JPH08323570A - パレットのクランプ用流体圧装置 - Google Patents

パレットのクランプ用流体圧装置

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JPH08323570A
JPH08323570A JP15689495A JP15689495A JPH08323570A JP H08323570 A JPH08323570 A JP H08323570A JP 15689495 A JP15689495 A JP 15689495A JP 15689495 A JP15689495 A JP 15689495A JP H08323570 A JPH08323570 A JP H08323570A
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pallet
fluid pressure
clamping
cylinder
pressure
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JP15689495A
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Seishirou Sakurai
征支朗 桜井
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレットに取付けられたクランプ用の油圧回
路が閉塞された時の圧力油の内部リークを検知して、ク
ランプ力の低下によるトラブルを未然に防止する。 【構成】 工作物を載置して移動するパレット2に設け
られたクランプ用油圧装置12において、工作物をクラ
ンプ可能なクランプ機構14を駆動するクランプシリン
ダ装置15と、このクランプシリンダ装置のピストン1
6で仕切られたシリンダ17内の第1,第2のシリンダ
室18,19にそれぞれ連通し、パレット2の移動中は
閉塞された回路になる第1,第2の油圧回路20,21
と、クランプシリンダ装置15での圧力油の内部リーク
による、第2の油圧回路21における油圧の変化を検知
するリーク検知装置22とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パレット上に設けられ
るワーク取付けのためのクランプ用流体圧装置に係り、
特に、ワーク(工作物)を載置して移動するパレットに
取付けられたクランプ用流体圧装置の作動用圧力流体の
内部リークが検知できるクランプ用流体圧装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】FMS(フレキシブル生産システム)な
ど加工システムには、自動パレット交換装置(以下、A
PCと記載)を有するマシニングセンタなど工作機械
と、パレットに対してワークの段取り作業を行うための
段取り装置と、この段取り装置で段取り作業の終了した
パレットを一時貯蔵するパレット貯蔵装置と、このパレ
ット貯蔵装置,工作機械及び段取り装置間でパレットを
搬送する搬送装置とを備えたものがある。
【0003】段取り装置の段取り台上にパレットを載せ
て、パレット上のワーク取付け装置にワーク着脱の段取
り作業をしている時には、クランプ用油圧装置に作動油
が油圧供給回路(油圧供給源)から供給されて、ワーク
がクランプ機構によりクランプされる。ところが、段取
り作業が終了し、ワークのクランプされたパレットが搬
送装置により段取り装置から離れパレット貯蔵装置で待
機している間は、パレットは油圧供給回路から分離され
ることになる。したがって、パレットのクランプ用油圧
装置に設けられた油圧回路は、閉塞された状態になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】クランプ機構はクラン
プ用シリンダ,ロータリーアクチュエータ等により駆動
されるが、クランプ用シリンダのシリンダとピストンの
摩耗や組付け誤差,又はその摺動部分に介装されたピス
トンパッキンの劣化等によって、作動用の圧力油がシリ
ンダ内でリークする可能性がある。この内部リークが生
じるとクランプ力が低下してワークのクランプ状態が不
安定になるが、従来はこれを検知することができなかっ
た。そのため、工作機械でワークを加工中に切削力によ
りワークが動いてしまって、加工精度の低下又は加工不
良等のトラブルが発生する虞があった。従来は、内部リ
ークの有無を検知していなかったので、前記トラブルの
発生でクランプ力の低下が初めて発覚していた。
【0005】特開昭60−67042号公報及び実開平
1−138629号公報にはクランプ用流体圧装置が開
