JPH08330778A - 電子機器のシールド構造 - Google Patents

電子機器のシールド構造

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JPH08330778A
JPH08330778A JP13772495A JP13772495A JPH08330778A JP H08330778 A JPH08330778 A JP H08330778A JP 13772495 A JP13772495 A JP 13772495A JP 13772495 A JP13772495 A JP 13772495A JP H08330778 A JPH08330778 A JP H08330778A
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door
plate
frame
metal plate
gasket
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JP13772495A
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Inventor
Kanji Eto
寛二 江藤
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Fujitsu Ltd
Hasegawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Hasegawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筺体内に電子装置を収容した電子機器のシー
ルド構造に関し、電磁波のシールド性が高いシールド構
造を提供する。 【構成】 開口の4周縁に筺体枠板12を有する箱形の筺
体1と、扉枠内板23が筺体枠板12の筺体枠板外側面13に
当接するよう筺体1の開口側に開閉自在に装着する扉2
とを備えた電子機器において、扉2を閉じた場合に筺体
枠板外側面13と扉枠内板23とで挟圧されるよう、筺体枠
板外側面13か扉枠内板23のいずれか一方に裏面が密着し
周設する、表面側に凸に湾曲した中空半月状の筒部42を
有する導電性ゴムよりなるシールドガスケット40、又は
表面側に凸の弧形舌片32を配列した導電性金属薄板より
なるシールドガスケット30と、それぞれの外側面がシー
ルドガスケット40の内枠側縁に近接してT字形に交差す
るよう筺体枠板12の内側か又は扉枠板22の内側かの一方
に添着し周設する正面視が角筒形の遮断金属板60とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筺体内に電子装置を収
容した電子機器のシールド構造に関する。図4に図示し
たように、電子機器は前面又は前面及び後面が開口した
箱形の筺体1内に電子装置を収容し、開口を扉2(図は
一方の扉2-1 と他方の扉2-2 とからなる観音開扉を示
す)で塞ぐのが一般である。
【0002】それぞれの扉2-1,2-2 は、筺体1の開口面
を覆う扉主板21と、扉主板21の4辺をそれぞれ袋曲げし
た扉枠板22,扉枠内板23とで、浅い箱形に構成されてい
る。扉2-1,2-2 を閉じた時に扉枠内板23が筺体1の4周
の対応する筺体枠板12の筺体枠板外側面13にほぼ当接す
るようになっている。
【0003】扉は、縦側の一方の扉枠部材の上部及び下
部の2個所を、ヒンジ50を介して筺体側板11に連結して
開閉自在に筺体1に装着されている。筺体1と扉とを連
結するヒンジ50は、図5に示すように扉2の内側に鉛直
に固着したヒンジ軸55と、筺体1側に固着した平面視コ
形のヒンジ本体51とからなるものである。
【0004】ヒンジ本体51は、コ形の一方の開口側の側
縁を直角に折り曲げて形成した固着板部53と、他方の開
口側の側縁に溶接して鉛直に固着した円筒形の軸受部52
とからなる。
【0005】軸受部52が筺体枠部材の手前側に位置する
ように、固着板部53を筺体側板11の内側の筺体枠部材近
傍に固着(ねじ止め或いはスポット溶接等)して、ヒン
ジ本体51を筺体1に装着している。
【0006】一方、ヒンジ軸55は、大径のピン部の下方
に小径のピン部を設けた段付円柱形である。小径ピン部
の外径寸法は、軸受部52の軸心孔の内径よりもわずかに
小さい。
【0007】扉2の内側で扉主板21と扉枠板22とが構成
するコーナーに、平面視で角筒形が構成されるように、
