JPH08322597A - 核酸の増幅方法およびその試薬 - Google Patents
核酸の増幅方法およびその試薬Info
- Publication number
- JPH08322597A JPH08322597A JP7134096A JP13409695A JPH08322597A JP H08322597 A JPH08322597 A JP H08322597A JP 7134096 A JP7134096 A JP 7134096A JP 13409695 A JP13409695 A JP 13409695A JP H08322597 A JPH08322597 A JP H08322597A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nucleic acid
- dna polymerase
- glu
- lys
- leu
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/68—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
- C12Q1/6844—Nucleic acid amplification reactions
- C12Q1/686—Polymerase chain reaction [PCR]
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N9/00—Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
- C12N9/10—Transferases (2.)
- C12N9/12—Transferases (2.) transferring phosphorus containing groups, e.g. kinases (2.7)
- C12N9/1241—Nucleotidyltransferases (2.7.7)
- C12N9/1252—DNA-directed DNA polymerase (2.7.7.7), i.e. DNA replicase
Abstract
酵素および増幅方法を提供する。 【構成】 DNA合成速度が少なくとも30塩基/秒で
あり、かつ3’−5’エキソヌクレアーゼ活性を有す
る、超好熱始原菌KOD1由来の熱安定性DNAポリメ
ラーゼならびに該酵素を使用する核酸の増幅法、検出法
およびこれらの方法に使用される試薬キット。
Description
の高いDNAまたはRNAを増幅する核酸の増幅方法、
該増幅法を利用する核酸の検出方法およびこれらの方法
に使用されるDNAポリメラーゼおよび試薬キットに関
する。
DNAポリメラーゼおよび中温性細菌に感染するファー
ジ由来のDNAポリメラーゼについては、既に多くの研
究がなされている。また、ポリメラーゼ連鎖反応(PC
R)等の核酸増幅を用いる組換えDNA技術に有用な耐
熱性DNAポリメラーゼに関する研究も多くなされてい
る。PCR反応に用いられる耐熱性DNAポリメラーゼ
としては、主としてサーマス・サーモフィラス(Thermus
thermophilus)由来のDNAポリメラーゼ(Tthポリ
メラーゼ) や、サーマス・アクアチカス(Thermus aquat
icus) 由来のDNAポリメラーゼ(Taqポリメラー
ゼ)などがある。またパイロコッカス・フリオサス(Pyr
ococcus furiosus)由来のDNAポリメラーゼ(Pfu
ポリメラーゼ)、サーモコッカス・リトラリス(Thermoc
occus litoralis)由来の耐熱性DNAポリメラーゼ(V
entポリメラーゼ)なども知られている。
ポリメラーゼはDNA合成の際の正確性や熱安定性が不
十分でない。また、正確性や熱安定性に優れたPfuポ
リメラーゼが開発されたが、このPfuポリメラーゼは
DNA合成速度が低く、プロセッシビリティが低い等の
問題があり、特殊なPCRにのみ利用されていた。最
近、20kb以上のDNAを増幅するPCR(以後、l
ong−PCRと呼ぶ)が開発されたが、このlong
−PCR法はTaqポリメラーゼとPfuポリメラーゼ
の両酵素を混合し、両酵素の特性を利用したものであっ
た。異なる性質をもつ2つの酵素を同じ反応系で作用さ
せた場合、適正な反応条件に、ずれが生じて、それぞれ
の長所である高い合成速度や正確性が本当に保たれてい
るのか疑問がある。また、両酵素の熱安定性や保存溶液
の組成の相違から同じ容器内で保存した場合の安定性に
も疑問がある。そのため、これらの長所を合わせ持つ新
規な熱安定性ポリメラ−ゼが待ち望まれていた。
好熱始原菌KOD1株より熱安定性DNAポリメラーゼ
を得ることに成功し、更にその特性を調査したところ、
前記の2つの酵素の長所、すなわち高い合成速度と高い
正確性を合わせもつことを見い出し、本発明に到達し
た。
相補的な塩基配列を有するプライマーおよび4種のdN
TPを、DNA合成速度が少なくとも30塩基/秒であ
り、かつ3’−5’エキソヌクレアーゼ活性を有する熱
安定性DNAポリメラーゼを含む緩衝溶液中で反応させ
て、標的核酸に上記プライマーをアニールさせ、プライ
マー伸長反応を行うことを特徴とする核酸の増幅方法で
ある。
試料中の標的核酸を増幅する方法において、熱安定性D
NAポリメラーゼとして、DNA合成速度が少なくとも
30塩基/秒であり、かつ3’−5’エキソヌクレアー
ゼ活性をもつ熱安定性DNAポリメラーゼを使用するこ
とを特徴とする核酸の増幅方法である。 A.必要により標的核酸を変性して、1本鎖核酸とする
工程、 B.該1本鎖核酸と標的核酸に相補的な塩基配列を有す
る正方向および逆方向プライマーおよび4種のdNTP
を、熱安定性DNAポリメラーゼを含む緩衝溶液中で反
応させて、1本鎖核酸に上記プライマーをアニールさ
せ、プライマー伸長反応を行う工程、 C.プライマー伸長物を分離して、1本鎖とする工程お
よび D.上記工程B.および工程C.を繰り返す工程。
む試料中の標的核酸を検出する方法において、熱安定性
DNAポリメラーゼとして、DNA合成速度が少なくと
も30塩基/秒であり、かつ3’−5’エキソヌクレア
ーゼ活性をもつ熱安定性DNAポリメラーゼを使用する
ことを特徴とする核酸の検出方法である。 A.必要により標的核酸を熱変性して、1本鎖核酸とす
