JPH08324124A - 画像形成要素の製造方法 - Google Patents

画像形成要素の製造方法

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JPH08324124A
JPH08324124A JP8139080A JP13908096A JPH08324124A JP H08324124 A JPH08324124 A JP H08324124A JP 8139080 A JP8139080 A JP 8139080A JP 13908096 A JP13908096 A JP 13908096A JP H08324124 A JPH08324124 A JP H08324124A
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JP8139080A
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Lee William Tutt
ウィリアム タット リー
Gerald Thomas Frizelle
トーマス フリジール ジェラルド
Linda Kaszczuk
カツェツク リンダ
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • B41C1/1091Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by physical transfer from a donor sheet having an uniform coating of lithographic material using thermal means as provided by a thermal head or a laser; by mechanical pressure, e.g. from a typewriter by electrical recording ribbon therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ性現像液を必要とせず、簡単でかつ
費用がかからず、従来技術の多くの制限および欠点を克
服した、画像形成要素、例えば、リソグラフィ・プリン
ト板の改良製造方法を提供することが目的である。 【解決手段】 別個の画像供与性要素および画像受容性
要素から画像形成要素を製造する方法であって、支持体
および赤外線吸収性の画像形成層を含んでなる、画像供
与性要素として作用する第一要素を準備する工程;画像
受容性要素として作用する第二要素を準備する工程;前
記画像形成層の像様赤外線誘起熱アブレーションによ
り、前記第一要素上に画像を生じさせる工程;そしてそ
の後に前記第一要素を前記第二要素に重ね合わせ、次い
で前記第一要素を前記第二要素から引き剥がす工程によ
り前記画像を前記第一要素から前記第二要素に転写する
工程からなる方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に画像形成要
素、特に、画像形成要素の新規製造方法に関する。更に
詳細には、本発明は、画像を第一要素上に生じさせ、次
いで重ね合わせ工程および剥離工程により、前記の第一
要素から第二要素に転写する画像形成要素の製造方法に
関する。本発明方法は、リソグラフィ・プリント板の製
造に特に用途があるが、他の関連技術分野、例えば、プ
リント回路板の製造にも利用できる。
【0002】
【従来の技術】リソグラフィ・プリントの技術は、油と
水の非混和性に基づいており、油性物質もしくはインク
は優先的に画像域により保持され、水または供給(foun
tain)溶液は優先的に非画像域により保持される。適切
に調製された表面は水で湿気を与えられ、次いでインク
が施されると、バックグラウンドもしくは非画像域は水
を保持し、インクをはじくが、一方、画像域はインクを
受入れ、水をはじく。画像域のインクを、次に、その上
に画像を再現すべき物質、例えば、紙、布等の表面に転
写する。通常、ブランケットと呼ばれる中間物質にイン
クを転写し、次にこのインクを、その上に画像を再現す
べき物質の表面に転写する。
【0003】アルミニウムは、多年、リソグラフィ・プ
リント板の支持体として用いられている。このような用
途のためのアルミニウムを製造するために、アルミニウ
ムを粒状化(graining)処理およびそれに続く陽極酸化
処理の両者に付すことが典型的に行われている。粒状化
処理は、後に施される感輻射線コーティングの接着性を
向上させ、かつプリント板のバックグラウンド域の水受
容特性を高める作用がある。粒状化は、プリント板の性
能および耐久性に影響し、したがって、粒状化の品質は
プリント板の品質全体を決定する重要なファクターであ
る。ピットのない微細な均一粒子であることが、最高の
品質性能を得るために不可欠である。
【0004】機械的および電気的な粒状化処理は周知で
あり、リソグラフィ・プリント板の製造に広く使用され
ている。最適結果は、通常、電気的粒状化の使用により
達成され、当該技術分野においては電気化学的粒状化ま
たは電気化学的粗面化(roughening)とも称せられ、リ
ソグラフィ・プリント板製造に使用されるように提案さ
れている、各種の電解粒状化方法が極めて多数ある。電
解粒状化方法については、例えば、米国特許第3,75
5,116号、米国特許第3,877,447号、米国
