JPH08326856A - 車両用無段変速機の制御装置 - Google Patents

車両用無段変速機の制御装置

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JPH08326856A
JPH08326856A JP7136703A JP13670395A JPH08326856A JP H08326856 A JPH08326856 A JP H08326856A JP 7136703 A JP7136703 A JP 7136703A JP 13670395 A JP13670395 A JP 13670395A JP H08326856 A JPH08326856 A JP H08326856A
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throttle opening
speed
vehicle
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Masuo Kashiwabara
益夫 柏原
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction

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  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 登坂時を含め定常走行時の変速速度を安定さ
せて、運転性を向上させる。 【構成】 車速VSPを検出し(S11)、また勾配を算
出して(S12)、勾配抵抗を含む走行抵抗にほぼ等しい
駆動力が得られる基準スロットル開度RLTVOを算出
する(S13)。一方、駆動力に相当する実際のスロット
ル開度TVOを検出する(S14)。そして、実際のスロ
ットル開度TVOと基準スロットル開度RLTVOとの
差(余裕開度TVORLP)を算出し(S15)、これに
応じて目標イナーシャトルクTTINRを算出する(S
16)。そして、目標イナーシャトルクTTINRに基づ
いて変速速度SVを算出する(S17)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両においてエンジン
と駆動軸との間に設けられる無段変速機(CVT)の制
御装置に関し、特に変速速度の制御装置に関する。
【0002】
〔速すぎるとき〕
(1)定常(車速一定)走行時にエンジン回転の変動が
大きい。
【0003】(2)負のイナーシャトルクの発生によ
り、ダウンシフト時(踏込み時)に減速(ヘジ)感、ア
ップシフト時(足離し時)に飛び出し感を生じる。 (3)ダウンシフト時(踏込み時)、車速の上昇に先立
ってエンジン回転が上昇することによるCVT特有の違
和感がある。 〔遅すぎるとき〕 (1)スロットル踏込み時、ドライバーのダウンシフト
期待とのアンマッチによる違和感がある。
【0004】(2)足離し時、エンジン回転が高すぎ
て、エンジンブレーキが効きすぎる。 このため、特開昭59−217049号公報や特開昭6
0−44652号公報には、車速、スロットル開度、ス
ロットル開度変化速度等により、変速速度を算出するこ
とが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の無段変速機の変速速度の制御装置において
は、次のような問題点があった。登坂路を走行するとき
は、平坦路と同一の車速を得るためには、勾配抵抗分だ
けスロットルを踏込む必要がある。
【0006】このため、平坦路では加速時しか用いない
ようなスロットル開度であっても、登坂路では定常(車
速一定)走行時に用いることになる。従って、平坦路で
決めた制御データを用いて、変速速度を算出すると、定
常走行時のちょっとしたスロットル変化で、変速比が速
く変化してしまい、違和感を感じてしまうという問題点
があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、定常走行時の変速速度を安定させて、運転性を向上
させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、図1(a) に示すように、車両の運転状態に
基づいて基本変速比を算出する基本変速比算出手段と、
所定の変速速度に従って実際の変速比を前記基本変速比
に近づけるように変速機の変速要素を制御する変速比制
御手段と、を備える車両用無段変速機の制御装置におい
て、車両に対する走行抵抗を算出する走行抵抗算出手段
と、車両の駆動力を算出する駆動力算出手段と、駆動力
と走行抵抗との差に基づいて、前記変速速度を補正する
