JPH08325324A - シロキサン官能性テレキリ炭化水素重合体の合成法 - Google Patents

シロキサン官能性テレキリ炭化水素重合体の合成法

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JPH08325324A
JPH08325324A JP8135603A JP13560396A JPH08325324A JP H08325324 A JPH08325324 A JP H08325324A JP 8135603 A JP8135603 A JP 8135603A JP 13560396 A JP13560396 A JP 13560396A JP H08325324 A JPH08325324 A JP H08325324A
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polymer
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polydiene
mol
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Aroop K Roy
クマー ロイ アループ
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/42Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences
    • C08G77/442Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences containing vinyl polymer sequences
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少なくとも70モル%の1,4−ミクロ構造を
有し末端基の少なくとも70モル%にシラノールを末端
基とするシロキサン官能価を付加したテレキリ・ポリジ
エンの製造法の提供。 【解決手段】該テレキリ・ポリジエンの製造法は、
(1)非極性溶媒溶液内で、(A)少なくとも1つのジ
エン単量体、(B)前記非極性溶媒に可溶性のジアニオ
ン開始剤、および(C)重合助剤を反応させてジアニオ
ン反応性ポリジエンを生成し;(2)前記工程(1)か
らのジアニオン活性ポリジエンと、(D)シランを、
(E)有機スルホキシド、第三級アミンおよびそれらの
混合体から成る群から選んだ促進剤の共存下で反応させ
て、前記ジアニオン活性ポリジエンの両末端に付加さ
せ;(3)工程(2)からの付加生成物を急冷する工程
から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シロキサン官能性
テレキリ・炭化水素重合体又はオリゴマーに関し、特
に、本発明は、最初に非極性溶媒内でジアニオン開始剤
を使用してジエン単量体を重合させてリビングポリマー
・ジアニオンを生成し、次にそのリビングポリマーの両
末端に促進剤の共存下でシランを付加し、次にその系を
急冷することによって、α,ω−シロキサン官能性テレ
キリ炭化水素重合体を合成する方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来の炭化水素を主成分とした重合体
は、一般に低温又は室温硬化(例えば、湿分硬化又は付
加硬化)による架橋機構がない。しかしながら、かかる
硬化経路はシロキサン重合体の分野では周知であって、
有機系のかかる御しやすい硬化機構の開発が極めて必要
である。従って、例えば反応性末端基を有するテレキリ
有機重合体は、連鎖延長および/または架橋機構(方
式)によって反応させて、架橋結合間の正確な分子量を
有し、従って予測および制御が容易にできる性質をもっ
た硬化組成物を生成することができる。
【0003】少数のテレキリ(telechelic)
(すなわち、2つの同一反応性末端基を有する)炭化水
素重合体は既知であって、一般にオレフインのアニオン
又はカチオン重合によって製造される。しかしながら、
2.0に近い末端基官能価をもったテレキリ炭化水素重
合体系は2、3しか知られていないし、これら中の少数
が末端に反応性又は潜在的に反応性のシリル又はシロキ
サン基を有するに過ぎない〔例えば、Kennedy
et al.,J.Polym.Sci.Polym.
Symp.,Vol.72(1985),73;Mar
mo et al.,Macromolecules,
Vol.26(1993),2137;US−A4,3
16,973およびEP−A0520279を参照〕。
しかしながら、少なくとも70モル%の1,4−ミクロ
構造を有しそれぞれの末端に反応性シリル物質を含有す
る(合成中に分子量を効果的に制御できる)共役ジエン
−基重合体はこれまでに開示されていない。
【0004】それぞれの末端にシリル基をもったテレキ
リ・ポリジエンの実行可能に合成法は、二官能性金属−
基開始剤(すなわち、開始剤の部位から外側に成長する
2つの重合体連鎖を同時に開始させることができるも
の)を使用してジエン単量体のアニオン重合から成る。
かかる開始剤は2種類が入手できる。第1(開始剤A)
は、ナフタレンのような芳香族化合物と共にLi、Na
又はKのようなアルカリ金属を主成分とし、一般に極性
溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)内で使用される。
第2(開始剤B)は、二金属化、芳香族炭化水素であっ
て、極性又は非極性反応環境下で使用できる。開始およ
び重合中の反応条件が得られる重合体(特にポリジエン
の場合に)の分子量、分子量分布および構造特性に強い
影響を与えることが知られている。従って、テトラヒド
ロフラン(THF)のような極性溶媒中で、開始剤Aは
