスV4を生成している。さらに、
タイミングパルスV4を積分器6により積分して、その
立ち上がり縁および立ち下がり縁が緩く傾斜するように
する。そして、比較器7においてこの積分器6よりの出
力とコントロール電圧で制御される基準電圧V6,V7
とを比較することにより、セット(SET)信号および
リセット(RESET)信号を得て、RSフリップフロ
ップ8に供給する。RSフリップフロップ8は、セット
信号で立ち上がり、リセット信号で立ち下がる水平ブラ
ンキングパルスHBLKを出力する。なお、VCO1は
例えば水平同期信号Hsyncの周波数の32倍の周波
数(32fh)を発振するようにされている。
【0020】次に、HBLKタイミング発生部5の構成
の一例を図2に示し、HBLKタイミング発生部5の詳
細な動作説明を図3に示すタイミング図を参照しながら
以下に説明する。図3(a)に示す例えば32fhの周
波数のVCO1の出力はmビットのカウンタ20のクロ
ック端子に供給され、VCO1よりのクロック信号をカ
ウンタ20はカウントする。また、同図(b)に示す分
周器2よりの信号はカウンタ20のリセット端子に供給
され、例えばこの信号の立ち下がりエッジによりカウン
タ20がリセットされている。
【0021】さらに、カウンタ20のカウント値20
m はデコーダ21に供給され、デコーダ21はカウン
タ20のカウント値がaおよびbとなったことを検出し
て、同図(d)(e)に示す検出信号をそれぞれ出力し
ている。この検出信号はRSフリップフロップ22のセ
ット端子(S)およびリセット端子(R)にそれぞれ印
加され、フリップフロップ22は同図(f)に示す水平
ブランキングパルスHBLKのタイミングパルスV4を
出力している。この場合、図3(b)に示す分周器2か
ら出力される信号は、前述したように同図(c)に示す
水平同期信号Hsyncに同期しており、VCO1のク
ロック信号をデコードすることによって水平ブランキン
グパルスHBLKのタイミングパルスV4を得るように
している。
【0022】なお、タイミングパルスV4の位相を可変
出来るようにする場合、VCO1の発振周期が所望の可
変範囲の刻み値よりも十分小さい場合(クロック信号の
周波数が高い場合)にはこのデコード値a,bを変える
ことでタイミングパルスV4の位相を精細に変化するこ
とができる。この場合には、積分器6、比較器7、およ
びRSフリップフロップ8を省略することができる。ま
た、HDrive発生部9はHBLKタイミング発生部
5と同様の構成とされて、HDrive発生部9におい
てVCO1のクロック信号をデコードすることにより、
水平偏向のドライブパルス(H Drive )を生成してい
る。
【0023】また、VCO1の発振周期が所望の可変範
囲の刻み値よりも大きい場合には、後続する積分器6及
び比較器7、RSフリップフロップ8を用いて位相を精
細に調整することができる。このことを図5に示す波形
図を参照しながら説明すると、同図(c)に示すタイミ
ングパルスV4を積分器6において積分すると、同図
(d)に示すように立ち上がり縁および立ち下がり縁が
傾斜した台形状の信号となり、この台形状の信号と基準
電圧V6および基準電圧V7とを同図(d)に示すよう
に比較器7において比較する。比較器7からは、積分出
力が上昇中に基準電圧V7を越えた時にSET信号が出
力され、積分出力が下降中に基準電圧V6を下回った時
にRESET信号が出力される。
【0024】従って、RSフリップフロップ8からは、
例えば同図(e)に示す反転した水平ブランキングパル
スS_HBLKXが得られるようになる。この場合、同
図(d)からわかるように基準電圧V6,V7をコント
ロールすることで、水平ブランキングパルスS_HBL
KXの位相を変化することができる。基準電圧V6,V
7は直流電圧とされるので、そのコントロールを簡便に
行うことができ、例えばMPU等のプロセッサおよびデ
ィジタル・アナログ変換器によりコントロールを行うこ
とができる。
【0025】次に、積分器6ないしRSフリップフロッ
プ8の回路をワンチップIC化した時の回路図を図4に
