JPH08328018A - 液晶パネル用スペーサーおよび該スペーサーの製造方法 - Google Patents
液晶パネル用スペーサーおよび該スペーサーの製造方法Info
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- JPH08328018A JPH08328018A JP15395795A JP15395795A JPH08328018A JP H08328018 A JPH08328018 A JP H08328018A JP 15395795 A JP15395795 A JP 15395795A JP 15395795 A JP15395795 A JP 15395795A JP H08328018 A JPH08328018 A JP H08328018A
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Abstract
分子の配向を規制して光り抜け現象を改善することを目
的とする。 【構成】表面に長鎖アルキル基が存在する重合体粒子を
液晶パネル用スペーサーとして使用し、該長鎖アルキル
基の層によってスペーサーの周りの液晶分子の配向を規
制する。
Description
および該スペーサーの製造方法に関するものである。
した一対のガラス基板間に液晶層を挟持せしめたもので
あり、該一対のガラス基板間に所定の間隙を確保するた
めに液晶スペーサーが介在せしめられる。上記スペーサ
ーとしてはガラスビーズ、シリカビース等の無機質ビー
ズ、ポリスチレンビース等の有機合成樹脂ビーズ等が使
用されているが、ガラス基板との密着性を高めるために
該ビーズ表面に低融点合成樹脂やワックス等が物理的に
付着せられるかあるいは化学的に結合せられる(特開昭
63−94224号)。
のスペーサーにあっては電圧、振動、衝撃等の生産工程
上、あるいは使用時に外力を受けその周りの液晶分子に
配向乱れが発生し、そのためにスペーサー周りに光り抜
けが発生し、パネルのリングむら、白すじ、表示のコン
トラスト低下が生じると言う問題点があった。
を解決するための手段として、表面に長鎖アルキル基が
存在する重合体粒子からなる液晶パネル用スペーサーを
提供するものであり、該スペーサーは表面に官能基を有
する重合体粒子に該官能基と反応可能な官能基を有する
長鎖アルキル化合物を反応させて該重合体粒子に長鎖ア
ルキル基導入する方法によって製造される。
ーサーである重合体粒子は通常下記の二つの方法で製造
される。 1.析出重合法 重合可能なビニル基を有する化合物(以下単にビニル単
量体と言う)を、該ビニル単量体は溶解し、該ビニル単
量体にもとづく重合体は溶解しないような溶媒中で重合
せしめ、生成する重合体を粒子状に析出せしめる方法。 2.シード重合法 上記析出重合法によって製造した重合体粒子をシード粒
子として、該シード粒子をビニル単量体によって膨潤さ
せ、該シード粒子中において該ビニル単量体を重合せし
めて粒子状の重合体を得る方法。
子あるいは上記シード重合法に使用される重合体粒子お
よび/または上記シード重合法によって得られる重合体
粒子は耐熱性、耐溶剤性等の点からみて架橋されている
ことが望ましい。析出重合法によって架橋重合体粒子を
得るには、ビニル単量体の一部としてジビニルベンゼ
ン、ジアリルフタレート、エチレングリコールジメタク
リレート、テトラアリロキシエタン等の多価ビニル化合
物を使用する方法および/またはγ- メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ- メタクリロキシプロピ
ルトリエトキシシラン、γ- メタクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルメ
チルジエトキシシラン、γ- アクリロキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ- メタクリロキシプロピルビス
(トリメトキシ)メチルシラン、11- メタクリロキシウ
ンデカメチレントリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、4-ビニルテトラメチレントリメトキシシラ
ン、8-ビニルオクタメチレントリメトキシシラン、3-ト
リメトキシシリルプロピルビニルエーテル、ビニルトリ
アセトキシシラン、p-トリメトキシシリルスチレン、p-
トリエトキシシリルスチレン、p-トリメトキシシリル-
α- メチルスチレン、p-トリエトキシシリル- α- メチ
ルスチレン、γ- アクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、N-β(N-ビニルベン
