JPH08327499A - 内燃機関試験方法ならびに内燃機関試験設備 - Google Patents

内燃機関試験方法ならびに内燃機関試験設備

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JPH08327499A
JPH08327499A JP13248495A JP13248495A JPH08327499A JP H08327499 A JPH08327499 A JP H08327499A JP 13248495 A JP13248495 A JP 13248495A JP 13248495 A JP13248495 A JP 13248495A JP H08327499 A JPH08327499 A JP H08327499A
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JP
Japan
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internal combustion
combustion engine
dynamometer
spline body
drive shaft
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JP13248495A
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Shoji Tada
昌二 多田
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸間の着脱を自動的に迅速に行え、中間軸受
け部を省略し得る内燃機関試験方法ならびに内燃機関試
験設備を提供する。 【構成】 固定部21側の動力計20に対し内燃機関10を接
近移動させることで、内燃機関10の主軸11側を動力計20
の駆動軸23側に自動的にスプライン嵌合させ得、接近移
動させたのちにスプライン嵌合させるようなサイクルを
不要にできる。可動体70は、搬送装置80の正逆駆動によ
り外部との間で内燃機関10の受け渡しを行う。搬送装置
80の搬送面80aを上昇位置にし、搬送面80a上に内燃機
関10を位置させて、主軸11側のスプライン体14を動力計
20側のスプライン体30に対向させたのち、可動体70を駆
動軸23側に接近移動させることで、スプライン体14をス
プライン体30に自動的にスプライン嵌合できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動車の組み
立て工場において、車体に組み込む前の内燃機関に対し
て性能試験を行うのに採用される内燃機関試験方法なら
びに内燃機関試験設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の設備としては、たとえば
特開昭57−77938 号公報に見られる構成が提供されてい
る。すなわちエンジンは、エンジン搬送台に支持された
状態で搬入出ガイドローラからエンジン搬送台支持案内
用ローラへと搬入され、そして第2シリンダーユニット
の作動によりエンジン搬送台とともに上昇されて、その
被始動軸が始動用噛合治具に同心状に向き合わされる。
この状態で、シリンダーユニットによりエンジン始動軸
が前進されて、始動用噛合治具が被始動軸に嵌合され、
以てモーターが稼働されることで、エンジンが始動され
る。その際にエンジン始動軸は、一対の自在継手や伸縮
自在回転伝動軸を介してモーター側に連動されており、
さらにケーシングやガイドロッドを介して前後進自在に
支持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来構成によ
ると、被始動軸とエンジン始動軸との嵌合や離脱、すな
わち軸間の着脱がシリンダーユニットの作動により行わ
れることで、このシリンダーユニットのサイクルが全体
の作業サイクルに組み込まれ、結果的に試験時間が長く
なる。また伸縮自在回転伝動軸やシリンダーユニットを
設けることで、構造が複雑になる。さらにケーシングや
ガイドロッドなどの中間軸受け部を介してエンジン始動
軸を支持することで、構造が複雑になるばかりでなく、
中間軸受け部で発生するフリクショントルクによる精度
ダウン、芯ずれになどによる中間軸受け部やモーターの
損傷ならびに寿命低下などを招くことになる。
【0004】本発明の目的とするところは、軸間の着脱
を自動的に迅速に行え、しかも中間軸受け部を省略し得
る内燃機関試験方法ならびに内燃機関試験設備を提供す
