JPH08331236A - モーニングコール機能付き留守番電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】操作性が良く、モーニングコール機能、いたず
ら撃退機能、着信相手選択機能を有するモーニングコー
ル機能付き留守番電話装置を提供する。 【構成】モーニングコールセットと同時に留守応答モー
ドを自動的に設定し、その留守応答モード中に着呼があ
り、自動応答しても呼出音及び自動応答内容のスピーカ
からの出力を阻止し、且つ自動応答開始から一定時間経
過しても相手が電話を切らない場合には疑似呼出音を発
生させている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はモーニングコール機能付
き留守番電話装置に関し、特に操作性が良好なモーニン
グコール機能付き留守番電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】設定された時刻になると、モーニングコ
ール音をスピーカから出力するような従来のモーニング
コール機能付電話機は、良く知られており、例えば、実
開昭６２−１２１８６２号や実開平２−１６６４５号に
も開示されている。

【０００３】また、モーニングコール機能を付加した留
守番電話装置の要求も多く、その場合においては、モー
ニングコール機能セット後（就寝後）には、着信があっ
ても呼出音の鳴動がなされず、自動応答する動作が望ま
れる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そのため、従来のモー
ニングコール機能付き留守番電話装置では、呼出音量を
「切」に、スピーカ音量も「切」に設定しなければなら
ず、また、自動応答のため留守モードに設定する必要が
あり、モーニングコールのセット以外にも種々設定操作
が必要となるため操作性の面で問題があった。

【０００５】一方、留守応答中、つまりオフフック中
に、外線を介して当該電話装置のリモコン操作制御（通
常は呼出音が鳴らない無音応答をするが、特定条件下で
は疑似の呼出音を発生させる制御等）は、従来、ＤＴＭ
Ｆ信号により行われており、したがって、ＤＴＭＦ発信
機能をもつ電話機以外の電話機からの操作は不可能であ
った。

【０００６】そこで、本発明の目的は、操作性が良く、
モーニングコール機能、いたずら撃退機能、着信相手選
択機能を有するモーニングコール機能付き留守番電話装
置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明のモーニングコール機能付き留守番電話装置
は、予め設定された時刻になったときモーニングコール
音を出力するモーニングコール機能と、留守番電話機能
を有するモーニングコール機能付き留守番電話装置にお
いて、前記モーニングコール機能を設定する第１の手段
と、着信時の呼出音発生を停止させるとともに、前記着
信に応答して予め用意されている応答メッセージを電話
回線に送出する無音留守応答機能と、前記第１の手段に
よりモーニングコール機能が設定されたとき、前記無音
留守応答機能を設定する第２の手段と、前記モーニング
コール機能が解除されたとき、前記無音留守応答機能を
解除する第３の手段と、を備えて構成される。

【０００８】ここで、前記着信時の呼出信号の検出回数
が予め定めた回数に達したときに、自動オフフックし、
前記応答メッセージを電話回線に送出し、続いて前記回
線を介して受信した相手の音声を録音する第４の手段、
前記応答メッセージの前記回線への送出中、及び前記相
手の音声の録音中は、その内容は、音声出力しないよう
に制御する第５の手段、前記相手が電話を切ったときの
終話信号を検出して、自動オンフック動作せしめる第６
の手段、または前記応答メッセージの送出後、前記回線
からの音声録音中に予め設定した時間を経過しても前記
相手の終話信号を検出しないときは、予め設定した疑似
呼出音を発生させる第７の手段を更に有して構成するこ
ともできる。

【０００９】

【作用】本発明では、モーニングコールセットと同時に
留守応答モードを自動的に設定し、その留守応答モード
中に着呼があり、自動応答しても呼出音及び自動応答内
容のスピーカからの出力を阻止し、且つ自動応答開始か
ら一定時間経過しても相手が電話を切らない場合には疑
似呼出音を発生させている。

【００１０】

【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図１は本発明の一実施例によるモーニングコ
ール機能付き留守番電話装置の構成ブロック図である。
図１における各構成部間を結ぶラインのうち二重ライン
は制御信号ラインを示し、単一ラインは音声信号ライン
を示す。

【００１１】公衆回線Ｌ１、Ｌ２は、極性一致回路１を
介してオンフック／オフフック動作を電気的に行うフッ
クスイッチ回路２に接続される。スピーチネットワーク
３は、ＣＰＵ１３の制御を受け、回線から音声信号を取
り出したり、回線に対して音声信号を送出する。着信検
出及び呼出音発生回路４は、回線からの着信信号を検出
し、着信検出信号をＣＰＵ１３に送出するとともに、呼
出音信号を発生する。着信検出及び呼出音発生回路４か
ら発生された呼出音信号は、ＣＰＵ１３で制御される呼
出音鳴動ＯＮ／ＯＦＦ回路５により、スピーカ１２への
出力が制御され、呼出音の発生（鳴動）が制御される。

