JPH0833008B2 - 織物型枠を用いた場所打ち杭工法 - Google Patents
織物型枠を用いた場所打ち杭工法Info
- Publication number
- JPH0833008B2 JPH0833008B2 JP62056001A JP5600187A JPH0833008B2 JP H0833008 B2 JPH0833008 B2 JP H0833008B2 JP 62056001 A JP62056001 A JP 62056001A JP 5600187 A JP5600187 A JP 5600187A JP H0833008 B2 JPH0833008 B2 JP H0833008B2
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- Japan
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- concrete
- cast
- fabric form
- fabric
- hole
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- Piles And Underground Anchors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は織物型枠を用いた場所打ち杭工法に関するも
のである。
のである。
<従来の技術> 場所打ちにより非中空構造のコンクリート杭を構築す
る場合、孔壁とコンクリートの隔絶機能を有する袋体を
使用して構築する技術としては例えば特開昭46−1428号
公報や特開昭49−1007号公報により知られており、また
鉄筋籠の周囲に孔壁の崩落防止機能と、孔壁とコンクリ
ートの隔絶機能を有する透水性シートを取り付けて構築
する技術が例えば特開昭50−38309号公報や特開昭53−2
1806号公報により知られている。
る場合、孔壁とコンクリートの隔絶機能を有する袋体を
使用して構築する技術としては例えば特開昭46−1428号
公報や特開昭49−1007号公報により知られており、また
鉄筋籠の周囲に孔壁の崩落防止機能と、孔壁とコンクリ
ートの隔絶機能を有する透水性シートを取り付けて構築
する技術が例えば特開昭50−38309号公報や特開昭53−2
1806号公報により知られている。
<本発明が解決しようとする問題点> 前述したようにこれまでは場所打ちにより構築できる
コンクリート杭は非中空構造であるから、コンクリート
を大量に消費して施工コストが高くつき、しかもコンク
リート杭の自重が増すほど孔壁とコンクリート杭の周面
間に発生する摩擦抵抗が小さくなる。
コンクリート杭は非中空構造であるから、コンクリート
を大量に消費して施工コストが高くつき、しかもコンク
リート杭の自重が増すほど孔壁とコンクリート杭の周面
間に発生する摩擦抵抗が小さくなる。
<本発明の目的> 本発明は場所打ち杭工法において、高品質のコンクリ
ート杭を容易にかつ低コストで構築することができる、
織物型枠を用いた場所打ち杭工法を提供することを目的
とする。
ート杭を容易にかつ低コストで構築することができる、
織物型枠を用いた場所打ち杭工法を提供することを目的
とする。
<本発明の構成> 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について
説明する。
説明する。
<イ>本発明の概要(第1図) 本発明は内部に補強材2を配して伸縮自在に構成した
織物型枠1を、地盤に掘削した孔内に伸長した状態で設
置し、次に織物型枠1内に生コンクリートやモルタル等
を打設し、場合によっては硬化後に補強材2を緊張して
コンクリート杭を構築することを特徴とするものであ
る。
織物型枠1を、地盤に掘削した孔内に伸長した状態で設
置し、次に織物型枠1内に生コンクリートやモルタル等
を打設し、場合によっては硬化後に補強材2を緊張して
コンクリート杭を構築することを特徴とするものであ
る。
<ロ>織物型枠(第1〜3図) 織物型枠1は可撓性を備えた織物で伸縮自在に製作し
た型枠である。
た型枠である。
材料としては例えば、ナイロン、ポリエステル、ポリ
プロピレン等から成る織物を使用する。
プロピレン等から成る織物を使用する。
この織物は掘削孔の形状に合わせて任意の形状の型枠
に構成できるが、本実施例のように円柱形の掘削孔に対
しては、掘削孔とほぼ同径の円柱状の外枠11と、その内
部に外枠11より小さい径の円柱状の内枠12を形成する。
に構成できるが、本実施例のように円柱形の掘削孔に対
しては、掘削孔とほぼ同径の円柱状の外枠11と、その内
部に外枠11より小さい径の円柱状の内枠12を形成する。
両者の間には生コンクリート3等を打設するための空
隙部13を設けて、外枠11と内枠12の下端部は閉塞して構
成する。
隙部13を設けて、外枠11と内枠12の下端部は閉塞して構
成する。
また、内枠12の内部に形成される中空部15から外枠11
の表面まで、管状の連通孔16を貫通させて複数設ける。
の表面まで、管状の連通孔16を貫通させて複数設ける。
<ハ>補強材の配置<第1〜3図> 空隙部13内にはPC鋼材や鉄筋などの補強材2を配置す
る。
る。
補強材2は、空隙部13内にスパイラル状に配置するも
のと、鉛直状に配置するものとで構成される。
のと、鉛直状に配置するものとで構成される。
まず水平方向の円環状の補強材2を、外枠11と内枠12
の中間の径を有するようにスパイラル状に形成する。
の中間の径を有するようにスパイラル状に形成する。