変速速度補正手段とを設ける構成とする。
【0009】また、請求項2に係る発明では、図1(b)
に示すように、車両の運転状態に基づいて基本変速比を
算出する基本変速比算出手段と、所定の変速速度に従っ
て実際の変速比を前記基本変速比に近づけるように変速
機の変速要素を制御する変速比制御手段と、を備える車
両用無段変速機の制御装置において、車両に対する走行
抵抗を算出する走行抵抗算出手段と、車両の運転状態か
ら前記走行抵抗にほぼ等しい駆動力が得られる基準スロ
ットル開度を算出する基準スロットル開度算出手段と、
実際のスロットル開度を検出するスロットル開度検出手
段と、実際のスロットル開度と前記基準スロットル開度
との差に基づいて、前記変速速度を補正する変速速度補
正手段とを設ける構成とする。
【0010】また、請求項3に係る発明では、図2に示
すように、車両の運転状態に基づいて基本変速比を算出
する基本変速比算出手段と、所定の変速速度に従って実
際の変速比を前記基本変速比に近づけるように変速機の
変速要素を制御する変速比制御手段と、実際のスロット
ル開度を検出するスロットル開度検出手段と、スロット
ル開度の変化速度を算出するスロットル開度変化速度算
出手段と、スロットル開度の変化速度に基づいて前記変
速速度を補正する変速速度補正手段と、を備える車両用
無段変速機の制御装置において、車両に対する走行抵抗
を算出する走行抵抗算出手段と、車両の運転状態から前
記走行抵抗にほぼ等しい駆動力が得られる基準スロット
ル開度を算出する基準スロットル開度算出手段と、実際
のスロットル開度が前記基準スロットル開度とほぼ等し
いかそれより小さいときに前記変速速度補正手段に入力
されるスロットル開度の変化速度をほぼ0とするスロッ
トル開度変化速度固定手段とを設ける構成とする。
【0011】更に、請求項4に係る発明では、前記走行
抵抗算出手段は、路面の勾配抵抗を含んで走行抵抗を算
出するものであることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に係る発明では、車両に対する走行抵
抗を算出する一方、車両の駆動力を算出して、駆動力と
走行抵抗との差に基づいて、変速速度を補正する。具体
的には、駆動力と走行抵抗との差が比較的小さい運転条
件では変速速度を遅くし、駆動力の方が大きくなるに従
って変速速度を速くする。よって、走行抵抗付近での変
速速度を比較的遅めに設定できるので、定常走行時の変
速速度が安定し、運転性が向上する。
【0013】請求項2に係る発明では、車両に対する走
行抵抗を算出し、車両の運転状態から走行抵抗にほぼ等
しい駆動力が得られる基準スロットル開度を算出する一
方、実際のスロットル開度を検出して、実際のスロット
ル開度と基準スロットル開度との差に基づいて、変速速
度を補正する。具体的には、実際のスロットル開度と基
準スロットル開度との差が比較的小さい運転条件では変
速速度を遅くし、実際のスロットル開度の方が大きくな
るに従って変速速度を速くする。よって、走行抵抗付近
での変速速度を比較的遅めに設定できるので、定常走行
時の変速速度が安定し、運転性が向上する。
【0014】請求項3に係る発明では、スロットル開度
の変化速度に基づいて、変速速度を補正することを前提
として、車両に対する走行抵抗を算出し、車両の運転状
態から走行抵抗にほぼ等しい駆動力が得られる基準スロ
ットル開度を算出して、実際のスロットル開度が前記基
準スロットル開度とほぼ等しいかそれより小さいとき
に、変速速度補正パラメータであるスロットル開度の変
化速度をほぼ0とする。よって、スロットル開度が走行
抵抗相当の基準スロットル開度を上回らない限り、スロ
ットル開度の変化速度がほぼ0とみなされて、変速速度
が比較的遅めに設定されるので、定常走行時の変速速度
が安定し、運転性が向上する。
【0015】請求項4に係る発明では、走行抵抗を路面
の勾配抵抗を含んで算出するので、登坂路においても好
適に変速速度を制御できる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図3は本
発明の一実施例のシステム図である。無段変速機(CV
T)1は、エンジン側のプライマリプーリ2と、駆動軸
(デフ)側のセカンダリプーリ3と、これらの間に巻掛
けられたベルト4とを備え、プライマリプーリ側アクチ
ュエータ2aへの変速圧、及びセカンダリプーリ側アク
チュエータ3aへのライン圧の調整により、プーリ比を
変化させて、変速比を無段階に変化させることができる
ものである。但し、トロイダル式等の他のCVTでもよ
い。
【0017】変速圧及びライン圧は、オイルポンプ5に
つながる油圧回路6の油圧をリリーフ機能を有する電磁
弁7,8により制御して調圧しており、電磁弁7,8は
