JP3078966B2 - 乳酸センサ - Google Patents

乳酸センサ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料中の乳酸成分につ
いて、迅速かつ高精度な定量を簡便に実施することので
きるバイオセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】酵素電極を用いた乳酸の定量方法として
は、酵素に乳酸オキシダーゼを用い、過酸化水素電極と
組み合わせた方式が開示されている(例えば、医器学、
54巻68ページ、1984年)。この方式による測定
機器について説明する。用いる酵素電極は、乳酸オキシ
ダーゼをアセチルセルロース膜上に固定化し、表面をポ
リカーボネート薄膜で被覆した固定化酵素膜と、白金と
銀からなる過酸化水素電極とから構成されている。そし
て、この測定機器はフローラインを有し、試料液は緩衝
液による混合希釈の後、酸素を含む空気が混入され、脱
泡器を経て前記酵素電極部分へと導入される。試料液中
の乳酸と固定化酵素膜中の乳酸オキシダーゼとが反応す
ると同時に過酸化水素が生成する。この過酸化水素の増
加量を、過酸化水素電極によって計ることで乳酸の定量
を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の測定
方法においては、酵素膜の交換の必要があり、さらにポ
ンプ、混合器、脱泡器などを備えた機器が必要である。
従って、フローラインの洗浄などのメンテナンスが要求
され、一定量の試料液を供給するなど、操作が複雑で、
かつ簡便性に欠けていた。また、従来方法で用いられて
いる酵素は、L−乳酸に対しては特異的な酸化能を有す
るが、D−乳酸を酸化させる能力は備えていない。例え
ばヨーグルトや乳酸菌飲料等の食品関連分野において
は、L体とD体両方を含めた乳酸の定量が必要である
が、従来の機器を用いた方法ではD−乳酸濃度を測定で
きない。D−乳酸濃度の定量については、自動分析装置
は開発されておらず、酵素反応と分光分析とを組み合わ
せた方法が一般的である。この方法には、多大な時間と
労力を要するとともに、人の手作業によるため人為的誤
差を生じ易い等の欠点を有していた。従って、本発明
は、簡易な操作でL体とD体を含めた乳酸を定量できる
乳酸センサを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、乳酸を酸化する能力を有する酵素ととも
に、乳酸をラセミ化する能力を有する酵素を用い、乳酸
の酸化反応にともなう物質濃度変化を電気化学的に検出
するための電極を具備する乳酸センサを提供するもので
ある。さらに具体的には、本発明の乳酸センサは、絶縁
性の基板上に形成した作用極と対極を含む電極系と前記
電極系上に位置する反応層を具備し、前記反応層が、少
なくとも親水性高分子、乳酸を酸化する能力を有する酵
素および乳酸をラセミ化する能力を有する酵素を含むこ
とを特徴とする。
【0005】また、本発明の乳酸センサは、絶縁性の基
板上に形成した作用極と対極を含む電極系と、前記電極
系上に位置する反応層と、前記電極系近傍に位置する補
助反応層を具備し、前記反応層が少なくとも親水性高分
子と乳酸を酸化する能力を有する酵素を含み、前記補助
反応層が少なくとも乳酸をラセミ化する能力を有する酵
素を含むこと特徴とする。ここにおいて、反応層がさら
に電子受容体を含む構成、あるいは乳酸を酸化する能力
を有する酵素が、L−乳酸を酸化する能力を有する酵素
と、D−乳酸を酸化する能力を有する酵素の組合せから
なり、さらに反応層中に補酵素を含む構成をとることが
できる。
【0006】
【作用】本発明によれば、乳酸を酸化する能力を有する
1つの酵素は、L体またはD体の一方のみを酸化させる
が、乳酸をセラミ化する能力を有する酵素によって、前
記酵素により酸化されないD体またはL体を前記酵素に
より酸化されるL体またはD体に転換することになる。
従って、本発明により、簡易な操作で試料中のL−乳酸
とD−乳酸とを同時に定量することができる乳酸センサ
を得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 [実施例1]図1は本発明の一実施例として作製した乳
酸センサのうち反応層を除いた斜視図、図2は同乳酸セ
ンサの模式断面図である。以下に乳酸センサの作製方法
について説明する。ポリエチレンテレフタレートからな
る絶縁性の基板1上に、スクリーン印刷により銀ペ−ス
トを印刷してリ−ド2、3を形成する。つぎに、樹脂バ
インダーを含む導電性カーボンペーストを用いて電極系
のうち作用極4を、つづいて絶縁性ペーストからなる絶
縁層6を順次印刷により形成する。絶縁層6は作用極4
の露出部分の面積を一定とし、かつリ−ド2、3を部分
的に覆っている。最後に樹脂バインダーを含む導電性カ
ーボンペーストを用いて電極系のうち対極5を印刷形成
する。なお、電極4および5はそれぞれリード2および
3に接続されている。
【0008】次に、前記電極系上に親水性高分子として
カルボキシメチルセルロ−ス(以下CMCと略す)の
0.5wt%水溶液を展開し、乾燥させてCMC層を形成
する。つづいて、前記CMC層上に乳酸を酸化する能力
を有する酵素として乳酸オキシダーゼ(EC1.1.