スチレンのようなモノオレフインやシロキサンに狭い分
散度を有するテレキリ重合体を提供できる。しかしなが
ら、非極性溶媒において、開始は不均質で広い分子量分
布をもたらし、分子量の制御がよくできない。これは、
非極性溶媒において、金属/ナフタレン・ジアニオン開
始剤の安定性が極めて悪いためである。従って、B型の
開始剤は非極性溶媒において少し高い安定性を有し、従
ってここでの使用により適する。
【0005】構造的な観点から、ブタジエンおよびイソ
プレンのようなジエンのアニオン重合は、使用する溶媒
の極性に極めて敏感である。THFのような極性溶媒
は、ほかの非極性環境での極低割合においても、ブタジ
エンの高度の1,2−付加およびイソプレンの高度の
3,4−付加をもたらす。しかしながら、極めて望まし
いのは1,4−付加である。その理由はこの構造が比較
的低いガラス転移温度を与えると共に良好な弾性を与え
る配合ができるからである。これらの単量体に対して
は、有用なエラストマ−重合体を得るには非極性溶媒、
および従ってB型の開始剤が必要である。従って、EP
−A0520279号の実施例のリチウムナフタレン触
媒のようなA型の開始剤を利用して極性溶媒内でジエン
を重合する場合には、触媒の調製および可溶化には少量
の極性溶媒が必要である。これは、また、前記実施例に
示されているように比較的低い1,4−付加をもたら
し、シロキサン成分から生成共重合体のゴムの性質が生
ずる。
【0006】A型の開始剤に伴う上記問題点を考慮し
て、B型の多数のジアニオン性開始剤が開発されて、ジ
エン単量体の重合に使用されてきた。例えば、1,3−
ビス(1−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベンゼ
ン(その合成がm−ジイソプロペニルベンゼンから次の
反応式(1)に示されている)は、ルッツら(Lutz
et al.in Polymer,Vol 23
(1982),(1953)によって非極性反応環境内
で使用されてイソプレンおよびスチレンを重合してい
る。
【0007】
【化1】 同様に、二重の1,1−ジフエニルエチレン構造をベー
スにした二官能性開始剤系は、アミン又はアルコキシド
重合助剤と共に使用されたときスチレン−イソプレン−
スチレンおよびスチレン−ブタジエン−スチレン3ブロ
ック共重合体の合成に有効な開始剤であることが知られ
ている(Tung et al.,Macromole
cules,11(1978),616並びにUS−A
4,960,842;4,205,016;4,19
6,154および4,182,818号参照)。例え
ば、1,3−ビス(1−フエニルエテニル)ベンゼンか
らこの種の二官能性開始剤1,3−フエニレンービス
(3−メチル−1−フエルペンチルイデン)ビス(リチ
ウム)が次の(2)式に示されている。
【0008】
【化2】 上式におけるBuは第二級ブチル基を示す。しかしな
がら、前記1,3−フエニレン−ビス(3−メチル−1
−フエニル−ペンチルイデン)ビス(リチウム)開始剤
およびアミン重合助剤を使用して、例えばイソプレンを
重合するとき、得られるリビングポリマー・ジアニオン
へのクロロシラン又は環状シロキサンの付加は効率が悪
い。例えば、クロロシランを付加した活性末端の割合は
70%以下であった。かかる低レベルの末端付加は、例
えば硬化性組成物の配合(その場合、末端基は架橋用部
位として作用する)の配合には向かないと考えられる。
また、ジアニオン的に活性な開始剤および重合体は、特
に非極性媒質において強くかつ複雑な会合現象を示すこ
とが知られている。ジアニオン的に活性なイソプレンの
ようなポリジエンに対しては、前記会合は非効率の末端
付加の原因と考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】予想外なことに、我々
は、特定のジエンを非極性溶媒内で重合し、得られたリ
ビング・ポリマー又はオリゴマーを末端付加してシロキ
サン官能性テレキリ・ポリマー又はオリゴマーを生成す
る前記方法の限界を解決するには特殊な条件が必要なこ
とを見出した。ここに開示した我々の方法によって、高
率の1,4−付加(少なくとも70モル%の1,4−ミ
クロ構造)と高度の末端付加(末端基の少なくとも70
モル%)を有するシラノールを末端基とするシロキサン
官能性テレキリ・ポリジエンを製造できる。本発明の望
ましい実施態様において、そのポリジエンは、典型的に
1.2と狭い分子量分布(すなわち、重量平均分子量
/数平均分子量の値)。これらの極めて望ましい結果
は、重合中に存在する助剤の量を制限し、一方付加反応
中に特定の促進剤を所定量使用することによって得られ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、
(1)非極性溶媒溶液中において、(A)一般式CH2
=C(Q)CH=CH2 〔式中のQは水素原子、メチル
基、フッ素原子および塩素原子から成る群から選ぶ〕を
有する少なくとも1つの単量体と、(B)前記非極性溶
媒に可溶性のジアオン開始剤、および任意に、(C)有
機第三級アミン、有機アルコキシドおよびエーテルから
成る群から選んだ重合助剤を反応させて、ジアニオン活
性ポリジエンを生成する工程; (2)工程(1)からの前記ジアニオン活性ポリジエン
と、(D)式(R2 SiO)〔式中のRは水素原子、
炭素原子数が1〜10のアルキル基、炭素原子数が6〜
20のアリール基から成る群からそれぞれ選び、yは3
〜12である〕を有する環状シロキサンとを、(E)有
機スルホキシド、第三級アミンおよびそれらの混合体か
ら成る群から選んだ促進剤の共存下で、反応させて前記
ジアニオン活性ポリジエンの両末端に付加させる工程;
および (3)工程(2)からの付加生成物を急冷してシロキサ
ン官能性テレキリ・ポリジエンを生成する工程から成
り、該シロキサン官能性テレキリ・ポリジエンが1.
