JPH08327532A - 液体試料分析方法 - Google Patents

液体試料分析方法

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JPH08327532A
JPH08327532A JP13172495A JP13172495A JPH08327532A JP H08327532 A JPH08327532 A JP H08327532A JP 13172495 A JP13172495 A JP 13172495A JP 13172495 A JP13172495 A JP 13172495A JP H08327532 A JPH08327532 A JP H08327532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
sample
atr
liquid sample
measurement
Prior art date
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Pending
Application number
JP13172495A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuro Tsukuda
康郎 佃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 濁った液体試料のATR測定を簡単かつ迅速
に行う方法を提供する。 【構成】 ATRプリズム1の試料接触面にろ過用フィ
ルタ2を接触させ、濁った液体試料をフィルタ2に適化
してフィルタを透過した成分のATR測定を行うこと
で、液中に含まれる粒子成分aを除去して溶液成分bの
分析を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濁った液体試料、たと
えば発酵過程の味噌、醤油、酒などのような液体試料を
赤外分光光度計等を用いてATR法により分析する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】光学的な分析法の1つとして試料表面で
全反射する光の吸収スペクトルを測定することにより試
料の分析を行うATR法が従来より用いられている。こ
の方法で液体試料を測定するときは、水平に設置したA
TRプリズムの表面に液体試料を滴下して接触させ、A
TRプリズムに赤外光を入射してこの入射光を試料表面
にて全反射吸収させ、反射光をATRプリズムから出射
させて出射光を検出器に導いて測定を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように液体試料
についてもATR法による測定が可能であるが、液体試
料が濁った試料である場合、そのままの状態でATR測
定を行おうとすると、濁りの原因である溶液中の粒子が
ATRプリズムとの接触面に接触し、粒子による吸収が
加わることになって溶液成分の吸光度等の測定において
支障をきたすこととなる。
【0004】そのため、濁りの原因である粒子を予め別
置のフィルタ装置等でろ過したり遠心分離機を用いたり
して透明な試料としてからATR測定を行わなければな
らなかった。また、液体が揮発性試料の場合には、フィ
ルタ装置や遠心分離装置を用いることにより、濁り成分
を除去することはできるとしても濁り成分除去中に蒸発
してしまうため、微量試料の場合には迅速な測定をしな
ければならず、測定の時間的制約が問題となって満足な
測定ができなくなることもあった。
【0005】本発明は以上のような課題を解決し、濁っ
た液体試料の測定においても特に前処理を行うことな
く、簡単かつ迅速にATR法による測定が行える方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
になされた本発明の液体試料分析方法は、ATRプリズ
ムの試料接触面にろ過用フィルタを接触させ、濁った液
体試料をフィルタに滴化してフィルタを浸透した成分の
ATR測定を行うことを特徴とする。以下、この液体試
料測定方法がどのように作用するかを説明する。
【0007】
【作用】本発明の液体試料測定方法では、ATRプリズ
ムの試料接触面にろ過用フィルタを置き、フィルタのA
TRプリズム側と反対側面に濁った液体試料を滴下す
る。試料中の溶液成分はフィルタ内を浸透するが、この
とき液体中の濁りの原因となる粒子成分はフィルタによ
り除去されるため、ATRプリズムには透明の成分のみ
接触することになる。したがって、特に遠心分離装置な
どの前処理を行わなくとも、直接にこの透明成分につい
てのATR測定が可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1は本発明の液体試料の測定方法を工程ごとに示
した図である。
【0009】この方法では、まず、図1(a)に示すよ
うにATRプリズム1の平面にフィルタ2を接触させて
おく。フィルタとしては、濾紙や金属メッシュなどが一
般的であるが、要するに試料中の粒子の材料、粒子径に
応じてをこれを除去するに適当なものであれば何でもよ
い。
【0010】この状態で、何の試料をも載せずにATR
測定を行っておく。このときの測定はフィルタ自身によ
る光吸収のデータであり、後に行う液体試料の吸収デー
タを補正するためのもので、いわゆるバックグランド補
正に用いる。
【0011】つぎに図1(b)に示すように測定を行お
うとする濁った液体試料(粒子が含有している)をAT
Rプリズム1と接する側と反対側のフィルタ面に滴下す
る。しばらくすると、液体試料のうち粒子成分aはフィ
ルタ2により除去され、溶液成分bのみがフィルタ2内
を浸透し、図1(c)に示すように測定対象である溶液
成分bのみがATRプリズム1の表面に接触する。そし
て、この状態で再びATR測定を行う。このときの測定
データには溶液成分bとともにフィルタ2自身による吸
収も含まれている。そこで、先にATR測定したフィル
タ2自身によるバックグランド成分を減算することによ
り、溶液成分bについてのATRスペクトルデータを得
ることができる。
