JPH08326917A - 上下一対の板のみで構成した金属積層形ガスケット - Google Patents
上下一対の板のみで構成した金属積層形ガスケットInfo
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- JPH08326917A JPH08326917A JP7133621A JP13362195A JPH08326917A JP H08326917 A JPH08326917 A JP H08326917A JP 7133621 A JP7133621 A JP 7133621A JP 13362195 A JP13362195 A JP 13362195A JP H08326917 A JPH08326917 A JP H08326917A
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 素材を代えることなく、面圧調整を自在に行
える構造のガスケットを提供する。 【構成】 上下一対の板１，２のみで構成し、上板１を
下板２側に折り返して燃焼室穴５を構成する折り返し部
６を設け、該折り返し部６を取り囲むビード１０を折り
返し部の折り返し片８より外側にして前記下板２に形成
する。また、折り返し部６内に存する下板２の部分片７
を薄肉にし、この部分片７の板厚をｂ′、下板２の板厚
をｂおよび上板１の板厚をａとしたとき、ａ＋ｂ′＞ｂ
の関係にする。
える構造のガスケットを提供する。 【構成】 上下一対の板１，２のみで構成し、上板１を
下板２側に折り返して燃焼室穴５を構成する折り返し部
６を設け、該折り返し部６を取り囲むビード１０を折り
返し部の折り返し片８より外側にして前記下板２に形成
する。また、折り返し部６内に存する下板２の部分片７
を薄肉にし、この部分片７の板厚をｂ′、下板２の板厚
をｂおよび上板１の板厚をａとしたとき、ａ＋ｂ′＞ｂ
の関係にする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、上下一対の板のみで構
成し、ビードを用いてシール穴のシール面圧を確保する
ようにした金属積層形ガスケットに関するものである。
成し、ビードを用いてシール穴のシール面圧を確保する
ようにした金属積層形ガスケットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】上下一対の板のみで構成し、ビードを用
いてシール面のシール面圧を確保するようにした金属積
層形ガスケットとしては、例えば、実公平３−２２５３
９号公報所載のものがあり、図２で示すものが所載のも
のの一つである。
いてシール面のシール面圧を確保するようにした金属積
層形ガスケットとしては、例えば、実公平３−２２５３
９号公報所載のものがあり、図２で示すものが所載のも
のの一つである。
【０００３】この従来例のものは、上板１−１と下板２
−１のみで構成し、下板２−１に液体穴３−１を取り囲
むビード４−１を形成し、このビード４−１に重ならな
いようにして前記液体穴３−１を取り囲む上板１−１の
端縁部１ａ−１を配したものである。なお、５−１は燃
焼室穴、６−１は該燃焼室穴５−１を構成し、燃焼室穴
５−１のシール面圧を確保するための折り返し部であ
る。
−１のみで構成し、下板２−１に液体穴３−１を取り囲
むビード４−１を形成し、このビード４−１に重ならな
いようにして前記液体穴３−１を取り囲む上板１−１の
端縁部１ａ−１を配したものである。なお、５−１は燃
焼室穴、６−１は該燃焼室穴５−１を構成し、燃焼室穴
５−１のシール面圧を確保するための折り返し部であ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記従来構造のもの
は、上板１−１と下板２−１の板厚の総和によってビー
ド４−１の沈み（圧潰）量を規制し、ビード４−１のば
ね性によってシール面圧を確保しようとするものである
が、ビード４−１のばね定数を一定としたとき、ビード
４−１部分のシール面圧の大きさを調整するにはその手
段がなく、上板１−１を別の素材のものに変更しなけれ
ばならない。
は、上板１−１と下板２−１の板厚の総和によってビー
ド４−１の沈み（圧潰）量を規制し、ビード４−１のば
ね性によってシール面圧を確保しようとするものである
が、ビード４−１のばね定数を一定としたとき、ビード
４−１部分のシール面圧の大きさを調整するにはその手
段がなく、上板１−１を別の素材のものに変更しなけれ
ばならない。
【０００５】本発明は、斯様な従来例の欠点に着目して
創案したものである。
創案したものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上下一対の板のみで構成
し、一方の板を他の一方の板側に折り返してシール穴を
構成する折り返し部を設け、該折り返し部を取り囲むビ
ードを折り返し部の折り返し片より外側にして前記他の
一方の板に形成すると共に、折り返し部内に存する他の
一方の板の部分片を薄肉にし、この部分片の板厚を
