JPH083249B2 - 雨樋システム - Google Patents

雨樋システム

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JPH083249B2
JPH083249B2 JP63335150A JP33515088A JPH083249B2 JP H083249 B2 JPH083249 B2 JP H083249B2 JP 63335150 A JP63335150 A JP 63335150A JP 33515088 A JP33515088 A JP 33515088A JP H083249 B2 JPH083249 B2 JP H083249B2
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eaves gutter
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rain gutter
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、雨樋システムに関し、特に、気温変化によ
る軒樋の熱伸縮を吸収する伸縮吸収機構に関する。
(従来の技術) 雨樋システムには、軒樋同士をつなぐ継手と、集水器
や自在ドレインを介する縦方向の排水樋(竪樋)とが殆
ど例外なく存在する。また、建物の隅角部などで曲り継
手を使用することも多い。
このような雨樋システムにおいて、軒樋の伸縮による
変形や破損を抑えるには、システム内で吸収するか、軒
樋の素材を伸縮のないものにすることが考えられる。し
かし、後者の方法では、高価であるとか、加工性が不良
であるとか、耐腐食性が不十分である等の欠点があり、
満足する素材が得られてないのが現状である。
これに対し、コスト,加工性,耐腐食性が良好な素材
は、伸縮度合いが大きく、そういった素材で成形された
軒樋は、少なからず温度変化に伴って軸方向へ伸縮する
性質を有している。特に合成樹脂製の軒樋にあっては、
その熱伸縮が大きく、例えば10mの塩化ビニル樹脂製の
軒樋は、0℃〜60℃の温度変化に伴ってほぼ40mm伸縮す
ることも知られている。
そこで、雨樋システム内で伸縮を吸収する前者の方式
に利用される代表的な伸縮吸収手段としては、例えば実
開昭54−77626号のような集水器がある。この集水器
は、側壁に、軒樋の端部が差し込まれる差込口が開口さ
れ、底に落し口が開口されているもので、軒樋の端部が
この集水器の差込口内を摺動することで軒樋の伸縮が吸
収されるものである。
また、その他の伸縮吸収手段としては、特公昭58−10
542号のような伸縮継手が挙げられるが、この伸縮継手
は、第1継手と第2継手とで構成されており、これらが
互いに摺動可能に結合されたもので、軒樋の伸縮を第1
継手と第2継手の摺動により吸収しようとするものであ
る。
これら二つ以上の伸縮吸収手段が、屋根の形状や長さ
によって組み合わされて用いられることも多くある。
また、上記の伸縮吸収手段を用いた雨樋システムで
は、軒樋の伸縮摺動が必然的に伴うため、外観的に優れ
た吊具システム(例えば実開昭60−22623号公報)で
は、樋耳が耳支持部先端に対して引掛ることなくスムー
ズに摺動するような加工が工夫されている他、樋耳の摺
動を許容するため耳支持部のルーズ性と外れ防止のため
のタイト性(更には、着脱の容易性)とのバランスが考
慮されている。
(発明が解決しようとする課題) 伸縮吸収手段として上記の集水器を主に使用する方式
は、比較的小さい軒樋をルーズに出し入れ可能な状態で
集水器に挿入するものであるから、単純な構造でも軒樋
の伸縮を大きく吸収することが可能である。しかし、軒
樋に比較的大きい勾配を付けて集水するため、軒先と軒
樋との間隔を考えると、1つの集水器が受け持つ軒樋列
の長さには限度があり、軒樋列が長ければ、第18図に示
すように1つの軒樋列(01は軒樋、02は曲り継手を示
す)に2個以上の集水器03が必要となる。即ち、集水器
03やそれに伴う竪樋部品を合わせると非常に大きなコス
トupになってしまうのである。また、大きな集水器(排
水能力も大きい)03は、洋風の家屋には好まれない傾向
があり、すべての場合において、集水器03で伸縮を処理
することは期待できない。
そこで、第19図のような寄棟タイプの家屋の場合、対
向する2つの曲り部C1,C2を水上部とし、他2つの曲り
部C3,C4水下部とし、集水器03は水下部側の曲り部C3,C4
のみに設けるようにして、集水器03の数を4つに集約し
たとしても、集水器03が設けられていない水上部が2点
鎖線のような変形状態になることがある。
また、4つの集水器03に集約するために、第20図に示
すように、1つの軒樋列に集水器03と伸縮継手04を設け
る施工が考えられるが、最近、雨樋システムを建物と調
