JPH0832755A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH0832755A
JPH0832755A JP685095A JP685095A JPH0832755A JP H0832755 A JPH0832755 A JP H0832755A JP 685095 A JP685095 A JP 685095A JP 685095 A JP685095 A JP 685095A JP H0832755 A JPH0832755 A JP H0832755A
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roller
roller shaft
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Application number
JP685095A
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English (en)
Inventor
Kenichi Takehara
賢一 竹原
Yasuo Matsuyama
康雄 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、原稿を読取部に圧接しつつ回転し
て搬送する読取ローラを備える画像読取装置に関し、樹
脂からなるローラ軸を有する読取ローラによる原稿の高
精度な搬送を実現し、コスト削減および軽量化を図るこ
とを目的とする。 【構成】 側板13a、13bにより両端側を回転自在に保
持され、一端側の伝達ギヤ15を介して回転されるローラ
軸14、および、ローラ軸14に軸支され、原稿を介してコ
ンタクトガラス12(以下、ガラス12と略す)に圧接され
るローラ部16から構成される読取ローラ11と、ガラス12
上の原稿に光を照射して画像を読み取る読取手段と、を
備え、ローラ軸14を可撓性を有する樹脂により形成し、
そのローラ軸14に原稿幅よりも小さく形成されたローラ
部16をその幅方向の略中央に位置するよう軸支させ、ロ
ーラ軸14のローラ部16両端部近傍をガラス12方向に押圧
力Aで押圧する押圧手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読取装置に関し、
原稿を読取部に圧接しつつ回転して搬送する読取ローラ
のコストを削減するとともに、軽量化した画像読取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ローラ部を原稿を介して読取部に
圧接しつつ回転してその原稿を搬送する読取ローラを備
え、読取手段が読取部上の原稿に光を照射して画像を読
み取る画像読取装置が知られており、例えば、ファクシ
ミリ装置等に搭載されている。この種の画像読取装置と
しては、例えば、特開平5−63925公報に記載され
ている。この画像読取装置は、読取ローラのローラ部の
幅を原稿の最小幅よりも小さくするとともに、このロー
ラ部の両端側外方に白色シートを設けることにより、コ
ストの低減を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像読取装置にあっては、原稿を読取ローラ
が読取部に搬送するため、読取ローラの搬送精度の画像
品質に与える影響は大きい。そのため、読取ローラには
非常に厳しい寸法精度が要求されており、読取ローラの
ローラ部を軸支するローラ軸としては金属を用いるとと
もに高精度に作製しなければならず、コスト高になると
いう根本的な問題を解消するには至っていない。
【0004】このローラ軸として、近年、モールド成形
により低コストに作製されたものが見られるようになっ
てきたが、ローラ軸は原稿を精度よく搬送する必要があ
る。ところが、モールド成形によりローラ軸を高精度に
形成することは困難であり、型で成形するなどというこ
とは不可能であった。このことから、モールド成形によ
るローラ軸は排紙ローラなど搬送に精度を必要としない
ものに適用されているのみであり、精度の必要な読取ロ
ーラのローラ軸は金属を高精度に加工して作製している
のが現状である。そのため、読取ローラは、依然として
コスト高であるという問題があった。
【0005】そこで、本発明は、樹脂により形成された
ローラ軸を備えた読取ローラによる原稿の高精度な搬送
を実現して、低価格かつ超軽量の画像読取装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、原稿を読取部に圧接しつつ回転し
て該原稿を搬送し、原稿画像を読み取る画像読取装置に
おいて、所定の可撓性を有する樹脂により形成され、保
持部材により回転自在に保持されたローラ軸と、原稿幅
よりも小さく形成されるとともに該幅方向の略中央に位
置するようローラ軸に軸支され、原稿を介して読取部に
圧接されるローラ部と、ローラ軸の所定箇所を読取部方
向に所定の押圧力で押圧する押圧手段と、を設けたこと
を特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の発明は、前記保持部材を、
ローラ軸の両端側に設けたことを特徴とするものであ
り、請求項3記載の発明は、前記保持部材を、ローラ軸
の一端側にのみ設けたことを特徴とするものである。請
求項4記載の発明は、前記押圧手段のローラ軸を押圧す
る箇所を、ローラ部の両端部近傍としたことを特徴とす
るものであり、請求項5記載の発明は、前記保持部材
を、ローラ軸の一端側にのみ設け、前記押圧手段のロー
ラ部一端部近傍を押圧する押圧力を、他端部近傍よりも
大きくしたことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項6記載の発明は、前記押圧手
段のローラ軸を押圧する箇所を、ローラ部の一端部また
