JPH08322087A - 無線通信端末 - Google Patents

無線通信端末

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JPH08322087A
JPH08322087A JP7149544A JP14954495A JPH08322087A JP H08322087 A JPH08322087 A JP H08322087A JP 7149544 A JP7149544 A JP 7149544A JP 14954495 A JP14954495 A JP 14954495A JP H08322087 A JPH08322087 A JP H08322087A
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JP7149544A
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Inventor
Katsumi Muroi
克己 室井
Hiroyuki Ishikawa
博行 石川
Takao Uchikura
孝夫 内倉
Shinjiro Ishida
伸二郎 石田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 他の無線通信端末においても、利用者が通常
用いている通信情報を利用でき、かつ、利用者の操作を
煩わせることなく、本体の通信情報と通常用いている通
信情報とを容易に切り替えることができる無線通信端末
を提供する。 【構成】 PHS端末4の本体および着脱可能なIDチ
ップ28に、通信に必要な通信情報を記憶させておく。
通信の際には、PHS端末4cの本体またはIDチップ
28のどちらの通信情報で通信するかを、手動もしくは
自動で選択可能とする。例えば、外出先等では、通信情
報を記憶したIDチップ28を外出先のPHS端末4c
に装着し、手動もしくは自動でIDチップ28の通信情
報に従って通信するようにすれば、利用者が通常用いて
いる通信情報で通信することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話回線に接続された
基地局を介して端末間で情報を授受する無線通信端末、
さらに、端末間で直接通信する無線通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、利用者に携帯され、一般の家庭内
電話機を含む他の端末と音声やデータを相互に通信する
無線通信端末(例えば、携帯電話機、PHS端末:Perso
nal Handy Phone System 端末、ページャー、PDA:Pe
rsonal Digital Assistant等)と、通信回線に接続さ
れ、上記無線通信端末と無線で通信し、上記無線通信端
末を通信回線に接続する基地局とからなる無線通信シス
テムが知られている。この無線通信システムでは、上記
無線通信端末は、携帯した上で使用できるように二次電
池等により駆動され、相手先の電話番号や、住所録、ス
ケジュール、文字・音声によるメモ等の各種データを蓄
積できるようになっているとともに、電話回線網を介し
て他の端末と情報(音声、音声データ、テキストデー
タ、画像データ等)を授受できるようになっている。
【0003】無線通信端末(子機)は、家庭内に設置さ
れた自営基地局(親機)の子機として用いられるととも
に、屋外に持ち出せば、所定間隔で設置され、電話回線
網に所定間隔で接続された基地局(公衆基地局)を介し
て通信回線に接続され、相手端末と通信が可能となる。
また、共通の親機のシステム呼出符号を有する無線通信
端末同士では、直接通信することも可能となっている。
このように、従来の無線通信端末は、家庭内では親機の
子機として、屋外では携帯電話として使用可能であるの
で、端末本体の不揮発性メモリには、通信事業者との契
約によって与えられる屋外用の公衆通話情報(公衆ID
情報:子機電話番号、事業者ID、事業者キャリア番号
等)、親機との間で用いられる自営通話情報(自営ID
情報:同一親子関係にある他の端末の内線番号、自営親
機ID、自営用キャリア番号等)、および子機間直接通
話で用いる子機間通話情報(子機間通話ID情報:トラ
ンシーバ番号、トランシーバシステム呼出符号、子機間
キャリア番号等)を記憶している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無線通信端末では、本体の不揮発性メモリに、公衆通話
情報、自営通話情報、子機間通話情報(以下、総称して
通話情報)を記憶するため、本体と通話情報は一体であ
った。したがって、端末本体内のメモリに記憶されてい
る通信情報のみの通話サービスしか受けられないという
問題があった。また、外出先等で、親子登録されていな
い無線通信端末、または別の親機との間で既に親子登録
された無線通信端末を使用しようとしても、通常、屋内
で子機として用いていた通話情報を用いることができ
ず、同じ通話サービスを受けることができないという問
題があった。
【0005】そこで本発明は、既に他の通信情報が本体
に登録された他の無線通信端末においても、利用者が通
常用いている通信情報を利用でき、かつ、利用者の操作
を煩わせることなく、本体の通信情報と通常用いている
通信情報とを容易に切り替えることができる無線通信端
末を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による無線通信端末は、通信回線網に
接続された自営基地局あるいは無線基地局を介して無線
により他の端末と通信する無線通信端末において、少な
くとも前記自営基地局を介しての通信に必要な自営通信
情報、あるいは前記公衆基地局を介しての通信に必要な
公衆通信情報を記憶し、前記端末に固定されている固定
記憶手段と、少なくとも前記自営通信情報あるいは前記
公衆通信情報を記憶し、前記端末に着脱可能な記憶媒体
と、前記固定記憶手段または前記記憶媒体のうち、どち
らの通信情報を用いるかを選択する通信情報選択手段と
を具備することを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の発明による無線通信
端末は、通信回線網に接続された自営基地局あるいは公
衆基地局を介して無線により他の端末と通信する無線通
信端末において、少なくとも前記自営基地局を介しての
通信に必要な自営通信情報を記憶し、前記端末に固定さ
れた固定記憶手段と、少なくとも前記公衆通信情報を記
憶し、前記端末に着脱可能な記憶媒体と、前記固定記憶
手段または前記記憶媒体のうち、どちらかの通信情報を
選択する通信情報選択手段とを具備することを特徴とす
る。
【0008】また、請求項3記載の発明による無線通信
端末は、通信回線網に接続された基地局を介して無線に
より他の端末と通信するとともに、他の端末と直接通信
する無線通信端末において、少なくとも前記基地局を介
しての通信に必要な通信情報、あるいは他の無線通信端
末と直接通信する子機間直接通信に必要な子機間通信情
報を記憶し、前記端末に固定された固定記憶手段と、前
記子機間通信情報を記憶し、前記端末に着脱可能な記憶
媒体と、前記固定記憶手段または前記記憶媒体のうち、
どちらの通信情報を用いるかを選択する通信情報選択手
段とを具備することを特徴とする。
【0009】また、請求項4記載の発明による無線通信
端末は、通信回線網に接続された基地局を介して無線に
より他の端末と通信するとともに、他の端末と直接通信
する無線通信端末において、他の無線通信端末と直接通
信する子機間直接通信に必要な子機間通信情報を記憶す
る固定記憶手段と、前記子機間通信情報を記憶する着脱
可能な記憶媒体と、前記固定記憶手段または前記記憶媒
体のうち、どちらの子機間通信情報を用いるかを選択す
る通信情報選択手段とを具備することを特徴とする。