和させ、美観向上を追求したいとする要求が厳しくなっ
てきており、第1に建物正面からなるべく縦方向の管路
をなくし、第2に軒樋の直線性を強調させたいといった
要求がある(図において05は伸縮機能を有さない通常の
継手、06は竪樋を示している)。
そこで、第21図に示すように、水下部側の曲り部C1,C
2に集水器03を設け、水上部側の曲り部C3,C4には伸縮継
手04を設けるようにし、しかも建物の正面には集水器03
を設けない施工が考えられるが、この施工は、第1の要
求は幾分満たすことができるものの、第2の要求を満足
させるようとすると、曲り部C1〜C4の排水勾配付けが困
難になる。
そこで、伸縮吸収手段として上記の伸縮継手04や伸縮
曲り継手を主に使用し、縦方向の排水路への排水処理手
段として集水器03を組み合せる方式が一般的となってい
る。しかしながら、このような伸縮継手04を用いたシス
テムは、接続部分における水洩れを常時防止しつつ、継
手内で軒樋01の伸縮を吸収させなければならないので、
設計,施工は慎重に行なう必要がある。即ち、軒樋01の
傾斜角度が適当でなかったり、取付具(吊具や受具)と
軒樋01との間に引掛りがあるだけで伸縮吸収機能が働か
なくなったり、また、伸縮継手04の接続位置や個数を一
箇所間違えただけで第1継手と第2継手が外れて脱落す
ることさえ起りうる。
このように、伸縮吸収システムの設計は、排水処理能
力に合せて伸縮吸収能力も考慮しなければならず、専門
知識が要求される。また、施工にあたっても、様々な技
術が要求される。
更に、伸縮継手04を用いたシステムは、美観重視のた
め、集水器03に代えて自在ドレインや軒チーズを用いる
こともある。
自在ドレインや軒チーズは、一般に集水器03に比べて
目立ち難いので、美観的には集水器03より優れているも
のの、伸縮吸収機能をもたないため、(軒チーズで伸縮
機能を備えたものがあるが、集水器のような伸縮吸収力
はない)その分の伸縮吸収機能を補うために、伸縮継手
04の数を増す必要が生じてくる。このことは、長い軒樋
01をわざわざ短く切断しなければならないという不合理
を生むばかりか、部品点数が増加することにより設計を
複雑化し、また、接続部分が多くなることにより施工を
も複雑化させることになっていた。このように、美観を
重視した自在ドレインや軒チーズの使用は、設計,施工
の要件を完全に満足させるのが困難な状況を生みだすた
め、接続ミスにより水洩れを起すことがあった。
特に、近年は雨樋システムを建物と調和させ、美観向
上を追及したいとする要求が非常に厳しくなっているの
でより、高度な水漏れ処理を必要とする、また、水洩れ
はそれ自体、汚れを軒樋外面に露呈するため美観を大き
く損なうものとして、非常に大きな問題となっていたの
である。
また、上記の設計、施工の条件を満足させたとして
も、寄棟屋根では、屋根全周を囲んで軒樋01が取り付け
られるため、伸縮吸収能力が何らかの理由で不足する
と、雨樋システムは第22図に示すような状態になり、曲
り継手02が破損したり、軒樋01が蛇行変形を生ずるとい
った問題が残されていた。
また最近は、地価高騰に伴って総二階建住宅の需要が
増加しており、これら総二階建住宅の美観を向上させる
手段として、第23図に示すように、ベランダVを外壁か
ら突出させて設けるといったことが多く行われている。
特にこのようなベランダ付き住宅では、美観優先のため
縦方向の排水管路07は建物正面を避けることが強く要望
されている。しかしながら、現状の雨樋システムによれ
ば、ベランダ付き住宅では、結局、出入口,窓,ベラン
ダの手摺等を避けてできるだけ目立たない箇所に竪樋06
を設けたり、化粧された竪樋06を用いるといった範囲内
でしか美観向上に対する要望に答えることができなかっ
た。尚、ベランダVを仲介したり、出入口,窓,ベラン
ダの手摺等を避けるためには、縦方向の管路が複雑にな
り、施工が面倒等他の問題も生じる。
更に建物正面において、勾配の殆どない建物と一体的
に調和した軒樋列では、前記特公昭58−10542号公報の
ような伸縮継手04も大きな厚みがあるために使うことが
好まれず、通常の樋継手05でさえも少なくしたいという
要求が出てきている。
このように、従来の雨樋システムでは、軒樋01の伸縮
吸収機能を確実にするための条件と、美観を向上させる
ための条件とが相反していたために、軒樋01の伸縮吸収
機能と美観向上を両方満足させることは殆ど不可能であ
った。
本発明は、以上のような過酷な状況の中で、伸縮吸収
機能を確保するための条件と、美観を向上するための条
件とを両方満足させることができるシステムであり、雨
樋システムで宿命的な軒樋の伸縮を確実に吸収すると共
に、美観向上及び施行の容易化を一挙に解決した雨樋シ
ステムを提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明の雨樋システムは、