は他端部のいづれか一方の近傍としたことを特徴とする
ものである。請求項7記載の発明は、前記ローラ部を、
原稿の幅方向中央にローラ軸が露出するよう2分割し、
前記押圧手段のローラ軸を押圧する箇所を、2分割した
ローラ部の間としたことを特徴とするものである。
【0009】請求項8記載の発明は、前記ローラ軸の保
持部材による保持位置とローラ部の端部近傍との間に、
細く形成した小径部を設けたことを特徴とするものであ
る。また、請求項9記載の発明は、前記2分割したロー
ラ部のそれぞれに、原稿の幅方向外側が大径となる段差
を設けたことを特徴とするものであり、請求項10記載
の発明は、前記2分割したローラ部のそれぞれを、原稿
の幅方向外側ほど大径となる円錐台状に形成したことを
特徴とするものである。
【0010】請求項11記載の発明は、前記2分割した
ローラ部の互いに対向する原稿の幅方向内側の円周縁の
みを面取りしたことを特徴とするものであり、ここで、
請求項3記載の発明のように、前記保持部材をローラ軸
の一端側にのみ設けるときには、ローラ軸の他端側を水
平方向への移動のみ規制しつつ支持する支持部材を設け
た方が、保持部材およびローラ軸の剛性を過剰に大きく
する必要がなく、好適である。
【0011】また、請求項7記載の発明のように、ロー
ラ部を分割するときには、その間のローラ軸を大径に形
成してローラ部の側方よりも剛性を大きくした方がロー
ラ部の軸芯を略直線状にすることができ、好適である。
また、前記ローラ軸はモールド成形によって形成するこ
とが好適であり、またローラ部や伝達ギヤとともに一体
に成形してもよい。なお、ローラ部の材質をローラ軸と
変える場合には、所謂2色成形により形成してもよい。
【0012】さらに、請求項9〜11記載の発明のよう
に、2分割したローラ部の原稿の幅方向外側を大径に形
成するときには、その外側が内側よりも大きな力で原稿
に圧接するように、その径の寸法を設定したり、2分割
したローラ部の間を押圧する押圧力を調整することが好
ましい。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、ローラ軸が所定の可
撓性を有する樹脂により形成され、ローラ部は原稿幅よ
りも小さく形成されるとともにその幅方向の略中央に位
置するようローラ軸に軸支される。そして、ローラ軸の
所定箇所が押圧手段により読取部方向に所定の押圧力で
押圧される。したがって、ローラ軸が読取部方向に所定
量撓み、ローラ部が原稿を介して読取部に確実に圧接さ
れ、原稿が高精度に搬送される。このローラ軸とともに
ローラ部や伝達ギヤを一体に成形してもよく、ローラ部
の材質をローラ軸と変える場合には、所謂2色成形によ
り形成してもよい。
【0014】請求項2記載の発明では、保持部材がロー
ラ軸の両端側に設けられる。したがって、ローラ軸の両
端側が回転自在に保持される。そのため、ローラ部の軸
方向を保持しつつ読取部に圧接させることができる。請
求項3記載の発明では、保持部材がローラ軸の一端側に
のみ設けられる。したがって、ローラ軸の一端側のみが
1つの保持部材により回転自在に保持される。そのた
め、ローラ軸の一端側は保持部材により軸芯を位置決め
され、他端側は移動を許容されるので、ローラ軸の一端
側を撓ませることによりローラ部を読取部に容易に圧接
させることができる。このとき、ローラ軸の他端側を水
平方向への移動のみ規制して鉛直方向の移動を許容しつ
つ支持する支持部材を設けることにより、その保持部材
およびローラ軸の剛性を過剰に大きくする必要がない。
【0015】請求項4記載の発明では、押圧手段のロー
ラ軸を押圧する箇所が、ローラ部の両端部近傍とされ
る。したがって、ローラ部の軸方向全域が均一に読取部
に圧接される。請求項5記載の発明では、保持部材がロ
ーラ軸の一端側にのみ設けられ、ローラ部の一端部近傍
のローラ軸を押圧する押圧手段の押圧力が、他端部近傍
よりも大きくされる。したがって、保持部材により軸芯
を位置決めされたローラ軸の一端側が移動可能な他端側
よりも大きな押圧力で読取部方向へ押圧され、ローラ部
の軸方向全域がより均一に読取部に圧接される。
【0016】また、請求項6記載の発明では、押圧手段
のローラ軸を押圧する箇所が、ローラ部の一端部または
他端部のいづれか一方の近傍とされる。したがって、1
つの押圧手段により押圧されてローラ部が読取部に圧接
される。請求項7記載の発明では、ローラ部が原稿の幅
方向中央にローラ軸を露出するよう2分割され、押圧手
段のローラ軸を押圧する箇所が、2分割したローラ部の
間とされる。したがって、1つ押圧手段によりローラ部
が均等に読取部に圧接される。このとき、分割されたロ
ーラ部の間のローラ軸を大径に形成してローラ部の側方
よりも剛性を大きくすることにより、ローラ部の軸芯を
略直線状にすることができる。
【0017】請求項8記載の発明では、ローラ軸の保持
部材による保持位置とローラ部の端部近傍との間の一部
が、他よりも細く形成される。したがって、ローラ軸が
撓み易くされる。また、請求項9記載の発明では、2分
割したローラ部のそれぞれに、原稿の幅方向外側が大径
となる段差が設けられる。したがって、ローラ部の原稿
の幅方向外側が内側よりも大きな力で読取部に圧接さ
れ、ローラ軸が押圧箇所を中心に撓んだとしても読取部
に圧接する位置がローラ部の軸方向内側のみとなってし
まうことがない。
【0018】請求項10記載の発明では、2分割したロ
ーラ部のそれぞれが、原稿の幅方向外側ほど大径となる
円錐台状に形成される。したがって、ローラ部の原稿の
幅方向外側が内側よりも大きな力で読取部に圧接され、
ローラ軸が押圧箇所を中心に撓んだとしてもローラ部の
軸方向全域が原稿に圧接される。請求項11記載の発明
では、2分割したローラ部の互いに対向する軸方向内側
の円周縁のみが面取りされる。したがって、ローラ部が