2の多分散度を有し、少なくとも70モル%の1,4−
ミクロ構造を有し、前記シロキサンを付加した末端基を
少なくとも70モル%有することを特徴とするシロキサ
ン官能性テレキリ・ポリジエンの製造法を提供する。
【0011】本発明は、さらにシロキサン官能性テレキ
リポリマー又はオリゴマーに水素を添加して部分飽和又
は完全飽和ポリマー又はオリゴマーを製造する方法を提
供する。
【0012】本発明は、シロキサン官能性テレキリポリ
ジエン並びにその水素添加変種にも関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による方法は、(1)ジエ
ン単量体を非極性溶媒内で重合させてリビングポリマー
・ジアニオンを生成し、(2)そのリビングポリマー・
ジアニオンを環状シロキサンと反応させてシロキサン官
能性ジアニオンを生成し、(3)後者のジアニオンを急
冷してテレキリ・ポリマー又はオリゴマーを生成する異
なる3工程から成る。
【0014】工程(1)において、一般式CH2 =C
(Q)CH=CH2 〔式中のQは水素原子、メチル基、
フッ素原子および塩素原子から成る群から選ぶ〕を有す
る少なくとも1つのジエン単量体(A)を非極性溶媒溶
液内でジアニオン性開始剤と、(C)任意に重合補助剤
の存在下で、反応させて両末端がアニオン活性のポリジ
エンの溶液を生成する。成分(A)として、単一単量体
又はジエン単量体の混合体を使用することを意図してい
るが、イソプレン(すなわち、上記式でQ=CH3 )お
よび1,3−ブタジエン(すなわち、上記式でQ=H)
のホモポリマー又は共重合体をベースにした系が望まし
い。また、10モル%までの以下に記載の少なくとも1
つの他の非ジエン、オレフイン性、アニオン性重合性単
量体(A′)をジエン(A)と一緒に使用することを意
図している、但し、連鎖成長が以下に記載の重合工程中
に妨げられないこと、およびジエン(A)をベースにし
た反復単位の少なくとも70モル%が1.4ミクロ構造
(すなわち、それらの反復単位が式−CH2 −C(Q)
=CH−CH2 −で表される、Qは前記定義の通り)を
有する。
【0015】ここでの用語「非極性溶媒」は、所定の反
応条件下で流体であって、本法に使用する成分全てに関
して不活性である炭化水素と定義される。適当な非極性
溶媒の特定例は、ベンゼン、トルエンおよびキシレンの
ような芳香族溶媒;ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タンおよびオクタンのような炭素原子数が4〜20のア
ルカン;シクロヘキサン、シクロオクタンおよびシクロ
ドデカン、等のような炭素原子数が5〜20の脂環式化
合物を含む、そしてシクロヘキサンおよびトルエンが望
ましい。
【0016】本発明用の成分(B)又は(B)と(C)
の混合物は、上記非極性溶媒内で可溶性であって、かつ
可溶性物質として単量体(A)の重合を開始して少なく
とも70モル%の1,4ミクロ構造をもったリビングポ
リマーを生成できなければならない。かかる開始剤は、
例えば、二重の1,1−ジフエニルエチレンを主成分と
したリチウム化合物である。これらの開始剤は技術的に
周知であって、例えば、US−A 4,960,84
2;4,205,016;4,196,154;および
4,172,100号に記載されている。それらは、U
S−A 4,206,016号に記載の一般構造式を有
することが望ましく、前記US−A 4,960,84
2号に開示された次の一般構造式を有するものが最適で
ある。
【0017】
【化3】 〔上式のR1 は水素又は炭素原子数が16までの不活性
基から選び;R2 は少なくとも6個の炭素原子を有し、
上記式の芳香環に結合される炭素に直結される少なくと
も1個の芳香環を有する二価の有機基であり;R3 はア
ルキル、シクロアルキル、芳香族、混合アルキル/芳香
族および混合シクロアルキル/芳香族から成る群からそ
れぞれ選ぶ〕。ここでの用語「不活性」は、置換基R1
が以下に記載するように重合および後続の末端付加を妨
げないことを意味する。これに関する不活性置換基の例
は、フッ素原子、塩素原子およびアルコキシ等を含む。
この種の開始剤では、前記1,3−フエニレン−ビス
(3−メチル−1−フエニル−ペンチルイデン)−ビス
(リチウム)(4)が最適である。
【0018】成分(B)は、例えば1,3−ジアルケニ
ルベンゼンをベースにしたリチウム化合物も含まれる。
これらの開始剤は技術的に周知(例えば、Lntz e
tal.,Polymer,V.23(1982),1
953)であって、次式を有する。
【0019】
【化4】 〔上式のR4 は、水素および炭素原子数が1〜6のアル
キル基から成る群からそれぞれ選び;R3 は前記定義の