る工程、 B.該1本鎖核酸と標的核酸に相補的な塩基配列を有す
る正方向および逆方向プライマーおよび4種のdNTP
を熱安定性DNAポリメラーゼを含む緩衝溶液中で反応
させて、1本鎖核酸に上記プライマーをアニールさせ、
プライマー伸長反応を行う工程、 C.プライマー伸長物を分離して、1本鎖とする工程、 D.上記工程B.および工程C.を繰り返す工程および E.増幅産物を検出する工程。
配列を有する正方向および逆方向プライマー、4種のd
NTP、2価陽イオン、DNA合成速度が少なくとも3
0塩基/秒であり、かつ3’−5’エキソヌクレアーゼ
活性をもつ熱安定性DNAポリメラーゼおよび緩衝液を
含む核酸増幅用試薬キットである。
列を有する正方向および逆方向プライマー、4種のdN
TP、2価陽イオン、DNA合成速度が少なくとも30
塩基/秒であり、かつ3’−5’エキソヌクレアーゼ活
性をもつ熱安定性DNAポリメラーゼおよび増幅用緩衝
液を含む核酸増幅用試薬および標的核酸プローブおよび
検出用緩衝液を含む核酸検出用試薬キットである。
Aポリメラーゼである。
DNAポリメラーゼをコードする単離されたDNAであ
る。
のDNAポリメラーゼをコードする単離されたDNAを
ベクターに挿入した組換えDNA発現ベクターである。
DNAポリメラーゼをコードする単離されたDNAをベ
クターに挿入した組換えDNA発現ベクターを用いて形
質転換された組換え宿主細胞である。
NAポリメラーゼをコードする単離されたDNAをベク
ターに挿入した組換えDNA発現ベクターを用いて形質
転換された組換え宿主細胞を培養し、培養物からDNA
ポリメラーゼを採取することを特徴とする超好熱始原菌
KOD1由来のDNAポリメラーゼの製造法である。
し、(a)該組換え宿主細胞を集めた後、破砕し、細胞
抽出物を調製し、(b)組換え宿主細胞由来の不純蛋白
質を除去する工程を含むことを特徴とする超好熱始原菌
KOD1由来のDNAポリメラーゼを精製する方法であ
る。
DNAまたはRNAである。その核酸が含有される試料
はなんら制限されない。
合成速度が少なくとも30塩基/秒であり、かつ3’−
5’エキソヌクレアーゼ活性を有する熱安定性DNAポ
リメラーゼである。具体例としては、超好熱始原菌KO
D1株由来のDNAポリメラーゼ(KODポリメラーゼ
とも呼ぶ)があり、該酵素は天然から精製された熱安定
性酵素であっても、遺伝子組み換え法によって製造され
た酵素であってもよい。
の1本鎖DNA(1.6μg)とこれに相補的なプライマー(1
6pmole) をアニーリングさせたものを基質として、各種
DNAポリメラーゼ、KOD、Pfu、Deep Ve
nt、Taqなど(5U)をそれぞれの緩衝液にて反応さ
せ、その反応時間と合成されるDNAの大きさの関係か
ら算出する。本発明においては、DNA合成速度が少な
くとも30塩基/秒であることが必須である。各ポリメ
ラーゼのDNA合成速度は、KODポリメラーゼ 105〜
130 塩基/秒、Pfuポリメラーゼ 24.8 塩基/秒、D
eep Ventポリメラーゼ 23.3塩基/秒、Taq
ポリメラーゼ 61.0 塩基/秒である。
ーゼは、3’−5’エキソヌクレアーゼ活性を有するこ
とが必須である。本発明において3’−5’エキソヌク
レアーゼ活性は、λDNAのHindIII 分解産物の3’端
を 3Hでラベルしたものを基質として、各ポリメラーゼ
の至適条件で、 3Hの脱離する割合を調べる。各ポリメ
ラーゼの3’−5’エキソヌクレアーゼ活性は、Taq
ポリメラーゼ、Tthポリメラーゼでは反応時間3時間
において、 3Hの遊離が10〜20%しか認められない
が、KODポリメラーゼ、Pfuポリメラーゼでは、5
0〜70%見られる。本発明において使用するKODポ
リメラーゼは3’−5’エキソヌクレアーゼ活性を有
し、また、KODポリメラーゼをコードする遺伝子に
は、Pfuポリメラーゼと同様の3’−5’エキソヌク
レアーゼ活性を示すDNA保存配列が存在することが確
認されている。
ソヌクレアーゼ活性の有無は、λDNA HindIII分解物
の[3H]TTPを取り込ませたDNA断片を基質として、
KODポリメラーゼを75℃の反応温度で、緩衝液 (20
mMTris−HCl pH6.5、10mMKCl、6mM(NH4)2
SO4 、2mM MgCl2 、0.1%Triton X−10
0、10μg/mlBSA) 中に放置し、遊離してくる[3H]T
TPの割合を調べた。また、このとき、コントロール実
験として、3’−5’エキソヌクレアーゼ活性を有しな
いTaqポリメラーゼ、Tthポリメラーゼ、3’−
5’エキソヌクレアーゼ活性を有するPfuポリメラー
ゼについても、それぞれの緩衝液を用いて同様に調べ
た。各ポリメラーゼの使用力価は 2.5単位とした。
解物(10 μg)に、0.2mM のdATP、dGTP、dCT
Pおよび[3H]TTPを添加して、クレノー・ポリメラー
ゼで3’端部を伸長反応した後、フェノール抽出、エタ
ノール沈殿してDNA断片を回収し、さらにスパンカラ
ム(クローンテック社製)で遊離モノヌクレオチドを除
去して調製した。
は反応時間3時間で50〜70%の遊離[3H]TTPが検
出されるが、Taqポリメラーゼ、Tthポリメラーゼ
においては、10〜20%の遊離[3H]TTPしか認めら
れなかった。
号1に記載されるアミノ酸配列を含有することが好まし
い。
下記理化学的性質を有する酵素であることが好ましい。 作用:DNA合成活性と3’−5’エキソヌクレアーゼ
活性を有する。 DNA合成速度:少なくとも30塩基/秒である。 至適pH:6.5〜7.5(75℃にて) 至適温度:75℃ 分子量:約88〜90Kda アミノ酸配列:配列番号・配列表1に記載
メラーゼを製造する方法は、その一例として鹿児島県子
宝島の硫化坑から単離した菌株であるKOD1株から耐
熱性DNAポリメラーゼ遺伝子をクローニングし、組換
え発現ベクターを構築し、該組換えベクターで形質転換
した形質転換体を培養し、培養物から耐熱性DNAポリ
メラーゼを採取し、精製して製造する。
来のDNAポリメラーゼはDNA合成活性と3’−5’
エキソヌクレアーゼ活性を有し、DNA合成速度が少な
くとも30塩基/秒である。この性質を利用して、核酸
の増幅反応を行う。
〜D.を含む。 A.必要により標的核酸を変性して、1本鎖核酸とする
工程、 B.該1本鎖核酸と標的核酸に相補的な塩基配列を有す