軸保持部材56を溶接して固着している。なお、この軸保
持部材56の長さはヒンジ軸55の大径ピン部の長さにほぼ
等しく、小径ピン部の長さは、軸受部52の長さにほぼ等
しい。
【0008】この軸保持部材56と扉2とが構成する角筒
内に、ヒンジ軸55を鉛直に挿入し、大径ピン部を軸保持
部材56及び扉2に溶接等して固着し、小径ピン部を軸保
持部材56の下方に突出させている。
【0009】したがって、扉2を持ち上げて、それぞれ
のヒンジ軸55の小径ピン部を、対応するヒンジ本体51の
軸受部52の軸心孔に嵌挿すると、扉2は開閉自在に筺体
1に連結装着される。
【0010】扉が一方の扉2-1 と他方の扉2-2 とからな
る観音開扉の場合には、図4に図示したように、一方の
扉2-1 の扉枠板22の先端部を外側に直角に折り曲げて扉
枠延伸板部(図7に示す扉枠延伸板部25)を設け、扉を
閉じた場合に他方の扉2-2 の扉枠内板23がこの扉枠延伸
板部に重なるようにしている。
【0011】扉が1枚の場合はヒンジ50とは反対側の扉
の側縁に、上下方向の摺動移動する上・下一対のロック
バー5-1,5-2 を取付け、上ロックバー5-1 の上先端を筺
体1の天井板側に設けて板部材の孔に嵌挿係合し、下ロ
ックバー5-2 の下先端を筺体1の底板側に設けた板部材
の孔に嵌挿係合して、扉2を閉じた状態に保持してい
る。
【0012】観音開扉の場合には、前述の上・下一対の
ロックバー5-1,5-2 は、扉枠延伸板部がない方の扉2-2
に設けるものとする。ところで上述のように構成した電
子機器は、扉2を閉じても、扉2の扉枠内板23が筺体1
の筺体枠板外側面13に密接するとは限らないので、筺体
内に収容した電子装置が発生する電磁波が筺体の外に洩
れて外部に設置した他の電子装置が誤動作する恐れがあ
る。また、外部に設置した他の電子装置の発生する電磁
波が筺体内に侵入して誤動作が発生する恐れがある。
【0013】したがって、筺体1と扉2の間にシールド
ガスケットを介在させてシールドすることが要求されて
いる。
【0014】
【従来の技術】上述のような電子機器に使用するシール
ドガスケットを、図6の(A),(B) に示す。図7は電子機
器のシールド構造の従来例の断面図である。
【0015】電子機器に使用するシールドガスケットに
は、図6の(A) に図示したように、弾性力ある導電性金
属薄板(例えば燐青銅板)よりなるシールドガスケット
30と、図6の(B) に図示したように導電性ゴムよりなる
シールドガスケット40とがある。
【0016】図6の(A) に図示したシールドガスケット
30は、細長い基板部31と、基板部31の一方の長手側縁に
連結し、表面側に凸になるように並列した多数の弧形舌
片32とで構成されたものである。シールドガスケット30
は弧形舌片32間にスリット33を設けてあるので、個々の
弧形舌片32が独立して弾性変形する。よって、板部材に
押圧されると、それぞれの弧形舌片32の凸面が板部材に
密着する。
【0017】図6の(B) に図示したシールドガスケット
40は、細長い基板部41と、基板部41の一方の長手側縁に
連結された断面が中空半月状の筒部42とで構成されたも
のである。このようなシールドガスケット40は筒部42の
断面を中空半月状にしたことにより、筒部42の凸面が容
易に弾性変形する。よって、板部材に押圧されると、筒
部42の凸面が板部材に密着する。
【0018】図7にシールドガスケット40を用いたシー
ルド構造を示す。図7に図示したように、従来は筒部42
の凸面が扉の扉枠内板23に対向するように導電性ゴムよ
りなるシールドガスケット40の裏面を、筺体1の開口の
4周縁に設けた筺体枠板12の筺体枠板外側面13に密着さ
せて、シールドガスケット40を筺体1に貼着(導電性接
着剤を用いて貼着する。或いは両面接着テープを用いて
貼着する。)するか、小ねじを用いて固着している。
【0019】観音開扉の一方の扉枠延伸板部25を有する
扉2-1 を閉め、次に他方の扉2-2 を閉じると、扉枠内板
23がシールドガスケット40の筒部42の凸面に当接し押圧
して、シールドガスケット40の筒部42の頭部を押し潰す
ように弾性変形させ、扉枠内板23の全面がシールドガス
ケット40の筒部42に密着する。
【0020】このことにより筺体1と扉2-1,2-2 との間
隙が、シールドガスケット40により塞がれ、電磁波が筺
体1から放出されることが防止され、又電磁波が筺体1
内に侵入することが阻止される。
【0021】導電性金属薄板よりなるシールドガスケッ