示されているが、いずれも作動用圧力流体の内部リーク
によるクランプ力の低下に対する配慮はなされていな
い。実開昭56−161543号公報には、外部への流
体の漏洩を防止するための流体シリンダの流体漏れ検出
装置が開示されているが、これはシリンダ外部への流体
漏れを防止するものであって、内部リークの対策に関す
るものではない。特開昭61−159129号公報に
は、軸シールの油漏洩検知装置が開示されているが、こ
れは油圧ポンプの軸シールでの油漏れに関する技術であ
る。したがって、これは、移動するパレットに設けられ
た逆止め弁付き急速継手(カプラ)等で着脱されて流体
圧回路が閉塞された状態になるクランプ用流体圧装置と
は異なる技術を対象にしている。
【0006】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、パレットに取付けられたクランプ用の流
体圧回路が閉塞された時の作動用圧力流体の内部リーク
を検知して、クランプ力の低下によるトラブルを未然に
防止することができるパレットのクランプ用流体圧装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、工作物を載置して移動するパレットに設
けられたクランプ用流体圧装置において、前記工作物を
クランプ可能なクランプ機構を駆動するクランプシリン
ダ装置と、このクランプシリンダ装置のピストンで仕切
られたシリンダ内の第1,第2のシリンダ室にそれぞれ
連通し、前記パレットの移動中は閉塞された回路になる
第1,第2の流体圧回路と、前記クランプシリンダ装置
での作動用の圧力流体の内部リークによる、前記第1,
第2の流体圧回路のいずれか一方の回路における流体圧
の変化を検知するリーク検知装置とを備えたものであ
る。
【0008】また、前記リーク検知装置は、前記第1,
第2の流体圧回路のいずれか一方の回路に連通されて前
記流体圧の変化により被検知部材が移動するリーク検知
シリンダ装置と、工作機械の主軸に装着され、接触した
時に接触信号を出力するタッチセンサとからなり、前記
パレットが前記工作機械の所定位置に配設された時に、
前記タッチセンサにより前記被検知部材の移動の有無を
検知するのが好ましい。
【0009】さらに、別の好ましい態様として、前記リ
ーク検知装置は、前記第1,第2の流体圧回路のいずれ
か一方の回路に連通されて前記流体圧の変化により被検
知部材が移動するリーク検知シリンダ装置と、工作機械
又はパレット交換装置に設けられ、前記パレットがパレ
ット交換位置又は前記工作機械の所定位置に配設された
時に前記パレット上の前記被検知部材の移動の有無を検
知する検知手段とからなっている。
【0010】
【作用】ワークがクランプされたパレットの移動中は、
第1,第2の流体圧回路は閉塞された回路になる。その
ため、クランプシリンダ装置での作動用圧力流体の内部
リークがあると、第1,第2の流体圧回路における流体
圧が変化する。そして、ピストンをクランプ方向に押圧
する力が低下し、ワークをクランプするクランプ機構に
作用する駆動力が低下して、ワークへのクランプ力が低
下する。したがって、前記流体圧の変化をリーク検知装
置により検知することにより、クランプシリンダ装置で
の作動流体の内部リークの有無を検知している。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3を参
照して説明する。図1は加工システムの一例を示す概略
平面図、図2はクランプ用油圧装置を備えたパレットに
ワーク(工作物)をクランプした状態を示す一部断面正
面図、図3はクランプ用油圧装置の回路図である。
【0012】図1に示すように、FMC(フレキシブル
加工セル)やFMS等の加工システム1は、パレット2
に載置されたワークを加工するマシニングセンタ(以
下、MCと記載)3など工作機械と、パレット2への段
取り作業を行う段取り台4と、パレット2を搬送するパ
レットローダ,パレット搬送台車など搬送装置8(本実
施例では、パレットローダで説明)と、パレットストッ
カ10とを備えている。MC3は1台又は複数台(図1
では4台の場合を示す)設置されており、各MC3はA
PC7をそれぞれ有している。
【0013】パレットローダ8は、パレットストッカ1
0と段取り台4と各MC3のAPC7とに対してパレッ
ト2を受け渡しするために搬送するものであり、搬送ガ
イド9に従って往復移動するようになっている。パレッ
トストッカ10は、未加工及び加工済のワーク11(図
2)が載置された多数のパレット2を貯蔵するために、
搬送ガイド9に沿って長く設置されている。
【0014】パレットローダ8が搬送ガイド9に沿って
移動することにより、パレットストッカ10との間で所
