JPH083213Y2 - 作業車の三点リンク式昇降装置 - Google Patents

作業車の三点リンク式昇降装置

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JPH083213Y2
JPH083213Y2 JP1989131936U JP13193689U JPH083213Y2 JP H083213 Y2 JPH083213 Y2 JP H083213Y2 JP 1989131936 U JP1989131936 U JP 1989131936U JP 13193689 U JP13193689 U JP 13193689U JP H083213 Y2 JPH083213 Y2 JP H083213Y2
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bracket
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hydraulic cylinder
lift arm
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仁 増本
明 近藤
敬二 永野
勝久 市川
宏之 高橋
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、作業車の三点リンク式昇降装置に関し、特
に例えば農用トラクタ等の作業車にモアーや除雪装置や
ドーザー等を装着するための三点リンク式昇降装置に関
する。
(従来の技術) 従来のこの種の三点リンク式昇降装置としては、一本
のトップリンクと、一対のロアーリンクと、リフトアー
ムを介して前記ロアーリンクを昇降させるための油圧シ
リンダと、車体フレームの前部にそれぞれボルトで固定
された第1ブラケット及び第2ブラケットとを備え、前
記油圧シリンダ及びロアーリンクの一端が前記第1ブラ
ケットにそれぞれ枢着してあり、前記トップリンクの一
端が前記第2ブラケットに枢着してあり、前記リフトア
ームの一端が前記第2ブラケットに回動自在に支持され
た駆動軸の両端部にそれぞれ連結してあり、前記油圧シ
リンダの他端が前記リフトアームに枢着してあり、前記
リフトアームの他端がリフトロッドを介して前記ロアー
リンクに枢着してあるものがある(実公昭62−24621号
公報)。
(考案が解決しようとする課題) 上述した作業車の三点リンク式昇降装置の場合、トッ
プリンクの回動軸がリフトアームの第2ブラケット側回
動軸よりも車体上下方向で上に位置し、しかも各回動軸
がそれぞれ車体フレームの上端よりも上に位置している
ので、第2ブラケットやトップリンクなどが上方に大き
く突出し、運転者の視認性を低下させたり、ヘッドライ
トの光を遮ったり、また前倒し式のボンネットにおいて
はボンネットを開けることができないなどの問題があ
る。
また、従来の三点リンク式昇降装置の場合、油圧シリ
ンダを車体前後方向に対してほぼ直角に配置したので、
第1ブラケットの車体上下方向の寸法が長くならざるを
得ず、地面から第1ブラケットの下端までの距離、すな
わち最低地上高が大きくなるという問題があった。
更に、第2ブラケットの上端から第1のブラケットの
下端までの距離が長いので、三点リンク式昇降装置の取
り外しが煩雑であり、メンテナンスが面倒であった。
この考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、
駆動系の強度を低下させることなく、運転者の視認性を
良くすると同時に最低地上高を高くするとともに、三点
リンク式昇降装置のコンパクト化と着脱作業の容易化と
を図ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上述の課題を解決するため本考案の作業車の三点リン
ク式昇降装置は、一本のトップリンクと、一対のロアー
リンクと、リフトアームを介して前記ロアーリンクを昇
降させるための油圧シリンダと、車体フレームの下方に
突出するブラケットと、車体前後方向に突出する補強部
材とを備え、前記ブラケット及び補強部材が前記車体フ
レームにボルトで取り付けてあり、前記油圧シリンダ及
びロアーリンクの一端が前記ブラケットにそれぞれ枢着
しており、前記トップリンクの一端が前記補強部材に枢
着しており、前記リフトアームの一端が前記補強部材に