ト30もまた、図7に図示したシールドガスケット40と同
様に使用されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、導電性
ゴムのシールドガスケットを用いたものは、導電性ゴム
の導電率が望ましいほど高くないので電磁波を完全にア
ース接続することができず、電磁波の一部が透過する。
【0023】一方、導電性金属薄板のシールドガスケッ
トを用いたものは、弧形舌片間にスリットがあるので、
電磁波がスリット部分を通過する。上述のように従来の
シールド構造は、電磁波の遮断が不完全でシールド性が
劣るという問題点があった。
【0024】一方、観音開扉は、一方の扉の扉枠延伸板
部に他方の扉の扉枠内板が完全に密着するように、扉を
高精度に製作することは非常に困難のことである。した
がって、左右の扉の合わせ部分の間隙(扉枠内板と扉枠
延伸板部との間隙) から電磁波が出入するという問題点
があった。
【0025】本発明はこのような点に鑑みて創作された
もので、電磁波のシールド性が高い電子機器のシールド
構造を提供することを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は図1に例示したように、開口の4周縁に筺
体枠板12を有する箱形の筺体1と、扉枠内板23が筺体枠
板12の筺体枠板外側面13に当接するよう筺体1の開口側
に開閉自在に装着する扉2とを備えた電子機器におい
て、扉2を閉じると、筺体枠板外側面13と扉枠内板23と
で挟圧されるよう、筺体枠板外側面13か扉枠内板23かの
いずれか一方に添着し周設するシールドガスケット40(3
0)と、4辺のそれぞれの外側面がシールドガスケット40
(30)の内枠側縁に近接してT字形に交差するよう、筺体
枠板12の内側か又は扉枠内板23の内側かの何れか一方
に、固着し周設する角筒形の遮断金属板60とを備えた構
成とし、シールドガスケットは、表面側に凸に湾曲した
中空半月状の筒部を有する導電性ゴムよりなるシールド
ガスケット40か、表面側に凸の弧形舌片が配列した導電
性金属薄板よりなるシールドガスケット30であるものと
する。
【0027】図2に例示したように、筺体枠板外側面13
に平行するよう筺体枠板12の内側面に固着し周設する枠
板状の固着板部65A 、及び筺体1の開口側に突出するよ
う固着板部65A の内枠側縁にLの字形に設けた遮断板部
65B からなる筺体側遮断金属板65と、扉を閉じると、4
辺のそれぞれの外側面がシールドガスケット40(30)の内
枠側縁に近接してT字形に交差し、且つ4辺の先端面が
それぞれ固着板部65Aの側面に近接するよう扉の扉枠内
板23の内側に固着し周設する正面視が角筒形の扉側遮断
金属板66とを備えた構成とする。
【0028】図1に図示したように、扉枠板22の先端側
縁がヒンジ側とは反対に直角に折り曲げられてなる扉枠
延伸板部25を備えた一方の扉2-1 と、扉を閉じた場合に
扉枠板22が扉枠延伸板部25に密接する他方の扉2-2 とか
らなる観音開扉を筺体1が有する。
【0029】扉を閉じた場合に、他方の扉2-2 の扉枠内
板23又は他方の扉2-2 の内側に固着した固着金属板26と
一方の扉2-1 の扉枠延伸板部25とで挟圧されるよう、一
方の扉2-1 の扉枠内板23又は固着金属板26か、扉枠延伸
板部25かのいずれか一方に、添着されたシールドガスケ
ット40(30)とを、備えた構成とする。
【0030】図3に例示したように、観音開扉を閉じる
と、側面が扉枠延伸板部25に固着したシールドガスケッ
ト40の内側縁に近接してT字形に交差するよう、他方の
扉2-2 の内側に遮断金属板27を設けた構成とする。
【0031】或いは又、前記の遮断金属板60の側面、又
は筺体側遮断金属板65及び扉側遮断金属板66の側面、又
は前記の他方の扉2-2 に設けた遮断金属板27の側面に、
電波吸収塗材が貼着又は塗着された構成とする。
【0032】
【作用】本発明によれば、シールドガスケットを筺体枠
板外側面と扉枠板とで挟圧するとともに、シールドガス
ケットにT字形に交差するよう遮断金属板を周設したこ
とにより、シールドガスケットを透過又はシールドガス
ケットの隙間を通過した電磁波が、この遮断金属板で逆
戻りする方向に反射を繰り返す。よって電磁波の出入が
遮断され、シールド性能が向上する。
【0033】観音開扉の場合には、一方の扉の扉枠板の
扉枠延伸板部と他方の扉の扉枠内板との合わせ面にシー
ルドガスケットが介在するようにしたので、扉の合わせ