鼓形状に成形されたとしても原稿の幅方向外側ほど大径
にされて内側よりも大きな力で読取部に圧接され、ロー
ラ軸が押圧箇所を中心に撓んだとしても読取部に圧接す
る位置がローラ部の軸方向内側のみとなってしまうこと
がない
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明に係る画像読取装置の第1実施例を示す図で
あり、その要部の概略構成を示す側面図である。なお、
本実施例は、請求項1、2、または4の何れかに記載の
発明に対応する。
【0020】同図において、11は読取ローラであり、読
取ローラ11は、コンタクトガラス(読取部)12の外縁近
傍に設けられた一対の側板(保持部材)13a、13bに両
端側を回転自在に保持されたローラ軸14と、ローラ軸14
の一端側に設けられ本体側からの駆動力を伝達してロー
ラ軸14を回転させる伝達ギヤ15と、ローラ軸14に軸支さ
れるとともにコンタクトガラス12に外周面を当接させる
ローラ部16と、から構成されている。この読取ローラ11
は、ローラ部16を原稿を介してコンタクトガラス12に圧
接させるとともに前記駆動力によりローラ軸14および伝
達ギヤ15を介して回転されてその原稿を搬送する。読取
ローラ11により搬送される原稿の画像は、図示していな
いが、コンタクトガラス12を介して光源からの光を照射
され、その反射光を読取手段が取り込んで読み取るよう
になっており、この光源および読取手段は公知のもので
あるためこれ以上の説明は省略する。なお、本実施例で
は、読取部としてコンタクトガラスを用い説明している
が、これに限定されるものではなく、例えば密着センサ
のガラス面等としても同様である。
【0021】ローラ軸14は、所定の可撓性を有する樹脂
をモールド成形することにより形成されており、ローラ
部16は原稿幅よりも軸方向に小さく形成されるとともに
その幅方向中央に位置するようローラ軸14に軸支されて
いる。このローラ軸14は、伝達ギヤ15やローラ部16とと
もにモールド成形により一体に形成してもよく、ローラ
部16の材質をローラ軸14と変えるときには所謂、2色成
形して一体に形成することができる。また、ローラ軸14
の両端側を保持する一対の側板13a、13bは、一般に金
属からなる軸を回転自在に保持する場合にはベアリング
等の軸受が装着されているが、ローラ軸14と同様に樹脂
により構成するとともに、その樹脂種を摩擦抵抗や耐摩
耗性を考慮して選定することによってその軸受を省略す
ることもできる。
【0022】このローラ軸14は、ローラ部16の両端部近
傍を図示していない押圧手段、例えば板バネやスプリン
グ等の弾性部材によって押圧力Aでコンタクトガラス12
方向に押圧されており、このローラ軸14は可撓性を有す
る樹脂からなるため、コンタクトガラス14方向に押圧さ
れると下方に撓み、ローラ部16が原稿を介してコンタク
トガラス12に圧接される。なお、本実施例の図中には、
ローラ軸14の撓みを現すため過度にローラ軸14が変形し
た状態で図示しているが、実際にはローラ部16がわずか
に下方へ変位するのみでよい。これは、以降で説明する
実施例についても同様である。
【0023】このように本実施例では、原稿を高精度に
搬送するためにはローラ部16をコンタクトガラス12に圧
接させる必要があるが、可撓性を有する樹脂により構成
されたローラ軸14をコンタクトガラス12方向に押圧して
撓ませることにより、ローラ部16をコンタクトガラス12
に圧接させることができる。したがって、ローラ軸14を
高精度に形成する必要がなく、モールド成形により作製
することができる。そして、ローラ軸14をモールド成形
によって形成するとともに、ローラ部16を原稿幅よりも
軸方向に小さく形成するので、読取ローラ11を低コスト
に、かつ、軽量に作製することができる。また、伝達ギ
ヤ15やローラ部16をローラ軸14とともにモールド成形に
よって一体に形成することにより、部品点数を少なくす
ることができ、コストの削減および軽量化することがで
きる。また、ローラ軸14は樹脂からなるため、側板13
a、13bに装着する前記軸受を省略してもよく、さらに
コストを削減することができる。
【0024】また、ローラ軸14は、両端側を一対の側板
13a、13bにより保持されて軸方向を保持されるととも
に、前記押圧手段によりローラ部16の両端部近傍を押圧
されて撓むため、ローラ部16の軸方向外周面を均一にコ
ンタクトガラス12に圧接させることができる。したがっ
て、スキュー等を発生させることなく原稿を安定して確
実に搬送することができる。
【0025】次に、図2は本発明に係る画像読取装置の
第2実施例を示す図であり、その要部の概略構成を示す
側面図である。なお、本実施例では、上述実施例と同様
な構成には同一の符号を付してその説明を省略する。ま
た、本実施例は、請求項1、2、4、または8の何れか
に記載の発明に対応する。同図において、21は読取ロー
ラであり、読取ローラ21は、ローラ部16の両端部近傍と
側板13a、13bとのそれぞれの間に、径を細く形成した
小径部24aを設けられたローラ軸24を備えており、ロー
ラ軸24は小径部24aの剛性を小さくすることによりその
小径部24aで撓み易くされている。そして、そのローラ
軸24には、ローラ部16の両端部近傍に押圧力Aを加えら
れる。
【0026】本実施例では、上述第1実施例の作用効果
に加え、ローラ軸24を撓み難い樹脂によりモールド成形
したとしても小径部24aを形成しているので、ローラ軸
24のローラ部16両端部近傍に加えられる押圧力Aによっ
て、ローラ軸24はその小径部24aで十分に撓み、ローラ
部16を確実にコンタクトガラス12に圧接させることがで
きる。したがって、原稿を確実に高精度に搬送すること
ができる。また、ローラ軸24は小径部24aにより撓み易