【0010】また、好ましい態様として、前記通信情報
選択手段は、例えば請求項5記載のように、予め設定さ
れた設定フラグの内容に基づいて、前記固定記憶手段ま
たは前記記憶媒体のうち、どちらの通信情報を用いるか
を選択するようにしてもよい。また、好ましい態様とし
て、例えば請求項6記載のように、前記設定フラグの内
容を利用者の操作に従って設定する設定手段を備えるよ
うにしてもよい。
【0011】また、好ましい態様として、前記通信情報
選択手段は、例えば請求項7記載のように、前記記憶媒
体が装着されていれば、優先的に記憶媒体に記憶されて
いる通信情報を選択し、前記記憶媒体が装着されていな
ければ、前記固定記憶手段に記憶されている通信情報を
選択する通信情報選択手段を具備するようにしてもよ
い。また、好ましい態様として、前記無線通信端末は、
例えば請求項8記載のように、前記基地局から通信され
る基地局情報を受信する受信手段を有し、前記通信情報
選択手段は、前記受信手段により受信された基地局情報
に基づいて選択するようにしてもよい。
【0012】また、好ましい態様として、前記公衆通信
情報は、例えば請求項9記載のように、少なくとも、通
信事業者情報を含み、前記固定記憶手段あるいは前記記
憶媒体の公衆通信情報に基づいて、前記基地局からの無
線信号を受信する受信手段を有し、前記通信情報選択手
段は、前記受信手段によって受信した無線信号に含まれ
る事業者情報に基づいて、前記固定記憶手段または前記
記憶媒体のうち、どちらの通信情報を用いるかを選択す
るようにしてもよい。
【0013】また、好ましい態様として、前記通信情報
選択手段は、例えば請求項10記載のように、前記受信
手段によって受信した無線信号に含まれる事業者情報
が、前記前記固定記憶手段および前記記憶媒体のいずれ
か一方に存在する場合には、存在した方の公衆通信情報
を選択するようにしてもよい。また、好ましい態様とし
て、前記通信情報選択手段は、例えば請求項11記載の
ように、前記受信手段によって受信した無線信号に含ま
れる事業者情報が、前記前記固定記憶手段および前記記
憶媒体の双方に存在する場合には、所定の優先順位に従
って、どちらかの公衆通信情報を選択するようにしても
よい。
【0014】
【作用】本発明では、無線通信端末は、少なくとも、本
体の固定記憶手段に自営基地局を介しての通信に必要な
自営通信情報、あるいは公衆基地局を介しての通信に必
要な公衆通信情報を記憶させるとともに、着脱可能な記
憶媒体にも、少なくとも、上記自営通信情報あるいは公
衆通信情報を記憶させる。通信に際しては、通信情報選
択手段によって、固定記憶手段または記憶媒体のうち、
どちらの通信情報を用いるかを選択する。したがって、
本体の固定記憶手段に既に他の通信情報が登録された他
の無線通信端末においても、利用者が通常用いている通
信情報が記憶された着脱可能な記憶媒体を装着すれば、
利用者が通常用いている通信情報を容易に利用でき、か
つ、利用者の操作を煩わせることなく、本体の通信情報
と通常用いている通信情報とを容易に切り替えることが
可能となる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。本実施例では、PHS端末に適用した例に
ついて説明する。 A.無線通信システムの構成 図1は本発明の一実施例によるPHS端末等の無線通信
システムの構成を示すブロック図である。なお、無線通
信システムの構成は、後述する第1および第2実施例で
共通である。図において、1は、全国に張り巡らされた
通常のアナログ電話回線網、あるいはデジタル回線網
(以下、総称して通信回線網という)である。次に、自
営基地局(親機)2は、通信回線網1に接続され、事業
所や家庭等に設置されており、電話回線網1とPHS端
末4とを無線で接続する。また、公衆基地局3は、通信
回線網1に接続され、屋外や公共施設等に設置されてお
り、通信回線網1と、屋外や公共施設等に持ち出された
PHS端末4とを無線で接続する。
【0016】次に、PHS端末4,4は、利用者に携帯
され、屋内もしくは屋外において、本体に記憶された通
信情報(自営通信情報、公衆通信情報)に従って、上記
自営基地局2や公衆基地局3に対して無線によって回線
接続要求を出して、他の自営基地局もしくは他のPHS
端末と通信する。また、図示するように、自営基地局2
との間で親子登録されたPHS端末4aは、やはり本体
に記憶された通信情報(子機間通信情報)に従って、同
じ自営基地局2との間で親子登録された他のPHS端末
4bと直接通信する子機間直接通信を行えるようになっ
ている。また、該PHS端末4は、利用者個人にとって
用いられる通信情報が記憶された、着脱可能なIDチッ
プ28を備えており、上記本体に記憶された通信情報に
代えて、該IDチップ28の通信情報に従っても、通信
が可能となっている。例えば、外出先等で、親子登録さ
れていないPHS端末、または別の自営基地局(親機)
との間で既に親子登録されたPHS端末を使用する場合
でも、図示するように、当該他のPHS端末に上記ID
チップ28を装着し、該IDチップ28の通話情報を用
いれば、屋内で使用する子機と同じ通話サービスを受け
ることが可能となる。但し、上記PHS端末に記憶され
ている通信情報も利用する場合もあることは言うまでも
ない。そこで、本発明では、本体に記憶された通信情報
とIDチップ28に記憶された通信情報のどちらを用い
るかを、容易に選択できるようにしたことにある。な
お、該IDチップ28の詳細については後述する。
【0017】B.PHS端末の構成 次に、図2は、本実施例によるPHS端末4の構成を示
すブロック図である。図において、10は、送受信部で
あり、受信部11および送信部12からなる周波数変換
部と、送受信機能を有するモデム(デジタル変復調部)
13とから構成されている。周波数変換部の受信部11
は、送信/受信を振り分けるアンテナスイッチ14を介
して入力される、アンテナANTで受信した信号を、P
LLシンセサイザ15から出力される所定周波数の局部
発振信号と混合することにより、1.9GHz帯から1
MHz帯付近のIF(中間周波)信号に周波数変換す
る。また、周波数変換部の送信部12は、後述するモデ
ム13から供給されるπ/4シフトQPSKの変調波を
PLLシンセサイザ15から出力される所定周波数の局
部発振信号と混合することにより、1.9GHz帯に周
波数変換し、アンテナスイッチ14を介してアンテナA
NTから輻射する。次に、上述したモデム13の受信部
は、周波数変換部の受信部11からのIF信号を復調
し、IQデータに分離してデータ列とし、TDMA処理
部16へ送出する。また、モデム13の送信部では、T
DMA処理部16から供給されるデータからIQデータ
を作成して、π/4シフトQPSKの変調をして周波数
変換部の送信部12へ送出する。
【0018】TDMA処理部16は、無線周波数を時間
分割し、特定の時間帯でバースト状に送受信信号を伝送
するTDMA(Time Division Multiple Access:時分
割多元接続)処理を行なう。すなわち、TDMA処理部
16は、受信側では、モデム13から供給されるデータ
から所定タイミングで1スロット分のデータを取り出
し、このデータの中からユニークワード(同期信号)を
抽出してフレーム同期信号を生成し、かつ、制御データ
部および音声データ部のスクランブル等を解除して、こ
のスロットのフォーマットから構成データを取り出し、
制御データを制御部に送り、音声データをスピーチコー
ディック部17に転送する。送信側では、スピーチコー
ディク部17から転送されてくる音声データに制御デー
タを付加して送信データを作成し、スクランブル等を付
与した後にユニークワード等を付加して、1スロット分
の送信データを作成し、所定タイミングで、すなわちフ
レームの自己割り当てスロットに挿入してモデム13に