面からの電磁波の出入が遮断される。
【0034】一方、遮断金属板の側面、又は筺体側遮断
金属板及び扉側遮断金属板の側面、及び観音開扉に設け
た遮断金属板の側面に、電波吸収塗材を貼着又は塗着す
ることで、シールドガスケットを通過した電磁波が、電
波吸収材に吸収されシールド性能がさらに向上する。
【0035】
【実施例】以下図を参照しながら、本発明を具体的に説
明する。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を示
す。
【0036】図1は本発明の第1の実施例の断面図、図
2は本発明の第2の実施例の断面図であり、図3は本発
明の第3の実施例の断面図である。図において、1は、
電子装置を収容する前面又は前面及び後面が開口した
(図に示した筺体1は前面のみが開口している。)箱形
の筺体である。
【0037】筺体1は開口の4周縁に筺体枠板12を有す
る。筺体1の開口は、一方の扉2-1と他方の扉2-2 とか
らなる観音開扉で塞ぐものである。それぞれの扉2-1,2-
2 は、筺体1の開口面を覆う扉主板21と、扉主板21の4
辺をそれぞれ袋曲げした扉枠板22,扉枠内板23とで浅い
箱形に構成され、扉2-1,2-2 を閉じた時に扉枠内板23が
筺体1の4周縁の対応する筺体枠板12の筺体枠板外側面
13にほぼ当接するように、縦側の一方の扉枠部材の上部
及び下部の2個所を、ヒンジ50を介して筺体側板11に連
結して開閉自在に筺体1に装着している。
【0038】筺体1と扉とを連結するヒンジ50は、図5
に示すように扉2の内側に鉛直に固着したヒンジ軸55
と、上下方向に貫通する軸心孔をもつ軸受部52を一方の
側縁部に有し、他方の側縁部が筺体側板11に固着された
平面視コ形のヒンジ本体51とからなり、ヒンジ本体51の
軸受部52の軸心孔にヒンジ軸55の下側の小径ピン部が挿
入されることで、ヒンジ軸55を回転自在に支持する。
【0039】一方の扉2-1 の扉枠板22の先端部を外側に
直角に折り曲げて扉枠延伸板部25を設け、扉を閉じた場
合に他方の扉2-2 の扉枠内板23がこの扉枠延伸板部25に
重なるようにしている。
【0040】扉2を閉じた場合に筺体枠板外側面13と扉
枠端面23とで挟圧されるよう、筺体枠板外側面13のそれ
ぞれの4辺の面に裏面を密着させてシールドガスケット
を周設している。
【0041】このようなシールドガスケットは、詳細を
図6の(B) に図示したように、細長い基板部41と、基板
部41の一方の長手側縁に連結された断面が中空半月状の
筒部42とで構成された導電性ゴムよりなるシールドガス
ケット40である。
【0042】また、詳細を図6の(A) に図示したよう
に、細長い基板部31と、基板部31の一方の長手側縁に連
結し、表面側に凸になるように並列した多数の弧形舌片
32とで構成された導電性金属薄板よりなるシールドガス
ケット30である。
【0043】60は、4辺のそれぞれの外側面がシールド
ガスケット40(30)の内枠側縁に近接してT字形に交差す
るよう、筺体枠板12の内側に固着し周設した角筒形の遮
断金属板である。
【0044】遮断金属板60は、図示したように角筒形の
遮断板部60B と遮断板部60B の根本側の側縁を外側に直
角に折り曲げた固着板部60A とからなり、固着板部60A
を筺体枠板12の内側面に溶接等して固着している。
【0045】一方、観音開扉の扉枠延伸板部25を有しな
い、他方の扉2-2 の扉主板21の裏面側に、一方の扉2-1
の扉枠延伸板部25に対向して固着金属板26を取付け、こ
の固着金属板26の内側側面(扉枠延伸板部25に対向する
面)にシールドガスケット40(又はシールドガスケット
30)を添着している。
【0046】上述のようにシールドガスケット40を筺体
枠板外側面13に固着しているので、扉を閉じると、シー
ルドガスケット40の中空半月状の筒部が扉枠内板23で押
され弾性変形し、筒部42の凸面が確実に扉枠内板23に密
着する。また、筺体枠板12の内側に周設した遮断金属板
60の固着板部60A の先側縁端面が、扉2の扉主板21の裏
面に近接して位置になる。
【0047】よって、外部からの電磁波の大部分は、シ
ールドガスケットで遮断される。そしてシールドガスケ
ットを透過(シールドガスケットが導電性ゴムの場合)
または通過(シールドガスケットが多数の弧形舌片を有
する導電性金属薄板の場合)した一部の電磁波は、遮断
金属板60で外部に戻る方向の反射を繰り返す。
【0048】したがって、外部の電磁波が筺体1内に侵