ｂ′、他の一方の板の板厚をｂおよび一方の板の板厚を
ａとしたとき、ａ＋ｂ′＞ｂの関係にした構成とし、一
方の板に、シール面を取り囲み、かつ、部分片ないし折
り返し片に重なり合う第二ビードを設けてシール機能を
増大させるようにするのである。
し、一方の板を他の一方の板側に折り返してシール穴を
構成する折り返し部を設け、該折り返し部を取り囲むビ
ードを折り返し部の折り返し片より外側にして前記他の
一方の板に形成すると共に、折り返し部内に存する他の
一方の板の部分片を薄肉にし、この部分片の板厚を
ｂ′、他の一方の板の板厚をｂおよび一方の板の板厚を
ａとしたとき、ａ＋ｂ′＞ｂの関係にした構成とし、一
方の板に、シール面を取り囲み、かつ、部分片ないし折
り返し片に重なり合う第二ビードを設けてシール機能を
増大させるようにするのである。
【０００７】なお、折り返し部内に存する他の一方の板
の部分片を薄肉にする手段としてコイニングやエッチン
グがあり、また、他の一方の板の部分片部分を除いた内
面に、一方の板の内面に密接する、フッ素ゴム、ＮＢ
Ｒ、シリコンゴム或いはエポキシ樹脂などを素材とする
被膜層を設けると、シリンダヘッドガスケットのように
シール穴を燃焼室穴とする一方、上下一対の板を穿いて
液体穴（水穴、油穴など）を設けたとき、該液体穴にお
いて両板間を通じて液体がもれることを防ぐことができ
る。
の部分片を薄肉にする手段としてコイニングやエッチン
グがあり、また、他の一方の板の部分片部分を除いた内
面に、一方の板の内面に密接する、フッ素ゴム、ＮＢ
Ｒ、シリコンゴム或いはエポキシ樹脂などを素材とする
被膜層を設けると、シリンダヘッドガスケットのように
シール穴を燃焼室穴とする一方、上下一対の板を穿いて
液体穴（水穴、油穴など）を設けたとき、該液体穴にお
いて両板間を通じて液体がもれることを防ぐことができ
る。
【０００８】
【実施例】図１は本発明の上下一対の板のみで構成した
金属積層形ガスケットをシリンダヘッド用に適用した一
例を示している。
金属積層形ガスケットをシリンダヘッド用に適用した一
例を示している。
【０００９】本発明に係るガスケットＡは、ステンレス
スチールで構成した上下一対の板１，２のみで構成し、
上板１を折り返して下板２に重ね合わせて折り返し部６
を設け、この折り返し部６で燃焼室穴５を構成させる一
方、所要個所において前記上下一対の板１，２を穿設し
て液体穴３を設けたものである。
スチールで構成した上下一対の板１，２のみで構成し、
上板１を折り返して下板２に重ね合わせて折り返し部６
を設け、この折り返し部６で燃焼室穴５を構成させる一
方、所要個所において前記上下一対の板１，２を穿設し
て液体穴３を設けたものである。
【００１０】前記折り返し部６を構成する上板１には、
燃焼室穴５を取り囲み、かつ、折り返し部６内に存す
る、下板２の部分片７ないし折り返し部６の折り返し片
８に重なり合う下向きのビード９を設け、このビード９
と同方向にして燃焼室穴シール第二ビード（請求範囲の
ビードに対応）１０を下板２に設け、燃焼室穴シール第
二ビード１０は、前記折り返し部６を取り囲むようにし
て折り返し部６の近傍に配置してある。
燃焼室穴５を取り囲み、かつ、折り返し部６内に存す
る、下板２の部分片７ないし折り返し部６の折り返し片
８に重なり合う下向きのビード９を設け、このビード９
と同方向にして燃焼室穴シール第二ビード（請求範囲の
ビードに対応）１０を下板２に設け、燃焼室穴シール第
二ビード１０は、前記折り返し部６を取り囲むようにし
て折り返し部６の近傍に配置してある。
【００１１】また、前記液体穴３を構成する下板２部
は、燃焼室穴シール第２ビード１０よりバネ定数の小さ
い液体穴シールビード４を成し、この液体穴シールビー
ド４の中央部に液体穴３を形成してある。
は、燃焼室穴シール第２ビード１０よりバネ定数の小さ
い液体穴シールビード４を成し、この液体穴シールビー
ド４の中央部に液体穴３を形成してある。
【００１２】なお、下板２の部分片７を除いた内面に、
上板１の内面に密接する被膜層１１を設け、被膜層１１
は、フッ素ゴム、ＮＢＲ、シリコンゴム或いはエポキシ
樹脂を素材とする。
上板１の内面に密接する被膜層１１を設け、被膜層１１
は、フッ素ゴム、ＮＢＲ、シリコンゴム或いはエポキシ
樹脂を素材とする。
【００１３】下板２の部分片７は、下板２の他の部分よ
り薄肉にし、この部分片７の板厚をｂ′、下板２の他の
部分の板厚をｂおよび上板１の板厚をａとしたとき、ａ
＋ｂ′＞ｂの関係になるようにしてあり、部分片７の薄
肉にする手段はコイニング或いはエッチングがあり、実
施例では折り返し片８側をコイニングして部分片７を薄
肉にして断面切欠状面とし、該部分片７に折り返し片８
を重ね合わせてある。
り薄肉にし、この部分片７の板厚をｂ′、下板２の他の
部分の板厚をｂおよび上板１の板厚をａとしたとき、ａ
＋ｂ′＞ｂの関係になるようにしてあり、部分片７の薄
肉にする手段はコイニング或いはエッチングがあり、実
施例では折り返し片８側をコイニングして部分片７を薄
肉にして断面切欠状面とし、該部分片７に折り返し片８
