JPH0832630A - Pwm信号によるデータ通信方法およびその装置 - Google Patents

Pwm信号によるデータ通信方法およびその装置

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JPH0832630A
JPH0832630A JP19000494A JP19000494A JPH0832630A JP H0832630 A JPH0832630 A JP H0832630A JP 19000494 A JP19000494 A JP 19000494A JP 19000494 A JP19000494 A JP 19000494A JP H0832630 A JPH0832630 A JP H0832630A
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Michiaki Negishi
道明 根岸
Masaru Okano
優 岡野
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DENGIYOUSHIYA KIKAI SEISAKUSHO KK
Dengyosha Machine Works Ltd
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DENGIYOUSHIYA KIKAI SEISAKUSHO KK
Dengyosha Machine Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PWMデータの信号平均値としての直流成分
を等価信号で相殺することで、受信側で直流成分の変動
によりパルス幅を誤って検出しないようにする。 【構成】 アップダウンカウンタ14のクロック端子に
カウントパルス発振器22よりカウントパルスを与え、
アップダウン制御端子にスイッチ手段12を介して複数
のPWM信号からなるPWMデータを与える。カウンタ
14のカウント値が“1”以上でリセット・セット・フ
リップフロップ24は“L”を出力し、“0”以下で
“H”を出力する。等価パルス発振器26からデューテ
ィー比が50%から大幅にずれた等価パルスをEx−O
R回路18に与え、フリップフロップ24の出力により
そのまままたは反転して等価信号としてスイッチ手段1
6を介して出力する。スイッチ手段12はシーケンサー
20により制御され、PWMデータ期間と等価信号期間
とを周期的に交互に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のPWM信号から
なるPWMデータによるデータ通信において、受信側で
PWMデータに含まれる信号平均値としての直流成分の
ためにPWM信号のパルス幅が誤って検出されないよう
にしたPWM信号によるデータ通信方法およびその装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PWM信号は、周知のとおり、所定周波
数の信号の一周期の間で、信号内容に応じて“1”と
“0”のデューティー比が変えられるものである。そこ
で、このデューティー比が50%以外の場合には信号の
平均値としての直流成分を含むこととなる。受信側にあ
っては、一般的に“1”と“0”の信号レベルの間に基
準電圧を設けてPWM信号のパルス幅が検出されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PWMデータに直流成
分が含まれると、パルス幅を検出するための基準電圧に
対して、PWMデータが直流成分に応じて相対的に電圧
変動し易い。特に、狭帯域伝送路を通じて伝送されたP
WMデータの電圧変動が著しい。PWMデータが“1”
と“0”の2値のみを有する図8に実線で示すごとく矩
形波形であれば、PWMデータが電圧変動しても“1”
と“0”の検出に誤りは生じない。しかしながら、PW
Mデータが伝送される伝送路にあっては、抵抗成分のみ
ならずインダクタンス成分およびキャパシタンス成分が
含まれており、図8に破線で示すごとく、受信側に入来
するPWMデータは立ち上がり立ち下がりの部分がだれ
たものとなる。この結果、本来のPWM信号のデューテ
ィー比がT1:T2であったものが、基準電圧がSaであ
ればデューティー比がt1a:t2aとなり、また基準電
圧がSbであればt1b:t2bとなり、異なったデュー
ティー比の信号として検出される。特に、電話回線等の
狭帯域伝送路にあっては、波形のだれが大きいために、
