JPS5910190B2 - 新規な乳酸オキシダ−ゼの製造法 - Google Patents

新規な乳酸オキシダ−ゼの製造法

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JPS5910190B2
JPS5910190B2 JP53073619A JP7361978A JPS5910190B2 JP S5910190 B2 JPS5910190 B2 JP S5910190B2 JP 53073619 A JP53073619 A JP 53073619A JP 7361978 A JP7361978 A JP 7361978A JP S5910190 B2 JPS5910190 B2 JP S5910190B2
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lactate oxidase
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acid
reaction
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義史 堀内
一男 松浦
三郎 原田
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Toyo Jozo KK
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/0004Oxidoreductases (1.)
    • C12N9/0006Oxidoreductases (1.) acting on CH-OH groups as donors (1.1)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/26Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving oxidoreductase

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な乳酸オキシダーゼおよびその製造法、な
らびに新規な乳酸オキシダーゼを用いる液体の分析法、
分析用キットに関する。
従来、乳酸を基質としてなる酸化酵素としては、エンザ
イム・ハンドブック第1巻第111頁(1969年、E
・バーマン著)に記載されているマイコバクテリウム−
フレイ( Mycobacter iumPhlei
)またはネイチャー第170巻第207頁に記載されて
いるマイコバクテリウム・アビウム(Mycobact
erium Avium )由来のし−ラクテート:
オキシゲン・オキシドレダクターゼ(L−Lactat
e : oxygen oxidoreductase
,酵素番号1.t .3.2)、常用名乳酸オキシダー
ゼ( Lactate oxidase )が最もよく
知られているが、この公知の酵素は次式の反応を触媒す
るもので、またその反応生成物として酢酸、二酸化炭素
および水を生成するものであった。
本発明者らは、乳酸に作用してピルビン酸に酸化する過
程において、化学量論的に対応して過酸化水素を生成せ
しめる新規な乳酸オキシダーゼを見い出した。
また本発明の新規な乳酸オキシダーゼが微生物の培養に
よって得られる製造法を確立した。
特にこの微生物としては、ペディオコツカス( ped
iococcua )属、ストレプトコツカス( S
treptococeus )属に属する菌と同定され
、さらにアエロコツカス( Aerococcus )
属に属する菌も同様に、この新規な乳酸オキシダーゼを
産生ずることを見い出した。
本発明の新規な酵素、乳酸オキシダーゼは、上記の既知
の酵素とは本質に異なるもので、次に示す基質特異性お
よび酵素作用を有するものである。
基質特異性:L一乳酸 酵素作用:反応式CI,1 で表わされる反応を触媒する作用、 また本酵素は、至適pHが6−7付近であり、至適温度
が35℃付近、等電点がpH4.6±0.3(キャリア
・アンフオライトを用いる電気泳動法、分子量p: s
o o o o±1ooooの物理的性状を有するも
のであり、さらに本酵素は、その酵素反応において補酵
素の添加を必要とせず、かつL −乳酸たる基質を直接
酸素と反応せしめ、1モルのし一乳酸をビルビン酸に酸
化して、1モルの過酸化水素を生成せしめる反応を触媒
するものである。
さらに、本発明において見い出された新規乳酸〕オキシ
ダーゼ生産菌で、ペデイオコツカス属に属すると同定さ
れ、ペディオコツカス・エス・ピー・B−06 6 7
( Pediococcus sp.B−06 67
)と命名され、ストレプトコツカス属に属すると同定
され、ストレプトコツカス・エス・ピー・B一0 6
6 8 ( S treptococcus sp,
B − 0 6 6 8 )と命名された。
これらの菌は静岡県田方郡大仁町の大根畑の土壌から分
離したものであって、この分離した菌13−0667、
およびB−0668の菌学的性状は次に記載する通りで
ある。
以上の菌学的性状における、本菌B−0667、33−
0668はダラム陽性球菌で、ヵタラーゼ、オキシダー
矧婆性で、グルコースから発酵的に酸を産生ずるが、糖
(グルコース)からガスを産生じないことなどから、バ
ージース・マニュアル・オプ・デイタミネイティブ・バ
クテリオロジイー( Bergey’s Manual
of DeterminativeB acter
iorogy )第8版(1974)および医学細菌同
定の手引き(坂崎利一訳)により検索すると、ベディオ
コッカス属、ストレプトコッヵス属、が挙られ、さらに
本菌とこれらの属との鑑別にて性状を比較すれば、次の
通りである。