このスパイラル状の補強材2には、鉛直状の補強材2
よりやや大きい径を有する貫通リング21を複数取り付
け、その貫通リング21内に鉛直方向の補強材2を鉛直状
に貫通させて複数本取り付ける。
よりやや大きい径を有する貫通リング21を複数取り付
け、その貫通リング21内に鉛直方向の補強材2を鉛直状
に貫通させて複数本取り付ける。
そのため、スパイラル状の補強材2は、鉛直状の補強
材2に沿って伸縮が可能となる。
材2に沿って伸縮が可能となる。
そしてスパイラル状の補強材2を伸長させた状態で空
隙部13内に配置し、スパイラル状の補強材2同士間の外
枠11と内枠12を、紐状体14によって織物型枠1の全長に
渡って連結する。
隙部13内に配置し、スパイラル状の補強材2同士間の外
枠11と内枠12を、紐状体14によって織物型枠1の全長に
渡って連結する。
紐状体14で外枠11と内枠12を連結してしまうため、空
隙部13内に生コンクリート3を打設した場合に、内枠12
が大きく脹らむことがなく、ほぼ平面状にコンクリート
杭の内面を形成することができる。
隙部13内に生コンクリート3を打設した場合に、内枠12
が大きく脹らむことがなく、ほぼ平面状にコンクリート
杭の内面を形成することができる。
<本発明の施工方法> 以下順を追って織物型枠を用いた場所打ち杭の施工方
法を説明する。
法を説明する。
(1)地盤の削孔 コンクリート杭を打設する所定位置の地盤に、孔壁が
崩れ落ちないようにベントナイト液4を充填しながら、
削孔機によって削孔を行う。
崩れ落ちないようにベントナイト液4を充填しながら、
削孔機によって削孔を行う。
(2)織物型枠の孔内への設置(第4図) 所定深度まで削孔した後、上記のように構成した織物
型枠1を、収縮した状態で孔の上方まで運搬する。
型枠1を、収縮した状態で孔の上方まで運搬する。
そして織物型枠1の下端部を孔底に向けて伸長し、孔
内に設置する。
内に設置する。
このとき織物型枠1の上端の開口部からベントナイト
液4が空隙部13内に侵入しないように、ポンプ5等で、
孔外に溢れ出るベントナイト液4を吸引しながら行う。
液4が空隙部13内に侵入しないように、ポンプ5等で、
孔外に溢れ出るベントナイト液4を吸引しながら行う。
(3)生コンクリート等の打設(第1図) 孔内に設置した織物型枠1の空隙部13内に、上端にホ
ッパーを取り付けたトレミー管6を挿入する。
ッパーを取り付けたトレミー管6を挿入する。
そして上記と同様にポンプ5等で、孔外に溢れ出るベ
ントナイト液4を吸引しながら、トレミー管6を通して
生コンクリート3等を空隙部13に打設する。
ントナイト液4を吸引しながら、トレミー管6を通して
生コンクリート3等を空隙部13に打設する。
このとき生コンクリート3等の圧入によって織物型枠
1が膨脹して周囲の孔壁に圧着するため、外枠11と孔壁
との間に侵入していたベントナイト液4は、連通孔16よ
り中空部15内に圧縮、排除される。
1が膨脹して周囲の孔壁に圧着するため、外枠11と孔壁
との間に侵入していたベントナイト液4は、連通孔16よ
り中空部15内に圧縮、排除される。
そして生コンクリート3等の硬化後、補強材2にPC鋼
材を使用した場合には、PC鋼材を緊張して強度の大きい
コンクリート杭を構築する。
材を使用した場合には、PC鋼材を緊張して強度の大きい
コンクリート杭を構築する。
また、例えばスパイラル状の補強材2の底部の径だけ
を大きく形成すれば、拡底杭を打設することも可能であ
る。
を大きく形成すれば、拡底杭を打設することも可能であ
る。
<本発明の効果> 本発明は以上説明したようになるので、次のような効
果を期待することができる。
果を期待することができる。
<イ>本発明は泥水の満たされた孔の真上で収縮状態の
織物型枠の下端の支持を解除するだけで、織物型枠の
伸長と、織物型枠の孔内設置と、補強材の配筋の三
工程を一度に行うことができて、施工が簡単に行えると
共に、織物型枠と補強材を一緒に折り畳めるので運搬や
取り扱いに便利である。
織物型枠の下端の支持を解除するだけで、織物型枠の
伸長と、織物型枠の孔内設置と、補強材の配筋の三
工程を一度に行うことができて、施工が簡単に行えると
共に、織物型枠と補強材を一緒に折り畳めるので運搬や
取り扱いに便利である。
さらに高架下のように高さに制約を受ける現場でも長
尺のコンクリート杭を構築することができる。
尺のコンクリート杭を構築することができる。
<ロ>本発明の織物型枠は可撓性を有するので、掘削孔
の形状に合わせて任意の形状に構成できる。
の形状に合わせて任意の形状に構成できる。
そのため、種々の施工に対して適応性が大きい。
<ハ>本発明の織物型枠内には、ベントナイト液やスラ
イムが侵入しない。
イムが侵入しない。
そのため、コンクリート内にベントナイト液等が混入
せず、高品質のコンクリート杭を構築することができ
る。
せず、高品質のコンクリート杭を構築することができ
る。
<ニ>本発明の織物型枠の空隙部に生コンクリート等を
圧入することよって、織物型枠が膨脹して周囲の孔壁に
圧着する。
圧入することよって、織物型枠が膨脹して周囲の孔壁に
圧着する。
そのため、織物型枠の外枠の表面と孔壁との間に大き
な摩擦力が発生し、支持力の大きいコンクリート摩擦杭
を構築することができる。
な摩擦力が発生し、支持力の大きいコンクリート摩擦杭
を構築することができる。
<ホ>本発明の織物型枠は、市販のナイロン製等の織物
と、鉄筋やPC鋼材等の補強材より成る。
と、鉄筋やPC鋼材等の補強材より成る。
そのため、低コストで型枠を製造することができる。