ジルアミノエチル- γ- アミノプロピル)トリメトキシ
シラン・塩酸塩等のような加水分解性シリル基を有する
ビニル単量体を使用して重合後に加水分解によってシロ
キサン結合による架橋を生成する方法が適用される。上
記析出重合法においては、析出した重合体粒子相互の会
合を防止するためにヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、セルロースアセテートブチ
レート等のセルロース誘導体が分散剤として使用されて
もよい。
るには、シード粒子として上記析出重合法によって得ら
れた架橋重合体粒子を用いる方法および/またはシード
粒子を膨潤せしめるビニル単量体の一部として上記多価
ビニル化合物および/または上記加水分解性シリル基を
有するビニル単量体を使用して重合後に加水分解によっ
てシロキサン結合による架橋を生成する方法が適用され
る。
法におけるビニル単量体の重合に使用される重合開始剤
としては、例えば過酸化ベンゾイル、メチルエチルケト
ンパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、t-ブ
チルヒドロパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキ
サイド、t-ブチルパーオキサイド、t-ブチルパーオキシ
ベンゾエート、t-ブチルパーオキシ-2- エチルヘキサナ
ート、t-ブチルパーオキシピバレート、t-ブチルパーオ
キシネオデカノエート、3,5,5-トリメチルヘキサノイル
パーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイドおよびジクミルパ
ーオキサイド等の過酸化物系重合開始剤、2,2'- アゾビ
スイソブチロニトリル、2,2'- アゾビスメチルブチロニ
トロニトリル、2,2'- アゾビス-2,4- ジメチルバレロニ
トリル、2,2'- アゾビス-2- シクロプロピルプロピオニ
トリル、2,2'- アゾビス-4- メトキシ-2,4- ジメチルバ
レロニトリル、1,1'- アゾビスシクロヘキサン-1- カル
ボニトリル、2-フェニラゾ-4- メトキシ-2,4- ジメチル
バレロニトリル、2,2'- アゾビス-N,N'-ジメチレンイソ
ブチラミジン等アゾ系重合開始剤等の主として油溶性重
合開始剤が使用される。
明では上記重合体粒子の表面に官能基を導入し、該官能
基と反応可能な官能基を有する長鎖アルキル化合物を該
重合体粒子に反応させて該重合体粒子に長鎖アルキル基
を導入する。本発明において表面に官能基を有する重合
体粒子とは以下の二つの方法によって製造される。 1.析出重合法またはシード重合法によって重合体粒子
を製造する場合に、官能基を有するビニル単量体、また
は官能基を有するビニル単量体と他のビニル単量体との
混合単量体を使用する方法。 2.重合体粒子として表面に重合可能なビニル基を有す
るものを使用し、該ビニル基を基点として官能基を有す
るビニル単量体、または官能基を有するビニル単量体と
他のビニル単量体との混合単量体を用いてグラフト重合
して官能基を有するグラフト重合体鎖を生成する方法。
を有するビニル単量体Aとしては、例えばカルボキシル
基、水酸基、アミノ基、アミド基、エポキシ基、スルホ
ン基、メルカプト基、イソシアナート基等の官能基、あ
るいは加水分解、付加、縮合、開環等の手段によって上
記官能基を生成するような官能基を有するビニル単量体
があり、このようなビニル単量体としては、例えばアク
リル酸、2-アクリロイルオキシエチルコハク酸、2-アク
リロイルオキシエチルフタル酸、2-アクリロイルオキシ
エチルヘキサヒドロフタル酸、メタクリル酸、2-メタク
リロイルオキシエチルコハク酸、2-メタクリロイルオキ
シエチルフタル酸、2-メタクリロイルオキシエチルヘキ
サヒドロフタル酸、2-ヒドロキシエチルアクリレート、
2-ヒドロキシプロピルアクリレート、グリセロールアク
リレートアルキレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、2-ヒドロ
キシブチルメタクリレート、グリセロールメタクリレー
トアルキレート、N-ビニルホルムアミド(NVF)、N-
ビニルアセトアミド、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、グリシジルメタクリレート、γ- メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、P-スルホン酸スチレン、2-
(アクリロイルアミノ)-2- メチルプロパンスルホン
酸、メタクリロイルイソシアナート、ポリエチレングリ
コールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコール
モノメタクリレート、アリルアルコール、イタコン酸、
マレイン酸、クロトン酸、アリルグリシジルエーテル、
ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノ
エチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリ
レート、ジメチルアミノプロピルアクリレート等が例示
される。
のビニル単量体Bは、上記官能基を有するビニル単量体
Aと共重合可能なビニル単量体であり、このようなビニ
ル単量体Bとしては、例えばメチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、n-プロピルアクリレート、iso-プロピ
ルアクリレート、n-ブチルアクリレート、iso-ブチルア
クリレート、t-ブチルアクリレート、2-エチルヘキシル
アクリレート、シクロヘキシルアクリレート、テトラヒ
ドロフルフリルアクリレート、イソボルニルアクリレー
ト、イソアミルアクリレート、オクチルアクリレート、
イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、ス
テアリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ノニル
フェノキシエチルアクリレート、β−(パーフロロオク
チル)エチルアクリレート、メチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、n-プロピルメタクリレート、iso-
プロピルメタクリレート、n-ブチルメタクリレート、is
o-ブチルメタクリレート、t-ブチルメタクリレート、2-
エチルヘキシルメタクリレート、ステアリルメタクリレ
ート、ラウリルメタクリレート、イソボルニルメタクリ
レート、オクチルメタクリレート、イソオクチルメタク
リレート、セチルメタクリレート、ベヘニルメタクリレ
ート、イソデシルメタクリレート、トリデシルメタクリ
レート、シクロヘキシルメタクリレート、テトラヒドロ
フルフリルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、
2,2,2-トリフロロエチルメタクリレート、2,2,3,3-テト
ラフロロプロピルメタクリレート、2,2,3,4,4,4-ヘキサ
フロロブチルメタクリレート、β−(パーフロロオクチ
ル)エチルメタクリレート、メトキシポリエチレングリ
コールモノメタクリレート、メチルビニルエーテル、エ
チルビニルエーテル、n-プロピルビニルエーテル、n-ブ
チルビニルエーテル、iso-ブチルビニルエーテル、スチ
レン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、弗化ビニル、弗化ビニリデン、エチレン、プロピレ
ン、イソプレン、クロロプレン、ブタジエン等が例示さ
れる。上記ビニル単量体Aおよびビニル単量体Bは二種
類以上使用されてもよい。
子には架橋重合体粒子があるが、該架橋重合体粒子を製
造するには上記ビニル単量体Bの一部として多価ビニル
化合物や加水分解性シリル基を有するビニル単量体を使
用することは前記した通りである。上記表面に官能基を
有する重合体粒子の重合に際しては重合開始剤が使用さ
れるが、上記重合開始剤としては上記析出重合法および
/またはシード重合法におけるビニル単量体の重合に使
用されたと同一の開始剤が用いられる。
体粒子〕上記方法2において、表面に重合可能なビニル
基を有する重合体粒子を製造するには、上記方法1にお
いて製造された表面に官能基を有する重合体粒子に、更
に該官能基と反応可能な官能基を有するビニル単量体を
反応させることによって重合可能なビニル基を導入す
る。このような官能基を有するビニル単量体としては、
例えばアクリロイルイソシアナート、メタクリロイルイ
ソシアナート、アクリルイソシアナート、m−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアナート、メ
タクリロイルクロリド、ビニルベンジルクロリド、ビニ
ルベンジルブロマイド、2-ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシ
エチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリ
レート、アクリル酸、2-アクリロイルオキシエチルコハ
ク酸、2-アクリロイルオキシエチルフタル酸、2-アクリ
ロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2-メタクリ