望のパレット2が受け渡しされる。パレットローダ8に
よりMC3側に搬送されたパレット2が、APC7によ
りMC3のテーブルに載置されると、パレット2上のワ
ーク11はMC3の主軸に取付けられた工具により切削
加工される。
【0015】ワーク11は、パレット2上のワーク取付
け装置60(図2)に着脱可能に取付けられる。パレッ
ト2上にワーク11を着脱する際には、パレット2を段
取り台4上に一時的に載置して、自動又は手動により段
取り作業を行う。図1及び図3に示すように、ワーク1
1を載置して移動するパレット2には、クランプ用流体
圧装置としてのクランプ用油圧装置12が設けられてい
る。段取り台4には、段取り台4上にあるパレット2の
クランプ用油圧装置12に、作動用の圧力流体としての
圧力油を供給するための油圧供給回路13が設けられて
いる。
【0016】パレット2が段取り台4上に載置され、逆
止め弁付き急速継手(以下、カプラと記載)40a,4
0bが接続されて、油圧供給回路13からクランプ用油
圧装置12に圧力油が供給されることにより、ワーク1
1へのクランプ,アンクランプ動作が切換弁45の作動
により実行される。カプラ40a,40bの着脱は、シ
リンダの進退動作や手動レバーによる操作などで行う。
パレット2は、パレットローダ8により搬送されるとと
もにMC3に供給され、必要があればパレットストッカ
10で待機し、加工完了後はこのパレットストッカ10
に貯蔵される。このように、パレット2上のワーク11
は、パレット2のクランプ用油圧装置12により長時間
にわたってクランプされ続けることになる。かかる構成
の加工システム1の全体を制御装置56により制御すれ
ば、長時間にわたる無人化運転が可能になる。
【0017】図2及び図3に示すように、クランプ用油
圧装置12は、ワーク11をクランプ可能なクランプ機
構14を駆動するクランプシリンダ装置15と、クラン
プシリンダ装置15のピストン16で仕切られたシリン
ダ17内の第1,第2のシリンダ室18,19にそれぞ
れ連通し、パレット2の移動中は閉塞された回路になる
流体圧回路としての第1,第2の油圧回路20,21
と、クランプシリンダ装置15での圧力油の内部リーク
(矢印B)による、第1,第2の油圧回路20,21の
いずれか一方の回路における油圧の変化を検知するリー
ク検知装置22とを備えている。本実施例では、リーク
検知装置22が第2の油圧回路21を検知している。
【0018】パレット2上の取付けベース60aの上面
30に載置されたワーク11は、図示しない位置決め部
材により位置決めされるとともに、ワーク11の両側に
それぞれ位置してパレット2に取付けられた複数台(例
えば4台)のクランプ機構14により、着脱可能にクラ
ンプされている。取付けベース60aの上面30の両側
端部にはそれぞれブロック31が固定され、クランプシ
リンダ装置15がブロック31の内側(即ちワーク11
側)に位置してパレット上面30に取付けられている。
クランプシリンダ装置15のシリンダ17内には、ピス
トン16が軸方向に往復移動自在に嵌合し、ピストンパ
ッキン24によりシールされている。ピストンパッキン
24としては、例えば、Vパッキン,Uパッキン,Xリ
ング及びOリング等がある。
【0019】ピストン16に連結されたピストンロッド
23の先端部は、ワーククランプ爪32にピン33を介
して相対的に揺動自在に係合している。ワーククランプ
爪32の後端部34は、ブロック31に取付けられて長
さ調節可能な支持部材35に当接している。ピストン1
6が昇降すると、ピストンロッド23を介してワークク
ランプ爪32は支持部材35を支点にして矢印Cに示す
ように揺動する。ピストン16が下降してワーククラン
プ爪32がワーク11の上面部37を下方に押圧するこ
とにより、ワーク11はクランプ状態になる。これとは
逆に、ピストン16が上昇してワーククランプ爪32が
ワーク上面部37から離れることにより、ワーク11は
アンクランプ状態になる。
【0020】第1,第2の油圧回路20,21と油圧供
給回路13とは、カプラ40a,40bにより接続離脱
自在に連結可能になっている。カプラ40a,40bは
逆止め弁を内蔵したセルフシール式の急速継手であり、
ソケット41aとこれに対応するプラグ42a,及びソ
ケット41bとこれに対応するプラグ42bとがそれぞ
れ連結されると、第1,第2の油圧回路20,21の各
油路が油圧供給回路13の各油路にそれぞれ自動的に連
通し、連結が解除されると逆止め弁により瞬時に自動的
に各油路を閉鎖する構造になっている。カプラ40a,
40bは、一体として着脱操作を行っても、各々着脱操
作を行ってもよい。第1の油圧回路20には、圧力油を
