JPH1034470A - 加工システムにおけるパレット上の工作物取付け装置の管理方法及びその装置 - Google Patents

加工システムにおけるパレット上の工作物取付け装置の管理方法及びその装置

Info

Publication number
JPH1034470A
JPH1034470A JP19630596A JP19630596A JPH1034470A JP H1034470 A JPH1034470 A JP H1034470A JP 19630596 A JP19630596 A JP 19630596A JP 19630596 A JP19630596 A JP 19630596A JP H1034470 A JPH1034470 A JP H1034470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
mounting device
workpiece
elapsed time
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19630596A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoaki Morita
田 直 昭 森
Shoichi Matsumura
村 正 一 松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Seiki Co Ltd filed Critical Hitachi Seiki Co Ltd
Priority to JP19630596A priority Critical patent/JPH1034470A/ja
Publication of JPH1034470A publication Critical patent/JPH1034470A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Feeding Of Workpieces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】工作物取付け装置のシール部のリークによる圧
力低下が原因のクランプ不良を時間管理により防止す
る。 【解決手段】工作物取付け装置の圧力流体回路が遮断さ
れたときから、工作物取付け装置のクランプ側圧力が工
作機械で加工可能なクランプ力に対応する圧力として残
っているときまでの所定設定時間を予め設定記憶させる
工程と、パレット毎に、パレットに工作物をクランプ
し、圧力流体回路が遮断されたときに経過時間積算手段
107を0セットするとともにその後の経過時間を積算
する工程と、パレット毎に、所定設定時間と経過時間と
を比較し、経過時間が所定設定時間を越えているか否か
を判定する工程108と、経過時間が所定設定時間を越
えていると判定されたとき、パレットをパレット搬送装
置109で段取り台に搬送し、圧力流体回路を圧力流体
供給源と接続する工程とからなる加工システムにおける
工作物取付け装置の管理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パレット上に設
けられ工作物取付けのために圧力流体を利用してクラン
プする工作物取付け装置に係り、特に、工作物取付け装
置の圧力流体による駆動体のシール部のリークによる圧
力低下が原因のクランプ不良を時間管理により防止する
加工システムにおけるパレット上の工作物取付け装置の
管理方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】FMS(フレキシブル生産システム)な
ど加工システムには、自動パレット交換装置(以下、A
PCと称す)を有するマシニングセンタなど工作機械
と、パレットに対してワーク(工作物)の段取り作業を
行うための段取り台と、この段取り台で段取り作業の終
了したワークのパレットまたは工作機械で加工の終了し
たワークのパレットを一時貯蔵するパレットストッカ
と、このパレットストッカ、工作機械及び段取り台間で
パレットを搬送するパレット搬送装置とを備えたものが
ある。
【0003】また、段取り台上にパレットを載せて、パ
レット上の工作物取付け装置にワーク着脱の段取り作業
をしている時には、パレット側急速継手(カプラ)と圧
力流体源側急速継手との接続により、工作物取付け装置
のクランプ機構のクランプ・アンクランプ用シリンダに
圧力流体が供給され、ワークがクランプ機構によりクラ
ンプ・アンクランプされる。ところが、段取り作業が終
了し、ワークのクランプされたパレットがパレット搬送
装置により段取り台から離れパレットストッカで待機し
ている間は、パレットは圧力流体源から分離されること
になる。従って、パレットのクランプ用シリンダに設け
られた圧力流体回路は、カプラで閉塞された状態にな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワーク取付
けの段取り作業が終了し、ワークのクランプされたパレ
ットがパレットストッカ等で待機し長時間経過すると、
作動用の圧力流体がクランプ用シリンダのシール部でリ