ロイルオキシエチルコハク酸、グリシジルメタクリレー
ト等が例示される。上記ビニル単量体は二種類以上使用
されてもよく、そして上記ビニル基導入反応はメチルエ
チルケトン、メチルイソブチメケトン、シクロヘキサノ
ンのような上記ビニル単量体が可溶で、上記重合体粒子
が分散可能な有機溶媒中で、所望なれば酸触媒またはア
ルカリ触媒を使用して行なわれる。
粒子〕表面にグラフト重合体鎖を有する重合体粒子を製
造するには、上記表面に重合可能なビニル基を有する重
合体粒子の該ビニル基を基点として上記ビニル単量体A
または上記ビニル単量体Aと上記ビニル単量体Bとの混
合単量体をグラフト重合せしめる。上記ビニル単量体A
または上記ビニル単量体Bは二種類以上使用されてもよ
い。上記グラフト重合は通常メタノール、エタノール、
iso-プロパノール、n-ブタノール、iso-ブタノール、t-
ブタノール、シクロヘキサノール等のアルコール系溶
剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸エチ
ル、酢酸n-ブチル、酢酸アミル等のエステル系溶剤、ベ
ンゼン、トルエン、キシレンの芳香族系溶剤、セロソル
ブアセテート、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、
n-ブチルセロソルブ等のセロソルブ系溶剤等の有機溶剤
の存在下において重合体粒子の製造に用いたと同様な重
合開始剤を使用して行なわれる。上記のようにして重合
体粒子表面には官能基を有するグラフト重合体鎖が形成
されるが、本発明においては上記グラフト重合体鎖の官
能基に更に該官能基と反応可能な官能基を有するビニル
単量体を反応せしめてビニル基を導入し、該ビニル基を
基点として更に上記ビニル単量体Aまたは上記ビニル単
量体Aと上記ビニル単量体Bとの混合単量体をグラフト
重合して官能基を有する二次グラフト重合体鎖を形成し
てもよく、更に同様な手段で三次以上のグラフト重合体
鎖を形成してもよい。上記グラフト重合体鎖、二次以上
のグラフト重合体鎖のガラス転移点は望ましくは80℃
以下とする。
て製造した表面に官能基を有する重合体粒子に該官能基
と反応可能な官能基を有する長鎖アルキル化合物を反応
せしめて長鎖アルキル基を導入する。上記長鎖アルキル
化合物としては、例えば長鎖アルキルカルボン酸、長鎖
アルキルアルコール、長鎖アルキルスルホン酸、長鎖ア
ルキルアミン、長鎖アルキルメトキシシラン、長鎖アル
キルクロライド、長鎖アルキルブロマイド、長鎖アルキ
ルグリシジル、あるいは上記長鎖アルキルカルボン酸、
長鎖アルキルスルホン酸等の塩等が例示される。上記長
鎖アルキル基は炭素数6以上のものが望ましい。上記長
鎖アルキル基導入反応はメチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、
酢酸エチル、酢酸n-ブチル、酢酸アミル等のエステル系
溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレンの芳香族系溶剤等
の有機溶剤の存在下で所望なれば酸触媒またはアルカリ
触媒を使用して行なわれる。
らなる層を有する。このような重合体粒子を液晶パネル
用スペーサーとして使用すると、該重合体粒子表面の長
鎖アルキル基からなる層に対して液晶分子が垂直に規則
正しく配列するため、液晶スペーサー近傍の液晶分子の
配向乱れが抑制される。また該重合体粒子表面のグラフ
ト重合体鎖が存在すると液晶パネルに対するスペーサー
の密着性が向上する。このような密着性は該グラフト重
合体鎖のガラス転移点が80℃以下、望ましくは60℃
以下、更に望ましくは40℃以下の時大巾に向上する。
更に該重合体粒子表面に二次以上のグラフト重合体鎖が
存在すると、該重合体粒子を被覆するグラフト重合体鎖
の層の厚みが大きくなって上記密着性がより向上する。
の製造) 分子量1.0×105 のヒドロキシプロピルセルロース
30gをエチルアルコール250gに溶解して反応器に
仕込み、更にスチレン単量体8g、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン4g、2,2'- アゾビスイソ
ブチロニトリル0.1gを該反応器に仕込み、65℃、
10時間、窒素気流下で析出重合させることによって平
均粒径5.8μm、標準偏差1.5%の均一な粒径有す
る重合体粒子を得た。上記重合体粒子を分離洗浄後、酸
あるいはアルカリ処理することによって重合体粒子内部
ではSi−O−Siのシロキサン結合の架橋、重合体粒
子表面ではシラノール基(Si−OH)が存在する架橋
重合体粒子Aが製造された。
合体粒子Bの製造) n-ブチルパーオキサイド2gをラウリル硫酸ソーダ0.