直流成分による影響は大きなものとなる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、PWMデータと等価信号を交互に送信し、PWM
データに含まれる直流成分を等価信号に含まれる直流成
分で相殺させるようになし、全体として直流成分を含ま
ないようにして送信を行なうPWM信号によるデータ通
信方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明のPWM信号によるデータ通信方法は、複
数のPWM信号からなるPWMデータと等価信号とを周
期的に交互に送信し、前記PWMデータに含まれる信号
平均値としての直流成分を検出し、前記等価信号を、前
記検出された直流成分と極性が逆で大きさが同じ直流成
分を信号平均値として含むパルス信号で形成する。
【0006】本発明のPWM信号によるデータ通信装置
は、複数のPWM信号からなるPWMデータに含まれる
直流成分を検出する直流成分検出手段と、前記検出され
た直流成分と極性が逆で大きさが同じ直流成分を含むパ
ルス信号で等価信号を形成する等価信号形成手段と、前
記PWMデータとこれに応じた前記等価信号を周期的に
交互に送信する切換手段と、を備えて構成されている。
【0007】そして、前記PWM信号の周期より短い周
期のカウントパルスを発振するカウントパルス発振器
と、前記PWM信号の“1”と“0”の期間に応じてア
ップカウントとダウンカウントに切り換えられて前記カ
ウントパルスをカウントするカウンタと、このカウンタ
のカウント値が所定値より大きいか否かにより出力を切
り換える反転手段と、により前記直流成分検出手段を形
成し、“1”と“0”の期間が異なるパルス信号を発振
する等価パルス発振器と、前記パルス信号を前記反転手
段の出力に応じて“1”と“0”とをそのまままたは反
転して出力する反転制御手段と、により前記等価信号形
成手段を形成して構成されている。
【0008】さらに、前記カウンタを、前記PWMデー
タを送信する間はこのPWMデータに応じてアップカウ
ントとダウンカウントを切り換え、前記等価信号を送信
する間は前記反転制御手段の出力に応じてアップカウン
トとダウンカウントを切り換えるように構成することも
できる。
【0009】また、前記反転手段を、リセット・セット
・フリップフロップを用いて前記カウンタのカウント値
が“1”以上で出力を“0”としカウント値が“0”以
下で出力を“1”とするように形成し、前記反転制御手
段を、Ex−OR回路で形成することもできる。
【0010】そしてさらに、前記切換手段を、シーケン
サーにより制御されるスイッチ手段で形成し、このスイ
ッチ手段を、前記PWMデータを送信する間はこのPW
Mデータを出力端に与えるととともに前記カウンタ手段
に与え、前記等価信号を送信する間はこの等価信号を出
力端に与えるとともに前記カウンタに与えるように構成
しても良い。
【0011】
【作 用】請求項1または2記載のPWM信号によるデ
ータ通信方法およびその装置にあっては、PWMデータ
に含まれる直流成分が、等価信号に含まれる直流成分に
よって相殺され、PWMデータと等価信号が周期的に交
互に送信されるので、全体として直流成分が含まれない
信号となる。この等価信号は、パルス信号で形成するの
で、PWMデータと同様に、狭帯域伝送路、特に低域が
伝送され難い伝送路であっても送信し得る。
【0012】そして、請求項3記載のPWM信号による
データ通信装置にあっては、PWMデータの“1”と
“0”期間の差がカウンタのカウント値の変化として検
出される。そして、カウント値が所定値より大きいか小
さいかにより、直流成分を相殺するように等価信号の極
性が設定される。
【0013】さらに、請求項4記載のPWM信号による
データ通信装置にあっては、等価信号を送信する間は、
等価信号によりカウンタのアップカウントとダウンカウ
ントを制御するので、PWMデータの直流成分を相殺す
る等価信号の極性に応じてカウンタは所定値に近づく方
向にカウント値を変化させるように制御され、カウント
値が所定値に一致すれば、直流成分の相殺が達成された
こととなる。したがって、等価信号がPWMデータの直
流成分を相殺するために一方の極性を維持する期間が適
宜に制御される。
【0014】また、請求項5記載のPWM信号によるデ
ータ通信装置にあっては、リセット・セット・フリップ
フロップを用いて、カウント値が“1”以上で出力を
“0”とし、カウント値が“0”以下で出力を“1”と
するので、このリセット・セット・フリップフロップの
出力により等価信号の極性を簡単な構成で設定し得る。
そして、このリセット・セット・フリップフロップの出
力に応じてEx−OR回路で等価パルスの極性をそのま