ークが生じることがある。このようにリークが生じる
と、クランプ側圧力が徐々に低下し、工作機械に搬送さ
れた場合には、クランプ用シリンダは所定のクランプ力
を有していないことが生じる。そのため、工作機械でワ
ークを加工中に切削力によりワークが動いてしまって、
加工精度の低下又は加工不良の発生等のトラブルが発生
する虞があった。
【0005】そこで、パレット側圧力流体回路にアキュ
ムレータを接続して圧力低下を防止する方法があるが、
経過時間が長時間にわたると、クランプ用シリンダが所
定のクランプ力を保持するのに限界がある。また、全パ
レットにアキュムレータを積載すると経済的に高価なも
のとなるうえ、パレットのワーク固定のために使用でき
る面積も小さくなる。また、特願平7−156894号
のように、パレット側圧力流体回路の圧力変化を検知用
シリンダとタッチセンサによって、パレットの工作機械
搬入時に機械的に検出する方法もあるが、タッチセンサ
が必要であることや、全パレットにこのような機構を設
ける必要があり、経済的に高価なものとなり、更に、タ
ッチセンサでの検知時間分工作機械の稼働率を低下させ
ることになる。
【0006】そこで、本発明はパレット側圧力流体回路
にアキュムレータを接続することなく、しかも検知用シ
リンダやタッチセンサのような機構を設けることなく、
工作物取付け装置のシール部リークによる圧力低下が原
因のクランプ不良を時間管理により防止できるように
し、以て上述した課題を解決した加工システムにおける
パレット上の工作物取付け装置の管理方法及びその装置
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、工作機械と、パレット上に載
置されるとともに圧力流体の作用により工作物をクラン
プする工作物取付け装置に、前記工作物を着脱するため
の段取り台と、前記パレットを一時的に貯蔵するストッ
カと、前記工作機械、前記段取り台および前記ストッカ
のあいだで前記パレットを搬送するパレット搬送装置と
からなる加工システムにおける前記工作物取付け装置の
管理方法であって、前記パレット毎に、前記工作物を前
記工作物取付け装置にクランプし、前記工作物取付け装
置の圧力流体回路が遮断されたときから、前記工作物取
付け装置のクランプ側圧力が前記工作機械で加工可能な
クランプ力に対応する圧力として残っているときまでの
所定設定時間を予め設定記憶させる工程と、前記パレッ
ト毎に、前記パレットに前記工作物をクランプし、前記
工作物取付け装置の圧力流体回路が遮断されたときに経
過時間積算手段を0セットするとともにその後の経過時
間を積算する工程と、前記パレット毎に、前記所定設定
時間と前記経過時間とを比較し、前記経過時間が前記所
定設定時間を越えているか否かを判定する工程と、この
判定結果に基づき、前記経過時間が前記所定設定時間を
越えていると判定されたとき、前記パレットを前記パレ
ット搬送装置で前記段取り台に搬送し、前記工作物取付
け装置の圧力流体回路を圧力流体供給源と接続する工程
とからなることを特徴とする加工システムにおける工作
物取付け装置の管理方法とした。また、前記工作機械で
前記工作物の全加工が終了したとき、この工作物を取付
けている工作物取付け装置の前記経過時間による管理を
停止する工程を有することを特徴とする加工システムに
おける工作物取付け装置の管理方法とした。
【0008】また、工作機械と、パレット上の工作物取
付け装置に工作物を着脱する段取り台と、前記パレット
を一時的に貯蔵するストッカと、前記工作機械、前記段
取り台および前記ストッカのあいだで前記パレットを搬
送するパレット搬送装置とからなる加工システムにおい
て、前記パレット上に設けられ、圧力流体の作用により
工作物をクランプする工作物取付け装置と、前記パレッ
ト毎に設けられ、前記工作物を前記工作物取付け装置に
クランプし、前記工作物取付け装置の圧力流体回路が遮
断されたときから、前記工作物取付け装置のクランプ側
圧力が前記工作機械で加工可能なクランプ力に対応した
圧力として残っているときまでの所定設定時間が予め設
定記憶される所定設定時間記憶手段と、前記パレット毎
に設けられ、前記パレットに前記工作物がクランプさ
れ、前記工作物取付け装置の圧力流体回路が遮断された
とき、0セットされるとともに経過時間を積算する経過
時間積算手段と、前記パレット毎に設けられた前記所定
設定時間と前記経過時間とを比較し、前記経過時間が前
記所定設定時間を越えているか否かを判定する経過時間
比較判定手段と、この判定結果に基づき、前記経過時間
が前記所定設定時間を越えていると判定されたとき、前
記パレットを前記パレット搬送装置によって前記段取り
台に搬送し、前記工作物取付け装置の圧力流体回路を圧
力流体供給源と接続するように制御する制御手段とから
なることを特徴とする加工システムにおける工作物取付
け装置の管理装置とした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、この発明に
よる一実施例について説明する。図1は加工システムの
一例を示す概略平面図、図2はクランプ・アンクランプ
機構を備えたパレットにワークをクランプした状態を示
