JPH08327581A - 栄養的に注目される有機物質中の乳酸の測定方法およびこの方法を実施するためのバイオセンサー - Google Patents

栄養的に注目される有機物質中の乳酸の測定方法およびこの方法を実施するためのバイオセンサー

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JPH08327581A
JPH08327581A JP8128854A JP12885496A JPH08327581A JP H08327581 A JPH08327581 A JP H08327581A JP 8128854 A JP8128854 A JP 8128854A JP 12885496 A JP12885496 A JP 12885496A JP H08327581 A JPH08327581 A JP H08327581A
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Azooni Alfredo
アゾーニ アルフレド
Belicchi Corrado
ベリッチ コラード
Barbara Gabbrielli
カバリエリ バーバラ
Mazzei Franco
マゼイ フランコ
Botre Claudio
ボトレ クラウディオ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 栄養的に注目される有機物質中の乳酸の測定
方法、およびこの方法を実施するために使用され得るバ
イオセンサーを提供する。 【解決手段】 本発明の方法は、緩衝化水性媒質中にお
いて、この物質のサンプルまたはこの物質を抽出するこ
とによって得られる溶液を、L(+)ラクテートオキシダー
ゼ、D(-)ラクテートデヒドロゲナーゼおよび西洋ワサビ
ペルオキシダーゼを含む酵素系と反応させる工程、およ
びこのサンプル中に含有される乳酸の酸化の結果として
生成する任意の酸素の濃度を、酸素に選択性であるアン
ペロメトリック電極を用いて測定する工程、を包含す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】一般に、本発明は、栄養的に
注目される有機物質中の乳酸の検出および測定に関す
る。
【0002】特に、本発明は、農業栄養の分野におい
て、産業的に注目される有機物質中のL(+)乳酸およびD
(-)乳酸の同時測定のための酵素的方法に関する。
【0003】本発明はまた、上記方法を実施するために
用いられ得るバイオセンサーに関する。
【0004】
【従来の技術】栄養的に注目される多くの有機物質が分
解プロセスにさらされ、このプロセスのほとんどはその
環境に存在する種々のタイプの微生物(必ずしも病原性
ではない)によって引き起こされることは周知である。
【0005】これらの分解プロセスは、光学的に活性な
形態の乳酸の生成を生じる。特に、分解が微生物および
藻類によって引き起こされる場合には、D(-)乳酸が一般
に生成される;しかし、ラセミ混合物中で乳酸の両鏡像
異性体の生成を引き起こす微生物、例えば乳酸桿菌が存
在する。
【0006】従って、食物実質(food substance)中に存
在する乳酸のレベルは、これらの食物実質の鮮度および
品質の指標として用いられ得る。
【0007】特に、乳酸のD(-)鏡像異性体は、真空パッ
クされるか、または販売前に包装される(prepacked)肉
をベースにする製品の鮮度の低下の指標となる。一方、
ラセミ混合物は、トマトまたは他の種類の野菜または果
物のジュースおよび果(葉)肉のような植物起源の食物
の細菌性汚染の指標である。
【0008】これらの食物中の乳酸濃度が、約300mg/kg
の値に達する場合、細菌性汚染は、感覚器官が感知し得
る、この食物の性質を変化させるレベルにすでに達して
いる。
【0009】食物マトリックス(food matrix)中の乳酸
の濃度は、化学的および器械的分析の様々な古典的方法
によって測定され得、これらの方法は高感度であり、そ
してきわめて正確な結果を提供する;しかし、これらは
非常に高価な装置を必要とし、そして特別に訓練された
スタッフによって実施されなければならないという不都
合な点を有する。さらに、これらの試験は化学研究室の
みで実施され得、そしてサンプル採取の場所での使用に
は不適切である。これはすべて高い実施経費を生じさ
せ、従ってこれらの試験の使用は必然的に少数のサンプ
ルに限られる。
【0010】最後に、上述の方法による分析を実行する
ために必要な時間は、かなり冗長であり、一般的には数
時間のオーダーである。なぜなら、サンプルの面倒な調
製手順および前処理が必要であるからである。
【0011】近年、酵素の使用に基づく様々な分析方法
が開発されている。これらの方法は、一般的に1酵素系
(monoenzyme system)に基づき;これらのいくつかは、L
(+)乳酸の酸化を触媒する酵素を用いる(例えば、M.Mas
ciniら(1987)「内分泌人工膵臓を用いたエクスビボ実験
における全血のための乳酸およびピルベート電気化学的
バイオセンサー」、Clin.Chem.,33,591-593および F.Mi
zutaniら(1985)「化学的増幅応答によるL-乳酸のための
酵素電極」、Anal. Chim.Acta,177,153-166参照)。一
方、他の方法は、乳酸の酸化の結果としてピルビン酸と
同時に生成されるNADHの濃度測定に基づく(例えば、H.