くされているので、前記押圧手段の押圧力Aを小さく設
定することができる。
【0027】次に、図3は本発明に係る画像読取装置の
第3実施例を示す図であり、その要部の概略構成を示す
側面図である。なお、本実施例では、上述実施例と同様
な構成には同一の符号を付してその説明を省略する。ま
た、本実施例は、請求項1、2、または7の何れかに記
載の発明に対応する。同図において、31は読取ローラで
あり、読取ローラ31は、原稿の幅方向中央に所定隙間を
空けるよう2分割したローラ部36a、36bと、ローラ部
36a、36bの間で露出する部位に、径を太く形成した大
径部34aを設けられたローラ軸34と、を備えており、ロ
ーラ軸34は大径部34aの剛性を大きくすることにより撓
みを両端側よりも小さくされている。
【0028】このローラ軸34は、ローラ部36a、36bの
間の大径部34aに前記押圧手段から押圧力Bを加えられ
ることによって、ローラ部36a、36bの軸芯を略直線的
に軸支したまま両端側でコンタクトガラス12方向に撓
み、ローラ部36a、36bが原稿を介してコンタクトガラ
ス12に圧接される。本実施例では、上述第1、2実施例
の作用効果に加え、ローラ部36a、36bを2分割すると
ともに、その間の大径部34aに押圧力Bを加えることに
よりローラ軸34の両端側を撓ませてローラ部36a、36b
を原稿を介してコンタクトガラス12に均等に圧接させる
ことができる。また、ローラ軸34の大径部34aはローラ
部36a、36bの軸芯を略直線的に軸支するので、その軸
方向外周面を均一にコンタクトガラス12に圧接させるこ
とができる。したがって、原稿を高精度に搬送すること
ができる。
【0029】また、ローラ軸34を1つの前記押圧手段に
より撓ませるので、コストの削減および軽量化すること
ができる。また、押圧力のバランスを調整する必要もな
い。次に、図4は本発明に係る画像読取装置の第4実施
例を示す図であり、その要部の概略構成を示す側面図で
ある。なお、本実施例では、上述実施例と同様な構成に
は同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実
施例は、請求項1、3、または6の何れかに記載の発明
に対応する。
【0030】同図において、41は読取ローラであり、読
取ローラ41は、他端側を短く形成されたローラ軸44を備
えている。このローラ軸44の一端側は、側板13aに保持
され、他端側は、図2(b)に示すように、円弧部を下
方に本体上部からU字形に突出する支持部材47に支持さ
れており、その他端側は支持部材47の内面で水平方向へ
の移動を規制されるとともに鉛直方向に移動可能に支持
されている。
【0031】このローラ軸44は、ローラ部16の他端部近
傍に前記押圧手段から押圧力Cを加えられることによっ
て、コンタクトガラス12方向に撓み、ローラ部16が原稿
を介してコンタクトガラス12に圧接される。本実施例で
は、上述第1実施例の作用効果に加え、ローラ軸44を一
端側の1つの側板13aにより回転自在に保持するととも
に、他端側を支持部材47によりコンタクトガラス12方向
ヘの移動のみを許容しつつ支持させるので、ローラ軸44
の一端側を撓ませることによりローラ部16をコンタクト
ガラス12に容易に圧接させることができる。したがっ
て、読取ローラ41のローラ軸44およびローラ部16の寸法
公差をより緩くすることができるとともに、原稿を高精
度に搬送することができる。そして、ローラ軸44の他端
側を短くするとともに、側板13aを1つにするので、コ
ストの削減および軽量化することができる。また、ロー
ラ軸44の他端側を支持部材47により支持させているの
で、側板13aおよびローラ軸44の剛性を過剰に大きくす
る必要がない。
【0032】なお、本実施例では、ローラ軸の他端側を
支持部材により支持させているが、保持部材およびロー
ラ軸の剛性を大きくして1つの保持部材により保持させ
るようにしてもよい。次に、図5は本発明に係る画像読
取装置の第5実施例を示す図であり、その要部の概略構
成を示す側面図である。なお、本実施例では、上述実施
例と同様な構成には同一の符号を付してその説明を省略
する。また、本実施例は、請求項1、3、または6の何
れかに記載の発明に対応する。
【0033】同図において、ローラ軸44は、前記押圧手
段によりローラ部16の一端部近傍に押圧力Dを加えら
れ、コンタクトガラス12方向に撓むようになっている。
本実施例では、上述第4実施例の作用効果に加え、ロー
ラ軸44の一端側は側板13aにより保持されることによっ
てコンタクトガラス12方向への移動を制限されている
が、ローラ軸44のローラ部16一端部近傍に押圧力Dを加
えてその一端側を撓ませるので、ローラ部16の一端部側
を他端部側とともにコンタクトガラス12に圧接させるこ
とができ、原稿をより高精度に搬送することができる。
【0034】次に、図6は本発明に係る画像読取装置の
第6実施例を示す図であり、その要部の概略構成を示す
側面図である。なお、本実施例では、上述実施例と同様
な構成には同一の符号を付してその説明を省略する。ま
た、本実施例は、請求項1、3、または4の何れかに記
載の発明に対応する。同図において、ローラ軸44は、前
記押圧手段によりローラ部16の一端部近傍および他端部
近傍に押圧力Aを加えられ、コンタクトガラス12方向に
撓むようになっている。
【0035】本実施例では、上述第4実施例の作用効果
に加え、ローラ部16の一端部近傍および他端部近傍のロ
ーラ軸44に前記押圧手段から押圧力Aを加えるので、ロ
ーラ部16の軸方向外周面を均一にコンタクトガラス12に
圧接させることができる。したがって、原稿をより高精
度に搬送することができる。次に、図7は本発明に係る
画像読取装置の第7実施例を示す図であり、その要部の
概略構成を示す側面図である。なお、本実施例では、上