送出する。また、TDMA処理部16は、自営基地局
(親機)または無線通信端末、PHS端末(子機)が同
一の周波数で時間的に信号が重ならないように送信し、
相互に通信を行なうように処理するものである。各局は
フレーム内の割り当てられたタイムスロットに信号を送
出し、この信号が他の信号に衝突しないようにその時間
位置制御(バースト同期制御)を行なう。
【0019】次に、上述したスピーチコーディック部1
7は、デジタルデータの圧縮/伸張処理を行うものであ
り、受信側および送信側とで構成されている。受信側
は、TDMA処理部16から供給されるADPCM音声
信号(4ビット×8KHz=32Kbps)をPCM音
声信号(8ビット×8KHz=64Kbps)に復号化
することにより伸張して音声変換回路18に出力する。
送信側は、音声変換回路18から供給されるPCM音声
信号をADPCM音声信号に符号化することにより圧縮
してTDMA処理部16へ送出する。
【0020】次に、音声変換回路18は、アナログ/デ
ジタル変換処理を行うものであり、受信部は、スピーチ
コーディック部17から供給されるPCM音声信号をD
/A変換によりアナログ音声信号へ変換し、スピーカ2
0から発音させ、送信部は、マイク21から入力された
アナログ音声信号をA/D変換によりPCM信号に変換
し、スピーチコーディック部17に送出する。スピーカ
20およびマイク21は、握り部分を介して結合して一
体化した送受器(ハンドセット)として構成される。
【0021】次に、キー入力部22は、相手先の電話番
号を入力するダイヤルキーや、オンフック/オフフック
を行うスイッチ、音声出力を変えるボリュームスイッチ
等から構成される。これらキーやスイッチの状態は制御
部23に供給される。次に、制御部23は、所定のプロ
グラムに従って装置全体を制御する。ROM24には上
記制御部23で実行されるプログラムや、種々のパラメ
ータ等が格納されている。また、RAM25には、上記
制御部23の制御に伴って生成されるデータが格納され
たり、ワーキングエリアとして用いられる。なお、RA
M25の記憶は、図示しない二次電池等からの電源によ
り保持されている。
【0022】次に、表示部26は、動作モードや、電話
番号、通話時間等の各種データ、サービス提供会社から
のサービス選択メニュー等を表示する液晶表示器や、ス
イッチ等のオン/オフ等を示すLEDから構成されてお
り、上記制御部の制御の下、各種データを表示するとと
もに、タッチパネルとなっており、表示したアイコン等
が利用者もしくは図示しないタッチペンによって指示
(押下)されると、そのアイコンに割り当てられた機能
が実行されるようになっている。
【0023】EEPROM27には、当該PHS端末が
正規の利用者によって使用されているかを判別するため
の暗証番号や、後述するIDチップ28と同様に、公衆
基地局3を介して通話する場合に必要とされる公衆ID
情報、自営基地局2を介して通話する場合に必要とされ
る自営ID情報、および子機間直接通話する場合に必要
とされる子機間通話ID情報が記憶されている。また、
IDチップ28は、当該PHS端末4に着脱可能であ
り、PHS端末4に装着された状態で、上述した通信情
報と同様な、利用者個人にとって利用される通信情報が
記憶される。該IDチップ28は、前述したように、利
用者が屋外に外出する際に携帯され、他の自営基地局
(親機)との間で親子登録された他のPHS端末に装着
される。利用者は、IDチップ28を装着したPHS端
末において、該PHS端末の本体に登録された通信情報
を用いて通話するか、IDチップ28に登録された通信
情報を用いて通話するかを選択できるようになってい
る。あるいは、PHS端末自身が存在するサービスエリ
アや利用可能な回線事業者に応じて、どちらの通信情報
を用いるかを自動的に切り替えるようになっている。イ
ンターフェース29は、上記IDチップ28とデータ授
受するものであり、IDチップ28が装着されたことを
検出する着脱検出部を備えており、検出結果を制御部2
3へ供給する。リンガ部30は、着信等を知らせるリン
ガを鳴らす。
【0024】C.PHS端末の外観 図3は、上述したPHS端末4の略外観を示す斜視図で
ある。なお、図2に対応する部分については同一の符号
を付けて説明を省略する。図において、PHS端末4の
筐体の一面には、上述したスピーカ20、表示部26、
キー入力部22、およびマイク21が配設されている。
また、筐体の下部には、IDチップ28が挿入されるス
ロット32が設けられている。IDチップ28の端部
(上記スロット奥に当接する端部)には、上述したイン
ターフェース29に嵌合する端子(図示略)が設けられ
ている。該IDチップ28は、前述したように、着脱可
能であり、他のPHS端末4にも装着することが可能で
ある。
【0025】D.IDチップの構成 次に、図4は、上述したIDチップ28の構成を示すブ
ロック図である。図において、IDチップ28は、CP
U40、ROM41、RAM42、EEPROM43、
およびコネクタ44から構成されている。CPU40
は、PHS端末4との間で各種データを授受するための
通信制御を行う。ROM41には、上記CPU40によ
って実行されるプログラムが格納されている。また、R
AM42は、CPU40によるプログラム実行時におけ
るワークエリアとして用いられる。EEPROM43
は、図5に示すデータが格納される。図において、公衆
ID情報は、例えば、PS電話番号、事業者ID、事業
者キャリア番号等の公衆基地局を介して通話する場合に
必要とされる情報を記憶する領域である。次に、自営I
D情報は、内線番号、自営親機ID、自営用キャリア番
号等の自営基地局(親機)を介して通話する場合に必要
とされる情報を記憶する領域である。また、子機間通話
ID情報は、トランシーバ番号、トランシーバシステム
呼出符号、子機間キャリア番号等の子機間直接通話する
場合に必要とされる情報を記憶する領域である。
【0026】コネクタ44には、リセット信号、SIO
(Serial IO)信号、クロック信号、VCC、およびグ
ランド(接地)の信号それぞれの端子が引き出されてい
る。リセット信号は、IDチップ28内のCPU40を
リセットする信号である。SIO信号は、双方向のデー
タ信号であり、PHS端末4の制御部23との間でデー
タを授受する。クロック信号は、IDチップ28内のC
PU40へ供給される信号である。VCCは、電源供給
のための信号線である。PHS端末4とIDチップ28
との間での通信は、SIO端子による半二重非同期型シ
リアル転送によって行われる。PHS端末4は、IDチ
ップ28にID情報要求コマンドを発行することによ
り、IDチップ28のEEPROM43に記憶されてい
る公衆ID情報、自営ID情報および子機間通話ID情
報の読み出し/書き込みを行う。
【0027】F.実施例の動作 次に、上述した実施例によるPHS端末4の動作につい
て説明する。なお、以下では、公衆ID情報および自営
ID情報の切替方法、子機間通話ID情報の切替方法、
公衆ID情報の切替方法について順に説明する。
【0028】F−1.公衆ID情報および自営ID情報
の切替 (1)第1動作例 a.フラグの設定処理 図6は、フラグを用いて通信情報の自動切替を行う場合
に、フラグの状態とそれによる指定状態を示す概念図で
ある。また、図7は、フラグを設定するときの動作を示
すフローチャートである。本実施例では、図6に示すよ
うに、2つのフラグ、すなわち、公衆ID情報をどちら
から読み込むかを指示する公衆ID指定フラグと、自営
ID情報をどちらから読み込むかを指示する自営ID指
定フラグとを用意しておく。公衆ID指定フラグにおい
ては、「0」のときには、本体メモリ(EEPROM2
7)を指定し、「1」のときには、着脱式のIDチップ
28を指定する。また、自営ID指定フラグにおいて
は、「0」のときには、本体メモリ(EEPROM2