る点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
第1発明の内燃機関試験方法は、固定部側の動力計に対
して内燃機関を接近移動させて、この内燃機関の主軸側
を動力計の駆動軸側にスプライン嵌合させ、そして内燃
機関側のジャンクションに固定部側のジャンクションを
接続したのち、試験運転に入っている。
【0006】また本第2発明の内燃機関試験設備は、動
力計の駆動軸側の前方に、駆動軸側の軸心方向に往復移
動自在な可動体を設け、この可動体の上部に、往復移動
方向の搬送装置を設けるとともに、その搬送面を昇降自
在に構成し、上昇位置にある搬送面により内燃機関を支
持したとき、この内燃機関の主軸側の先端スプライン体
を駆動軸側の先端スプライン体に対向すべく構成してい
る。
【0007】そして本第3発明は、上記した第2発明の
内燃機関試験設備において、主軸側の先端は雌スプライ
ン体からなるとともに、駆動軸側の先端は雄スプライン
体からなり、この雄スプライン体を周方向で遊動自在に
構成するとともに、この雄スプライン体の保持装置を設
けている。
【0008】さらに本第4発明は、上記した第3発明に
記載の内燃機関試験設備において、保持装置を、調芯装
置を介して固定部側に設けている。しかも本第5発明
は、上記した第3発明に記載の内燃機関試験設備におい
て、雄スプライン体の被保持部は外面円状に形成し、保
持装置は、被保持部に当接離間自在な複数のローラと、
これらローラを当接離間動させる作動装置とにより構成
している。
【0009】また本第6発明は、上記した第2発明に記
載の内燃機関試験設備において、内燃機関はパレットを
介して取り扱い、固定部側に、パレットに作用するクラ
ンプ装置を設けている。
【0010】
【作用】上記した本第1発明の構成によると、固定部側
の動力計に対して内燃機関を接近移動させることで、内
燃機関の主軸側を動力計の駆動軸側に自動的にスプライ
ン嵌合させ得、したがって接近移動させたのちにスプラ
イン嵌合させるようなサイクルを不要にし得る。
【0011】また本第2発明の構成によると、可動体
は、搬送装置の正逆駆動によって外部との間で内燃機関
の受け渡しを行える。そして搬送装置の搬送面を上昇位
置にするとともに、この搬送面上に内燃機関を位置させ
ることで、主軸側のスプライン体を動力計側のスプライ
ン体に対向し得る。したがって可動体を駆動軸側に接近
移動させることで、主軸側のスプライン体を、動力計側
のスプライン体に接近移動させて、両スプライン体を自
動的にスプライン嵌合し得る。なお、試験運転を終了し
たのち逆動作させることで、試験済みの内燃機関を外部
へ搬出し得る。
【0012】そして本第3発明の構成によると、動力計
側においては、遊動自在な雄スプライン体を保持装置に
より保持して、この雄スプライン体の軸心を、雌スプラ
イン体の軸心に対して同一またはほぼ同一にし得る。こ
の状態で、可動体を駆動軸側に接近移動させることで、
雌スプライン体を雄スプライン体に接近移動してスプラ
イン嵌合し得る。次いで保持装置を逆作動させ、雄スプ
ライン体の保持を開放することで、雄スプライン体を遊
動自在として、動力伝達を円滑に行える。
【0013】さらに本第4発明の構成によると、保持装
置により保持した雄スプライン体に対して雌スプライン
体を接近移動して嵌合させる際に、両スプライン体の山
谷の合致前の衝突力や合致に至るまでの接近移動量を、
調芯装置の伸縮や変形などで吸収し得る。
【0014】しかも本第5発明の構成によると、保持装
置による雄スプライン体の保持は、被保持部に複数のロ
ーラを当接させることで行え、そして雄スプライン体に
対して雌スプライン体を接近移動して嵌合させる際に、
動力計側において雄スプライン体を低速回転させること
で、両スプライン体の山谷の合致を支障なく確実に行
え、さらに低速回転は、ローラ群が遊転することで、保
持状態に影響されることなく行える。
【0015】また本第6発明の構成によると、内燃機関
はパレットを介して容易に取り扱え、そして両スプライ
ン体を自動的にスプライン嵌合して試験運転を行う前
に、クランプ装置によりパレットをクランプすること
で、所期の試験運転中の振動により内燃機関側が上下動
することを阻止し得る。
【0016】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図1〜図3において、内燃機関試験部1は箱状で
防音壁状の囲壁体2内に形成されており、そして内燃機
関試験部1と外部の内燃機関搬送部3とを区画する壁部
2Aには、内燃機関10の搬入出口4が設けられ、この搬
入出口4には開閉扉5が設けられている。なお内燃機関
搬送部3には、コンベヤ形式や自走車形式の搬入出装置
6が配設されている。前記内燃機関10はパレット8を介
して取り扱われ、このパレット8の端部には内燃機関10
側のジャンクション9が設けられる。なおジャンクショ
ン9からの各種配管群や配線群は内燃機関10の各部に接
続されている。
【0017】前記内燃機関10は、その主軸11にフライホ
イール(回転体)12が設けられ、そしてフライホイール
12の外面側には金属性の基板13が取り付けられるととも
に、この基板13の外面側には、筒体状の雌スプライン体
14がボルト(着脱具)15を介して着脱自在に取り付けら
れている。その際に雌スプライン体14は、主軸11と同心
上に配置されている。
【0018】前記内燃機関試験部1には、内燃機関10の
試験と始動とを兼ねる動力計20が、前記搬入出口4に対
向して配設されている。すなわち内燃機関試験部1でか
つ搬入出口4から離れた位置の床側には固定部となるベ
ース体21が配設され、このベース体21上には架台22が配
設されている。そして架台22上に前記動力計20が配設さ
れている。この動力計20の駆動軸23は前方に突出され、
そして駆動軸23の前端は、ゴムカップリング24を介して
中間伝動軸25に連動されている。なお中間伝動軸25は、
架台22上の前部に設けられた軸受装置26に支持されてい
る。
【0019】前記中間伝動軸25の前端は、一対の自在継
手27,28を有するユニバーサルジョイント29を介して、
ロッド状の雄スプライン体30の基端に連動されている。
ここで雄スプライン体30は、前端側のほぼ半分がスプラ
イン部分であって、後端側には外面円状の被保持部31が
設けられている。したがって雄スプライン体30は、ユニ
バーサルジョイント29などにより周方向で遊動自在に構
成される。
【0020】図1、図4、図5に示すように、前記内燃
機関試験部1でかつ搬入出口4に近い位置の床側には固
定部となるベース枠35が配設され、このベース枠35上の
後端部には架枠36が配設されるとともに、架枠36上に
は、中央貫通孔37を有する支持体38が立設されている。
そして支持体38の前面側には、調芯装置40を介して保持
装置50が設けられている。
【0021】前記調芯装置40は、前記支持体38の前面側
に取り付け部材41を介して配設されかつ中央貫通孔42が
形成された支持材43と、この支持材43の前面複数箇所
(三箇所)に内側ブラケット44やボルトナット45などを
介して取り付けられた円柱状の防振ゴム46と、これら防
振ゴム46の遊端にボルト47などを介して取り付けられた
外側ブラケット48などにより構成される。その際に防振
ゴム46群は、その軸心が、雄スプライン体31の軸心に対
して前方で集合されるように傾斜して設けられている。
以上の41〜48により調芯装置40が構成される。
【0022】前記保持装置50は、前記被クランプ体31に
作用して雄スプライン体30を保持するもので、この保持
は、駆動軸23の軸心に対して雄スプライン体30の軸心を
少し上位として行われる。すなわち保持装置50は、前記
外側ブラケット48群がボルト51などを介して連結されか
つ中央貫通孔52が形成された支持板53を有する。そして
中央貫通孔52の周辺でかつ支持板53の前面側には、雄ス
プライン体31の軸心の周りで回動自在なリング体54が設
けられ、このリング体54を正逆回動させるシリンダー装
置(作動装置の一例)55が支持板53との間に設けられ
る。
【0023】前記支持板53における中央貫通孔52の周辺
で周方向の複数箇所(三箇所)には、前後方向の第1支
軸56を介して第1揺動リンク57が設けられ、また前記リ
ング体54の周方向の複数箇所(三箇所)には、前後方向
の第2支軸58を介して第2揺動リンク59が設けられてい
る。そして第1揺動リンク57と第2揺動リンク59とは合
計三組の対となり、各対は、それぞれ遊端間が前後方向
のピン60を介して相対回動自在に連結されている。これ
ら各ピン60には、前記被保持体31の外面に対して当接離
間自在なローラ61が設けられている。以上の51〜61によ
り保持装置50が構成される。
【0024】図1、図2に示すように、前記架枠36側に
は、前記パレット8のジャンクション9に接続自在な固
定部側のジャンクション63が設けられる。すなわち架枠
36上には、前後方向のガイドレール64が左右一対に敷設
され、そして、これらガイドレール64に摺動体65を介し
て支持案内される可動台66が設けられるとともに、この
可動台66を前後動させるシリンダー装置67が架枠36との
間に設けられる。
【0025】前記可動台66の前端側に前記ジャンクショ
ン63が設けられ、そして両ジャンクション9,63間に
は、接続を円滑かつ確実に行わせるためのガイド機構
(ガイドピンやガイド孔からなり、図示せず。)が設け
られる。なおジャンクション63に接続された各種の配管
68などは、適宜に外部へと導出されている。
【0026】図1〜図3、図6〜図8に示すように、前
記動力計20の駆動軸23側の前方に、駆動軸23側の軸心方
向に往復移動自在な可動体70が設けられる。すなわち可
動体70は、左右一対の前後部材70Aと、これら前後部材
70Aの搬入出口4側の端部間を連結する左右部材70Bと
により、平面視でCの字状に形成され、そして前後部材
70Aの下部に車輪71を設けることで台車形式に構成され
る。前記ベース枠35上には、前後方向のレール体72が左
右一対に敷設され、可動体70は、これらレール体72に車
輪71を介して支持案内される。そして可動体70の往復移
動は、ベース枠35側との間に設けられたシリンダー装置
73により行われる。
【0027】その際に動力計20側への接近限は、可動体
70側に設けられた位置決めピン74がベース枠35側に設け
られたストッパー体75に移動方向で嵌合して当接される
ことにより規制され、また搬入出口4側への接近限も同
様には、可動体70側に設けられた位置決めピン76がベー
ス枠35側に設けられたストッパー体77に移動方向で嵌合
されることにより規制される。なお移動方向での嵌合に
より、可動体70の浮き上がりを防止し得る。
【0028】前記可動体70の上部には、往復移動方向の
搬送装置80が設けられる。すなわち搬送装置80は駆動コ
ンベヤ形式であって、そのコンベヤフレーム81は、左右
一対の側フレーム部81Aと、これら側フレーム部81Aの
搬入出口4側の端部間を連結する左右フレーム部81Bと
により、平面視でCの字状に形成される。そして各側フ
レーム部81Aには、左右方向のローラ軸82を介して複数
の支持ローラ83が配設され、これら支持ローラ83群によ
り搬送面80aが形成される。また支持ローラ83群は、側
フレーム部81Aに配設された巻掛け伝動装置84により、
前後方向で互いに連動されている。
【0029】搬入出口4側に位置された一対の支持ロー
ラ83は、左右フレーム部81Bに配設された回転軸85を共
通のローラ軸としており、この回転軸85は、コンベヤフ
レーム81に搭載した回転駆動装置86に連動連結されてい
る。そして側フレーム部81Aの動力計20側の端部には、
搬送面80aよりも上方へ突出される固定ストッパー87が
設けられ、また搬出入口4側の端部には、シリンダー装
置88の作動により起立横到自在な可動ストッパー89が設
けられる。以上の81〜89により搬送装置80が構成され
る。
【0030】上記搬送装置80は、その搬送面80aが昇降
自在に構成される。すなわちコンベヤフレーム81の各側
フレーム部81Aからガイドピン90が垂設され、これらガ
イドピン90を昇降案内するガイド筒91が可動体70の各前
後部材70Aに設けられる。そしてコンベヤフレーム81を
自重に抗して上昇させるために、可動体70の両前後部材
70Aには、左右方向ピン92を介してそれぞれ前後一対の
作動リンク93が設けられ、これら作動リンク93を同期し
て揺動させるシリンダー装置94が設けられる。さらに各
作動リンク93の上端にはカムローラ95が遊転自在に設け
られ、これらカムローラ95が下方から当接される受け板
96が、コンベヤフレーム81の各側フレーム部81Aの下面
に配設されている。
【0031】したがってシリンダー装置94を作動させる
ことで、搬送装置80が昇降されて、その搬送面80aが昇
降されることになる。その際に、上昇位置にある搬送面
80aによりパレット8を介して内燃機関10を支持したと
き、この内燃機関10の主軸11側の雌スプライン体14が、
動力計20の駆動軸23側の雄スプライン体30に、同心また
はほぼ同心状で対向すべく構成されている。
【0032】図7、図8に示すように、前記動力計20の
駆動軸23側の前方でかつ駆動軸23側に寄った位置には、
下降されるパレット8を受け止めるパレット支持台97が
設けられる。ここでパレット支持台97は、可動体70なら
びにコンベヤフレーム81のC字状構成による凹部を利用
して、かつシリンダー装置73を避けて、ベース枠35から
左右一対に立設されている。そしてパレット支持台97の
上面からは、パレット8側に係合自在な位置決めピン98
が立設されている。
【0033】前記ベース枠35側には、パレット支持台97
に支持されたパレット8に作用するクランプ装置100 が
設けられる。すなわち、ベース枠35からは左右一対の支
持枠101 が立設され、これら支持枠101 の上部は内方へ
と傾斜されている。そして支持枠101 の上端には、前後
ピン102 を介してクランプ腕103 が揺動自在に取り付け
られ、これらクランプ腕103 の外端と支持枠101 との間
に、クランプ腕103 を揺動させるシリンダー装置104 が
設けられる。さらにクランプ腕103 の内端は、パレット
8に上方から当接自在な押え部103Aに形成されてい
る。以上の101〜104 によりクランプ装置100 が構成さ
れる。
【0034】次に、上記した一実施例において、内燃機
関10の試験作業を説明する。内燃機関10をセットしたパ
レット8を、搬入出装置6により搬送して搬入出口4に
外から対向させる。この前後において、開閉扉5を開動
して搬入出口4を開放させ、さらに図6の仮想線に示す
ように、シリンダー装置73の伸展により可動体70を搬入
出口4に接近動させる。
【0035】このとき可動体70では、シリンダー装置94
の伸展により作動リンク93を起立状に揺動させ、これに
より上昇したカムローラ95で、受け板96を介してコンベ
ヤフレーム81を上昇させて、その搬送面80aを上昇位置
にさせるとともに、搬入出装置6の支持レベルに同一状
としている。そして搬送装置80の回転駆動装置86を作動
させ、回転軸85や巻掛け伝動装置84などを介して、支持
ローラ83群を引き込み方向に駆動回転させている。さら
に可動ストッパー89を、シリンダー装置88の収縮によっ
て横到姿勢としている。
【0036】この状態で、まず搬入出装置6の作動によ
ってパレット8を搬出させる。これによりパレット8
を、搬入出口4を通して搬送装置80上へと送り込み得、
駆動回転している支持ローラ83群により引き込み得る。
そしてパレット8を、固定ストッパー87に当接させるこ
とで引き込みを停止させるとともに、回転駆動装置86の
作動を停止させ、さらにシリンダー装置88の伸展により
可動ストッパー89を起立させることで、パレット8の後
方への脱落を阻止し得る。
【0037】このとき、動力計20側においては、保持装
置50の作動により雄スプライン体30を保持している。す
なわちシリンダー装置55の収縮により、図5においてリ
ング体54を時計回り方向に回転させ、第2支軸58群を同
方向に移動させる。これにより両揺動リンク57,59を鋭
角へと相対回動させ、以て図5の仮想線に示すように、
各ローラ61を内側に移動させて被保持部31に当接させ、
雄スプライン体30の保持を行う。この保持により雄スプ
ライン体30の軸心を、駆動軸23の軸心に対して少し上位
にし得るとともに、雌スプライン体14の軸心に対して同
一またはほぼ同一にし得る。
【0038】また動力計20側において雄スプライン体30
を低速回転させており、この低速回転は、各ローラ61が
遊転することで、保持状態に影響されることなく行え
る。そして動力計20側のジャンクション63を、図1の実
線に示すように、シリンダー装置67の収縮により後退動
させている。さらにクランプ装置100 においては、図7
の仮想線に示すように、両シリンダー装置104 の収縮に
より、クランプ腕103 を外方へ揺動させて、非クランプ
の姿勢としている。
【0039】このような状態において、前述したように
して内燃機関10の搬入を行ったのち、開閉扉5を閉動し
て搬入出口4を閉塞し、さらにシリンダー装置73の収縮
により可動体70を搬入出口4に対して離間動させる。こ
れにより図4の実線に示すように、雌スプライン体14
を、雄スプライン体30の軸心上でこの雄スプライン体30
に接近移動し得、そして引き続いての接近移動により、
図4の仮想線に示すように、雄スプライン体30に対して
雌スプライン体14を嵌合し得る。
【0040】このように、動力計20に対して内燃機関10
を接近移動させるだけで、雄スプライン体30に対して雌
スプライン体14を自動的にスプライン嵌合し得る。その
際に両スプライン体30,14の山谷の合致は、雄スプライ
ン体30を低速回転していることから、支障なく確実に行
え、また合致前の衝突力や合致に至るまでの接近移動量
は、調芯装置40における防振ゴム46の伸縮や変形などで
吸収し得る。
【0041】可動体70の接近動は、図6の実線に示すよ
うに、その位置決めピン74をストッパー体75に当接させ
ることで停止し得る。この状態で保持装置50のシリンダ
ー装置55を伸展させ、図5においてリング体54を反時計
回り方向に回転させて、第2支軸58群を同方向に移動さ
せる。これにより両揺動リンク57,59を鈍角へと相対回
動し得、以て図5の実線に示すように、各ローラ61を外
側に移動させて被保持部31から離間し得、雄スプライン
体30の保持を開放し得る。
【0042】次いで可動体70のシリンダー装置94を収縮
させて作動リンク93を横到側に揺動させ、これにより、
図6の仮想線に示すようにカムローラ95群を下降させ
る。すると搬送装置80が自重により下降し、この下降
は、図7に示すように、コンベヤフレーム81の下面をパ
レット支持台97上に当接させることで停止し得る。この
とき、両スプライン体14,30も、たとえば図5の実線に
示すように下降し、その軸心を、図1の実線に示すよう
に、駆動軸23の軸心と同一またはほぼ同一線上に位置さ
せ得る。
【0043】このようにコンベヤフレーム81をパレット
支持台97上に当接させたのちクランプ装置100 を作動さ
せる。すなわち、両シリンダー装置104 の伸展により、
クランプ腕103 を内方へ揺動させ、図7の実線に示すよ
うに、その押え部103Aをパレット8に対して上方から
当接させ、以てパレット8を、押え部103Aとパレット
支持台97とにより上下方向からクランプし得る。次いで
シリンダー装置67の伸展により、動力計20側のジャンク
ション63を前進動させ、図1の仮想線に示すように、こ
のジャンクション63をパレット8側のジャンクション9
に接続し得る。
【0044】そして動力計20の駆動に基づいて試験運転
に移り、内燃機関10の暖気運転、アイドル調整、点火時
期調整、排ガス調整など運転条件の調整が行われる。さ
らに騒音、振動、応答性などの所期の性能試験が行われ
る。なお試験中の振動により内燃機関10側が上下動しよ
うとするが、これはクランプ装置100 による固定化によ
って阻止し得る。このような試験運転を終了したのち、
上述とは逆動作を行うことで、試験済みの内燃機関10を
支持したパレット8を搬入出装置6へ搬出し得、そして
次工程へと搬送し得る。
【0045】上記実施例では、可動体70上に搬送装置80
を配設しているが、これは昇降自在な搬送装置80を全長
に亘って配設した形式であってもよい。また上記実施例
では、搬送装置80としてローラコンベヤ形式を示した
が、これはチェーンコンベヤ形式やベルトコンベヤ形式
などであってもよい。さらに上記実施例では、可動体70
の接近離間動をシリンダー装置73により行っているが、
これは駆動チェーンを利用した形式や、自走台車形式な
どであってもよい。
【0046】上記実施例では、内燃機関10側に雌スプラ
イン体14を設けた形式を示しているが、これは逆にして
もよい。また上記実施例では、調芯装置40、保持装置5
0、クランプ装置100 を設けているが、これらの一部ま
たは全部を省略した形式であってもよい。
【0047】上記実施例では、可動体70とともにパレッ
ト8を試験装置10側へ移動させたのち、ジャンクション
9に対してジャンクション63を接続させているが、これ
は可動体70とともにパレット8を試験装置10側へ移動さ
せることにより、ジャンクション63に対してジャンクシ
ョン9を自動的に接続させてもよい。
【0048】
【発明の効果】上記構成の本第1発明によると、固定部
側の動力計に対して内燃機関を接近移動させることで、
内燃機関の主軸側を動力計の駆動軸側に自動的にかつ迅
速にスプライン嵌合でき、したがって接近移動させたの
ちにスプライン嵌合させるようなサイクルを不要にでき
て、試験時間を短くできる。また駆動軸側は、伸縮自在
回転伝動軸やシリンダーユニットを不要にできて、構造
を簡素化できる。さらに中間軸受け部による支持もなく
なって、構造を簡素化できるばかりでなく、フリクショ
ントルクをなくして精度を維持できる。
【0049】また上記構成の本第2発明によると、本第
1発明の方法を容易にかつ確実に実現できる。そして上
記構成の本第3発明によると、動力計側においては、遊
動自在な雄スプライン体を保持装置により保持して、こ
の雄スプライン体の軸心を、雌スプライン体の軸心に対
して同一またはほぼ同一にでき、したがって雌スプライ
ン体を雄スプライン体に接近移動してのスプライン嵌合
を、容易に確実に行うことができる。しかも雄スプライ
ン体の保持を開放して雄スプライン体を遊動自在にする
ことで、動力伝達を円滑に行うことができるとともに、
芯ずれによる各部の損傷ならびに寿命低下などを防止で
きる。
【0050】さらに上記構成の本第4発明によると、両
スプライン体の山谷の合致前の衝突力や合致に至るまで
の接近移動量を、調芯装置の伸縮や変形などで吸収で
き、以て雄スプライン体に対する雌スプライン体の嵌合
を、容易に確実に行うことができる。
【0051】しかも上記構成の本第5発明によると、雄
スプライン体を低速回転させることで、両スプライン体
の山谷の合致を支障なく確実に行うことができ、さらに
低速回転は、ローラ群が遊転することで、保持状態に影
響されることなく行うことができる。
【0052】また上記構成の本第6発明によると、内燃
機関はパレットを介して容易に取り扱うことができ、そ
して試験運転を行う前にクランプ装置によりパレットを
クランプすることで、所期の試験運転中の振動により内
燃機関側が上下動することを阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、内燃機関試験設備に
おける動力計付近の側面図である。
【図2】同内燃機関試験設備の側面図である。
【図3】同内燃機関試験設備の平面図である。
【図4】同内燃機関試験設備における保持装置部分の側
面図である。
【図5】同内燃機関試験設備における保持装置部分の正
面図である。
【図6】同内燃機関試験設備における可動体部分の縦断
側面図である。
【図7】同内燃機関試験設備における可動体部分の正面
図である。
【図8】同内燃機関試験設備における可動体部分の平面
図である。
【符号の説明】
1 内燃機関試験部 2 囲壁体 8 パレット 9 ジャンクション 10 内燃機関 11 主軸 14 雌スプライン体 20 動力計 21 ベース体(固定部) 23 駆動軸 29 ユニバーサルジョイント 30 雄スプライン体 31 被保持部 40 調芯装置 46 防振ゴム 50 保持装置 54 リング体 55 シリンダー装置(作動装置) 57 第1揺動リンク 59 第2揺動リンク 61 ローラ 63 ジャンクション 70 可動体 80 搬送装置 80a 搬送面 83 支持ローラ 86 回転駆動装置 93 作動リンク 94 シリンダー装置 97 パレット支持台 100 クランプ装置 103 クランプ腕 103A 押え部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部側の動力計に対して内燃機関を接
    近移動させて、この内燃機関の主軸側を動力計の駆動軸
    側にスプライン嵌合させ、そして内燃機関側のジャンク
    ションに固定部側のジャンクションを接続したのち、試
    験運転に入ることを特徴とする内燃機関試験方法。
  2. 【請求項2】 動力計の駆動軸側の前方に、駆動軸側の
    軸心方向に往復移動自在な可動体を設け、この可動体の
    上部に、往復移動方向の搬送装置を設けるとともに、そ
    の搬送面を昇降自在に構成し、上昇位置にある搬送面に
    より内燃機関を支持したとき、この内燃機関の主軸側の
    先端スプライン体を駆動軸側の先端スプライン体に対向
    すべく構成したことを特徴とする内燃機関試験設備。
  3. 【請求項3】 主軸側の先端は雌スプライン体からなる
    とともに、駆動軸側の先端は雄スプライン体からなり、
    この雄スプライン体を周方向で遊動自在に構成するとと
    もに、この雄スプライン体の保持装置を設けたことを特
    徴とする請求項2記載の内燃機関試験設備。
  4. 【請求項4】 保持装置を、調芯装置を介して固定部側
    に設けたことを特徴とする請求項3記載の内燃機関試験
    設備。
  5. 【請求項5】 雄スプライン体の被保持部は外面円状に
    形成し、保持装置は、被保持部に当接離間自在な複数の
    ローラと、これらローラを当接離間動させる作動装置と
    により構成したことを特徴とする請求項3記載の内燃機
    関試験設備。
  6. 【請求項6】 内燃機関はパレットを介して取り扱い、
    固定部側に、パレットに作用するクランプ装置を設けた
    ことを特徴とする請求項2記載の内燃機関試験設備。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111006864A (zh) * 2019-11-22 2020-04-14 中国航发西安动力控制科技有限公司 花键轴灵活性检测方法及检测工具

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