JPH08322A - 貴金属身装品の製造方法 - Google Patents
貴金属身装品の製造方法Info
- Publication number
- JPH08322A JPH08322A JP14161394A JP14161394A JPH08322A JP H08322 A JPH08322 A JP H08322A JP 14161394 A JP14161394 A JP 14161394A JP 14161394 A JP14161394 A JP 14161394A JP H08322 A JPH08322 A JP H08322A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 第1の貴金属の表面に第2の貴金属による装
飾を施すのに、従来から行われている象眼の手法に匹敵
するようなもしくはそれ以上に美しく体裁のよい装飾を
簡単に施すことができ、機械製作にも馴染み、大量生産
も可能なものである。 【構成】 第1の貴金属としてのプラチナ3の表面に溝
2を穿設し、この溝2に溶解させた第2の貴金属として
の金4を充填し、この金4の充填部分を残してプラチナ
3の表面をダイヤカットして金4の充填部分を浮き上が
らせる。
飾を施すのに、従来から行われている象眼の手法に匹敵
するようなもしくはそれ以上に美しく体裁のよい装飾を
簡単に施すことができ、機械製作にも馴染み、大量生産
も可能なものである。 【構成】 第1の貴金属としてのプラチナ3の表面に溝
2を穿設し、この溝2に溶解させた第2の貴金属として
の金4を充填し、この金4の充填部分を残してプラチナ
3の表面をダイヤカットして金4の充填部分を浮き上が
らせる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指輪、ペンダントヘッ
ド、ブローチ等の身装品の製造方法に関する。
ド、ブローチ等の身装品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、プラチナによる貴金属身装品の
表面に、金による線図、模様等の装飾を施そうとする場
合は、これらのプラチナと金のごとき異種の貴金属はろ
う付けやメッキによる相互の結合が困難であるため、従
来から象眼による方法が採用されている。
表面に、金による線図、模様等の装飾を施そうとする場
合は、これらのプラチナと金のごとき異種の貴金属はろ
う付けやメッキによる相互の結合が困難であるため、従
来から象眼による方法が採用されている。
【0003】この象眼による方法によれば、プラチナ等
第1の貴金属の表面に模様を刻み、この溝に金等の第2
の貴金属の線材を嵌め込むことになる。
第1の貴金属の表面に模様を刻み、この溝に金等の第2
の貴金属の線材を嵌め込むことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、象眼による方
法は刻んだ模様に合わせて線材を配置し、これを槌等で
叩き込むなど木目の細やかな手作業でしか行うことがで
きず、熟練度と多大な時間と労力を有するものである。
法は刻んだ模様に合わせて線材を配置し、これを槌等で
叩き込むなど木目の細やかな手作業でしか行うことがで
きず、熟練度と多大な時間と労力を有するものである。
【0005】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、象眼に匹敵するようなもしくはそれ以上に美しく体
裁のよい装飾を簡単に施すことができ、機械製作にも馴
染み、大量生産も可能な貴金属身装品の製造方法を提供
することにある。
し、象眼に匹敵するようなもしくはそれ以上に美しく体
裁のよい装飾を簡単に施すことができ、機械製作にも馴
染み、大量生産も可能な貴金属身装品の製造方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1の貴金属の表面に溝を穿設し、この溝に
溶解させた第2の貴金属を充填し、この第2の貴金属充
填部分を残して第1の貴金属の表面をダイヤカットして
第2の貴金属充填部分を浮き上がらせること、もしく
は、第2の貴金属充填部分をダイヤカットして第2の貴
金属充填部分を沈み込ませることを要旨とするものであ
る。
するため、第1の貴金属の表面に溝を穿設し、この溝に
溶解させた第2の貴金属を充填し、この第2の貴金属充
填部分を残して第1の貴金属の表面をダイヤカットして
第2の貴金属充填部分を浮き上がらせること、もしく
は、第2の貴金属充填部分をダイヤカットして第2の貴
金属充填部分を沈み込ませることを要旨とするものであ
る。
【0007】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、第2の貴金属
充填部分を残して第1の貴金属の表面をダイヤカットし
て第2の貴金属充填部分を浮き上がらせることにより、
第2の貴金属部分が見た目ではっきりした存在となって
第1の貴金属とのコントラストで味のある装飾が施され
る。
充填部分を残して第1の貴金属の表面をダイヤカットし
て第2の貴金属充填部分を浮き上がらせることにより、
第2の貴金属部分が見た目ではっきりした存在となって
第1の貴金属とのコントラストで味のある装飾が施され
る。
【0008】請求項2記載の本発明によれば、第1の貴
金属の表面に溝を穿設し、この溝に溶融させた第2の貴
金属を充填し、この第2の貴金属充填部分をダイヤカッ
トして第2の貴金属充填部分を沈み込ませることによ
り、第2の貴金属部分が見た目で鈍い色になって第1の
貴金属とのコントラストで味のある装飾が施される。
金属の表面に溝を穿設し、この溝に溶融させた第2の貴
金属を充填し、この第2の貴金属充填部分をダイヤカッ
トして第2の貴金属充填部分を沈み込ませることによ
り、第2の貴金属部分が見た目で鈍い色になって第1の
貴金属とのコントラストで味のある装飾が施される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について詳細に
説明する。図1〜図8は本発明の貴金属身装品の製造方
法の第1実施例の各工程を示すもので、1は身装品とし
ての指輪である。
説明する。図1〜図8は本発明の貴金属身装品の製造方
法の第1実施例の各工程を示すもので、1は身装品とし
ての指輪である。
【0010】指輪1を第1の貴金属のプラチナ3で製作
するとして、図1、図2に示すようにその表面には線
図、模様等の装飾のもととなる溝2を穿設する。この溝
2はコンピュータによる作図での機械彫りであると、手
彫りであるとを問わない。
するとして、図1、図2に示すようにその表面には線
図、模様等の装飾のもととなる溝2を穿設する。この溝
2はコンピュータによる作図での機械彫りであると、手
彫りであるとを問わない。
【0011】図3、図4に示すようにこの溝2の上に第
2の貴金属としての金4(薄板)をおいて、下側から酸
素であぶり溶解させる。
2の貴金属としての金4(薄板)をおいて、下側から酸
素であぶり溶解させる。
【0012】このようにすれば、図5、図6に示すよう
に溶解した金4は前記溝2内に充填される。なお、金の
融点は800 °C程度であるのに対してプラチナの融点は
1,800 °C程度であるので、前記金4を溶解させる作業
はプラチナ3には何ら悪影響を与えずに行うことができ
る。
に溶解した金4は前記溝2内に充填される。なお、金の
融点は800 °C程度であるのに対してプラチナの融点は
1,800 °C程度であるので、前記金4を溶解させる作業
はプラチナ3には何ら悪影響を与えずに行うことができ
る。
【0013】表面を旋盤で全体的にひき(平らにし)、
図7、図8に示すようにこの金4の充填部分を残してプ
ラチナ3の表面をダイヤカット5を施すようにダイヤカ
ッターで削り、金4の充填部分を浮き上がらせる。この
ダイヤカット5も機械による加工でよい。また、プラチ
ナ3の部分では縁6を残すようなダイヤカット5の施し
方も可能である。
図7、図8に示すようにこの金4の充填部分を残してプ
ラチナ3の表面をダイヤカット5を施すようにダイヤカ
ッターで削り、金4の充填部分を浮き上がらせる。この
ダイヤカット5も機械による加工でよい。また、プラチ
ナ3の部分では縁6を残すようなダイヤカット5の施し
方も可能である。
【0014】また、本発明の第2実施例として、図1、
図2に示すように溝2を穿設し、図3、図4に示すよう
にこの溝2の上に金4をおいて溶解させ、図5、図6に
示すように溶解した金4を前記溝2内に充填する点まで
は前記第1実施例と同じであるが、図9に示すように金
4の充填部分にダイヤカット5を施してこの金4の充填
部分を沈み込ませるようにしてもよい。
図2に示すように溝2を穿設し、図3、図4に示すよう
にこの溝2の上に金4をおいて溶解させ、図5、図6に
示すように溶解した金4を前記溝2内に充填する点まで
は前記第1実施例と同じであるが、図9に示すように金
4の充填部分にダイヤカット5を施してこの金4の充填
部分を沈み込ませるようにしてもよい。
【0015】このようにすれば、金4の部分が見た目で
鈍い色になってプラチナ3の部分とのコントラストがで
てくる。
鈍い色になってプラチナ3の部分とのコントラストがで
てくる。
【0016】前記実施例は第1の貴金属のプラチナ3
を、第2の貴金属として金4を使用した例について説明
したが、これらプラチナ、金の他に銀や白金等他の貴金
属との組合せなども考えられる。
を、第2の貴金属として金4を使用した例について説明
したが、これらプラチナ、金の他に銀や白金等他の貴金
属との組合せなども考えられる。
【0017】さらに、身装品としては指輪1としてでは
なく、ペンダントヘッド、ブローチ等の他の製品への適
用も当然できる。
なく、ペンダントヘッド、ブローチ等の他の製品への適
用も当然できる。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明の貴金属身装品
の製造方法は、第1の貴金属の表面に第2の貴金属によ
る装飾を施すのに、従来から行われている象眼の手法に
匹敵するようなもしくはそれ以上に美しく体裁のよい装
飾を簡単に施すことができ、機械製作にも馴染み、大量
生産も可能なものである。
の製造方法は、第1の貴金属の表面に第2の貴金属によ
る装飾を施すのに、従来から行われている象眼の手法に
匹敵するようなもしくはそれ以上に美しく体裁のよい装
飾を簡単に施すことができ、機械製作にも馴染み、大量
生産も可能なものである。
【図1】本発明の貴金属身装品の製造方法の第1実施例
を示す第1工程の平面図である。
を示す第1工程の平面図である。
【図2】本発明の貴金属身装品の製造方法の第1実施例
を示す第1工程の縦断正面図である。
を示す第1工程の縦断正面図である。
【図3】本発明の貴金属身装品の製造方法の第1実施例
を示す第2工程の平面図である。
を示す第2工程の平面図である。
【図4】本発明の貴金属身装品の製造方法の第1実施例
を示す第2工程の縦断正面図である。