る正方向および逆方向プライマーおよび4種のdNTP
を、DNA合成速度が少なくとも30塩基/秒であり、
かつ3’−5’エキソヌクレアーゼ活性をもつ熱安定性
DNAポリメラーゼを含む緩衝溶液中で反応させて、1
本鎖核酸に上記プライマーをアニールさせ、プライマー
伸長反応を行う工程、 C.プライマー伸長物を分離して、1本鎖とする工程お
よび D.上記工程B.および工程C.を繰り返す工程。
性して、1本鎖核酸とする。その手段は熱的処理であっ
ても、化学的変性であっても、あるいは酵素的処理であ
ってもよい。好ましくは熱処理である。
に相補的な塩基配列を有する正方向および逆方向プライ
マーおよび4種のdNTP(dATP、dGTP、dC
TP、dTTPまたはdUTP)を、熱安定性DNAポ
リメラーゼを含む緩衝溶液中で反応させて、1本鎖核酸
に上記プライマーをアニールさせ、プライマー伸長反応
を行う。標的核酸に相補的な塩基配列を有する正方向プ
ライマーおよび逆方向プライマーとは、標的核酸のうち
の一方に相補的であり、他方に対して相同的である塩基
配列を有するオリゴヌレオチドである。したがって1種
のプライマーは、他のプライマー伸長物に対して、相補
的となる。熱安定性DNAポリメラーゼを含む緩衝溶液
としては、2価陽イオン、例えばマグネシウムイオンを
含む、トリス緩衝液が好ましい。プライマーをアニール
させ、伸長反応を行う条件としては、例えば98℃、1
秒〜1分−68℃、1秒〜10分を30回繰り返す方法
が挙げられる。
して、1本鎖とする工程は、熱処理、化学的処理または
酵素的処理であってもよい。好ましくは熱処理またはR
Naseによる酵素処理である。
り返す。具体的には、98℃、20秒−68℃、30秒
の加熱、冷却を少なくとも30サイクル繰り返すことが
好ましい。
を増幅するPCR(以後、long−PCRと呼ぶ)に
も適用される。このlong−PCRでは、Taqポリ
メラーゼの高いDNA合成速度とPfuポリメラーゼの
3’−5’エキソヌクレアーゼ活性に起因するDNA合
成時の高い正確性の両方の長所が必要であり、両酵素を
混合して使用する。この場合、両酵素の熱安定性や保存
溶液の組成の相違から同じ容器内で保存した場合の安定
性に疑問が生じる。しかし、超好熱始原菌KOD1由来
DNAポリメラーゼは、高いDNA合成速度と3’−
5’エキソヌクレアーゼ活性をもつことによる高い正確
性の両方を唯1種の酵素が併せもつことにより、単独で
long−PCRを行える可能性を有する。
幅産物を例えば標識プローブを用いて標的核酸を検出す
ることができる。標識プローブとしては、標識核酸に相
補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであり、標
識物質または標識結合物質を結合するものである。標識
物質としては、アルカリホスファターゼ、ペルオキシダ
ーゼ、ガラクトシダーゼなどの酵素、蛍光物質または放
射性物質があり、標識結合物質としてはビオチン、ジゴ
キシゲニンなどが例示される。標識物質はビオチン、ジ
ゴキシゲニンあるいはアビジンを経由して結合されてい
てもよい。これらの標識をプローブに導入する方法とし
ては、オリゴヌクレオチドの合成時に、dNTPの一成
分として、これらの標識物質または標識結合物質を結合
するdNTPを使用して合成する。
従来公知の方法、例えばサザンハイブリダイゼーション
やノーザンハイブリダイゼーション法などが挙げられ
る。これらの方法は1本鎖DNAやRNAが互いに相補
性をもっていると、ハイブリッドを形成することを利用
して、未知の核酸断片群を例えばアガロース電気泳動法
により、そのサイズを分離し、次いでゲル中の核酸断片
を例えばアルカリ処理等により、1本鎖とした後、フィ
ルターに転写し、固定し、さらに標識プローブとハイブ
リダイズさせるものである。標識の検出には、例えば標
識物質として、アルカリホスファターゼを使用した場
合、化学発光基質、例えば1,2−ジオキセタン化合物
(PPD)を反応させると、ハイブリッドを形成した核
酸のみが発光する。これをX線フィルムに感光して標的
核酸の大きさや電気泳動上での位置を確かめることがで
きる。
酸に相補的な塩基配列を有する正方向および逆方向プラ
イマー、4種のdNTP、2価陽イオン、DNA合成速
度が少なくとも30塩基/秒であり、かつ3’−5’エ
キソヌクレアーゼ活性をもつ熱安定性DNAポリメラー
ゼおよび緩衝液を含む。2価陽イオンとしては、マグネ
シウムイオンが挙げられる。その濃度は1〜3mM程度
であることが好ましい。また緩衝液としては、トリス緩
衝液 (pH6.5 、75℃) 、トリシン緩衝液 (pH6.5 、75
℃) などが挙げられる。
る。 20mM Tris−HCl (pH6.5 、75℃) 10mM KCl 6mM (NH4)2 SO4 1〜3mM Mg2 Cl2 0.1% Triton X−100 10μg/ml BSA 20〜200μM dNTPs 0.1pM〜1μM プライマー 0.1〜250ng 鋳型DNA
酸に相補的な塩基配列を有する正方向および逆方向プラ
イマー、4種のdNTP、2価陽イオン、DNA合成速
度が少なくとも30塩基/秒であり、かつ3’−5’エ
キソヌクレアーゼ活性をもつ熱安定性DNAポリメラー
ゼおよび増幅用緩衝液を含む核酸増幅用試薬および標的
核酸プローブおよび検出用緩衝液を含む。検出用緩衝液
としては、検出試薬が、標識によって種々異なるもので
ある。例えば発色試薬または発光試薬などを含む。
種であるKOD1は、鹿児島県小宝島の硫気抗から単離
した菌株である。該菌株の菌学的性質を以下に記載す
る。 細胞形態 球菌・二連球菌、鞭毛あり 生育温度範囲 65〜100℃ 最適生育温度 95℃ 生育pH範囲 5〜9 最適pH 6 最適塩濃度 2〜3% 栄養要求性 従属栄養 酸素要求性 嫌気性 細胞膜脂質 エーテル型 DNAのGC含量 38%
の球菌であり、複数の極鞭毛を有していた。この菌株は
菌学的性質からPfuDNAポリメラーゼ生産菌(Pyroc
occus furiosus) およびTli(Vent)DNAポリ
メラーゼ生産菌(Thermococcus litoralis)との菌縁関係
が示唆された。
のクローニングは、以下の方法により行う。クロ−ニン
グの方法は、PfuDNAポリメラ−ゼの保存領域アミ
ノ酸配列(Nucleic Acids Research, 1993, vol.21, No.