加圧状態で蓄え、ピストンパッキン24により少量の圧
力油が内部リークしてもすぐにクランプ力低下を生じさ
せないためのアキュムレータ46が設けられている。
【0021】圧力油供給源43から供給された圧力油を
クランプ用油圧装置12に供給するための油圧供給回路
13には、圧力変動を緩和するためのアキュムレータ4
4と、第1,第2の油圧回路20,21への圧力油の供
給を切り換えるための切換弁45とが設けられている。
圧力油供給源43から所定の圧力に加圧された圧力油
が、切換弁45を介してカプラ40aから第1の油圧回
路20に供給されると、第2の油圧回路21の作動油は
大気圧となり、切換弁45を介してタンクに排出され
る。すると、第1のシリンダ室18が高圧となり、ピス
トン16と共にピストンロッド23が下降してワークク
ランプ爪32を下方に押し下げるので、クランプ状態に
なる(矢印CL)。一方、切換弁45を切り換えて、カ
プラ40bと第2の油圧回路21を介して第2のシリン
ダ室19に圧力油が供給され、第1の油圧回路20が大
気圧に開放されると、ピストン16と共にピストンロッ
ド23が上昇してワーククランプ爪32を押し上げるの
で、アンクランプ状態になる(矢印UCL)。
【0022】リーク検知装置22は、第2の油圧回路2
1に連通されたリーク検知シリンダ装置51と、パレッ
ト2の移動経路側に取付けられて検知用ロッド50の移
動の有無を検知するタッチセンサ52とを備えている。
リーク検知シリンダ装置51の被検知部材としての検知
用ロッド50は、流体圧としての油圧の変化により軸方
向に往復移動する。タッチセンサ52は、MC3の工具
貯蔵マガジン3a(図1)に収納できるように工具と略
同じ形状を有している。リーク検知シリンダ装置51を
パレット2に取付け、MC3の主軸には、プローブ先端
が接触した時に信号を出力するタッチセンサ52を装着
している。なお、タッチセンサ52は接触信号を赤外線
等の光送信又は磁気結合により出力する。
【0023】クランプ状態時には、第1のシリンダ室1
8が高圧になり、第2のシリンダ室19は大気圧になっ
て、第1,第2の油圧回路20,21は閉塞された状態
になっている。したがって、本実施例では、リーク検知
装置22により第2のシリンダ室19の圧力上昇を検知
することになる。なお、リーク検知装置22のリーク検
知シリンダ装置51を第1の油圧回路20に連通させ
て、第1のシリンダ室18の圧力の低下を検知するよう
にしてもよい。リーク検知シリンダ装置51は、検知用
ロッド50が連結されてシリンダ53内に進退移動自在
に嵌合するピストン54と、ピストン54を常時第2の
油圧回路21側に付勢するようにシリンダ53内に装着
された圧縮ばね55とを有している。
【0024】パレット2がAPC7によりMC3に供給
された後、工具貯蔵マガジン3aを駆動してタッチセン
サ52を呼び出し、これをMC3の主軸に自動工具交換
装置(図示せず)の工具交換動作により装着する。パレ
ット2がMC3のテーブル上の所定位置に配設された時
に、タッチセンサ52により検知用ロッド50の移動状
態を検知する。このようにすれば、MC3でパレット2
上のワーク11を工具により加工する直前に、圧力油の
内部リークの有無を確実に検知することができる。
【0025】検知用ロッド50とタッチセンサ52との
相対位置関係としては、タッチセンサ52を検知用ロッ
ド50に対して所定の位置に相対移動させた時、内部リ
ークがない場合にはタッチセンサ52のプローブ先端と
検知用ロッド50とが当接しない非接触状態とし、内部
リークにより検知用ロッド50が突出した時のみタッチ
センサ52に触れるように予め設定してある。
【0026】次に、本実施例装置の動作について説明す
る。加工システム1で加工すべきワーク11は、先ず最
初に段取り台4上のパレット2に載置されて、ワーク取
付け装置60によりクランプされる。この時、パレット
2に設けられたクランプ用油圧装置12と油圧供給回路
13とは、カプラ40a,40bを介して連結される。
【0027】即ち、パレット取付けベース60aの上面
30にワーク11が載置されると、圧力油供給源43か
ら供給された圧力油は、切換弁45を介してカプラ40
a内を流れて第1の油圧回路20から第1のシリンダ室
18に供給される。この時、第2のシリンダ室19,第
2の油圧回路21は、カプラ40b及び切換弁45を介
して大気圧に解放されている。こうして、第1のシリン
ダ室18に圧力油が供給されることにより、ピストン1
6及びピストンロッド23は下方に押し下げられる。こ
れにより、ピン33を介してワーククランプ爪32はワ
ーク11の上面部37を強い力で下方に押し付けること