ままたは反転するので、等価信号の極性を反転制御する
構成が極めて簡単である。
【0015】そしてさらに、請求項6記載のPWM信号
によるデータ通信装置にあっては、シーケンサーとスイ
ッチ手段により、PWMデータの送信と等価信号の送信
との期間および周期をシーケンサーのプログラム設定に
より簡単に設定し得る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図5を参
照して説明する。図1は、本発明のPWM信号によるデ
ータ通信装置の一実施例を示すブロック回路図であり、
図2は、本発明のPWM信号によるデータ通信装置から
送信される信号の一例を示す図であり、図3は、図1に
おけるアップダウンカウンタとリセット・セット・フリ
ップフロップの動作を説明する図であり、図4は、Ex
−OR回路の動作を説明する図であり、図5は、PWM
データの直流成分が相殺されたのちの等価信号を説明す
る図である。
【0017】まず、本発明のPWM信号によるデータ通
信装置の構造を図1を参照して説明する。複数のPWM
信号が順次に与えられる入力端子10が、2回路2接点
のスイッチ手段12の2回路の一方の接続接点1a,2
aにともに接続される。一方の回路の選択接点1cは、
アップダウンカウンタ14のアップダウン制御端子に接
続され、他方の回路の選択接点2cは、送信出力端子1
6に接続される。また、他方の接続接点1b,2bは、
ともにEx−OR回路18の出力端に接続される。この
スイッチ手段12は、予めプログラムが設定されるシー
ケンサー20により切り換え制御がなされる。
【0018】アップダウンカウンタ14のクロック端子
は、カウントパルス発振器22の出力端に接続される。
さらに、アップダウンカウンタ14のカウント値が
“1”以上であること、および“0”以下であることを
示す信号が出力される2つの端子が、リセット・セット
・フリップフロップ24のセット端子とリセット端子に
接続される。そして、このリセット・セット・フリップ
フロップ24の出力端子が、Ex−OR回路18の一方
の入力端に接続される。Ex−OR回路18の他方の入
力端は、等価パルス発振器26の出力端に接続される。
【0019】シーケンサー20は、スイッチ手段12の
選択接点1c,2cを、一方の接続接点1a,2aに接
続するPWMデータ期間と、他方の接続接点1b,2b
に接続する等価信号期間とに周期的に交互に切り換え制
御する。そこで、PWMデータ期間にあっては、入力端
子10に与えられたPWMデータが一方の接続接点2a
と選択接点2cを介して送信出力端子16から出力さ
れ、等価信号期間では、Ex−OR回路18の出力が他
方の接続接点2bと選択接点2cを介して送信出力端子
16から出力される。なお、PWMデータ期間に比べて
等価信号期間は短く、PWMデータ期間と等価信号期間
の一対で、1ラインが形成される。後述するごとく、P
WMデータに対応させて等価信号を形成するので、デー
タ伝送的には先行するPWMデータとこれに続く等価信
号で1ラインが形成されるが、PWMデータの同期を形
成するための同期信号期間がPWMデータに先行するな
らば、等価信号を後続するラインの同期信号期間に重畳
させることができる。そこで、送信出力端子16から送
信される信号は、図2のごとく形成される。
【0020】そして、カウントパルス発振器22は、P
WM信号の周波数に比べて高い周波数、例えば数十倍の
周波数に設定される。アップダウンカウンタ14は、P
WMデータの“1”でアップカウントに、“0”でダウ
ンカウントに制御される。そこで、図3(a)のPWM
信号に対して、アップダウンカウンタ14のカウント値
は、図3(b)のごとく変動する。そこで、リセット・
セット・フリップフロップ24は、カウント値が“1”
以上であれば“L”レベルを、カウント値が“0”以下
であれば“H”レベルを図3(c)のごとく出力する。
【0021】そこで、図2の1ラインのPWMデータ期
間が終了した時点のアップダウンカウンタ14のカウン
ト値によりPWMデータ期間の直流成分の大きさが示さ
れ、またこの直流成分を相殺するための等価信号の直流
成分の極性がリセット・セット・フリップフロップ24
の出力により設定される。
【0022】なお、カウントパルス発振器22の周波数
は、高いほど直流成分を精度良く相殺することが可能と
なるが、それだけカウント値が大きくなる可能性があっ
てアップダウンカウンタ14に大容量のものが必要とな
り、経済的でなくなる。
【0023】また、等価パルス発振器26は、図4
(a)に示すごとくデューティー比が50%から大幅に
ずれたパルス、例えば“H”対“L”のデューティー比