通りである〕。この種の開始剤は、上記の1,3−ビス
(1−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベンゼン
(2)が望ましい。開始剤(B)は、典型的に重合溶液
に10−1までの初モル濃度で使用され、その量は必要
な重合体の分子量に逆比例する。
【0020】二重の1,1−ジフエニルエチレンを主成
分とした種類の開始剤の場合、重合補助剤(C)は前記
第1工程で使用する。この助剤は、N,N,N′,N′
−テトラメチルエチレンジアミンのような有機第三級ア
ミン;イソプロポキシドおよびs−ブトキシドのような
有機アルコキシド;またはアニソールのようなエーテル
にすることができる。成分(C)は、構造式(Me)2
−N−CH2 CH2 −N(Me)−CH2 CH2 −N
(Me)2 を有するN,N,N′,N″,N″−ペンタ
メチルジエチレントリアミン(PMDETA)が望まし
い(Meはメチル基を示す)。例えば、成分(A)がイ
ソプレン又はブタジエンの場合、アミンのモル:アニオ
ン活性ポリジエンの活性末端のモル(すなわち、リチウ
ムのモル)の比は、1:20〜1:4が望ましく、1:
8〜1:6がさらに望ましい。イソプレン重合の場合、
この比は1:6が望ましい。このモル比が1:20以下
のとき、得られる重合体は一般に許容できない広い分子
量分布を有する、および/または2モードの分布を有す
る。一方、このモル比が約1:6以上のときには、重合
は70モル%以下の望ましい1,4−付加をもたらす。
【0021】上記の重合反応は、二重の1,1−ジフエ
ニルエチレンを主成分とした開始剤の場合に次の一般式
によって示すことができる〔式中の(DFI)は二官能
性開始剤を表わし、(j+k)は重合度であり、Qは前
に定義した通りである〕。
【0022】
【化5】 同様に、1,3−ジアルケニルベンゼンをベースにした
開始剤をリビングポリマー・ジアニオンの調製に使用で
きる。しかし、この場合には補助剤の必要がなく、使用
しないことが望ましい。
【0023】上記のように、リビングポリマーのジアニ
オン並びにそれから誘導した付加重合体又はオリゴマー
は、本質的に式−CH2 −C(Q)=CH−CH2
(すなわち、1,4−ミクロ構造)を有する単位から成
る。また、リビングポリマー・ジアニオンは任意に、以
下に記載のように付加される前に別のアニオン重合性単
量体(A′)とさらに反応する。例えば、二重1,1−
ジフエニルエチレンをべースにした開始剤を使用した場
合、この単量体(A′)は両末端で重合してLi
+−(ZGZ)Li(I)〔Gは前記ジエン単量体
をベースにした(すなわち、それから生成された)重合
体又はオリゴマー・セグメントを表わし、そして任意に
単量体(A′)の10モル%まで表わす、ポリジエンは
Gの単位を反復し、少なくとも70%の1,4−ミクロ
構造を有する〕なるタイプの新しいリビングポリマー・
ジアニオンを生成する。同様に、開始剤が1,3−ジア
ルケニルベンゼンをベースにしたタイプの場合、この別
の単量体(A′)は1つの末端で重合してLi+−(G
Z)Li(II)〔GおよびZは前記定義の通り〕
なるタイプの新しいリビングポリマージアニオンを生成
する。その単量体(A′)は、スチレン、メチルメタク
リレート、メタクリレート、アクリロニトリル、塩化ビ
ニルのような化合物で示すことができる。(A′)はス
チレンが望ましい。
【0024】上記の重合反応は乾式で不活性(例えば、
窒素パージ)条件下、典型的に0℃〜80℃の温度で行
なう。しかし、その重合時間は狭い分子量分布(すなわ
ち、1.2)を得るために短く(例えば、40℃以上
で2時間以下)することが望ましい。長い重合時間で
は、多分散が増し、しばしば2モードの分子量分布が生
じる。この分子量分布のブロードニングは複雑な連鎖移
動反応のためで、それが生成する重合体のテレキリ特性
に悪影響を与えて架橋および/または連鎖延長における
効用を限定すると考えられる。
【0025】本発明の第2の工程において、工程(1)
で調製したリビングポリマー・ジアニオンは、非極性溶
媒溶液内で式(R2 SiO)を有する環状シロキサン
と反応させて〔式中のRは水素原子、炭素原子数が1〜
10のアルキル基及び炭素原子数が6〜20のアリール
基から成る群からそれぞれ選び、yは3〜12であ
る〕、両末端にポリマー・ジアニオンを付加する。好適
なシロキサンはジメチルシロキサン単位、メチル水素シ
ロキサン単位、フエニルメチルシロキサン単位又はそれ
らの混合体を含む、yは3又は4が望ましい。付加反応
は、環状シロキサンの導入後に添加することが望ましい
促進剤(E)の共存下で行なう。この促進剤は、ジメチ
ルホキシド、エチルメチルスルホキシドおよびジフエニ
ルスルホキシドのような有機スルホキシド;又はジメチ