建物の軒先に沿った軒樋を建物周囲に連続して取り付け
る雨樋システムであって、軒樋が自らの熱伸縮力により
建物に対して前後方向へ移動可能に取り付けられている
ものである。通常軒樋はフリーの状態では熱収縮力によ
って軸方向に伸縮するのであるが、連続させてループの
状態にすると軸方向に対し直角方向に移動するのであ
る。
軒樋を建物に対して前後方向へ移動可能にするための
手段としては、例えば以下に示すようなものがある。
まず、軒樋を吊具または受具で建物周囲に連続して取
り付けるシステムの場合には、吊具または受具の取付杆
を、鼻隠し板に対して摺動可能にてもよいし、吊具また
は受具を鼻隠し板に取り付け、該鼻隠し板を建物駆体に
対して摺動可能にしてもよい。また、吊具または受具の
支持杆を取付杆に対して摺動可能にしてもよい。
次に、軒樋を吊具で建物周囲に連続して取り付けるシ
ステムの場合には、軒樋の耳を前記吊具の耳支持片に対
して摺動可能にしたり、吊具の耳支持片を屈曲変形可能
にしてもよい。また、吊具の支持杆を伸縮可能にしたり
してもよい。
また、軒樋を受具で建物周囲に連続して取り付けるシ
ステムの場合には、軒樋を前記受具の支持杆に対して摺
動可能にしてもよいし、軒樋を受け具の支持枠に対して
摺動可能にすると共に、受具の耳支持片を屈曲変形可能
にしてもよい。
(作 用) 請求項1記載の雨樋システムでは、気温の変化に伴っ
て軒樋が熱伸縮した場合には(気温上昇時には伸長し、
気温低下時には収縮する)、軒樋は、自らの熱伸縮力に
より建物に対して前後方向へ移動する(伸長した場合に
は前方移動して建物から離れ、収縮した場合には後方移
動して建物に近づく)。
請求項2記載の雨樋システムでは、気温の変化に伴っ
て軒樋が熱伸縮した場合には、軒樋の熱伸縮力により吊
具または受具の取付杆が鼻隠し板に対して摺動し、この
取付杆の摺動により軒樋は建物に対して前後方向へ移動
する。
請求項3記載の雨樋システムでは、気温の変化に伴っ
て軒樋が熱伸縮した場合には、軒樋の熱伸縮力により鼻
隠し板が建物躯体に対して摺動し、この鼻隠し板の摺動
により軒樋は吊具または受具を介して建物に対して前後
方向へ移動する。
請求項4記載の雨樋システムでは、気温の変化に伴っ
て軒樋が熱伸縮した場合には、軒樋の熱伸縮力により吊
具の支持杆が取付杆に対して摺動し、この支持杆の摺動
により軒樋は建物に対して前後方向へ移動する。
請求項5記載の雨樋システムでは、気温の変化に伴っ
て軒樋が熱伸縮した場合には、軒樋は自らの熱伸縮力に
より耳が吊具の耳支持片に対して摺動し、建物に対して
前後方向へ移動する。
請求項6記載の雨樋システムでは、気温の変化に伴っ
て軒樋が熱伸縮した場合には、軒樋の熱伸縮力により吊
具の耳支持片が屈曲変形し、この耳支持片の屈曲変形に
より軒樋は建物に対して前後方向へ移動する。
請求項7記載の雨樋システムでは、気温の変化に伴っ
て軒樋が熱伸縮した場合には、軒樋の熱伸縮力により吊
具の支持杆が伸縮し、この支持杆の伸縮により軒樋は建
物に対して前後方向へ移動する。
請求項8記載の雨樋システムでは、気温の変化に伴っ
て軒樋が熱伸縮した場合には、軒樋は自らの熱伸縮力に
より受具の支持杆に対して摺動し、建物に対して前後方
向へ移動する。
請求項9記載の雨樋システムでは、気温の変化に伴っ
て軒樋が熱伸縮した場合には、軒樋は自らの熱伸縮力に
より受具の支持杆に対して摺動すると共に、受具の耳支
持片が屈曲変形することにより建物に対して前後方向へ
移動する。
即ち、軒樋の熱伸縮は、軒樋が建物に対して前後方向
へ移動することにより吸収されるので、軒樋の変形、接
続部の外れや亀裂及び破損の発生を防止することができ
る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図〜第3図は第1実施例を示しており、この第1
実施例は、特許請求の範囲第6項記載の雨樋システムに
対応した実施例である。
まず、第1図に基づいて第1実施例の構成を説明す
る。
第1図は、軒樋1が、吊具2を介して建物の鼻隠し板
3に取り付けられている構造を示している。尚、4は垂
木である。
軒樋1は、平坦な底部11の両側に前側壁12と後側壁13
が立設され、両側壁12,13の上端にそれぞれ前耳14と後
耳15とが設けられて構成されている。前記前側壁12は後
側壁13よりも高く形成されており、前耳14及び後耳15
は、外側に突出して中空状に形成されている。
また吊具2は、取付杆21と支持杆22とで構成されてお
り、前記取付杆21は、鼻隠し板3に沿って固定される固
定部211と、該固定部211の上端から前向きに延在して設
けられた腕後部212から成り、また、前記支持杆22は、
前記腕後部212と同様に前後方向に延在して設けられた
腕前部221と、該腕前部221の先端から上方に立ち上げら
れた立ち上り部222と、該立ち上り部222の先端から前方