3.2;以下LODと略す)と、乳酸をラセミ化する能
力を有する酵素として乳酸ラセマーゼ(EC5.1.
2.1)をリン酸緩衝液(pH7.0)に溶解させた溶
液を展開し、温風乾燥器中で乾燥させて反応層11を形
成する。上記の反応層形成工程において、酵素の混合水
溶液を滴下するとCMC層は一度溶解し、その後の乾燥
過程で酵素と混合された形で反応層11を形成する。し
かし、攪拌等をともなわないため完全な混合状態とはな
らず、電極系表面はCMCのみによって被覆された状態
となる。すなわち、酵素および後記実施例で加える電子
受容体などが電極系表面に接触し難いために、高精度な
センサ応答を有する乳酸センサを得ることができる。
【0009】上記のように作製した乳酸センサに、試料
液として乳酸水溶液10μlを反応層11上へ滴下し、
5分後に電極系の対極5を基準にして作用極4にアノー
ド方向へ+1.0Vのパルス電圧を印加し、5秒後の電
流値を測定したところ、試料液中の乳酸濃度に比例した
応答電流値が得られた。反応層11が試料液に溶解する
と、試料液中のD−乳酸は乳酸ラセマーゼによってラセ
ミ化されてL−乳酸が生成する。あらかじめ試料液中に
存在したL−乳酸と、前記ラセミ化により生成したL−
乳酸は共にLODによって酸化され、同時に溶液中の酸
素が還元され過酸化水素が生成する。次に、前記の電圧
印加により、生成した過酸化水素の酸化電流が得られ、
この電流値は基質である乳酸の濃度に対応する。
【0010】[実施例2]図3は本発明の一実施例とし
て作製した乳酸センサのうち反応層および補助反応層を
除いた分解斜視図、図4は同乳酸センサの分解斜視図、
図5は同乳酸センサのカバーおよびスペーサーを除いた
模式断面図である。以下に乳酸センサの作製方法につい
て説明する。実施例1と同様にして、絶縁性の基板1上
に、スクリーン印刷により図3に示すリ−ド2、3、作
用極4および対極5からなる電極系、絶縁層6を形成す
る。次に、前記電極系上に親水性高分子としてCMCの
0.5wt%水溶液を展開し、乾燥させてCMC層を形成
する。つづいて、前記CMC層上に酵素としてLODと
乳酸ラセマーゼの混合水溶液を展開し、温風乾燥器中で
乾燥させて反応層11を形成する。つぎに、乳酸ラセマ
ーゼをリン酸緩衝液に溶解させた溶液を絶縁層6上へ展
開し、乾燥させて補助反応層12を形成する。前記のよ
うにして反応層11および補助反応層12を形成した
後、カバー22およびスペーサー21を図3または図4
中、一点鎖線で示すような位置関係をもって接着する。
【0011】カバーを装着すると、カバーとスペーサー
によって生じる空間部の毛細管現象によって、試料液は
センサ先端の試料供給孔10に接触させるだけの簡易操
作で容易に反応層部分へ導入される。なお、試料液の供
給をより一層円滑にするためには、さらに必要に応じて
レシチンの有機溶媒溶液を試料供給部から反応層11上
にかけて展開し乾燥するとよい。さらに、前記レシチン
による処理を実施した場合には、前記カバーとスペーサ
ーによって生じる空間部が毛細管現象を発現し得ない程
度の大きさとなる場合においても、試料液の供給が可能
となる。試料液の供給量はカバーとスペーサーによって
生じる空間容積に依存するため、あらかじめ定量する必
要がない。さらに、測定中の試料液の蒸発を最小限に抑
えることができ、精度の高い測定が可能となる。
【0012】上記のように作製した乳酸センサに、試料
液として乳酸水溶液3μlを試料供給孔23より供給す
ると、試料液は速やかに空気孔24部分まで達し、補助
反応層12および反応層11が順次溶解する。実施例1
と同様にして、試料液を供給してから4分後に電極系の
対極5を基準にして作用極4にアノード方向へ+1.0
Vのパルス電圧を印加し、5秒後の電流値を測定したと
ころ、試料液中の乳酸濃度に比例した応答電流値が得ら
れた。試料液中のD−乳酸濃度が高い場合には、反応層
11中の乳酸ラセマーゼの作用のみでは一定時間内に十
分なラセミ化が起こらない。乳酸ラセマーゼを含んだ補
助反応層12を設けることによって、短時間で乳酸濃度
の定量が可能となる。また、反応層11中に乳酸ラセマ
ーゼを含まず、補助反応層12中にのみ乳酸ラセマーゼ
を含ませて乳酸センサを作製したところ、センサの保存
信頼性が向上する効果が得られた。これは反応層11中
に複数の酵素を含ませることによって生じた酵素活性の
低下を避けることができたことによる。