ルホルムアミド(DMF)およびジメチルアセトアミド
(DMAC)のような第三級アミンから選ぶ。
【0026】本発明の高度の付加(すなわち、少なくと
も70モル%の末端基の付加)を得るためには、触媒量
の前記促進剤を添加する必要がある。少なくとも70モ
ル%の付加効率を得るのに必要な正確な量は日常の実験
で決定できるが、一般にリビングポリマー・ジアニオン
溶液の全体積を基準にして0.025〜0.125%の
範囲内である。臨界的限定ではないが、0.125%以
上の促進剤水準は、以下に記載するようにテレキリ・ポ
リジエンの飽和対応品の調製に使用する水素化触媒を害
する危険を増す。我々の発明によって得られるシロキサ
ンを末端基とするリビングポリマー・ジアニオンは、次
に急冷反応を受けてテレキリ・ポリジエンを生成する。
【0027】この付加機構は、次の一般式(8)および
(9)で表される(簡潔のためにリビングポリマー・ジ
アニオンの一末端のみを示す。
【0028】
【化6】
【化7】 これらの式におけるRおよびyは前に定義した意味を有
し、mは使用する環状シロキサンのモル数であり、nは
シロキサン末端連鎖の重合度である。本発明用に、nは
3〜10,000、望ましくは3〜1,000、さらに
望ましくは3〜100、最適には3〜12である。急冷
反応を示すこれらの式の第2は、アルコール、有機酸又
は水のような陽子供与体をシロキサンを末端基とするリ
ビングポリマー・ジアニオンに添加することによって実
施される。適当な急冷剤の例はエタノール、プロパノー
ル、酢酸および水を含むが、この中で酢酸が望ましい。
環状シロキサンを使用する実際の付加反応(すなわち、
上記2つの式の最初の式)もドライ、不活性条件下で典
型的に0〜60℃の温度で行われる。その急冷は一般に
室温で行なう。
【0029】上記任意のアニオン重合性単量体(A′)
を使用して式(I)又は(II)に示したリビングポリ
マー・ジアニオンを生成するとき、最終のテレキリ共重
合体は、それぞれ次式(III)又は(IV)の主鎖を
有する: −ZGZ− (III) 又は −GZ− (IV) 〔式中のGおよびZは前に定義した通りであり、その共
重合体の末端基の少なくとも70モル%は式RnSiX
(3−n)(式中のR,Xおよびnは前に定義した意味
を有する)のものである〕。
【0030】また、THFのようなエーテル溶媒を本法
の反応媒質の添加することが望ましい。この添加は工程
(1)の後に行ない、促進剤の前又は促進剤と同時に行
なうことが望ましい。この添加溶媒の主な利点は、工業
的用途で重要な考慮事項である反応媒質粘度の低減であ
る。
【0031】合成後、本発明のテレキリ重合体又はオリ
ゴマーは非極性溶媒溶液から通常の手段によって単離さ
れる。例えば、その溶媒は高温および/または減圧下で
除去(ストリッピング)されるか、又はメタノールのよ
うな極性溶媒を添加することによって溶液から重合体を
沈殿させる。重合体は、以下に記載するように溶媒を除
去し、続いて反復溶解/沈殿によって精製することが望
ましい。
【0032】上記の方法で調製されたシロキサン官能性
テレキリジエン重合体は、水素添加されて、対応する部
分飽和又は本質的に完全飽和テレキリ重合体となる。こ
れらの飽和重合体は、優れた安定性(例えば、熱、酸
化、紫外線)および不飽和の母材に対して優れた機械的
性質を有することが期待される。
【0033】水素添加は、均質又は不均質触媒を使用す
る既知の方法によって低圧(例えば、大気圧)又は高圧
下で溶媒内で行なう。このための適当な触媒はPt/炭
素、Pd/炭素およびCo/Niカルボン酸塩(均一反
応)のような系を含む。望ましい触媒系は炭素上にパラ
ジウムの使用である。しかしながら、上記方法に重合助
剤又は促進剤としてアミンを使用場合には、開始剤/ア
ミン/水素添加触媒の好適な実施態様においてアミンは
その触媒を害する恐れがあるので、アミンの本質的に全
てを水素添加前に除去しなければならない。残留アミン
の除去は、例えば、重合体を酸アルミナに通す、又は望
ましくは10%Pd/C上の不飽和重合体溶液を12〜
18時かくはんし、続いて濾過することによって達成さ
れる。テレキリ・ポリジエンのほゞ完全な(>98%)
水素添加は、高水素圧(例えば、506.5kPa〜1
0.1MPa)下での水素添加によって最適に得られ
る。
【0034】不飽和、望ましくは本発明により製造され
る飽和シロキサン官能性テレキリ重合体は、接着剤、シ
ーラント、エラストマー、ゴムおよび塗料用組成物の配
合に使用される。
【0035】硬化性組成物は、シリコーン技術において
従来用いられている方法によって反応性シロキサン末端
を有する上記テレキリ重合体から調製される。
【0036】従って、≡SiOH末端基を有する重合体