に延在して設けられた天板部223から成る。
これらの取付杆21及び支持杆22は、ステンレス等の帯
状金属板を折り曲げ加工して形成されており、両杆21,2
2は互いに腕後部212と腕前部222とが溶接によりリジッ
トに連結されている。
また、前記取付杆21の固定部211の前面には、後耳支
持片23が固定され、前記支持杆22の天板部223の下面に
は、前耳支持片24が固定され、支持杆22の立ち上り部22
2の前面には、突出片25が固定されている。
前記後耳支持片23は、屈曲変形可能なバネ板によりく
の字形に形成されており、下片231が固定部211に沿って
固定され、上片232で軒樋1の後耳15を支持するもので
ある。
従って、前記後耳支持片23に支持されている軒樋1の
後耳15は、第2図に実線で示すように、主には上片232
の上端を滑って前方へ摺動するが、第2図に二点鎖線で
示すように、上片232が後方へ起き上ることにより後方
へも移動可能である。後方移動時、上片232の上端は、
後側壁13と後耳15の角部に当たっており、第2図に二点
鎖線で示す状態から、更に矢印で示した後方へ移動する
こともできる。また、後耳15の軸方向への移動は、上片
232の先端との摩擦抵抗を小さくする加工を施すことに
より十分可能である。
前記前耳支持片24は、屈曲変形可能なバネ板により下
方に開口するアリ溝形に形成されており、上板部241が
支持杆22の天板部223に沿って固定され、前側板242と該
前側板242の下端から後方へ折り返された後向き折曲片2
43とで軒樋1の前耳14を支持し、後側板244と該後側板2
44の下端から前方へ折り返された前向き折曲片245とで
前耳15の脱落を防止するものである。また、この前耳支
持片24は、上板部241と前側板242との間に、外側へ円弧
状に膨出する湾曲部246が形成されている。即ち、前側
板242が前後へ揺動するといったような湾曲部246を中心
とした屈曲弾性変形が小さい力で生じるようになってい
る。
即ち、前記前耳支持片24に支持されている軒樋1の前
耳14は、第3図に二点鎖線で示すように、前側板242が
後方へ摺動することにより後方移動可能であり、かつ、
第3図に実線で示すように、前側板242が前方へ揺動す
ることにより前方移動可能である。
また、前記突出片25は、先端が前記前耳支持片24の後
側板244に近接して設けられており、後側板244が後側へ
開くような前耳支持片24の屈曲変形を防止するものであ
る。但し、前耳14,前側壁12が後方移動する時、後側板2
44が多少湾曲変形することは問題ない。
また、前耳14の軸方向への移動は、後向き折曲片245
との摩擦抵抗を小さくする加工を施すことにより十分可
能である。
尚、前記湾曲部246は、くの字形の折曲部に比べて、
荷重及び変形が広い範囲に分散されるので局部的な疲労
が少ない。即ち、前耳支持片24は支持力及び耐久性に優
れている。
そこでまず、気温の上昇に伴って軒樋1が伸長した場
合には、軒樋1の熱伸縮力により吊具2の後耳支持片23
及び前耳支持片24が屈曲変化し、この両耳支持片23,24
の屈曲変化により軒樋1は建物に対して前方移動する。
また、気温の低下に伴って軒樋1が収縮した場合に
は、軒樋1の熱伸縮力により吊具2の後耳支持片23及び
前耳支持片24が屈曲変形し、この両耳支持片23,24の屈
曲変形により軒樋1は建物に対して後方移動する。
本実施例システムでは、上記したように軒樋1が自ら
の熱伸縮力により建物に対して前後方向へ移動し、この
前後方向への移動により熱伸縮を吸収する。即ち、軒樋
1の熱伸縮による変形を防止でき、それにより接続部の
外れや、亀裂及び破損の発生を防止することができる。
雨樋システム全体の中で、例えば屋根の凹んだ目立た
ない箇所に、伸縮吸収機能を有する伸縮継手や集水器を
併用することは可能である。しかし、建物の正面部から
は分厚い伸縮継手を除くことが好ましく、本発明の雨樋
システムはこれを可能にしている。更には、長尺の軒樋
を使用する等により一辺の軒樋列からすべての継手類を
可及的に除いて、直線性に優れた一体感のある雨樋シス
テムを構築することができる。
また、軒樋1は、自らの熱伸縮力によって全体で伸縮
を吸収するので、集水器あるいは軒チーズや自在ドレイ
ンの取付位置は任意に設定できる。
更に、継手の数を減らしたり、排水処理能力の大きい
集水器を用いて集水器の数を減らしたりすることもでき
る。このように継手や集水器の数を減らすことは、長い
軒樋をわざわざ短く切断するといった不合理な作業をな
くすことにもなり、長い軒樋をそのまま用いることがで
きるようになる。そして、継手や集水器に加えて軒樋の
部品点数も大幅に削減できる。
このような部品点数の削減及び伸縮接続施行部の削減
によって施行は簡略化され、高度な施工技術や、設計上
の専門知識が要求されなくなり、確実に伸縮吸収機能を
確保できるようになる。また、施工ミスや伸縮継手の外