が1:12のパルスを出力する。その周期は、PWM信
号より大きなもので、例えばPWM信号の13倍に設定
される。そして、Ex−OR回路18は、リセット・セ
ット・フリップフロップ24から“L”レベルの出力が
与えられていれば、等価パルスをそのまま出力し、
“H”レベルが与えられていれば等価パルスを反転して
出力する。そこで、リセット・セット・フリップフロッ
プ24の出力とEx−OR回路の出力の関係は、図4
(b),(c)のごときとなる。このEx−OR回路の
出力は、リセット・セット・フリップフロップ24の出
力が“L”レベルであれば負の直流成分を含み、“H”
レベルであれば正の直流成分を含むこととなる。
【0024】この結果、先行するPWMデータが正の直
流成分を含むならば、アップダウンカウンタ14のカウ
ント値は“1”以上でリセット・セット・フリップフロ
ップ24の出力は“L”となり、これに続く等価信号と
してのEx−OR回路18の出力は、等価パルスがその
ままで負の直流成分を含み、PWMデータの正の直流成
分が相殺されることとなる。また、先行するPWMデー
タが負の直流成分を含むならば、これに続く等価信号と
してのEx−OR回路18の出力は、等価パルスが反転
されて正の直流成分を含み、同様にPWMデータの負の
直流成分が相殺されることとなる。
【0025】ところで、PWMデータに含まれる直流成
分の極性に対応させて、等価パルスをそのまままたは反
転させて等価信号としただけでは、PWMデータの直流
成分の大きさと等価信号の逆極性の直流成分の大きさが
一致しない。そこで、実施例にあっては、等価信号の期
間は、アップダウンカウンタ14のアップダウン制御端
子に、PWMデータに代えてEx−OR回路18の出力
がスイッチ手段12の接続接点1bと選択接点1cを介
して与えられる。すると、PWMデータの終了時にカウ
ント値が“1”以上であれば、Ex−OR回路18の出
力は“L”レベルであってダウンカウントにアップダウ
ンカウンタ14は設定される。そして、カウントパルス
の入来毎にカウント値が減少して図5(c)のごとく、
“0”に至ると、ここでリセット・セット・フリップフ
ロップ24が図5(d)のごとく反転して出力は“H”
となり、Ex−OR回路18の出力も反転して、等価パ
ルスが“L”レベルの状態であれば、“H”レベルとな
る。すると、アップダウンカウンタ14はアップカウン
トに切り換わり、次に入来するカウントパルスによりカ
ウント値が“1”となる。このカウント値“1”によ
り、リセット・セット・フリップフロップ24は再度反
転して“L”となり、Ex−OR回路18の出力も再度
反転して“L”レベルとなる。したがって、Ex−OR
回路18の出力は、図5に示すごとく、カウントパルス
毎に“H”と“L”とが交互に切り換わり、直流成分が
含まれない状態となる。
【0026】したがって、等価信号は、PWMデータに
含まれる直流成分を相殺するために頭の部分では逆極性
の直流成分を含むパルスが出力されているが、相殺が完
了すると“H”と“L”が交互に出力されて直流成分の
含まれないパルスに変化する。よって、PWMデータ期
間と等価信号期間で直流成分の相殺が正確になされる。
なお、PWMデータの信号平均値としての直流成分の大
きさとPWMデータ期間の積が、アップダウンカウンタ
14のカウント値として示される。そこで、このカウン
ト値がカウントパルスの入来により“0”となるまでの
期間と、等価パルスの信号平均値としての直流成分の積
が、PWMデータの上記の積と一致するように、等価パ
ルスのデューティー比および電圧値が適宜に設定される
ことは勿論である。
【0027】図6は、本発明のPWM信号によるデータ
通信装置の他の実施例のブロック回路図である。図6に
おいて、図1と同じ回路ブロックには同じ符号を付けて
重複する説明は省略する。
【0028】図6に示す他の実施例で図1に示すものと
相違する点は、PWMデータの終了時のアップダウンカ
ウンタ14のカウント値の絶対値を直流電圧信号に変換
するD/A変換器30が設けられ、このD/A変換器3
0の直流電圧信号に応じて等価パルス発振器26とEx
−OR回路18の間に介装された増幅器32の利得が制
御される。なお、等価信号期間で、アップダウンカウン
タ14のアップダウン制御端子にEx−OR回路18の
出力は与えられず、すくなくともPWMデータの開始時
点でシーケンサー20からの信号でアップダウンカウン
タ14はクリアされて初期状態に設定される。そして、
増幅器32の利得は、PWMデータに含まれる直流成分
に、等価信号期間の全期間の等価信号に含まれる直流成
分が一致するように制御される。