を重ね合わせてある。
【００１４】しかして、シリンダーヘッドとシリンダー
ブロックとの間の機関装着面間に介在させ、締付けボル
トで締め付けて機関に装着すると、シール面圧は折り返
し部６のビード９部に最も大きく、以下、燃焼室穴第二
ビード１０部、液体穴シールビード４部と段階的に小さ
くなり、ビード９の塑性変形によって折り返し部６のシ
ール面圧が低減すると、燃焼室穴シール第二ビード１０
がこれを補償してガスシールが行われるのである。
ブロックとの間の機関装着面間に介在させ、締付けボル
トで締め付けて機関に装着すると、シール面圧は折り返
し部６のビード９部に最も大きく、以下、燃焼室穴第二
ビード１０部、液体穴シールビード４部と段階的に小さ
くなり、ビード９の塑性変形によって折り返し部６のシ
ール面圧が低減すると、燃焼室穴シール第二ビード１０
がこれを補償してガスシールが行われるのである。
【００１５】また、折り返し部６のビード９部と燃焼室
穴シール第二ビード１０部を一定にしたとき、下板２の
部分片７の板厚ｂ′を変化させることで、ビード９部と
第二ビード１０部に発生する面圧を調整することがで
き、内燃機関の構造により、最も適したビード９部と第
二ビード１０部の面圧を分布させることができる。
穴シール第二ビード１０部を一定にしたとき、下板２の
部分片７の板厚ｂ′を変化させることで、ビード９部と
第二ビード１０部に発生する面圧を調整することがで
き、内燃機関の構造により、最も適したビード９部と第
二ビード１０部の面圧を分布させることができる。
【００１６】なお、液体穴９部は、液体穴シールビード
４のシール面圧の確保によって行われ、被膜層１１によ
って上下板１，２間の液体の侵入は妨げられる。
４のシール面圧の確保によって行われ、被膜層１１によ
って上下板１，２間の液体の侵入は妨げられる。
【００１７】
【発明の効果】本発明は前記の通りの構成であるから、
ビードの形状を一定としたとき折り返し片の板厚を変え
ることによって当該ビードの変形量を調整することがで
き、また、薄肉にした断面切欠状面の板厚を変化させる
ことでもビードのシール面圧を調整することができ、従
って、素材を代えることなく、面圧調整の行える構造の
ガスケットを提供できる。
ビードの形状を一定としたとき折り返し片の板厚を変え
ることによって当該ビードの変形量を調整することがで
き、また、薄肉にした断面切欠状面の板厚を変化させる
ことでもビードのシール面圧を調整することができ、従
って、素材を代えることなく、面圧調整の行える構造の
ガスケットを提供できる。
【図１】断面図。
【図２】従来例の断面図。
１ 上板 ２ 下板 ５ 燃焼室穴 ６ 折り返し部 ７ 部分片 ８ 折り返し片 １０ 燃焼室穴シール第二ビード
Claims (4)
- 【請求項１】 上下一対の板のみで構成し、一方の板を
他の一方の板側に折り返してシール穴を構成する折り返
し部を設け、該折り返し部を取り囲むビードを折り返し
部の折り返し片より外側にして前記他の一方の板に形成
すると共に、折り返し部内に存する他の一方の板の部分
片を薄肉にし、この部分片の板厚をｂ′、他の一方の板
の板厚をｂおよび一方の板の板厚をａとしたとき、ａ＋
ｂ′＞ｂの関係にした、上下一対の板のみで構成した金
属積層形ガスケット。 - 【請求項２】 一方の板に、シール穴を取り囲み、か
つ、部分片ないし折り返し片に重なり合う第二ビードを
設けた、請求項１記載の上下一対の板のみで構成した金
属積層形ガスケット。 - 【請求項３】 部分片の折り返し側の片面をコイニング
又はエッチング手段によって断面切欠状面とした、請求
項１又は請求項２記載の上下一対の板のみで構成した金
属積層形ガスケット。 - 【請求項４】 他の一方の板の部分片部分を除いた内面
に、一方の板の内面に密接する、フッ素ゴム、ＮＢＲ、
シリコンゴム或いはエポキシ樹脂などを素材とする被膜
層を設けた、請求項１ないし請求項３中いずれか１項記
載の上下一対の板のみで構成した金属積層形ガスケッ
ト。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7133621A JP2972119B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 上下一対の板のみで構成した金属積層形ガスケット |
| US08/652,030 US5700016A (en) | 1995-05-31 | 1996-05-21 | Metal laminate gasket with surface pressure adjustment mechanism |
| EP96303851A EP0745792B1 (en) | 1995-05-31 | 1996-05-29 | Metal laminate gasket with surface pressure adjustment mechanism |