れ等をなくすことにより水洩れ対策にもなる。
第4図及び第5図は、寄棟屋根を有するベランダ付き
住宅において、本実施例の雨樋システムを適用すること
で、美観の向上に成功した一例を示している。
軒樋1は、寄棟屋根Rの軒先先端に沿って屋根全周に
設けられており、軒先の隅角部において曲り継手5によ
って接続されている。また、6は集水器であって、ベラ
ンダVが設けられていない建物の裏側において、出入口
や窓を避けるようにして設けられている。そして、前記
集水器6には、竪樋等縦方向の管路が接続されることに
なる。
尚、図面に示すように、集水器6を建物の正面及び側
面に設けずに、裏側の二箇所に設けるだけで済ませるた
めには、軒樋系列全体をフラットにし、あるいは僅かな
勾配を正面→側面→裏面に向けてつければよい。排水能
力は軒樋の断面積(流水面積)及び竪樋の径を大きくす
ることで解決できる。
以上説明した雨樋システムは、建物の正面及び側面に
集水器6や、その集水器6に接続される縦方向の排水路
が現れないので、建物の美観は損なわれずに済む。
尚、集水器6に代えて、第6図に示すような軒樋1と
の一体感が強い軒チーズ7を用いたり、第7図に示すよ
うな小さくて目立たない自在ドレイン8を用いることに
より、更に建物の裏側においても美観向上を図ることが
できる。
軒樋の伸縮吸収については、まず、気温の上昇に伴っ
て軒樋1が伸長した場合には、第8図に示すように、妻
側の軒樋列b,dと桁側の軒樋列a,cは、伸縮力によって相
互に前方(実線矢印方向)へ押し出され、軒樋1を支持
する吊具2の後耳支持片23及び前耳支持片24が屈曲変形
してこの移動を吸収する。
また、気温の低下に伴って軒樋1が収縮した場合に
は、妻側の軒樋列b,dと桁側の軒樋列a,cは、伸縮力によ
って相互に後方(点線矢印方向)へ引き込まれ、吊具2
の後耳支持片23及び前耳支持片24が屈曲変形してこの移
動を吸収するのである。
以上説明したように、従来の雨樋システムでは、軒樋
1の伸縮吸収と美観向上とを、水洩れ等の問題なしに同
時に達成するのは困難であったが、本実施例の雨樋シス
テムは、軒樋1の伸縮吸収を確実にでき、かつ美観も優
れ、専門的知識の要る伸縮吸収接続施工を極力排除して
施工を容易化した雨樋システムである。
また第4図及び第8図のように連続した軒樋系列を持
ち、本発明システムのように軒樋列全体が前後に移動す
る場合、竪樋系列(集水器、軒チーズ、ドレイン)の上
端部は建物に対し固定しないで柔軟にしておけば移動に
追随できる。また、実施例のように連続した軒樋系列で
あれば一部がだらしなく傾くことはない。
また、本発明システムは、現在の部材技術であって
も、一周10m内外の軒樋列を有する雨樋システムに問題
なく適用できる。尚、その一つの理由は前記したように
10mの軒樋列で略40mmの伸縮が見込まれるが、各軒樋や
接続部等で少しずつ伸縮を吸収するので、最大有効伸縮
を20〜30mmで設計して軒システムを構成できるのであ
る。しかし、より優秀な素材等を組込むことにより、よ
り長い軒樋列を有するシステムにも本発明思想を適用す
ることは可能である。
第9図は第2実施例を示しており、この第2実施例
は、特許請求の範囲第3項記載の雨樋システムに対応し
た実施例である。
本実施例は、鼻隠し板3が、建物駆体の一部である垂
木4に対して前後方向へ摺動可能に取り付けられている
例である。
以下、具体的に説明する。
鼻隠し板3は、釘9によって垂木4に取り付けられて
おり、鼻隠し板3と垂木4との間には、所定の間隔毎に
コイルスプリング10が設けられている。また、このコイ
ルスプリング10は、前記釘9の周りに装着されており、
この釘9は、釘頭91が鼻隠し板3の表面からやや離間す
るよう垂木4に打ち付けられている。
尚、軒樋1及び吊具2の構成は第1実施例と同様であ
るので図面に同一符号を付けて説明を省略する。
従って、気温の変化に伴って軒樋1が熱伸縮した場合
には、軒樋1の熱伸縮力により鼻隠し板3が垂木4に対
して摺動すると共に、吊具2の前耳支持片24及び後耳支
持片23が屈曲変形し、この鼻隠し板4の摺動と吊具2の
屈曲変形とにより軒樋1は建物に対して前後方向へ移動
する。
本実施例では、鼻隠し板3の摺動と吊具2の屈曲変形
といった二つの移動手段が組み合されているので、軒樋
1の移動許容量も増して伸縮吸収がより確実なものとな
る。
また、鼻隠し板3と垂木4の間にコイルスプリング10
が設けられていることにより、風等によって鼻隠し板3
がガタつくのを防止することができるし、垂木4の寸法
誤差を吸収して鼻隠し板3を面一に設置することができ
る。
更に、コイルスプリング10の付勢力を全て同じにする
ことによって、軒樋1を取り付ける際に、鼻隠し板3と
垂木4との間隔を全体に亘ってほぼ均一に設定できる。
また、軒樋1の伸縮により軒樋1が前方あるいは後方へ
移動する際、その移動幅を全体的に均一に分散できる。