?って、本菌B−0667についてみれば、ペディオコ
ッカス属またはストレプトコッカス属に属するものと認
められ、さらにその諸性状について医学細菌の同定の手
引き、ジャーナル・オブ・ジエネラル・ミクロバイオロ
ジイー( Journalof General Mi
crobiolOgy) 2 6 . 18 5〜19
7(1961)にて対比すればペディオコッカス.ウリ
ナーエクイ( Pediococcus urina−
equi)とよ《一致するが、バージース・マニュアル
・オブ・デイタミネイティブ・バクテリオロジイー第8
版(1974)におけるペデイオコツカス・ウリナーエ
クイの性状とは若干違っているため、本菌B−0667
をペデイオコツカス属に属する菌と同定し、ペデイオコ
ツカス・エス・ピーB−0 6 6 7 (Pedio
cccus sp.B−0 6 67 )と命名した。
さらに本菌B−0668についてみれば、その性状より
ペデイオコッカス属よりストL/7”トコツカス属に属
する菌と同定されるもので、さらに医学細菌同定の手引
きにて対比すればストレプトコツカス・ファエシウム・
ハリエタス・ドランス( S treptococcu
s faecium var, durans )とよ
く似ているが、バージース・マニュアル・オプ・デイタ
ミネイティブ・バクテリオロジイー第8版(1974)
ではストレプトコッヵス・ファエシウム・バリエタス・
ドランスの記載がないため詳細な対比が行なえなかった
ため、よって本菌B−0 66 8 ( Strept
ococcus sp.B−06 68)と命名した。
さらに、このペディオコッカス・エス・ピー・B−06
67,およびストレプトコツ?ス・エス・ピー・B−0
668は、各々、工業技術院微生物工業技術研究所に微
生物保管委託申請書受理番号票(微生物受託番号通知書
微生物受託番号「微工研菌寄第4438号 FERM
一PA4438、微生物受託番号「微工研菌寄第443
9号、FERM−P,%4 4 3 9J )として寄
託申請したものである。
さらに、本発明における新規な乳酸オキシダーゼ生産菌
として、アエロコッカス属に属するアエロコツカス・ビ
リダンス( Aerococcus viridans
)IFQl2219およびアエロコッカス・ビリダンス
IFQI 231 7をも見い出したものである。
本発明は上記の知見に基℃・て完成されたもので、少な
くとも、L一乳酸に対し基質特異性を有し、かつ反応式
CI) L−乳酸+0→ヒルヒン酸+H2o2 〔I〕で表わ
される反応を触媒する酵素作用を有する乳酸オキシダー
ゼを生産する乳酸オキシダーゼ生産菌を培地に培養し、
培養物から該乳酸オキシダーゼを採取することを特徴と
する新規な乳酸オキシダーゼの製造法である。
本発明における該乳酸オキシダーゼ生産菌としては、例
えばペデイオコッカス・エス・ピー・B−0667,ス
トレプトコツカス・エス・ピー・B−0668、7エロ
コッカス・ビリタンスIFO12219、7エロコツカ
ス・ヒリダンスIF912317などが挙げられ、さら
に本菌に限らず本発明の新規な乳酸オキシダーゼを生産
する菌はすべて本発明において使用することができる。
本発明を実施するに当っては、該乳酸オキシダーゼ生産
菌を、酵素を生成する通常の方法で培養する。
培養の形態は通常液体培養で行なうのが有利である。
培地の栄養源としては、微生物の培養に通常用いられる
ものが広《使用され得る。
炭素源としては同化可能な炭素化合物であればよ《、例
えばグルコース、シュウクロース、ラクトース、マルト
ース、フラクトース、糖密などが使用される。
窒素源としては利用可能な窒素化合物であればよく、例
えばペプトン、ポリペプトン、肉エキス、酵母エキス、
大豆粉、・カゼイン加水分解物などが用いられる。
その他、リン酸塩、炭酸塩、硫酸塩、マグネシウム、カ
ルシウム、カリウム、ナトリウム、鉄、マンガン、亜鉛
などの塩類が必要に応じて使用される。
培養温度は菌が発育し、該乳酸オキシダーゼを生産する
範囲内で適宜変更し得るが、好ましくは25〜37℃程
度がよく、また培養時間は条件によって異なるが、乳酸
オキシダーゼが最適収量に達する時期を見計って適当な
時期に培養を終了すればよく、通常10〜40時間程度
である。
次いで、このようにして得られた培養物から乳酸オキシ
ダーゼを採取するのであるが、本酵素は主として菌体内
に存在する。
本酵素を採取するには、まず得られた培養物を沢過また
は遠心分離などの手段によりその菌体を採取し、次いで
この菌体を種々の機械的方法、またはリゾチームなどの
酵素的方法にて破壊し、また必要に応じてエチレンジア
ミン四酢酸(EDTA)やトリトンX−1 0 0 (
Trit■ X−1 0 0二商品名)、アデカトー
ル So−120(商品名)などの界面活性剤を添加し
て本酵素を可溶化して分離、採取する。
さらにこのようにして得られた乳酸オキシダーゼ含有溶
液は濃縮する力ゝ・またヲマ濃縮することな《可溶性塩
類、例えば硫安などを用いて塩析せしめるか、親水性有
機溶媒、例えばメタノール、エタノール、アセトン、イ
ソプロパノールなどの添加により本酵素を沈澱せしめれ
ばよい。
次いで、この沈澱物は水または緩衝液に溶解し、半透膜
にて透析せしめて低分子量の不純物を除去することがで
きる。
また、′吸着剤あるいはゲル沢過剤などによるクロマト
夛ラフイー法により乳酸オキシダーゼを精製する。
さらにこれらの手段により得られた酵素溶液は減圧濃縮
、限外f過膜濃縮、さらに凍結乾燥などの処理により精
製された乳酸オキシダーゼを得る。
次に本発明の乳酸オキシダーゼの力価の測定法、性質な
どについて述べる。
■ 力価の測定法 0.2Mジメチルグルタル酸−NaOH緩衝液( pH
6.5 ) 0.2ml10.5 mML一乳酸o.