入しない。一方、筺体内に収容した電子装置が発生し筺
体内に放出された電磁波は、先ず遮断金属板60で反射し
て筺体内に戻る。しかし一部の電磁波は遮断金属板60の
先側縁と扉主板21との間を通過したシールドガスケット
40に達する。しかしシールドガスケット40により遮断さ
れるので外部には洩れない。
【0049】上述のように電磁波の出入が遮断されるの
で、シールド性能が高い。なお、図1ではシールドガス
ケット40を筺体枠板外側面13に添着しているが、シール
ドガスケット40は扉枠内板23に添着しても良い。また遮
断金属板60を扉主板21の内側に固着しても同様の効果を
有する。
【0050】また、一方の扉2-1 を閉じ、次に他方の扉
2-2 を閉じると、他方の扉2-2 に添着したシールドガス
ケット40の中空半月状の筒部が一方の扉2-1 の扉枠延伸
板部25で押され弾性変形し、筒部42の凸面が確実に扉枠
延伸板部25に密着する。
【0051】したがって、電磁波が一方の扉2-1 と他方
の扉2-2 との合わせ面から出入するのが抑制される。な
お、図1ではシールドガスケット40を固着金属板26に添
着しているがシールドガスケット40は扉枠延伸板部25又
は扉枠内板23に添着しても同様の効果を有する。
【0052】図2において、65は、筺体枠板外側面13に
平行するよう筺体枠板12の内側面に固着し周設した枠板
状の固着板部65A と、筺体1の開口側に突出するよう固
着板部65A の内枠側縁にLの字形に設けた遮断板部65B
からなる筺体側遮断金属板である。
【0053】66は、扉を閉じると、4辺のそれぞれの外
側面がシールドガスケット40(30)の内枠側縁に近接して
T字形に交差し、且つ4辺の先端面のそれぞれが筺体1
側に取り付けた筺体側遮断金属板65の固着板部65A の側
面に近接するよう扉の扉枠内板23の内側に固着し周設し
た、正面視が角筒形の扉側遮断金属板である。
【0054】このように扉に取り付けた扉側遮断金属板
66を、筺体1に取付けたLの字形の筺体側遮断金属板65
に組み合わせたシールド構造は、一枚の遮断金属板もの
よりもさらに数多く電磁波が反射を繰り返さないと出入
することができない。したがって、シールド性能がさら
に向上する。
【0055】図3に図示したように、他方の扉2-2 の扉
主板21の裏面側に固着した固着金属板26の面に筒部が当
接するように、一方の扉2-1 の扉枠延伸板部25にシール
ドガスケット40( 又はシールドガスケット30) を添着し
ている。
【0056】そして、一方の扉2-1 を閉じ、次に他方の
扉2-2 を閉じると、シールドガスケット40の内側縁に近
接してT字形に交差するよう、他方の扉2-2 の内側に遮
断金属板27を設けている。
【0057】このような構成とすることで、電磁波が一
方の扉2-1 と他方の扉2-2 との合わせ面から出入するこ
とが殆どない。図示省略したが図1に図示した遮断金属
板60の側面、図2に図示した筺体側遮断金属板65及び扉
側遮断金属板66の側面、図3に図示した遮断金属板27の
側面に電波吸収塗材を設けたものとする。
【0058】電波吸収材を設ける手段としては、抵抗レ
ジスト或いはカーボン含有樹脂等の誘電性電波吸収剤を
塗布形成することが考えられる。また、電波吸収材を設
ける手段としては、フェライト板等の磁性吸収板を導電
性接着剤で接着することが考えられる。
【0059】上述のように遮断金属板に電波吸収材を設
けると、シールドガスケットを通過した電磁波が、電波
吸収材に吸収されるので、シールド性能がさらに向上す
る。
【0060】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0061】シールドガスケットを筺体枠板外側面と扉
枠板とで挟圧するとともに、シールドガスケットにT字
形に交差するよう遮断金属板を周設したことにより、シ
ールドガスケットを透過又はシールドガスケットの隙間
を通過する電磁波が、遮断金属板で逆戻りする方向に反
射を繰り返し、電磁波の出入が遮断され、筺体内に収容
した電子装置が発生する電磁波が筺体の外に洩れること
がない。
【0062】また、外部に設置した他の電子装置の発生
する電磁波が筺体内に侵入することがない。観音開扉の
場合には、一方の扉の扉枠板の扉枠延伸板部と他方の扉
の扉枠内板との合わせ面にシールドガスケットが介在す
るようにしたので、扉の合わせ面からの電磁波の出入が
遮断される。
【0063】一方、遮断金属板の側面、又は筺体側遮断
金属板及び扉側遮断金属板の側面、及び観音開扉に設け