Durliat, M.Comtat(1980)「白金電極上の好気性酵母由
来のL(+)乳酸デヒドロゲナーゼの吸着」、J.Electoana
l.Chem.Interfacial.Electrochem.,89,221-229;H.Durl
iatら(1990)「2酵素アンペロメトリック(amperometri
c)乳酸特異的電極」,Anal.Chim.Acta,231,309-311;L.G
orton, A.Hedlund(1988)「固定化酵素および化学的に改
変された電極を用いるL-乳酸のアンペロメトリック測定
のためのフローインジェクション法」,Anal.Chim.Acta,
213,91-100参照)。
【0012】上記の方法は、乳酸の鏡像異性体の測定を
可能とし、そしてD(-)およびL(+)ラクテートデヒドロゲ
ナーゼの使用を包含する。ラクテートデヒドロゲナーゼ
は、補酵素NADの存在下で、ラクテートのピルベートへ
の酸化および同時にNADのNADHへの還元を引き起こす。
食物マトリックス中の乳酸濃度は、NADHの濃度から導か
れる。
【0013】次にNADHは、一般には白金またはグラファ
イトから作成される固体電極表面上でのその直接酸化に
よって測定される(J.Moiroux, P.J.Elving(1979),「炭
素および白金電極でのジヒドロニコチンアミドアデニン
ジヌクレオチドの分析的酸化の最適化」,Anal.Chem.,5
1,346-350と比較)。
【0014】しかし、この方法は、含まれる放電電位(+
800mV)における大きな相違による様々な不都合な点を有
する;この条件下では、測定に干渉する外来物質が電極
で放電される可能性がある。
【0015】あるいは、NADHは、酵素ジアホラーゼの存
在下、これをヘキサシアノ鉄酸塩(III)と反応させてヘ
キサシアノ鉄酸塩(II)を得ることによって測定され得、
ヘキサシアノ鉄酸塩(II)の濃度は、適切な参照電極(一
般にはAg/AgCl)と比較して+400mVの電位を有する白金
電極でのその放電によってアンペロメトリー的に決定さ
れ得ることが示唆されている(M.Montagne, H.Durliat,
M.Comtat(1993)「L-乳酸、D-乳酸およびL-グルタミン
酸イオンのための電気化学的バイオセンサーにおけるデ
ヒドロゲナーゼおよびヘキサシアノ鉄酸イオン(III)の
同時使用」,Anal. Chim. Acta,278,25-33参照)。
【0016】この最後の方法でさえも、その複雑性およ
び困難性のため完全に満足のいくものではない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の開発を導いた
課題は、有機物質中に存在する乳酸の2つの鏡像異性体
の分離測定に基づく公知の方法の不都合な点を克服し、
実施が容易で、特別に訓練されていないスタッフでも実
施でき、そして「現場での」使用、すなわち分析される
有機物質が位置する場所での使用に適切であり得る、栄
養的に注目される有機物質中に存在する乳酸の両鏡像異
性体の測定方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この課題は以下の工程を
包含する方法によって解決される:緩衝化水性媒質中に
おいて、栄養的に注目される有機物質のサンプル、また
は溶媒を用いてこの物質を抽出することによって得られ
る溶液を、NADおよびMn++の存在下で、L(+)ラクテート
オキシダーゼ(LOD)、D(-)ラクテートデヒドロゲナーゼ
(D-LDH)および西洋ワサビペルオキシダーゼ(HPO)を含む
酵素系と反応させる工程、このサンプルまたはこの溶液
中に含有される乳酸の酸化の結果として発生する任意の
酸素の濃度を、酸素に選択性であるアンペロメトリック
電極の補助によって測定する工程。
【0019】上記酵素LOD、D-LDHおよびHPOは、好まし
くは少なくとも1つの適切な支持物上に固定される。
【0020】好都合には、上記の酵素は膜を具備する単
一の支持物上に固定され得る。
【0021】本発明による方法の好ましい実施態様によ
れば、測定のために使用される上記アンペロメトリック
電極は、上記緩衝化水性媒質から、この電極と直接接触
する第1のガス透過性膜によって分離され;次いで、上
記固定された酵素を有する第2の膜は、この第1の膜を