2, 259-265) に基づき、プライマーを設計し、合成す
る。
Aを鋳型に、上記調製したプライマー(例、配列番号7
と8)を用いてPCR反応を行い、DNA断片を増幅さ
せる。増幅された断片のDNA配列 (例、配列番号9)
を決定し、当初設定したアミノ酸配列をコードしている
ことを確認後、該断片をプローブとし、染色体DNAの
制限酵素切断産物に対し、サザンハイブリダイゼーショ
ンを実施する。目的とするDNAポリメラーゼ遺伝子を
含む断片のおおよその大きさを約4〜7Kbpに限定す
ることが好ましい。
から回収し、これを用いて、大腸菌にてDNAライブラ
リーを作製し、上記記載のPCR増幅DNA断片(例、
配列番号9)をプローブにコロニーハイブリダイゼ−シ
ョンを行い、クローン株を取得する。
のDNAポリメラーゼ遺伝子は5010塩基(推定アミ
ノ酸1670個)から構成されている (配列番号5) 。
他のDNAポリメラ−ゼと比較したところ、本発明の遺
伝子には真核生物型であるαDNAポリメラ−ゼの保存
領域、Region1〜5が存在している。また該遺伝
子のN末端側に3’→5’エキソヌクレア−ゼモチ−フ
であるEXO1,2,3が存在している。超好熱始原菌
KOD1株由来の耐熱性DNAポリメラ−ゼ遺伝子の保
存領域、Region1,2内には、各々介在配列が存
在しており、かつオープンリーディングフレーム(OR
F)の保存された形でつながっている。
リメラーゼ遺伝子を、既知酵素であるピロコッカス・フ
リオサス(Pyrococcus furiosus) 由来のPfuDNAポ
リメラ−ゼ遺伝子(特開平 5-328969 号公報) 、及びサ
ーモコッカス・リトラリス(Thermococcus litoralis)由
来のTli(Vent)DNAポリメラ−ゼ遺伝子(特
開平 6-7160 号公報)と比較すると、本発明のKOD1
株の遺伝子には介在配列が存在するが、上記PfuDN
Aポリメラーゼの遺伝子には介在配列は存在せず、また
TliDNAポリメラーゼ遺伝子には、2種の介在配列
が存在するものの、その存在箇所は各々保存領域である
Region2,3の内であり、本発明のKOD1株の
耐熱性DNAポリメラ−ゼ遺伝子内の介在配列の存在箇
所とは大きく異なっている (図7参照)。
来のDNAポリメラ−ゼをコ−ドするDNAである。該
DNAの一例は配列番号1または5に記載されるアミノ
酸配列をコードする塩基配列を含有する。また、このよ
うなDNAは配列番号5または6に記載される塩基配列
またはその一部分を含有する。本発明の超好熱始原菌K
OD1株由来の耐熱性DNAポリメラ−ゼを大腸菌で発
現させるため、配列番号5に示される塩基配列の137
4〜2453bp、2708〜4316bpの介在配列
をPCR遺伝子融合法により取り除き、完全な形のDN
Aポリメラーゼ遺伝子を構築する。具体的には、介在配
列を含むクローン化した遺伝子を3組のプライマーの組
み合わせによりPCR反応を行い、介在配列により分断
される3断片を増幅する。ここで使用するプライマーを
設計する際、その末端に結合すべき断片の一部をその
5’端に含ませておく。次いで、結合すべき断片同志を
用いてその末端の重複する配列を利用してPCR反応を
行い、各々断片を結合する。更に得られた2種の断片を
用い同様にPCR反応を行い、介在配列を含まないKO
D1株由来のDNAポリメラーゼ遺伝子を含まない、完
全な形のDNAポリメラーゼ遺伝子を得る。
D1由来の耐熱性DNAポリメラーゼのクローニングお
よび発現を可能とするものであれば、いかなるものでも
よく、例えばファージおよびプラスミドが挙げられる。
プラスミドとしては、T7プロモーターで誘導発現が可
能なプラスミドベクター、例えばpET−8cなどを挙
げることができる。また別なプラスミドの例としては、
pUC19、pBR322、pBluescript、
pSP73、pGW7、pET3A、pET11Cなど
がある。ファージとしては、たとえばλgt11、λD
ASH、λZapIIなどが挙げられる。本発明におい
て使用する宿主細胞としては、大腸菌、酵母などが挙げ
られる。大腸菌としては、例えばJM109、101、
XL1、PR1、BL21(DE3)plysSなどが
挙げられる。本発明では上記KOD1由来の耐熱性DN
Aポリメラーゼをコードする遺伝子を上記ベクターに挿
入して組換え発現ベクターとし、更に、この組換え発現
ベクターにて宿主細胞を形質転換する。
を培養して、KOD1株由来の耐熱性DNAポリメラ−
ゼ遺伝子を誘導発現させる。組換え宿主細胞の培養に使
用する培地ならびに条件は常法に従う。具体例として
は、KOD1株由来の介在配列を含まない完全な形のD
NAポリメラーゼ遺伝子を含むpET−8cプラスミド
により形質転換された大腸菌を、例えばTB培地にて培
養し、誘導処理する。T7プロモーターの誘導処理はイ
ソプロピル−チオ−β−D−ガラクトシドの添加により
行なうことが好ましい。
養した後、(a)組換え宿主細胞を集めた後、破砕し、
細胞抽出物を調製し、(b)宿主細胞由来の不純蛋白質
を除去する工程を含む。組換え宿主細胞より産出された
耐熱性DNAポリメラ−ゼは、宿主菌体を培地で培養・
誘導処理後、培養液から遠心分離等にて分離・回収す
る。該菌体を緩衝液に再懸濁した後、超音波処理、ダイ
ノミル、フレンチプレス等により菌体を破砕する。次い
で、熱処理を実施し、上清より耐熱性DNAポリメラー
ゼを回収する。菌体破砕方法は、超音波処理、ダイノミ
ル、フレンチプレス法などが好ましい。宿主細胞由来の
不純タンパク質を除去する工程の1つとして、熱処理が
好ましい。熱処理条件は70℃以上、好ましくは90℃
以上である。他の不純タンパク質の除去法としては各種
クロマトグラフィーなどを実施する。
1株由来の耐熱性DNAポリメラ−ゼの分子量は、約9
0KDaである(図5参照)。
いポリメラーゼ連鎖反応を実施すると、十分な目的DN
A断片の増幅が確認される(図6参照)。
のクロ−ニング 鹿児島県小宝島にて単離した超好熱始原菌KOD1株を
95℃にて培養後、菌体を回収した。得られた菌体から
常法に従い超好熱始原菌KOD1株の染色体DNAを調
製した。Pyrococcus furiosus 由来のDNAポリメラ−
ゼ(Pfuポリメラ−ゼ)の保存領域アミノ酸配列に基
づき、2種のプライマ−(5'-GGATTAGTATAGTGCCAATGGAA
GGCGAC-3'(配列番号7), 5'-GAGGGCGAAGTTTATTCCGAGCTT
-3'(配列番号8) を合成した。この2種のプライマーを
使用し、調製した染色体DNAを鋳型として、PCR反
応を行った。
号9) を決定し、アミノ酸配列(配列番号10)を決定
した後、この増幅DNA断片をプロ−ブとして、KOD
1株染色体DNA制限酵素処理産物に対してサザンハイ
ブリダイゼーションを行い、DNAポリメラーゼをコー
ドする断片のサイズを求めた(約4〜7Kbp)。さら
に、この大きさのDNA断片をアガロースゲルから回収
し、プラスミドpBS(ストラタジーン社製)に挿入
し、これらの混合物により大腸菌(E.coli JM109)を形質
転換して、ライブラリーを作製した。サザンハイブリダ
イゼーションに使用したプローブ(配列番号9)を用い
て、コロニーハイブリダイゼーションを行い、上記ライ
ブラリーから、KOD1株由来のDNAポリメラーゼ遺
伝子を含有すると考えられるクローン株(E.coli JM109/
pBSK0D1)を取得した。
よりプラスミド、pBSKOD1 を回収し、常法に従い塩基配
列 (配列番号5) を決定した。さらに求められた塩基配
列からアミノ酸配列を推定した。KOD1株由来のDN
Aポリメラーゼ遺伝子は5010塩基からなり、167
0個のアミノ酸がコードされていた。
在配列部分(1374〜2453bp、2708〜43
16bp)をPCR融合法により取り除いた。PCR融
合法では、クローン株より回収したプラスミドを鋳型
に、3組のプライマー (配列番号11〜16) を組み合
わせて、各々PCRを行い、介在配列を除いた3断片を
増幅した。この際、PCRに用いるプライマーは、他の
断片と結合する側に結合相手と同様な配列がくるように
設計した。また、両端には別々の制限酵素サイト(N末
端側:EcoRV、C末端側:BamHI)が創出され
るように設計した。次いで、PCR増幅断片中、構造上
中央に位置する断片と、N末端側に位置する断片を混合
し、PCRを各々の断片をプライマーとして行った。ま
た、同様に構造上、中央に位置する断片と、C末端側に
位置する断片を混合し、PCRを各々の断片をプライマ
ーとして行った。このようにして得られた2種の断片を
用いて再度PCRを行い、介在配列が取り除かれ、N末
端にEcoRV、C末端にBamHIサイトを有するK
OD1株由来のDNAポリメラーゼをコードする完全な
形の遺伝子断片を取得した。更に、同遺伝子をT7プロ
モーターで誘導可能な発現ベクター、pET−8cのN
coI/BamHIサイト、先に創出した制限酵素サイ
トを利用し、サブクローニングして、組換え発現ベクタ
ー (pET−pol) を得た。
l) を用いて大腸菌(E.coli JM109)を形質転換し、得ら