7)を指定し、「1」のときには、着脱式のIDチップ
28を指定するようになっている。以下に、公衆ID指
定フラグおよび自営ID指定フラグの設定方法について
説明する。
【0029】図7において、まず、ステップS10で、
利用者がPHS端末4に設けられているID情報切替ス
イッチを押下すると、ステップS12へ進み、ID情報
切替用のメニュー画面を表示部26に表示する。メニュ
ー画面には、公衆ID情報と自営ID情報の各々に対し
て、本体のEEPROM27またはIDチップ28のど
ちらの情報を用いるか選択するための選択肢が表示され
る。次に、ステップS14では、利用者に公衆ID情報
の設定か、自営ID情報の設定かを選択させる。利用者
がどちらかを選択すると、ステップS16へ進み、公衆
ID情報の設定であるか否かを判断する。そして、公衆
ID情報の設定である場合には、ステップS16におけ
る判断結果が「YES」となり、ステップS18へ進
む。ステップS18では、何らかのキーが押下されたか
否かを判断する。そして、キーが押下されるまで、ステ
ップS18を繰り返し実行する。ここで、何らかのキー
が押下されると、ステップS18における判断結果は
「YES」となり、ステップS20へ進む。ここで、利
用者は、公衆ID情報を本体のEEPROM27かID
チップ28のどちらから読み込むかを指定する。本実施
例では、ダイヤルキーの「1」を押下すると、ICメモ
リ28が指定され、ダイヤルキーの「0」を押下する
と、本体のEEPROM27が指定されるようになって
いる。
【0030】ステップS20では、押下されたキーの種
類を判断する。ここで、例えば、利用者によってダイヤ
ルキーの「1」が押下された場合には、ステップS20
からステップS22へ進む。ステップS22では、公衆
ID情報の読み込みをIDチップ28に指定する。具体
的には、図6に示すように、公衆ID指定フラグを
「1」とする。一方、ダイヤルキーの「0」が押下され
た場合には、ステップS20からステップS24へ進
む。ステップS24では、公衆ID情報の読み込みを本
体に内蔵されたEEPROM27に指定する。具体的に
は、図6に示すように、公衆ID指定フラグを「0」と
する。
【0031】これに対して、利用者が自営ID情報の設
定を選択するために、所定のキーを押下すると、ステッ
プS16における判断結果は「NO」となり、ステップ
S26へ進む。ステップS26では、自営ID情報の設
定であるか否かを判断する。この場合、上述したよう
に、自営ID情報の設定が選択されているので、ステッ
プS26における判断結果は「YES」となり、ステッ
プS28へ進む。ステップS28では、何らかのキーが
押下されたか否かを判断し、キーが押下されるまで、ス
テップS28を繰り返し実行する。ここで、何らかのキ
ーが押下されると、ステップS28における判断結果は
「YES」となり、ステップS30へ進む。ここで、利
用者は、前述した公衆ID情報と同様に、自営ID情報
を本体のEEPROM27かIDチップ28のどちらか
ら読み込むかを指定する。そして、ステップS30で
は、押下されたキーの種類を判断する。
【0032】ここで、例えば、利用者によってダイヤル
キーの「1」が押下された場合には、ステップS30か
らステップS32へ進む。ステップS32では、自営I
D情報の読み込みをIDチップ28に指定する。具体的
には、図6に示すように、自営ID指定フラグを「1」
とする。一方、ダイヤルキーの「0」が押下された場合
には、ステップS30からステップS34へ進む。ステ
ップS34では、自営ID情報の読み込みを本体に内蔵
されたEEPROM27に指定する。具体的には、図6
に示すように、自営ID指定フラグを「0」とする。一
方、公衆でも自営でもない場合には、ステップS16,
S26における判断結果は「NO」となり、当該処理を
終了する。
【0033】以上のようにして、公衆ID指定フラグお
よび自営ID指定フラグは、利用者によって「0」か
「1」に設定される。なお、本体のEEPROM27ま
たはIDチップ28のどちらを選択するかは、ダイヤル
キーの「0」、「1」だけに限らず、他のキーでもよ
い。
【0034】b.公衆ID情報および自営ID情報の読
み込み処理 次に、上述した公衆ID指定フラグおよび自営ID指定
フラグの内容に応じて、公衆ID情報および自営ID情
報の読み込みを行う場合について説明する。ここで、図
8は、電源投入時の公衆ID指定フラグおよび自営ID
指定フラグの内容に応じて、公衆ID情報および自営I
D情報の読み込みを行う場合の動作を示すフローチャー
トである。まず、ステップS36で電源が投入される
と、ステップS38へ進む。ステップS38では、公衆
ID指定フラグが「0」であるか「1」であるかを判断
する。そして、公衆ID指定フラグが「1」である場合
には、ステップS40へ進み、着脱式のIDチップ28
の公衆ID情報を読み込む。一方、公衆ID指定フラグ
が「0」である場合には、ステップS42へ進む。ステ
ップS42では、本体のEEPROM27の公衆ID情
報を読み込む。
【0035】上記ステップS40またはステップS42
が終了すると、ステップS44へ進む。ステップS44
では、自営ID指定フラグが「0」であるか「1」であ
るかを判断する。そして、自営ID指定フラグが「1」
である場合には、ステップS46へ進み、着脱式のID
チップ28の自営ID情報を読み込む。一方、自営ID
指定フラグが「0」である場合には、ステップS48へ
進む。ステップS48では、本体のEEPROM27の
自営ID情報を読み込む。そして、ステップS46また
はステップS48が終了すると、当該処理を終了する。
【0036】このように、上述した切替方法によれば、
電源投入時に、公衆ID指定フラグと自営ID指定フラ
グを参照し、本体のEEPROM27またはIDチップ
28のうち、指定されたメモリから、公衆ID情報およ
び自営ID情報を読み込む。このとき、公衆ID情報お
よび自営ID情報は、各々、どちらかのメモリから読み
込まれても、異なるメモリから読み込まれてもよい。以
後、上述した手順に従って選択された公衆/自営ID情
報に従って通信が行われる。
【0037】(2)第2動作例 次に、IDチップ28の装着/未装着の状態に応じて通
信情報の自動切替を行う場合について説明する。ここ
で、図9は、IDチップ装着状態によって自動切替を行
う場合の動作を説明するためのフローチャートである。
図において、ステップS50でPHS端末の電源が投入
されると、ステップS52へ進む。ステップS52で
は、IDチップ28が装着されているか否かを判断す
る。上記IDチップ28の装着は、インターフェース2
9によって検出される。そして、IDチップ28が装着
されている場合には、ステップS52における判断結果
が「YES」となり、ステップS54へ進み、IDチッ
プ28から公衆ID情報を読み込む。次に、ステップS
56へ進み、IDチップ28から自営ID情報を読み込
む。そして、当該処理を終了する。一方、IDチップ2
8が装着されていない場合には、ステップS52におけ
る判断結果は「NO」となり、ステップS58へ進み、
本体のEEPROM27から公衆ID情報を読み込む。
次に、ステップS60へ進み、本体のEEPROM27
から自営ID情報を読み込む。そして、当該処理を終了
する。
【0038】このように、上述した切替方法によれば、
IDチップ28または本体のEEPROM27のどちら
の通信情報を用いるかは、IDチップ28が装着されて
いるか否かで自動的に選択でき、IDチップ28が装着
されていれば、該IDチップ28から優先的に読み込ま
れ、IDチップ28が装着されていなければ、自動的に
本体のEEPROM27から読み込まれる。この切替方
法は、複数の利用者で1つのPHS端末を用いる場合に
適しており、IDチップ28を交換すれば、その利用者