第10図は第3実施例を示しており、この第3実施例
は、特許請求の範囲第2項記載の雨樋システムに対応し
た実施例である。
本実施例は、吊具2aが、鼻隠し板3に対して前後方向
へ摺動可能に取り付けられている例である。
以下、具体的に説明する。
本実施例の吊具2aは、取付杆21aと支持杆22aとで構成
されており、両杆21a,22aは互いにリベット等でリジッ
トに連結されている。
また、前記取付杆21aは鼻隠し板3に対し釘9aによっ
て取り付けられており、取付杆21aと鼻隠し板3との間
には、コイルスプリング10aが設けられている。尚、こ
のコイルスプリング10aは釘9aの周りに装着されてい
る。また、釘9aは、釘頭91aが取付杆21aの表面からやや
離間するよう鼻隠し板3に打ち付けられている。
一方、支持杆21aの両端には、それぞれ後耳支持片23a
と前耳支持片24aとが形成されており、軒樋1aは、この
後耳支持片23aに後耳15aが嵌合状態で支持され、前耳支
持片24aに前耳14aが嵌合状態で支持されている。
従って、気温の変化に伴って軒樋1aが熱伸縮した場合
には、軒樋1aの熱伸縮力により吊具2aの取付杆21aが鼻
隠し板3に対して摺動し、この取付杆21aの摺動により
軒樋1aは建物に対して前後方向へ移動する。
また、14a,15aは24a,23aに強固に嵌合させるものが使
用できる。従って、23a,24aからの前耳14b及び後耳15b
の脱落を防止するのには好ましい。
第11図は第4実施例を示しており、この第4実施例
は、特許請求の範囲第5項記載の雨樋システムに対応し
た実施例である。
本実施例は、軒樋1bの前耳14b及び後耳15bが吊具2bの
前耳支持片24b及び後耳支持片23bに対してそれぞれ前後
方向へ摺動可能に支持されている例である。
以下、具体的に説明する。
本実施例の吊具2bは、取付杆21bと支持杆22bとで構成
されており、両杆21b,22bは、互いにリベット等でリジ
ットに連結されている。また前記取付杆21bは、釘9bに
より鼻隠し板3に対してリジットに固定されている。
支持杆22bは、前端及び後端がそれぞれ立ち上げられ
ており、前端の立ち上り片が前耳支持片24bに形成さ
れ、後端の立ち上り片が後耳支持片23bに形成されてい
る。
また、軒樋1bのの前耳14b及び後耳15bは、内側へ開口
する溝形に形成されており、前記前耳支持片24b及び後
耳支持片23bに対して遊嵌状態で支持されている。従っ
て、23b,24bは弾性変形しない分厚い金属板で構成した
方がよく、14,15bも変形,破損しない素材で構成するの
が好ましい。
従って、気温の変化に伴って軒樋1bが熱伸縮した場合
には、軒樋1aは自らの熱伸縮力により軒樋1bの前耳14b
及び後耳15bが吊具2bの前耳支持片24b及び後耳支持片23
bに対して摺動し、建物に対して前後方向へ移動する。
第12図及び第13図は第5実施例を示しており、この第
5実施例は、特許請求の範囲第4項記載の雨樋システム
に対応した実施例である。
本実施例は、吊具2cの支持杆22cが取付杆21cに対して
前後方向へ摺動可能に取り付けられている例である。
具体的に説明すると、第13図に示すように、取付杆21
cは前端部が断面アリ溝形に形成されており、支持杆22c
は中程部がこのアリ溝部211の内部に摺動可能に挿通さ
れている。
また、取付杆21cは、鼻隠し板3に対し、釘9cによっ
てリジットに固定されている。
従って、気温の変化に伴って軒樋1aが熱伸縮した場合
には、軒樋1aの熱伸縮力により支持杆22cは取付杆21cに
対して摺動し、この支持杆22cの摺動により軒樋1aは建
物に対して前後方向へ移動する。従って、21cと22cの摺
動抵抗は適度の大きさであることが望ましく、建物隅角
部では抵抗を大きく建物中央では抵抗を小さくしてバラ
ンスをとってもよい。
尚、その他の構成は、第3実施例と同様であるので、
図面に同一符号を付して説明を省略する。
第14図は第6実施例を示しており、この第6実施例
は、特許請求の範囲第7項記載の雨樋システムに対応し
た実施例である。
本実施例は、吊具2dの支持杆21dが、伸縮可能に形成
されている例である。
具体的に説明すると、前記吊具2dは、取付杆21dと支
持杆22dとで構成されており、前記取付杆21dは鼻隠し板
3に対し、釘9dによってリジットに固定されている。
また、取付杆21dは、前後に二分割されて、第1部材2
12と第2部材213とで構成されており、これら両部材21
3,213、が互いに摺動可能に連結されている。即ち、第
1部材212の後端部が断面アリ溝形に形成されており、
第2部材213の前端部がそのアリ溝部214の内部に摺動可
能に挿通されている。また、第2部材213の前端には、
抜け防止用の折曲片215が形成されている。
尚、その他の構成は第3実施例と同様であるので、図