す一部断面正面図、図3はクランプ・アンクランプ用油
圧装置の油圧回路図である。
【0010】図1に示すように、FMC(フレキシブル
加工セル)やFMS等の加工システム1は、パレット2
に載置されたワークを加工するマシニングセンタ(以
下、MCと称する)3など工作機械と、パレット2への
段取り作業を行う段取り台4と、パレット2を搬送する
パレット搬送装置であるパレットローダ6と、パレット
ストッカ7とを備えている。なお、パレット搬送装置は
パレット搬送台車等であってもよい。MC3は1台又は
複数台(図1では4台の場合を示す)設置されており、
各MC3はAPC9をそれぞれ有している。
【0011】パレットローダ6は、パレットストッカ7
と段取り台4と各MC3のAPC9とに対してパレット
2を受け渡しするために搬送するものであり、搬送ガイ
ド10に沿って往復移動するとともに、図示しない昇降
移動装置により昇降方向にも移動できるようになってい
る。パレットストッカ7は、未加工及び加工済のワーク
11(図2参照)が載置された多数のパレット2を貯蔵
するために、搬送ガイド10に沿って延設されている。
なお、パレットストッカ7は立体的にパレットを貯蔵す
る立体ストッカ等であってもよい。
【0012】パレットローダ6が搬送ガイド10に沿っ
て移動することにより、パレットストッカ7との間で所
望のパレット2が受け渡しされる。パレットローダ6に
よりMC3側に搬送されたパレット2が、APC9によ
りMC3のテーブルに載置されると、パレット2上のワ
ーク11はMC3の主軸に取付けられた工具により切削
加工される。
【0013】ワーク11は、パレット2上の工作物取付
け装置30(図2参照)に着脱可能に取付けられる。パ
レット2上にワーク11を着脱する際には、パレット2
を段取り台4上に一時的に載置、固定して、自動又は手
動により段取り作業を行う。図1及び図3に示すよう
に、ワーク11を載置して移動するパレット2には、ク
ランプ用流体圧装置としてのクランプ・アンクランプ用
油圧装置12が設けられている。段取り台4には、段取
り台4上にあるパレット2のクランプ・アンクランプ用
油圧装置12に、作動用の圧力流体としての圧力油を供
給するための油圧供給回路13が設けられている。
【0014】パレット2が段取り台4上に載置され、逆
止弁付き急速継手(以下、カプラと称す)24a,24
bが接続されて、油圧供給回路13からクランプ・アン
クランプ用油圧装置12に圧力油が供給されることによ
り、パレット2へのワーク11のクランプ、アンクラン
プ動作が切換弁(電磁切換弁)27の作動により実行さ
れる。カプラ24a,24bの着脱は、図示せぬシリン
ダの進退動作などで行う。すなわち、パレット2の進退
動作で着脱してもよく、後述するプラグ26a,26b
を相対的に進退動作させて着脱してもよい。パレット2
は、パレットローダ6により搬送されるとともにMC3
に供給され、必要があればパレットストッカ7で待機
し、加工完了後はこのパレットストッカ7に貯蔵され
る。このように、パレット2上のワーク11は、パレッ
ト2のクランプ・アンクランプ用油圧装置12により長
時間にわたってクランプされ続けることになる。かかる
構成の加工システム1の全体を制御装置により制御すれ
ば、長時間にわたる無人化運転が可能になる。
【0015】また、図2に示すように、パレット2上の
取付けベース30aの上面31に載置されたワーク11
は、図示せぬ位置決め部材により位置決めされるととも
に、ワーク11の両側にそれぞれ位置してパレット2に
取付けられた複数台のクランプ・アンクランプ機構14
により、着脱可能にクランプされている。クランプ・ア
ンクランプ機構14は1つで動作可能にしてもよい。取
付けベース30aの上面31の両側端部にはそれぞれブ
ロック32が固定され、クランプシリンダ装置15がブ
ロック32の内側に位置してパレット上面31に取付け
られている。クランプシリンダ装置15のシリンダ17
内には、ピストン16が軸方向に往復移動自在に嵌合
し、ピストンパッキン22によりシールされている。ピ
ストンパッキン22としては、例えば、Vパッキン、U
パッキン、Xリング及びOリング等がある。
【0016】ピストン16に連結されたピストンロッド
23の先端部は、ワーククランプ部材33にピン34を
介して相対的に揺動自在に係合している。ワーククラン
プ部材33の後端部35は、ブロック32に取付けられ
て長さ調節可能な支持調整部材36に当接している。ピ
ストン16が昇降すると、ピストンロッド23を介して
ワーククランプ部材33は矢印Aに示すように上方に移
動する。ピストン16が下降してワーククランプ部材3
3がワーク11の固定面部37を下方に押圧することに
より、ワーク11はクランプ状態になる。これとは逆
に、ピストン16が上昇してワーククランプ部材33が
固定面部37から離れることにより、ワーク11はアン
クランプ状態になる。
【0017】また、図3に示すように、クランプ・アン
クランプ用油圧装置12は、ワーク11をクランプ・ア
ンクランプ可能なクランプ・アンクランプ機構14を駆
動するクランプシリンダ装置15と、クランプシリンダ
装置15のピストン16で仕切られたシリンダ17内の