の個人情報を有効に利用できる。以後、上述した手順に
従って選択された公衆/自営ID情報に従って通信が行
われる。
【0039】(3)第3動作例 次に、本第3動作例は、公衆ID情報を本体のEEPR
OM27とIDチップ28の双方に記憶する一方、自営
ID情報を本体のEEPROM27のみに記憶する例で
ある。すなわち、自営ID情報は、強制的に本体のEE
PROM27から読み込まれる一方、公衆ID情報は、
公衆ID指定フラグの状態に応じて、いずれか一方から
読み込まれる。これは、自営基地局2を介して通信する
際に、端末固有のシリアル番号を用いて、通信可能な端
末であるか識別する親子認証方法をとる場合があり、シ
リアル番号がシステム内に、ただ1つであるという条件
で成立する。したがって、このような認証方法で運用さ
れるシステムでは、端末固有のシリアル番号等、自営基
地局2に関する自営ID情報をIDチップ28に記憶す
るのが好ましくないためである。また、親機である自営
基地局2のサービスエリア内にあるPHS端末4にとっ
ては、自営基地局2を介して通話するのが一般的であ
り、この場合、IDチップ28の有無に関係なく、自営
ID情報を用いる必要があるので、本体のEEPROM
27に記憶させておく。一方、自営基地局2のサービス
エリア外では、自営基地局2に関する自営ID情報は必
要でなく、外出先から公衆基地局3を介して通信回線に
接続するための公衆ID情報が必要となるためである。
【0040】ここで、図10は、公衆ID指定フラグを
用いて公衆ID情報の自動切替を行う場合の動作を示す
フローチャートである。図において、ステップS70で
PHS端末4の電源が投入されると、ステップS72へ
進む。ステップS72では、公衆ID指定フラグが
「0」であるか「1」であるかを判断する。なお、公衆
ID指定フラグは、前述した図7および図8に示すフラ
グ設定処理で設定されるものとする。そして、公衆ID
指定フラグが「1」である場合には、ステップS74へ
進み、IDチップ28から公衆ID情報を読み込む。一
方、公衆ID指定フラグが「0」である場合には、ステ
ップS76へ進み、本体のEEPROM27から公衆I
D情報を読み込む。そして、ステップS74またはステ
ップS76が終了すると、ステップS78へ進み、本体
のEEPROM27から自営ID情報を読み込み、当該
処理を終了する。
【0041】このように、上述した切替方法によれば、
自営ID情報に関しては、必ず、本体のEEPROM2
7に記憶されている通信情報が用いられる一方、公衆I
D情報に関しては、電源投入時における公衆ID指定フ
ラグの状態に応じて、本体のEEPROM27またはI
Dチップ28のいずれか一方の通信情報が自動的に選択
され、通信に用いられる。以後、上述した手順に従って
選択された公衆/自営ID情報に従って、携帯電話の動
作が行われる。
【0042】(4)第4動作例 次に、第4動作例は、自営ID情報を本体のEEPRO
M27に記憶し、公衆ID情報をIDチップ28に記憶
する例である。すなわち、自営ID情報は、本体のEE
PROM27から読み込まれる一方、公衆ID情報は、
IDチップ28から読み込まれる。これは、自営基地局
2を介して通信することに重点をおくと有効である。
【0043】ここで、図11は、基地局から定期的に送
られてくるCS−IDを取り込んで、そのCS−IDに
基づいて、自動的に本体のEEPROM27の自営ID
情報とIDチップ28の公衆ID情報とを切り替える場
合の動作を示すフローチャートである。図において、電
源が入力されている状態で、ステップS200で自営基
地局2あるいは公衆基地局3から送信されてくるCS−
IDを含む制御情報を受信する。ステップS202にお
いて、この受信した基地局からのCS−IDが自営基地
局2からのものか、公衆基地局3からのものかを判断す
る。ステップS202で公衆基地局3からのCS−ID
であると判断すると、ステップS204に進み、IDチ
ップ28から公衆ID情報を読み込んで、通信情報とし
て制御部23にセットする。一方、ステップS202で
自営基地局2からのCS−IDであると判断すると、ス
テップS206に進み、本体のEEPROM27から自
営ID情報を読み込んで、通信情報として制御部23に
セットする。
【0044】このように、上述した切替方法によれば、
基地局からのCS−IDを受信して、このCS−IDに
基づいて、本体のEEPROM27の自営ID情報とI
Dチップ28の公衆ID情報とが自動的に選択され、通
信に用いられる。以後、上述した手順に従って選択され
た公衆/自営ID情報に従って、携帯電話の動作が行わ
れる。
【0045】なお、ここでは、本体のEEPROM27
に自営ID情報を記憶し、IDチップ28に公衆ID情
報を記憶した。しかし、これに限ることなく、公衆で使
用することに重点をおけば、本体のEEPROM27に
公衆ID情報を記憶し、IDチップ28に自営ID情報
を記憶するようにすればよい。この場合、受信したCS
−IDが、公衆基地局3からのものであれば、本体のE
EPROM27から公衆ID情報を読み出し、自営基地
局2からのものであれば、IDチップ28から自営ID
情報を読み出す。
【0046】F−2.子機間通話ID情報の切替 (1)第1動作例 a.子機間通話ID指定フラグの設定処理 図12は、子機間通話ID指定フラグを用いて子機間通
話ID情報の自動切替を行う場合に、子機間通話ID指
定フラグの内容とそれによる指定状態を示す概念図であ
る。また、図13は、子機間通話ID指定フラグを設定
するときの動作を示すフローチャートである。本実施例
では、図12に示すように、子機間通話ID情報を、本
体のEEPROM27またはIDチップ28のどちらか
ら読み込むかを指示する子機間通話ID指定フラグを用
意しておく。子機間通話ID指定フラグが「0」のとき
には、本体のEEPROM27を選択し、「1」のとき
には、着脱式のIDチップ28を選択するようになって
いる。以下に、子機間通話ID指定フラグの設定方法に
ついて説明する。
【0047】まず、ステップS80において、利用者が
PHS端末4に設けられている子機間通話ID情報切替
スイッチを押下すると、ステップS82へ進み、子機間
通話ID情報切替用のメニュー画面を表示部26に表示
する。メニュー画面には、本体のEEPROM27また
はIDチップ28のどちらの通信情報を用いるか選択す
る際に、どのダイヤルキーを押下すればよいかが表示さ
れる。ここでは、「0」を押下すると、本体側が選択さ
れ、「1」を押下すると、IDチップ側が選択されるよ
うになっている。次に、ステップS84において、何ら
かのキーが押下されたか否かを判断し、キーが押下され
るまで、ステップS84を繰り返し実行する。ここで、
何らかのキーが押下されると、ステップS84における
判断結果は「NO」となり、ステップS86へ進む。
【0048】ステップS86では、押下されたキーの種
類を判断する。押下されたキーが「0」または「1」以
外である場合には、そのキー入力を無視し、ステップS
84へ戻る。一方、ダイヤルキーの「1」が押下された
場合には、ステップS86からステップS88へ進む。
ステップS88では、IDチップ28を指定する。具体
的には、図12に示すように、子機間通話ID指定フラ
グを「1」とする。そして、当該処理を終了する。一
方、ダイヤルキーの「0」が押下された場合には、ステ
ップS86からステップS90へ進み、本体のEEPR
OM27に指定する。具体的には、図12に示すよう
に、子機間通話ID指定フラグを「0」とする。そし
て、当該処理を終了する。
【0049】以上のようにして、公衆ID指定フラグお
よび自営ID指定フラグは、「0」か「1」に設定され
る。なお、本体のEEPROM27またはIDチップ2
8のどちらを選択するかは、ダイヤルキーの「0」、
「1」だけに限らず、他のキーでもよい。