れた形質転換体をTB培地(Molecular Cloning, p.A.2,
1989 に記載) で培養し、集菌1時間前にT7プロモ−
タ−の誘導処理をイソプロピオチ- β-D- ガラクトピレ
ノシドの添加により行った。培養液より菌体を遠心分離
により回収した。緩衝液に再懸濁した後、超音波処理に
よって菌体を破砕し、細胞抽出物を得た。さらに宿主細
胞由来の不純タンパク質を除去するために、細胞破砕液
を94℃にて20分間処理し、宿主細胞由来の不純タン
パク質を不溶化した。不溶画分を遠心分離して除去し、
KOD1株由来の耐熱性DNAポリメラーゼを得た。
−ゼの分子量をSDS−PAGE法によって求めたとこ
ろ、約86〜92kDaであった(図5)。また、実施
例4で得たKOD1由来の耐熱性DNAポリメラーゼと
既知の鋳型・プライマーを用いてPCRを実施したとこ
ろ、サーモコッカス・リトラリス(Thermococcus litora
lis)由来の耐熱性DNAポリメラーゼを用いた場合と同
様に標的とするDNA断片が確認され(図6)、高い熱
安定性DNAポリメラーゼ活性が確認された。
るピロコッカス・フリオサス(Pyrococcus furiosus) ま
たはサーモコッカス・リトラリス(Thermococcus litora
lis)由来の耐熱性DNAポリメラ−ゼ遺伝子との比較 本発明の超好熱始原菌KOD1由来のDNAポリメラー
ゼ遺伝子(配列番号6)、ピロコッカス・フリオサス(P
yrococcus furiosus) 由来の耐熱性DNAポリメラーゼ
遺伝子(特開平 5-328969 号公報) 、サーモコッカス・
リトラリス(Thermococcus litoralis)由来の耐熱性D
NAポリメラ−ゼ遺伝子(特開平 6-7160 号公報) のD
NA配列からアミノ酸配列を推定し、比較検討した。本
発明のKOD1由来のDNAポリメラ−ゼは、真核生物
型であるαDNAポリメラ−ゼの保存領域であるReg
ion1〜5が存在していた。またN末端側には3’→
5’エキソヌクレア−ゼモチ−フであるEXO1,2,
3が存在していた。しかし、αDNAポリメラ−ゼ保存
領域Region1とRegion2の内には、各々介
在配列IVS−A、IVS−Bが存在していた (図7参
照)。一方、ピロコッカス・フリオサス(Pyrococcus fu
riosus) 由来の耐熱性DNAポリメラ−ゼであるPfu
ポリメラーゼには介在配列が存在しなかった。またサー
モコッカス・リトラリス (Thermococcus litoralis) 由
来の耐熱性DNAポリメラ−ゼであるVentポリメラ
ーゼでは、αDNAポリメラ−ゼ保存領域Region
2とRegion3の内に、介在配列IVS1とIVS
2が認められた(図7参照)。
NA合成速度の測定 M13mp18DNAに、配列番号2に記載される塩基
配列を有するM13P7プライマーをアニーリングさせ
たDNAを基質として、実施例1〜5にて製造した超好
熱始原菌KOD1株由来のDNAポリメラ−ゼを含む反
応緩衝液〔20mMTris-HCl(pH7.5 75 ℃), 10mM KCl, 6m
M (NH4)2SO4, 2mM MgCl2, 0.1% TritonX-100, 10μg/ml
nuclease-free BSA 〕中で、反応時間、20、40、6
0、80、100秒(図1)または40、60、80、
100秒(図2)におけるDNAの合成速度を調べた。
その結果を図1および2に示す。各反応時間ごとに伸長
反応中のDNAサンプルを一部抜き取り、等量の反応停
止溶液 (60mM EDTA 、60μM NaOH、0.1% BPB、30% グリ
セロール) に添加する。上記過程で得たDNAサンプル
をアルカリアガロース電気泳動法により分離分析し、合
成されたDNAの大きさを調べた。
秒)、2は0.7分(40秒)、3は1分(60秒)、
4は1.3分(80秒)、5は1.7分(100秒)の
結果を示す。図1から明らかなように、超好熱始原菌K
OD1株由来DNAポリメラ−ゼのDNA合成速度は、
105塩基/秒であった。図2中、1は反応時間、0.
7分(40秒)、2は1分(60秒)、3は1.3分
(80秒)、4は1.7分(100秒)の結果を示す。
図2から明らかなように、超好熱始原菌KOD1株由来
DNAポリメラ−ゼのDNA合成速度は、138塩基/
秒であった。
ン社)、Deep Ventポリメラーゼ(ニュー・イ
ングランド・バイオラボ社)、Taqポリメラーゼ(宝
酒造社) の各ポリメラーゼを、それぞれの緩衝液にて、
同様にDNA合成速度を測定した(図2a、2b)。そ
れぞれのDNAポリメラーゼのDNA合成速度は、Pf
uポリメラーゼ24.8塩基/秒,Deep Vent
ポリメラーゼ23.2塩基/秒、Taqポリメラーゼ6
1.0塩基/秒であった。上記結果から、超好熱始原菌
KOD1株由来のDNAポリメラ−ゼはPfuポリメラ
ーゼ、Deep Ventポリメラーゼの約6倍、Ta
qポリメラーゼの約2倍大きいDNA合成速度を持つこ
とが示唆された。
A合成反応における正確性測定 Kunkelの方法(Kunkel, 1985, Journal of Biolog
ical Chemistry, 260,5787-5796)により、DNA合成に
おける間違いの生じる割合を測定した。この方法は、β
−ガラクトシダーゼをコードする遺伝子の一部を含むl
aqZ部分にギャップをもったM13mp18DNAを
基質として、実施例1〜5にて製造した超好熱始原菌K
OD1株由来DNAポリメラ−ゼでDNA合成反応を行
い、lacZ部が2本鎖となったM13mp18DNA
を用いて、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−
β−D−ガラクトシドとイソプロピル−チオ−β−D−
ガラクトシドを含むNZY培地で、E.coliJM1
09にトランスフェクションする。DNA合成反応時
に、読み違いやフレイムシフトを起こし、機能が失われ
た、あるいは低下したβ−ガラクトシダーゼが発現され
た場合、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β
−D−ガラクトシドを利用することができず、プラーク
の色が無色あるいは薄青色となる。一方、合成DNAに
誤りがなく、完全なβ−ガラクトシダーゼが発現した場
合には、プラークが青色となる。プラーク全体に占める
無色と薄青色のプラークの合計の割合から、DNA合成
における間違いの生じる割合を測定した。
fuポリメラーゼ(ストラトジーン社)、Taqポリメ
ラーゼ(宝酒造社)、△Tthポリメラーゼ(東洋紡
績)についても、DNA合成における間違いの生じる割
合を測定した。また、TaqポリメラーゼとPfuポリ
メラーゼの混合物についても、同様にDNA合成におけ
る間違いの生じる割合を測定した。その結果を表1に示
す。
OD1株由来DNAポリメラ−ゼのDNA合成反応にお
ける正確性は、Taqポリメラーゼより優れ、Pfuポ
リメラーゼと同等であることが示唆された。また、Ta
qポリメラーゼとPfuポリメラーゼの混合物ではTa
qポリメラーゼより優れ、Pfuポリメラーゼよりも劣
るという中間の正確性となった。
るPCRの比較 標的核酸としてはλDNA (3 μg)、プライマーとして
配列番号・配列表3および4に記載される配列を有する
オリゴヌクレオチド、緩衝液として、20mM Tris-HCl (p
H7.5, 75℃), 10mM KCl, 6mM (NH4)2SO4, 2mM MgCl2,
0.1% Triton X-100, 10μg/ml BSA、 200μM dNTP
sを含む緩衝液を使用した。各種熱安定性DNAポリメ
ラーゼとしては、超好熱始原菌KOD1株由来DNAポ
リメラ−ゼ(KODポリメラーゼ)、PCRに広く使用
されているTaqポリメラーゼおよび3’−5’エキソ
ヌクレアーゼ活性を有するPfuポリメラーゼも使用し
た。各ポリメラーゼの使用力価は2単位であった。
時間)を30サイクル繰り返すスケジュールで、DNA
Thermal Cycler (パーキンエルマー社)にてPCR増
幅反応を行った。超好熱始原菌KOD1株由来DNAポ
リメラ−ゼ(KODポリメラーゼ)は94℃、20秒−
68℃、1秒を30サイクル繰り返すことで、標的DN
Aの増幅が確認できるが、Taqポリメラーゼでは、9
4℃、20秒−68℃、10秒を30サイクル繰り返し
て、はじめてDNAの増幅が確認された。また、Pfu
ポリメラーゼに至っては、94℃、20秒−68℃、1
分を30サイクル繰り返すことで、はじめてDNAの増
幅が確認できた。その結果を図3に示す。
も30塩基/秒であり、かつ3’−5’エキソヌクレア
ーゼ活性をもつ熱安定性DNAポリメラーゼ、超好熱始
原菌KOD1由来のDNAポリメラーゼを使うことによ
り、短い反応時間で正確性の高いDNAの増幅が可能に
なる。また、この方法を試薬キット化することにより簡
便性を向上させることができる。さらに今までに例のな
い高い合成速度(少なくとも30塩基/秒)と3’−
5’エキソヌクレアーゼ活性を合わせもつ、唯、1種類
の熱安定性DNAポリメラーゼを使用することにより、