になり、ワーク11は安定したクランプ状態になる。
【0028】この段取り作業が終了すると、カプラ40
a,40bのソケット41a,41bとプラグ42a,
42bとがそれぞれ分離し、各油路は瞬時に自動的に閉
鎖される。ワーク11を有するパレット12は、段取り
台4から離れてパレットローダ8により搬送ガイド9に
従って搬送される。
【0029】パレットローダ8により搬送されるパレッ
ト12は、パレットストッカ10で一時的に待機する。
その後、所定のMC3にAPC7を介して受け渡しさ
れ、MC3によりワーク11について所望の切削加工が
行われる。加工の終了したワーク11のパレット2は、
再びパレットローダ8により搬送されてパレットストッ
カ10に貯蔵される。その後、段取り台4に搬送されク
ランプ状態が解除されて、ワーク11がパレット2から
取外される。
【0030】このように、パレット2が段取り台4から
搬出された後は、パレット2に設けられたクランプ用油
圧装置12の第1,第2の油圧回路20,21は閉塞さ
れた回路になり、圧力油の供給はない。クランプシリン
ダ装置15のシリンダ17とピストン16との摺接部が
完全に密封されていれば、第1のシリンダ室18内の圧
力油が第2のシリンダ室19に内部リークすることはな
い。ところが、ピストン16やシリンダ17の加工精度
誤差や摩耗,及びピストンパッキン24の劣化等によ
り、この内部リークが生ずる場合がある。パレット2が
段取り台4を離れたのち所要の加工が終了するまでの時
間が長い場合には、クランプ力の低下の問題が出てく
る。
【0031】圧力油が内部リークして第1のシリンダ室
18から第2のシリンダ室19に流れ込むと、第2のシ
リンダ室19及び第2の油圧回路21の油圧が次第に上
昇していく。すると、リーク検知シリンダ装置51のシ
リンダ室57内の油圧が上昇して、ピストン54と検知
用ロッド50は、圧縮ばね55の付勢力に抗して矢印D
に示すように前進移動する。これにより、検知用ロッド
50がシリンダ53より外方に突出した状態になる。こ
の状態では、第1のシリンダ室18側の油圧が低下して
いるので、ピストンロッド23によりワーククランプ爪
32を押し下げる力が小さくなり、ワーク11のクラン
プ状態が不安定なものになっている。
【0032】かかる圧力油の内部リークが発生したパレ
ット2が、MC3のテーブル上に到着し、主軸に装着さ
れたタッチセンサ52を設定位置まで相対移動させる
と、検知用ロッド50がタッチセンサ52のプローブを
押圧する。タッチセンサ52は、検知用ロッド50が外
方に突出状態にあることを検知して、制御装置56に接
触信号を出力する。こうして、検知用ロッド50の変位
の有無をタッチセンサ52で加工前に検知することによ
り、内部リークの有無を判断している。内部リークがあ
った旨の信号を受けた制御装置56が、MC3による加
工作業を中断しアラームを出す制御をすることにより、
クランプ機構14のクランプ力の低下によるワーク11
への加工精度の低下や加工不良等のトラブル発生を未然
に防止している。このパレット2は、アラームであるこ
とが登録されるとともに、MC3より搬出されてパレッ
トストッカ10に戻される。そして、他のパレット2上
のワーク11がMC3に搬送され、加工は続行される。
【0033】なお、この実施例では、所定位置でのタッ
チセンサ52と検知用ロッド50との接触の有無で内部
リークを検知しているが、タッチセンサ52を検知用ロ
ッド50に当接させるようにしておき、タッチセンサ5
2の接触信号出力時の位置データから検知用ロッド50
の変化を検知することにより、内部リークの有無を検知
してもよい。
【0034】図4は本発明の他の実施例を示すクランプ
用油圧装置の回路図である。前記実施例では、主軸に装
着したタッチセンサ52で内部リークを検知したが、図
4に示すように、工作機械3又はAPC7の基体に検知
手段71(例えば、近接スイッチ,リミットスイッチ
等)を設けて検知してもよい。即ち、パレット2がAP
C7のパレット交換装置又は工作機械3のテーブルに搬
送されてきた時に、近接スイッチ71により検知用ロッ
ド50の突出の有無を検知すればよい。近接スイッチ7
1の検知信号は制御装置56に出力される。さらに、検
知手段70のロッド73をシリンダなど駆動体72で進
退移動可能に設け、検知用ロッド50に押されて移動す
るロッド73を、駆動体72に設けられた近接スイッチ
71により前進位置で検知し、後退位置を待避位置とし
てもよい。
【0035】なお、各MC3で加工する前に常に内部リ
ークの有無の検知をすれば安全であるが、それでは加工
能率が低下する。したがって、タッチセンサ52や検知
手段71,72により検知する頻度としては、有人,無