覆って外部に配置される。
【0022】好都合には、上記第1の膜はテフロンから
作成される。
【0023】透析膜を含むさらなる膜は、好ましくは上
記第2の膜を覆って外部に配置される。
【0024】上記第2の膜は好ましくは、その表面上に
カルボキシル基を有するナイロン6,6から作成される
膜から成る。
【0025】好ましい実施態様においては、上記アンペ
ロメトリック電極は、エポキシ樹脂層(2a)で被覆された
白金ワイヤー電極(2)から成り、この樹脂は、この白金
ワイヤー電極の周囲に同軸状に配置される参照電極(3)
(Ag/AgCl)からこの白金ワイヤー電極を分離および絶縁
し、この2つの電極(2)および(3)が、適切な被覆(3a)を
間に挟んで、電解質溶液または電解質ゲルで満たされる
円筒状容器(4)の内側に固定され、そしてこの白金電極
(2)が上記酸素のインジケーターとして働く。
【0026】上記白金電極(2)は好ましくは、参照電極
(3)と比較して約-650mVの電位に維持される。
【0027】別の好ましい実施態様においては、上記ア
ンペロメトリック電極は、上記緩衝化水性媒質から、テ
フロンから作成される第1の膜により分離され、この第
1の膜を覆って外部に、固定されたLOD、D-LDHおよびHP
Oを有するナイロン6,6から作成される膜から成る第2
の膜、および透析膜から成る第3の膜が配置される。
【0028】本発明の別の目的は、栄養的に注目される
有機物質中のD(-)およびL(+)乳酸の同時測定のためのバ
イオセンサー(B)であって、酸素透過性であるテフロン
から作成される膜(6)を具備する酸素センサー(1)を含
み、この膜(6)を覆って、L(+)ラクテートオキシダーゼ
(LOD)、D(-)ラクテートデヒドロゲナーゼ(D-LDH)および
西洋ワサビペルオキシダーゼ(HPO)が固定される膜(7)、
および透析膜(8)が配置され、この2つの膜(7)および
(8)が適切な場所に弾性リング(9)によって堅固に保持さ
れている、バイオセンサーである。
【0029】上記の膜(7)は好ましくはナイロン6,6か
ら作成される。
【0030】好都合には、乳酸を栄養的に注目される有
機物質から抽出するために用いられ得る溶媒は、水およ
び水と混和可能な極性溶媒である。
【0031】緩衝化水性媒質のpHは、好ましくは8.0〜
8.5の範囲にある。
【0032】NADの濃度は、好ましくは1mMと2mMとの
間にあり、Mn++の濃度は1mMと2mMとの間にある。
【0033】酵素系を有する膜に取り付けられた上記の
アンペロメトリック電極は、好ましくは、「バイオセン
サー」のクラスに属する。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明による方法を、ここでより
詳細に、添付の図面に関して記載する。図1に関して、
本発明による方法を実施するためのアンペロメトリック
電極は、市販の酸素センサー1を含む。このセンサー
は、例えば、エポキシ樹脂層2aで被覆された白金ワイヤ
ー電極2から成り、この樹脂は、この電極の周囲に同軸
状に配置される参照電極3(Ag/AgCl)からこの電極を分
離および絶縁する。電極2および3は、電解質溶液また
は電解質ゲルで満たされた円筒状容器4の内部に、適切
な被覆3aを間に挟んで固定される。しかし、白金電極2
の一方の端部は、緩衝化水性媒質中に存在する酸素のた
めの指示電極として働くことが可能なように露出してい
る。この電極2は、参照電極3と比較して約-650mVの電
位に維持される。キャップ5もまた、円筒状であり、円
筒状容器4に、白金電極2の露出した端部を覆ってねじ
留められる。この円筒状キャップ5の基部は、一般にテ
フロンから作成されるガス透過性膜6から成る。
【0035】図2に関して、L(+)ラクテートオキシダー
ゼ(LOD)、D(-)ラクテートデヒドロゲナーゼ(D-LDH)およ
び西洋ワサビペルオキシダーゼ(HPO)を固定される膜
7、および透析膜8が、この順序で、本発明によるバイ
オセンサーBの膜6を覆って配置される。膜7および8
は、弾性リング9によって適切な場所に堅固に保持され
る。
【0036】図3に関して、上記バイオセンサーBは、
サーモスタット11によって一定温度に維持され、そして
pH8.0〜8.5の緩衝化水性媒質を含むセル10の中に挿入さ
れる。バイオセンサーBはこの溶液中に部分的に浸され