第1,第2のシリンダ室18,19にそれぞれ連通し、
パレット2の移動中はカプラ25a,25bの逆止弁に
より閉塞された回路になる流体圧回路としての第1,第
2の油圧回路20,21とを備えている。この第1,第
2の油圧回路20,21は、クランプ・アンクランプ機
構14が複数ある場合には、全てのクランプ・アンクラ
ンプ機構14に連通している。
【0018】第1,第2の油圧回路20,21と油圧供
給回路13とは、カプラ24a,24bにより接続離脱
自在に連結可能となっている。カプラ24a,24bは
逆止弁を内蔵したセルフシール式の急速継手であり、ソ
ケット25aとこれに対応するプラグ26a、及びソケ
ット25bとこれに対応するプラグ26bとがそれぞれ
連結されると、第1,第2の油圧回路20,21の各油
路が油圧供給回路13の各油路にそれぞれ自動的に連通
し、連結が解除されると逆止弁により瞬時に自動的に各
油路を遮断する構造になっている。カプラ24a,24
bは、一体として着脱操作を行っても、各々着脱操作を
行ってもよい。
【0019】圧力油供給源28から所定の圧力の圧力油
が、切換弁27を介してカプラ24aから第1の油圧回
路20に供給されると、第2の油圧回路21の作動油は
油圧タンク(図示せず)に排出され大気圧となる。する
と、第1のシリンダ室18が高圧となり、ピストン16
と共にピストンロッド23が下降してワーククランプ部
材33を下方に押し下げるので、クランプ状態になる
(矢印CL)。一方、切換弁27を切り換えて、カプラ
24bと第2の油圧回路21を介して第2のシリンダ室
19に圧力油が供給され、第1の油圧回路20の作動油
が油圧タンクに排出され大気圧に開放される。すると、
ピストン16と共にピストンロッド23が上昇してワー
ククランプ部材33を押し上げるので、アンクランプ状
態になる(矢印UCL)。
【0020】また、図4は、この発明による加工システ
ムにおけるパレット上の工作物取付け装置の管理方法を
実行するパレット上の工作物取付け装置の管理装置のブ
ロック図である。41はパレット上の工作物取付け装置
の管理装置であり、このパレット上の工作物取付け装置
の管理装置41は以下のブロックで構成される。42は
パレット上の工作物取付け装置の管理プログラムを処理
する中央処理装置(CPU)、43はこの管理プログラ
ムを記憶するROM(リードオンリメモリ)、44は表
示手段(CRT)、45は入力手段(キーボード)であ
る。46は各種パラメータや処理中のデータを記憶する
RAM(ランダムアクセスメモリ)、47はパレット毎
に設けられ、パレットにワークがクランプされ、工作物
取付け装置30の油圧回路20,21が遮断されたと
き、0セットされるとともに経過時間を積算する経過時
間積算手段、48はパレット毎に設けられ、ワークを工
作物取付け装置30にクランプし、工作物取付け装置3
0の油圧回路20,21が遮断されたときから、工作物
取付け装置30のクランプ側圧力が工作機械(ここで
は、MC3)で加工可能なクランプ力に対応した圧力と
して残っているときまでの所定設定時間が予め設定記憶
される所定設定時間メモリ(所定設定時間記憶手段)、
49はパレット毎に設けられた前記所定設定時間と前記
経過時間とを比較し、経過時間が所定設定時間を越えて
いるか否かを判定する経過時間比較判定手段である。
【0021】また、CPU42は、インターフェース5
1を介してMC3の制御装置(NC装置、プログラマブ
ルコントローラ)に接続し、インターフェース52を介
してパレットローダ6の制御部に接続されている。さら
に、CPU42は、インターフェース53を介して段取
り台4の制御部に接続され、インターフェース54を介
してパレットストッカ7の制御部に接続されている。
【0022】次に、この発明による加工システムにおけ
るパレット上の工作物取付け装置の管理方法について、
図5のフローチャートに沿って説明する。先ず、パレッ
ト上の工作物取付け装置の管理プログラムをスタートす
ると(ステップ101)、パレット上の工作物取付け装
置30にワーク11の段取りが完了したか否か判別され
(ステップ102)、段取りが完了していると(YE
S)、ワークの加工が完了したか否か判別される(ステ
ップ103)。そして、ステップ103でワークの加工
が完了していない(NO)場合には、段取り台4でパレ
ットにカプラー24a,24bが接続中か否か判別され
る(ステップ104)。そして、段取り台4でパレット
にカプラー24a,24bが接続中(YES)の場合に
は、経過時間積算手段47により積算される当該パレッ
トの経過時間のカウントセット状態をリセットする。す
なわち、経過時間の積算をやり直し可能な状態とし、経
過時間積算手段47の積算を停止したり、0(ゼロ)リ
セットしたりする(ステップ105)。そして、ステッ
プ103へ移行して加工完了か否かが判別される。一
方、ステップ103でワークの加工が完了した(YE
S)場合には、ステップ105へ移行して経過時間積算
手段47により積算される当該パレットの経過時間のカ
ウントセット状態をリセットする。
【0023】また、ステップ104で段取り台4でパレ
ットにカプラー24a,24bが接続中でない(NO)