面に同一符号を付して説明を省略する。
従って、気温の変化に伴って軒樋1aが熱伸縮した場合
には、軒樋1aの熱伸縮力により吊具2dの取付杆21dが伸
縮し、この取付杆21dの伸縮により軒樋1aは建物に対し
て前後方向へ移動する。摺動抵抗の問題は第5実施例と
略同じである。
第15図は第7実施例を示しており、この第7実施例
は、特許請求の範囲第8項記載の雨樋システムに対応し
た実施例である。
本実施例は、軒樋1aを受具2eで建物に取り付けるシス
テムである。
前記受具2eは、L字形状の取付杆21eと、軒樋1aの外
面形状に略一致する支持杆22eとで構成されており、互
いに溶接によりリジットに連結されている。また、前記
取付杆21eは、鼻隠し板3に対して、釘9eでリジットに
固定されている。
更に、前記支持杆22eは、前板部221及び前耳支持片24
eと、後板部222及び後耳支持片23eとの間隔が、軒樋1a
の前後幅よりも若干広い幅に形成されている。即ち、軒
樋1aは、前記受具2eの支持杆22eに対して前後方向へ摺
動可能に支持される。
従って、気温の変化に伴って軒樋1aが熱伸縮した場合
には、軒樋1aは自らの熱伸縮力により受具2eの支持杆22
eに対して摺動し、建物に対して前後方向へ移動する。
受具は、第1〜第6実施例の吊具に比べ、軒樋の外側に
露出するので外観的に劣るが積雪に対する強度には優れ
ている。
第16図及び第17図は第8実施例を示しており、この第
8図実施例は、特許請求の範囲第9項記載の雨樋システ
ムに対応した実施例である。
この実施例は、第7実施例で示したように、受具2fの
支持杆22fを、軒樋1aの前後幅よりも若干広い幅に形成
し、更に前耳支持片24f及び後耳支持片23fを屈曲変形可
能に形成することにより、軒樋1aを支持杆22fに対して
前後方向へ摺動可能にした例である。
即ち、前耳支持片24f及び後耳支持片23fは、軒樋1aの
前耳14a及び後耳15aを受けるコ形部241,231と、前耳14a
及び後耳15aを押える押え片242,232とが湾曲部243,233
を介して一体に形成されている。そして、前記湾曲部24
3,233は薄肉に形成されており、前記押え片242,232が開
くような屈曲変形が小さい力で可能となるように形成さ
れている。
従って、気温の変化に伴って軒樋2aが熱伸縮した場合
には、軒樋1aの熱伸縮力によって前耳支持片24f及び後
耳支持片23fは屈曲変形し(第17図参照)、軒樋1aは受
具2fの支持杆22fに対して摺動する。このようにして軒
樋1aは、熱伸縮時に建物に対して前後方向へ移動する。
尚、その他の構成については、第7実施例と同様であ
るので、図面に同一符号を付して説明を省略する。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、
具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発
明に含まれる。
例えば、第2実施例及び第4実施例では、軒樋を吊具
で建物に取り付けた例を示したが、吊具をそのまま受具
に置き代えてもよい。
また、軒樋を建物に対して前後方向へ移動させるため
の手段として実施例で示した手段を複数組み合せてもよ
い。例えば、軒樋を吊具あるいは受具に対して前後方向
へ摺動可能にすると共に、吊具あるいは受具を鼻隠し板
に対して前後方向へ摺動可能にしてもよい。
また、吊具の取付杆を伸縮可能にする手段として、取
付杆にパンタグラフ機構を適用してもよい。
また実施例では、寄棟屋根を例にとって説明したが、
本発明のシステムにより軒樋を取り付けることができる
屋根形状は寄棟屋根に限られない。また、軒樋の取付範
囲も屋根全周に限らず、コの字形あるいはL字形に取り
付ける場合に適用してもよい。
また、本発明の雨樋システムは、より複雑な屋根形状
にも十分適用可能である。この場合、本発明のシステム
に、従来の伸縮吸収手段を部分的に取り入れてもよい。
例えば、建物裏側の凹んだ部分で、集水器による伸縮吸
収機能を利用する等を選択できる。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の請求項1〜9記載
の雨樋システムであっては、以下に示す効果が共通して
得られる。
軒樋の熱伸縮は、軒樋が建物に対して前後方向へ移動
することにより吸収されているので、軒樋の熱伸縮によ
る変形や、接続部の外れ、亀裂及び破損の発生を防止す
ることができる。
また、伸縮継手や集水器を併用することは可能である
が、伸縮継手に代えて肉厚が薄くて目立ち難い通常の継
手を用いたり、集水器に代えて軒樋との一体感が高い軒
チーズや目立ち難い自在ドレインを用いたりすることに
より、雨樋システムの美観向上を図ることができる。
更に、集水器に限らず軒チーズや自在ドレインの取付
位置も任意に設定できるので、これらを建物正面を避け
た目立たない位置に設置し、更に建物の美観向上を図る
