JPH08324632A - 包装体 - Google Patents

包装体

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JPH08324632A
JPH08324632A JP7162806A JP16280695A JPH08324632A JP H08324632 A JPH08324632 A JP H08324632A JP 7162806 A JP7162806 A JP 7162806A JP 16280695 A JP16280695 A JP 16280695A JP H08324632 A JPH08324632 A JP H08324632A
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JP
Japan
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film
tape
packaging
package
heat
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Withdrawn
Application number
JP7162806A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Omori
昌三 大森
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Omori Machinery Co Ltd
Original Assignee
Omori Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定状態で積層することができ、開封が容易
で見た目の綺麗な包装体を提供すること 【構成】 上部開口された容器本体2内に弁当が詰めら
れており、その上部開口は、蓋3が装着され、これを熱
収縮性と伸縮性のともに良好な包装フィルム4で囲繞
し、センターシール5及びエンドシール6して形成され
る中間包装体をシュリンクトンネル内を通過させること
等により加熱して熱収縮させ、包装フィルムを容器本体
および蓋に密着させる。この包装体の上面に位置する包
装フィルムの外面に、テープ7を熱接着する。係るテー
プを引っ張ることによりフィルムが引き裂かれ開封す
る。包装体の底面側には、ピンと貼ったフィルムが存在
するだけであるので、平坦で多数積層可能となり、しか
も、フィルムに皺が寄らず見た目も綺麗となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は包装体に関するもので、
より具体的には販売用の弁当の包装形態の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年コンビニエンスストアやスーパーマ
ーケット等で弁当が多数販売されているが、この弁当
は、通常センター等の別の場所で製造されたものを、各
店に運搬してくるようになっている。そして、上記弁当
は、内容物を上部開口された容器本体内に詰めた後、開
口部を蓋で覆う。蓋と容器本体とは、凹凸による嵌合,
接着テープによる仮止め等がなされている。係る内容物
が詰め込まれた蓋付容器を被包装物とし、その周囲を所
定のフィルムで囲繞して包装体が製造され、係る包装体
の状態で運搬・陳列・販売される。これにより、蓋付容
器とフィルムとが密着し、蓋が容器本体から外れるのが
防止され、弁当が容器本体外に飛び出ることがなくな
る。
【0003】そして、上記包装体の包装形態としては、
一般に1枚のストレッチフィルムを用い、そのストレッ
チフィルムを蓋の上面に被せるとともに、その4辺をそ
れぞれ外側に引っ張りながら下側に折り込んで容器本体
の底面側においてフィルム同士を接触させ、自己粘着力
を利用して密着させる(熱シールなどの融着はしていな
い)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の包装体では、以下に示す問題を有する。すなわ
ち、上記のストレッチフィルムを用いた包装形態では、
まずストレッチフィルムを所定の大きさに切断し、その
切断したフィルムを蓋に被せ、その後、少なくとも2回
のフィルム側縁の折り曲げ処理(対辺同士は同時に処理
する)が必要となり、包装処理を高速に行うことができ
ない。
【0005】また、包装体を開封する場合を考えると、
容器本体の底面側に折り込まれた4辺を、折り込まれた
順番の逆すなわち、最後に折り込まれた辺から順に把持
し、広げる必要がある。しかし、ストレッチフィルムの
4辺は、皺がよるとともに互いに密着しているため、一
目でどの部分が一番最初に広げていく部分かを認識する
ことは困難なことが多く、また、仮にわかったとしても
互いに密着しているため、当該部分を把持することも比
較的困難である。
【0006】しかも容器本体には弁当が収納されている
ため、包装体を裏返しにすることは行えないので、いき
おい包装体を上方に持ち上げたり、斜めにする等の不自
然な姿勢で底面側を見ながら上記開封処理をするか、完
全に手探り状態で行うことになる。したがって、上記し
た理由と相俟って非常に開封しにくくなる。さらに、ス
トレッチフィルムは、伸縮性に富んでいるので引き裂く
ことが困難である。
【0007】さらに、上述したように包装体の底面側に
はストレッチフィルムの4辺が折り込まれ、しかもフィ
ルム同士は自己粘着力により密着しているだけであるの
で、接着力は弱く移動途中などにおいて剥がれないよう
にするためには、比較的広い面積でフィルム同士を接触
させるとともに、皺により絡み合わせる必要がある。そ
の結果、当該重ね合わせた部分で厚みが増すとともに、
底面側のフィルム部分の厚みは不均一となるので平坦と
ならず、安定性が悪い。そして、係る弁当箱の店頭での
販売状態を考えると、陳列棚上に複数の弁当箱を積み重
ねた状態でおいておくのがスペース効率上好ましいが、
上記のように安定性が悪いと多数の弁当箱を積み重ねる
ことができない。
【0008】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、見た目が綺麗で、加工・製造性が容易となり、高速
に包装処理をすることができるとともに、包装体を持ち
上げたりすることなく簡単に開封することができ、しか
も開封箇所を視認することができ、安定状態で積層する
ことができ、フィルム使用量を少なくすることのできる
包装体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る包装体では、弁当を収納した容器
本体を熱収縮可能なストレッチフィルムで囲繞するとと
もに、そのフィルムの重合端のうち、少なくとも前記容
器本体の側面に位置する部位をシールして中間包装体を
製造し、その中間包装体を加熱して前記フィルムが熱収
縮されることにより形成される包装体であって、包装フ
ィルムの表面所定位置にテープ,紐等の開封部材を取り
付けるようにした。
【0010】なお、本発明退こう正要件の1つである
「熱収縮可能なストレッチフィルム」とは、いわゆる従
来のストレッチフィルム(熱収縮はしない)程は常温に
おいて大きく伸縮しないものの、従来からシュリンクフ
ィルムと称されているような熱収縮性フィルムの常温
(加熱前)における伸縮性よりは十分に伸縮するフィル
ムのことをいう。
【0011】そして好ましくは、前記開封部材の所定区
間を前記包装フィルムと未接着部分とし、かつ当該未接
着部分における、前記開封部材と前記包装フィルム表面
の少なくとも一方に保護層を形成し、当該部分で前記開
封部材と前記包装フィルムとの未接着状態を保持するよ
うにすることである。
【0012】
【作用】本発明が対象とする熱収縮性を有するストレッ
チフィルムの場合、フィルム自体が常温で伸縮性を有す
るので、本発明の包装体を製造する際に前提となる中間
包装体の時にすでに容器本体等に密着しており(特に容
器本体の底面側に折り込んだ際に容器本体の側面と当接
するフィルム部分)、さらに熱収縮することにより容器
本体の側面に位置するフィルム重合端のシール部分(実
施例におけるエンドシール部)側も容器本体に密着す
る。これにより、フィルムは容器本体に対して完全にし
かも強固にピンと貼った状態で密着するので包装体が不
用意に開封し容器本体内に充填された内容物(弁当)が
容器本体外に飛散することはない。
【0013】そして、開封の際には、開封部材を把持
し、それを所定方向に引っ張ることにより開封部材と接
着されている包装フィルム部位が破断され、容易に開封
される。
【0014】さらに請求項2のように構成すると、開封
部材の大部分は包装フィルムと接着(溶着)され一体化
されており、その開封部材の一部が包装フィルムと未接
着状態となっており、開封部材から離れている。そこで
包装体を開封するには、開封部材の未接着状態となって
いる部分を把持することにより、簡単に開封部材を所定
方向に引っ張ることができる。
【0015】また、未接着部分と包装フィルムとの間に
は保護層が介在しているので、開封部材接着後さらに加
熱行程があったとしても、その時の熱によって開封部材
の未接着部分が包装フィルムに接着してしまうおそれが
なく、確実に未接着部分は形成される。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る包装体の好適な実施例に
ついて、添付図面を参照にして詳述する。図1,図2は
本発明に係る包装体の一実施例を示している。同図に示
すように、本例に係る包装体1は、上部開口された偏平
矩形状の容器本体2内に内容物である弁当(図示省略)
が詰められており、その上部開口は、透明なプラスチッ
ク製の蓋3が装着されている。この容器本体2に蓋3を
装着することにより本発明の容器が構成される。なお、
本例では容器本体2と別に蓋3を設けそれを取り付けた
が、一体に形成しても良く、また蓋がなくても良い。
【0017】そして、これに容器本体2および蓋3の全
周囲を所定の包装フィルム4で囲繞するとともに、係る
密封状態で囲繞して形成される中間包装体をシュリンク
トンネル内を通過させること等により加熱し熱収縮さ
せ、包装フィルム4を容器本体2および蓋3に密着させ
ることにより形成している。なお、容器本体2と蓋3と
は、軽い嵌合状態になっているが、最終的な両者間の係
止力は上記した包装フィルム4の密着力により得てい
る。また、必要に応じて接着テープ等により固定してい
てもよい。
【0018】ここで本発明では、包装フィルム4とし
て、室温の定常状態における伸縮性が良好(いわゆるス
トレッチフィルム)で、かつ熱収縮性も良好(いわゆる
シュリンクフィルム)な両方の機能を兼ね揃えたフィル
ムを用いる。
【0019】そして、係る包装フィルムを用いて形成さ
れる本実施例における包装体の具体的な形態は、1枚の
包装フィルム4を用いて容器本体2,蓋3の周囲を囲繞
するとともに、そのフィルム重合端を熱シールして閉塞
する。そしてその熱シール部位について説明すると、ま
ず対向するフィルムの両辺部分を容器本体2の底面側に
折り込むとともにその側縁部同士を重合させ、その重合
端を熱シール(センターシール部5)し、さらにそのセ
ンターシール部5により形成される両端開口された筒状
フィルムの当該開口両端部位も熱シール(エンドシール
部6)するように構成する。そして、上記のように伸縮
性の良好なフィルムを用いているので、中間包装体を製
造する際に、すでに包装フィルム4を引っ張った状態で
容器本体2等に囲繞するため、包装フィルム4のフィル
ム重合端を熱シールして製造される中間包装体の状態
で、包装フィルム4はある程度張った状態となってい
る。そして、その状態でさらに加熱して熱収縮されるこ
とにより、包装フィルム4は容器本体2等に完全に密着
する。
【0020】なお、本例では重合端の各シール部5,6
が所定の幅を有するものについて説明したが、本発明は
これに限ることなく、例えば溶断シール等を行いシール
幅のないシール部としてもよい。
【0021】上記構成の包装体1の上面の所定位置に1
本の開封用のテープ7を取り付けている。具体的な取付
位置は、図1(A)に示すように上面の長手方向に沿っ
て、その中央部分としている。そして接着方法は、同図
(B)に示すように包装フィルム4の外表面に接着し、
その接着部位9は、テープ7の中心線に沿って線シール
されている。この線シールは、例えばヒートシールやイ
ンパルスシール等を用いて行い、テープ7と包装フィル
ム4を熱融着させることにより、一体化するとともに包
装フィルムの線シール部分を熱可塑変形させて他の部分
よりも破断しやすくなるように形成する。さらに本例で
は、テープ7の長手方向中間部位に切り込み7aを形成
している。
【0022】一方、包装体を開封する場合には、図1に
示すように蓋3が上方に位置する正常な姿勢に置いた状
態で、切り込み7aに沿ってテープ7を分断し、分断さ
れたテープ7部位を片側ずつ把持し、テープ7の配置方
向に沿って引っ張る。
【0023】すると、テープ7に加わった力は、テープ
7と包装フィルム4の接着部位9に集中するとともに、
その接着部位9の包装フィルムは破断しやすいので、包
装フィルム4のうちテープ7に接着されている部分がテ
ープ7とともに他の部分から切り離される。これによ
り、当該部分が開口される。
【0024】そして、そのままテープ7を最後まで引っ
張ると、上記開口は包装体1の上面及びそれに繋がる側
面の一部を縦断するように大きく開く。よって、その後
残った包装フィルム4を簡単に引き裂くことができ、包
装体1を開封できる。
【0025】上記開封処理は、テープ7が包装体1の上
面に形成されているので、包装体を机の上に置いた状態
で行うことができ、しかも把持すべき部分(端部7a)
も容易に視認することができるので、従来のものに比べ
極めて簡単に開封でき、包装体を斜めにしたり持ち上げ
たりする必要がないので誤って弁当を落とすようなこと
もない。
【0026】また、本実施例の包装体1では、その底面
側の大部分はピンと張った1枚の包装フィルム4が存在
し、中央にセンターシール部5が存在するだけであり、
しかも係るセンターシール部5も2枚重なっただけであ
るとともに、重合されたフィルム部分は、ピンと張った
状態となっているので、従来のように皺がよって不均一
で肉厚になるようなことはなく、ほぼ平坦となり、多数
個を安定して積み重ねることができる。さらに特にセン
ターシール部5を溶断シールした場合には、安定性がよ
り増す。
【0027】次に、上記した包装体の製造装置の一実施
例について説明する。まず同図に示すように、弁当箱1
5(容器本体2,蓋3)が、ベルトコンベアからなる被
包装物供給装置16にて所定間隔毎に搬送され、供給地
点Xに順次供給されるようになっている。また、この被
包装物供給装置16の上方には、箸供給装置17が平行
に配置され、割り箸18を供給地点Xに供給するように
なっている。この箸供給装置17は、エンドレスベルト
の表面(搬送面)に段部17aを所定間隔毎に形成した
コンベアからなり、その段部17aにより割り箸18が
所定間隔毎に搬送され、先端部まで搬送されたなら下方
に落下する(図示省略するが、供給地点Xまで安定して
移動するようなガイド路が設置されている)ようになっ
ている。そして、この箸供給装置17と、被包装物供給
装置16とは同期して駆動され、供給地点Xに対しては
割り箸18と弁当箱15がほぼ同時(割り箸18が先行
する)に供給されるようになっている。
【0028】この供給地点Xの上方には、原反フィルム
20が配置され、原反フィルム20からは連続して帯状
フィルム22が引き出され、複数のローラ24を経て供
給地点Xに導かれるようになっている。そして、導出さ
れた帯状フィルム22は、その両側縁が、弁当箱15の
進行方向に沿ってその両側に配置された上下一対のエン
ドレスベルト25,26に挟持された状態のまま前進し
弁当箱15の上方を覆うようになっている。このとき、
上記一対のエンドレスベルト25,26は、進行方向前
方に向けて共に下方傾斜状に傾けた状態で配置している
ため、帯状フィルム22は、弁当箱15に対して斜め上
から当接し、この弁当箱15等との当接によって帯状フ
ィルム22が引き伸ばされて緊張状態となる。
【0029】また、エンドレスベルト25,26の進行
方向前方には、前後に配置されたプーリ27,27′に
渡設され、それぞれ水平方向に回転する丸ベルト28,
28が配置されており、この丸ベルト28,28は、進
行方向後方側が拡開されており、その前端部同士は近接
している。さらに、丸ベルト28の水平位置は、弁当箱
15の搬送面と略同一位置(若干低位置)に一致してい
る。そして、前方に位置するプーリ27,27にて帯状
フィルム22の重合端を挟持し、前方への搬送力を与え
ている。
【0030】そして、本例では、このプーリー27の進
行方向直前方には、一対の回転シーラー29,29から
なるセンターシール装置30が配置されている。この回
転シーラー29のシール面29aは、プーリー27と略
同一位置に設定している。
【0031】さらにこのセンターシール装置30の進行
方向前方には、回転式のエンドシール装置31が配設さ
れている。このエンドシール装置31は、上下に配され
た回転軸32,32と、この回転軸32,32に軸着さ
れたエンドシーラ33,33から構成されており、その
エンドシーラ33,33にて帯状フィルム22を挟持す
ることにより、帯状フィルム22の所定位置を横方向に
所定幅でシールするとともにカットするようになってい
る。そして、そのエンドシール装置31の進行方向前方
には、加熱手段たるシュリンクトンネル34が配設され
ている。
【0032】ここで本発明では、帯状フィルム22の引
き出し途中に開封部材たるテープを装着するテープ装着
装置35を設けている。このテープ装着装置35は、リ
ール36から、連続したテープ38を引き出すとともに
ガイドローラ37にて帯状フィルム22の所定位置に導
くようになっている。そして、その導かれたテープ38
は、テープ張り付け装置39により帯状フィルム22側
に付勢され、加圧されることにより帯状フィルム22の
粘着力により仮接着される。すなわち、上記したテープ
38を導く手段と、テープ張り付け装置39によりテー
プ装着装置35が構成される。
【0033】さらに本例では、図1に示したようにテー
プ7に切り込み7aを形成するため、テープ張り付け装
置39は、上下に2分割された前後進移動可能なインパ
ルスシーラー39a,39aと、そのインパルスシーラ
ー39a,39a間の隙間に配置されそのインパルスシ
ーラー39aに対して相対的に前後進移動するカッター
39bとを備えている。そしてこのカッター39bの先
端の刃部は、中央が凹状に切除されており、両側の刃部
によりテープ38の両側を所定量ずつ切断するようにな
っている。
【0034】さらに、インパルスシーラー39aとカッ
ター39bの移動タイミングは、まずカッター39bが
先に前進移動(テープ側に近付く)し、その後インパル
スシーラー39aが前進移動するようになる。これによ
りまずカッター39bがテープ38に当接し、その所定
位置をカットして切り込みを形成する。この時、テープ
38と帯状フィルム22とは離反しているので、テープ
38のみが一部カットされ、帯状フィルム22にはカッ
ター39bが届かず帯状フィルム22は何等カットされ
ない。この後インパルスシーラー39aが前進移動して
テープ38を帯状フィルム22に付勢し、テープ38と
帯状フィルム22を所定圧力で当接した状態でインパル
スシーラー39aに通電し、テープ38と帯状フィルム
22とを融着する。
【0035】なお、図示省略するが、実際には帯状フィ
ルム22を挟んでインパルスシーラー39aと対向する
位置には、受け部材が配置され、その受け部材とインパ
ルスシーラー39aとの間で所定圧力で帯状フィルム2
2とテープ38とを挟圧するようになっている。これに
より、切り込みが形成された部分及びその周辺を除くテ
ープ38の部分(インパルスシーラー39aの当接部
分)が帯状フィルム22の所定位置に接着される。
【0036】次に上記した実施例の作用について説明す
ると、まず、弁当箱15及び割り箸18をそれぞれ所定
の間隔で搬送されるように被包装物供給装置16,箸供
給装置17上に移載し、各供給層16,17の駆動にと
もないそれぞれ同期して搬送され、供給地点Xに供給さ
れる。
【0037】一方、帯状フィルム22は、原反フィルム
20から連続して引き出され、やはり上記供給地点Xに
導かれる。そして、その引き出し途中で、テープ装着装
置35により帯状フィルム22の搬送方向と同一方向に
連続したテープ38が装着される。この時、まずテープ
貼り付け装置39のカッター39bにより、テープ38
の所定間隔ごとにその両側縁から所定量ずつ切り込みが
形成され、その後切り込みが形成されないテープ部分が
帯状フィルム22側に付勢され、インパルスシールされ
テープ38が帯状フィルム22に融着される。そして、
上記切り込みを形成する間隔は、包装体の製造ピッチと
等しくしている。
【0038】この様にして供給地点Xに導かれた帯状フ
ィルム22は、その両端縁を上下一対のエンドレスベル
ト25,26にて把持され、横方向に引っ張られた状態
で弁当箱15を包みながら前進する。そして、帯状フィ
ルム22は、上記丸ベルト28に従って案内され、その
両側部位が弁当箱15の底面側に折り込まれて筒状に形
成される。
【0039】次いで、引張られた状態の帯状フィルム2
2の両側縁は、互いに重合されセンターシール装置30
にてシールされる。これにより、センターシール装置3
0を通過した帯状フィルム22の底面側は、センターシ
ール部5が形成され、帯状の包装フィルムは筒状に成形
される。
【0040】次いで、筒状の帯状フィルム22内に内包
された状態のまま弁当箱15がさらに前進移動すると、
弁当箱15間の帯状フィルム22をエンドシール装置3
1にて横方向にシールするともにカットする。これによ
り、前後に細幅なエンドシール部6を有する中間包装体
40が製造される。そして、このエンドシール処理時
に、上記テープ38の先端も同時に帯状フィルム22に
対して熱シールされ、強固に一体化する。
【0041】このように製造された中間包装体40は、
その前後端に突出する部位は細幅なエンドシール部6の
みであるため、エンドシール部6を弁当箱15の底面側
に折り曲げるものに対して、ストレッチフィルムの消費
量を低減できる。さらに弁当箱15の底面に包装フィル
ムが折り込まれないので、底面側のフィルム厚を均一に
できて安定性が高くなるとともに、中間包装体40の全
周囲からその内容物を視認することができ、ディスプレ
イ効果が向上する。
【0042】そして、係る構成の中間包装体40をシュ
リンクトンネル34内に通過させる。すると、その通過
の際に加熱され、フィルムは熱収縮され、帯状フィルム
22が弁当箱15の表面に密着したシュリンク包装体が
製造される。
【0043】なお、上記した包装装置では、インパルス
シールを行うことにより中間包装体40の状態ですでに
フィルムとテープとを融着したが、上記インパルスシー
ラー39aに替えて単なる押圧部材を設置し、テープ貼
り付け装置39ではフィルムのもつ自己粘着力を利用し
てテープをフィルムに押圧することによって、係る粘着
力により仮接着するようにし、最終的なテープとフィル
ムとの熱シールによる一体化は、シュリンクトンネル通
過時の熱により行うようにしてもよい。特に、テープと
フィルム材の熱収縮率が異なる場合には、係る構成を採
るようにするのが好ましい。
【0044】また、上記した包装装置では、インパルス
シーラー39aと接触しない切り込み7a形成近傍のテ
ープ部位は、帯状フィルムに熱融着しない。したがっ
て、最終的な包装体の状態でも切り込み7aの周縁では
未接着部位となり、包装フィルム4から離れた状態とな
るので、切り込み7aを切り裂くことによりテープ7は
簡単に分断されるとともに、その分断された端部では、
包装フィルム4と未接着のフリーな状態となるので、当
該端部部分を容易に把持でき、開封作業が簡単に行え
る。
【0045】なお、上記した包装装置の変形例で説明し
たように、フィルムとテープの材質の相性によっては、
シュリンクトンネル通過時の熱によりフィルムとテープ
が融着されることがある。そして、そのように融着され
たとしても、その部分は熱可塑により他のフィルム部分
よりも脆くなるので、当該部分からフィルムを引き裂く
ことはできるものの、上記した開封処理の最初に行うテ
ープの未接着部位を設ける効果(把持しやすい)が発揮
されない。
【0046】そこで、たとえば図4に示すように、テー
プ7の長手方向中間部分の一定区間をヒートシールしな
い包装フィルム4に対する未接着部分7bを積極的に設
けるようにしてもよい。すなわち、切り込み7aの近傍
の未接着部分7bに対向する包装フィルム4の表面に、
保護層41を形成し、テープ7と包装フィルム4とが接
触するのを阻止している。
【0047】この保護層41としては、例えば捺印イン
クをべたに塗ることにより形成される。この時例えば赤
色等のインクを使用すると、その保護層41の部分が目
立つため、使用者の注意を引きやすくなり、開封時に把
持する部分を容易にわからせることができる。
【0048】さらに、未接着部分7bの外側に沿って、
包装フィルム4の表面には、テープの切り裂き開始場所
並びに切り裂き方向を示す案内表示部42も印刷により
形成している。これにより、使用者はテープ7の未接着
部分7bの存在位置を特定しやすくなり、また、表示部
42を両方向矢印にしたため、それを見た人はテープ7
を、未接着部分7bから両側に向かって引っ張ることに
より開封できることが容易に理解できる。
【0049】さらに、包装フィルム4と開封用のテープ
7の装着部分に着目すると、上記のようにテープ7の一
部を未接着部分7bとすることにより把持部分を形成し
ているので、包装フィルム4側には何等切り込みなど形
成されていない(テープのみに切り込み7aを形成して
いる)。したがって、密封性能が良好となり、ほこりな
どの異物が包装フィルムと容器本体2や蓋3と包装フィ
ルム4の間に侵入したりすることがなく、衛生的とな
る。
【0050】なお、保護層41としては、上記した実施
例では、捺印インクを用いたが本発明はこれに限ること
なく、その他のインクを用いたり、油を塗布しても良
く、ラベルを張り付けたものでも良く、種々のものを採
用でき、ようは、テープと包装フィルムの一方との熱接
着(融着)性能が低いものであれば良い。
【0051】そして、係る構成の包装体を製造するため
の包装装置としては、上記した図3に示す包装装置を基
本構成とし、図5に示すように帯状フィルム22の引き
出し途中の所定位置に、スタンパー43等の保護層形成
装置を設置することにより対応できる。一例を示すと、
このスタンパー43は、帯状フィルム22の所定位置に
インクを塗布可能とするもので、リール43aから連続
して引き出されたインクリボン43bが、逐次巻き取り
リール43cに巻き取られるようになり、その引き出し
途中のインクリボン43bがスタンプローラ43dに掛
け渡された構成となっている。
【0052】そして、スタンプローラ43dが上下移動
し、インクリボン43bを上側帯状フィルム22の所定
位置に当接させ、その当接部位にインクを転写するよう
になっている。この転写したインクが包装体における保
護層41となる。そして、この保護層41(インク転写
位置)は、下流側のテープ装着装置35におけるテープ
38の装着位置と同一線上になり、しかも、転写タイミ
ングはテープ貼り付け装置39のカッター39bにて切
り込みを形成する部分に、転写されたインクがくるよう
に調整される。そして、この保護層41の転写と同時
に、案内表示部42も同時に転写して形成する。なお、
保護層としてラベルを用いる場合には、スタンパー43
に替えてラベル貼り機(ラベラー)を設置することによ
り対応できる。
【0053】なお、上記した実施例では、開封用のテー
プ7をいずれも包装体の上面の長手方向でしかも包装体
の中央に形成したが、本発明はこれに限ることなく、包
装体の上面の側縁近傍等の他、設置箇所は任意であり、
また、配置方向も長手方向と直交する方向にしたり、斜
め方向にしても良い。さらには、包装体の側面等であっ
てもよい。
【0054】また、上記した各実施例では、いずれも包
装体の一端から他端までテープ7を配置したが、これ
は、できるだけ長くテープ7を配置することによりテー
プ7を引っ張り、包装フィルムが切り裂かれる距離を長
くするためであるが、必ずしも横断させる必要はない。
但し、あまり短いと切り裂かれる部分が少ないためにそ
の後の開封作業に支障を来すので、上記実施例や或いは
それに近い(テープ端を側縁近傍まで位置させる)よう
にするのがよい。
【0055】さらに、テープを用いる場合に、必ずしも
上記実施例のように切り込みを設ける必要はない。ま
た、未接着部分を形成せずにテープ全面にわたって包装
フィルムに接着されていてもよい。また未接着部分を設
ける場合にも、実施例のように中間部分にすることはな
く、テープの端部を未接着部分にするなどその形成位置
も任意である。
【0056】さらにまた、上記した実施例では、開封部
材としてテープを用いたが、紐にしてももちろん良い。
さらに、特にテープのように幅を有するものの場合に
は、上記した実施例のように1本の線状にシールするの
ではなく、テープ全面のように一定の幅をもってシール
するようにしてもよく、また、線シールを複数本行って
もよい。さらにまた、包装体に取り付けられるテープの
数は、上記実施例のように1本に限られず、複数本でも
もちろんよい。さらに、開封部材の包装フィルムへの取
り付け手法として、上記した実施例ではヒートシールを
用いた例を説明したが、本発明はこれに限ることなくホ
ットメルト等の他、開封部材を引っ張ることにより包装
フィルムが切り裂かれるように当該開封部材が取り付け
られていればなんでもよい。
【0057】なおまた、上記した実施例では、包装フィ
ルム側に保護層を形成したが、保護層を設ける場合に
は、この構成に限ることなくテープなどの開封部材側に
形成しても良く、さらには両方に設けてももちろん良
い。
【0058】さらにまた、上記した実施例では、フィル
ム重合端をすべて熱シールして密閉したが、本発明はこ
れに限ることはなく、たとえば、実施例におけるセンタ
ーシール部5を未シールとしてもよい。すなわち、図2
の場合にはいわゆる合掌貼り(包装フィルムの内面同士
を接着させる)にし、熱シールするようにしたが、例え
ばいわゆる封筒貼り(包装フィルムの両端重合部分で、
一方の端部表面と他方の端部内面とを重ね合わさせる)
の状態とし(但し、フィルムを重合端同士を重ね合わせ
るだけでシールはしない)たものでもよい。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る包装体で
は、底面側に折り込まれた包装フィルムは、その一部の
フィルム重合端縁同士が重なるものの、熱収縮されたピ
ンと貼った状態となっており、底面側ではほぼ均一の厚
さを有し平坦面となる。したがって、安定状態を保ちな
がら、積み重ねることが容易にできる。
【0060】また、従来のように包装体の底面側に多く
のフィルム材が折り込まれ、皺を寄せ合って重なり合う
ことがなく、容器本体の周囲に密着しているので見た目
が綺麗となり、しかも、フィルムの使用量も少なくてす
む。
【0061】また、筒状に形成した後の両端開口(容器
本体の側面に位置する)部分近傍のフィルム部位を底面
側に折り込む必要がないので、実施例で示した各種の包
装装置を用い、原反フィルムから引き出された帯状フィ
ルムを用いて連続した包装処理が可能となり、加工・製
造性が容易となり、高速に包装処理をすることができ
る。
【0062】テープ,紐などの開封部材を引っ張ること
により、それと接着している包装フィルム部位が切断さ
れ、開口するので、その開口部位よりさらに包装フィル
ムを引き裂くなどにより簡単に包装体を開封し、被包装
物である弁当を取り出すことができる。
【0063】しかも、係る開封部材は包装体の上面や側
面などの天地を正常な姿勢に置いた際に外部から視認で
きる箇所に設置しているので、包装体を机などの上に置
いた状態のまま開封部材を摘むとともにそれを引くこと
ができるので、極めて簡単に開封することができる。
【0064】また、請求項2のように構成した場合に
は、開封部材に設けた未接着部分に対向する包装フィル
ム上には所定の保護層を設けたため、たとえシュリンク
トンネル等を通過させる際の熱を受けても、開封部材は
包装フィルムと未接着状態を保つことができる。したが
って、係る未接着部分を把持することにより簡単に開封
部材を所定方向に引っ張ることができ、開封作業性がよ
り向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装体の第1実施例を示す斜視図
である。
【図2】その底面側から見た斜視図である。
【図3】その包装体を製造する包装装置の一例を示す図
である。
【図4】本発明に係る包装体の第2実施例を示す斜視図
である。
【図5】その包装体を製造する包装装置の一例の要部を
示す図である。
【符号の説明】
1 包装体 2 容器本体 3 蓋 4 包装フィルム 5 センターシール部 6 エンドシール部 7 テープ(開封部材) 9 接着部位 41 保護層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁当を収納した容器本体を熱収縮可能な
    ストレッチフィルムで囲繞するとともに、そのフィルム
    の重合端のうち、少なくとも前記容器本体の側面に位置
    する部位をシールして中間包装体を製造し、その中間包
    装体を加熱して前記フィルムが熱収縮されることにより
    形成される包装体であって、 包装フィルムの表面所定位置にテープ,紐等の開封部材
    を取り付けたことを特徴とする包装体。
  2. 【請求項2】 前記開封部材の所定区間を前記包装フィ
    ルムと未接着部分とし、 かつ当該未接着部分における、前記開封部材と前記包装
    フィルム表面の少なくとも一方に保護層を形成し、当該
    部分で前記開封部材と前記包装フィルムとの未接着状態
    を保持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の包装体。
JP7162806A 1995-06-06 1995-06-06 包装体 Withdrawn JPH08324632A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111572993A (zh) * 2020-05-22 2020-08-25 温州市恒生包装有限公司 一种热缩式护角

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111572993A (zh) * 2020-05-22 2020-08-25 温州市恒生包装有限公司 一种热缩式护角

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