【００１２】スピーチネットワーク３からの音声信号
は、プリアンプ６で増幅され、ＢＴ信号検出回路７でＢ
Ｔ信号が検出され、検出信号がＣＰＵ１３に送出され
る。

【００１３】アナログスイッチ８は、ＣＰＵ１３からの
制御を受け、プリアンプ６からの出力を着信メッセージ
として録音するときにＯＮ動作する。アナログスイッチ
８がＯＮ動作しているときに、着信メッセージ録音回路
９によりプリアンプ６からの出力音声信号がＩＣや磁気
テープ等の記録媒体に録音される。

【００１４】アナログスイッチ１０は、ＣＰＵ１３から
の制御を受けてＯＮ動作し、プリアンプ６からの出力信
号をパワーアンプ１１に送出する。パワーアンプ１１で
増幅された信号は、スピーカ１２で音声に変換され、音
声出力が生成される。

【００１５】受話器オンクレードル／オフクレードル検
出回路１４は、受話器１７がオンクレードル状態である
かオフクレードル状態であるかを検出し、検出信号をＣ
ＰＵ１３に出力する。キーマトリックス１５は、ダイヤ
ルボタンや機能ボタン等のユーザ操作部で、ユーザの操
作により選択された操作情報をＣＰＵ１３に供給する。

【００１６】応答メッセージ送出回路１６は、ＣＰＵ１
３の制御を受け、応答メッセージをスピーチネットワー
ク３を介して回線に送出する。ＣＰＵ１３は、上述各構
成部をキーマトリックス１５からの操作情報等に基づい
て制御する。ＣＰＵ１３には、後述する着信メッセージ
の録音時間や疑似呼出音発生までの時間等を計時するタ
イマー１３１や疑似呼出音を発生させる疑似呼出音発生
回路１３２が内蔵されている。

【００１７】図１に示す実施例の動作を図２と図３のフ
ローチャートを参照しながら説明する。

【００１８】モーニングコール未セット状態である待機
状態（Ｓ１）では、着信メッセージの録音時間ＴA、疑
似呼出音が鳴動するまでの時間ＴB及び自動応答するま
で着信信号の検出回数Ｎ（それぞれ初期値を含む）が設
定済みであり、モーニングコールのセット操作が為され
てＳ２以降の処理に移行する。このモーニングコールセ
ット操作は、キーマトリックス１５を用いてモーニング
コール動作時刻の登録後に行われる。モーニングコール
機能がセットされると、自動的に無音留守応答モードと
なり、このモードは、キーマトリックス１５を用いて、
モーニングコールセットを解除するか、モーニングコー
ルの動作時刻になり、モーニングコール動作が実行さ
れ、モーニングコールが解除されるまで継続する。

【００１９】モーニングコール設定中、つまり無音応答
留守モード中に、着信検出及び呼出音発生回路４が回線
から着信信号を検出すると、その検出信号がＣＰＵ１３
に送出される。ＣＰＵ１３は、この検出信号の受信に応
答して、呼出音鳴動ＯＮ／ＯＦＦ回路５に対して鳴動を
ＯＦＦする信号を送出し、呼出音がスピーカ１２から生
じないように制御する。

【００２０】ＣＰＵ１３は、引き続き着信信号の有無を
チェックし、着信信号の検出回数が予め設定されている
回数Ｎに至ると、フックスイッチ２によりオフフック動
作させるとともに、回線からの音声信号のスピーチネッ
トワーク３、プリアンプ６、アナログスイッチ１０及び
パワーアンプ１１を経由したスピーカ１２からの拡声を
阻止するために、アナログスイッチ１０に対して、その
経路をＯＦＦさせ、また、スピーチネットワーク３及び
応答メッセージ送出回路１６を制御して、応答メッセー
ジを回線に送出せしめる。

【００２１】ＣＰＵ１３は、応答メッセージ送出の終了
を待って、回線を介して受信した相手方の音声信号を録
音するため、アナログスイッチ８をＯＮ動作させて、当
該音声信号を着信メッセージ録音回路９に入力せしめる
とともに、着信メッセージの録音時間の計時、及び疑似
呼出音発生までの時間の計時用のタイマー１３１の動作
をスタートさせる。

