JPH0832802A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0832802A
JPH0832802A JP6184021A JP18402194A JPH0832802A JP H0832802 A JPH0832802 A JP H0832802A JP 6184021 A JP6184021 A JP 6184021A JP 18402194 A JP18402194 A JP 18402194A JP H0832802 A JPH0832802 A JP H0832802A
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JP6184021A
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English (en)
Inventor
Takeshi Furuya
健 古谷
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 2値画像領域のエッジ部での領域の誤判定を
低減して判定精度を向上し、各領域に最適な信号処理を
施すことによって高品位の再生画像を得ることが可能な
画像処理装置を提供する。 【構成】 画像を複数の画素からなる複数のブロックに
分割し、各ブロック毎にブロック内画素の濃度レベルの
最大値と最小値との差を減算回路5で検出し、その差分
に基づいて領域判定回路12によって2値画像領域と中
間調画像領域との領域判定を行う画像処理装置におい
て、ブロック内の画素の濃度レベルの平均値を平均値検
出回路6で求め、その平均値に対する各画素の濃度レベ
ルの大小を比較回路7で比較して2値化し、その比較結
果に基づいてブロック内における行方向又は列方向の直
線部の存在を直線検出回路11によって検出し、この検
出出力を領域判定の際の判定条件に加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やファクシミリ
等の画像処理装置に関し、特に文字・線画などの2値画
像領域と写真・網点などの中間調画像領域とが混在する
原稿から読み取った画像信号に対して各画像領域に最適
な信号処理を施して出力する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリ等の画像処理装置
においては、多種多様な原稿が処理対象となっており、
文字や図形などの2値画像領域に対しては、輪郭を明瞭
にするために例えば単純2値化処理が施され、写真など
の中間調画像領域に対しては、階調再現性を高めるため
にディザ処理などが施される。
【0003】一方、印刷物の網点画像などの中間調画像
領域に対しては、モアレの発生を抑えるために網点周波
数成分を除去する平滑化処理を実施後、ディザ処理など
を施す必要がある。ところで、カタログなどの原稿中に
は、文字や図形などの2値画像領域と写真や網点などの
中間調画像領域とが混在しているものが多数ある。この
ような場合には、領域を識別してそれぞれに対して適切
な処理を施すことが必要となる。
【0004】この種の処理を施す従来技術として、画像
を複数の画素からなる複数のブロックに分割し、各ブロ
ック毎にブロック内画素の濃度レベルの最大値と最小値
との差を求め、その濃度レベル差が所定の閾値を越える
とき2値画像領域、当該閾値以下のとき中間調画像領域
として判定し、その判定結果に応じて平滑化や高域強調
などのフィルタリング係数および2値化方法を段階的に
切り換える構成の画像処理装置が提案されている(例え
ば、特開昭58−3374号、特開昭58−20537
6号、特開平4−356869号の各公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来装置で
は、濃度レベルの差が所定の閾値を越えるか否かによっ
て領域判定を行う構成となっているので、2値画像領域
のエッジ部が図6に示すように理想的な濃度カーブを示
している場合には、確実に2値画像領域と判定できるこ
とから、非常に有効である。
【0006】すなわち、マトリクス状に配列された複数
の画素からなるブロックにおいて、図6に示す理想状態
では、ブロック内の濃度レベルの最大値MAX(本例で
は、220)と最小値MIN(本例では、10)との差
を求め、その差分をある閾値(本例では、170)と比
較することによって文字領域(TEXT)か中間調領域
(PHOTO)かの領域判定を行った場合、文字領域の
エッジ部で濃度レベル差が大きくなるため、確実に文字