場合には、経過時間積算手段47により当該パレットの
経過時間がカウントセット状態(経過時間を積算してい
る状態)か否かが判別され(ステップ106)、当該パ
レットの経過時間がカウントセット状態でない(NO)
場合には、当該パレットの経過時間をカウントセット状
態とする。すなわち、ステップ105で積算を停止して
いる場合には、0リセット後積算を開始し、ステップ1
05で0リセットしている場合には、積算を開始する。
ようするに、0セットされた後、経過時間が積算され
(ステップ107)、ステップ103へ移行して加工完
了か否かが判別される。
【0024】そして、ステップ106で当該パレットの
経過時間がカウントセット状態である(YES)場合に
は、経過時間比較判定手段49が、経過時間積算手段4
7により積算された経過時間と、所定設定時間メモリ4
8に設定・記憶された所定設定時間とを比較し、当該パ
レットの経過時間が所定設定時間を越えたか否か、すな
わちオーバーしたか否かを判別する(ステップ10
8)。そして、当該パレットの経過時間が所定設定時間
よりオーバーした(YES)場合には、段取り台4へパ
レットを搬送し(ステップ109)、パレット側のカプ
ラー25a,25bに、段取り台側のカプラー26a,
26bを接続し、パレット上のワークを再クランプし
(ステップ110)、ステップ103に移行する。すな
わち、ステップ104でパレットにカプラー24a,2
4bが接続中である(YES)と判別されるので、経過
時間積算手段47により積算された当該パレットのカウ
ントセット状態がリセットされる。また、カプラー24
a,24bが再度切り離されると、ステップ106、ス
テップ107の処理によりカウントセット状態となり、
経過時間が0より積算される。また、ステップ108で
当該パレットの経過時間が所定設定時間よりオーバーし
てない(NO)場合には、ステップ103へ移行して加
工完了か否かが判別される。このフローチャートを各パ
レット毎に順次繰り返し行い、加工システム内の全パレ
ットを常時監視している。さらに、加工の完了した工作
物をクランプしている工作物取付け装置について、経過
時間をリセット状態にすることで説明を行っているが、
ステップ108の比較判定するを回避するようにしても
よい。すなわち、経過時間による管理の対象外とすれば
よい。
【0025】従って、パレットの経過時間管理を行うこ
とにより、経過時間が所定設定時間を越えた場合には、
段取り台でパレットに圧力油供給源からの圧力油がカプ
ラーを介して供給され、パレット上のワークを再クラン
プするので、クランプ力低下による加工精度低下や加工
不良の発生等のトラブルが発生することはない。また、
パレットの経過時間を管理するだけでよいので、アキュ
ムレータや検知用シリンダを備えた特殊な工作物取付け
装置や、タッチセンサ等を必要としない。また、制御装
置のメモリ容量に余裕があれば、後からでもパレット上
の工作物取付け装置の管理システムを設けることが可能
である。この制御装置は加工システムを制御する制御装
置内にこのパレット上の工作物取付け装置の管理システ
ムを組込んであるものであってもよい。なお、上述実施
例では、作動用の圧力流体として圧力油を用いたが、こ
れに限らず、圧縮空気等の気体であってもよいことは勿
論である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パレットの経過時間管理を行うことにより、経過時間が
所定設定時間を越えた場合には、段取り台でパレットに
圧力流体源からの圧力流体を供給し、パレット上の工作
物を再クランプするので、クランプ力低下による加工精
度低下や加工不良の発生等のトラブルが発生するのを確
実に防止することができる。また、工作物を工作物取付
け装置に取付けて流体圧回路が遮断されてから工作機械
で精度低下することなく加工可能な所定時間をパレット
毎に設定するので、一層確実にクランプ力低下による加
工精度低下や加工不良等のトラブルが発生するのを防止
することができる。また、パレットの経過時間を管理す
るだけでよいので、アキュムレータや検知用シリンダを
備えた特殊な工作物取付け装置や、タッチセンサ等の特
別な機器を必要とせず、コストの削減を図ることができ
る。また、パレットの経過時間を管理し、所定設定時間
を越えたパレットを段取り台へ移動させ、段取り台でこ
のパレットに圧力流体源を接続するので、工作機械を加
工以外に使用して稼働率を低下させることはない。ま
た、制御装置のメモリ容量に余裕があれば、後からでも
パレット上の工作物取付け装置の管理システムを設ける
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した加工システムの一例を示す概
略平面図である。
【図2】クランプ・アンクランプ機構を備えたパレット
にワークをクランプした状態を示す一部断面正面図であ
る。
【図3】クランプ・アンクランプ用油圧装置の油圧回路
図である。
【図4】本発明による加工システムにおけるパレット上
の工作物取付け装置の管理方法を実行するパレット上の
工作物取付け装置の管理装置のブロック図である。
【図5】本発明による加工システムにおけるパレット上