る;バイオセンサーBはアンペロメトリック測定装置12
に接続され、この装置の出力は、チャートレコーダー13
または他の任意のデータ記録システムに接続される。
【0037】好都合には、セル10はマグネットスターラ
ー14上に設置され、そして撹拌子15を提供される。
【0038】本発明による方法は、実施例に関してさら
に説明されるが、実施例は本発明の範囲を限定せず、純
粋に例証の目的で提供される。
【0039】
【実施例】トマトジュースのサンプルを、その乳酸含有
量について、図3に概略的に示される装置を用いる、本
発明による方法によって試験した。
【0040】固定されたLOD、D-LDHおよびHPOを含有す
るバイオセンサーの膜7を、以下のように調製した:20
μlのポリアゼチジンプレポリマー(P.A.P.)12%水溶液に
溶解した、0.25mgのラクテートオキシダーゼ(Pedicoccu
s sp.由来の固体20U/mg)、0.5mgのD(-)ラクテートデヒ
ドロゲナーゼ(Staphylococcus epidermidis由来の固体1
0U/mg)および0.25mgの西洋ワサビペルオキシダーゼ(Ar
moracia rusticana由来の固体300U/mg)の一様な層を、
8mmの直径および0.2mmの孔径を有し、カルボキシル基
で官能化したナイロン6,6で作成されたBiodyne Trans
fer膜に付与する。
【0041】4℃で24時間後、この膜をpH7.00で0.1M
ホスフェート緩衝液で洗浄し、次いで4℃で乾燥下保存
した。
【0042】次いで、乳酸測定のための多酵素(multien
zymatic)バイオセンサーは、酸素センサーのテフロン膜
6を覆って、上記のように調製された膜7および透析膜
8を、この順序で配置し、次いでこれらの膜を弾性リン
グ9の補助によりこのセンサーに固定することによって
調製した。
【0043】調製されたバイオセンサーを、前述のよう
に37℃にサーモスタットにより維持し、0.1Mグリシン,
pH8.0を含有する4.5mlの緩衝液および0.5mlの2.0mM NAD
+Mn++を含有し、そしてアンペロメトリック測定装置1
2に接続するセル10に浸した。
【0044】濾紙上で濾過した0.1mlのトマトジュース
のサンプルを、サーモスタットにより制御されたセル10
中の緩衝溶液に添加し、これをマグネットスターラー14
で撹拌した。
【0045】試験サンプルの添加後に記録された電流強
度の変化は酸素濃度に比例した。これは同様にサンプル
中のD(-)およびL(+)乳酸の量に比例する。
【0046】この量は、90ppmまたは180ppmの乳酸を含
有する乳酸標準溶液で予め得られた較正曲線に関して定
量し得た。
【0047】この場合、58.5ppmに等しい総量の乳酸(D
(-)およびL(+)鏡像異性体形態)が認められた(10回の
測定の平均)。
【0048】トマトジュースの同じサンプルのアリコー
トを、Boehringer-Mannheim Enzymatic Kit(Cat. No.11
12821)に基づく酵素分光光度法によって分析し、その総
乳酸含有量(D(-)+L(+))を測定した。
【0049】この分析の結果は、乳酸含有量が59.4ppm
であったことを示す。このことは、本発明による方法の
信頼性を確認する。
【0050】上記の手順は、他の供給源からのトマトジ
ュースの別の9つのサンプルを用いて繰り返された。得
られた結果は、以下の表1(ppm単位で表される値)に要
約される。表1はまた、上述の酵素分光光度法によって
同じサンプルについて実行された分析結果も与える。
【0051】
【表1】
【0052】上述の方法で用いられるバイオセンサーの
重要な特性を以下の表2に要約する。
【0053】
【表2】
【0054】図4に関して、本発明による方法を実施す
るための別の装置は、上記のものと同一のフローセル16
(この中に分析用流体が供給される)中に挿入されるバ
イオセンサーBから成る。フローセル16をサーモスタッ
ト17により一定温度に維持し、そして測定を受けた流体
のための流出口19に接続される蠕動ポンプ18に流体で接
続する。バイオセンサーBの電極は、アンペロメトリッ
ク測定装置20に接続され、この装置の出力はチャートレ
コーダー21に接続される。
【0055】本発明の他の実施態様によると、この方法
を図4に関する上述の装置を使用して実行し得る。
【0056】この実施態様によると、分析用サンプルま
たはこれから得られる濃縮水性抽出液をフローセル16中
に供給する。このセルはサーモスタット17により一定温
度に維持され、そしてこのセル中には固定されたLOD、D
-LDH、およびHPOを含有するバイオセンサーBが位置す
る。これらの酵素によって触媒される反応の結果とし
て、酸素が生じ、この酸素がバイオセンサーBによって
検出されて、電気信号を生じ、この信号はアンペロメト
リック測定装置20に送られ、チャートレコーダー21に記
録される。
【0057】フローセル16から出てくる流体を、蠕動ポ
ンプ18によって放出口19を通じて排出する。
【0058】上述の本発明の実施態様の使用により、分
析方法を自動化し、このことにより分析時間を減少さ
せ、そして手順を簡略化する一方、以下の表3で示され
る実験結果によって明らかにされるように満足以上の再
現性を維持することが可能になる。表3は、トマトジュ
ースのサンプルについて実行された少なくとも10回の測
定の平均である。
【0059】
【表3】
【0060】上述の他の実施態様による方法において用
いられる、本発明によるバイオセンサーの重要な特性を
下の表4に要約する。
【0061】
【表4】
【0062】この方法の完全な再現性ならびにその優れ
た正確性、感受性および簡潔性によって、食品産業にお
いて広範囲の適用(トマト、果物ジュース、販売前に包
装された製品、缶入り肉など)にとってこの方法が理想
的になる。
【0063】最後に、本発明による方法は、化学研究所
の外部でも、そして特に訓練されていないスタッフにも
容易に実行でき、従って、かなり総費用を抑えるという
ことに当然言及する。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、実施が容易で、分析さ
れる有機物質が位置される場所での使用に適切な、栄養
的に注目される有機物質中に存在する乳酸の測定方法お
よびこの方法を実施するためのバイオセンサーが提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気化学的バイオセンサーのアンペロメトリッ
ク電極の概略図である。
【図2】電気化学的バイオセンサーの概略図である。
【図3】本発明による方法を実施するための装置の概略
図である。
【図4】本発明による方法を実施するための装置の変形
の概略図である。
【符号の説明】
B バイオセンサー 1 酸素センサー 2 白金ワイヤー電極 3 参照電極 6 ガス透過性膜 7 膜 8 透析膜 9 弾性リング 11,17 サーモスタット 12,20 アンペロメトリック測定装置 13,21 チャートレコーダー 14 スターラー 16 フローセル 18 蠕動ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 31/00 G01N 27/30 353U 27/46 336H (71)出願人 596072346 ss 16 KM 684 + 300, Z. I. INCORONATA, 71100 FOGGIA, ITALY (72)発明者 コラード ベリッチ イタリア国 パルマ 43100, ボルゴ ポイ, 1 (72)発明者 バーバラ カバリエリ イタリア国 パルマ 43100, ビア オ ステリア フォチ, 15 (72)発明者 フランコ マゼイ イタリア国 ローマ 00176, ビア イ ー. ジオベナール, 42 (72)発明者 クラウディオ ボトレ イタリア国 ローマ 00185, ビア イ ー. フィリベルト, 190

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 栄養的に注目される有機物質中のD(-)お
    よびL(+)乳酸の同時測定方法であって、以下の工程:緩
    衝化水性媒質中において、該物質のサンプル、または溶
    媒を用いて該物質を抽出することによって得られる溶液
    を、NADおよびMn++の存在下で、L(+)ラクテートオキシ
    ダーゼ(LOD)、D(-)ラクテートデヒドロゲナーゼ(D-LDH)
    および西洋ワサビペルオキシダーゼ(HPO)を含む酵素系
    と反応させる工程、 該サンプルまたは該溶液中に含有される乳酸の酸化の結