【0013】[実施例3]実施例1と同様にして、絶縁
性の基板1上に、スクリーン印刷により図1に示すリ−
ド2、3、作用極4および対極5からなる電極系、絶縁
層6を形成する。次に、前記電極系上に親水性高分子と
してCMCの0.5wt%水溶液を展開し、乾燥させてC
MC層を形成する。つづいて、前記CMC層上に酵素と
してLODと乳酸ラセマーゼ、さらに電子受容体として
フェリシアン化カリウムの混合水溶液を展開し、温風乾
燥器中で乾燥させて反応層11を形成する。上記のよう
に作製した乳酸センサに、試料液として乳酸水溶液10
μlを反応層11上へ滴下し、5分後に電極系の対極5
を基準にして作用極4にアノード方向へ+0.5Vのパ
ルス電圧を印加し、5秒後の電流値を測定したところ、
試料液中の乳酸濃度に比例した応答電流値が得られた。
【0014】反応層11が試料液に溶解すると、試料液
中のD−乳酸は乳酸ラセマーゼによってラセミ化されL
−乳酸が生成する。このL−乳酸とあらかじめ試料液中
に存在していたL−乳酸はともにLODによって酸化さ
れ、同時にフェリシアン化カリウムがフェロシアン化カ
リウムに還元される。次に、前記のパルス電圧の印加に
より、生成したフェロシアン化カリウムの酸化電流が得
られ、この電流値は基質である乳酸の濃度に対応する。
電子受容体を反応層中に含ませることにより、より高濃
度の乳酸濃度定量が可能となった。さらに、実施例2に
示したように、乳酸ラセマーゼを含む補助反応層を絶縁
層上に作製すると、より高濃度の乳酸を短時間で測定可
能な乳酸センサが実現できる。
【0015】[実施例4]実施例1と同様にして、絶縁
性の基板1上に、スクリーン印刷により図1に示すリ−
ド2、3、作用極4および対極5からなる電極系、絶縁
層6を形成する。次に、前記電極系上に親水性高分子と
してCMCの0.5wt%水溶液を展開し、乾燥させてC
MC層を形成する。つづいて、前記CMC層上に酵素と
してD−乳酸デヒドロゲナーゼ(EC1.1.1.2
8;以下、D−LDHと略す)とLODと乳酸ラセマー
ゼ、電子受容体としてフェリシアン化カリウム、さらに
補酵素としてニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
(以下、NADと略す)の混合水溶液を展開し、温風乾
燥器中で乾燥させて反応層11を形成する。上記のよう
に作製した乳酸センサに、試料液として乳酸水溶液10
μlを反応層11上へ滴下し、3分後に電極系の対極5
を基準にして作用極4にアノード方向へ+0.5Vのパ
ルス電圧を印加し、5秒後の電流値を測定したところ、
試料液中の乳酸濃度に比例した応答電流値が得られた。
【0016】反応層11が試料液に溶解すると、試料液
中のD−乳酸は乳酸ラセマーゼによってラセミ化されL
−乳酸が生成する。このL−乳酸とあらかじめ試料液中
に存在していたL−乳酸はともにLODによって酸化さ
れ、同時にフェリシアン化カリウムがフェロシアン化カ
リウムに還元される。さらに、D−乳酸はD−LDHに
よる酸化作用も受け、補酵素であるNADが還元されて
NADHが生成するが、このNADHはフェリシアン化
カリウムと反応し、その結果フェロシアン化カリウムが
生成する。次に、前記のパルス電圧の印加により、上記
2つの反応経路により生成したフェロシアン化カリウム
の酸化電流が得られ、この電流値は基質である乳酸の濃
度に対応する。LODと乳酸ラセマーゼの反応系とD−
LDHとNADの反応系を組み合わせて用いることによ
って、より短時間で乳酸濃度測定が可能となる。一方、
NADの還元によって生成したNADHは、必ずしも電
子受容体と共役させる必要はなく、直接電極系で酸化さ
せることにより定量することも可能である。
【0017】上記実施例1から4では親水性高分子とし
てCMCを用いたが、これに限定されることはなく、他
のセルロース誘導体、具体的には、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルエチルセルロースを用いて
もよく、さらには、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
アルコール、ゼラチンおよびその誘導体、アクリル酸お
よびその塩、メタアクリル酸およびその塩、スターチお
よびその誘導体、無水マレイン酸およびその塩を用いて
も同様の効果が得られる。
【0018】一方、電子受容体としては、上記実施例に
示したフェリシアン化カリウム以外に、p−ベンゾキノ