| DE69606224T DE69606224T2 (de) | 1995-05-31 | 1996-05-29 | Mehrschichtige Metaldichtung mit einer Vorrichtung zur Flächenpressungsregelung |
| ES96303851T ES2140789T3 (es) | 1995-05-31 | 1996-05-29 | Junta de laminas metalicas con mecanismo de ajuste de presion superficial. |
| KR1019960018973A KR100196987B1 (ko) | 1995-05-31 | 1996-05-31 | 상하 한쌍의 판 만으로 구성된 금속 적층형 가스켓 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7133621A JP2972119B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 上下一対の板のみで構成した金属積層形ガスケット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08326917A true JPH08326917A (ja) | 1996-12-10 |
| JP2972119B2 JP2972119B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=15109107
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7133621A Expired - Fee Related JP2972119B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 上下一対の板のみで構成した金属積層形ガスケット |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2972119B2 (ja) |
| KR (1) | KR100196987B1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100691415B1 (ko) * | 2005-01-27 | 2007-03-12 | 이시카와 가스킷 가부시키가이샤 | 금속적층형 개스킷 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100802755B1 (ko) | 2006-12-08 | 2008-02-12 | 현대자동차주식회사 | 실린더 헤드의 기밀구조 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH024063U (ja) * | 1988-05-16 | 1990-01-11 | ||
| JPH0632831U (ja) * | 1992-10-05 | 1994-04-28 | 石川ガスケット株式会社 | 金属積層形ガスケット |
| JP3081456U (ja) * | 2001-04-27 | 2001-11-02 | イカリ工業株式会社 | タオル用防水・防塵カバー |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP7133621A patent/JP2972119B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-05-31 KR KR1019960018973A patent/KR100196987B1/ko not_active IP Right Cessation
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH024063U (ja) * | 1988-05-16 | 1990-01-11 | ||
| JPH0632831U (ja) * | 1992-10-05 | 1994-04-28 | 石川ガスケット株式会社 | 金属積層形ガスケット |
| JP3081456U (ja) * | 2001-04-27 | 2001-11-02 | イカリ工業株式会社 | タオル用防水・防塵カバー |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100691415B1 (ko) * | 2005-01-27 | 2007-03-12 | 이시카와 가스킷 가부시키가이샤 | 금속적층형 개스킷 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR960041807A (ko) | 1996-12-19 |
| KR100196987B1 (ko) | 1999-06-15 |
| JP2972119B2 (ja) | 1999-11-08 |
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