    果として生成される任意の酸素の濃度を、酸素選択性の
    アンペロメトリック電極の補助によって測定する工程、 を包含する、方法。
  2. 【請求項2】 前記酵素LOD、D-LDHおよびHPOが、少な
    くとも1つの適切な支持物上に固定されることを特徴と
    する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記酵素が、膜を具備する単一の支持物
    上に固定されることを特徴とする、請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 測定のために用いられる前記アンペロメ
    トリック電極が、前記緩衝化水性媒質から、該電極に直
    接接触する第1のガス透過性膜によって分離されるこ
    と、および前記固定された酵素を有する第2の膜が、該
    第1の膜を覆って外部に配置されることを特徴とする、
    請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 透析膜から成るさらなる膜が、前記第2
    の膜を覆って外部に配置されることを特徴とする、請求
    項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の膜がその表面上にカルボキシ
    ル基を有するナイロン6,6から作成される膜であるこ
    とを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記アンペロメトリック電極が、エポキ
    シ樹脂層(2a)で被覆された白金ワイヤー電極(2)から成
    り、該樹脂は、該白金ワイヤー電極の周囲に同軸状に配
    置される参照電極(3)(Ag/AgCl)から該白金ワイヤー電極
    を分離および絶縁し、該2つの電極(2)および(3)が、適
    切な被覆(3a)を間に挟んで、電解質溶液または電解質ゲ
    ルで満たされる円筒状容器(4)の内側に固定されるこ
    と、および該白金電極(2)が前記酸素のインジケーター
    として働くことを特徴とする、請求項1から6のいずれ
    かに記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記白金電極(2)が、参照電極(3)と比較
    して約-650mVの電位に維持されることを特徴とする、請
    求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記アンペロメトリック電極が、前記緩
    衝化水性媒質から、テフロンから作成される第1の膜に
    より分離され、該第1の膜を覆った外部に、固定された
    LOD、D-LDHおよびHPOを有するナイロン6,6から作成さ
    れる膜から成る第2の膜、および透析膜から成る第3の
    膜が配置されることを特徴とする、請求項8に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 栄養的に注目される有機物質中のD(-)
    およびL(+)乳酸の同時測定のためのバイオセンサー(B)
    であって、酸素透過性であるテフロンから作成される膜
    (6)を具備する酸素センサー(1)を含み、該膜(6)を覆っ
    て、L(+)ラクテートオキシダーゼ(LOD)、D(-)ラクテー
    トデヒドロゲナーゼ(D-LDH)および西洋ワサビペルオキ
    シダーゼ(HPO)が固定される膜(7)、および透析膜(8)が
    配置され、該2つの膜(7)および(8)が適切な場所に弾性
    リング(9)によって堅固に保持されることを特徴とす
    る、バイオセンサー。
  11. 【請求項11】 前記膜(7)が、ナイロン6,6から作成
    されることを特徴とする、請求項10に記載のバイオセ
    ンサー(B)。
JP8128854A 1995-05-24 1996-05-23 栄養的に注目される有機物質中の乳酸の測定方法およびこの方法を実施するためのバイオセンサー Withdrawn JPH08327581A (ja)

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