特許第3,935,080号、米国特許第4,087,
341号、米国特許第4,201,836号、米国特許
第4,272,342号、米国特許第4,294,67
2号、米国特許第4,301,229号、米国特許第
4,396,468号、米国特許第4,427,500
号、米国特許第4,468,295号、米国特許第4,
476,006号、米国特許第4,482,434号、
米国特許第4,545,875号、米国特許第4,54
8,683号、米国特許第4,564,429号、米国
特許第4,581,996号、米国特許第4,618,
405号、米国特許第4,735,696号、米国特許
第4,897,168号および米国特許第4,919,
774号に記載されている。
【0005】リソグラフィ・プリント板の製造におい
て、粒状化に引き続き、典型的に、酸、例えば、硫酸ま
たは燐酸を用いる陽極酸化処理が行われ、陽極酸化処理
の後には、典型的に、表面を親水性にする処理、例え
ば、熱シリケーション(silication)または電気シリケ
ーションが続いて行われる。陽極酸化工程は陽極酸化物
層を得る作用をし、少なくとも0.3g/m2 の層を形
成するように制御することが好ましい。アルミニウムを
陽極酸化して陽極酸化物コーティングを形成し、次いで
シリケーションのような技法により陽極化表面を親水性
にする方法は、当該技術分野において良く知られてお
り、本明細書においてはさらに述べる必要はないであろ
う。
【0006】リソグラフィ・プリント板の陽極酸化法に
関する多くの特許の中には、米国特許第2,594,2
89号、米国特許第2,703,781号、米国特許第
3,227,639号、米国特許第3,511,661
号、米国特許第3,804,731号、米国特許第3,
915,811号、米国特許第3,988,217号、
米国特許第4,022,670号、米国特許第4,11
5,211号、米国特許第4,229,266号および
米国特許第4,647,346号がある。親水性バリヤ
ー層を形成するのに有用な多くの材料の具体例として
は、ポリビニルホスホン酸、ポリアクリル酸、ポリアク
リルアミド、シリケート、ジルコネートおよびチタネー
トが挙げられる。リソグラフィ・プリント板に用いられ
る親水性バリヤー層に関する多くの特許の中には、米国
特許第2,714,066号、米国特許第3,181,
461号、米国特許第3,220,832号、米国特許
第3,265,504号、米国特許第3,276,86
8号、米国特許第3,549,365号、米国特許第
4,090,880号、米国特許第4,153,461
号、米国特許第4,376,914号、米国特許第4,
383,987号、米国特許第4,399,021号、
米国特許第4,427,765号、米国特許第4,42
7,766号、米国特許第4,448,647号、米国
特許第4,452,674号、米国特許第4,458,
005号、米国特許第4,492,616号、米国特許
第4,578,156号、米国特許第4,689,27
2号、米国特許第4,935,332号およびヨ−ロッ
パ特許第190,643号が含まれる。
【0007】アルミニウムを陽極酸化処理に付すと、多
孔性の酸化物層が形成する。孔のサイズは、陽極酸化処
理に用いた条件により広く変動するが、典型的に約0.
1〜約10μmの範囲である。親水性バリヤー層の使用
は随意であるが、好ましい。バリヤー層を使用してもし
なくても、アルミニウム支持体は、多孔性の耐磨耗性親
水性表面を有するので、具体的には、特に、長期の加圧
操作が必要な状況でそのようなアルミニウム支持体をリ
ソグラフィ・プリント板に使用することができることを
特徴とする。
【0008】リソグラフィ・プリント板に使用するため
の画像形成に適した感輻射線材料が各種知られている。
露光並びに必要な現像および/または定着後に、プリン
トに使用できる像様分布域を与える感輻射線層が適して
いる。有用なネガティブ作動性組成物としては、ジアゾ
樹脂を含有するもの、光架橋性ポリマーおよび光重合性
組成物が挙げられる。有用なポジティブ作動性組成物と
しては、芳香族ジアゾオキシド化合物、例えば、ベンゾ
キノンジアジドおよびナフトキノンジアジドが挙げられ
る。
【0009】前記タイプのリソグラフィ・プリント板
は、通常、像様露光後、現像液で現像する。現像液(画
像形成層の非画像域を除去することにより、その下側の
多孔性親水性支持体を露出するのに使用される)は、典
型的に、アルカリ性水溶液であり、実質量の有機溶剤を
含むことが多い。実質量のアルカリ性現像液の使用およ
び廃棄の必要性が、プリント技術分野において長年の懸
案事項であった。
【0010】アルカリ性現像液での現像を必要としない
プリント板を製造する努力が、長年にわたって行われて
きた。このような努力に関連する多くの特許および公開
公報の例としては、以下を挙げることができる: (1)Caddell、米国特許第3,549,733
号、1970年12月22日発行。
【0011】この特許は、プリント板の製造方法につい
て記載しており、その方法においては、層を分解し、そ
してプリント板表面に窪みを形成するのに十分な強度の
調整レーザービームにポリマー表面層を付す。 (2)Burnett、米国特許第3,574,657
号、1971年4月13日発行。
【0012】この特許は、プリント板の製造方法につい
て記載しており、その方法においては、硬化アリリック
樹脂コーティングを熱パターンに露出することにより画
像を形成する。 (3)Mukherjee、米国特許第3,793,0