【0050】b.子機間通話ID情報の読み込み 次に、上述した子機間通話ID指定フラグの状態に応じ
て、子機間通話ID情報の読み込みを行う場合について
説明する。ここで、図14は、子機間通話に切り替える
ための子機間通話モード設定キーが押下された時の子機
間通話ID指定フラグの内容に応じて、子機間通話ID
情報を読み込む場合の動作を示すフローチャートであ
る。図14において、まず、ステップS100で子機間
通話モード設定スイッチが押下されると、ステップS1
02へ進む。ステップS102では、子機間通話ID指
定フラグが「0」であるか「1」であるかを判断する。
そして、子機間通話ID指定フラグが「1」である場合
には、ステップS104へ進む。ステップS104で
は、着脱式のIDチップ28から子機間通話ID情報を
読み込む。一方、子機間通話ID指定フラグが「0」で
ある場合には、ステップS106へ進む。ステップS1
06では、本体のEEPROM27から子機間通話ID
情報を読み込む。
【0051】このように、上述した切替方法によれば、
子機間通話モード設定キーが押下された時に、子機間通
話ID指定フラグを参照し、本体のEEPROM27ま
たはIDチップ28のうち、指定されたメモリから子機
間通話ID情報を読み込む。以後、上述した手順に従っ
て選択された子機間通話ID情報に従って、携帯電話の
動作が行われる。
【0052】(2)第2動作例 次に、自営基地局2または公衆基地局3からPHS端末
4へ定期的に送信されるCS−IDに従って、子機間通
話ID情報の自動切替を行う場合について説明する。図
15に示すように、通常、PHS端末4が自営基地局2
のサービスエリア内に存在する場合には、本体内蔵のE
EPROM27に記憶されている情報を用いて子機間直
接通話を行えばよく、外出先などで、他の親機との間で
親子登録されているPHS端末4cを使用する場合に
は、予め、同一のシステム呼出符号を有する子機間通信
情報を記憶したIDチップ28を、上記PHS端末4c
および相手PHS端末にそれぞれ装着し、該IDチップ
28に記憶しておいた利用者個人の通話用情報に基づい
て、子機間直接通話を行う。すなわち、本第2動作例で
は、自営基地局2のサービスエリアに存在する場合に
は、本体内蔵のEEPROM27の子機間通話ID情報
を用いるようにし、公衆基地局3のサービスエリアに存
在する場合には、IDチップ28の子機間通話ID情報
を用いるようにする。どちらのサービスエリアに存在す
るかは、PHS端末4(4c)へ定期的に送信されるC
S−IDに基づいて判断する。自営基地局2から送信さ
れるCS−IDは、基地局を識別するためのシステム呼
出符号、付加ビット等から構成されている。一方、公衆
基地局3から送信されるCS−IDは、事業者を識別す
るための事業者識別符号(または、事業者IDともい
う)、エリア呼出番号等から構成されている。PHS端
末4(4c)は、子機間直接通信する際に、上記CS−
IDに、システム呼出符号が含まれているか、事業者I
Dが含まれているかを判別し、どちらのサービスエリア
(屋内か、屋外か)に存在しているかを判別する。以下
に、その動作を説明する。
【0053】図16は、PHS端末4(4c)へ定期的
に送信されるCS−IDに従って、子機間通話ID情報
の自動切替を行う場合の動作を示すフローチャートであ
る。図において、まず、ステップS120でCS−ID
を受信し、ステップS122でCS−IDに事業者ID
が含まれているか否か、すなわち、公衆基地局3を示す
ものであるか否かを判断する。そして、CS−IDに事
業者IDが含まれている場合には、ステップS122に
おける判断結果は「YES」となり、ステップS124
へ進む。ステップS124では、IDチップ28から子
機間通話ID情報を読み込む。一方、CS−IDにシス
テム呼出符号が含まれている場合には、ステップS12
2における判断結果は「NO」となり、ステップS12
6へ進む。ステップS126では、本体のEEPROM
27から子機間通話ID情報を読み込む。
【0054】このように、上述した切替方法によれば、
PHS端末4へ定期的に送信されるCS−IDに従っ
て、本体のEEPROM27またはIDチップ28のい
ずれかから子機間通話ID情報を読み込む。以後、上述
した手順に従って選択された子機間通話ID情報に従っ
て、携帯電話の動作が行われる。
【0055】F−3.事業者情報(公衆ID情報)の切
替 PHS端末4は、公衆基地局3を介して通話を行う場
合、通信回線を提供する事業者によってサポートするエ
リアが異なっていたり、異なる事業者のサービスエリア
が重複している場合があるため、複数の事業者のうち、
どれを利用するかを決めておく必要がある。前述したよ
うに、PHS端末4のEEPROM27、IDチップ2
8には、各々、利用可能な複数の事業者情報(事業社I
D、事業者キャリア番号)が記憶されている。双方に同
じ情報が記憶されている場合には、どちらの事業者情報
を用いても問題は生じない。しかしながら、本体のEE
PROM27およびIDチップ28に記憶されている事
業者情報が異なる場合、現在、利用可能な事業者に対す
る事業者情報が格納されている方を選択する必要があ
る。そこで、本実施例では、本体のEEPROM27お
よびIDチップ28のうち、現在、利用可能な事業者に
対する事業者情報が格納されている方を選択するように
している。以下に、その切替方法の動作を説明する。
【0056】図17および図18は、事業者情報の切替
動作を示すフローチャートである。まず、図17に示す
ステップS140において、PHS端末の電源が投入さ
れると、ステップS142に進み、本体のEEPROM
27およびIDチップ28に記憶されている公衆ID情
報(図5参照)を読み込む。次に、ステップS144に
おいて、図19に示すように、どちらに記憶されている
かを示すフラグ、制御チャネル番号および事業者ID
(9ビット)からなるテーブルを作成する。上記フラグ
は、「0」で本体のEEPROM27を示し、「1」で
IDチップ28を示す。制御チャネル番号は、対応する
事業者の無線情報(制御チャネル)を送信する周波数帯
を示す識別番号である。また、事業者IDは、通信回線
を提供する事業者を識別するための識別符号である。
【0057】次に、ステップS146において、上記テ
ーブルから最初の制御チャネルを取り出し、ステップS
148において、上記制御チャネルをスキャンする。ス
キャンは、一定時間行うもので、その周波数帯におい
て、受信周波数を変えながらバースト信号の受信を試み
る。該バースト信号は、図20に示すように、過渡応答
用ランプタイムR、スタートシンボルSS、プリアンブ
ルPR、同期ワードUW、発識別符号、同期ワードUW
に対応した送信データ、および送信データの最後を示す
CRCから構成されている。上記発識別符号は、全42
ビットからなり、図21に示すように、事業者ID(9
ビット)、一斉呼出エリア番号および付加IDから構成
されている。このように、受信したバースト信号には、
通信回線を提供する事業者を識別するための事業者ID
が含まれている。
【0058】ステップS150では、上記バースト信号
を受信したか否かを判断する。ここで、バースト信号が
受信されなければ、ステップS154へ進み、制御チャ
ネルのスキャンが済んだか否かを判断する。そして、ス
キャンが済んでいなければ、ステップS154における
判断結果は「NO」となり、ステップS148へ戻っ
て、受信周波数を変えて、再度、バースト信号の受信を
試みる。一方、バースト信号を受信すると、ステップS
150における判断結果が「YES」となり、ステップ
S152へ進む。ステップS152では、受信したバー
スト信号に含まれる事業者IDを記憶する。以下、ステ
ップS148〜S154を繰り返し、制御チャネル番号
で示される周波数帯をスキャンし、バースト信号を受信
すれば、その事業者IDを順次記憶していく。
【0059】そして、制御チャネルのスキャンが終了す
ると、ステップS154における判断結果は「YES」
となり、ステップS156へ進む。ステップS156で
は、受信した事業者IDと、図19に示すテーブルの事
業者IDとを比較する。次に、ステップS158におい
て、合致する事業者IDがあるか否かを判断する。そし
て、合致する事業者IDがあれば、ステップS158に
おける判断結果は「YES」となり、図18に示すステ
ップS160へ進む。ステップS160では、受信した
事業者IDが本体のEEPROM27およびIDチップ
28の双方にあったか否かを判断する。そして、双方に
あった場合には、ステップS162へ進み、その事業者
に対しては、IDチップ28の事業者情報を読み込み、
以後の通信に用いる。一方、受信した事業者IDがいず
れか一方と合致した場合には、ステップS160におけ
る判断結果は「NO」となりステップS164へ進む。
【0060】ステップS164では、受信した事業者I
DがIDチップ28にあったか否かを判断する。そし
て、IDチップ28にあった場合には、ステップS16
6へ進み、その事業者に対しては、IDチップ28の事
業者情報を読み込み、以後の通信に用いる。また、受信
した事業者IDがいずれか一方と合致したものの、ID
チップ28ではなく、本体のEEPROM27であった
場合には、ステップS164における判断結果は「N
O」となり、ステップS168へ進む。ステップS16
8では、その事業者に対しては、本体のEEPROM2
7の事業者情報を読み込み、以後の通信に用いる。そし
て、上述したステップS162、S166、またはS1
68が終了すると、図17に示すステップS170へ進
む。
【0061】ステップS170では、テーブル内の全て
の制御チャネル番号(キャリア)に対するスキャンが終
了したか否かを判断し、まだ、スキャンしていないもの
があれば、ステップS146へ戻る。以下、ステップS
146〜S170を繰り返し実行し、現在、利用可能な
事業者に対して、本体のEEPROM27またはIDチ
ップ28との対応をとっていく。そして、テーブル内の
全ての制御チャネル番号(キャリア)に対するスキャン
が終了すると、ステップS170における判断結果は
「YES」となり、ステップS172へ進む。ステップ
S172では、上述したステップS146〜S170の
処理において、受信したバースト信号があったか否かを
判断する。そして、全てのチャネルのキャリア(周波
数)をスキャンした結果、バースト信号を受信していな
ければ、ステップS172における判断結果は「YE
S」となり、ステップS174へ進む。ステップS17
4では、予め決められた優先順位に従って、本体のEE
PROM27かIDチップ28のいずれか一方の事業者
情報を読み込み、以後の通信に用いる。
【0062】このように、上述した切替方法によれば、
電源投入時などの待ち受け動作を開始する前に、本体の
EEPROM27およびIDチップ28に記憶されてい
る事業者情報を読み込み、本体のEEPROM27、I
Dチップ28のうち、受信できた事業者に対する事業者
情報を有する方を優先して、通信を行うようにしたの
で、利用者は、キースイッチ等でどちらの事業者情報を
用いるかを指示する必要がなく、操作性を向上できる。
なお、上述した切替方法において、本体のEEPROM
27とIDチップ28の双方の事業者IDが受信できた
場合には、IDチップ28を優先させ、受信できない場
合には、予め設定された優先順位に従って決めたが、こ
の優先順位を利用者のキースイッチ等の入力で設定でき
るようにしてもよい。また、電源投入時で自動選択動作
を起動させたが、これに限らず、キースイッチ等で、自
動選択モードと固定モード(本体のEEPROM27ま
たはIDチップ28)を切り替えるようにし、自動選択
モード時のみ、前述した自動選択動作を起動させるよう
にしてもよい。
【0063】このように、本実施例では、本体に内蔵さ
れているEEPROM27および着脱可能なIDチップ
28に、通信に必要な通信情報を記憶させ、どちらの通
信情報で通信するかを、手動もしくは自動で選択できる
ようにしたので、他の無線通信端末においても、利用者
が通常用いている通信情報を利用でき、かつ、利用者の
操作を煩わせることなく、本体の通信情報と通常用いて
いる通信情報とを容易に切り替えることができるように
なる。例えば、外出先等では、通信情報を記憶したID
チップ28を外出先のPHS端末に装着し、手動もしく
は自動でIDチップ28の通信情報に従って通信するよ
うにすれば、利用者が通常用いている通信情報で通信で
きる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、本体の固定記憶手段
に、少なくとも、自営基地局を介しての通信に必要な自
営通信情報、あるいは公衆基地局を介しての通信に必要
な公衆通信情報を記憶させるとともに、着脱可能な記憶
媒体にも、少なくとも、上記自営通信情報あるいは公衆
通信情報を記憶させ、通信に際しては、通信情報選択手
段によって、固定記憶手段または記憶媒体のうち、どち
らの通信情報を用いるかを選択するようにしたので、既
に他の通信情報が本体に登録された他の無線通信端末に
おいても、着脱可能な記憶媒体を装着することにより、
以下の効果が得られる。 (1)利用者が通常用いている通信情報を利用でき、か
つ、利用者の操作を煩わせることなく、本体の通信情報
と通常用いている通信情報とを容易に切り替えることが
できる。 (2)また、子機間直接通話に関しては、端末本体内の子
機間通信情報が異なる場合でも、子機間通信情報を記憶
した着脱可能な記憶媒体を装着し、この着脱可能な記憶
媒体から子機間通信情報を読み出すことにより、子機間
直接通話を行うことが可能となる。 (3)このように、端末使用者のライフスタイルに応じ
て、端末本体内に記憶してある通信情報と着脱可能な記
憶媒体内に記憶してある通信情報とを切り替えることが
でき、非常に使い勝手がよい通信端末として有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるPHS端末等の無線通
信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例によるPHS端末の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】本実施例によるPHS端末の外観を示す斜視図
である。
【図4】本実施例によるIDチップの構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】IDチップのEEPROMのデータ構成を示す
概念図である。
【図6】本実施例において、フラグを用いてID情報の
自動切替を行う場合に、フラグの状態とそれによる指定
状態を示す概念図である。
【図7】本実施例において、フラグを設定するときの動
作を示すフローチャートである。
【図8】本実施例において、電源投入時の公衆ID指定
フラグおよび自営ID指定フラグの状態に応じて、公衆
ID情報および自営ID情報の読み込みを行う場合の動
作を示すフローチャートである。
【図9】本実施例において、IDチップ装着状態によっ
て自動切替を行う場合の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図10】本実施例において、公衆ID指定フラグを用
いて公衆ID情報の自動切替を行う場合の動作を示すフ
ローチャートである。
【図11】本実施例において、自営基地局または公衆基
地局からPHS端末へ定期的に送信されるCS−IDに
従って、端末本体内に記憶されている自営ID情報ある
いは着脱可能なメモリに記憶された公衆ID情報を切り
替える場合の動作を示すフローチャートである。
【図12】本実施例において、子機間通話ID指定フラ