コントローラ9により制御される。従って、コントロー
ラ9により、電磁弁7,8を制御して、変速圧及びライ
ン圧を制御することにより、変速比を制御することがで
きる。
【0018】変速比の制御のため、コントローラ9に
は、車速VSPを検出する車速センサ10、スロットル開
度TVOを検出するスロットルセンサ11、エンジン回転
数Neを検出するエンジン回転センサ12から、それぞれ
検出信号が入力されている。コントローラ9は、これら
の信号に基づいて、内蔵のマイクロコンピュータにより
変速比を設定し、この変速比を得るように電磁弁7,8
を制御して変速制御を行う。
【0019】図4は変速制御ルーチンのフローチャート
である。尚、本ルーチンは単位時間毎に実行される。ス
テップ1(図にはS1と記してある。以下同様)では、
車速VSPとスロットル開度TVOとに基づいて最終目
標である基本変速比BaseRを定めたマップを参照し、実
際のVSPとTVOとから、基本変速比BaseRを読込
む。この部分が基本変速比算出手段に相当する。
【0020】ステップ2では、図5の変速速度算出ルー
チンに従って、変速速度(変速速度を決定するステップ
変化量)SVを演算する。これについては後述する。ス
テップ3では、現在の目標変速比NextRと最終目標であ
る基本変速比BaseRとを比較し、大小関係を判別する。
NextR>BaseRのときは、変速比減少要求(アップシフ
ト要求)であり、ステップ4へ進む。
【0021】ステップ4では、目標変速比NextRを現在
値に対し前記変速速度SV分減少させる(次式参照)。 NextR=NextR−SV NextR<BaseRのときは、変速比増大要求(ダウンシフ
ト要求)であり、ステップ5へ進む。
【0022】ステップ5では、目標変速比NextRを現在
値に対し前記変速速度SV分増大させる(次式参照)。 NextR=NextR+SV このようにして目標変速比NextRが設定されると、ステ
ップ6へ進む。ステップ6では、目標変速比NextRが得
られるようにフィードバック制御を行う。すなわち、現
在の変速比Rが目標変速比NextRになるように、変速比
制御を行う。
【0023】従って、ステップ3〜6の部分が変速比制
御手段に相当する。次に図6の勾配算出ルーチンについ
て説明する。尚、本ルーチンは後述する図5の変速速度
算出ルーチンのステップ2にて実行されるものである
が、これを先に説明する。先ず、勾配の算出原理につい
て説明する。
【0024】車両の運動方程式より、次式が得られる。 m・α+RL+m・g・ sinθ=To/r ここで、mは車両の質量、αは加速度、RLはころがり
抵抗及び空気抵抗、gは重力加速度、θは勾配(傾斜角
度)、Toは出力トルク、rはタイヤ半径である。
【0025】勾配抵抗をRθとすると、Rθ=m・g・
sinθであるから、次式が得られる。 Rθ=To/r−m・α−RL よって、タイヤ半径rと車両の質量mとを定数とすれ
ば、出力トルクTo、加速度α、ころがり抵抗及び空気
抵抗RLを求めることで、勾配抵抗Rθ=m・g・ sin
θを求めることができる。
【0026】よって、便宜的に sinθ×100(%) を勾配
相当値とすれば、勾配相当値(%)=〔Rθ/(m・
g)〕×100 として求めることができる。ステップ101
では、エンジン回転数Neとスロットル開度TVOとか
ら、マップを参照して、エンジントルクTeを求める。
この他、吸入空気流量Qaとエンジン回転数Neとか
ら、エンジントルクTe=K・Qa/Ne(Kは定数)
を算出してもよい。
【0027】ステップ102 では、エンジントルクTe
と、現在の変速比Rと、デファレンシャルギヤのギヤ比
DRとから、次式に従って、出力トルクToを算出す
る。 To=Te・R・DR ステップ103 では、車速VSPの変化量として、加速度
α=VSP−VSPold (VSPold は車速の前回値)
を算出する。
【0028】ステップ104 では、車速VSPから、マッ
プを参照して、転がり抵抗及び空気抵抗RLを求める。
ステップ105 では、出力トルクToと、加速度αと、転
がり抵抗及び空気抵抗RLとから、次式に従って、勾配
抵抗Rθ(=m・g・ sinθ)を算出する。尚、rはタ
イヤ半径である。
【0029】Rθ=To/r−m・α−RL ステップ106 では、勾配抵抗Rθから、次式に従って、
勾配相当値(%)を算出する。 勾配相当値(%)=〔Rθ/(m・g)〕×100 次に図5の変速速度算出ルーチンについて説明する。
【0030】ステップ11では、走行抵抗の算出のため、
車速VSPを読込む。ステップ12では、走行抵抗の算出
のため、図6の勾配算出ルーチンに従って、勾配相当値
(%)を算出する。ステップ13では、車速VSPと勾配