lml,0. 2 W/V%N,N−ジ) チル7=
I) ン0. 2ml、0.2W/V%4−アミノア
ンチピリン0.tm,45TJ/mlパーオキシダーゼ
( Peroxidase :シグマ社製、90U/■
)溶液0.1rrLl、蒸留水9.3mlよりなる反応
液1.0rILlに、本発明の乳酸オキシダーゼ溶液1
0μlを加え、37℃、10分間反応させた後、これに
1%(W/V)カチオンFB−500(商品名:日本油
脂社製、界面活性剤)0.5mA加えて反応を停止し、
さらに1.5mlの蒸留水を加える。
比色定量は565n77Lにて行ない、酵素活性は1分
間に1μmoleの過酸化水素を生ずる活性を1単位(
1 unit, I U, )とする。
また力価の算出は次式に従う。
酵素活性( U./llll) = ( △A56,/
= ) x 15.5(なお、△A56,は波長5 6
5 nmにおける1分当りの吸光度変化を示す) ■基質特異性 上記の力価の測定法における反応液中の乳酸の代りに、
下記の種々の物質を用いて乳酸オキシダーゼの基質特異
性を検討した。
その結果を、乳酸に対する相対活性で示す。
物質(基質) 相対活性(%) L一乳酸 100D一乳酸
θピルビン酸
OD.L一α−アラニン
O コハク酸 Oマレイン
酸 O物質(基質)
相対活性(%) L−アスコルビン酸 OD.L−セ
リン 0ジハイドロオキシアセト
ン 2.7D.L−グリセリン酸
O上記の結束より、本酵素は少なくともL一乳
酸に対し非常に高い特異性を示すものと認められる。
■酵素作用 L一乳酸を酸化してピルビン酸となし、その際に1分子
の酸素の消費と1分子の過酸化水素の生成を伴う反応を
触媒する。
■至適pH 4 0 mM酢酸緩衝液(pH4−5.5)、40mM
ジメチルグルタル酸−NaOH緩衝液(pH4−8)、
40mMリン酸緩衝液( pH 6.3 −8)、40
mM}リスー塩酸緩衝液( pH 7−9)および40
mMグリシン緩衝液(pH9−10)を用いて、本発明
の乳酸オキシダーゼの乳酸に対する酵素活性を測定した
結果、第1図に示す通りであって、その至適pHは6−
7付近と認められる。
■ 至適温度 上記の力価の測定法を利用して、その温度条件を変えて
酵素反応を行い、乳酸オキシダーゼの乳酸に対する酵素
活性を測定した結果、第2図に示す通りであって、その
至適温度は35℃付近と認められる。
■ 等電点 pH4.6±0.3(キャリア・アンフォライトを用い
る電気泳動法により測定) ■ 分子量 soooo±10000[セファデックスG−450(
商品名:ファルマシア社製)によるゲルr過法にて測定
]、 40000±50001DS−ポリアクリルアミド電気
泳動法にて測定(また上記のデーターから、本酵素は2
量体からなるものと推定される)〕 90000±10000(セファデックスG−200(
商品名:ファルマシア社製)によるゲル沢過法にて測定
〕 ■ pH安定註 0.1Mジメチルグルタル酸−NaOH緩衝液( pH
4 −7 )、0.1Mリン酸緩衝液(pH6.7
−8)、0.1M}リスー塩酸緩衝液( pH7−9)
0.1mlに、乳酸オキシダーゼ( 5 ttf蛋白)
を溶解し、50℃で10分間処理した後水冷する。
次いでこの処理液10μlを分取し、上記の力価の測定
法に従って乳酸オキシダーゼの乳酸に対する酵素活性を
1112した。
その結果は第3図に示す通りであって、そのpH安定性
はpH 6. 8 − &5付近と認められる。
■ 熱安定性 乳酸オキシダーゼ(酵素蛋白5μf?)を含有してなる
0.1Mリン酸緩衝液(1)H7.O)0.1一を、θ
〜80℃の各温度で10分間処理し、その後水冷し、そ
の10μlを用い、上記の力価の測定法に従って乳酸オ
キシダーゼの乳酸に対する酵素活性(残存活性)を測定
した結果、第4図に示す通りであって、その熱安定性に
おいて本酵素は40℃付近以下では安定であり、それ以
上の温度で番鳩、速に低下するものと認められる。
[相]種々の物質の影響 上記の力価の測定法において、種々の添加物を加えて乳
酸オキシダーゼの乳酸に対する酵素活性を測定した結果
は次の通りである。
なお、添加物の内、金属塩およびEDTAの添加濃度は
10mM、界面活性剤は0.1%(W/V)、p−クロ
ロマーキュリーベンゾエイト(PCMB)は0.05m
M,フラビンアデノシンジヌクレオタイド(FAD)は
10μM、フラビンモノヌクレオタイド(FMN)およ
びリボフラビンは0.1mMである。
添 加 物 相対活性(%) 無添加 i o o. oM
11C1297.4 MgCl2 101.7CaC
l2 1 0 5.5CoC
l2 95.7LiCl
95.3FeCl3
8.12EDTA
98.OPCMB
89.7FAD
101.3FMN 9
4.0リボフラビン 96.4
ラウリルベンゼンスルホン酸ナ 2l.5トリウム ドデシル硫酸ナトリウム 1.8アデカト
ールSO−120(商 102.8品名) トリトンX−100(商品名) 107.2ブリッ
ジ−35(商品名) 98−2セチルテトラ
アンモニウムブロ 10.8マイド カチオンFB−500(商品名)3.7 カチオンDT−205(商品名) 8&60 電気
泳動 ポリアクリルアミドゲル( pH 7.5 ) ,泳動
用緩衝液としてトリスーバルビタール緩衝液(pH7.