の工作物取付け装置の管理方法を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 加工システム 2 パレット 3 MC 4 段取り台 6 パレットローダ 7 パレットストッカ 9 APC 10 搬送ガイド 11 ワーク 12 クランプ・アンクランプ用油圧装置 13 油圧供給回路 14 クランプ・アンクランプ機構 20 第1の油圧回路 21 第2の油圧回路 24a,24b カプラ 30 工作物取付け装置 41 パレット上の工作物取付け装置の管理装置 42 CPU 43 ROM 44 CRT 45 キーボード 47 経過時間積算手段 48 所定設定時間メモリ 49 経過時間比較判定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械と、パレット上に載置されると
    ともに圧力流体の作用により工作物をクランプする工作
    物取付け装置に、前記工作物を着脱するための段取り台
    と、前記パレットを一時的に貯蔵するストッカと、前記
    工作機械、前記段取り台および前記ストッカのあいだで
    前記パレットを搬送するパレット搬送装置とからなる加
    工システムにおける前記工作物取付け装置の管理方法で
    あって、 前記パレット毎に、前記工作物を前記工作物取付け装置
    にクランプし、前記工作物取付け装置の圧力流体回路が
    遮断されたときから、前記工作物取付け装置のクランプ
    側圧力が前記工作機械で加工可能なクランプ力に対応す
    る圧力として残っているときまでの所定設定時間を予め
    設定記憶させる工程と、 前記パレット毎に、前記パレットに前記工作物をクラン
    プし、前記工作物取付け装置の圧力流体回路が遮断され
    たときに経過時間積算手段を0セットするとともにその
    後の経過時間を積算する工程と、 前記パレット毎に、前記所定設定時間と前記経過時間と
    を比較し、前記経過時間が前記所定設定時間を越えてい
    るか否かを判定する工程と、 この判定結果に基づき、前記経過時間が前記所定設定時
    間を越えていると判定されたとき、前記パレットを前記
    パレット搬送装置で前記段取り台に搬送し、前記工作物
    取付け装置の圧力流体回路を圧力流体供給源と接続する
    工程とからなることを特徴とする加工システムにおける
    工作物取付け装置の管理方法。
  2. 【請求項2】 前記工作機械で前記工作物の全加工が終
    了したとき、この工作物を取付けている工作物取付け装
    置の前記経過時間による管理を停止する工程を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の加工システムにおける工
    作物取付け装置の管理方法。
  3. 【請求項3】 工作機械と、パレット上の工作物取付け
    装置に工作物を着脱する段取り台と、前記パレットを一
    時的に貯蔵するストッカと、前記工作機械、前記段取り
    台および前記ストッカのあいだで前記パレットを搬送す
    るパレット搬送装置とからなる加工システムにおいて、 前記パレット上に設けられ、圧力流体の作用により工作
    物をクランプする工作物取付け装置と、 前記パレット毎に設けられ、前記工作物を前記工作物取
    付け装置にクランプし、前記工作物取付け装置の圧力流
    体回路が遮断されたときから、前記工作物取付け装置の
    クランプ側圧力が前記工作機械で加工可能なクランプ力
    に対応した圧力として残っているときまでの所定設定時
    間が予め設定記憶される所定設定時間記憶手段と、 前記パレット毎に設けられ、前記パレットに前記工作物
    がクランプされ、前記工作物取付け装置の圧力流体回路
    が遮断されたとき、0セットされるとともに経過時間を
    積算する経過時間積算手段と、 前記パレット毎に設けられた前記所定設定時間と前記経
    過時間とを比較し、前記経過時間が前記所定設定時間を
    越えているか否かを判定する経過時間比較判定手段と、 この判定結果に基づき、前記経過時間が前記所定設定時
    間を越えていると判定されたとき、前記パレットを前記
    パレット搬送装置によって前記段取り台に搬送し、前記
    工作物取付け装置の圧力流体回路を圧力流体供給源と接
    続するように制御する制御手段とからなることを特徴と
    する加工システムにおける工作物取付け装置の管理装
    置。