回動自在に支持された駆動軸の両端部にそれぞれ連結し
てあり、前記油圧シリンダの他端が前記リフトアームに
連結しており、前記リフトアームの他端が前記ロアーリ
ンクに枢着してある作業車の三点リンク式昇降装置にお
いて、前記補強部材の上端が前記車体フレームの上端よ
りも車体上下方向でほぼ同じか又は下方に位置し、前記
トップリンクの回動軸と前記リフトアームの補強部材側
回動軸とが車体上下方向でほぼ同じ位置にあり、且つ前
記車体フレームの上端よりも下方に位置しており、前記
油圧シリンダが前記ブラケット内で死体前後方向に対し
てほぼ平行に配置され、前記油圧シリンダの一端は前記
ブラケット内に延出すると共に、前記ブラケット後端部
近傍に枢着し、前記ロアーリンクの一端は前記ブラケッ
トの前端近傍の位置であって前記油圧シリンダの一端と
車体上下方向でほぼ同じ位置に枢着してあることを特徴
とする。
(作用) 上述のように構成したので、補強部材の上端を車体上
下方向で車体フレームの上端とほぼ同じか又は下方に位
置させ、またトップリンクの回動軸とリフトアームの補
強部材側回動軸とを車体上下方向でほぼ同じ位置にした
ので、車体前方又は後方の空間に補強部材やトップリン
クなどが突出しない。
また、油圧シリンダをブラケット内で車体前後方向に
対してほぼ平行に位置したので、ブラケットの車体上下
方向長さを短くすることができる。
更に、車体フレームの上端からブラケットの下端まで
の長さが短くなり、しかもこの範囲内にトップリンクの
回動軸、リフトアームの補強部材側回動軸、油圧シリン
ダのブラケット側回動軸及びロアーリンクの回動軸が集
中的に収められる。
また、油圧シリンダの一端はブラケット内に延出する
と共に、ブラケット後端部近傍に枢着し、ロアーリンク
の一端はブラケットの前端近傍の位置であって油圧シリ
ンダの一端と車体上下方向でほぼ同じ位置に枢着してあ
るので、油圧シリンダの駆動強度を維持しつつ車体上下
方向の専有スペースを縮小でき、最低地上高の確保にも
寄与できる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る作業車の三点リンク
式昇降装置を示す側面図であって、図中1は作業車のボ
ンネット、2はホイール、3はホイール2を駆動するホ
イール軸、4はホイール軸3を支持するフロントアクセ
ルハウジング、5はフロントアクセルハウジング4が揺
動自在に取り付けられた車体フレームである。
前記車体フレーム5には後述する三点リンク式昇降装
置が取り付けてある。三点リンク式昇降装置は、一本の
トップリンク7と、一対のロアーリンク8,8と、リフト
アーム25,25を介してロアーリンク8,8を昇降させるため
の油圧シリンダ9と、ブラケット10と、補強部材11とを
主要な構成部材としており、作業装置をトップリンク支
持部7aとロアーリンク支持部8a,8aとの3点で枢着して
いる。
前記ブラケット10の主要部は、正面視でコ字状をなし
(第3図)、車体フレーム5の前部サイドにサブフレー
ム6を介してボルト12で固定してあり、車体フレーム5
から下方に突出している。ブラケット10内には油圧シリ
ンダ9が車体前後方向に対してほぼ平行に収容してあ
り、その油圧シリンダ9の一端部は、ブラケット10の側
壁10aと支持部10gとの間に架け渡したピン13に回動自在
に連結してある。第2図及び第3図に示すように、側壁
10a,10bには車体左右方向に突出する鉤形の支持部10e,1
0fが設けてあり、支持部10e,10fと側壁10a,10bとの間に
ピン14,14が架け渡してあり、ピン14,14にロアーリンク
8,8の一端が回動自在に連結してあるとともに、ターン
バックル15,15の一端が連結部材16を介して回動自在に
連結してある。ターンバックル15,15の他端はU字ボル
ト17,17を介してロアーリンク8,8の中間部に連結してあ
る。前記ブラケット10の後壁10dはタイロッド18を介し
てフロントアクスルハウジング4に連結してある。ま
た、PTO軸19は、リダクションケース20側からブラケッ
ト10と補強部材11との間を通り、車体前方に向って突き
出している。このPTO軸19はユニバーサルジョイント21
を介して図示しないモアー等の作業装置の入力軸に連結
される。
前記補強部材11の後壁11dと固定壁18gとは溶接により
結合してあり、固定壁18gは車体フレーム5にボルト22,