15)を用い、ゲル当り4mAの定電流でポリアクリル
アミドディスク電気泳動を行なった。
本発明の乳酸オキシダーゼを電気泳動せしめ、泳動後の
ゲルをアミドプラツクにて染?した結果、第5図に示す
通りであって、濃青色の単一の染色帯が認められた。
このことより、本発明の乳酸オキシダーゼま単一の蛋白
質であると認められた。
@ 作用機序の確認試験 DL−乳酸またはL一乳酸な0−0.4 μmole ,ジメチルグルタル酸−NaOH緩衝液(
pH 6.5 ) 4 0 μmole , 4−ア
ミノアンチピリン300μ?、N−N−ジメチルアニリ
ン200μグ、パーオキシダーゼ4.5 [J,、乳酸
オキシダーゼ2U, ( 2 0 0U./■)を含有
する反応液1.m7!を37℃、10分間反応せしめ、
その後これに0. 5 mlのIW/V%のカチオンF
13−500(商品名)水溶液および1.5mlノ蒸留
水を加えて、次いでこの呈色を5 65 nmの波長に
て吸光度を測定した。
また、乳酸の代りに一定量の過酸化水素を加えて、同様
に行なって検量線を求めた。
その結果、第6図に示す通りであって、図中、ω→は基
質としてL一乳酸、■は基質としてDL−乳酸を用いた
場合の測定結果を示し、←は基質の代りに過酸化水素を
用いてなる検量線を示すものであり、この結果より本酵
素はL7乳酸1モルより過酸化水素1モルを生成する反
応を触媒することが確認された。
さらに、上記溶液に、酸素電極(YSI溶存酸素計)を
用いて酸素の消費量を測定した結果、L一乳酸1モルが
酸化されるとき1モルの酸素が消費されることが確認さ
れた。
さらにまた、生成したピルビン酸の確認を、次の方法に
て行なった。
ジメチルグルタル酸−NaOH緩衝液40μmole,
カタラーゼ400A?、L一乳酸またはDL一乳酸0
− 0. 5 tt mole ,乳酸オキシダーゼ2
[J,を含有する反応液1.mlを、37℃、10分間
反応せしめた後、沸騰水浴中で5分間処理して反応を停
止せしめ、さらに水冷後、1 0 mMNADH2o.
1mlおよび蒸留水1.911Llを加え、さらに変性
した蛋白質を遠心分離して除去し、その上清液2.51
rLlを石英セルに分取し、37℃に予備加温した後、
20U.乳酸脱水素酵素(牛肝臓由来、ペーリンガー・
マンハイム社製)溶液51rLlを添加し、37℃、5
分間反応せしめ、その後340Hmの波長にて吸光度を
411定した。
なお、上記反応において、L一乳酸の代りに一定量のピ
ルビン酸を加えて同様に行なって検量線を求めた。
その結果、第7図に示す通りであって、図中、c−oは
基質としてL一乳酸、−JはDI,一乳酸を用いた測定
結果を示し、→は基質の代りにピルビン酸を用いた検量
線を示すものであって、さらに上記反応液1. 0ml
を用いて37℃、10分間反応を行った後、生成したα
−ケト酸を2・4−ジニトロフエニルヒドラジンによる
ヒドラジド法により測定した結果、L一乳酸1モルに対
し1モルのα−ケト酸力唖じたことが確認され、以上の
結果より、本酵素はL一乳酸のみに作用し、L一乳酸1
モル当り1モルのピルビン酸を1モルの過酸化水素を生
成し、かつこの反応において1モルの酸素を消費する反
応を触媒することを確認した。
また本酵素のL一乳酸に対するKm値は約0. 7mM
であった。
以上の通り、本発明の乳酸オキシダーゼはL−乳酸に作
用し一m化せしめる際、補酵素の添加を必要とせず、直
接水素と反応せしめ、ピルビΔ唆に酸化せしめ、過酸化
水素を生成せしめるものであり、またその等電点がpH
4.6、その分子量が90000±iooooであるこ
となどの理化学的性質より、公知の乳酸オキシダーゼと
異なるものと認められ、本発明の酵素、乳酸オキシダー
ゼは新規な酵素と認められた。
さらにまた、上記の本酵素の作用機序の確認試験に使用
した、生成する過酸化水素、ピルビン酸、消費される酸
素の定量手段はその一例であるが、L一乳酸を含有する
液体に、本発明の新規な乳酸オキシダーゼを作用せしめ
、その酵素反応によって生成する過酸化水素、ピルビン
酸、消費される酸素を測定してなるL一乳酸の新規な分
析法、および分析用キットを見い出した。
さらにこのL−乳酸9新規な分析法および分析用キット
は、乳酸の試薬の純度測定、血清中の乳酸の定量分析、
乳酸の誘導体を分解せしめて乳酸を遊離する乳酸誘導体
f量、反応生成物として乳酸を生成する酵素の活性測定
などの種々の分析法、分析用キットとしてなし得ること