ン、メルドラブルー、フェナジンメトサルフェート、メ
チレンブルー、フェロセンおよびその誘導体など、用い
る酸化還元酵素と共役するものであれば自由に使用する
ことができる。また、上記実施例において、酵素および
電子受容体については試料液に溶解する方式について示
したが、これに制限されることはなく、固定化によって
試料液に不溶化させた場合にも適用することができる。
さらに、上記実施例では作用極と対極からなる2電極系
について述べたが、参照電極を加えた3電極系にする
と、より精度の高い測定が可能である。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によると、簡易な操
作で応答性に優れた乳酸センサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として作製した乳酸センサの
反応層を除いた斜視図である。
【図2】同乳酸センサの模式断面図である。
【図3】本発明の別の実施例として作製した乳酸センサ
の反応層および補助反応層を除いた分解斜視図である。
【図4】同乳酸センサの分解斜視図である。
【図5】同乳酸センサのカバーおよびスペーサーを除い
た模式断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁性の基板 2、3 リード 4 作用極 5 対極 6 絶縁層 11 反応層 12 補助反応層 21 スペーサー 22 カバー 23 試料供給孔 24 空気孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−109698(JP,A) 特開 平6−94672(JP,A) 特開 平6−169798(JP,A) 特開 平6−138080(JP,A) 特開 平7−83871(JP,A) 特開 平5−196596(JP,A) 特開 平1−191051(JP,A) 特開 昭57−86040(JP,A) 特開 昭57−86041(JP,A) 特開 昭57−86751(JP,A) 特開 昭57−86752(JP,A) 特開 昭58−193452(JP,A) 特開 昭58−216948(JP,A) 特開 平2−157646(JP,A) 特開 平2−157645(JP,A) 特開 平2−310457(JP,A) 特開 平3−165249(JP,A) 特開 平3−202764(JP,A) 特開 平3−287064(JP,A) 特開 昭56−35051(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/416 G01N 27/327 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳酸を酸化する能力を有する酵素、乳酸
    をラセミ化する能力を有する酵素および乳酸の酸化反応
    にともなう物質濃度変化を電気化学的に検出するための
    電極を具備することを特徴とする乳酸センサ。
  2. 【請求項2】 絶縁性の基板上に形成した作用極と対極
    を含む電極系と前記電極系上に位置する反応層を具備
    し、前記反応層が、少なくとも親水性高分子、乳酸を酸
    化する能力を有する酵素および乳酸をラセミ化する能力
    を有する酵素を含むことを特徴とする乳酸センサ。
  3. 【請求項3】 絶縁性の基板上に形成した作用極と対極
    を含む電極系と、前記電極系上に位置する反応層と、前
    記電極系近傍に位置する補助反応層を具備し、前記反応
    層が少なくとも親水性高分子と乳酸を酸化する能力を有
    する酵素を含み、前記補助反応層が少なくとも乳酸をラ
    セミ化する能力を有する酵素を含むこと特徴とする乳酸
    センサ。
  4. 【請求項4】 反応層がさらに乳酸をラセミ化する能力
    を有する酵素を含む請求項3記載の乳酸センサ。
  5. 【請求項5】 反応層がさらに電子受容体を含む請求項
    2または3記載の乳酸センサ。
  6. 【請求項6】 乳酸を酸化する能力を有する酵素が、L
    −乳酸を酸化する能力を有する酵素と、D−乳酸を酸化
    する能力を有する酵素の組合せからなり、さらに反応層
    中に補酵素を含む請求項2または3記載の乳酸センサ。
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