JPH08326058A - 法面緑化工法および法面緑化用植生基体 - Google Patents

法面緑化工法および法面緑化用植生基体

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JPH08326058A
JPH08326058A JP15996795A JP15996795A JPH08326058A JP H08326058 A JPH08326058 A JP H08326058A JP 15996795 A JP15996795 A JP 15996795A JP 15996795 A JP15996795 A JP 15996795A JP H08326058 A JPH08326058 A JP H08326058A
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JP
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fertilizer
vegetation
slope
coated
coating material
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JP15996795A
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English (en)
Inventor
Michihei Sakate
三千兵 坂手
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Nisshoku Corp
Original Assignee
Nisshoku Corp
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 木本植物を草本植物と共にバランスよく生長
させることのできる法面緑化工法および法面緑化用植生
基体を提供する。 【構成】 木本種を含む植物種子と、各種の土壌改良
材、保水材と共に、粒状の肥料61を生分解性被覆材料
62で被覆してなる被覆肥料6が混合された植生材料5
を法面1に吹き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として木本植物を成立
させるための法面緑化工法および法面緑化用植生基体に
関する。
【0002】
【従来の技術】道路建設や土地造成等に伴って形成され
る法面には、一般に、その保護と景観を保持するために
植物を植生して緑化が図られている。
【0003】このような緑化工法としては、植物種子や
各種の土壌改良材、保水材、肥料等を混合した植生材料
の吹き付けや、これらの植生材料を付着させた植生マッ
トを法面に敷設する等の方法が採られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような緑化対策
で、近時は、木本種の導入が見なおされつつあり、草本
種との混播がしばしばおこなわれている。しかし、外来
の草本植物は発芽・生育が早く生長力が旺盛であるのに
対して、在来の木本植物の発芽・生育は比較的おだやか
におこなわれるため、木本植物が草本植物によって被圧
を受け、充分に生長することができず、バランスのとれ
た植物社会を形成できないことがあった。
【0005】このような傾向を助長する原因として、施
工当初に施用される肥料を草本植物が積極的に吸収して
急速に生長してしまうため、木本植物との生育力の差が
ますます大きくなるという施肥上の問題がある。この点
に関し、外来の草本植物が肥料が不足すると急に生長が
衰える性質があることから、施工当初に肥効を制限する
ことにより、草本植物の生長を当初遅らせるような施工
方法が考えられるが、このような施工方法は人手を要し
て煩瑣であり、コスト高になり、実際には不可能であっ
た。また、肥効の長期化を図るためにポリオレフィン系
の被覆材料で被覆した肥料を施工する場合においても、
施工当初から肥料成分が徐々に溶出し、同様の難点があ
った。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされ、
木本植物を草本植物と共にバランスよく生長させること
のできる法面緑化工法および法面緑化用植生基体を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するための手段を以下のように構成している。すな
わち、請求項1に記載の発明では、法面に主として木本
植物を成立させるための法面緑化工法にあって、木本種
を含む植物種子と、各種の土壌改良材、保水材と共に、
粒状の肥料を生分解性被覆材料で被覆してなる被覆肥料
が混合された植生材料を法面に吹き付けることを特徴と
している。
【0008】請求項2に記載の発明では、法面に主とし
て木本植物を成立させるための法面緑化用植生基体にあ
って、木本種を含む植物種子と、各種の土壌改良材、保
水材と共に、粒状の肥料を生分解性被覆材料で被覆して
なる被覆肥料が植生マットに付着されてなることを特徴
としている。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明における前記被覆肥料が、ポリオレフィン系等
の被覆材料で被覆された粒状肥料をさらに生分解性被覆
材料で被覆してなることを特徴としている。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載の発明における前記被覆肥料が、ポリオレフィン系等
の被覆材料で被覆された粒状肥料をさらに生分解性被覆
材料で被覆してなることを特徴としている。
【0011】
【作用】微生物によって生分解性被覆材料が分解される
までは肥料が土壌中に溶出せず、従って、その間、外来
の草本種の発芽・生育が抑制され、木本種の発芽・生育
が優先される。
【0012】そして、木本種が充分生長する頃には、生
分解性被覆材料が分解されて肥料が土壌中に溶出し、草
本種と共に木本種にも肥効が作用し、両者のバランスの
よい生長が図られる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、吹付方法による法面緑化工法の説
明図で、符号1は山腹に形成された法面、2は法面1上
に敷設された目合の粗いネット、3はそのネット2を止
めるためのアンカー、4は吹付ノズル、5はその吹付ノ
ズル4から法面1に吹き付けられる植生材料である。
【0014】その植生材料5は、木本種を含む各種植物
種子と、各種の土壌改良材、保水材および被覆肥料6が
混合されたものである。その被覆肥料6は、粒状の肥料
61の外側に生分解性被覆材料62を被覆させたもの
で、肥料養分の初期溶出を抑制するようにしたものであ
る。
【0015】その被覆材料62としては、例えば脂肪酸
ポリエステルを主成分とする生分解性樹脂や、3−ヒド
ロオキシブチレート、でんぷんと汎用プラスチックをブ
レンドした物質等を用いることができる。これらはいず
れも土中の微生物によって次第に分解される性質がある
が、半透膜のように外部の水分を吸い込むことはなく、
従って、微生物によって分解されてしまうまでは、たと
え、降雨や散水等によっても分解されず、所定の期間中
は肥料を溶出させることはない。
【0016】肥料養分の溶出を阻止しうる期間は、被覆
材料62の厚さによって適宜に設定することが可能であ
り、その厚さは製造段階で設定することができ、施工当
初の例えば3ヶ月〜1年半程の間で、使用条件に応じて
適宜な厚さのものを求めることができるように用意する
ことが可能である。
【0017】このような被覆肥料6を混合した植生材料
5を法面1上に散布することによって、微生物によって
生分解性被覆材料62が分解されるまでは肥料61が土
壌中に溶出せず、従って、その間、外来の草本種の発芽
・生育が抑制され、木本種の発芽・生育が優先される。
そして、木本種が充分生長する頃には、生分解性被覆材
料62が分解されて肥料61が土壌中に溶出し、草本種
と共に木本種にも肥効が作用し、バランスのよい生長が
図られることとなる。
【0018】図2はネット21の裏面(法面1と対応す
る面側)に、ポリビニルアルコール等の水溶性糊材22
により、木本種を含む各種植物種子と、各種の土壌改良
材、保水材および被覆肥料6を混合した植生材料23を
付着させて植生マット24を形成したものである。
【0019】このような植生マット24をアンカーや止
め釘等を用いて法面1上に敷設することにより、植生材
料23を法面1上に安定に定着させつつ、その施工当初
には、木本種を優先的に発芽・生育させ、所定期間経過
後には、肥料61が土壌中に溶出して草本種と共に木本
種にも肥効が作用し、バランスのよい生長が図られる。
【0020】図3は、網状体31に、木本種子32を含
む植生基材(植生材料)33を収容させる収容部34を
形成して、その網状体31の裏面に水溶性糊材35で被
覆肥料6と草本種子36を付着させて植生マット37と
したものである。この場合、その植生基材33は、例え
ば比較的大きな粒径を有する木本種子32の他に、土壌
改良材、保水材を速効性の肥料と共に混合させたものを
腐食性の布材で筒状に形成した袋内に充填するか、この
ような袋を用いずに圧縮プレスによって棒状に成形する
ことにより得られる。なお、その被覆肥料6を植生基材
33中に含めてもよく、また、木本種子32を網状体3
1の裏面に付着させてもよい。
【0021】図4は被覆肥料6を製造するための装置の
概略構成を示し、符号41は被覆生成塔、42はブロ
ア、43は液状の被覆材料62を噴霧供給するためのノ
ズル、44は粒状の肥料61を投入するための供給口、
45は排ガス出口、46は取出口で、被覆生成塔41内
に投入された肥料61に対して下方から熱風を送給する
ことにより、肥料61を対流させつつ、その肥料61に