15gを溶解した水20g中に油滴径が0.5μm以下
になるように乳化微分散せしめた。上記重合開始剤分散
液を5重量%のポリスチレン粒子(粒径1.2μm)の
水分散液40g中に投入し、30℃、12時間にわたり
ゆっくり攪拌することによって該重合開始剤の油滴をポ
リスチレン粒子に吸収させてシード粒子分散液とした。
次いでスチレン45g、2−ヒドロキシプロピルメタク
リレート15g、およびジビニルベンゼン10gの混合
単量体をラウリル硫酸ソーダ2.85gを溶解した水3
50g中に乳化微分散し、該混合単量体分散液に上記シ
ード粒子分散液を添加混合し、該シード粒子に該混合単
量体を吸収させた。その後上記分散液にポリビニルアル
コール10重量%水溶液100gを添加し、80℃に昇
温して該シード粒子に吸収されている該混合単量体を重
合させた。昇温してから6時間後に上記混合単量体は消
滅し、平均粒径7μm、標準偏差4.5%の表面に−O
H基を有する均一真球な重合体粒子Bが得られた。
る重合体粒子Cの製造) 分子量4×105 のヒドロキシプロピルセルロース50
gをメチルアルコール300gに溶解して反応器に仕込
み、更にスチレン10g、ジビニルベンゼン5g、メタ
クリル酸2g、2,2'- アゾビスイソブチロニトリル0.
2gを該反応器に仕込み、60℃、8時間、窒素気流下
で析出重合させることによって、表面に−COOH基を
有する平均粒径6.25μm、標準偏差3%の均一真球
な重合体粒子Cが得られた。
重合体粒子Dの製造) プロピオン酸エチル200gを反応器に仕込み、更にグ
リシジルメタクリレート85.7g、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート9.7g、エチレングリコールジメ
タクリレート4.6g、アゾビス(2,4-ジメチルバレロ
ニトリル)0.15gを該反応器に仕込み、50℃、1
6時間、窒素気流下で析出重合させることによって、表
面にエポキシ基を有する平均粒径4.9μm、標準偏差
5.0%の真球な重合体粒子Dが得られた。
合体粒子Eの製造) 実施例4によって製造した表面にエポキシ基を有する重
合体粒子D10gに対し、トルエン30g、ヘキサメチ
レンジアミン10gを反応器に仕込み、80〜90℃で
3時間反応させることによって表面にアミノ基を有する
重合体粒子Eが得られた。
する重合体粒子F,G,H,Iの製造) 実施例1〜3および5によって製造した表面にシラノー
ル基、−OH基、−COOH基およびアミノ基等の活性
水素を有する重合体粒子A,B,C,E夫々10gに対
し、メチルエチルケトン20g、メタクリロイルイソシ
アナート3gを一括仕込み室温で30分反応させること
によって表面に重合性ビニル基を有する重合体粒子F,
G,H,Iが得られた。
する重合体粒子Jの製造) 実施例4によって製造した表面にエポキシ基を有する重
合体粒子D10gに対し、シクロヘキサノン100g、
メタクリル酸5g、ヒドロキノン0.5gとを反応器に
仕込み、還流下で4時間反応させることによって表面に
重合性ビニル基を有する重合体粒子Jが得られた。
する重合体粒子K,Lの製造) 実施例2,5によって製造した表面に−OH基、アミノ
基を有する重合体粒子B,E夫々10gに対し、テトラ
ヒドロフラン20g、メタクリロイルクロリド5gとを
反応器に仕込み、室温で3時間反応させることによって
表面に重合性ビニル基を有する重合体粒子K,Lが得ら
れた。
合体鎖の形成) 実施例6〜8によって製造した表面に重合性ビニル基を
有する重合体粒子F,G,H,I,J,K,Lの各1g
をメチルエチルケトン20gに分散せしめ、ベンゾイル
パーオキサイド0.1gと表1に示すビニル単量体Aお
よびビニル単量体Bを添加し80℃で1時間加熱して該
重合体粒子表面に官能基を有するグラフト重合体鎖を形
成した。
を形成した重合体粒子F−1,G−1,H−1,I−
1,J−1,K−1,L−1を分離した。各重合体粒子
表面に存在する官能基は表2の通りである。
1,K−1,L−1をSEM観察した結果、重合体粒子
F,G,H,I,J,K,Lからの粒子径からの増加は
0.03μmであった。
基を有するグラフト重合体鎖の形成) 実施例9によって製造した表面にアセトアミド基を有す
るグラフト重合体鎖を有する重合体粒子H−110gに
対し、メタノール30g、水酸化ナトリウム3gを反応
器に仕込み、還流温度下で6時間反応させることによっ
て表面にアミノ基を有する重合体粒子H−2が得られ
た。
ール基を有するグラフト重合体鎖の形成) 実施例9によって製造した表面にトリメトキシシラン基
を有するグラフト重合体鎖を有する重合体粒子K−11
0gに対し、メタノール30g、水酸化ナトリウム3g
を反応器に仕込み、還流温度下で2時間反応させること
によって表面にシラノール基を有する重合体粒子K−2
が得られた。
ルキル基の導入) 実施例9〜10によって製造した表面にカルボキシル
基、アミド基、スルホン酸基、アミノ基を有するグラフ
ト重合体鎖を形成した重合体粒子F−1,J−1,L−
1,H−2の夫々10gに対し、シクロヘキサノン20
g、長鎖アルキル(C12あるいはC13)グリシジル3g
を反応器に仕込み、還流温度下で5時間反応させること
によって表面に長鎖アルキル基を導入した重合体粒子
M,N,O,Pが得られた。
ルキル基の導入) 実施例9によって製造した表面にエポキシ基を有するグ
ラフト重合体鎖を形成した重合体粒子I−1の10gに
対し、シクロヘキサノン20g、パルミチン酸5gを反
応器に仕込み、還流温度下で5時間反応させることによ
って表面に長鎖アルキル基を導入した重合体粒子Qが得
られた。
ルキル基の導入) 実施例9〜11によって製造した表面にカルボキシル
基、水酸基、スルホン酸基、シラノール基、アミノ基を
有するグラフト重合体鎖を形成した重合体粒子F−1,
G−1,L−1,K−2,H−2の夫々10gに対し、
トルエン30g、ステアリルハライド5g、トリエチル
アミン1gを反応器に仕込み、還流温度下で6時間反応
させることによって表面に長鎖アルキル基を導入した重
合体粒子R,S,T,U,Vが得られた。
ト重合体側鎖の導入) 実施例9〜11によって製造した表面に官能基を有する
グラフト重合体鎖を形成した重合体粒子F−1,G−
1,H−1,I−1,J−1,K−1,L−1,H−
2,K−2はそのまゝ長鎖アルキルハライドあるいは長
鎖アルキルカルボン酸等と反応させて表面に長鎖アルキ
ル基を導入してもよいが、必要ならば更に実施例6〜8
と同様な手法によってグラフト重合体鎖に重合性ビニル
基を導入した後、実施例9〜11と同様な手法によって
一次グラフト重合体側鎖と同様な官能基を有する二次グ
ラフト重合体側鎖を導入出来る。このようにして二次グ
ラフト重合体側鎖を導入後、SEM観察により各重合体
粒子の粒子径増加は0.3μmであった。同様にして三
次、四次・・・・グラフト重合体側鎖を導入出来る。こ
のようにして表面に二次、三次、四次・・・・グラフト
重合体側鎖を形成した重合体粒子は実施例12〜14と
同様な手法で長鎖アルキル基を導入することが出来る。
重合体粒子の光り抜けの評価を行なった。 評価方法 1.基板 ITO/ポリイミド配向膜を表面に形成し、ラビング処
理を施した基板(90×100mm,EHC社製)を使用
した。 2.スペーサー散布 上記基板にスペーサーとしての重合体粒子M〜V、F−
1〜K−2をスプレーガンにより3kg/cm2 圧で散布個
数150〜180個/mm2 になるように散布し、150
℃、30分の加熱処理によって固着した。 3.液晶 ZLI−2420(S080):Δn0.141、粘度
17mm2 /sec 、ピッチ12μm、Tn-i =85℃(メ
ルク社製)を使用した。 4.直流電圧発生装置 R−8340A(アドバンテスト社製)を使用した。評
価結果を表3に示す。
導入していない重合体粒子F−1,G−1,I−1,J
−1,L−1,K−2,H−2のDC印加後の光り抜け
評価のランキングは4〜6であるのに対して長鎖アルキ
ル基を導入したM,N,O,P,Q,R,S,T,U,
VのDC印加後の光り抜け評価のランキングは1〜2で
あり、長鎖アルキル基の導入によりDC印加前後で評価
値に差がなく光り抜け現象が大巾に改善された。
鎖アルキル基の層に対して液晶分子が垂直に規則正しく
配列するために、液晶パネル用スペーサーの周りに液晶
分子の配向が規制されて光り抜け現象が改善され、もっ
て液晶パネルのコントラスト比が向上出来る。
Claims (5)
- 【請求項1】表面に長鎖アルキル基が存在する重合体粒
子からなることを特徴とする液晶パネル用スペーサー - 【請求項2】該長鎖アルキル基は重合体粒子表面にグラ
フト重合されたグラフト重合体鎖に結合されている請求
項1に記載の液晶パネル用スペーサー - 【請求項3】該長鎖アルキル基は炭素数が6以上である
請求項1または2に記載の液晶パネル用スペーサー - 【請求項4】表面に官能基を有する重合体粒子に該官能
基と反応可能な官能基を有する長鎖アルキル化合物を反
応させて該重合体粒子に長鎖アルキル基導入することを
特徴とする液晶パネル用スペーサーの製造方法 - 【請求項5】上記官能基は重合体粒子表面にグラフト重
合されたグラフト重合体鎖に存在している請求項4に記
載の液晶パネル用スペーサーの製造方法
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003161950A (ja) * | 2001-11-29 | 2003-06-06 | Sekisui Chem Co Ltd | 液晶表示装置の製造方法及びスペーサ散布装置 |
JP2004240409A (ja) * | 2003-01-14 | 2004-08-26 | Natoko Kk | 電気泳動性着色粒子および表示素子 |
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-
1995
- 1995-05-26 JP JP15395795A patent/JP3655945B2/ja not_active Expired - Lifetime
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