グを用いて子機間通話ID情報の自動切替を行う場合
に、子機間通話ID指定フラグの状態とそれによる指定
状態を示す概念図である。
【図13】本実施例において、子機間通話ID指定フラ
グを設定するときの動作を示すフローチャートである。
【図14】本実施例において、子機間通話に切り替える
ための子機間通話モード設定キーが押下された時の子機
間通話ID指定フラグの状態に応じて、子機間通話ID
情報を読み込む場合の動作を示すフローチャートであ
る。
【図15】本実施例において、自営基地局または公衆基
地局からPHS端末へ定期的に送信されるCS−IDに
従って、子機間通話ID情報の自動切替を行う場合を説
明するための概念図である。
【図16】本実施例において、PHS端末へ定期的に送
信されるCS−IDに従って、子機間通話ID情報の自
動切替を行う場合の動作を示すフローチャートである。
【図17】本実施例において、利用可能な事業者に応じ
て、事業者情報の自動切替を行う場合の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図18】本実施例において、利用可能な事業者に応じ
て、事業者情報の自動切替を行う場合の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図19】本実施例において、本体のEEPROMおよ
びIDチップに記憶されている公衆ID情報に基づいて
作成されるテーブルを示す概念図である。
【図20】本実施例において、受信したバースト信号の
構成を示す概念図である。
【図21】本実施例において、上記バースト信号の発識
別符号の構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1 通信回線網 2 自営基地局 3 公衆基地局 4 PHS端末(無線通信端末) ANT アンテナ 10 送受信部(受信手段) 11 受信部 12 送信部 13 モデム部 14 アンテナスイッチ 15 PLLシンサイザ 16 TDMA処理部 17 スピーチコーディック部 18 音声変換回路 20 スピーカ 21 マイク 22 キー入力部 23 制御部(通信情報選択手段、設定手段) 24 ROM 25 RAM 26 表示部 27 EEPROM(固定記憶手段) 28 IDチップ(記憶媒体) 29 インターフェース 30 リンガー 32 スロット 40 CPU(通信制御手段) 41 ROM 42 RAM 43 EEPROM 44 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 伸二郎 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線網に接続された自営基地局ある
    いは無線基地局を介して無線により他の端末と通信する
    無線通信端末において、 少なくとも前記自営基地局を介しての通信に必要な自営
    通信情報、あるいは前記公衆基地局を介しての通信に必
    要な公衆通信情報を記憶し、前記端末に固定されている
    固定記憶手段と、 少なくとも前記自営通信情報あるいは前記公衆通信情報
    を記憶し、前記端末に着脱可能な記憶媒体と、 前記固定記憶手段または前記記憶媒体のうち、どちらの
    通信情報を用いるかを選択する通信情報選択手段とを具
    備することを特徴とする無線通信端末。
  2. 【請求項2】 通信回線網に接続された自営基地局ある
    いは公衆基地局を介して無線により他の端末と通信する
    無線通信端末において、 少なくとも前記自営基地局を介しての通信に必要な自営
    通信情報を記憶し、前記端末に固定された固定記憶手段
    と、 少なくとも前記公衆通信情報を記憶し、前記端末に着脱
    可能な記憶媒体と、 前記固定記憶手段または前記記憶媒体のうち、どちらか
    の通信情報を選択する通信情報選択手段とを具備するこ
    とを特徴とする無線通信端末。
  3. 【請求項3】 通信回線網に接続された基地局を介して
    無線により他の端末と通信するとともに、他の端末と直
    接通信する無線通信端末において、 少なくとも前記基地局を介しての通信に必要な通信情
    報、あるいは他の無線通信端末と直接通信する子機間直
    接通信に必要な子機間通信情報を記憶し、前記端末に固
    定された固定記憶手段と、 前記子機間通信情報を記憶し、前記端末に着脱可能な記
    憶媒体と、 前記固定記憶手段または前記記憶媒体のうち、どちらの
    通信情報を用いるかを選択する通信情報選択手段とを具
    備することを特徴とする無線通信端末。
  4. 【請求項4】 通信回線網に接続された基地局を介して
    無線により他の端末と通信するとともに、他の端末と直
    接通信する無線通信端末において、 他の無線通信端末と直接通信する子機間直接通信に必要
    な子機間通信情報を記憶する固定記憶手段と前記子機間
    通信情報を記憶する着脱可能な記憶媒体と、 前記固定記憶手段または前記記憶媒体のうち、どちらの
    子機間通信情報を用いるかを選択する通信情報選択手段
    とを具備することを特徴とする無線通信端末。
  5. 【請求項5】 前記通信情報選択手段は、予め設定され
    た設定フラグの内容に基づいて、前記固定記憶手段また
    は前記記憶媒体のうち、どちらの通信情報を用いるかを
    選択することを特徴とする請求項1、2、3または4の
    いずれかに記載の無線通信端末。
  6. 【請求項6】 前記設定フラグの内容を利用者の操作に
    従って設定する設定手段を備えることを特徴とする請求
    項5記載の無線通信端末。
  7. 【請求項7】 前記通信情報選択手段は、前記記憶媒体
    が装着されていれば、優先的に記憶媒体に記憶されてい
    る通信情報を選択し、前記記憶媒体が装着されていなけ
    れば、前記固定記憶手段に記憶されている通信情報を選
    択する通信情報選択手段を具備することを特徴とする請
    求項1、2、3または4のいずれかに記載の無線通信端
    末。
  8. 【請求項8】 前記無線通信端末は、前記基地局から通
    信される基地局情報を受信する受信手段を有し、前記通
    信情報選択手段は、前記受信手段により受信された基地
    局情報に基づいて選択することを特徴とする請求項1、
    2、3または4のいずれかに記載の無線通信端末。
  9. 【請求項9】 前記公衆通信情報は、少なくとも、通信
    事業者情報を含み、 前記固定記憶手段あるいは前記記憶媒体の公衆通信情報
    に基づいて、前記基地局からの無線信号を受信する受信
    手段を有し、 前記通信情報選択手段は、前記受信手段によって受信し
    た無線信号に含まれる事業者情報に基づいて、前記固定
    記憶手段または前記記憶媒体のうち、どちらの通信情報
    を用いるかを選択することを特徴とする請求項1、2、
    3または4のいずれかに記載の無線通信端末。
  10. 【請求項10】 前記通信情報選択手段は、前記受信手
    段によって受信した無線信号に含まれる事業者情報が、
    前記前記固定記憶手段および前記記憶媒体のいずれか一
    方に存在する場合には、存在した方の公衆通信情報を選
    択することを特徴とする請求項9記載の無線通信端末。
  11. 【請求項11】 前記通信情報選択手段は、前記受信手
    段によって受信した無線信号に含まれる事業者情報が、
    前記前記固定記憶手段および前記記憶媒体の双方に存在
    する場合には、所定の優先順位に従って、どちらかの公
    衆通信情報を選択することを特徴とする請求項9記載の
    無線通信端末。
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