JPH08326452A - 門 扉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は比較的間口の広い場所に用いる門
扉に関するもので、引き込む場合に方向を変えることに
より異なる位置に収納することができるものである。 【構成】 水平方向に揺動するよう上下２ヶ所で枢着さ
れた複数枚の門扉から成る門扉本体と、枢着軸の下方の
軸が固定された両側に地表を走行する車輪を設けた台車
とから成り、台車の中央下部に設けた案内ロ−ラが地表
に埋設された案内レ−ル内を門扉の移動に従って走行す
る門扉。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は比較的間口の広い場所
に用いる門扉でありながら引き込む場合に方向を変える
ことができる門扉を提供するものである。

【０００２】

【従来の技術】アコーディオン型でない丈夫な門扉にあ
っては、間口が広くなると引き込みにも同様の長さを必
要とするものである。そのため本出願人は、実公昭５８
−８８５３号（実願昭５２−１６０９３０号）の考察に
おいて、折り畳み式の門扉を提案し、また実公昭５５−
３３０３８号（実願昭５４−１２３３９９号）および実
公昭５４−５５５４号（実願昭４９−５０７３５号）の
考案において主扉と複数個の従扉とから成り、これら各
扉が同一軌条を走行することにより各扉が重合できるよ
うにした門扉を提案した。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の考
案とは異なり、複数枚の扉は引き込まれた場合も重合せ
ず、そのため開閉が容易であり、かつ、引き込み場所を
間口とは異なる場所、即ち、間口と交叉する位置に引き
込むことにより、例えば角地において２つの辺を利用す
ることができるようにするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は複数枚の扉が
連結されて門扉本体を構成するものであり、各扉は、各
々水平方向に揺動するよう上下２ヶ所で枢着されてい
る。そして、その枢着軸の下方の軸は扉の両側に突出す
る台車に固定されており、台車には、両側に地表を走行
する車輪が設けられている。台車にはさらにその中央下
部に案内ロ−ラが設けられており、この案内ロ−ラは、
地表に埋設された案内レ−ル内において門扉の移動に従
って走行するものである。

【０００５】この発明は、また案内ロ−ラが案内レ−ル
内を走行する場合に上方に浮き上がらないようにするた
め、案内レ−ルの上方開口部に係止部を設けて開口を狭
めている構造、あるいは案内レ−ルの両側に案内レ−ル
と平行につば部を有するレ−ルを埋設し、このつば部と
台車の両側に固定した係止片が摺動する構造を採用して
いる。

【０００６】

【実施例】図において１は門扉本体、２は台車、３は案
内レ−ルであり、門扉本体１は複数枚の扉１ａ，１ｂ…
１ｎが水平方向に揺動できるように枢着されている。枢
着の手段は各種構造が採用できるが、この実施例では、
各扉１ａ，１ｂ…１ｎ端部に断面コ字型の軸受４，４が
固定され、この軸受４，４に通した軸５により各扉は枢
着されている。そしてこの実施例では軸受は上下２個存
し、下方の軸受の軸５は扉１ａ，１ｂ…１ｎと交叉する
方向の両側に車輪６，６を備えた台車２の上部に固定さ
れている。

【０００７】７は案内ロ−ラであり、台車２の中央下部
に固定した取付具８を介して設けられており、前後に２
個存し、水平方向に回転可能である。案内レ−ル３は地
表に埋設された溝を構成し、前記案内ロ−ラ７は、この
案内レ−ル３内を門扉本体１の移転に従って走行する。
なお同中９は案内レ−ルの上部開口を狭めて案内ロ−ラ
が浮き上がるのを防止するための係止部であり、案内レ
−ル３に連続して、または間歇的に設けるものである。

【０００８】図５に示す他の実施例では、案内レ−ル３
の両側に案内レ−ル３と平行につば部１０を有するレ−
ル１１が埋設されており、このレ−ル１１のつば部１０
と台車２の両側に設けた係止片１２が係合して摺動する
ものである。

【０００９】

【作用】この発明の門扉本体１は台車２の車輪６により
地表を走行して移動でき、その移動に際し、案内レ−ル
３が曲線を形成する場合であっても、各扉１ａ，１ｂ…
１ｎが各々水平方向に揺動する様枢着されていること、
および、案内レ−ル３内を走行する案内ロ−ラ７が台車
２の下部に存し、かつ台車２が下方の軸受と固定されて
いることにより、案内レ−ルに沿って移動することがで
きるものである。

【００１０】

【発明の効果】以上のような構造より成るので、この発
明の門扉本体は広い間口に用いる長いものであっても、
間口を開放する場合には案内レ−ルの一部を例えば図２
に示すように円弧状に設けることにより、間口に対して
交叉する位置に収納することが可能となるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】正面図

【図２】平面図

【図３】扉の枢着部と台車を示す正面図

【図４】同側面図

【図５】他の実施例の側面図

【符号の説明】

１…門扉本体 ２…台車 ３…案内レ−ル ４…軸受 ５…軸 ６…車輪 ７…案内ロ−ラ ８…取付具 ９…係止部 １０…つば部 １１…レ−ル １２…係止片

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数枚の扉が水平方向に揺動する様枢着
   された門扉本体１と、扉を枢着している軸５が固定され
   ている両側に地表を走行する車輪６を持つ台車２と、該
   台車２の下方に取り付けられた案内ロ−ラ７とから成
   り、門扉本体１を移動した場合に案内ロ−ラ７が、埋設
   された案内レ−ル３内を門扉本体１の移動に従って走行
   する門扉。
2. 【請求項２】 案内レ−ル３の上方の開口部が係止部９
   により狭められている請求項１記載の門扉。
3. 【請求項３】 案内レ−ル３の両側に案内レ−ル３と平
   行につば部１０を有するレ−ル１１が埋設されており、
   このつば部１０と、台車の両側に固定された係止片１２
   とが摺動する請求項１記載の門扉。
4. 【請求項４】 案内ロ−ラ７が、台車２の下部におい
   て、取付具８を介して前後に一対ずつ取り付けられてい
   る門扉