領域と判定できる。
【0007】しかしながら、実際には、画像の読込み時
のMTF(Modulation Transfer Function)劣化等によ
り、2値画像領域のエッジ部が図7に示す如きなだらか
な濃度カーブを示すことになる。このため、領域の識別
で最も重要なエッジ部で誤判定が発生するという問題が
あった。ここに、MTFとは、光学系の伝達関数(OT
P;Optical Transfer Function)の絶対値のことを言
い、振幅の伝達関数である。
【0008】すなわち、図7に示す実際の画像読取り状
態では、文字領域のエッジ部分で濃度カーブがなだらか
になることから、ブロック内の濃度レベルの最大値MA
Xと最小値MINとの差分をとった場合、その濃度レベ
ル差がエッジ部分で小さくなり、ある閾値(本例では、
170)以上とならないため、この濃度レベル差に基づ
いて文字領域(TEXT)か中間調領域(PHOTO)
かの領域判定の際に、文字領域にも拘らず中間調領域と
の誤判定が発生する。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、2値画像領域のエッ
ジ部での領域の誤判定を低減して判定精度を向上し、各
領域に最適な信号処理を施すことによって高品位の再生
画像を得ることが可能な画像処理装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による画像処理装
置は、画像を複数の画素からなる複数のブロックに分割
し、各ブロック毎にブロック内画素の濃度レベルの最大
値と最小値との差を検出する濃度差検出手段と、ブロッ
ク内の画素の濃度レベルの平均値に対する各画素の濃度
レベルの大小を比較する比較手段と、その比較結果に基
づいてブロック内における行方向又は列方向の直線部の
存在を検出する直線検出手段と、濃度レベル差が所定の
閾値を越えた場合、若しくは濃度レベル差が当該閾値以
下でかつブロック内の直線部が検出された場合に2値画
像領域と判定し、それ以外の場合は中間調画像領域と判
定する領域判定手段と、その判定結果に応じた補正特性
で入力画像信号を補正する補正手段とを備えた構成とな
っている。
【0011】
【作用】上記構成の画像処理装置において、先ず、各ブ
ロック毎に画素の濃度レベルの最大値と最小値との差を
検出し、その濃度レベル差が所定の閾値を越えたとき2
値画像領域、当該閾値以下のとき中間調画像領域と判定
する。そして、中間調画像領域と判定した場合におい
て、ブロック内画素の濃度レベルの平均値に対する各画
素の濃度レベルの大小を比較し、その比較結果からブロ
ック内に直線部が存在することを検出したときには、中
間調画像領域と判定した判定結果を2値画像領域と修正
する。これにより、領域の判定精度を上げることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例を示すブロック
図である。図1において、入力された画像信号は、2ラ
イン分の画像信号を記憶可能な画像メモリ1に一時的に
記憶されるとともに、画像レジスタ2に直接供給され
る。この画像レジスタ2には、直接供給される1ライン
分の画像信号とともに、画像メモリ1に格納されていた
現ラインの前2ライン分の画像信号が供給される。
【0013】画像レジスタ2は、入力画像信号および画
像メモリ1に蓄えられた2ライン分の画像信号に基づい
て、注目画素を含む例えば3ライン×5画素のブロック
(以下、ウィンドウと称する)の画像信号を生成するた
めのものである。このウィンドウにおいて、本例では、
ブロック中心の画素を注目画素としている。
【0014】画像レジスタ2の出力は、最大値検出回路
3、最小値検出回路4、平均値検出回路6および比較回
路7に供給される。最大値検出回路3および最小値検出
回路4は、画像レジスタ2から供給される注目画素を含
む3ライン×5画素の画像信号の最大値および最小値を
検出し、その検出出力を減算回路5に送出する。ここ
で、画像レジスタ2から出力される画像信号は、各画素
の濃度レベルを示す信号である。
【0015】減算回路5は、最大値検出回路3および最
小値検出回路4で検出した濃度レベルの最大値および最
小値の差を求め、その濃度レベル差を示す差分情報を領
域判定回路12に送出する。この最大値検出回路3、最
小値検出回路4および減算回路5により、各ウィンドウ
毎にウィンドウ内画素の濃度レベルの最大値と最小値と
の差を検出する濃度差検出手段が構成されている。
【0016】一方、平均値検出回路6は、注目画素を含
む3ライン×5画素のウィンドウ内画素の濃度レベルの