対してノズル43から被覆材料62を噴霧させることに
よって、肥料61の外面に被覆材料62を被着させるこ
とができ、生成された被覆肥料6は下部の取出口46か
ら取り出すことができる。なお、液状の被覆材料62は
ノズル43に加圧供給させるようにし、また、ノズル4
3には噴射効果を高めるための絞り弁(図示省略)を設
けるのが好ましい。
【0022】また、図示は省略するが、ポリオレフィン
系の被覆材料で被覆した粒状肥料をさらに生分解性被覆
材料で被覆することにより、一定期間肥料養分が全く溶
出せず、その後の微生物の活動により表層の生分解性被
覆が破壊され徐々に溶出を開始するようにできる。この
一定期間肥料の溶出が抑制されることにより木本植物が
良好に発芽・生育し、草本植物による被圧から防止さ
れ、草本植物と木本植物がバランスよく成立する理想的
な植物相を形成することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または請
求項2に記載の発明によれば、木本種を含む植物種子
と、各種の土壌改良材、保水材と共に、粒状肥料を生分
解性被覆材料で被覆してなる被覆肥料が混合された植生
材料を法面に施工するので、施工当初には、肥料の養分
が土壌中に溶出せず、その間、外来の草本種の発芽・生
育が抑制され、木本種の発芽・生育が優先される。そし
て、木本種が充分生長する頃には生分解性被覆材料が分
解されて肥料が溶出し、木本種とともに草本種にも肥効
が作用し、バランスのよい生長が図られる。
【0024】請求項3または請求項4に記載の発明によ
れば、ポリオレフィン系の被覆材料で被覆した粒状肥料
をさらに生分解性被覆材料で被覆するので、一定期間肥
料養分が全く溶出せず、その後の微生物の活動により表
層の生分解性被覆が破壊され徐々に溶出を開始するよう
にでき、この一定期間肥料の溶出が抑制されることによ
り木本植物が良好に発芽・生育し、草本植物による被圧
から防止され、同様に、草本植物と木本植物がバランス
よく成立する理想的な植物相を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の法面緑化工法の一実施例を説明するた
めの模式図である。
【図2】同植生マットの一実施例を示す斜視図である。
【図3】同植生マットの異なる実施例を示す斜視図であ
る。
【図4】同被覆肥料の製造装置の基本的な構成を示す模
式図である。
【符号の説明】 1…法面、5,23,33…植生材料、6…被覆肥料、
61…肥料、62…被覆材料、24,37…植生マッ
ト。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面に主として木本植物を成立させるた
    めの法面緑化工法において、木本種を含む植物種子と、
    各種の土壌改良材、保水材と共に、粒状の肥料を生分解
    性被覆材料で被覆してなる被覆肥料が混合された植生材
    料を法面に吹き付けることを特徴とする法面緑化工法。
  2. 【請求項2】 法面に主として木本植物を成立させるた
    めの法面緑化用植生基体において、木本種を含む植物種
    子と、各種の土壌改良材、保水材と共に、粒状の肥料を
    生分解性被覆材料で被覆してなる被覆肥料が植生マット
    に付着されてなることを特徴とする法面緑化用植生基
    体。
  3. 【請求項3】 前記被覆肥料が、ポリオレフィン系等の
    被覆材料で被覆された粒状肥料をさらに生分解性被覆材
    料で被覆してなることを特徴とする請求項1に記載の法
    面緑化工法。
  4. 【請求項4】 前記被覆肥料が、ポリオレフィン系等の
    被覆材料で被覆された粒状肥料をさらに生分解性被覆材
    料で被覆してなることを特徴とする請求項2に記載の法
    面緑化用植生基体。
JP15996795A 1995-06-03 1995-06-03 法面緑化工法および法面緑化用植生基体 Pending JPH08326058A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0415851A (ja) * 1990-05-09 1992-01-21 Nec Corp チャネル装置診断方式
JPH0597561A (ja) * 1991-04-22 1993-04-20 Nippon Steel Corp 遅効型肥料
JPH0684627A (ja) * 1992-09-04 1994-03-25 Sumitomo Special Metals Co Ltd R−B−Fe系鋳造磁石
JPH06185061A (ja) * 1992-12-19 1994-07-05 Nisshoku Corp 緑化用植生基体

Patent Citations (4)

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