22で固定してある。また、補強部材11の固定壁11gとブ
ラケットの側壁10a,10bとは、ボルト23,23で連結されて
いる。第1図に示すように、補強部材11の上端である上
壁11hは、車体上下方向で、車体フレーム5の上端とほ
ぼ同じ位置にある。補強部材11の側壁11a,11b間にはリ
フトアーム軸(駆動軸)24が架け渡してあた、リフトア
ーム軸24の両端部にはリフトアーム25,25の一端が連結
してある。リフトアーム25,25の他端は連結アーム26,26
を介してロアーリンク8,8に回動自在に連結してある。
また、リフトアーム軸24の一端部には連結部材27の一端
が連結してある。この連結部材27は第2図に示すように
補強部材11の側壁11aと一方のリフトアーム25との間に
位置している。連結部材27の他端は二股形状をなし、油
圧シリンダ9の一端を挟持するようにして回動自在に連
結してある。
補強部材11の前壁11cには一対の支持部11e,11fが車体
前方に突き出すようにして設けてあり、支持部11e,11f
間にはピン28が架け渡してあり、ピン28にはトップリン
ク7の一端が回動自在に連結してある。トップリンク7
のピン7とリフトアーム25,25のリフトアーム軸24と
が、車体上下方向で、ほぼ等しい位置にある(第1
図)。
以上に説明したように、第1図に示すように、補強部
材11の上端を車体上下方向で車体フレーム5の上端とほ
ぼ同じ位置にし、またトップリンク7の回動軸とリフト
アーム25の補強部材側回動軸とを車体上下方向でほぼ同
じ位置にしたので、補強部材11等が上方に突出せず、ボ
ンネット1前方の空間を広く確保できる。したがって、
運転者の視認性がよくなるとともに、前倒し式のボンネ
ットの場合、ボンネットを前方に大きく倒すことがで
き、エンジンルームの点検、修理作業が容易になる。
また、油圧シリンダ9がブラケット10内で車体前後方
向に対してほぼ平行に位置されているので、油圧シリン
ダ9がブラケット10より下方に突き出すことがないし、
ブラケット10の車体上下方向長さを短かくすることがで
きる。したがって、最低地上高を大幅にかせぐことがで
きる。更に、車体フレーム5の上端からブラケット10の
下端までの長さが短かくなり、しかも車体側方から見た
この範囲内にトップリンク7の回動軸、リフトアーム2
5,25の補強部材側回動軸、油圧シリンダ9のブラケット
側回動軸及びロアーリンク8のブラケット側回動軸が集
中的に収められているので、部品点数の増加を回避しつ
つ三点リンク式昇降装置の小型化を図ることができると
同時に、その取り外しが容易になる。更に、油圧シリン
ダ9の一端は、ブラケット内に延出するように配置され
る。しかも、その一端がブラケット10の内端(車体前後
でいう後端)の位置でピン13に連結される一方、ロアー
リンク8の一端が、車体前方のブラケット10外端(前
端)の位置で、ピン14に架け渡されているので、油圧シ
リンダ9の駆動強度を維持しつつ車体上下方向の専有ス
ペースを縮小できる。
上述の実施例においては、三点リンク式昇降装置を作
業車のフロント側に取り付けた場合について述べたが、
これに代え、三点リンク式昇降装置を作業車のリヤ側に
取り付けるようにしても上述の実施例の場合と同様の効
果を得ることができる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案の作業車の三点リンク式昇
降装置によれば、補強部材の上端を車体上下方向で車体
フレームの上端とほぼ同じか又は下方に位置させ、また
トップリンクの回動軸であるピンとリフトアームの補強
部材側回動軸とを車体上下方向でほぼ同じ位置にしたの
で、補強部材などが上方に突出せず、車体前方又は後方
の空間を広く確保することができる。したがって、運転
者の視認性がよくなるとともに、前倒し式のボンネット
の場合、ボンネットを前方に大きく倒すことができ、エ
ンジンルームの点検・修理作業が容易になる。
また、油圧シリンダがブラケット内で車体前後方向に
対してほぼ平行に配置されているので、油圧シリンダが
ブラケットより下方に突き出すことがないし、ブラケッ
トの車体上下方向長さを短かくすることができる。した
がって、最低地上高を大幅にかせぐことができる。更
に、車体フレームの上端からブラケットの下端までの長
さが短かくなり、しかも車体側方から見たこの範囲内に
トップリンクの回動軸、リフトアームの補強部材側回動