平均値を検出し、その検出出力を比較回路7に送出す
る。比較回路7は、平均値検出回路6で求められた画素
濃度の平均値を閾値として注目画素を含む3ライン×5
画素の画像信号を2値化する。すなわち、画像信号が閾
値以下の場合を白(0)、閾値を越える場合を黒(1)
とする。この比較回路7の比較結果は、比較結果レジス
タ8に一時的に記憶される。
【0017】比較結果レジスタ8の出力は、変化点検出
回路9、パターンマッチング回路10および直線検出回
路11に供給される。変化点検出回路9は、比較結果レ
ジスタ8の記憶内容に基づいて、各画素の濃度レベルの
平均値に対する大小関係が、主走査方向および副走査方
向において変化する点の個数である変化点数を計数し、
領域判定回路12に送出する。
【0018】パターンマッチング回路10は、領域判定
回路12における網点領域/非網点領域の判定の際に、
文字画像中の細線や粗い網点などの誤判定を抑えるため
に設けられたもので、図2に示す如き基準パターンを内
蔵している。図2において、(A)は文字斜線部などで
発生する主走査方向・副走査方向共に変化点数が多い2
種類のパターン(a),(b)であり、これを非網点と
分類する。また、(B)は粗い網点で良く発生する4種
類のパターン(a)〜(d)であり、変化点数が少ない
がこれを網点に分類する。
【0019】直線検出回路11は、領域判定回路12に
おける文字領域/写真領域の判定の際の判定精度を上げ
るために設けられたものである。この直線検出回路11
においては、比較結果レジスタ8の記憶パターンに基づ
いて、3ライン×5画素のウィンドウ内に行方向(主走
査方向)又は列方向(副走査方向)の直線部、即ち行方
向又は列方向に全て黒(1)のラインが存在するか否か
の検出が行われる。
【0020】直線検出回路11は、例えば図3に示すよ
うに、3ライン×5画素のウィンドウの2値化データ
(1/0)を格納する比較結果レジスタ8において、各
行毎に5画素の2値化データの論理積をとる3個のAN
Dゲート30〜32と、これらANDゲート30〜32
の各出力の論理和をとるORゲート33と、各列毎に3
画素の2値化データの論理積をとる5個のANDゲート
34〜38と、これらANDゲート34〜38の各出力
の論理和をとるORゲート39とによって構成されてい
る。
【0021】上記構成の直線検出回路11において、1
行目(上段)のラインの5個の画素が全て黒(1)の場
合は、ANDゲート30の出力が論理“1”となり、同
様にして、2行目(中段),3行目(下段)のラインの
5個の画素が全て黒の場合には、ANDゲート31,3
2の各出力が論理“1”となる。これにより、ORゲー
ト33を通して、ウィンドウ内に行方向の直線部が存在
することを示す行検出信号が出力される。
【0022】また、1列目(一番左の列)のラインの3
個の画素が全て黒の場合はANDゲート34の出力が論
理“1”となり、同様にして、2列目,3列目,……の
ラインの3個の画素が全て黒の場合には、ANDゲート
35,36,……の各出力が論理“1”となる。これに
より、ORゲート39を通して、ウィンドウ内に列方向
の直線部が存在することを示す列検出信号が出力され
る。
【0023】再び図1において、領域判定回路12は、
減算回路5、変化点検出回路9、パターンマッチング回
路10および直線検出回路11の各出力に基づいて、ウ
ィンドウ内の注目画素が文字画素、網点画素および写真
画素のうちのいずれであるかの判定を行う。そして、領
域判定回路12からは、その判定結果に応じた制御信号
S1,S2が出力される。この制御信号S1,S2はそ
れぞれ、補正手段であるフィルタ13および乗算器14
に供給される。
【0024】フィルタ13は、制御信号S1に応じて適
応的にその特性を変えながら注目画素に対する2次元フ
ィルタリング処理を行う。一方、乗算器14には、疑似
中間調処理を行うために注目画素の水平位置および垂直
位置を基にディザ信号発生器15で発生されるディザ信
号が供給される。乗算器14は、このディザ信号に対し
て制御信号S2に応じた所定の係数を乗算する。この乗
算出力は、加算器16においてフィルタ13の出力と加
算され、2値化回路17において固定の閾値で2値化さ
れて出力される。
【0025】次に、上記構成の画像処理装置における領
域判定の処理手順について、図4のフローチャートにし
たがって説明する。先ず、最大値検出回路3および最小
値検出回路4により注目画素を含む3ライン×5画素の
ウィンドウ内画素の濃度レベルの最大値Dmax および最
小値Dminの検出が行われ(ステップS1)、次いで平