は有機スズ触媒を使用して縮合によって硬化される。ま
た、該≡SiOH末端基を有する重合体は、さらにアシ
ルオキシ、アルコキシおよびオキシムのような加水分解
性基を含有するシランを付加して室温湿分硬化性系を提
供することができる。さらに、≡SiOH末端基は、ピ
リジンの共存下で、例えばビニルジメチルクロロシラン
との反応によってビニルのような他の反応性系に転化さ
せることができる。
【0037】
【実施例】次の実施例は本発明をさらに説明するために
示す。実施例における部および%は全て重量を基準にし
ており、特にことわらない限り測定値は全て25℃で得
た。実施例におけるMe、およびBuはそれぞれメチル
およびブチルを示す。
【0038】イソプレン、s−BuLi溶液(シクロヘ
キサンに1.3M)、無水テトラヒドロフラン(TH
F)、無水ジメチルスルホキシド(DMSO)、ペンタ
メチルジエチレントリアミン(PMDETA、テトラエ
トキシシランおよび1,3−ジイソプロペニルベンゼン
(1)は、アルドリッヒ・ケミカル社から入手した。
1,3−ビス(1−フエニルエテニル)ベンゼン(3)
は、ダウ・ケミカル社から入手した。
【0039】イソプレンは、水素化物(CaH2 )上を
18時間かくはん後CaH2 から小バッチで蒸留し、−
25℃で貯蔵した。
【0040】PMDETAおよび1,3−ジイソプロペ
ニルベンゼン(3)はCaH2 からかくはん/蒸留し
た。蒸留した試薬は、グローブバッグ内を窒素雰囲気下
ゴム隔膜を備えたドライガラスびんへ移して貯蔵した。
【0041】s−BuLi溶液は、Watsonおよび
EaStham(J.Organomet.Che
m.,Vol.9(1969),165)の方法に従っ
てその正確なモル濃度を得るために、指示薬として1,
10−フエナントロリンを使用して1.0Ms−ブタノ
ールのキシレン溶液で滴定した。
【0042】2−プロパノール(商品名Optimaグ
レード、Fisher Scientific社製品)
400mLに1,3−ビス(1−フエニルエテニル)ベ
ンゼン(3)80gを丸底フラスコ中でかくはんしなが
ら40〜50℃に加熱することによって溶解させた。こ
の溶媒200mLをさらに添加して、その溶液を−15
℃で1晩冷却した。生成した結晶を真空下で濾過、冷却
し、冷2−プロパノール(−15℃)で一度洗浄した。
室温、真空下(13.3Pa、4時間)で溶媒の最後の
痕跡を除去した。再結晶した(3)の回収は60gであ
った。
【0043】Aldrich社の無水THFおよびFi
sher社のHPLCグレードのシクロヘキサンをナト
リウム/ベンゾフエノン・ケチルから蒸留し、ドライ窒
素流下で冷却したオーブン・ドライ・アンバーびんに貯
蔵した。それらのびんは二重ゴム隔膜で栓をした。
【0044】重合体の特性決定は、HNMR(200
MHz/400MHz)分光分析法およびゲル透過クロ
マトグラフィー(GPC)を用いScientific
Polymer Products社のポリイソプレ
ン標準液で行った。数(Mn)および重量(Mw)平均
分子量を得た。末端付加度は陽子NMRスペクトルにお
ける適当な信号の積分によって決定した。
【0045】開始剤の調製、重合および末端付加反応は
全てドライ、無酸素窒素の雰囲気下で行った。
【0046】実施例1 磁気かくはんバーを含むオーブン・ドライ(125
℃)、3首、1フラスコはゴム隔膜、ガス入口および
栓を備えた。ガラスとガラスとの接続は全てフラスコの
ネック部に清浄なドライ・テフロン・スリーブを使用し
て行った。そのフラスコは真空加熱し、真空下で冷却
し、次に窒素を充てんした。Y型コネクタによってフラ
スコのガス入口に取り付けた鉱物油バブラーで窒素圧力
を反応過程中全て正に保った。そのフラスコ開始剤前駆
物質1,3−ビス(1−フエニルエテニル)ベンゼン
(3)(0.564g、0.002モル)を窒素パージ
下で装入した。次にそのフラスコに室温で30分間再び
真空に引いて、窒素を再充てんした。そのフラスコにド
ライのシクロヘキサン(400mL)をカニューレによ
って導入して、その溶液を40−45℃に加熱した。s
−BuLiをドライ注入器に取って、最初の永久黄オレ
ンジ色になるまでゴム隔膜を介してフラスコに徐々に添
加した。次に、ジアニオンの完全生成に必要な理論量
(0.004モル)のs−BuLiを添加した。次に溶
液を58〜61℃で3時間加熱してジアニオンの1,3
−フエニレン−ビス(3−メチル−1−フエル−ペンチ
ルイデン)ビス(リチウム)(4)を確実に完全生成さ
せた。その溶液を25℃に冷却した後、PMDETA
(0.15mL,0.0007モル)をミクロリットル
注入器で添加した。従って、アミンとリビング末端基の
比は1:6(すなわち、0.004/0.007=5.