こともできる。更には、長尺の軒樋を使用する等により
一辺の軒樋列からすべての継手類を可及的に除いて、直
線性に優れた一体感のある雨樋システムを構築すること
ができる。
また、継手の数を減らしたり、排水処理能力の大きい
集水器を用いて集水器の数を減らしたりすることもでき
る。このように継手や集水器の数を減らすことは、長い
軒樋をわざわざ短く切断するといった不合理な作業をな
くすことにもなり、長い軒樋をそのまま用いることがで
きるようになる。そして、継手や集水器に加えて軒樋の
部品点数も大幅に削減できる。
このような部品点数や伸縮吸収機能施工の削減によっ
て施工は簡略化され、高度な施工技術や、設計上の専門
知識が要求されなくなり、確実に伸縮吸収機能を確保で
きるようになる。また、施工ミスや経時変化による水洩
れ対策にもなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明第1実施例の雨樋システムを示す縦断面
図、第2図は熱伸縮時における軒樋の後耳支持構造を示
す断面図、第3図は熱伸縮時における軒樋の前耳支持構
造を示す断面図、第4図は本実施例システムを寄棟屋根
住宅に適用した一例を示す平面図、第5図は前記寄棟屋
根住宅の正面図、第6図は軒チーズを軒樋に接続させた
状態を示す斜視図、第7図は自在ドレインを軒樋に接続
させた状態を示す斜視図、第8図は前記寄棟屋根住宅に
おける本実施例システムの伸縮吸収機能を説明する平面
図、第9図は第2実施例の雨樋システムを示す断面図、
第10図は第3実施例の雨樋システムを示す断面図、第11
図は第4実施例の雨樋システムを示す断面図、第12図は
第5実施例の雨樋システムを示す断面図、第13図は第12
図のXI−XI断面図、第14図は第6実施例の雨樋システム
を示す断面図、第15図は第7実施例の雨樋システムを示
す断面図、第16図は第8実施例の雨樋システムを示す断
面図、第17図は第8実施例における軒樋の熱伸縮時の状
態を示す前耳部分拡大図、第18図〜第23図は寄棟屋根住
宅に取り付けられた従来の雨樋システムを示す図であ
る。 1……軒樋 14……前耳 15……後耳 2……吊具 21……取付杆 22……支持杆 23……後耳支持片 24……前耳支持片 3……鼻隠し板 4……垂木(建物躯体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04D 13/072 P C 13/158 501 A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の軒先に沿った軒樋を建物周囲に連続
    して取り付ける雨樋システムであって、軒樋が自らの熱
    伸縮力により建物に対して前後方向へ移動可能に取り付
    けられていることを特徴とする雨樋システム。
  2. 【請求項2】前記軒樋を吊具または受具で建物周囲に連
    続して取り付ける雨樋システムであり、前記吊具または
    受具の取付杆が鼻隠し板に対して建物に対して前後方向
    へ摺動可能である請求項1記載の雨樋システム。
  3. 【請求項3】前記軒樋を吊具または受具で建物周囲に取
    り付ける雨樋システムであり、前記吊具または受具が鼻
    隠し板に取り付けられ、該鼻隠し板が建物躯体に対して
    建物に対して前後方向へ摺動可能である請求項1記載の
    雨樋システム。
  4. 【請求項4】前記軒樋を吊具または受具で建物周囲に連
    続して取り付ける雨樋システムであり、前記吊具または
    受具の支持杆が取付杆に対して摺動可能である請求項1
    記載の雨樋システム。
  5. 【請求項5】前記軒樋を吊具で建物周囲に連続して取り
    付ける雨樋システムであり、軒樋の耳が前記吊具の耳支
    持片に対して摺動可能である請求項1記載の雨樋システ
    ム。
  6. 【請求項6】前記軒樋を吊具で建物周囲に連続して取り
    付ける雨樋システムであり、前記吊具の耳支持片が屈曲
    変形可能である請求項1記載の雨樋システム。
  7. 【請求項7】前記軒樋を吊具で建物周囲に連続して取り
    付ける雨樋システムであり、前記吊具の取付杆が伸縮可
    能である請求項1記載の雨樋システム。
  8. 【請求項8】前記軒樋を受具で建物周囲に連続して取り
    付ける雨樋システムであり、軒樋が前記受具の支持杆に
    対して摺動可能である請求項1記載の雨樋システム。
  9. 【請求項9】前記軒樋を受具で建物周囲に連続して取り
    付ける雨樋システムであり、軒樋が前記受具の支持杆に
    対して摺動可能であると共に、前記受具の耳支持片が屈
    曲変形可能である請求項1記載の雨樋システム。
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