均値検出回路6によりウィンドウ内画素の濃度レベルの
平均値の算出が行われる(ステップS2)。
【0026】続いて、変化点検出回路9における主走査
方向の変化点のカウント値Cfおよび副走査方向のカウ
ント値Csの初期化が行われる(ステップS3)。次
に、領域判定回路12において、減算回路5によって求
められた濃度レベル差(Dmax −Dmin )が、所定の濃
度閾値T1よりも大か否かが判断される(ステップS
4)。そして、Dmax −Dmin ≦T1の場合には、注目
画素が非網点画素と判定される。
【0027】Dmax −Dmin >T1の場合には、平均値
検出回路6によって求められたウィンドウ内の濃度レベ
ルの平均値を閾値とする比較回路7での比較処理によ
り、ウィンドウ内の画素信号の2値化が行われる(ステ
ップS5)。この2値化処理により、白画素については
“0”、黒画素については“1”として、その処理結果
が比較結果レジスタ8に一時的に記憶される。
【0028】次に、変化点検出回路9において、比較結
果レジスタ8の記憶内容に基づいて主走査方向および副
走査方向の“1”→“0”あるいは“0”→“1”変化
点数Cf,Csのカウントが行われ(ステップS6)、
続いて領域判定回路12において、主走査方向の変化点
数Cfが所定の変化点閾値T2よりも大でかつ副走査方
向の変化点数Csが所定の変化点閾値T3よりも大か否
かが判断される(ステップS7)。このとき、Cf>T
2&Cs>T3の場合には網点と判定され、それ以外の
場合には非網点と判定される。
【0029】網点判定の場合には、パターンマッチング
回路10において、網点判定されたパターンが、図2
(A)の2種類のパターン(a),(b)のいずれかと
一致するか否かの判断が行われる(ステップS8)。そ
して、不一致の場合には、領域判定回路12において、
網点領域の特徴が強いことから注目画素が網点画素であ
ると最終的に判定され、一致する場合には、文字領域の
特徴が強いことから一度網点と判定された注目画素が非
網点画素であると判定の修正が行われる。
【0030】また、非網点判定の場合には、パターンマ
ッチング回路10において、非網点判定されたパターン
が、図2(B)の4種類のパターン(a)〜(d)のい
ずれかと一致するか否かの判断が行われる(ステップS
9)。そして、一致する場合には、領域判定回路12に
おいて、網点領域の特徴が強いことから一度非網点画素
と判定された注目画素が網点画素であると判定の修正が
行われ、不一致の場合には、文字領域の特徴が強いこと
から判定の修正は行われない。
【0031】一方、ステップS4で非網点と判定された
場合には、領域判定回路12において、濃度レベル差
(Dmax −Dmin )が、所定の濃度閾値T4よりも大か
否かが判断される(ステップS4)。なお、濃度閾値T
4は、濃度閾値T1よりも大きな値に設定される。そし
て、Dmax −Dmin >T4の場合には、注目画素が文字
画素との判定が行われる。
【0032】Dmax −Dmin ≦T4の場合には、ウィン
ドウ内の濃度レベルの平均値を閾値とする比較回路7で
の比較処理により、ウィンドウ内の画素信号の2値化が
行われる(ステップS11)。 この2値化処理によ
り、白画素については“0”、黒画素については“1”
として、その処理結果が比較結果レジスタ8に一時的に
記憶される。
【0033】次に、図3に示す直線検出回路11におい
て、比較結果レジスタ8の記憶内容に基づいてウィンド
ウ内に行方向又は列方向の直線部が存在するか否かの検
出が行われる。そして、行方向に全画素が黒(1)のラ
インが1ラインでも存在すれば、ウィンドウ内に行方向
の直線部が存在するものとしてORゲート33から行検
出信号が出力され、列方向に全画素が黒のラインが1ラ
インでも存在すれば、ウィンドウ内に列方向の直線部が
存在するものとしてORゲート39から列検出信号が出
力される。
【0034】領域判定回路12は、ステップS10でD
max −Dmin ≦T4と判定した状態において、直線検出
回路11から出力される行,列検出信号を監視し、行検
出信号又は列検出信号を受けたときには、ウィンドウ内
に1行以上、又は1列以上の黒ライン(直線部)が存在
することから、注目画素が文字画素であると判定し、そ
れ以外のときには、注目画素が写真画素であると判定す
る(ステップS12,S13)。
【0035】なお、ステップS8又はステップS9にお
いて、網点領域ではなく非網点領域であると判定された
場合にもステップS10に移行し、上述した処理手順に
したがって注目画素が文字領域であるか写真領域である
かの判定が行われる。