述実施例と同様な構成には同一の符号を付してその説明
を省略する。また、本実施例は、請求項1、3〜5の何
れかに記載の発明に対応する。
【0036】同図において、ローラ軸44は、前記押圧手
段によりローラ部16の一端部近傍に押圧力Eを、他端部
近傍に押圧力Fを加えられるようになっており、その前
記押圧手段は押圧力E>押圧力Fとなるよう設定されて
いる。なお、前記押圧手段の押圧力E、Fの設定は、ロ
ーラ軸44の剛性やローラ部16の長さおよび位置等に応じ
て調整する。
【0037】本実施例では、上述第4〜6実施例と同様
な作用効果を得ることができる。次に、図8は本発明に
係る画像読取装置の第8実施例を示す図であり、その要
部の概略構成を示す側面図である。なお、本実施例で
は、上述実施例と同様な構成には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。また、本実施例は、請求項1、3〜
5、または8の何れかに記載の発明に対応する。
【0038】同図において、51は読取ローラであり、読
取ローラ51は、他端側を短く形成されるとともに、一端
側を側板13aに保持され、他端側を支持部材47に支持さ
れたローラ軸54を備えている。このローラ軸54は、一端
側を保持する側板13aとローラ部16の一端部近傍との間
に、径を細く形成した小径部54aが形成されており、そ
の小径部54aにより一端側の剛性を小さくされ撓み易く
されている。そして、ローラ軸54には、ローラ部16の一
端部近傍に押圧力Eを、ローラ部16の他端部近傍に押圧
力Fを加えられる。
【0039】本実施例では、上述第2、7実施例と同様
な作用効果を得ることができる。次に、図9は本発明に
係る画像読取装置の第9実施例を示す図であり、その要
部の概略構成を示す側面図である。なお、本実施例で
は、上述実施例と同様な構成には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。また、本実施例は、請求項1、3〜
5、7の何れかに記載の発明に対応する。
【0040】同図において、61は読取ローラであり、読
取ローラ61は、原稿の幅方向中央に所定隙間を空けるよ
う2分割したローラ部66a、66bと、他端側を短く形成
されるとともに、ローラ部66a、66bの間の露出する部
位に、径を太く形成した大径部64aが設けられたローラ
軸64と、を備えている。このローラ軸64は、一端側を側
板13aに保持されるとともに他端側を支持部材47により
支持され、ローラ部66a、66bの間の大径部64aに前記
押圧手段から押圧力Bを加えられることによって、ロー
ラ部66a、66bの軸芯を略直線的に軸支したまま一端側
がコンタクトガラス12方向に撓み、ローラ部66a、66b
が原稿を介してコンタクトガラス12に圧接される。
【0041】本実施例では、上述第3、4実施例と同様
な作用効果を得ることができる。次に、図10〜図12は本
発明に係る画像読取装置の第10実施例を示す図であり、
図10はその要部の概略構成を示す側面図、図11はその状
態図、図12は本実施例の作用効果を説明する説明図であ
る。なお、本実施例では、上述実施例と同様な構成には
同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施
例は、請求項1〜3、7〜9の何れかに記載の発明に対
応する。
【0042】図10において、71は読取ローラであり、読
取ローラ71は、原稿の幅方向中央に所定隙間を空けるよ
う2分割したローラ部76a、76bがローラ軸74に軸支さ
れており、ローラ軸74は両端側を側板13a、13bに保持
されている。ローラ部76a、76bは、原稿の幅方向内側
に小径部77a、77bを、外側に大径部78a、78bを形成
されており、外側が大径となる段差79を形成している。
このローラ部76a、76bは、段差79の大きさd1が、小
径部77a、77bの離間距離をP1、大径部78a、78bの
離間距離をP2、押圧力Bの大きさをWとし、また、ロ
ーラ軸74の軸径をD、縦弾性係数をE、断面2次モーメ
ントをIとした場合に次式の関係となるように形成され
ている。
【0043】 d1 ≦ 8W(P2−P1)3 / 3(P2)EπD4 ・・・(1) そして、このローラ部76a、76bは、ローラ軸74の部位
74aに前記押圧手段から押圧力Bを加えられることによ
って、上記(1)式を満たす段差79を形成する小径部77
a、77bおよび大径部78a、78bを形成されていること
からこれらの内側の円周縁が図11中XYで示す箇所で原
稿を介してコンタクトガラス12に圧接されるようになっ
ており、大径部78a、78bが小径部77a、77bよりも大
きな圧接力で圧接して主に原稿を搬送する。なお、本実
施例では、ローラ軸74の両端側を保持しているが一端側
を側板13aに保持させ、他端側を支持部材47に支持させ
てもよい。また、ローラ軸74は、上述実施例と同様に、
ローラ部76a、76bの間の部位74aを大径部74aとして
もよく、またローラ部76a、76bと側板13a、13bとの
間に前記小径部を設けてもよい。
【0044】本実施例では、上述第3または9実施例の
作用効果に加え、ローラ軸74は、所定の可撓性を有する
前記樹脂をモールド成形することによって形成されてこ
とから、前記押圧力Bを加えられると部位74aを中心に
撓むが、ローラ部76a、76bの小径部77a、77bおよび
大径部78a、78bの前記円周縁が原稿の幅方向に離間す
る箇所X、Yで原稿を介してコンタクトガラス12に圧接
される。
【0045】ここで、上述実施例のように、ローラ部76
a、76bに段差79を設けていない状態では、ローラ部76
a、76bの軸方向全域がコンタクトガラス12に圧接する
よう前記押圧力Bを適度に調整しないと、図12に示すよ