人等の運転条件の差及び連続運転の時間等を考慮しなが
ら適宜決めてもよい。また、所定の時間間隔で定期的に
行うことも望ましい。
【0036】このように、パレット2の段取りが終了し
たのち長時間にわたってクランプ状態を維持する必要の
ある加工システム1に、本発明のクランプ用油圧装置1
2を適用すれば、圧力油の内部リークが生じた場合であ
っても、内部リークを確実に検知して、クランプ力の低
下によるトラブルを未然に防止することできる。
【0037】なお、前記作動用の圧力流体として圧力油
の場合を説明したが、圧縮空気など気体であってもよ
い。なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0038】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成したので、
パレットに取付けられたクランプ用の流体圧回路が閉塞
された時の作動用圧力流体の内部リークを検知して、ク
ランプ力の低下によるトラブルを未然に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図3は本発明の一実施例を示す図で、
図1は加工システムを示す概略平面図である。
【図2】クランプ用油圧装置を備えたパレットにワーク
をクランプした状態を示す一部断面正面図である。
【図3】パレットのクランプ用油圧装置の回路図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例を示すパレットのクランプ
用油圧装置の回路図である。
【符号の説明】
2 パレット 3 マシニングセンタ(工作機械) 7 自動パレット交換装置 11 工作物 12 クランプ用油圧装置(クランプ用流体圧装置) 14 クランプ機構 15 クランプシリンダ装置 16 ピストン 17 シリンダ 18 第1のシリンダ室 19 第2のシリンダ室 20 第1の油圧回路(第1の流体圧回路) 21 第2の油圧回路(第2の流体圧回路) 22 リーク検知装置 50 検知用ロッド(被検知部材) 51 リーク検知シリンダ装置 52 タッチセンサ 70 検知手段 71 検知手段(近接スイッチ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物を載置して移動するパレットに設
    けられたクランプ用流体圧装置において、 前記工作物をクランプ可能なクランプ機構を駆動するク
    ランプシリンダ装置と、 このクランプシリンダ装置のピストンで仕切られたシリ
    ンダ内の第1,第2のシリンダ室にそれぞれ連通し、前
    記パレットの移動中は閉塞された回路になる第1,第2
    の流体圧回路と、 前記クランプシリンダ装置での圧力流体の内部リークに
    よる、前記第1,第2の流体圧回路のいずれか一方の回
    路における流体圧の変化を検知するリーク検知装置とを
    備えたことを特徴とするパレットのクランプ用流体圧装
    置。
  2. 【請求項2】 前記リーク検知装置は、 前記第1,第2の流体圧回路のいずれか一方の回路に連
    通されて前記流体圧の変化により被検知部材が移動する
    リーク検知シリンダ装置と、 工作機械の主軸に装着され、接触した時に接触信号を出
    力するタッチセンサとからなり、 前記パレットが前記工作機械の所定位置に配設された時
    に、前記タッチセンサにより前記被検知部材の移動の有
    無を検知することを特徴とする請求項1に記載のパレッ
    トのクランプ用流体圧装置。
  3. 【請求項3】 前記リーク検知装置は、 前記第1,第2の流体圧回路のいずれか一方の回路に連
    通されて前記流体圧の変化により被検知部材が移動する
    リーク検知シリンダ装置と、 工作機械又はパレット交換装置に設けられ、前記パレッ
    トがパレット交換位置又は前記工作機械の所定位置に配
    設された時に、前記パレット上の前記被検知部材の移動
    の有無を検知する検知手段とからなることを特徴とする
    請求項1に記載のパレットのクランプ用流体圧装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109374232A (zh) * 2018-11-28 2019-02-22 广西淞森车用部件有限公司 一种泄漏检测装置及用其检测法兰盘组件泄漏性能的方法
JP2021030333A (ja) * 2019-08-21 2021-03-01 Nittoku株式会社 パレット搬送装置及びパレット搬送方法

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