示し、この回路図の説明を図5に示す波形図を参照しな
がら以下に行う。図4において、HBLKタイミング発
生部5より発生されるタイミングパルスV4がハイレベ
ルとなると、トランジスタP4がオフ、トランジスタP
3がオンとなる。すると、トランジスタQ8がオン、ト
ランジスタQ9がオフとなる。従って、トランジスタQ
4,Q5,Q6からなる第2差動増幅器が能動状態とさ
れ、トランジスタQ1,Q2,Q3からなる第1差動増
幅器が非能動状態とされる。また、トランジスタP1,
P2もオンとされる。
【0026】この場合、能動状態とされている負帰還用
のトランジスタQ7の作用により、トランジスタQ4,
Q5,Q6からなる第2差動増幅器の2つの入力端子、
すなわちトランジスタQ4とトランジスタQ6のベース
電圧が等しくなるように第2差動増幅器が動作するよう
になる。これにより、コンデンサC1から電流が供給さ
れて、そのトランジスタQ7のベースに接続されている
端子の電位は、トランジスタQ4のベース電位である電
圧(V1+V2)となるまで上昇していく。この変化の
時定数は、第2差動増幅器に供給される電流が、トラン
ジスタQ8とトランジスタQ5からなるカレントミラー
回路の作用により電流源I2の電流とほぼ等しくされる
ため、コンデンサC1の容量値と電流源I2の電流値で
決定される。
【0027】この状態からタイミングパルスV4がロー
レベルに状態が遷移すると、トランジスタP3とトラン
ジスタP4が反転し、トランジスタP4がオンしトラン
ジスタP3はオフする。これによってトランジスタQ
1,トランジスタQ2,トランジスタQ3からなる第1
差動増幅器は能動状態となり、逆に第2差動増幅器は非
能動状態となる。すると、負帰還用のトランジスタQ7
の作用により、前記と同様に第1差動増幅器の2つの入
力端子、すなわちトランジスタQ1とトランジスタQ3
のベース電圧が等しくなるように第1差動増幅器が動作
するようになる。これにより、コンデンサC1に電流が
供給されて、そのトランジスタQ7のベースに接続され
ている端子の電位は、トランジスタQ1のベース電位で
ある電圧V1まで降下していく。この変化の時定数は、
第2差動増幅器に供給される電流が、トランジスタQ9
とトランジスタQ2からなるカレントミラー回路の作用
により電流源I2の電流とほぼ等しくされるため、コン
デンサC1の容量値と電流源I2の電流値で決定され
る。
【0028】これにより、トランジスタQ7のエミッタ
から図5(d)に示すようなタイミングパルスV4を積
分した出力が出力されるようになる。この積分出力は、
比較器7の一部を構成するトランジスタQ12およびト
ランジスタQ14のベースに入力される。そして、積分
器出力が基準電圧V7を越えると、トランジスタQ15
がオフし、トランジスタQ14がオンする。これによ
り、トランジスタQ18がオンしトランジスタQ19が
オフする。また、この場合タイミングパルスV4がハイ
レベルとなっているので、トランジスタQ11がオンし
て、トランジスタQ16をオフすると共に、トランジス
タQ10がオフしてトランジスタQ18のベースがハイ
レベルとなれるようにしている。
【0029】また、トランジスタQ18がオンするとト
ランジスタQ25のベース電圧が低下して電流源I10
がトランジスタP6のベースに電流を供給するため、ト
ランジスタP6がオンし、トランジスタP5がオフする
ようになる。これにより、トランジスタQ28がオンし
て、図5(e)に示すようにトランジスタQ28のコレ
クタから出力される水平ブランキングパルスS_HBL
KXがローレベルに反転する。このように、トランジス
タQ18のコレクタ出力はRSフリップフロップ8のS
ET信号となっている。
【0030】次に、タイミングパルスV4を積分した出
力が基準電圧V6を越えると、トランジスタQ12がオ
ンしてトランジスタQ13がオフとなる。これによりト
ランジスタQ17のベース電位がハイレベルとなり、ト
ランジスタQ16のベース電位がローレベルとなるが、
すでにトランジスタQ11がオンしているため、トラン
ジスタQ16のコレクタからは何も出力されず、トラン
ジスタQ22、トランジスタQ23の状態は変化せず水
平ブランキングパルスS_HBLKXはローレベルを維
持する。
【0031】そして、タイミングパルスV4がローレベ
ルに遷移すると、トランジスタQ11がオフしてトラン
ジスタQ10がオンするようになる。これにより、トラ
ンジスタQ18はオフし、セット状態が解除される。こ
の場合、積分出力は基準電圧V6,V7を越えているの
でトランジスタQ12およびトランジスタQ14はオン
しており、トランジスタQ16は依然としてオフされ、
RSフリップフロップ8を構成するトランジスタQ22
およびトランジスタQ23の状態は、正帰還の作用によ
り変化しない。次に、積分出力が低下して基準電圧V6
以下になると、トランジスタQ12がオフしてトランジ
スタQ13がオンする。これにより、トランジスタQ1
6がオンしてそのコレクタがローレベルとなるため、ト
ランジスタQ21のベース電位が低下して、トランジス
タP5のベースに電流源I8から電流が供給され、トラ
ンジスタP5がオンして、トランジスタP6がオフする
ようになる。従って、トランジスタQ28がオフして図
5(e)に示すように水平ブランキングパルスS_HB
LKXがハイレベルに反転する。
【0032】さらに、積分出力が低下して基準電圧V7
以下になると、トランジスタQ14がオフしてトランジ
スタQ15がオンするが、トランジスタQ18はすでに
オフしており、トランジスタQ16はオンを維持するた
め、トランジスタQ22およびトランジスタQ23の状
態は正帰還の作用により変化しない。これにより、図5
(e)に示すような水平ブランキングパルスS_HBL
KXが出力されるようになる。そして、タイミングパル
スV4がハイレベルに遷移するまでこの状態が保持さ
れ、タイミングパルスV4がハイレベルに遷移すると、
前述した動作が繰り返されることになる。
【0033】なお、トランジスタQ28に並列接続され
たトランジスタQ29のベースには偏向パルス(フライ
バックパルス)が印加されており、偏向パルスと本発明
の水平ブランキングパルスS_HBLKXとのORを取
っている。これによって、より確実にリトレース区間に
ブランキングをかけることが可能となり、TV受信機の
チャンネル切り換え時にもリトレース区間の発光を防止
することができる。また、水平ブランキングパルスS_
HBLKX出力は電流出力となっているが、電流源I1
2の代わりに抵抗負荷とすることも可能である。また、
RSフリップフロップ8はここではトランジスタを用い
て構成したが、MOSを代表とするデジタル素子で構成
することも可能である。
【0034】ところで、水平ブランキングパルスS_H
BLKXの位相ずれの要因は、積分器6の時定数のバラ
ツキであり、その時定数はコンデンサC1の容量値と電
流源I2の電流値となるが、電流源I2の電流値は高精
度の抵抗を用いてバラツキが抑制されており、コンデン
サC1の容量値は数10pFと微小な容量とされている
ため、積分器6の時定数は小さくされて水平ブランキン
グパルスS_HBLKXの位相に与える影響は少なくさ
れている。また、基準電圧V6,V7をコントロールす
ることにより、図5(d)(e)に示すように水平ブラ
ンキングパルスS_HBLKXの位相を容易に調整する
ことができる。この場合、MPU等で生成したディジタ
ル値をディジタル・アナログ変換器でアナログ信号に変
換することにより基準電圧V6,V7を生成することが
できるので、そのコントロールを簡便に行うことができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明はワンショッ
トマルチバイブレータを用いるときに生ずる構成素子に
よる位相のばらつきが生じない。さらに、本発明は無信
号時など位相比較器への入力である水平同期信号Hsy
ncが存在しない場合でもVCO1の出力によって水平
ドライブパルスH Drive及び水平ブランキングパルスH
BLKを生成しているので偏向系と水平ブランキングパ
ルスHBLKとの位相を良好に保つことができる。ま
た、本発明はHBLKタイミング発生部5のデコード値
を変えるという簡便な処理によって水平ブランキングパ
ルスHBLKの位相を変化させることができ、積分器6
および比較器7を備えることにより、VCO1の発振周
波数が低い場合でも十分精細な位相の水平ブランキング
パルスHBLKを得ることができ、かつワンショットマ
ルチバイブレータのみの場合と比較し、はるかに素子感
度を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像ブランキング回路の一構成例を示
すブロック図である。
【図2】本発明の映像ブランキング回路におけるHBL
K発生部の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の映像ブランキング回路におけるHBL
K発生部の動作タイミングを示す波形図である。
【図4】本発明の映像ブランキング回路における積分
器、比較器、RSフリップフロップの詳細回路図であ
る。
【図5】本発明の映像ブランキング回路における動作タ
イミングを示す波形図である。
【図6】従来のブランキングパルスを発生する回路の一
例を示す図である。
【図7】従来のブランキングパルスを発生する回路の動
作を示す波形図である。
【図8】従来の4:3TVセット走査範囲の一例、およ
び16:9TVセットでのノーマルモードでの走査範囲
の一例を示す図である。
【図9】従来のブランキングパルスを発生する他の回路
を示す図である。
【図10】図9に示す回路の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
1 電圧制御発振器(VCO) 2 分周器 3 位相比較器 4 フィルタ 5 HBLKタイミング発生部 6 積分器 7 比較器 8,22 RSフリップフロップ 9 H Drive発生部 20 カウンタ 21 デコーダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電圧によって発振周波数の変化する
    電圧制御発振器と、 該電圧制御発振器からの出力パルスを1/n(nは自然
    数)に分周する分周器と、 該分周器の出力と入力信号との位相差に応じた前記制御
    電圧を出力する位相比較器と、 前記電圧制御発振器から出力される出力パルスをデコー
    ドすることにより、前記入力信号に対しある一定の位相
    を持つブランキングパルスを出力するデコーダを備え、 該デコーダより出力されるブランキングパルスにより、
    前記入力信号の一部分をブランキングすることを特徴と
    する映像ブランキング回路。
  2. 【請求項2】 前記デコーダのデコード値を変えること
    により、前記入力信号に対する位相及び区間をコントロ
    ールすることを特徴とする請求項1記載の映像ブランキ
    ング回路。
  3. 【請求項3】 制御電圧によって発振周波数の変化する
    電圧制御発振器と、 該電圧制御発振器からの出力パルスを1/n(nは自然
    数)に分周する分周器と、 該分周器の出力と入力信号との位相差に応じた前記制御
    電圧を出力する位相比較器と、 前記電圧制御発振器から出力される出力パルスをデコー
    ドすることにより、前記入力信号に対しある一定の位相
    を持つパルスを出力するデコーダと、 該デコーダからの出力パルスを積分する積分器と、 該積分器の出力と基準電圧を比較してブランキングパル
    スを出力する比較器を備え、 該比較器より出力されるブランキングパルスにより、前
    記入力信号の一部分をブランキングすることを特徴とす
    る映像ブランキング回路。
  4. 【請求項4】 前記基準電圧あるいは前記積分器におけ
    る出力の直流レベルをコントロールすることにより前記
    入力信号に対する位相及び区間をコントロールすること
    を特徴とする請求項3記載の映像ブランキング回路。
JP15563695A 1995-05-31 1995-05-31 映像ブランキング回路 Withdrawn JPH08331407A (ja)

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