【0012】また、本発明を用いてさらに測定を簡便に
行えるようにした実施例を図2を用いて説明する。図2
は、濾紙等のフィルタ3をシート状にし、そのフィルタ
3の一部を試料滴下のための開口部5として残すように
して、その開口部5の周囲にフィルタ固定用フィルム4
を取り付けたものである。そして、このフィルタ固定用
フィルム4をたとえば接着剤を用いることによりATR
プリズムに貼り付けるようにする。このフィルタ固定用
フィルム4には予め感圧性接着剤を塗布しておくことに
よりさらに容易にATRプリズム面に固定することもで
きる。そして、このフィルタ3をフィルタ固定用フィル
ム4によりATRプリズムに接着させた状態で、開口部
5から試料液体を滴下すると、前述と同様の方法で測定
が可能となる。この方法では、フィルタ固定用フィルム
4のシール部分が滴下部分の周囲を囲むことになるの
で、サンプル量が一定領域から漏れず、比較的小量の試
料でも測定が行え、また試料の流出によってATR測定
に必要な試料透過部以外の周囲を汚すことがなくなる。
【0013】さらに、図2の実施例の変形実施例とし
て、図3に示すように試料滴下部分に試料滴下した後、
さらに蒸発防止のためのカバー6を取り付けることによ
り、揮発性の試料液体の測定においてその蒸発を防ぐこ
とができ、揮発性の試料に対してもさらにゆっくりとし
た測定が可能となる。
【0014】以下に本発明の実施態様をまとめておく。
ATRプリズムの試料接触面にろ過用フィルタを接触さ
せ、濁った液体試料をフィルタに滴化してフィルタを浸
透した成分のATR測定を行うことを特徴とする液体試
料測定方法であって、フィルタの周囲にフィルタを固定
するフィルムを取り付け、このフィルムに囲まれた開口
部に液体試料を滴下するようにした液体試料測定方法。
ATRプリズムの試料接触面にろ過用フィルタを接触さ
せ、濁った液体試料をフィルタに滴化してフィルタを浸
透した成分のATR測定を行うことを特徴とする液体試
料測定方法であって、フィルタの周囲にフィルタを固定
するフィルムを取り付け、このフィルムに囲まれた開口
部に液体試料を滴下し、その後開口部を覆うカバーを取
り付けるようにした液体試料測定方法。
【0015】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の液体試料
測定法では、ATRプリズムの試料接触面に直接フィル
タを接触させ、液体試料を滴下するようにしたので、別
途にフィルタ装置や遠心分離機を用いて前処理を行う必
要がなく、濁った試料のATR測定が簡単かつ迅速に行
える。
【0016】また、フィルタをシート状にして、フィル
タ中の試料滴下のための開口部の周囲にフィルタ固定用
フィルムを設けておき、このフィルム部分を用いてプリ
ズムに接着するようにすることにより、小量の試料の滴
下でATR測定を行うことができる。
【0017】さらには揮発性の試料についても、フィル
タに試料液体滴下後に、滴下部分を覆うようにカバーを
取り付けることにより、蒸発を抑えながら簡単にATR
測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液体試料の測定の工程
を示す図。
【図2】本発明の他の一実施例である液体試料の測定方
法を示す図。
【図3】本発明の他の一実施例である液体試料の測定方
法を示す図。
【符号の説明】
1:ATRプリズム 2:フィルタ(濾紙) 3:フィルタ 4:フィルタ固定用フィルム 5:開口部 6:カバー a:粒子成分、b:溶液成分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ATRプリズムの試料接触面にろ過用フィ
    ルタを接触させ、濁った液体試料をフィルタに滴化して
    フィルタを浸透した成分のATR測定を行う液体試料分
    析方法。
JP13172495A 1995-05-30 1995-05-30 液体試料分析方法 Pending JPH08327532A (ja)

Priority Applications (1)

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JP13172495A JPH08327532A (ja) 1995-05-30 1995-05-30 液体試料分析方法

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JPH08327532A true JPH08327532A (ja) 1996-12-13

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ID=15064724

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004044558A3 (en) * 2002-11-14 2004-08-12 Foss Analytical As A method and apparatus for determining a property of a sample
US7064837B2 (en) 2001-04-12 2006-06-20 Fuji Photo Film Co., Ltd. Measuring sensor utilizing attenuated total reflection and measuring chip assembly
CN103134767A (zh) * 2013-01-30 2013-06-05 华中科技大学 一种红外光谱校正鉴定白酒品质的方法

Cited By (3)

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WO2004044558A3 (en) * 2002-11-14 2004-08-12 Foss Analytical As A method and apparatus for determining a property of a sample
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