33号、1974年2月19日発行。
【0013】この特許は、支持体、並びにフェノール樹
脂、ヒドロキシエチルセルロースエーテルおよび光開始
剤を含む親水性画像形成層を含んでなるリソグラフィ・
プリント板について記載している。像様露光の際、画像
形成層は、露光域が親油性になり、一方非露光域は親水
性のままであり、したがって現像工程なしに、そしてそ
の結果現像液を必要とせずに、従来のインクおよび供給
溶液を利用するリソグラフィ・プリント・プレスに使用
できる。
【0014】(4)Barker、米国特許第3,83
2,948号、1974年9月3日発行。 この特許は、プリント板の製造方法について記載してお
り、その方法においては、プラスチック板により支持さ
れた輻射線吸収性薄フィルムの表面上にコヒーレント光
を走査することにより、レリーフに面を形成する。
【0015】(5)Eames、米国特許第3,96
2,513号、1976年6月8日発行。 この特許は、プリント板の製造方法について記載してお
り、その方法においては、透明板、レーザーエネルギー
を吸収する粒子を含む層、およびインク受容層を含んで
なる転写フィルムをレーザービームに露光してリソグラ
フィ表面への転写を行う。
【0016】(6)Peterson、米国特許第3,
964,389号、1976年6月22日発行。 この特許は、プリント板の製造方法について記載してお
り、その方法においては、透明板およびレーザーエネル
ギーを吸収する粒子を含む層を含んでなる転写フィルム
をレーザービームに露光してリソグラフィ表面への転写
を行う。
【0017】(7)Uhlig、米国特許第4,03
4,183号、1977年7月5日発行。 この特許は、支持体および親水性画像形成層を含んでな
るリソグラフィ・プリント板を、レーザー照射で像様露
光して露光域を親油性にし、それによりリソグラフィプ
リント面を形成することについて記載している。このプ
リント板は、現像工程なしに、従来のインクおよび供給
溶液を利用するリソグラフィ・プリント・プレスに使用
できる。親水性画像形成層が水不溶性ならば、層の非露
光域は画像のバックグラウンドとして作用する。親水性
画像形成層が水溶性ならば、使用支持体は親水性でなけ
ればならず、したがって画像形成層は非露光域で供給溶
液により除去されて下側の親水性支持体が露出する。
【0018】(8)Caddell等、米国特許第4,
054,094号、1977年10月18日発行。 この特許は、支持体、その支持体上のポリマー層および
そのポリマー層上の硬い親水性材料の薄い頂部コーティ
ングからなるプリント板について記載している。レーザ
ービームを用いてプリント板表面をエッチングし、それ
によりエッチング域においてはインクを受容できるよう
にし、非エッチング域では水受容性にする。
【0019】(9)Kitajima等、米国特許第
4,334,006号、1982年6月8日発行。 この特許は、画像形成方法について記載しており、その
方法においては、支持体および感光性組成層からなる感
光性材料を露光し、次いで剥離現像キャリヤーシートと
密着させて加熱し、次いでキャリヤーシートを感光性材
料から引き剥がすことにより現像する。
【0020】(10)Scuwartz等、米国特許第
4,693,958号、1987年9月15日発行。 この特許は、支持体および親水性水溶性熱硬化性画像形
成層を含んでなるリソグラフィ・プリント板について記
載しており、画像形成層は適切な手段、例えば、赤外線
レーザービームに像様露光して、硬化し、そして露光域
を親油性にする。画像形成層の非硬化部分を次に単に水
をフラッシュさせることにより除去することができる。
【0021】(11)Fromson等、米国特許第
4,731,317号、1988年3月15日発行。 この特許は、粒状化および陽極酸化されたアルミニウム
板であって、微粒子エネルギー吸収性材料(この材料
は、入射光を吸収し、ジアゾ樹脂コーティングを変化さ
せる照射として照射する)と混合したジアゾ樹脂を含む
コーティングをその上に有するアルミニウム板を含んで
なるリソグラフィ・プリント板について記載している。
【0022】(12)Hirai等、米国特許第5,2
38,778号、1993年8月24日発行。 この特許は、着色剤含有熱転写層、熱溶融性物質および
光硬化性組成物をその上に有する支持体を含んでなる要
素を利用するリソグラフィ・プリント板の製造方法につ
いて記載している。画像パターンにおいて熱を加えて画
像を、親水性表面を有する記録材料上に転写し、次いで
その転写画像を化学線に露光して硬化させる。
【0023】(13)Lewis等、米国特許第5,3
53,705号、1994年10月11日発行。 この特許は、1層以上をアブレートするレーザー装置手
段による画像形成に適したリソグラフィ・プリント板に
ついて記載しており、上塗り層の分解の結果として部分
的にのみアブレートする第二のアブレーション層を含
む。
【0024】(14)Lewis等、米国特許第5,3
85,092号、1994年1月31日発行。 この特許は、赤外域で発光するレーザー装置手段による
画像形成を意図したリソグラフィ・プリント板について
記載している。プリント中に供給容液を利用する湿式板
およびインクを直接施す乾式板の両者が記載されてい
る。レーザー出力は、1層以上をアブレートするか、ま
たは表面層を物理的に変換して、それにより露光域がイ
ンクもしくはインク粘着性液体、例えば、供給溶液に対