相当値(%)とから、図7のマップを参照して、走行抵
抗を求める。但し、走行抵抗そのものではなく、走行抵
抗にほぼ等しい駆動力が得られる基準スロットル開度R
LTVOを求める。もちろん、車速VSPが大きい程、
また勾配相当値(%)が大きい程、基準スロットル開度
RLTVOは大きくなる。
【0031】ステップ14では、実際のスロットル開度T
VOを読込む。ステップ15では、実際のスロットル開度
TVOと基準スロットル開度RLTVOとの差(余裕開
度)TVORLP=TVO−RLTVOを算出する。ス
テップ16では、余裕開度TVORLPから、図8のマッ
プを参照して、目標イナーシャトルクTTINRを算出
する。ここで、余裕開度TVORLPが大きい程、目標
イナーシャトルクTTINRは大きくなる。
【0032】ステップ17では、変速機の出力軸回転数N
oと現在の変速比Rとを検出する。尚、出力軸回転数N
oの検出は車速センサにより行うことができる。変速比
Rは、エンジン回転数(変速機の入力軸回転数)Ne
と、変速機の出力軸回転数Noとから、これらの比(N
e/No)として求めることができるので、これらより
算出する。
【0033】ステップ18では、目標イナーシャトルクT
TINRと、変速機の出力軸回転数Noと、現在の変速
比Rとから、次式に従って、変速速度SVを算出する。
尚、ENGINRはエンジンイナーシャ相当の定数であ
る。 SV=TTINR/(ENGINR・No・R) ステップ19では、実際の変速比Rと基本変速比BaseRと
の偏差に応じて設定される変速進行割合Raに基づい
て、基本変速比BaseRに実際の変速比Rが近づくほどよ
り小さく補正して、最終的な変速速度SVとする。
【0034】本実施例では、車両に対する走行抵抗パラ
メータ(車速,勾配相当値)を算出し、走行抵抗にほぼ
等しい駆動力が得られる基準スロットル開度RLTVO
を算出する一方、実際の駆動力に相当する実際のスロッ
トル開度TVOを検出して、実際のスロットル開度TV
Oと基準スロットル開度RLTVOとの差(余裕開度T
VORLP)を算出する。そして、余裕開度TVORL
Pに対応させて比例的に目標イナーシャトルクTTIN
Rを定め、この目標イナーシャトルクTTINRに対応
させて比例的に変速速度SVを算出する。
【0035】このようにして、駆動力相当の実際のスロ
ットル開度TVOと走行抵抗相当の基準スロットル開度
RLTVOとの差(余裕開度TVORLP)に基づい
て、変速速度SVを補正し、具体的には、実際のスロッ
トル開度TVOと基準スロットル開度RLTVOとの差
が比較的小さい運転条件では変速速度SVを小さくし、
実際のスロットル開度TVOの方が大きくなるに従って
変速速度SVを大きする。よって、走行抵抗付近での変
速速度を比較的遅めに設定できるので、定常走行時の変
速速度が安定し、運転性が向上する。
【0036】尚、図5の各ステップを請求項1に係る発
明に対応させれば、ステップ11〜13の部分が走行抵抗算
出手段に相当し、ステップ14の部分が駆動力算出手段に
相当し、ステップ15〜18の部分が変速速度補正手段に相
当する。また、図5の各ステップを請求項2に係る発明
に対応させれば、ステップ11,12の部分が走行抵抗(パ
ラメータ)算出手段に相当し、ステップ13の部分が基準
スロットル開度算出手段に相当し、ステップ14の部分が
スロットル開度検出手段に相当し、ステップ15〜18の部
分が変速速度補正手段に相当する。
【0037】次に本発明の他の実施例(請求項3に係る
発明に対応)について説明する。この実施例では、図5
の変速速度算出ルーチンに代えて、図9の変速速度算出
ルーチンを実行する点が相違する。図9の変速速度算出
ルーチンについて説明する。ステップ11〜ステップ15ま
では、同一であるので、説明を省略し、ステップ15の次
のステップ21以降について説明する。
【0038】ステップ21では、余裕開度TVORLP≦
0か否かを判定する。NO(余裕開度TVORLP>
0)の場合、すなわち、駆動力相当の実際のスロットル
開度TVOが走行抵抗相当の基準スロットル開度RLT
VOよりある程度大きいときは、ステップ22へ進む。ス
テップ22では、実際のスロットル開度TVOに基づい
て、スロットル開度変化速度ΔTVO=TVO−TVO
old (TVOold はスロットル開度の前回値)を算出す
る。この後、ステップ24へ進む。
【0039】YES(余裕開度TVORLP≦0)の場
合、すなわち、駆動力相当の実際のスロットル開度TV
Oが走行抵抗相当の基準スロットル開度RLTVOとほ
ぼ等しいかそれより小さいときは、ステップ23へ進む。
ステップ23では、実際値を無視して、スロットル開度変
化速度ΔTVO=0とみなす。この後、ステップ24へ進
む。