【００２２】着信メッセージ録音中は、以下の状態〜
の状態に応じて所定の動作が実行される。 ：回線から相手の終話信号が検出された場合（回線か
らの終話信号をＢＴ信号検出回路７で検出） ：着信メッセージ録音時間が予め設定された録音時間
ＴAに達した場合、 ：疑似呼出音発生までの時間が予め設定した時間ＴB
に達した場合、 〜の状態のうち、との状態となったときは、ア
ナログスイッチ８をＯＦＦさせて着信メッセージ録音を
終了させ、フックスイッチ回路２をＯＦＦさせてオンフ
ックさせ、モーニングコールセット中の待機状態に戻ら
せる。また、の状態となったときには、ＣＰＵ１３の
疑似呼出音発生回路１３２からの疑似呼出音信号をパワ
ーアンプ１１を介してスピーカ１２に出力して疑似呼出
音を鳴動させる。この疑似呼出音の発生は、上記状態
との発生、及び受話器オンクレードル／オフクレード
ル検出回路１４からオフクレードル検出信号が検出され
るまで継続される。状態とが発生すると、疑似呼出
音の発生を停止し、それ以後は、上述着信メッセージ録
音中に、状態、が発生した場合と同様な処理が実行
される。

【００２３】また、オフクレードル検出信号がＣＰＵ１
３に入力されると、疑似呼出音の発生を停止し、着信メ
ッセージの録音を終了させて、ＣＰＵ１３によりスピー
チネットワーク回路３が制御され、受話器１７を介した
相手方との通話状態に至る。その後、受話器１７をオン
クレードルすると、オンクレードル信号がＣＰＵ１３に
供給されＣＰＵ１３によりフックスイッチ回路２が制御
されてオンフック状態となり、モーニングコールセット
中の待機状態に戻る。

【００２４】以上の動作を図２と図３を参照しながら、
より具体的に説明すると、モーニングコール機能がセッ
トされると、Ｓ２において、モーニングコール動作時間
が登録済みか否かが判定され、登録されてなければ、エ
ラー音を発生して（Ｓ３）、Ｓ１の処理に戻り、登録済
みと判定されると、使用者が応答メッセージを録音した
か否かを判定する（Ｓ４）。ここで、応答メッセージを
録音していれば、使用者が録音した応答メッセージを使
用し（Ｓ５）、録音していなければ、機器内に録音済み
の標準的な応答メッセージを使用して（Ｓ６）、モーニ
ングコールと同時に自動的に無音留守応答モードがセッ
トされる（Ｓ７）。その後、モーニングコールセット状
態で待機中に、 状態＃１：操作によりモーニングコールが解除された状
態、 状態＃２：モーニングコールの設定時刻となった状態、 状態＃３：回線から着信信号が到来した状態 の各状態の判定をする（Ｓ８）。

【００２５】Ｓ８において、状態＃1と判定された場合
には、モーニングコールをセットする前は、通常の留守
モードにセットされていたか否かを判定し（Ｓ９）、状
態＃２と判定された場合には、モーニングコールの動作
を実行し（Ｓ１０）、その動作が終了後にＳ９の処理に
移行し、また、状態＃３と判定された場合には、呼出音
は、鳴動させずに、着信信号の検出回数をカウントする
（Ｓ１１）。

【００２６】Ｓ９において、通常の留守モードにセット
されていなければ、通常の留守モードを解除した後（Ｓ
１２）、また、通常の留守モードにセットされていれ
ば、通常の留守モードセットを維持して（Ｓ１３）、Ｓ
１の処理に戻る。

【００２７】Ｓ１１の処理を実行した後、カウントされ
た着信信号の検出回数が予め定めた数（自動オフフック
する回数）Ｎと等しいか否かを判定し（Ｓ１４）、等し
ければ、自動オフフック処理、回線から音声を拡声しな
い制御処理、応答メッセージの回線への送出の各処理を
実行する。また、Ｓ１４において、検出回数がＮに至っ
ていなければ、着信信号は停止したか否かを判定し（Ｓ
１６）、停止していなければ、Ｓ１１の処理に戻り、停
止していれば、Ｓ８の処理に戻る。

【００２８】Ｓ１５の処理後、図３に示すＳ１７におい
て、応答メッセージの送出終了処理、回線からの音声の
拡声阻止処理、着信メッセージの録音動作及び疑似呼出
音発生までのタイマー動作の各動作、処理を実行した
後、相手方からの終話信号（ＢＴ）の検出の有無を判定
する（Ｓ１８）。ここで、検出していなければ、着信メ
ッセージの録音時間が上述設定値ＴAに達したか否かを
判定し（Ｓ１９）、検出していると判定されたとき、ま
た、着信メッセージ録音時間がＴAに達したと判定され
たときには、Ｓ２０において、着信メッセージの録音動
作終了処理、疑似呼出音発生用のタイマーの停止及び自
動オンフック（ＯＮ−ＨＯＯＫ）の各動作、処理を実行
して、図２のＳ８におけるモーニングコールセット状態
待機中に戻る。

【００２９】Ｓ１９において、着信メッセージ録音時間
が設定値ＴAに達していないと判定されたときには、疑
似呼出音発生までの時間（タイマー計時時間）が設定値
ＴB以上になったか否かを判定する（Ｓ２１）。ここ
で、設定値ＴB以上ではないと判定されると、Ｓ１８の
処理に戻り、ＴB以上になったと判定されたときには、
疑似呼出音を発生させる（Ｓ２２）。このとき、回線か
らの音声の拡声はしないで、着信メッセージの録音動作
を実行する。次に、受話器をオフクレードルしたか否か
を判定し（Ｓ２３）、否であれば、Ｓ１８の処理に戻
り、オフクレードルしていると判定されれば、相手方と
受話器１７を介しての通話が可能となる。このとき、着
信メッセージの録音動作終了、回線からの音声の拡声停
止処理が実行される。

【００３０】Ｓ２４の処理を実行した後、受話器をオン
クレードルすると、受話器をオンフック（ＯＮ−ＨＯＯ
Ｋ）状態に戻し（Ｓ２５）、図２のＳ８におけるモーニ
ングコールセット状態待機中の状態に戻る。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のモーニン
グコール機能付き留守番電話装置の上述実施例によれ
ば、１回の設定操作により、モーニングコール設定、留
守応答動作設定、呼出音量「切」設定及びスピーカ音量
「切」設定が可能となる。また、留守応答動作中に、相
手方の通話状態が設定時間以上継続したときには、疑似
の呼出音を発生させることができる。予めその旨を特定
の相手に知らせておけば、着信相手選択機能をもたせる
こともできる更に、ＤＴＭＦ信号検出機能を有すること
なく、疑似呼出音が発生できるので、従来と比較してＤ
ＴＭＦ信号検出回路が削除でき、コスト面でも有利であ
る。また、いたずら電話撃退にも利用できるという効果
もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるモーニングコール機能付き留守番
電話装置の一実施例を示す構成ブロック図である。

【図２】図１に示す実施例の動作処理手順示すフローチ
ャートである。

【図３】図１に示す実施例の動作処理手順示すフローチ
ャートである。

【符号の説明】

１ 極性一致回路 ２ フックスイッチ回路 ３ スピーチネットワーク ４ 着信検出及び呼出音発生回路 ５ 呼出音鳴動ＯＮ／ＯＦＦ回路 ６ プリアンプ ７ ＢＴ信号検出回路 ８，１０ アナログスイッチ ９ 着信メッセージ録音回路 １１ パワーアンプ １２ スピーカ １３ ＣＰＵ １４ 受話器オンクレードル／オフクレードル
検出回路 １５ キーマトリックス １６ 応答メッセージ送出回路 １７ 受話器 １３１ タイマー １３２ 疑似呼出音発生回路

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】予め設定された時刻になったときモーニン
   グコール音を出力するモーニングコール機能と、留守番
   電話機能を有するモーニングコール機能付き留守番電話
   装置において、 前記モーニングコール機能を設定する第１の手段と、 着信時の呼出音発生を停止させるとともに、前記着信に
   応答して予め用意されている応答メッセージを電話回線
   に送出する無音留守応答機能と、前記第１の手段により
   モーニングコール機能が設定されたとき、前記無音留守
   応答機能を設定する第２の手段と、 前記モーニングコール機能が解除されたとき、前記無音
   留守応答機能を解除する第３の手段と、を備えて成るこ
   とを特徴とするモーニングコール機能付き留守番電話装
   置。
2. 【請求項２】前記着信時の呼出信号の検出回数が予め定
   めた回数に達したときに、自動オフフックし、前記応答
   メッセージを電話回線に送出し、続いて前記回線を介し
   て受信した相手の音声を録音する第４の手段を備える請
   求項１に記載のモーニングコール機能付き留守番電話装
   置。
3. 【請求項３】前記応答メッセージの前記回線への送出
   中、及び前記相手の音声の録音中は、その内容は、音声
   出力しないように制御する第５の手段を備える請求項２
   に記載のモーニングコール機能付き留守番電話装置。
4. 【請求項４】前記相手が電話を切ったときの終話信号を
   検出して、自動オンフック動作せしめる第６の手段を備
   える請求項１〜３のいずれかに記載のモーニングコール
   機能付き留守番電話装置。
5. 【請求項５】前記応答メッセージの送出後、前記回線か
   らの音声録音中に予め設定した時間を経過しても前記相
   手の終話信号を検出しないときは、予め設定した疑似呼
   出音を発生させる第７の手段を備える請求項１〜４のい
   ずれかに記載のモーニングコール機能付き留守番電話装
   置。