8又は1:5.8)であった。の混合体を10分間かく
はんしながら、イソプレン(20.0mL,0.200
モル)を添加し、その混合体を室温で10分間かくはん
し、さらに50〜51℃で90分間かくはんして、リビ
ングポリイソプレン・ジアニオンを生成した。
【0047】ヘキサメチルシクロトリシロキサン(Me
2 SiO)3 のTHF溶液(濃度は1.88gの溶液中
に1gのシロキサン)を注入器によってそのフラスコに
添加した。これによって溶液は完全にゲル化したが、リ
ビングポリマー・ジアニオンの赤褐色は変らなかった。
そのフラスコへ無水のジメチルスルホキシド(DMS
O)促進剤0.2mLを注入器によって添加し、浴の温
度を55〜58℃に上げた。ゲルは消滅し、無色になっ
たが、極めて高粘性溶液が生成した。加熱をさらに1.
5時間続け、その溶液を室温で14〜16時間かくはん
した。次に、0.5mLの氷酢酸を添加(その溶液の粘
度は直ちに顕著に低下した)し、その混合体をさらに1
時間かくはんしてSiOHを末端基とする重合体を生成
した。次に溶媒および揮発分を52〜55℃の真空下で
除去し、その重合体はTHFからメタノール中に沈殿さ
せ続いて60℃で20分間真空乾燥させることによって
精製した。
【0048】この実施例に使用した成分の量の概要は次
の通りである:シクロヘキサン400mL;二官能性開
始剤前駆物質(3)0.564g(0.002モル、す
なわち全アニオン=0.004モル);イソプレン2
0.0mL(0.200モル);ヘキサメチルシクロト
リシロキサン(Me2 SiO)3 1.78g(0.00
8mL,100%過剰モル);DMSO0.2mL;氷
酢酸0.5mL。
【0049】SiOHを末端基とする重合体の特性:ミ
クロ構造=73モル%の1.4−付加;分子量Mn=9
000、Mw/Mn=1.17;末端付加率(−SiM
2O−SiMe2 O−SiMe2 OH末端基のみが存
在するとする)=73モル%。 この実施例は、末端付
加剤が環状シロキサンであるとき、DMSOが有効な促
進剤であることを示す。類似の末端付加条件下で、アミ
ンの単独使用又はDMSO促進剤の代りに20%v/v
までのTHFの使用時に末端付加は僅か又は全く観察さ
れなかった。
【0050】実施例2 重合工程に1:10のアミン:リビング末端基の比を採
用したことを除いて、実施例1の方法を反復した。80
モル%の1,4−付加およびHO−(Me2 SiO)3
−の末端付加率80モル%であっても、分子量分布は2
モードであった、これは生長現象が複雑なことを示す。
【0051】実施例3 本質的に炭素上に10%パラジウムから成る水素添加触
媒1.1g(Pd:C=Cの比1:200に相当する)
を秤量してドライ窒素パージ500mL水素添加用ガラ
スびん(商品名Parr)に入れた。実施例1からのS
iOHを末端基とする重合体の8gバッチをドライのシ
クロヘキサン50mLに溶解させて、酸アルミナ(Fi
sher Scientific社製)を通して濾過し
た、この溶離中にシクロヘキサン150mLを使用し
た。そのシクロヘキサンを除去して、水素添加のために
精製した重合体4.7gをドライ・シクロヘキサン45
mLに溶解させた。そのびんを低圧水素添加装置にセッ
トしてゲージ圧386.1kPaで水素を3回パージし
た。次に水素添加をそのシクロヘキサン中で温度60℃
そして同一圧力で72時間行った。その溶液を遠心分離
して大部分の炭素を除去し、551.6kPaのアルゴ
ン圧力下で0.8μm厚さのナイロン膜フイルターを通
して加圧濾過した。その濾液を真空下60℃でストリッ
ピングして溶媒を除去し、重合体を65℃で24時間真
空乾燥した、そして重合体は50%水素添加されている
ことがわかった。
【0052】この実施例は、酸アルミナ・カラムによっ
て重合体から残留アミン(PMDETA)が完全に除去
されたことを示した。その結果、疑いのあるPMDET
A触媒害の除去努力において、重合体は炭素上のパラジ
ウム水素添加触媒自身を通して濾過された(実施例4参
照)。