【0036】上述したように、画像を複数の画素からな
る複数のウィンドウ(ブロック)に分割し、各ウィンド
ウ毎にウィンドウ内画素の濃度レベルの最大値と最小値
との差(Dmax −Dmin )に基づいて、文字などの2値
画像領域と写真などの中間調画像領域とに領域判定を行
う際に、ステップS10で一度中間調領域と判定された
場合において、ウィンドウ内に行方向又は列方向の直線
部が存在するか否かをサーチし、存在する場合には、一
度中間調領域と判定された結果を文字領域と修正するこ
とにより、文字画素についての判定精度を向上できる。
【0037】すなわち、本実施例においては、文字部に
は比較的直線部が多いことを利用し、ウィンドウ内に直
線部が存在するか否かの検出結果を、領域判定の条件に
加えている。一例として、印刷物などで良く利用される
8ポイントの如き小さい文字の場合を考えると、この程
度の小さい文字でも、領域判定に用いられるウィンドウ
の大きさ(本例では、3ライン×5画素)に対して充分
に大きく、その文字の直線部(例えば、「休」という文
字のにんべんの縦棒)は、ウィンドウ内では1列の画素
が全て黒という状態が存在する。
【0038】したがって、図7に基づいて説明したよう
に、画像の読込み時のMTF劣化等に起因して2値画像
領域のエッジ部でなだらかな濃度カーブを示すことによ
り、ウィンドウ内画素の濃度レベルの最大値と最小値と
の差(Dmax −Dmin )に基づく領域識別の際にそのエ
ッジ部で誤判定が生じたとしても、ウィンドウ内におけ
る行方向又は列方向の直線部の存在の有無を判定条件に
加えたことで、文字画素についての判定精度を向上でき
るのである。
【0039】ここで、直線検出回路11におけるウィン
ドウ内直線部の具体的な検出概念について図5に基づい
て説明する。図5において、(A)は文字のエッジ部で
なだらかな濃度カーブを示す場合の濃度データを平面的
に見た状態を、(B)はウィンドウ内の濃度レベルの平
均値を用いて各画素の濃度レベルを2値化した場合の比
較結果レジスタ8(図1を参照)の内容をそれぞれ示し
ている。なお、図5(A)に示した濃度データの数値は
一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0040】先ず、図5(A)の2列目から5列分のウ
ィンドウについて考えると、このウィンドウ内の各画素
の濃度データは、上段から順に9,10,8,10,
8,12,9,……,12,8となっている。このウィ
ンドウにおいて、各画素の濃度レベルの平均値をとる
と、約9.93となる。
【0041】この平均値を用いてウィンドウ内画素の濃
度レベルの2値化を行うと、その2値化内容は、図5
(B)の最上段に示すように、0,1,0,1,0,
1,0,……,1,0となる。したがって、このウィン
ドウ内には、その2値化内容から明らかなように、行方
向にも、列方向にも1ラインの画素が全て黒(1)とな
る直線部は存在しないことになる。
【0042】次に、図5(A)の5列目から5列分のウ
ィンドウの場合には、このウィンドウ内の各画素の濃度
データは、上段から順に10,8,10,8,22,
9,10,……,8,18となっている。このウィンド
ウ内の濃度レベルの平均値は、12.4となる。
【0043】この平均値を用いてウィンドウ内画素の濃
度レベルの2値化を行うと、その2値化内容は、図5
(B)の2段目に示すように、0,0,0,0,1,
0,0,……,0,1となる。その結果、このウィンド
ウ内には、その2値化内容から明らかなように、列方向
に1ラインの画素が全て黒(1)となる直線部が1本存
在することになる。
【0044】以下同様にして、各ウィンドウ毎にブロッ
ク内画素の濃度レベルの平均値を用いて2値化処理が行
われ、その2値化内容に基づいて当該ウィンドウ内に行
方向又は列方向の直線部が存在するか否かの検出が行わ
れる。図5(B)において、太線の枠内のラインが直線
部を示している。本例の場合には、最上段を除く全ての
ウィンドウ内には列方向には最大3本の直線部が存在し
ており、行方向には直線部が1本も存在していない。
【0045】このように、平均値検出回路6によって各
ウィンドウ毎にブロック内画素の濃度レベルの平均値を
求め、その平均値を用いて比較回路7で2値化処理を行
ってその結果を比較結果レジスタ8に一時的に記憶する
ことにより、直線検出回路9において、比較結果レジス
タ8の記憶内容(2値化内容)からウィンドウ内に行方
向又は列方向の直線部が存在するか否かを検出すること
ができる。
【0046】この直線検出回路9の検出結果を、2値画