【0040】ステップ24では、スロットル開度変化速度
ΔTVOから、図10のマップを参照して、目標イナーシ
ャトルクTTINRを算出する。ここで、スロットル開
度変化速度ΔTVOが大きい程、目標イナーシャトルク
TTINRは大きくなる。ステップ25では、変速機の出
力軸回転数Noと現在の変速比Rとを検出する。ステッ
プ26では、目標イナーシャトルクTTINRと、変速機
の出力軸回転数Noと、現在の変速比Rとから、次式に
従って、変速速度SVを算出する。尚、ENGINRは
エンジンイナーシャ相当の定数である。
【0041】 SV=TTINR/(ENGINR・No・R) ステップ27では、実際の変速比Rと基本変速比BaseRと
の偏差に応じて設定される変速進行割合Raに基づい
て、基本変速比BaseRに実際の変速比Rが近づくほどよ
り小さく補正して、最終的な変速速度SVとする。本実
施例では、車両に対する走行抵抗パラメータ(車速,勾
配相当値)を算出し、走行抵抗にほぼ等しい駆動力が得
られる基準スロットル開度RLTVOを算出する一方、
実際の駆動力に相当する実際のスロットル開度TVOを
検出して、実際のスロットル開度TVOと基準スロット
ル開度RLTVOとの差(余裕開度TVORLP)を算
出する。そして、余裕開度TVORLP≦0のとき、す
なわち、駆動力相当の実際のスロットル開度TVOが走
行抵抗相当の基準スロットル開度RLTVOとほぼ等し
いかそれより小さいときは、変速速度SV補正パラメー
タであるスロットル開度変化速度ΔTVO=0とみな
す。そして、スロットル開度変化速度ΔTVOに対応さ
せて比例的に目標イナーシャトルクTTINRを定め、
この目標イナーシャトルクTTINRに対応させて比例
的に変速速度SVを算出する。
【0042】このように、スロットル開度変化速度ΔT
VOに基づいて、変速速度SVを補正することを前提と
して、駆動力相当の実際のスロットル開度TVOが走行
抵抗相当の基準スロットル開度RLTVOとほぼ等しい
かそれより小さいときに、変速速度SV補正パラメータ
であるスロットル開度変化速度ΔTVO=0とみなす。
よって、駆動力相当の実際のスロットル開度TVOが走
行抵抗相当の基準スロットル開度RLTVOを上回らな
い限り、スロットル開度変化速度ΔTVO=0とみなさ
れて、変速速度SVが小さくなる。よって、走行抵抗以
下での変速速度が比較的遅めに設定されるので、定常走
行時の変速速度が安定し、運転性が向上する。
【0043】尚、図9の各ステップを請求項3に係る発
明に対応させれば、ステップ11,12の部分が走行抵抗
(パラメータ)算出手段に相当し、ステップ13の部分が
基準スロットル開度算出手段に相当し、ステップ14の部
分がスロットル開度検出手段に相当し、ステップ22の部
分がスロットル開度変化速度算出手段に相当し、ステッ
プ21,23の部分がスロットル開度変化速度固定手段に相
当し、ステップ24〜26の部分が変速速度補正手段に相当
する。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、駆動力と走行抵抗との差に基づいて、走行
抵抗付近での変速速度を比較的遅めに設定できるので、
定常走行時の変速速度が安定し、運転性が向上するとい
う効果が得られる。請求項2に係る発明によれば、実際
のスロットル開度と走行抵抗相当の基準スロットル開度
との差に基づいて、走行抵抗付近での変速速度を比較的
遅めに設定できるので、定常走行時の変速速度が安定
し、運転性が向上するという効果が得られる。
【0045】請求項3に係る発明によれば、スロットル
開度の変化速度に基づいて変速速度を補正する場合に、
スロットル開度が走行抵抗相当の基準スロットル開度を
上回らない限り、スロットル開度の変化速度がほぼ0と
みなされて、変速速度が比較的遅めに設定されるので、
定常走行時の変速速度が安定し、運転性が向上するとい
う効果が得られる。
【0046】請求項4に係る発明によれば、走行抵抗を
路面の勾配抵抗を含んで算出することとしたので、登坂
路においても好適に変速速度を制御できるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図3】 本発明の一実施例のシステム図
【図4】 変速制御ルーチンのフローチャート
【図5】 変速速度算出ルーチンのフローチャート
【図6】 勾配算出ルーチンのフローチャート
【図7】 基準スロットル開度算出用マップを示す図
【図8】 目標イナーシャトルク算出用マップを示す図
【図9】 本発明の他の実施例の変速速度算出ルーチン
のフローチャート
【図10】 同上他の実施例の目標イナーシャトルク算出
用マップを示す図
【符号の説明】