うに、前記撓みによりローラ部76a、76bの互いに対向
する内側の円周縁のみがコンタクトガラス12に圧接され
るようになってしまう。これは、ローラ部76a、76bの
間の部位74aを大径部74aとして強度を向上させること
によってある程度は防止することは可能であるが、設計
上の制限があることから若干の撓みによりコンタクトガ
ラス12に圧接する圧接力が内側の方が大きくなる。その
ため、原稿の搬送はローラ部76a、76bの内側が主とな
ってその外径差がそのままスキュー発生の原因となって
しまう。例えば、ローラ部76aの内側外径が14.08
mm、ローラ部76bの内側外径が14mmに形成されて
互いの間隔P1を30mmとした場合に、簡単に計算す
るために100mmの搬送の間に原稿が傾き、その傾き
の方向に200mm搬送すると仮定すると、100mm
搬送する間に (0.08/14)×100=0.57mm のずれが生じ、このときの原稿の傾きは、 0.57/28=tanθ θ=0.17゜ となり、さらに200mm搬送後のスキュー量は 200×sin1.17゜=4.08mm と、ローラ部76a、76bの外径差を0.08mmに抑え
たとしても大きなスキューが発生する。
【0046】また、ローラ部76a、76bの間隔(本実施
例におけるP1)は短いので原稿の回転を制限する力が
非常に小さく、小さな搬送の負荷によって簡単にスキュ
ーが発生することもある。これに対して、本実施例にお
いては、ローラ軸74が撓んだとしても、ローラ部76a、
76bの小径部77a、77bおよび大径部78a、78bの前記
円周縁が離間する箇所X、Yで原稿を介してコンタクト
ガラス12に圧接される。
【0047】したがって、ローラ部76a、76bのコンタ
クトガラス12に圧接する箇所が原稿の幅方向内側のみと
なってしまうことがなく、その幅方向に離間する箇所
X、Yで圧接するので、外径差によるスキューを最低減
にすることができる。また、ローラ部76a、76bの大径
部78a、78bが小径部77a、77bよりも大きな圧接力で
コンタクトガラス12に圧接して主に原稿を搬送するの
で、原稿の回転を制限する力が大きくなる。また、仮に
ローラ部76a、76bの小径部77a、77bがコンタクトガ
ラス12に圧接しない場合であっても同様であることか
ら、前記押圧力Bの調整幅が大きくなる。さらに、ロー
ラ部76a、76bは小径部77a、77bおよび大径部78a、
78bがそれぞれ離間した箇所X、Yでコンタクトガラス
12に圧接するので、原稿の浮きを抑えることができると
ともに、接触圧も減少して寿命が延びる。そのため、原
稿をより高精度に搬送することができるとともにコスト
を削減することができる。
【0048】次に、図13および図14は本発明に係る画像
読取装置の第11実施例を示す図であり、図13はその要部
の概略構成を示す側面図、図14はその状態図である。な
お、本実施例では、上述実施例と同様な構成には同一の
符号を付してその説明を省略する。また、本実施例は、
請求項1〜3、7、8、10の何れかに記載の発明に対
応する。
【0049】図13において、81は読取ローラであり、読
取ローラ81は、原稿の幅方向中央に所定隙間を空けるよ
う2分割したローラ部86a、86bがローラ軸74に軸支さ
れており、このローラ部86a、86bは原稿の幅方向外側
ほど大径となるよう拡径した円錐台形状に形成されてい
る。このローラ部86a、86bの円錐台側面の拡径(勾
配)の大きさd2は、上述実施例で説明した(1)式に
おける距離P2をこの円錐台の大径面間の距離P3に置
き換えた関係となるように形成されている。
【0050】そして、これらローラ部86a、86bは、ロ
ーラ軸74の部位74aに前記押圧手段から押圧力Bを加え
られることによって、原稿の幅方向外側が内側よりも大
きな圧接力で圧接される。本実施例では、上述第10実施
例の作用効果に加え、ローラ部86a、86bの円錐台の距
離P3は上述第10実施例の距離P2よりも大きくなると
ともに、ローラ部86a、86bの側面が軸方向全域で圧接
するので、より効果的にスキューを防止するとともに原
稿の浮きを抑えることができ、接触圧も減少して寿命が
延びる。そのため、原稿をより高精度に搬送することが
できるとともにコストを削減することができる。
【0051】次に、図15〜図17は本発明に係る画像読取
装置の第12実施例を示す図であり、図15はその要部の概
略構成を示す側面図、図16はその状態図、図17はその説
明図である。なお、本実施例では、上述実施例と同様な
構成には同一の符号を付してその説明を省略する。ま
た、本実施例は、請求項1〜3、7、8、11の何れか
に記載の発明に対応する。
【0052】図15において、91は読取ローラであり、読
取ローラ91は、原稿の幅方向中央に所定隙間を空けるよ
う2分割したローラ部96a、96bがローラ軸74に軸支さ
れている。このローラ部96a、96bは、モールド成形に
より形成することからそれぞれの両端側に注目すると、
図17に示すように、半径方向外方に突出する円周縁97
a、98a、97b、98bが形成されて凹形状(所謂、鼓形
状)になることから、互いに対向する原稿の幅方向内側
の円周縁97a、97bに面取り(所謂、C面取り)99を施
している。そして、このローラ部96a、96bはローラ軸
74の部位74aに前記押圧手段から押圧力Bを加えられる
ことによって、図16に示すように、円周縁97a、98a、
97b、98bのそれぞれが原稿を介してコンタクトガラス
12に少なくとも図中XYで示す箇所で圧接される。
【0053】本実施例では、ローラ部96a、96bの円周
縁77a、77bに面取り79が施されて円周縁78a、78bよ
りも小径となっているため、前記押圧力Bにより部位74
aを中心にローラ軸74が撓んだとしても円周縁77a、78