【0053】実施例4 実施例1からの重合体の3gバッチをシクロヘキサン2
0mL中で0.25gの10%Pb/Cと16時間かく
はんした。この溶液を厚さ0.45μmのナイロン膜フ
ィルターを通して濾過し、ストリッピングして溶媒を除
去した。次にその重合体をシクロヘキサン50mL中で
触媒として0.5gの10%Pd/Cを使用して41
3.7kPaのH2 ゲージ圧、60℃で72時間水素添
加した。実施例3のように濾過、ストリッピングおよび
乾燥後の重合体の水素添加率は93%であった。
【0054】水素添加率がPMDETAなしで重合体を
調製した類似の系のように高かったから、重合/末端付
加反応に使用される残留PMDETAを効果的に除去す
るには、Pb/Cからの濾過(又は弱い酸のような適当
なアミン除去剤での処理)が必要であると結論された。
【0055】実施例5 高飽和度を得るために、高圧水素添加を行った。実施例
4からの水素添加率が93%の重合体2.65gを10
%Pd/C0.02gおよびシクロヘキサン50mLと
共に容量が160mLの清浄なドライ、かくはん反応器
(商品名Hastalloy Parr)に装入した。
ゲージ圧2.4MPaでH2 を3回パージした後、水素
のゲージ圧2.8MPa、温度150℃で20時間水素
添加した。実施例4のように濾過、ストリッピングおよ
び乾燥後の全水素添加率は98〜98%であることがわ
かった。GPCによる分子量測定結果、Mn=1000
0、Mw/Mn=1.17であった。これは実施例1か
らの母材重合体と本質的に同一である。従って、Pd/
C触媒を使用した高圧水素添加は、反応性シロキサン官
能性を有するほゞ飽和したテレキリ炭化水素重合体を提
供する。
【0056】実施例6 実施例5からのSiOH末端基を含有する重合体0.5
gの試料を架橋剤のビニル{トリ(エチルメチルケトキ
シモ)}シラン0.094gおよび無水トルエン2mL
とアルミニウム秤量皿内で十分に混合した。この組成物
を室温で大気にさらして、湿分硬化させた。その重合体
は、24時間後実質的に非粘着性であった、そして48
〜72時間で完全硬化して透明なエラストマー膜を生成
した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)非極性溶媒溶液中において、(A)
    一般式CH2 =C(Q)CH=CH2 〔式中のQは水素
    原子、メチル基、フッ素原子および塩素原子から成る群
    から選ぶ〕を有する少なくとも1つの単量体と、(B)
    二重1,1−ジフエニルエチレン又は1,3−ジアルケ
    ニルベンゼンを主成分としたリチウム化合物から選んだ
    ジアニオン開始剤を反応させて、ジアニオン活性ポリジ
    エンを生成する工程; (2)工程(1)からの前記ジアニオン活性ポリジエン
    と、(D)式(R2 SiO)〔式中のRは水素原子、
    炭素原子数が1〜10のアルキル基、炭素原子数が6〜
    20のアリール基から成る群からそれぞれ選び、yは3
    〜12である〕を有する環状シロキサンとを、(E)有
    機スルホキシド、第三級アミンおよびそれらの混合体か
    ら成る群から選んだ促進剤の共存下で、反応させて前記
    ジアニオン活性ポリジエンの両末端に付加させる工程;
    および (3)工程(2)からの付加生成物を急冷してシロキサ
    ン官能性テレキリ・ポリジエンを生成する工程から成
    り、該シロキサン官能性テレキリ・ポリジエンが1.
    2の多分散度を有し、少なくとも70モル%の1,4−
    ミクロ構造を有し、前記シロキサンを付加した末端基少
    なくとも70モル%有することを特徴とするシロキサン
    官能性テレキリ・ポリジエンの製造法。
  2. 【請求項2】さらに、前記シロキサン官能性テレキリ・
    ポリジエンを水素化する工程を含むことを特徴とする請
    求項1の方法。
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