<ヘ>ドーナツ状の織物型枠を採用した場合、その内部
に形成される中空部には、ベントナイト液等をそのまま
残留させることができ、掘削した泥土を投入すれば残土
処理穴として使用することができる。
に形成される中空部には、ベントナイト液等をそのまま
残留させることができ、掘削した泥土を投入すれば残土
処理穴として使用することができる。
<ト>仮設材としてのコンクリート杭を製造する場合に
は、織物型枠内の補強材にアンボンドタイプのものを用
い、使用後に補強材の緊張を解除すれば、無筋状態とな
り解体が容易に行える。
は、織物型枠内の補強材にアンボンドタイプのものを用
い、使用後に補強材の緊張を解除すれば、無筋状態とな
り解体が容易に行える。
第1図:本発明の一実施例の説明図 第2図:織物型枠の平面図 第3図:補強材の説明図 第4図:織物型枠を孔内に設置する状態を示す説明図
Claims (1)
- 【請求項1】泥水を満たした孔内に補強材を配置した後
にコンクリートを打設してコンクリート杭を構築する場
所打ち杭工法において、 可撓性を有する素材で形成した外枠と内枠を対向させて
配置し、内枠と外枠の対向間に空隙部を形成する織物型
枠を使用し、 前記織物型枠の空隙部に補強材を予め配し、 補強材の自重で織物型枠を伸長させて織物型枠と補強材
を一緒に孔内に設置し、 次に織物型枠の空隙部内にコンクリートを打設して中空
構造のコンクリート杭を構築することを特徴とする、 織物型枠を用いた場所打ち杭工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62056001A JPH0833008B2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | 織物型枠を用いた場所打ち杭工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62056001A JPH0833008B2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | 織物型枠を用いた場所打ち杭工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63223213A JPS63223213A (ja) | 1988-09-16 |
JPH0833008B2 true JPH0833008B2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=13014837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62056001A Expired - Lifetime JPH0833008B2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | 織物型枠を用いた場所打ち杭工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0833008B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9603149B2 (en) | 2002-05-01 | 2017-03-21 | Interdigital Technology Corporation | Method and system for optimizing power resources in wireless devices |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6717064B2 (ja) * | 2016-06-08 | 2020-07-01 | 株式会社大林組 | 場所打ちコンクリート杭の構築方法 |
KR101988185B1 (ko) * | 2018-12-20 | 2019-09-30 | 에스오씨기술지주 주식회사 | 지오텍스타일 거푸집을 이용한 현장 타설 콘크리이트 말뚝 및 그 제조방법 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS491007A (ja) * | 1972-04-19 | 1974-01-08 | ||
JPS5038309A (ja) * | 1973-08-09 | 1975-04-09 | ||
JPS5321806A (en) * | 1976-08-13 | 1978-02-28 | Taiyo Kiso Kk | Method of casting underground concrete |
-
1987
- 1987-03-11 JP JP62056001A patent/JPH0833008B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9603149B2 (en) | 2002-05-01 | 2017-03-21 | Interdigital Technology Corporation | Method and system for optimizing power resources in wireless devices |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63223213A (ja) | 1988-09-16 |
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