プライマー伸長反応の時間を短縮し、正確性の高い比較
的大きな生成産物を増幅することが可能となる。
果を示す電気泳動写真の代用図面である。
速度の比較を示す電気泳動写真の代用図面である。図2
aはKODポリメラーゼおよびPfuポリメラーゼの場
合を示す。図2bはDeep Ventポリメラーゼお
よびTaqポリメラーゼの場合を示す。
違いによるPCRの比較を示す電気泳動写真の代用図面
である。
測定結果を示す電気泳動の写真の代用図面である。
PCRの結果を示す電気泳動の写真の代用図面である。
ゼ遺伝子と類縁菌と思われる Pyrococcus furiosus由来
の耐熱性DNAポリメラーゼ遺伝子およびThermococcus
litoralis由来の耐熱性DNAポリメラ−ゼ遺伝子との
比較を示す図である。
Claims (24)
- 【請求項1】 標的核酸に、該核酸と相補的な塩基配列
を有するプライマーおよび4種のdNTPを、DNA合
成速度が少なくとも30塩基/秒であり、かつ3’−
5’エキソヌクレアーゼ活性を有する熱安定性DNAポ
リメラーゼを含む緩衝溶液中で反応させて、標的核酸に
上記プライマーをアニールさせ、プライマー伸長反応を
行うことを特徴とする核酸の増幅方法。 - 【請求項2】 下記工程A.〜D.を含む試料中の標的
核酸を増幅する方法において、熱安定性DNAポリメラ
ーゼとして、DNA合成速度が少なくとも30塩基/秒
であり、かつ3’−5’エキソヌクレアーゼ活性を有す
る熱安定性DNAポリメラーゼを使用することを特徴と
する核酸の増幅方法。 A.必要により標的核酸を変性して、1本鎖核酸とする
工程、 B.該1本鎖核酸と標的核酸に相補的な塩基配列を有す
る正方向および逆方向プライマーおよび4種のdNTP
を、熱安定性DNAポリメラーゼを含む緩衝溶液中で反
応させて、1本鎖核酸に上記プライマーをアニールさ
せ、プライマー伸長反応を行う工程、 C.プライマー伸長物を分離して、1本鎖とする工程お
よび D.上記工程B.および工程C.を繰り返す工程。 - 【請求項3】 熱安定性DNAポリメラーゼが、超好熱
始原菌KOD1株由来のDNAポリメラーゼである請求
項1または2記載の核酸の増幅方法。 - 【請求項4】 熱安定性DNAポリメラーゼが、配列表
・配列番号1に記載されるアミノ酸配列を含有する請求
項1または2記載の核酸の増幅方法。 - 【請求項5】 熱安定性DNAポリメラーゼが、下記理
化学的性質を有する酵素である請求項1または2記載の
核酸の増幅方法。 作用:DNA合成活性と3’−5’エキソヌクレアーゼ
活性を有する。 DNA合成速度:少なくとも30塩基/秒である。 至適pH:6.5〜7.5(75℃にて) 至適温度:75℃ 分子量:約88〜90Kda アミノ酸配列:配列番号・配列表1に記載 - 【請求項6】 下記工程A.〜E.を含む試料中の標的
核酸を検出する方法において、熱安定性DNAポリメラ
ーゼとして、DNA合成速度が少なくとも30塩基/秒
であり、かつ3’−5’エキソヌクレアーゼ活性をもつ
熱安定性DNAポリメラーゼを使用することを特徴とす
る核酸の検出方法。 A.必要により標的核酸を熱変性して、1本鎖核酸とす
る工程、 B.該1本鎖核酸と標的核酸に相補的な塩基配列を有す
る正方向および逆方向プライマーおよび4種のdNTP
を熱安定性DNAポリメラーゼを含む緩衝溶液中で反応
させて、1本鎖核酸に上記プライマーをアニールさせ、
プライマー伸長反応を行う工程、 C.プライマー伸長物を分離して、1本鎖とする工程 D.上記工程B.および工程C.を繰り返す工程および E.増幅産物を検出する工程。 - 【請求項7】 熱安定性DNAポリメラーゼが、超好熱
始原菌KOD1株由来のDNAポリメラーゼである請求
項6記載の核酸検出方法。 - 【請求項8】 標的核酸に相補的な塩基配列を有する正
方向および逆方向プライマー、4種のdNTP、2価陽
イオン、DNA合成速度が少なくとも30塩基/秒であ
り、かつ3’−5’エキソヌクレアーゼ活性をもつ熱安
定性DNAポリメラーゼおよび緩衝液を含む核酸増幅用
試薬キット。 - 【請求項9】 DNAポリメラーゼが、超好熱始原菌K
OD1株由来のDNAポリメラーゼである請求項8記載
の核酸増幅用試薬キット。 - 【請求項10】 標的核酸に相補的な塩基配列を有する
正方向および逆方向プライマー、4種のdNTP、2価
陽イオン、DNA合成速度が少なくとも30塩基/秒で
あり、かつ3’−5’エキソヌクレアーゼ活性をもつ熱
安定性DNAポリメラーゼおよび増幅用緩衝液を含む核
酸増幅用試薬および標的核酸プローブおよび検出用緩衝
液を含む核酸検出用試薬キット。 - 【請求項11】 熱安定性DNAポリメラーゼが、超好
熱始原菌KOD1株由来のDNAポリメラーゼである請
求項10記載の核酸検出用試薬キット。 - 【請求項12】 超好熱始原菌KOD1由来のDNAポ
リメラーゼ。 - 【請求項13】 下記理化学的性質を有する請求項12
記載の熱安定性DNAポリメラーゼ。 作用:DNA合成活性と3’−5’エキソヌクレアーゼ
活性を有する。 DNA合成速度:少なくとも30塩基/秒である。 至適pH:6.5〜7.5(75℃にて) 至適温度:75℃ 分子量:88〜90Kda - 【請求項14】 組換え宿主細胞を用いて生産されたこ
とを特徴とする請求項12記載のDNAポリメラーゼ。 - 【請求項15】 配列番号1に記載されるアミノ酸配列
を含有することを特徴とする請求項12記載のDNAポ
リメラーゼ。 - 【請求項16】 超好熱始原菌KOD1由来のDNAポ
リメラーゼをコードする単離されたDNA。 - 【請求項17】 配列番号1に記載されるアミノ酸配列
をコードする塩基配列を含有することを特徴とする請求
項16に記載される単離されたDNA。 - 【請求項18】 配列番号5に記載される塩基配列また
はその一部分を含有することを特徴とする請求項16に
記載される単離されたDNA。 - 【請求項19】 請求項16に記載されたDNAをベク
ターに挿入したDNA組換え発現ベクター。 - 【請求項20】 ベクターがpET−8c由来のベクタ
ーであることを特徴とする請求項19記載のDNA組換
え発現ベクター(pET−pol)。 - 【請求項21】 請求項19に記載されるDNA組換え
発現DNAベクターを用いて形質転換された組換え宿主
細胞。 - 【請求項22】 宿主細胞が大腸菌であることを特徴と
する請求項21記載の組換え宿主細胞。 - 【請求項23】 請求項21に記載される組換え宿主細
胞を培養し、培養物からDNAポリメラーゼを採取する
ことを特徴とする超好熱始原菌KOD1由来のDNAポ
リメラーゼの製造法。 - 【請求項24】 請求項21に記載される組換え宿主細
胞を培養し、(a)該組換え宿主細胞を集めた後、破砕
し、細胞抽出物を調製し、(b)組換え宿主細胞由来の
不純蛋白質を除去する工程を含むことを特徴とする超好
熱始原菌KOD1由来DNAポリメラーゼを精製する方
法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07134096A JP3112148B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 核酸の増幅方法およびその試薬 |
US08/656,005 US6054301A (en) | 1995-05-31 | 1996-05-24 | Methods of amplification using a thermostable DNA polymerase from the hyperthermophilic archaeon strain KOD1 and reagent kit therefor |
EP96108613A EP0745675B1 (en) | 1995-05-31 | 1996-05-30 | A method of amplifying nucleic acid and a reagent therefor |
DE69637579T DE69637579D1 (de) | 1995-05-31 | 1996-05-30 | Methode zur Amplifizierung von Nukleinsäure und entsprechende Regenzien dafür |
US09/073,259 US6143536A (en) | 1995-05-31 | 1998-05-06 | DNA encoding a thermostable DNA polymerase |
US09/363,095 US6187573B1 (en) | 1995-05-31 | 1999-07-30 | DNA encoding a thermostable DNA polymerase |