軸、油圧シリンダのブラケット側回動軸及びロアーリン
クの回動軸が集中的に収められているので、部品点数の
増加を回避しつつ三点リンク式昇降装置の小型化を図る
ことができると同時に、その取り外しが容易になる。
更に、油圧シリンダの一端は、ブラケット内に延出す
るように配置される。しかも、その一端がブラケットの
内端(車体前後でいう後端)の位置でピンに連結される
一方、ロアーリンクの一端が車体前方のブラケット外端
(前端)の位置で、ピンに架け渡されているので、油圧
シリンダの駆動強度を維持しつつ車体上下方向の専用ス
ペースを縮小でき、最低地上高の確保にも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る作業車の三点リンク式
昇降装置を示す側面図、第2図はその平面図、第3図は
正面図である。 5……車体フレーム、7……トップリンク、8……ロア
ーリンク、9……油圧シリンダ、10……ブラケット、11
……補強部材、12,22,23……ボルト、13,14,28……ピ
ン、24……リフトアーム軸(駆動軸)、25……リフトア
ーム、26……連結アーム、27……連結部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 市川 勝久 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)考案者 高橋 宏之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭58−80808(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一本のトップリンクと、一対のロアーリン
    クと、リフトアームを介して前記ロアーリンクを昇降さ
    せるための油圧シリンダと、車体フレームの下方に突出
    するブラケットと、車体前後方向に突出する補強部材と
    を備え、前記ブラケット及び補強部材が前記車体フレー
    ムにボルトで取り付けてあり、前記油圧シリンダ及びロ
    アーリンクの一端が前記ブラケットにそれぞれ枢着して
    おり、前記トップリンクの一端が前記補強部材に枢着し
    ており、前記リフトアームの一端が前記補強部材に回動
    自在に支持された駆動軸の両端部にそれぞれ連結してあ
    り、前記油圧シリンダの他端が前記リフトアームに連結
    しており、前記リフトアームの他端が前記ロアーリンク
    に枢着してある作業車の三点リンク式昇降装置におい
    て、前記補強部材の上端が前記車体フレームの上端より
    も車体上下方向でほぼ同じか又は下方に位置し、前記ト
    ップリンクの回動軸と前記リフトアームの補強部材側回
    動軸とが車体上下方向でほぼ同じ位置にあり、且つ前記
    車体フレームの上端よりも下方に位置しており、前記油
    圧シリンダが前記ブラケット内で車体前後方向に対して
    ほぼ平行に配置され、前記油圧シリンダの一端は前記ブ
    ラケット内に延出すると共に、前記ブラケット後端部近
    傍に枢着し、前記ロアーリンクの一端は前記ブラケット
    の前端近傍の位置であって前記油圧シリンダの一端と車
    体上下方向でほぼ同じ位置に枢着してあることを特徴と
    する作業車の三点リンク式昇降装置。
JP1989131936U 1989-11-13 1989-11-13 作業車の三点リンク式昇降装置 Expired - Lifetime JPH083213Y2 (ja)

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JPH0371706U JPH0371706U (ja) 1991-07-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5880808U (ja) * 1981-11-27 1983-06-01 株式会社クボタ 車輌用前装三点リンク機構の取付構造

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JPH0371706U (ja) 1991-07-19

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