して親和性を示し、このことは非露光域とは異なる。
【0025】(15)Reardon等、米国特許第
5,395,729号、1995年3月7日発行。 この特許は、カラープルーフおよびリソグラフィのよう
な用途に有用なレーザー誘起感熱転写法について記載し
ている。この方法では、供与体要素および受容体要素を
含む集成体をレーザー照射に像様露光し、供与体要素を
受容体要素から分離し、受容体要素を後転写処理に付し
て実質的にバック転写を除去する。
【0026】(16)ヨ−ロッパ特許出願第0 001
068号、1979年3月21日発行。 この特許出願は、親水性多孔性陽極酸化物層をその上に
有するアルミニウム板を準備し、次いで親油性画像を多
孔性層上に昇華により付着させることによるリソグラフ
ィ・プリント板の製造方法について記載している。
【0027】(17)ヨ−ロッパ特許出願第0 573
091号、1993年12月8日発行。 この特許出願は、親油性表面を有する支持体、レーザー
ビーム照射を熱に変換することができる記録層、および
疎油性表面層を含んでなるリソグラフィ・プリント板に
ついて記載している。この記録層および疎油性表面層は
同一層であっても、または別個の層であることもでき
る。プリント板をレーザービームで像様露光し、次いで
露光域の疎油性表面層を除去するようにこすり、下側の
親油性表面を露わし、それによりリソグラフィ・プリン
ト表面を形成する。
【0028】従来提案されてきた、現像液の必要性を排
除するように作成されたリソグラフィ・プリント板は一
つまたはそれ以上の欠点を有し、その有用性が限られて
きた。例えば、これらは、親油性画像域と親水性非画像
域間の識別度が十分でなく、その結果プリントの画質が
良好でないか、あるいは長期のプリント作業を可能にす
るのに十分な耐久性がない親油性画像域を有するか、ま
たは容易にスクラッチおよび摩損する親水性非露光域を
有するか、あるいは支持体上に複数層をコーティングす
る必要性から不当に複雑でコストがかかるものであっ
た。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
カリ性現像液を必要とせず、簡単でかつ費用がかから
ず、従来技術の多くの制限および欠点を克服した、画像
形成要素、例えば、リソグラフィ・プリント板の改良製
造方法に向けられている。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、画像形
成要素が、 (1)支持体および赤外線吸収性画像形成層を含んでな
る、画像供与性要素として作用する第一要素を準備する
工程; (2)画像受容性要素として作用する第二要素を準備す
る工程; (3)前記画像形成層の像様赤外線レーザー誘起感熱ア
ブレーションにより、前記第一要素上に画像を生じさせ
る工程;そしてその後に (4)前記第一要素を前記第二要素に重ね合わせ、次い
で前記第一要素を前記第二要素から引き剥がす工程によ
り、前記画像を前記第一要素から前記第二要素に転写す
る工程を含み、前記画像形成層の赤外線吸収度は、赤外
線発光レーザーが前記感熱アブレーションを行うのに十
分であり、そして前記画像は、前記画像と前記支持体間
の結合より強い、前記第二要素表面との結合を形成する
ので、前記重ね合わせ工程後に前記支持体を引き剥がす
ことができる製造方法により、別個の画像供与性要素お
よび画像受容性要素から製造される。
【0031】本発明の一実施態様において、製造される
画像形成要素はリソグラフィ・プリント板である。この
実施態様では、画像形成層は親油性であり、かつ赤外線
吸収性の両特性を有し、そして画像受容性要素は、画像
が転写する親水性表面を有しなければならない。この実
施態様に使用するのに好ましい画像受容性要素は、アル
ミニウム板であり、このアルミニウム板は、耐久性の親
水性表面を得るために粒状化および陽極酸化処理の両者
が施されている。
【0032】本発明の第二の実施態様において、画像形
成要素は、プリント回路板の製造に利用されるものであ
る。この方法では、画像は金属または金属コーティング
板に転写し、次にエッチング工程を行うことが可能にな
るようにマスクとして作用する。本発明の特に好ましい
実施態様において、画像供与性要素は、支持体と画像形
成層のみからなるものではなく、支持体と画像形成層の
間に介在する剥離層および画像形成層の上に位置する接
着層の一方または両者をも含む。剥離層の機能は、重ね
合わせ工程後の支持体の画像からの剥離を容易にするこ
とであり、一方、接着層の機能は、画像の画像受容性要
素への結合を高めることである。
【0033】本発明によれば、画像供与性要素を可撓性
にすることができ、したがって、ドラムの周りに巻いて
レーザー画像形成を容易にすることができ、一方、画像
受容性要素を、望ましい場合には、可撓性のある、半剛
性もしくは剛性にすることができる。画像供与性要素の
ための支持体は、単に一時的な機能を発揮するのみであ
り、比較的低コストの寸法安定性、可撓性材料、例え
ば、ポリエステルフィルムから製造するのが適切であ
る。画像受容性要素の性質は、製造される製品に依存
し、このような要素は、例えば、従来のリソグラフィ
板、例えば、粒状化および陽極酸化されたアルミニウ
ム、プリント回路板または画像を転写するのが望ましい
適切な基板であることができる。
【0034】本発明においては、レーザー誘起感熱アブ
レーション技法によりバックグラウンド域を除去するこ
とにより、画像供与性要素の画像形成層に画像を生じさ
せる。このような技法を実施する際、赤外域に発光する
レーザーが用いられ、画像形成層は、感熱アブレーショ
ンによりバックグラウンド域を除去するのに十分な熱を
像様発生させるのに十分な程、赤外線吸収性でなければ
ならない。このようなレーザーを使用すれば、リソグラ
フィ・プリント板に必要とされる高度の解像力が容易に
得られる。レーザーの作用により、画像形成層、および
その上を覆う接着層またはその下側の剥離層を効果的に
除去するので、バックグラウンド域の支持体を露出させ
る。重ね合わせは、従来の積層(重ね合わせ)機、例え
ば、加熱プレスロールを用いて行い、剥離工程では支持
体を除去するので画像全体が、画像受容性要素に明瞭に
転写され、その受容性要素に強力に結合する。
【0035】本発明は、現像液を要しないので、リソグ
ラフィ・プリント板の製造において特に有利である。さ
らに、耐久性の親油性画像、スクラッチもしくは他の損
傷に高度に抵抗性のある親水性非画像域、および親油性
画像域と親水性非画像域間の優れた識別性、並びに高品
質のリソグラフィ・プリント表面を与える親水性非画像
域を得ることができる。さらに、本発明の利点として
は、従来のリソグラフィ基板、例えば、粒状化および陽
極酸化されたアルミニウムを利用でき、従来の低コスト
の積層装置の使用に容易に適合でき、シート供給装置お
よびロール供給装置の両者を始めとする、赤外線レーザ
ーを用いるる従来の画像形成装置の使用に容易に適合で
きる。アルミニウム支持体を利用するリソグラフィ・プ
リント板の製造において、本方法の有効利用が、転写画
像が陽極酸化されたアルミニウムの多孔性耐久性親水性
表面に強力に結合する事実から期待される。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の重要な特徴としては、そ
こから画像を容易に除去できる一時的な支持体を用いる
画像供与性要素、および画像が強力に結合するような性
質の画像受容性要素の使用が挙げられる。先に述べたよ
うに、画像供与性要素の必須成分は、支持体および赤外
線吸収性画像形成層である。画像供与性要素はまた、場
合により剥離層と接着層(以下に詳細に述べる)の一方
または両者を含むことができる。
【0037】画像供与性要素のための支持体は、任意の
適切な支持体であって、その上に赤外線吸収性画像形成
層をコーティング可能なものであることができる。好ま
しい支持体材料は、可撓性ポリマーフィルムである。適
切な支持体材料の例としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート、ポリー1,4−シク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスチレン、セ
ルロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネ
ート、セルロースアセテートブチレート等が挙げられ
る。接着性を調整するために、支持体は、コロナ放電、
グロー放電、UV露光または溶剤洗浄を始めとする各種
方法により表面処理を施すか、またはポリマー、例え
ば、塩化ビニリデン含有コポリマー、ブタジエンベース
コポリマ−、グリシジルアクリレートもしくはメタクリ
レート含有コポリマーまたは無水マレイン酸含有コポリ
マーでオーバーコーティングすることができる。
【0038】支持体の厚さは、典型的に0.004〜
0.4mm、さらに好ましくは0.02〜0.2mmの
範囲にある。本発明に用いられる画像形成層は、典型的
に0.0002〜0.02mm、さらに好ましくは0.
0005〜0.002mmの範囲の厚さを有する。この
層にとって重要な要件は、赤外線吸収性であり、赤外に
発光するレーザーに露光することにより画像を形成する
ことができることである。
【0039】画像形成層は、フィルム形成性ポリマーバ
インダーおよび赤外線吸収剤を含むコーティング組成物
を支持体にコーティングすることにより調製するのが都
合がよい。適切なフィルム形成性ポリマーバインダーの
例としてはセルロースポリマー、例えば、ニトロセルロ
ース、ヒドロキシルエチルセルロースおよびセルロース
アセテートプロピオネート;ポリウレタン;ポリカーボ
ネート、例えば、ビスフェノール−A ポリカーボネー
ト;アクリレート、例えば、ポリ(メチルメタクリレー
ト)およびポリシアノアクリレート;ポリエステル;ポ
リ(ビニルアセテート);ポリアセタール、例えば、ポ
リ(ビニルブチラル)およびポリ(ビニルアルコール−
コ−ブチラール)並びにスチレン、例えば、ポリ(α−
メチルスチレン)が挙げられる。
【0040】レーザー誘起感熱アブーションを用いる要
素に使用するのに適切な広範囲の赤外線吸収剤が当該技
術分野において知られており、多くの特許に記載されて
おり、それらとしては、例えば、米国特許第4,91
2,083号、米国特許第4,942,141号、米国
特許第4,948,776号、米国特許第4,948,
777号、米国特許第4,948,778号、米国特許
第4,950,639号、米国特許第4,950,64
0号、米国特許第4,952,552号、米国特許第
4,973,572号および米国特許第5,036,0
40号が挙げられる。これらの任意の赤外線吸収剤を、
本発明に使用することができる。
【0041】画像形成層に赤外線吸収剤を適切な濃度で
包含せしめることにより、赤外線に対する感受性を層に
付与し、像様レーザー誘起感熱アブレーションにより高
解像画像を生じさせることができる。赤外線吸収剤は、
色素または顔料であることができる。極めて広範囲のこ
のような化合物が当該技術分野において知られており、
スクアリリウム、クロコネート、シアニン、メロシアニ
ン、インドリジン、ピリリウムおよび金属ジチオレン等
の色素または顔料が挙げられる。
【0042】本発明に利用される、別の赤外線吸収剤と
しては、米国特許第5,166,024号、1992年
11月24日発行に記載されているものが挙げられる。
米国特許第5,166,024号の特許に記載されてい
るように、特に有用な赤外線吸収剤は、フタロシアニン
顔料である。本発明に使用するのに好ましい赤外線吸収
剤の例は、以下の通りである:
【0043】
【化1】
【0044】2−〔2−〔2−クロロ−3−〔(1,3
−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−2H−ベンゾ
〔e〕インドール−2−イリデン)エチリデン−1−シ
クロヘキセ−1−イル〕エテニル〕−1,1,3−トリ
メチル−1H−ベンゾ〔e〕インドリウムの4−メチル
ベンゼンスルホン酸塩。
【0045】
【化2】
【0046】2−〔2−〔2−クロロ−3−〔(1,3
−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−2H−ベンゾ
〔e〕インドール−2−イリデン)エチリデン−1−シ
クロヘキセ−1−イル〕エテニル〕−1,1,3−トリ
メチル−1H−ベンゾ〔e〕インドリウムのヘプタフル
オロブチレート塩。
【0047】
【化3】
【0048】2−〔2−〔2−クロロ−3−〔(1,3
−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−5−ニトロ−2
H−インドール−2−イリデン)エチリデン−1−シク
ロヘキセ−1−イル〕エテニル〕−1,1,3−トリメ
チル−5−ニトロ−3H−インドリウム ヘキサフルオ
ロホスフェート。
【0049】
【化4】
【0050】2,3,4,6−テトラヒドロ−1,2−
ジメチル−6−〔〔1−オキソ−2,3−ビス(2,
4,6−トリメチルフェニル)−7(1H)−インドリ
ジニリデン〕エチリデン〕キノリニウムトリフルオロメ
タンスルホネート。本発明に使用される画像供与性要素
の画像形成層は、典型的に、前述のように、赤外線吸収
剤をフィルム形成性ポリマーバインダー中に分散させる
ことにより調製する。しかしながら、この方法が、本発
明要件に合致する唯一の方法ではない。フィルム形成性
ポリマーバインダー中に分散させた赤外線吸収剤を使用
する代わりに、赤外線吸収性の、ポリマー鎖上の置換基
を有するフィルム形成性ポリマーを使用することもでき
る。
【0051】本発明に使用される画像形成層に、場合に
より包含することができる成分としては、着色剤、例え
ば、可視色素、紫外線色素、有機顔料または無機顔料が
挙げられ、これらは、層を着色し、何らかのコーティン
グ欠点があるか否かの決定が容易になる。本発明の画像
形成方法を、リソグラフィ・プリント板の製造に用いる
場合、画像形成層が親油性および赤外吸収性の両特性を
有するので、画像受容性要素への転写画像は親油性であ
り、したがって、インクを受容できることが必要であ
る。画像を転写する画像受容性要素の表面が親水性であ
り、したがって、水を受容できることも必要である。先
に示したように、好ましい画像受容性要素は、陽極酸化
アルミニウム材料であり、この陽極酸化物層は親水性表
面として作用する。このように、画像転写により形成さ
れるリソグラフィ・プリント表面は、リソグラフィ・プ
リントのために必要とされるので、画像域では親油性で
あり、バックグラウンド域では親水性である。
【0052】本発明方法を、リソグラフィ・プリント板
の製造に使用する場合は、画像形成層に包含される色素
は、プリントインクに溶解性であるべきでなく、これは
かかる溶解性がインク汚染をもたらし、プリント板の磨
耗故障の原因になることがある画像の構造上の一体性の
低下をもたらすからである。本発明方法において、支持
体と供与体要素の画像形成層間に介在し、重ね合わせ工
程後の画像からの支持体の引き剥がしを容易にする作用
をする剥離層を配備するのが好ましい。剥離層の適切な
厚さは、約0.05〜約1μmの範囲である。剥離層の
形成においては、上を覆う画像形成層の対して最低限の
接着性を示す任意の適切な材料を用いることができる。
【0053】本発明の供与体要素に剥離層を形成するた
めに使用する好ましいポリマーは、ポリ(アクリルシア
ノアクリレート)、例えば、ポリ(メチル−2−シアノ
アクリレート)またはポリ(エチル−2−シアノアクリ
レート)である。適切な剥離特性を与えるポリマーに加
えて、剥離層は、レーザー有機感熱アブレーション工程
によりバックグラウンド域に最適のクリーンアウト(c
leanout、完全排除)を得る助けになるように、
赤外線吸収剤を含有することもできる。アブレーション
される領域において、画像形成層とともに剥離層を完全
に除去すれば、剥離層からの材料が画像受容要素に転写
して望ましくないインクのピックアップを引き起こす危
険性がない。
【0054】剥離層にフッ素化化合物を包含せしめるこ
とにより、剥離特性を向上させることができる。この目
的のための特に適切な材料は、Minnesota M
ining and Manufacturing C
ompanyからFLUORAD FC−431として
入手できるフルオロ脂肪族ポリマーエステルの混合物で
ある。このようなフッ素化材料の使用は、重ね合わせ後
の剥離工程を容易にする。
【0055】本発明方法において、供与体要素の画像形
成性層の上を覆い、画像の画像受容層への結合を高める
作用をする接着層を配備することが好ましい。接着層の
適切な厚さは、約0.05〜約1μmの範囲である。例
えば、ポリ(ビニルブチラール)およびエチレンとエチ
ルアクリレートのコポリマーを始めとする広範囲の各種
ポリマー材料を用いて、適切な接着層を形成することが
できる。接着層に用いるための好ましいポリマー材料
は、低ガラス転移温度、例えば、150℃以下のガラス
転移温度を有するものである。
【0056】バックグラウンド域では、接着層は、画像
形成層および存在すれば剥離層と共に、レーザー有機感
熱アブレーション工程により除去される。画像域では、
接着層は、画像と共に転写し、画像受容性要素の表面へ
の接着性を向上させる。本発明の特定の実施態様におい
て、供与体要素は、2層アブレーション方式を用い、こ
の方法では、適切なアブレーティブ層、例えば、金属薄
フィルムを画像形成層の下に直接コーティングする。こ
の方法では、供与体要素を裏側から画像形成し、金属薄
フィルムもしくは同様の層はレーザーにより発光する輻
射線に対して吸収性であり、それにより露光域の材料を
画像形成層から除去する。金属薄フィルムもしくは他の
同等の吸収層は、本明細書においては、”補助アブレー
ティブ層”と称する。2層アブレーション方式およびそ
れらの機能は当該技術分野において周知であり、例え
ば、米国特許第5,171,650号に記載されてい
る。
【0057】リソグラフィ・プリント板を製造するため
に、本発明方法を利用する際には、画像受容性要素とし
て、従来のリソグラフィ・プリント板に広く用いられて
いるタイプの陽極酸化アルミニウム支持体を使用するこ
とが好ましい。このような支持体の例としては、予備粒
状化せずに陽極酸化を施したアルミニウム、粒状化およ
び陽極酸化を施したアルミニウム、および粒状化、陽極
酸化および親水性バリヤー層、例えば、シリケート層を
コーティングしたアルミニウムが挙げられる。陽極酸化
アルミニウム以外の他の親水性支持体材料も、当然のこ
とながら、必要に応じて使用できる。プリント・プレス
に用いられる供給溶液に対する親和性の故に、そして耐
久性が極めて高い故に、陽極酸化アルムニウム支持体が
好ましい。特に好ましいものは、粒状化および陽極酸化
の両者が施されているアルミニウム板である。
【0058】プリント回路板を製造するために、本発明
方法を利用する際には、画像受容性要素は、従来プリン
ト回路板製造に用いられているような、金属または金属
塗布基材であることができる。本発明の実施に接着層を
用いるか否かにかかわらず、画像は、画像とその支持体
間の結合より強い、画像受容性要素表面との結合を形成
して、重ね合わせ工程後に支持体が容易に引き剥がされ
ることができるようでなければならない。
【0059】本発明方法においては、画像形成層の像様
レーザー誘起感熱アブレーション工程により画像が形成
する。典型的に、このような工程は、1cm2 当たり約
300から約1400ミリジュール(mJ/cm2 )の
範囲のエネルギー投入を要する。レーザー誘起感熱アブ
レーションを実施するのに適切な装置は、当該技術分野
において知られている。このような装置例は、Baek
およびDeBoerの米国特許第5,168,288号
に記載されている感熱プリントエンジンであり、その開
示は引用することにより本発明に包含する。アブレート
された材料の除去は、当該技術分野において知られてい
る適切な吸引装置により行うことができる。
【0060】本発明方法においては、加えられるレーザ
ーエネルギーは、露光域の材料を、画像形成層から排出
させ、それにより下側の支持体を露出させるのに十分な
ものである。画像形成層のレーザー誘起感熱アブレーシ
ョンによる画像の形成に続いて、本発明方法は、重ね合
わせ工程および引き剥がし工程により完結する。
【0061】本発明方法における重ね合わせ工程を実施
するために用いられる積層ユニットは、画像を供与体要
素から受容体要素へと転写するのに必要な熱および圧力
を与える適切な装置であることができる。最も典型的に
は、加熱圧力ローラーを用いて重ね合わせ工程を行う。
適切な積層装置は、例えば、米国特許第4,659、9
27号および第5,075、722号に記載されてい
る。
【0062】積層機での適切な転写スピードは、1秒当
たり約0.5〜約10cmの範囲である。重ね合わせが
起こる点でのローラーニップの典型的温度は、約100
℃〜約350℃の範囲である。積層ユニットは、自動引
き剥がし用に設計することができ、または構成を簡潔に
しコストを低減するために、操作人により行う手動引き
剥がしを用いることもできる。手動引き剥がしを容易に
するために、操作人により把持できる、リーダー細片を
供与体要素に接着させることができる。
【0063】本発明を、以下の実施例によりさらに具体
的に説明する。
【0064】
【実施例】 実施例1 100μm厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム
に、剥離層、画像形成層および接着層をこの順序でコー
ティングすることにより、供与体要素を製造した。アセ
トニトリルからコーティングした剥離層は、0.38g
/m2 のポリ(メチル−2−シアノアクリレート)、
0.05g/m2 の赤外線吸収色素IR−1および0.
003g/m2 のFLUORAD FC−431を含ん
でいた。メチルイソブチルケトンからコーティングした
画像形成層は、0.60g/m2 のニトロセルロース
(1000〜1500秒粘度)、0.22g/m2 の赤
外線吸収色素IR−1、0.13g/m2 の以下の式の
UV吸収色素:
【0065】
【化5】
【0066】を含んでいた。接着層は、0.22g/m
2 のポリ(ビニルブチラール)(商標BUTVARB−
76としてMonsanto Corporation
から市販)を含んでいた。米国特許第5,168,28
8号に記載されているタイプの赤外線レーザー露光装置
を用いる、画像形成層のレーザー誘起感熱アブレーショ
ンにより、画像を形成した。画像形成工程を、焦点面で
400mワットの平均出力を有する700mワットレー
ザーを用いて行った。レーザープリンター集成体の53
cmドラムを200rpmで回転させて508.5mJ
/cm2 のエネルギー投入を行った。レーザー露光の結
果、露光域は、支持体まで完全に除去された。
【0067】画像形成後、供与体要素を、電気的に粒状
化し、かつ陽極酸化したアルミニウムシート材料と接触
させて置き、次いでLAMINEX PAK IV積層
機を介して160℃、約1.14m/分の供給速度で供
給した。ポリエチレンテレフタレート支持体を、次に引
き剥がし、アルミニウム板の陽極酸化された表面にしっ
かり結合した画像をそのまま残した。
【0068】プリントプレートをA.B.Dick 3
60 Model9870プレス上に載置し、1,00
0個の窪みを印刷するのに用いた。プリント品質は,実
験を通して一貫して良好であった。実施例2 0.05g/m2 のBUTVAR B−76Kからなる
接着層を用いて、実施例1を反復した。陽極酸化アルミ
ニウムシート材料への良好な転写が達成された。実施例3 0.05g/m2 の感熱接着剤(商標BOSTIK 7
962接着剤として、EMHART CORPORAT
IONから市販)からなる接着層を用いて、実施例1を
反復した。陽極酸化アルミニウムシート材料への良好な
転写が達成された。実施例4 25μm厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム
に、剥離層および画像形成層をコーティングすることに
より、供与体要素を製造した。剥離層は、実施例1に述
べたものと同じであった。画像形成層は、0.60g/
2 のニトロセルロース(1000〜1500秒粘
度)、0.22g/m2 の赤外線吸収色素IR−1、
0.17g/m2 の以下の式のUV吸収色素:
【0069】
【化6】
【0070】を含んでいた。積層機の温度を200℃に
した以外は、実施例1に述べたものと同一の方法で、リ
ソグラフィ・プリント板を製造し、実施例1と同様の結
果を得た。実施例5 0.11g/m2 のBUTVAR B−76からなる接
着層を配備した供与体要素を調製した以外は、実施例4
を反復した。同様の結果を得た。実施例6 0.22g/m2 のBOSTIK 7962からなる接
着層を配備した供与体要素を調製した以外は、実施例4
を反復した。同様の結果を得た。実施例7 0.09g/m2 のエチレン/エチルアクリレートコポ
リマー(分子量約171000)からなる接着層を配備
した供与体要素を調製した以外は、実施例4を反復し
た。同様の結果を得た。実施例8 0.09g/m2 のエチレン/エチルアクリレートコポ
リマー(分子量約151500)からなる接着層を配備
した供与体要素を調製した以外は、実施例4を反復し
た。同様の結果を得た。
【0071】
【発明の効果】本発明方法は、従来技術と比較して、多
くの重要な利点を有する。例えば、アルカリ性現像液を
用いることなく高品質のリソグラフィ・プリント板の製
造が可能となり、したがって、環境上の観点から極めて
有利である。本発明方法により製造したプリント板は、
親油性画像域と親水性非−画像域の識別性が優れてお
り、その上、耐久性が優れていて長期のプレス作業が容
易である。本発明方法においては、供与体要素は、可撓
性であり、したがって、像様露光を容易にするためにド
ラムの周りをラップすることが可能であり、それでも
尚、画像はプリント回路板のような固い基板に転写する
ことができる。容易に入手可能な材料、例えば、粒状化
および陽極酸化されたアルミニウムを、受容体要素とし
て使用でき、容易に入手可能な低コスト積層装置を、本
発明により必要とされる重ね合わせ工程および引き剥が
し工程を行うのに使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リンダ カツェツク アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,トレジャー サークル 674

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 別個の画像供与性要素および画像受容性
    要素から画像形成要素を製造する方法であって、前記方
    法が、 (1)支持体および赤外線吸収性画像形成層を含んでな
    る、画像供与性要素として作用する第一要素を準備する
    工程; (2)画像受容性要素として作用する第二要素を準備す
    る工程; (3)前記画像形成層の像様赤外線レーザー誘起感熱ア
    ブレーションにより、前記第一要素上に画像を生じさせ
    る工程;そしてその後に (4)前記第一要素を前記第二要素に重ね合わせ、次い
    で前記第一要素を前記第二要素から引き剥がす工程によ
    り、前記画像を前記第一要素から前記第二要素に転写す
    る工程を含み、 前記画像形成層の赤外線吸収度は、赤外線発光レーザー
    が前記感熱アブレーションを行うのに十分であり、そし
    て前記画像は、前記画像と前記支持体間の結合より強
    い、前記第二要素表面との結合を形成するので、前記重
    ね合わせ工程後に前記支持体を引き剥がすことができる
    ことを特徴とする製造方法。
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