US09/418,027 US6225065B1 (en) | 1995-05-31 | 1999-10-14 | Kit for amplifying nucleic acid |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07134096A JP3112148B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 核酸の増幅方法およびその試薬 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11191896A Division JP2000023687A (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | 熱安定性dnaポリメラ―ゼ |
JP2000153459A Division JP2000354496A (ja) | 2000-01-01 | 2000-05-24 | 核酸の増幅方法およびその試薬 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08322597A true JPH08322597A (ja) | 1996-12-10 |
JP3112148B2 JP3112148B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=15120351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07134096A Expired - Lifetime JP3112148B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 核酸の増幅方法およびその試薬 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (3) | US6054301A (ja) |
EP (1) | EP0745675B1 (ja) |
JP (1) | JP3112148B2 (ja) |
DE (1) | DE69637579D1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000014218A1 (fr) * | 1998-09-08 | 2000-03-16 | Takara Shuzo Co., Ltd. | Procede de synthese de l'adn |
WO2010082640A1 (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-22 | 北海道三井化学株式会社 | 耐熱性dnaポリメラーゼを含む酵素調製物およびその製造方法、並びに検出対象生物の検出方法 |
JP2010233505A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Toyobo Co Ltd | 保存安定性に優れた核酸増幅検出試薬キット |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19611759A1 (de) * | 1996-03-25 | 1997-10-02 | Boehringer Mannheim Gmbh | Thermostabile DNA-Polymerase aus Thermococcus spec. |
FR2750999B1 (fr) | 1996-07-10 | 1998-11-20 | Appligene Oncor | Adn polymerase thermostable d'archaebacteries du genre pyrococcus sp |
DE69725076T2 (de) * | 1996-07-29 | 2004-04-15 | Toyo Boseki K.K. | Modifizierte thermostabile DNA Polymerase und eine DNA Polymerasezusammensetzung zur Amplifikation von Nukleinsäuren |
JP3487394B2 (ja) | 1996-07-29 | 2004-01-19 | 東洋紡績株式会社 | 改変された耐熱性dnaポリメラーゼおよびその用途 |
DE60133992D1 (de) | 2000-02-17 | 2008-06-26 | Qiagen Gmbh | Thermostabile chimäre nucleinsäurepolymerasen und ihre verwendungen |
EP1154017B1 (en) | 2000-05-11 | 2010-01-20 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Modified thermostable dna polymerase from pyrococcus kodakarensis |
DE10049211A1 (de) * | 2000-10-05 | 2002-04-18 | Qiagen Gmbh | Thermostabile Polymerase aus Thermococcus pacificus |
EP1452593B1 (en) * | 2001-11-14 | 2009-04-08 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Dna synthesis promoters, dna polymerase-associated factors and utilization thereof |
CA2497338A1 (en) * | 2002-08-30 | 2004-03-18 | Japan Science And Technology Corporation | Method of targeted gene disruption, genome of hyperthermostable bacterium and genome chip using the same |
DE10315640A1 (de) * | 2003-04-04 | 2004-10-14 | Ignatov, Konstantin | Verfahren zur kontrollierten Freisetzung von Komponenten in eine Lösung |
EP2292767B1 (en) | 2004-06-04 | 2013-11-20 | Takara Bio, Inc. | Polypepdides having DNA polymerase activity |
US8962293B2 (en) | 2006-10-18 | 2015-02-24 | Roche Molecular Systems, Inc. | DNA polymerases and related methods |
KR100777230B1 (ko) * | 2006-11-30 | 2007-11-28 | 한국해양연구원 | 써모코커스 유래 돌연변이 dna 중합효소들 및 그의유전자들 |
KR100825279B1 (ko) * | 2006-11-30 | 2008-04-25 | 한국해양연구원 | Dnα 중합효소 활성 증가 단백질 및 이를 암호화 하는유전자 |
US8026091B2 (en) * | 2007-07-13 | 2011-09-27 | Roche Molecular Systems, Inc. | DNA polymerases and related methods |
GB0803628D0 (en) | 2008-02-28 | 2008-04-02 | Genesys Ltd | Enzyme |
CN106754816B (zh) * | 2017-02-24 | 2020-10-27 | 依科赛生物科技(太仓)有限公司 | 一种高保真快速扩增融合酶及其制备方法 |
CN109628424B (zh) * | 2018-12-31 | 2022-04-26 | 苏州近岸蛋白质科技股份有限公司 | 一种新型嵌合dna聚合酶及其制备方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5352778A (en) * | 1990-04-26 | 1994-10-04 | New England Biolabs, Inc. | Recombinant thermostable DNA polymerase from archaebacteria |
US5210036A (en) * | 1990-04-26 | 1993-05-11 | New England Biolabs, Inc. | Purified thermostable DNA polymerase obtainable from thermococcus litoralis |
US5500363A (en) * | 1990-04-26 | 1996-03-19 | New England Biolabs, Inc. | Recombinant thermostable DNA polymerase from archaebacteria |