た遮断金属板の側面に、電波吸収塗材を貼着又は塗着し
たものは、シールドガスケットを通過した電磁波が電波
吸収材に吸収されるので、シールド性能がさらに向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例の断面図である。
【図4】電子機器の斜視図である。
【図5】電子機器の要所を示す図で、(A) は斜視図、
(B) は分離した形で示す斜視図である。
【図6】(A),(B) はそれぞれシールドガスケットの図で
ある。
【図7】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 筺体 2,2-1,2-2 扉 11 筺体側板 12 筺体枠板 13 筺体枠板外側面 21 扉主板 22 扉枠板 23 扉枠内板 25 扉枠延伸板部 26 固着金属板 27 遮断金属板 30,40 シールドガスケット 50 ヒンジ 51 ヒンジ本体 55 ヒンジ軸 60 遮断金属板 65 筺体側遮断金属板 66 扉側遮断金属板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口の4周縁に筺体枠板を有する箱形の
    筺体と、扉枠内板が該筺体枠板の筺体枠板外側面に当接
    するよう該筺体の開口側に開閉自在に装着する扉とを備
    えた電子機器において、 該扉を閉じると、該筺体枠板外側面と該扉枠内板とで挟
    圧されるよう、該筺体枠板外側面か該扉枠内板かのいず
    れか一方に添着し周設するシールドガスケットと、 4辺のそれぞれの外側面が該シールドガスケットの内枠
    側縁に近接してT字形に交差するよう、該筺体枠板の内
    側か又は該扉枠内板の内側かの何れか一方に、固着し周
    設する角筒形の遮断金属板とを備え、 該シールドガスケットは、表面側に凸に湾曲した中空半
    月状の筒部を有する導電性ゴムよりなるシールドガスケ
    ットか、表面側に凸の弧形舌片を配列した導電性金属薄
    板よりなるシールドガスケットかであることを特徴とす
    る電子機器のシールド構造。
  2. 【請求項2】 筺体枠板外側面に平行するよう筺体枠板
    の内側面に固着し周設する枠板状の固着板部、及び筺体
    の開口側に突出するよう該固着板部の内枠側縁にLの字
    形に設けた遮断板部からなる筺体側遮断金属板と、 扉を閉じると、4辺のそれぞれの外側面が請求項1記載
    のシールドガスケットの内枠側縁に近接してT字形に交
    差し、且つ4辺の先端面がそれぞれ該固着板部の側面に
    近接するよう該扉に固着し周設する正面視が角筒形の扉
    側遮断金属板とを備えたことを特徴とする電子機器のシ
    ールド構造。
  3. 【請求項3】 扉枠板の先端側縁ヒンジ側とは反対に直
    角に折り曲げられてなる扉枠延伸板部を有する一方の扉
    と、扉を閉じた場合に該扉枠延伸板部に密接する扉枠内
    板を有する他方の扉とからなる観音開扉を備え、 該他方の扉の扉枠内板又は該他方の扉の裏面に固着した
    固着金具板と該一方の扉の扉枠延伸板部とで挟圧される
    よう、該他方の扉の扉枠内板又は該固着金具板か該扉枠
    延伸板部かのいずれか一方に添着したシールドガスケッ
    トを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の電子
    機器のシールド構造。
  4. 【請求項4】 前記観音開扉のを閉じると、側面が請求
    項3記載のシールドガスケットの内側縁に近接してT字
    形に交差するよう、前記他方の扉の内側に遮断金属板を
    設けたことを特徴とする請求項3記載の電子機器のシー
    ルド構造。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の遮断金属板の側面、請求
    項2記載の筺体側遮断金属板及び扉側遮断金属板の側
    面、或いは請求項4記載の遮断金属板の側面に、電波吸
    収材が貼着又は塗着されたことを特徴とする電子機器の
    シールド構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016105057A1 (ko) * 2014-12-22 2016-06-30 주식회사 대호테크 이엠피 차폐용 도어

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