像領域と中間調画像領域との領域判定の判定条件に加え
ることにより、2値画像領域のエッジ部での誤判定を少
なくできる。また、2値画像領域のエッジ部での領域判
定に限らず、中間調領域のほぼ均一濃度部分でも、ブロ
ック内画素の濃度レベルの平均値を2値化を行った場合
は、白(0),黒(1)の細かな繰返しになるので、中
間調画像領域を文字領域と誤判定することも少なくな
る。
【0047】なお、上記実施例においては、ウィンドウ
を3ライン×5画素としたが、これに限定されるもので
はなく、例えば3ライン×3画素、5ライン×5画素な
どのウィンドウであっても良い。また、領域判定処理
は、ファクシミリ等で中間調伝送のための信号処理に活
用することも可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像を複数の画素からなる複数のブロック(ウィンド
ウ)に分割し、各ブロック毎にブロック内画素の濃度レ
ベルの最大値と最小値との差に基づいて、文字や図形な
どの2値画像領域と写真などの中間調画像領域とに領域
判定を行い、その判定結果に基づいて各領域に最適な信
号処理を行う画像処理装置において、ブロック内に行方
向又は列方向の直線部の存在の有無を検出し、その検出
結果を領域判定の条件に加えたことにより、2値画像領
域のエッジ部での領域の誤判定を低減し、判定精度を向
上できるので、2値画像領域と中間調画像領域とが混在
する原稿であってもその画像を良好に再現することがで
きることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像処理装置の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】 パターンマッチングに用いるパターンの例を
示すパターン図である。
【図3】 直線検出回路の具体的な構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図4】 領域判定の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図5】 ウィンドウ内の直線部検出の概念図である。
【図6】 理想状態での領域判定の概念図である。
【図7】 実際の画像読込み状態での領域判定の概念図
である。
【符号の説明】
1 画像メモリ 2 画像レジスタ 3 最大値検出回路 4 最小値検出回路 6 平均値検出回路 7 比較回路 8 比較結果レジスタ 9 変化点検出回路 10 パターンマッチング回路 11 直線検出回路 12 領域判定回路 13 フィルタ 14 乗算器 15 ディザ信号発生器 16 加算器 17 2値化回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値画像領域と中間調画像領域とが混在
    する原稿から読み取った画像信号を処理する画像処理装
    置であって、 画像を複数の画素からなる複数のブロックに分割し、各
    ブロック毎にブロック内画素の濃度レベルの最大値と最
    小値との差を検出する濃度差検出手段と、 前記ブロック内の画素の濃度レベルの平均値に対する各
    画素の濃度レベルの大小を比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて前記ブロック内にお
    ける行方向又は列方向の直線部の存在を検出する直線検
    出手段と、 前記濃度差検出手段の検出出力が所定の閾値を越えた場
    合、若しくは前記濃度差検出手段の検出出力が前記閾値
    以下でかつ前記直線検出手段から検出出力が発生された
    場合に2値画像領域と判定し、それ以外の場合は中間調
    画像領域と判定する領域判定手段と、 前記領域判定手段の判定結果に応じた補正特性で前記画
    像信号を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする
    画像処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006091980A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2016086273A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 グローリー株式会社 画像の二値化方法、プログラム及び二値化装置

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