EP0547920B1 (en) * | 1991-12-18 | 2002-02-27 | New England Biolabs, Inc. | Recombinant thermostable DNA polymerase from archaebacteria |
US5491086A (en) * | 1993-05-14 | 1996-02-13 | Hoffmann-La Roche Inc. | Purified thermostable nucleic acid polymerase and DNA coding sequences from pyrodictium species |
US5353778A (en) * | 1993-05-24 | 1994-10-11 | Blankenship Harry J | Adjustable arrow rest apparatus |
JP3132624B2 (ja) * | 1994-05-09 | 2001-02-05 | 東洋紡績株式会社 | 超好熱始原菌由来のdnaポリメラーゼ遺伝子およびその用途 |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP07134096A patent/JP3112148B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-05-24 US US08/656,005 patent/US6054301A/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-05-30 EP EP96108613A patent/EP0745675B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-05-30 DE DE69637579T patent/DE69637579D1/de not_active Expired - Lifetime
-
1998
- 1998-05-06 US US09/073,259 patent/US6143536A/en not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-07-30 US US09/363,095 patent/US6187573B1/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000014218A1 (fr) * | 1998-09-08 | 2000-03-16 | Takara Shuzo Co., Ltd. | Procede de synthese de l'adn |
US6673578B1 (en) | 1998-09-08 | 2004-01-06 | Takara Shuzo Co., Ltd. | Method for synthesizing DNA |
WO2010082640A1 (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-22 | 北海道三井化学株式会社 | 耐熱性dnaポリメラーゼを含む酵素調製物およびその製造方法、並びに検出対象生物の検出方法 |
JP5583602B2 (ja) * | 2009-01-15 | 2014-09-03 | 北海道三井化学株式会社 | 耐熱性dnaポリメラーゼを含む酵素調製物およびその製造方法、並びに検出対象生物の検出方法 |
US9243272B2 (en) | 2009-01-15 | 2016-01-26 | Hokkaido Mitsui Chemicals Inc. | Enzyme preparation containing thermostable DNA polymerase, method for producing same, and method for detecting subject organism to be detected |
US10501813B2 (en) | 2009-01-15 | 2019-12-10 | Hokkaido Mitsui Chemicals Inc. | Enzyme preparation containing thermostable DNA polymerase, method for producing same, and method for detecting subject organism to be detected |
JP2010233505A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Toyobo Co Ltd | 保存安定性に優れた核酸増幅検出試薬キット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69637579D1 (de) | 2008-08-14 |
EP0745675A3 (en) | 1996-12-27 |
US6054301A (en) | 2000-04-25 |
JP3112148B2 (ja) | 2000-11-27 |
EP0745675B1 (en) | 2008-07-02 |
EP0745675A2 (en) | 1996-12-04 |
US6187573B1 (en) | 2001-02-13 |
US6143536A (en) | 2000-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3112148B2 (ja) | 核酸の増幅方法およびその試薬 | |
KR100510619B1 (ko) | 변형된 열안정성 디엔에이 폴리머라아제 | |
EP1452593B1 (en) | Dna synthesis promoters, dna polymerase-associated factors and utilization thereof | |
US6333159B1 (en) | Cold sensitive mutant DNA polymerases and methods of use thereof | |
AU741366B2 (en) | Altered thermostable DNA polymerases for sequencing | |
JP5106416B2 (ja) | 濃縮(packed)DNAポリメラーゼを含む核酸複製のための反応緩衝液組成物 | |
US6555349B1 (en) | Methods for amplifying and sequencing nucleic acid molecules using a three component polymerase | |
JP2000501616A (ja) | テルモアナエロバクター・テルモヒドロスルフリカスからの熱安定性dnaポリメラーゼおよびエキソヌクレアーゼ活性が除去されているその変異体酵素 | |
CA2519309A1 (en) | Dna polymerase fusions and uses thereof | |
US6225065B1 (en) | Kit for amplifying nucleic acid | |
JP3132624B2 (ja) | 超好熱始原菌由来のdnaポリメラーゼ遺伝子およびその用途 | |
JP2002253265A (ja) | 改変された耐熱性dnaポリメラーゼ | |
US20120135472A1 (en) | Hot-start pcr based on the protein trans-splicing of nanoarchaeum equitans dna polymerase | |
JP2000023687A (ja) | 熱安定性dnaポリメラ―ゼ | |
JP2000354496A (ja) | 核酸の増幅方法およびその試薬 | |
JP3487394B2 (ja) | 改変された耐熱性dnaポリメラーゼおよびその用途 | |
WO2007143436A2 (en) | Dna polymerase from spirochaeta thermophila | |
JP3463780B2 (ja) | 核酸増幅用dnaポリメラーゼ組成物 | |
JP2003284576A (ja) | 核酸増幅用dnaポリメラーゼ組成物 | |
US20030165972A1 (en) | Methods for amplifying and sequencing nucleic acid molecules using a three component polymerase | |
JPH09275985A (ja) | サーモコッカス・プロフンダス由来の熱安定性dnaポリメラーゼ、該酵素をコードする遺伝子およびその用途 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070922 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922 Year of fee payment: 13 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |