JP4137029B2 - 外設部材の取付構造 - Google Patents
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特許文献1には、横葺き屋根に化粧材として丸桟(化粧瓦棒)を、取付金具を介して設ける構造が記載されている。そして、取付金具は、屋根板の棟側成形部を跨いでさらに棟側へ延在させた固定部をビス止め固定する構造である。
このような構造では、取付金具を施工後の屋根面に取り付けることができず、取付金具を固定した後に、その上段の横葺き外装材を敷設する必要があった。そのため、外装材の施工に制限を与えるものであり、非常に手間のかかる作業であった。
このような構造では、支持金具の取付に際し、前記特許文献1の取付金具と同様の問題を生じるものであった。しかも、同文献の図4に明示されているように、上段の軒側成形部の一部を欠除する必要もあった。そのため、所定の位置に支持金具を取り付けなければならないという規制もあった。
このような構造では、屋根面にネジを固着するための孔が形成されてしまうため、施工不良や劣化による漏水が懸念されるものであった。
尚、本発明に用いる外設部材とは、雪止め部材、化粧材等の横葺き屋根上に設けられる部材を指すが、それらを取り付けるための金具等も含むものであり、一部材からなるものでも、複数部材からなるものでもよい。
また、外設部材の係止部は横葺き外装材の水下側成形部及び/又は水上側成形部に弾性的に支持されていることが望ましい。
また、外設部材は、前述の従来例のように、外設部材の棟側を横葺き外装材の棟側成形部を跨いでさらに棟側に延在させるような構造でなく、横葺き外装材に固定具のための孔等を設けることもない。そのため、横葺き外装材の成形部には特殊な係合構造を付与する必要がなく、設置箇所にも制限を受けることがなく、漏水の懸念もない。
一方、本発明に用いる外設部材2は、雪止め部材、化粧材等の横葺き屋根上に設けられる部材を指すが、基本構成として本体部21と配設時に前記水下側成形部12の被係止空間121内に位置する係止部22とからなる構成であって、それ以外の構成は特に限定するものではない。尚、図示実施例では異なる外設部材2に記号2A〜2Dを付して区別した。また、各外設部材2A〜2Dにおいて、本体部21はそれぞれ形状が異なるので、それぞれ符号21A〜21Dを付して区別した。
一方、外設部材2は、特に材質を限定するものではなく、例えば上記外装材1と同様の素材を用いてもよいし、異なる素材を用いてもよい。また、係止部22は、先端(水上側端部)を折り返したものでも、打ち抜き加工、或いはプレス加工等によって返し部、凸部等を形成したものでもよく、抜け落ちないものであればその形状も成形方法も特に限定するものではない。
水上側成形部13は、面板部11の水上側に段部14を介して延在させた端縁を表面側に折曲し、その折曲隅部を被係合部131とし、上方へ延在させた折曲片の上端を折り返して被保持部132とし、その水下側に、水下側へ延出して下向き傾斜し、なだらかに屈曲され、さらに上向き傾斜する案内部133を備える構成であり、下方へ突出するなだらかな弧状部分が弾性的に当接する箇所(被当接部134)となる構成である。尚、被保持部132は、図示しない保持部材にて保持される箇所である。
水下側成形部12は、面板部11の水下側の端縁を裏面側に折曲し、その下向き折曲片123の下端を水上側に延出させ、途中に断面が略Z字状の段部が形成され、先端に前記被係合部131と係合する係合部124を有する構成である。尚、段部の上端は前記被当接部134と当接する当接部125であり、被係止空間121はこの段部の棟側に位置する空間であり、被係止部122は段部の棟端である。
上記の水上側成形部13と水下側成形部12とを弾性的に当接させるためには、一方又は両方が相手方向に弾性(反発力)によって圧接するようにすれば良く、この場合、例えば被当接部134の下向き傾斜角度を敷設状態における角度よりも大きく成形し、敷設状態では当接部125との弾性的な当接によって小さい角度の状態で敷設されているので、当接箇所に弾性反発力が常時作用する。
上記の本体部21Aには補強のために縦片及び横片に亘って2本の隆状部211が設けられており、係止部22は、組み付けた状態において前記外装材1の被係止空間121に位置すると共に、その先端(軒端)が被係止部122に弾性的に係止している。
(1)隣接する外装材1,1の水上側成形部13と水下側成形部12とが弾性的に当接し、係止部22の水下側に位置する部分(=被支持部)が挟み込まれるように支持される。その結果、被係止空間121が弾性的に閉塞される状態となり、その被係止空間121に位置する外設部材2の係止部22は、抜けない状態となる。尚、図1〜図4の各実施例がこの態様を備えるが、これらは以下の(2)の態様も兼ねる(3)の態様であるから、この(1)のみの態様としては、後述する図5(a),(b)、及び同図(c),(d)が挙げられる。
(2)外設部材2の係止部22が外装材1の水下側成形部12及び/又は水上側成形部13に弾性的に支持される。即ちこの態様では、外設部材2の係止部22が弾性的に支持される被支持部であって、この係止部22(被支持部)が係止、支持される部分(被係止部、支持部)は、水下側成形部12に設けられていてもよいし、水上側成形部13に設けられていてもよく、その形状も凹部等、どのようなものでもよい。そして、この係止部22が弾性支持状態から抜けようとすると、係止部22又は支持部、或いはその両方に弾性反発力が働いて弾性支持状態からの抜け防止が図られる構成である。例えば図示実施例のように、表面側へ折り返した形状の係止部22では、折り返し角度を大きく成形し、敷設時にはそれを被係止空間121が抑えるように(折り返し角度が小さくなるように)配設されるようにすると、係止部22に弾性反発力を働かせることができる。
(3)上記(1)及び(2)を組み合わせる。即ち外装材1の水上側成形部13と水下側成形部12とが弾性的に当接し、更に被係止空間121(被係止部122)と外設部材2の係止部22とを弾性的に係合させる。したがって、この態様では、弾性的に支持される被支持部とは、係止部22の水下側に位置する部分と係止部22との二箇所であり、外設部材2が極めて安定に支持されるものとなる。
そして、本発明の外設部材2の取付構造では、外設部材2が外装材1の成形部12,13に弾性的に支持されているので、脱落する恐れが少ない。
第一部材20aは、前記図1の実施例に用いた外設部材2Aとほぼ同様に略L字状であって、その水上端に係止部22を形成した構成である。
第二部材20bは、第一部材20aと一体化するための縦片の水下側に、水下側に向かって下り傾斜する傾斜片が形成され、その水下側端を略垂直状に折り下げ、その下端を水下側へ略水平状に延在させて係止部22’を形成した構成である。上記の傾斜片には補強のために2本の隆状部211が設けられている。また、傾斜片及び略垂直状片は、配設時に外装材1の面板部11の軒側及び下向き折曲片123に沿う形状である。
したがって、これら複数部材(20a,20b)からなる外設部材2Bの本体部21Bは、第二部材20bの略垂直状片、傾斜片、第一部材20aの略L字状部分とからなる。
また、二つの係止部22,22’の形状は前記図1の実施例と同様に表面側へ折り返した形状であり、弾性的に支持される被支持部についても前記図1の実施例と同様(係止部22(22’)の水下側に位置する部分と係止部22(22’)との二箇所)であって、水上側の被支持部は上段の成形部12,13に弾性的に支持され、水下側の被支持部は、下段の成形部12,13に弾性的に支持されている。
第三部材20dは、一体化するための縦片の水上側に、水上側に向かって下降する傾斜片が形成され、さらにその水上側に水平片が形成され、その水平片の水上側に、段部23を介して係止部22を形成した構成である。
第四部材20eは、上記第三部材20dよりも幅広に成形され、流れ方向に対して垂直状の縦片(雪止め片)の下端を水上側へ略直角状に折り曲げ、その横片の水上側に、段部23’を介して係止部22’を形成した構成である。
したがって、これら複数部材(20d,20e)からなる外設部材2Cの本体部21Cは、第四部材20eの縦片、第三部材20bの傾斜片、水平片とからなる。
また、二つの係止部22,22’の形状は前記図1,2の実施例と同様に表面側へ折り返した形状であり、弾性的に支持される被支持部についても前記図2の実施例と同様(係止部22,22’の水下側に位置する部分と係止部22,22’との二箇所)であって、水上側の被支持部は上段の成形部12,13に弾性的に支持され、水下側の被支持部は、下段の成形部12,13に弾性的に支持されている。
この外設部材2Dの水下側には前記図2や図3の各実施例における外設部材2B,2C(雪止め部材)のように係止部22’は設けられていないが、外装材1の水下側成形部12の外側に嵌合する嵌合部24が設けられている。このように一方の縁部(水上側)に係止部22を設け、他方の縁部が強風等によりばたつきを生ずる虞があるような場合などには、前記図2や図3の各実施例のように下段の成形部12,13内に支持される係止部22’を設けるか、或いはこの図4の実施例のように水下側成形部12に嵌合する嵌合部24を形成することが望ましい。
尚、前述のように本発明に用いる外設部材2とは、雪止め部材、化粧材等の横葺き屋根上に設けられる部材を指し、説明した以外の構成は従来の各部材に採用されているものを適宜に採用すればよい。例えば前記折返し部25は、図示しない上部ジョイナーと呼ばれる接続部材に係合させるための係合部としてもよい。
同図(a),(b)に示される係止部22aは、直線状のスリット及びその水上側の半円状部分を、裏面側からプレスする等により盛り上げ成形されるものであり、横方向に3つの係止部22aが併設されている。
同図(c),(d)に示される係止部22bは、凸波状に成形したものである。
これらの態様は、前述のように前記(1)の態様により被係止空間121に弾性的に支持されるものである。
同図(e),(f)に示される係止部22cは、前記図1〜図4の各実施例における係止部22とほぼ同様であり、仮に隣接する外装材1,1の水上側成形部13と水下側成形部12とが弾性的に当接していなくても、被係止部122と係止部22とが弾性的に係合しているので、その場合には前記(2)の態様となり、係止部22cは成形部12,13に弾性的に支持される。
11 面板部
12 水下側成形部
121 被係止空間
122 被係止部
13 水上側成形部
2 外設部材
2A (1部材の)雪止め部材
2B,2C (複数部材の)雪止め部材
2D (1部材の)継ぎ手カバー
21,21A〜21D 本体部
22,22’ 係止部
23,23’ 段部
Claims (3)
- 横葺き外装構造に外設部材を取り付けた取付構造であって、
前記横葺き外装構造を構成する横葺き外装材は、水下側、水上側に成形部を有すると共に水下側成形部には下方側に開放する被係止空間が設けられ、
前記外設部材は、本体部と配設時に前記被係止空間内に位置する係止部とからなり、
組み付けた状態の成形部に外設部材が弾性的に支持される構成として、横葺き外装材の水上側成形部と水下側成形部は、弾性的に当接すると共に外設部材の係止部の水下側を挟着状に支持されていることを特徴とする外設部材の取付構造。 - 外設部材は、水上側、水下側にそれぞれ係止部を有することを特徴とする請求項1に記載の外設部材の取付構造。
- 外設部材の係止部は、横葺き外装材の水下側成形部及び/又は水上側成形部に弾性的に支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の外設部材の取付構造。
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CN100559362C (zh) * | 2007-10-30 | 2009-11-11 | 北京时代民芯科技有限公司 | 一种外部存储器接口 |
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