JP19630596A 1996-07-25 1996-07-25 加工システムにおけるパレット上の工作物取付け装置の管理方法及びその装置 Pending JPH1034470A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19630596A JPH1034470A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 加工システムにおけるパレット上の工作物取付け装置の管理方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19630596A JPH1034470A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 加工システムにおけるパレット上の工作物取付け装置の管理方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1034470A true JPH1034470A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16355606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19630596A Pending JPH1034470A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 加工システムにおけるパレット上の工作物取付け装置の管理方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1034470A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017113855A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 東芝機械株式会社 Bta深穴加工機
CN110961970A (zh) * 2018-09-28 2020-04-07 兄弟工业株式会社 控制装置、加工装置、控制方法及输送控制程序

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017113855A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 東芝機械株式会社 Bta深穴加工機
CN110961970A (zh) * 2018-09-28 2020-04-07 兄弟工业株式会社 控制装置、加工装置、控制方法及输送控制程序

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050209725A1 (en) Conveyance system, conveyance method and vacuum holding apparatus for object to be processed, and centering method for wafer
US6983527B2 (en) Gripping unit for automated machining of parts, and machining device and process integrating such a unit
CN107030518B (zh) 一种机器人柔性曲面铣削生产装置控制系统
KR20100064035A (ko) 공작기계의 공작물 자동 로딩 및 언로딩 장치
JPH1034470A (ja) 加工システムにおけるパレット上の工作物取付け装置の管理方法及びその装置
US20010021337A1 (en) Machining method and machining system
KR102296579B1 (ko) 유압척 교체형 머시닝센터 시스템
JPS625740B2 (ja)
JP3302508B2 (ja) ワーク支持装置
JPH08323570A (ja) パレットのクランプ用流体圧装置
JP2004042152A (ja) マシニングセンタ
JP2005161455A (ja) 工作機械のワーク位置決めクランプ制御装置およびその制御方法
JP2549621Y2 (ja) 自動治具交換装置
JPH06277989A (ja) 工作機械
JP2981246B2 (ja) パレットチェンジャー
JP3302507B2 (ja) ワーク支持装置
CN217727993U (zh) 一种模具加工辅助设备
JPH0546830Y2 (ja)
US5927463A (en) Vertical machining center with a vertical pallet capable of clamping a horizontal pallet thereon
JP2000308933A (ja) ワーク取付,保持装置及びこれを備えた工作機械
JPH0230817B2 (ja) Jidowaakutoritsukesochi
JPH0230818B2 (ja) Kuranpuryokukahennojidowaakutoritsukesochi
KR100936382B1 (ko) 공압을 이용한 공작물 착좌 확인 장치
JPH0529808Y2 (ja)
JP2808032B2 (ja) マシニングセンタのワーククランプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050720

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20051116

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02