1 無段変速機 2 プライマリプーリ 3 セカンダリプーリ 9 コントローラ 10 車速センサ 11 スロットルセンサ 12 エンジン回転センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の運転状態に基づいて基本変速比を算
    出する基本変速比算出手段と、所定の変速速度に従って
    実際の変速比を前記基本変速比に近づけるように変速機
    の変速要素を制御する変速比制御手段と、を備える車両
    用無段変速機の制御装置において、 車両に対する走行抵抗を算出する走行抵抗算出手段と、 車両の駆動力を算出する駆動力算出手段と、 駆動力と走行抵抗との差に基づいて、前記変速速度を補
    正する変速速度補正手段と、 を設けたことを特徴とする車両用無段変速機の制御装
    置。
  2. 【請求項2】車両の運転状態に基づいて基本変速比を算
    出する基本変速比算出手段と、所定の変速速度に従って
    実際の変速比を前記基本変速比に近づけるように変速機
    の変速要素を制御する変速比制御手段と、を備える車両
    用無段変速機の制御装置において、 車両に対する走行抵抗を算出する走行抵抗算出手段と、 車両の運転状態から前記走行抵抗にほぼ等しい駆動力が
    得られる基準スロットル開度を算出する基準スロットル
    開度算出手段と、 実際のスロットル開度を検出するスロットル開度検出手
    段と、 実際のスロットル開度と前記基準スロットル開度との差
    に基づいて、前記変速速度を補正する変速速度補正手段
    と、 を設けたことを特徴とする車両用無段変速機の制御装
    置。
  3. 【請求項3】車両の運転状態に基づいて基本変速比を算
    出する基本変速比算出手段と、所定の変速速度に従って
    実際の変速比を前記基本変速比に近づけるように変速機
    の変速要素を制御する変速比制御手段と、実際のスロッ
    トル開度を検出するスロットル開度検出手段と、スロッ
    トル開度の変化速度を算出するスロットル開度変化速度
    算出手段と、スロットル開度の変化速度に基づいて前記
    変速速度を補正する変速速度補正手段と、を備える車両
    用無段変速機の制御装置において、 車両に対する走行抵抗を算出する走行抵抗算出手段と、 車両の運転状態から前記走行抵抗にほぼ等しい駆動力が
    得られる基準スロットル開度を算出する基準スロットル
    開度算出手段と、 実際のスロットル開度が前記基準スロットル開度とほぼ
    等しいかそれより小さいときに前記変速速度補正手段に
    入力されるスロットル開度の変化速度をほぼ0とするス
    ロットル開度変化速度固定手段と、 を設けた特徴とする車両用無段変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】前記走行抵抗算出手段は、路面の勾配抵抗
    を含んで走行抵抗を算出するものであることを特徴とす
    る請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の車両用無
    段変速機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002333063A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Nissan Motor Co Ltd 変速比無限大無段変速機の変速制御装置
FR2909414A3 (fr) * 2006-11-30 2008-06-06 Renault Sas Dispositif d'elaboration d'une consigne de vitesse de pilotage d'un systeme de propulsion , en fonction d'une pente d'une voie sur laquelle se deplace le dit systeme dynamique.

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FR2909414A3 (fr) * 2006-11-30 2008-06-06 Renault Sas Dispositif d'elaboration d'une consigne de vitesse de pilotage d'un systeme de propulsion , en fonction d'une pente d'une voie sur laquelle se deplace le dit systeme dynamique.

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