a、77b、78bが原稿を介してコンタクトガラス12に少
なくとも図11中XYで示す点で圧接されるので、上述第
10実施例と同様な作用効果を得ることができる。また、
ローラ部96a、96bの円周縁77a、77bの間の距離は上
述第10実施例の距離P2よりも大きくなることから、よ
り効果的にスキューを防止することができる。さらに、
本実施例のローラ部96a、96bは円周縁77a、77bに面
取り79を施すだけなので、容易に形成することができ、
コストが低減される。
【0054】なお、上述第1〜11実施例では、読取ロー
ラの説明をしたが、これを排紙ローラ等の他のローラ群
に適用可能であることはいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、可撓性を
有する樹脂によりローラ軸を形成するとともに、そのロ
ーラ軸の所定箇所を読取部方向へ押圧して所定量撓ませ
ることによってローラ部を読取部に圧接させるので、ロ
ーラ部と読取部との間の原稿を高精度に搬送することが
できる。したがって、読取ローラを高精度に形成する必
要がなく、ローラ軸を低コストなモールド成形によって
形成することができ、読取ローラを低コストに作製する
ことができる。また、ローラ軸を樹脂により形成するの
で、軽量化することができる。
【0056】さらに、読取ローラをローラ軸とともに伝
達ギヤやローラ部を一体に成形することができ、部品点
数を削減してより低コストに、かつ、軽量に作製するこ
とができる。このとき、ローラ部の材質をローラ軸と変
える場合には、所謂2色成形により形成することがで
き、よりコストを削減することができる。また、ローラ
軸を撓ませてローラ部を読取部に圧接させるので、ロー
ラ軸を保持する保持部材も高精度に形成する必要がな
く、またローラ軸は樹脂よりなるため保持部材に装着す
る例えば、ベアリング等の軸受を省くこともでき、さら
にコストの削減および軽量化することができる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、ローラ軸の
両端側を保持するので、ローラ部を安定して読取部に圧
接させることができる。したがって、原稿を高精度に搬
送することができる。請求項3記載の発明によれば、ロ
ーラ軸の一端側を1つの保持部材により回転自在に保持
するので、他端側のローラ軸の移動を許容してローラ部
を読取部に容易に圧接させることができる。したがっ
て、読取ローラの寸法公差を緩くしても原稿を高精度に
搬送することができる。さらに、保持部材を1つにする
とともに、ローラ軸の他端側を短くして、コストを削減
することができる。
【0058】請求項4記載の発明によれば、ローラ部の
両端部近傍のローラ軸を読取部方向へ押圧するので、ロ
ーラ部の軸方向全域を均一に読取部に圧接させることが
できる。したがって、原稿を高精度に搬送することがで
きる。請求項5記載の発明によれば、回転自在に保持さ
れているローラ軸の一端側であるローラ部一端側近傍を
他端部近傍よりも大きな押圧力で読取部方向へ押圧する
ので、ローラ部の軸方向全域をより均一に読取部に圧接
させることができる。したがって、原稿をより高精度に
搬送することができる。
【0059】また、請求項6記載の発明によれば、ロー
ラ部の一端部近傍または他端部近傍のいづれか一方のロ
ーラ軸を読取部方向へ押圧して、ローラ部を読取部に圧
接させるので、押圧手段を1つにしてコストを削減する
ことができる。請求項7記載の発明によれば、ローラ部
を2分割して、その間を読取部方向へ押圧するので、1
つの押圧手段により2つのローラ部を均等に読取部に圧
接させることができる。したがって、原稿を高精度に搬
送することができる。そして、ローラ軸を1つの押圧手
段で押圧するので、押圧力のバランスを調整する必要が
ない。そのため、コストを削減することができる。
【0060】請求項8記載の発明によれば、ローラ軸の
保持部材による保持位置とローラ部の端部近傍との間を
細くするので、ローラ軸を撓み易くすることができ、ロ
ーラ部を容易に読取部へ圧接させることができる。した
がって、原稿を確実に高精度に搬送することができる。
また、請求項9〜11記載の発明によれば、2分割した
ローラ部を原稿の幅方向外側ほど大径にするので、ロー
ラ部の外側を内側よりも大きな力で読取部に圧接させる
ことができ、ローラ軸が押圧箇所を中心に撓んだとして
もローラ部の内側のみが圧接する状態になることがな
い。そのため、原稿の回転方向のスキューを制限するこ
とができる。また、少なくともローラ部の内側および外
側が読取部に圧接するので、原稿の浮きを抑えることが
できるとともに、接触圧が減少して寿命が延びる。した
がって、原稿をより高精度に搬送することができるとと
もにコストを削減することができる。なかでも、請求項
10記載の発明によれば、圧接するローラ部の面積が大
きいので、これら効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置の第1実施例を示す
図であり、その要部の概略構成を示す側面図である。
【図2】本発明に係る画像読取装置の第2実施例を示す
図であり、その要部の概略構成を示す側面図である。
【図3】本発明に係る画像読取装置の第3実施例を示す
図であり、その要部の概略構成を示す側面図である。
【図4】本発明に係る画像読取装置の第4実施例を示す
図であり、(a)はその要部の概略構成を示す側面図で
あり、(b)はその軸方向からの正面図である。
【図5】本発明に係る画像読取装置の第5実施例を示す
図であり、その要部の概略構成を示す側面図である。
【図6】本発明に係る画像読取装置の第6実施例を示す
図であり、その要部の概略構成を示す側面図である。
【図7】本発明に係る画像読取装置の第7実施例を示す
図であり、その要部の概略構成を示す側面図である。
【図8】本発明に係る画像読取装置の第8実施例を示す
図であり、その要部の概略構成を示す側面図である。
【図9】本発明に係る画像読取装置の第9実施例を示す
図であり、その要部の概略構成を示す側面図である。
【図10】本発明に係る画像読取装置の第10実施例を示す
図であり、その要部の概略構成を示す側面図である。
【図11】そのローラ軸に押圧力を加えられた状態を示す
状態図である。
【図12】その作用効果を説明する説明図である。
【図13】本発明に係る画像読取装置の第11実施例を示す
図であり、その要部の概略構成を示す側面図である。
【図14】そのローラ軸に押圧力を加えられた状態を示す
状態図である。
【図15】本発明に係る画像読取装置の第12実施例を示す
図であり、その要部の概略構成を示す側面図である。
【図16】そのローラ軸に押圧力を加えられた状態を示す
状態図である。
【図17】その面取り形成前のローラ部を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11、21、31、41、51、61、71、81、91 読取ローラ 12 コンタクトガラス(読取部) 13a、13b 側板(保持部材) 14、24、34、54、64、74 ローラ軸 15 伝達ギヤ 16、36a、36b、66a、66b、76a、76b、86a、86
b、96a、96b ローラ部 24a、54a 小径部 34a、64a、74a 大径部 47 支持部材 79 段差 97a、97b、98a、98b 円周縁 99 面取り A、B、C、D、E、F 押圧力

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を読取部に圧接しつつ回転して該原稿
    を搬送し、原稿画像を読み取る画像読取装置において、 所定の可撓性を有する樹脂により形成され、保持部材に
    より回転自在に保持されたローラ軸と、原稿幅よりも小
    さく形成されるとともに該幅方向の略中央に位置するよ
    うローラ軸に軸支され、原稿を介して読取部に圧接され
    るローラ部と、ローラ軸の所定箇所を読取部方向に所定
    の押圧力で押圧する押圧手段と、を設けたことを特徴と
    する画像読取装置。
  2. 【請求項2】前記保持部材を、ローラ軸の両端側に設け
    たことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】前記保持部材を、ローラ軸の一端側にのみ
    設けたことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】前記押圧手段のローラ軸を押圧する箇所
    を、ローラ部の両端部近傍としたことを特徴とする請求
    項1から3の何れかに記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】前記保持部材を、ローラ軸の一端側にのみ
    設け、 前記押圧手段のローラ部一端部近傍を押圧する押圧力
    を、他端部近傍よりも大きくしたことを特徴とする請求
    項4記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】前記押圧手段のローラ軸を押圧する箇所
    を、ローラ部の一端部または他端部のいづれか一方の近
    傍としたことを特徴とする請求項3記載の画像読取装
    置。
  7. 【請求項7】前記ローラ部を、原稿の幅方向中央にロー
    ラ軸が露出するよう2分割し、 前記押圧手段のローラ軸を押圧する箇所を、2分割した
    ローラ部の間としたことを特徴とする請求項1から3の
    何れかに記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】前記ローラ軸の保持部材による保持位置と
    ローラ部の端部近傍との間に、細く形成した小径部を設
    けたことを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の
    画像読取装置。
  9. 【請求項9】前記2分割したローラ部のそれぞれに、原
    稿の幅方向外側が大径となる段差を設けたことを特徴と
    する請求項7記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】前記2分割したローラ部のそれぞれを、
    原稿の幅方向外側ほど大径となる円錐台状に形成したこ
    とを特徴とする請求項7記載の画像読取装置。
  11. 【請求項11】前記2分割したローラ部の互いに対向す
    る原稿の幅方向内側の円周縁のみを面取りしたことを特
    徴とする請求項7記載の画像読取装置。
JP685095A 1994-05-09 1995-01-20 画像読取装置 Pending JPH0832755A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6103425A (en) * 1996-06-21 2000-08-15 Nippon Shokubai Co., Ltd. Liquid-absorbing resin, manufacturing method thereof and gel composition

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US6103425A (en) * 1996-06-21 2000-08-15 Nippon Shokubai Co., Ltd. Liquid-absorbing resin, manufacturing method thereof and gel composition

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