【0029】さらに、図7は、本発明のPWM信号によ
るデータ通信装置のさらに別の実施例のブロック回路図
である。図7において、図1と同じ回路ブロックには同
じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0030】図7に示すさらに別の実施例にあっては、
PWMデータの終了後のアップダウンカウンタ14のカ
ウント値をその極性を含めて直流電圧信号に変換するD
/A変換器が設けられ、このD/A変換器40の直流電
圧信号に応じて等価パルス発振器26が出力された等価
パルスがPWM変調器42によりPWM変調がなされ
る。そして、この変調出力信号が、等価信号としてスイ
ッチ手段12の接続接点2bに与えられる。PWM変調
されて出力される等価信号に含まれる直流成分は、PW
Mデータに含まれる直流成分と一致するように変調制御
されることは勿論である。
【0031】なお、図1および図6に示す実施例におい
て、アップダウンカウンタ14が所定値に予めプリセッ
ト可能であれば、リセット・セット・フリップフロップ
24は、該所定値以上と未満に応じて出力を“H”と
“L”に切り換えるように設定しても良い。また、Ex
−OR回路18に代えて、リセット・セット・フリップ
フロップ24の出力に応じて等価パルスをそのまままた
は反転して出力する適宜な回路を用いても良い。
【0032】そして、スイッチ手段12は、電子回路で
構成されても良いことは勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のPWM信
号によるデータ通信方法およびその装置は構成されてい
るので、以下のごとき格別な効果を奏する。
【0034】請求項1および2記載のPWM信号による
データ通信方法およびその装置にあっては、PWMデー
タに含まれる直流成分が等価信号に含まれる直流成分に
よって相殺され、信号全体として直流成分が含まれな
い。この等価信号は、パルス信号で形成されるので、P
WMデータと同様に狭帯域伝送路で送信し得る。このよ
うにしてPWMデータを直流成分を含まずに送信できる
ので、無信号の状態からPWMデータの送信を開始した
さいに、従来のこの種の装置のごとく信号の平均値とし
ての直流成分が変化しないので、受信側で確実にPWM
信号を受信し得る。特に、電話回線等の狭帯域伝送路に
おいて、その効果は顕著である。
【0035】そして、請求項3記載のPWM信号による
データ通信装置にあっては、PWMデータの“1”と
“0”の期間の差がアップダウンカウンタのカウント値
として簡単に検出できる。そして、このカウント値に応
じて等価信号の極性を設定することで、PWMデータに
含まれる信号の平均値としての直流成分を相殺する直流
成分を含む等価信号を容易に形成できる。
【0036】さらに、請求項4記載のPWM信号による
データ通信装置にあっては、等価信号期間は、等価信号
に応じてアップダウンカウンタが制御されるので、カウ
ント値が直流成分の相殺の程度に応じて所定値に近づ
き、カウント値が所定値と一致したときに相殺が完了し
たことを判別し得る。したがって、カウント値が所定値
となった以後は、等価信号期間内であっても平均値とし
ての直流成分を含まないパルスを送信することができ
る。
【0037】また、請求項5記載のPWM信号によるデ
ータ通信装置にあっては、リセット・セット・フリップ
フロップとEx−OR回路を用いることで、カウンタの
カウント値に応じて等価パルスをそのまままたは反転さ
せて、PWMデータの直流成分を相殺する極性の直流成
分を含む等価信号を簡単な構造で構成し得る。
【0038】そしてさらに、請求項6記載のPWM信号
によるデータ通信装置にあっては、PWMデータ期間と
等価信号期間を切り換えるスイッチ手段を、シーケンサ
ーにより制御するので、各信号の期間および周期を予め
設定し得るプログラムにより簡単に調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPWM信号によるデータ通信装置の一
実施例を示すブロック回路図である。
【図2】本発明のPWM信号によるデータ通信装置から
送信される信号の一例を示す図である。
【図3】図1におけるアップダウンカウンタとリセット
・セット・フリップフロップの動作を説明する図であ
る。
【図4】Ex−OR回路の動作を説明する図である。
【図5】PWMデータの直流成分が相殺されたのちの等
価信号を説明する図である。
【図6】本発明のPWM信号によるデータ通信装置の他
の実施例のブロック回路図である。
【図7】本発明のPWM信号によるデータ通信装置のさ
らに別の実施例のブロック回路図である。
【図8】PWMデータの送信において、信号平均値とし
ての直流成分が変動することで、受信側でのPWM信号
の受信に誤りが生ずることを説明する図である。
【符号の説明】
10 入力端子 12 スイッチ手段 14 アップダウンカウンタ 16 送信出力端子 18 Ex−OR回路 20 シーケンサー 22 カウントパルス発振器 24 リセット・セット・フリップフロップ 26 等価パルス発振器 30,40 D/A変換器 32 増幅器 42 PWM変調器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のPWM信号からなるPWMデータ
    と等価信号とを周期的に交互に送信し、前記PWMデー
    タに含まれる信号平均値としての直流成分を検出し、前
    記等価信号を、前記検出された直流成分と極性が逆で大
    きさが同じ直流成分を信号平均値として含むパルス信号
    で形成することを特徴としたPWM信号によるデータ通
    信方法。
  2. 【請求項2】 複数のPWM信号からなるPWMデータ
    に含まれる直流成分を検出する直流成分検出手段と、前
    記検出された直流成分と極性が逆で大きさが同じ直流成
    分を含むパルス信号で等価信号を形成する等価信号形成
    手段と、前記PWMデータとこれに応じた前記等価信号
    を周期的に交互に送信する切換手段と、を備えて構成す
    ることを特徴としたPWM信号によるデータ通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のPWM信号によるデータ
    通信装置において、前記PWM信号の周期より短い周期
    のカウントパルスを発振するカウントパルス発振器と、
    前記PWM信号の“1”と“0”の期間に応じてアップ
    カウントとダウンカウントに切り換えられて前記カウン
    トパルスをカウントするカウンタと、このカウンタのカ
    ウント値が所定値より大きいか否かにより出力を切り換
    える反転手段と、により前記直流成分検出手段を形成
    し、“1”と“0”の期間が異なるパルス信号を発振す
    る等価パルス発振器と、前記パルス信号を前記反転手段
    の出力に応じて“1”と“0”とをそのまままたは反転
    して出力する反転制御手段と、により前記等価信号形成
    手段を形成して構成することを特徴としたPWM信号に
    よるデータ通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のPWM信号によるデータ
    通信装置において、前記カウンタを、前記PWMデータ
    を送信する間はこのPWMデータに応じてアップカウン
    トとダウンカウントを切り換え、前記等価信号を送信す
    る間は前記反転制御手段の出力に応じてアップカウント
    とダウンカウントを切り換えるように構成することを特
    徴としたPWM信号によるデータ通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のPWM信号によるデータ
    通信装置において、前記反転手段を、リセット・セット
    ・フリップフロップを用いて前記カウンタのカウント値
    が“1”以上で出力を“0”としカウント値が“0”以
    下で出力を“1”とするように形成し、前記反転制御手
    段を、Ex−OR回路で形成することを特徴としたPW
    M信号によるデータ通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のPWM信号によるデータ
    通信装置において、前記切換手段を、シーケンサーによ
    り制御されるスイッチ手段で形成し、このスイッチ手段
    を、前記PWMデータを送信する間はこのPWMデータ
    を出力端に与えるととともに前記カウンタ手段に与え、
    前記等価信号を送信する間はこの等価信号を出力端に与
    えるとともに前記カウンタに与えるように構成すること
    を特徴としたPWM信号によるデータ通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102933003A (zh) * 2012-11-20 2013-02-13 无锡中星微电子有限公司 一种调光电路
JP2018074630A (ja) * 2016-10-24 2018-05-10 富士電機株式会社 電力変換装置

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