JP5136373B2 - 自動変速機の試験装置 - Google Patents
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Description
(1)図17に示すように、出力軸104,105の端部を連結部141の内部141aに挿入する際に、出力軸104,105の端部が連結部141の先端面141bに当接して所謂結合不良を起こした場合でもこれを検知することができなかった。
(2)自動変速機の左右の出力軸を夫々、別々に供給する左右一対の出力軸ホルダ106,107を使用しているので、そのぶん部品点数が多くなりコストが高くなる。また、コンベア102の両側部に左右一対の出力軸ホルダ106,107を配置するのでコンベアの幅方向に広い設置スペースを必要とする。
(2)請求項2の自動変速機の試験装置は、前記ダイナモメータを移動させることなく、前記スライダを液圧シリンダによってスライド駆動させて、前記連結部を出力軸の一端部に挿入する位置と出力軸の一端部から抜去する位置に移動させることができる。
(3)請求項3の自動変速機の試験装置は、前記スプラインシャフトの伸縮移動を前記スプラインジョイントにより効果的に吸収して円滑なスプラインシャフトの伸縮移動を可能にする。
(4)請求項4及び請求項7の自動変速機の試験装置は、出力軸ホルダに左右の出力軸を支持する第1,第2のホルダ本体部を設けたので、左右の出力軸を夫々、別々に供給する左右一対の出力軸ホルダを使用する場合に較べて部品点数を削減し、装置を小型化することができる。また、出力軸の取り出し時または出力軸の収納時以外は出力軸ホルダをコンベアの下部に収納しておくことができる。
(5)請求項5の自動変速機の試験装置は、出力軸の端部が連結部の先端面に当接して所謂結合不良を起こした場合には、連結バーの先端に取り付けられたコイルスプリングが圧縮されて検知手段で検出されるので、第1実施例の場合のように連結部にコイルスプリングを内蔵させる必要がなくなる。従って、従来のように、連結部を内筒部と外筒部の複筒構造として内筒部と外筒部をスプライン結合する必要がなくなり連結部の構成を簡素化することができるとともに、内筒部と外筒部のスプライン結合部を無くすことができるので、その分、ノイズの発生を抑制することができる。
(6)請求項6の自動変速機の試験装置は、前記スプラインシャフトを構成する第2シャフト部の一端をシャフト取付部で前記ダイナモメータに接続し、前記第1実施例で使用していたスプラインジョイントを不使用にしたので、その分、ノイズの発生を抑制することができる。
図1は第1実施例の自動変速機の試験装置1の平面図、図2は側面図である。自動変速機の試験装置1は、ワークとしての自動変速機100を搬送するコンベア2と、該コンベア2により搬送されてきた自動変速機100の入力軸に接続する入力軸駆動機構3と、前記自動変速機100に取り付けられる左右のダミーの出力軸(以下、出力軸)4,5を各数本ずつ保持する出力軸ホルダ6と、出力軸ホルダ6から左右の出力軸4,5を取り出して自動変速機100に取り付ける左右の出力軸接続機構7,8と、これら左右の出力軸接続機構7,8の端部に接続されたダイナモメータ9,10を備えている。
図1に示すように、前記入力軸駆動機構3は、実車のエンジンに相当する駆動モータ21と、該駆動モータ21によって回転駆動される出力軸22と、該出力軸22の先端に設けられた入力軸連結部23と、を備えている。
図4に示すように、出力軸4,5は、一端側が前記連結部13へのスプライン結合部31になっていると共に、他端側が自動変速機100へのスプライン結合部32になっている。前記スプライン結合部31,32の間は、次に詳しく説明する出力軸ホルダ6に保持される被保持部33になっている。前記被保持部33は、一対の鍔片34,35の間に形成されている。前記出力軸4,5は、一端側のスプライン結合部31が前記連結部13にスプライン結合され、他端側のスプライン結合部32が自動変速機100の出力側にスプライン結合される。
出力軸ホルダ6は、自動変速機100の種類に応じて選択使用される出力軸を保持するものである。出力軸ホルダ6は、不使用時には、図2に実線で示すように、コンベア2の下方に収納されてコンベア2を移動させるのに支障を来たさないようになっている。
図3に示すように、出力軸接続機構7,8は、前記連結部13と、該連結部13に一端側が接続され他端側が前記ダイナモメータ9または10に接続されたスプラインシャフト14と、該スプラインシャフト14をスライドさせて記連結部13を出力軸4,5の一端側のスプライン結合部31に挿入する位置とスプライン結合部31から抜去する位置にベースプレート15上を移動させるスライダ16と、該スライダ16をスライドさせる液圧シリンダ17と、を備えている。
先ず、出力軸ホルダ6から所望の左右一対の出力軸4,5を取り出して自動変速機100の出力側に接続する場合について説明する。
他の実施例(以下、第2実施例)は、出力軸接続機構のスプライン結合部の数を少なくしてノイズ発生を抑制するものである。
2…コンベア
3…入力軸駆動機構
4,5…出力軸
6…出力軸ホルダ
7,8…出力軸接続機構
9,10…ダイナモメータ
11…開口部
12…自動変速機支持体
13…連結部
13a…内筒部
13b…外筒部
13c…コイルスプリング
14…スプラインシャフト
15…スライド台
16…スライダ
17…液圧シリンダ
18…等速ボールジョイント
19…スプラインジョイント
31,32…出力軸のスプライン結合部
33…被保持部
41…出力軸ホルダのベース部
42…軸
44…第1のホルダ本体部
45…第2のホルダ本体部
47…溝
61…連結部
62…スプラインシャフト
63…スライド台
64…スライダ
65…液圧シリンダ
66…コイルスプリング
67…等速ボールジョイント
68…シャフト取付部
69…ベースプレート
70…連結アーム
71…連結ロッド
100…自動変速機
Claims (7)
- ワークとしての自動変速機を搬送するコンベアと、該コンベアにより搬送されてきた自動変速機の入力軸に接続される入力軸駆動機構と、前記自動変速機に取り付けられる複数種類の出力軸を保持する出力軸ホルダと、該出力軸ホルダから出力軸を取り出して自動変速機に取り付けるとともに該出力軸をダイナモメータに接続する出力軸接続機構と、を備え、
前記出力軸接続機構は、出力軸の一端部を挿入して該出力軸をスプライン結合する連結部と、該連結部に一端側が接続され他端側が前記ダイナモメータに接続されたスプラインシャフトと、該スプラインシャフトをスライドさせて前記連結部を出力軸の一端部に挿入する位置と出力軸の一端部から抜去する位置に移動させるスライダと、を備えた自動変速機の試験装置において、
前記連結部は、出力軸の一端部を挿入してスプライン結合する内筒部と、該内筒部を前記出力軸の軸方向にスライド可能に嵌合している外筒部と、前記内筒部と外筒部の間に介在されたコイルスプリングと、該コイルスプリングが圧縮されたことを検知する検知手段と、を備えていることを特徴とする自動変速機の試験装置。 - 前記ダイナモメータは、位置決め固定されていて、前記スライダが液圧シリンダによってスライド駆動されることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の試験装置。
- 前記スプラインシャフトは、一端が前記連結部に取り付けられ、中央部に前記スライダが取り付けられている第1シャフト部と、一端が等速ボールジョイントを介して前記第1シャフト部に接続され、他端がスプラインジョイントを介して前記ダイナモメータに接続されている第2シャフト部と、から成ることを特徴とする請求項1または2に記載の自動変速機の試験装置。
- 前記出力軸ホルダは、左右の出力軸を支持する第1,第2のホルダ本体部を備え、前記コンベアの下部に軸で回動可能に取り付けられていて、出力軸の取り出し時または出力軸の収納時に前記軸を中心に回動して前記コンベアに設けた開口部から前記コンベアの上面側に突出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動変速機の試験装置。
- ワークとしての自動変速機を搬送するコンベアと、該コンベアにより搬送されてきた自動変速機の入力軸に接続される入力軸駆動機構と、前記自動変速機に取り付けられる複数種類の出力軸を保持する出力軸ホルダと、該出力軸ホルダから出力軸を取り出して自動変速機に取り付けるとともに該出力軸をダイナモメータに接続する出力軸接続機構と、を備え、
前記出力軸接続機構は、出力軸の一端部を挿入して該出力軸をスプライン結合する連結部と、該連結部に一端側が接続され他端側が前記ダイナモメータに接続されたスプラインシャフトと、該スプラインシャフトをスライドさせて記連結部を出力軸の一端部に挿入する位置と出力軸の一端部から抜去する位置にスライドさせるスライダと、を備えた自動変速機の試験装置において、
前記ダイナモメータは、ベースプレート上に移動可能に配置されていて液圧シリンダによって駆動され、前記スプラインシャフトは、前記ダイナモメータに取り付けられていて、該ダイナモメータとともに移動するとともに、
前記ダイナモメータに、前記スプラインシャフトと平行に伸びる連結バーを設け、該連結バーの先端を、コイルスプリングを介して前記スライダに接続し、前記コイルスプリングの圧縮を検知手段で検出する構成にしたことを特徴とする自動変速機の試験装置。 - 前記スプラインシャフトは、一端が前記連結部に取り付けられ、中央部に前記スライダが取り付けられている第1シャフト部と、一端が等速ボールジョイントを介して前記第1シャフト部に接続され、他端がシャフト取付部を介して前記ダイナモメータに接続されている第2シャフト部と、から成っていることを特徴とする請求項5に記載の自動変速機の試験装置。
- 前記出力軸ホルダは、左右の出力軸を支持する第1,第2のホルダ本体部を備え、前記コンベアの下部に軸で回動可能に取り付けられていて、出力軸の取り出し時または出力軸の収納時に前記軸を中心に回動して前記コンベアに設けた開口部から前記コンベアの上面側に突出することを特徴とする請求項5または6に記載の自動変速機の試験装置。
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