を示す第2工程の縦断正面図である。
【図5】本発明の貴金属身装品の製造方法の第1実施例
を示す第3工程の平面図である。
を示す第3工程の平面図である。
【図6】本発明の貴金属身装品の製造方法の第1実施例
を示す第3工程の縦断正面図である。
を示す第3工程の縦断正面図である。
【図7】本発明の貴金属身装品の製造方法の第1実施例
を示す第4工程の平面図である。
を示す第4工程の平面図である。
【図8】本発明の貴金属身装品の製造方法の第1実施例
を示す第4工程の縦断正面図である。
を示す第4工程の縦断正面図である。
【図9】本発明の貴金属身装品の製造方法の第2実施例
を示す第4工程の縦断正面図である。
を示す第4工程の縦断正面図である。
1…指輪 2…溝 3…プラチナ 4…金 5…ダイヤカット 6…縁
Claims (2)
- 【請求項1】 第1の貴金属の表面に溝を穿設し、この
溝に溶解させた第2の貴金属を充填し、この第2の貴金
属充填部分を残して第1の貴金属の表面をダイヤカット
して第2の貴金属充填部分を浮き上がらせることを特徴
とした貴金属身装品の製造方法。 - 【請求項2】 第1の貴金属の表面に溝を穿設し、この
溝に溶解させた第2の貴金属を充填し、この第2の貴金
属充填部分をダイヤカットして第2の貴金属充填部分を
沈み込ませることを特徴とした貴金属身装品の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6141613A JP2732032B2 (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 貴金属身装品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6141613A JP2732032B2 (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 貴金属身装品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08322A true JPH08322A (ja) | 1996-01-09 |
JP2732032B2 JP2732032B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=15296108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6141613A Expired - Lifetime JP2732032B2 (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 貴金属身装品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2732032B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2022356A3 (de) * | 2007-08-08 | 2015-11-25 | ROECKL Sporthandschuhe GmbH & Co. KG | Handschuh mit Besatzstück |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56376A (en) * | 1979-06-15 | 1981-01-06 | Teijin Ltd | Treatment of spun like knitted fabric |
JPH05139099A (ja) * | 1991-11-20 | 1993-06-08 | Kazuo Saeki | 象嵌模様を有する装飾品 |
JPH06105A (ja) * | 1992-06-22 | 1994-01-11 | Mitsubishi Materials Corp | 模様を有する金属製宝飾品およびその製造方法 |
-
1994
- 1994-06-23 JP JP6141613A patent/JP2732032B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56376A (en) * | 1979-06-15 | 1981-01-06 | Teijin Ltd | Treatment of spun like knitted fabric |
JPH05139099A (ja) * | 1991-11-20 | 1993-06-08 | Kazuo Saeki | 象嵌模様を有する装飾品 |
JPH06105A (ja) * | 1992-06-22 | 1994-01-11 | Mitsubishi Materials Corp | 模様を有する金属製宝飾品およびその製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2022356A3 (de) * | 2007-08-08 | 2015-11-25 | ROECKL Sporthandschuhe GmbH & Co. KG | Handschuh mit Besatzstück |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2732032B2 (ja) | 1998-03-25 |
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