を見い出した。
即ち、本発明は乳酸を含有する液体に、乳酸オキシダー
ゼを作用せしめ、次いで生成する過酸化水素、ビルビン
酸、または消費される酸素を測定することを特徴とする
液体の分析法、および少なくとも、乳酸オキシダーゼを
含有する系からなることを特徴とする液体の分析用キッ
トである。
本発明における乳酸を含有する液体としては、本発明の
新規な乳酸オキシダーゼの基質としての乳酸を含有して
なるものであれば何んら限定されるものではなく、例え
ば乳酸試料、乳酸カルシウム、乳酸鉄などの乳酸塩医薬
品、血清、乳酸菌(例えばLactobacillus
piantarum,Pediococcus li
ndneriなど)の乳酸発酵物、その他ピルビン酸試
料にラクテートデヒドロゲナーゼを作用せしめた後の生
成する乳酸を対象とするピルビン酸試料中のピルビン酸
定量のための組合せ、ラクテートデヒドロゲナーゼ試料
にピルビン酸を作用せしめた後の生成する乳酸を対象と
するラクテートデヒドロゲナーセ試料中のラクテートデ
ヒドロゲナーゼ活性または定量測定のだめの組合せ、な
どの水性媒体、好ましくはpH 6 − 7程度の緩衝
液が挙げられる。
さらに使用される乳酸オキシダーゼは、上記した通りの
本発明Q新規な酵素であって、その使用量としては、乳
酸を含有する液体中の乳酸−ffl化するに充分な量で
あればよく、通常2U,程度使用すればよく、さらに本
酵素を単独または緩衝液に溶解したものでもよ《、さら
にこれらを凍結乾燥せしめたものでもよい。
また本酵素はその酵素活性を劣化せしめない状態にて、
マイクロカプセル化手段、有機または無機担体などとの
共有結合手段、吸着手段などの酵素の固定化手段を施し
たものを用いてもよい。
このようにして、該液体に本発明の乳酸オキシダーゼを
作用せしめ、一定時間インキュベートせしめるのである
が、その反応時間、反応温度としては酵素が充分に反応
せしめる程度であればよ《、通常5〜30分程度で、3
5〜37℃程度で行なわれ、その結果、該液体中に過酸
化水素、ピルビン酸が生成され、対応した酸素の減少を
生じるもので、次いでこれらの過酸化水素、ピルビΔ浚
、酵素を測定するものである。
酸素の測定においては、上記した通り、酸素電極を用い
る方法が最も簡便であり、ピルビン酸の測定においては
、上記した通り、ラクテートデヒドロゲナーゼなどを用
いる方法やヒドラゾン法が使用でき、さらにピルビン酸
を基質とする酵素、例えばピルビン酸オキシダーゼを、
ピルビン酸オキシダーゼ(150U/ TLl) 2
0 ttl11 0 mMチアミンピ口フオスフェート
2 0 ttL 1 mMFAD1 0 μi,
1 0mMMnc 12 5 0 tt 73,パーオ
キシダーゼ(45U /trLl ) 0. I TI
Ll, 0. 2%N−N−ジメチルアニリン0.2T
Ll,0.3%4−アミノアンチピリン0,lrul1
0.IMり4塩緩衝液( pH 7.5 ) 0. 1
ml(7)反応液組成として用いる方法などが挙られる
また過酸化水素の測定としては、過酸化水素電極を用い
る方法や過酸化水素と反応してその色調に変化を生ずる
1種もし《は2種以上の呈色剤からなるシステムによっ
て比色測定する方法が挙られる。
またこの呈色剤としては、例えば生成する過酸化水素と
反応して安定した赤色を形成する4価のチタン化合物と
キシレノールオ,レンジによる反応、あるいはフェノー
ルあるいはN−N−ジメチルアニリン、4−アミノアン
チピリンおよびパーオキシダーゼによる反応を利用する
方法などが挙られる。
さらにこのフェノール、4−アミノアンチビリンおよび
パーオキシダーゼによる反応においては、フェノールあ
るいはN−N−ジメチルアニリンは全液量に対し0.0
05〜0.05%程度使用すればよ《、4−アミノアン
チピリンは生成する過酸化水素量に対して1モル以上、
好ましくは2モル以上、さらにパーオキシダーゼは1[
J,以上使用すればよく、このように調整された呈色剤
は必要に応じて、本発明の乳酸オキシダーゼとともに調
整してもよく、さらに調整においてPCMBを0.01
〜1771M程度添加してもよく、次いでその結果にお
いて呈色せしめた色調を適当な波長にて測定してその検
量線より過酸化水素を定量すればよい。
特に人血清に対してPCMHの使用はその呈色を安定化
せしめるものである。
以上の通りに、調整された、本発明の新規な乳酸オキシ
ダーゼを使用してなる分析法、分析用キットは、その生
成する過酸化水素、ピルビン酸または消費される酸素を
測定することによって、例えば生体成分、例えば血清中
の乳酸の定量測定、乳酸試薬の乳酸純度試験、種々乳酸
塩を用いた医薬品中の乳酸の定量測定、乳酸発酵におけ
る乳酸の定量測定、乳酸を生成する酵素の酵素測定やそ
れに対応する酵素の基質の定量測定や乳酸を基質とする
酵素などの酵素活性浜淀などの種々の分析に使用される
有用なものである。
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発
明は何んら実施例によって限定されるものではない。
実施例 1 グルコース2W/v%、ペットylW/V%、酵母エキ
ス0.5W/v%、食塩0.2W/V%、リン酸第一カ
リウム0.1W/V%、リン醇第二カリウム0.1W/
V%、髄酸マグネシウム・7水塩0.05W/V%およ
び炭酸カルシウム9.3W/V%を含有する培地( p
H 7.0 ) 10 0ralを5001nl容三角
フラスコに分注し、120℃、20分間加熱滅菌した後
、ペデイオコツカス.エス・ピー・B−0667、スト
レプトコツカス・エス・ピー・33−0668、7エロ
コツカス・ビリタンス・IFO−12219、7エロコ
ツカス・ビリダンス・IFO−12317の各々の菌株
を接種し、各々30℃、15時間、300回転/分の条
件下振盪培養し、培養終了後、培養物を遠心分離して菌
体を回収し、10771MIJン酸緩衝液(pH8.0
)にて洗浄後、再び遠心分離して菌体を回収した。
次いでこの得られた菌体を0.02W/V%リゾチーム
(長瀬産業株式会社製、塩酸リゾチーム)および0.1
W/V%トリトンX一100を含有する1 0 7FL
Mリン酸緩衝液(PH8)101rLlに添加して、3
7℃で30分間リゾチームを作用せしめた後、遠心分離
にて、乳酸オキシダーゼを含有する土清液を得た。
この上清液中の酵素活性は各々次表に示す通りであった
菌 株 酵素活性((J/ml・培養液)B−06
67 9.24B−0668
0.31IFO−12219 0
.42IFO−12317 0.43実施例
2 実施例1と同一の組成を有する培地20Jを30J容ジ
ャー・ファンメーターに加え、これに0.1W/V%に
なる様にデイスフオームBC−51Y(消泡剤、商品名
二日本油脂株式会社製)を添加し、加熱滅菌した後、こ
れに実施例1と同様の方法で予備培養したべデイオコツ
カス・エス・ピーB−0667の培養液20o1rLl
を移植し、30℃にて、15時間培養し、培養後、この
培養物を遠心分離して菌体(約400P)を回収し、こ
れを4lのリゾチーム液〔リゾチーム800WIg、ト
リトンX−1004fI%EDTA3y,IMリン酸緩
衝液( pH8 )40ml含有〕に浮遊せしめ、37
℃で60分藺攪拌し、菌体な破壊する。
次いで得られた溶液を遠心分離して、その上清液3.7
J(5200U)を得た。
この上清液にアセトン1. 4 8 ,gを加盈て析出
する不純物を遠心分離にて除去し、その上清液にアセト
ンを加えてアセトン濃度を65%とし、次いで5000
rpmIO分間遠心分離して沈澱物を回収し、これを4
00Nの1 0 mM IJン酸緩衝液( pH 7
)に溶解し不溶物を遠心分離して除去した。
次いでこれに470mlの飽和硫安溶液を加えて、20
分間攪拌した後、1 2 0 0 0 rpmにて10
分間遠心分離を行い、得られた沈澱物を100mlの1
0mMIJン酸緩衝液( pH 7 )に溶解し、これ
を透析膜により、lOmMリン酸緩衝液に対して1夜透
析し脱塩した後,pH7.0で緩衝化したDEAE−セ
ルロースカラム( 2.6 x5 0cm)に通して酵
素を吸着せしめ、さらに0.1〜0.6MのKCIのイ
オン強度勾配を有する溶出液を用いて溶出せしめた。
約0.5MKCI濃度での溶出画分を回収して、酵素活
性画分140dを得た。
さらにこの活性画分に85mlの飽和硫安溶液を加え、
生じた沈澱物を遠心分離にて除去し、得られた上清画分
にさらに145TrLlの飽和硫安溶液を加え生じた沈
澱を遠心分離にて回収する。
この沈澱を50rrLlの107FLMリン酊緩衝液(
pH 7.0 )に溶解し、透析膜による透析により
脱塩した後、1 0 mM+)ン酸緩衝液で緩衝化した
DEAE−セファデツクスA−50カラム( 2. 6
X 5 0cn)に通して酵素を吸着せしめた後、0.
2〜0.6MKCI のイオン強度勾配を用いて溶出せ
しめた。
約0. 5 MKC I で溶出した両分(16017
1A’)を回収した。
この活性画分を透析膜による透析により脱塩した後、凍
結乾燥した。
得られた凍結乾燥物を5−の10mMIJン酸緩衝液(
pn 7.0 )、0.1MKCl よりなる溶液
に溶解せしめた後、セファデツクスG−150(商品名
)を用いたカラムクロマトグラフイーな行い(カラム径
2.5 X 7 3cIrL,流速8rul /min
, 1フラクション5.21nl)、そのフラクショ
ンI627−35の活性画分を回収し、透析膜による透
析により脱塩し、凍結乾燥した。
この凍結乾燥吻は先の電気泳動の結果において述べた通
り、唯一の蛋白帯を示すものであった。
なお、各工程における採取された全蛋白質量、全活性、
比活性は、次に示す通りである。
全蛋白質量 全活性 比 活性菌体抽出液
34o40 1149 520
0U 0.028U/mp蛋白アセトン沈澱
3652 ■ 4780U
1.31 ’[J/〜硫安沈澱
2378 〜 459011 1.93 [
J/■DEAEセルロース 663 〜
3672U 5.80 U/IIl9硫安
沈澱 163 〜 3253U
19,9 U/〜DEAE−セファデツクス
4.47〜 2667U 59.7
U/〜A−50 セファデックスG−150 13.077V
2614U 200 U/rII9実施例
3 (L一乳酸の定量) 反応液組成 0.2Mジメチルグルタル酸− 0.211Ll
NaOH緩衝液 パーオキシダーゼ(45U〜) 0.1m/0.3
W/V%4−アミノ7/チ0.11nlピリン 0.2W/V%N−N−ジメチル 0.21Llアニ
リン 5mML一乳酸または5mM O〜80μlDL一乳
酸 蒸留水を加えて全量を1.0dにする。
上記反応液LOmlにL一乳酸オキシダーゼ溶液(10
0U/ml)20μlを添加し、37℃で20分間反応
した後、0.5mlのlw/V%カチオンFB−500
<商品名)を加え、さらに1.5mlの蒸留水を添加し
た後、565n77Lにて比色測定した結果は先の過酸
化水素の検量線から算出されるL一乳酸の量と反応液に
添加したし一乳酸の量がよ《一致した。
実施例 4 0.1Mジメチルグルタル酸−NaOHi暖 101
ILl衝液 パーオキシダーゼ(45[J/ml) 5一
0.3W/V%4−アミノアンチピリ 51rL
lン 乳酸オキシダーゼ( 1 0 0[J/yd)
lmlシヨ糖 20
〜の組成を有する溶液を、−40〜−50’C、0.0
1〜0.0 5 i+tHgにて3時間凍結乾燥して、
50171/用分析用キツ}(A)を得た。
また分析用キツ}(A)に対し、添付液として8μmo
lePCMB含有0.2W/V%N−N−ジメチルアニ
リン水溶液5mlを付した。
まず、この分析用キツ}(A)に添付液全量を添加した
後、これに蒸留水を加えて50.0771/に調整し、
得られた溶液を1回1.0一として使用する,実施例
5 実施例4の如くして得られた乳酸分析用の調整液各々1
. o mlを分取した。
また、この分析用の調整液に、対象として5mMDL一
乳酸0〜100μlを用い、また過酸化水素の検量線と
して2.5mMO〜100μlを用い、さらに人血清O
〜100μlおよび人血清50ttlに5771MDL
−乳酸O〜100μlを用いて各々添加し、37℃、2
0分間反応し、次いで0.5m/のIW/V%カチオン
Fl3−500(商品名)を加え、さらに1.5rIL
lの蒸留水を添加した後、565n77Lにて比色測定
した。
その結果、第8図に示す通りで、図中、ト→はDL−乳
酸を用いる対象を示し、Hは過酸化水素を用いる検量線
を示し、Mは人血清を用いる血清中乳酸量を示す測定過
酸化水素量を示し、▲一^は人血清にDL一乳酸を添加
したときの測定値を示すものであって、図中より、人血
清中乳酸は著し《良好に測定されるものであり、かつ血
清添加による乳酸の測定においても良好に測定し得たも
のであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の乳酸オキシダーゼの至適pHを示す曲
線であり、第2図は本発明の乳酸オキシダーゼの至適温
度を示す曲線であり、第3図は本発明の乳酸オキシダー
ゼの声安定性を示す曲線であり、第4図は本発明の乳酸
オキシダーゼの熱安定性を示す曲線であり、第5図は本
発明の乳酸オキシダーゼの電気泳動図を示すものであり
、第6図は本発明の乳酸オキシダーゼの過酸化水素生成
の作用機序の確認試験における過酸化水素の測定図を示
し、図中Hは基質としてL一乳酸を用いた場合を示し、
Hは基質としてDL一乳酸を用いた場合を示し、酔植は
基質の代りに過酸化水素を用いてなる検量線を示すもの
であり、第T図は本発明の乳酸オキシダーゼのピルビン
酸生成の作用機序の確認試験におけるピルビ濠の測定図
を示し、図中倶→は基質としてL一乳酸を用いた場合を
示し、1→は基質としてDL一乳酸を用いた場合を示し
、ト4は基質の代りにピルビン酸を用いてなる検量線を
示すものであり、第8図は血清を用いる乳酸測定を示す
もので、図中、HはDL一乳酸を用いた場合を示し、日
は過酸化水素を用いた場合を示し、経見は人血清を用い
てなる測定図を示し、14は人血清とDL一乳酸を用い
てなる測定図を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも、下記の基質特異性、酵素作用、至適p
    H、至適温度、安定pn、熱安定性、等電点、分子量の
    性質を有してなる新規な乳酸オキシダーゼ 基質特異性:L一乳酸 酵素作用:反応式CI) L一乳酸+o2→ピルビン酸+H202 ( i
    )で表わされる反応を触媒する作用 至適pH:pH6−7付近 至適温度:35℃付近 pH安定性: pH 6.8 − 3,5付近で安定熱
    安定性:40℃付近まで安定 等電点: pH 4.6±0.3(キャリア・アンフォ
    ラィトを用いる電気泳動法) 分子量:80000±10000. 2 ペディ蓉コツカス属、ストレプトコッヵス属または
    アエ コッカス属に属する、少なくとも、L一乳酸に対
    して基質特異性を有し、かつ反応式〔■〕 L一乳酸十O → ピルビン酸+H202CI,12 で表わされる反応を触媒する酵素作用を有する乳酸オキ
    シグ一七を生産する乳酸オキシダーゼ生産菌を培地に培
    養し、培養物から該乳酸オキシダーゼを採取することを
    特徴とする新規な乳酸オキシダーゼの製造法。 3 至適pHが6−7付近、至適温度が35℃付近、p
    H 6.8−8.5付近にpH安定性を示し、40℃付
    近まで安定で、等電点がpH4.6±0.3(キャリア
    ・アンフオライトを用いる電気泳動法)、分子量が80
    000±10000である性質を有してなる乳酸オキシ
    ダーゼである特許請求の範囲第2項記載の新規な乳酸オ
    キダーゼの製造法。 4 ペデイオコッカス属に属する乳酸オキシダーゼ生産
    菌がペデイオコッカス・エス・ピー・B−0667であ
    る特許請求の範囲第2項記載の新規な乳酸オキシタニゼ
    の製造法。 5 ストレプトコッヵス属に属する乳酸オキシダーゼ生
    産菌がストレプトコッヵス・エス・ピー・B−0668
    である特許請求の範囲第2項記載の新規な乳酸オキシダ
    ーゼの製造法。 6 アエロコッカス属に属する乳酸オキシダーゼ生産菌
    カアエロコッカス・ビリタンスIFO12219または
    アエロコッカス・ピリダンスIFO 1 2 3 1
    7である。 特許謂求の範囲第2項記載の新規な乳酸オキシダーゼの
    製造法。 ? 乳酸を含有する液体に少なくともL一乳酸に対して
    基質特異性を有し、かつ反応式CI,IL一乳酸+02
    →ピルビン酸+H202 ( I ,1で表わされ
    る反応を触媒する酵素反応を有し、至適pHが6−7付
    近、至適温度が35℃付近、等電点がpH 4.6±0
    .3(キャリア・アンフオライトを用いる電気泳動法)
    、分子量soooo±10000の性債な有する乳酸オ
    キシダーゼを作用せしめ、次いで生成する過酸化水素、
    ピルビン酸、または消費される酸素を測定することを特
    徴とする液体の分析法。 8 少なくともし一乳酸に対して基質特異性を有し、か
    つ反応式CI) L一乳酸+0→ビルビン酸+H202 ( I )
    で表わされる反応を触媒する酵素反応を有し、至適pH
    が6−7付近、至適温度が35℃付近、等電点カpH4
    .6±0.3(キャリア・アンフオライトを用いる電気
    泳動法)、分子量soooo±iooooの性質を有す
    る乳酸オキシダーゼを含有する系からなることを特徴と
    する液体の分析用キット。 9 少ケ《とも、乳酸オキシダーゼと過酸化水素Q生成
    量を測定するに使用する呈色剤との組合せからなる特許
    請求の範囲第8項記載の液体の分析用キット。 10過酸化水素の生成量を測定するに使用する呈色剤が
    、少なくとも4−アミノアンチピリン、N・N−ジメテ
    ルアニリン、パーオキシダーゼからなる組成を有してな
    る特許請求の範囲第9項記載の液体の分析用キット。
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