JPH08319869A - 内燃機関の空燃比センサ劣化判定制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比センサ劣化判定制御装置

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JPH08319869A
JPH08319869A JP15392795A JP15392795A JPH08319869A JP H08319869 A JPH08319869 A JP H08319869A JP 15392795 A JP15392795 A JP 15392795A JP 15392795 A JP15392795 A JP 15392795A JP H08319869 A JPH08319869 A JP H08319869A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、空燃比センサの劣化判定精度を
高め得て、排気有害成分値の増大を未然に防止し得て、
誤判定を回避し得て信頼性を向上し得て、誤判定による
不要な部品交換を回避し得て、コストの上昇を回避する
ことを目的としている。 【構成】 このため、この発明は、空燃比センサの劣化
判定条件が成立する場合に、空燃比センサの出力する信
号の周期と立ち上がり応答時間と立ち下がり応答時間と
を計測するとともにこれらの値を計測中に前記負荷セン
サにより機関負荷を検出し、周期と立ち上がり応答時間
と立ち下がり応答時間とをこれらの値を計測中の機関負
荷により補正して補正周期と補正立ち上がり応答時間と
補正立ち下がり応答時間とを求め、これらの値を平均し
て夫々平均周期と平均立ち上がり応答時間と平均立ち下
がり応答時間とを求め、これらの値より空燃比センサの
劣化比較値を求め、この劣化比較値と予め設定される異
常判定値とを比較して空燃比センサの劣化状態を判定す
る制御手段を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の空燃比セン
サ劣化判定制御装置に係り、特に、空燃比センサの劣化
判定精度を高め得て、排気有害成分値の増大を未然に防
止し得て、誤判定を回避し得て信頼性を向上し得て、誤
判定による不要な部品交換を回避し得て、コストの上昇
を回避し得る内燃機関の空燃比センサ劣化判定制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される内燃機関には、排気通
路に空燃比センサであるO2 センサを設け、このO2 セ
ンサの出力する信号に基づき空燃比が目標値になるよう
燃料噴射量をフィードバック制御する制御手段を設けた
ものがある。これにより、内燃機関は、触媒体による排
気浄化効率を向上し、排出される排気有害成分値の低減
を図っている。
【0003】このように内燃機関の排気通路に設けられ
たO2 センサは、通常に使用される運転状態において
は、その機能の著しい低下を招くことがない。しかし、
O2 センサは、無鉛ガソリンを燃料とする内燃機関に有
鉛ガソリンを供給した場合や、なんらかの不慮の原因に
より高温に晒された場合等に、劣化を招いて機能を著し
く低下し、出力する信号が変化する。
【0004】この結果、O2 センサの出力を利用して燃
料噴射量を制御する場合には、燃料噴射量が目標量から
大きく変化してしまい、排気有害成分値の増加を招い
て、大気中に排出されることになる。
【0005】そこで、内燃機関には、O2 センサの劣化
状態を判定する空燃比センサ劣化判定制御装置を設けた
ものがある。
【0006】このような空燃比センサ劣化判定制御装置
としては、特開平2−169835号公報に開示される
ものがある。この公報に開示されるものは、O2 センサ
による空燃比のフィードバック制御中に燃料供給量の増
減周期が安定する運転条件における前記燃料供給量の増
減周期に基づいてO2 センサの劣化状態を判定し、O2
センサが劣化していると判定されたときはO2 センサの
出力する信号が目標空燃比からリーン側に反転したこと
が判別されてから、所定時間遅らせて燃料供給量の増量
制御を開始するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、O2 センサ
の劣化状態を判定する場合は、判定精度が低いと、O2
センサの機能が正常であるにもかかわらず異常を知らせ
ることとなり、いたずらに混乱を招く不都合があるとと
もに、信頼性を低下させる不都合がある。したがって、
空燃比センサ劣化判定制御装置は、高い判定精度を必要
とする。
【0008】従来の空燃比センサ劣化判定制御装置にお
いては、図8に示す如く、空燃比センサであるO2 セン
サの出力する信号の周期aと立ち上がり応答時間bと立
ち下がり応答時間cとを計測し、周期aのみ、または、
立ち上がり応答時間bのみあるいは立ち下がり応答時間
cのみ、または、立ち上がり応答時間b及び立ち下がり
応答時間cの合計時間(b+c)のみ、によってO2 セ
ンサの劣化状態を判定している。
【0009】ところが、O2 センサの信号の周期aによ
って判定する場合は、図9・図10に示す如く、周期a
のみが長くなっても、立ち上がり応答時間bと立ち下が
り応答時間cとの割合によって、各排気成分毎の悪化度
合が変化する問題がある。また、O2 センサの立ち上が
り応答時間bあるいは立ち下がり応答時間cのみ、立ち
上がり応答時間b及び立ち下がり応答時間cの合計時間
(b+c)のみによって判定する場合も、前記と同様な
問題がある。
【0010】このため、O2 センサの信号の態様の一部
のみによって劣化状態を判定する場合は、各排気成分毎
の悪化度合が変化することによって、正確に判定をする
ことができず、O2 センサの機能が正常であるにもかか
わらず異常を知らせることとなり、いたずらに混乱を招
く不都合があるとともに、信頼性を低下させる不都合が
あり、また、誤判定による不要な部品交換を招き、コス
トの上昇を招く不都合がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、内燃機関の排気通路に空燃
比センサを設け、前記内燃機関の機関負荷を検出する負
荷センサを設け、前記空燃比センサの劣化判定条件が成
立する場合に、前記空燃比センサの出力する信号の周期
と立ち上がり応答時間と立ち下がり応答時間とを計測す
るとともにこれらの値を計測中に前記負荷センサにより
機関負荷を検出し、前記周期と立ち上がり応答時間と立
ち下がり応答時間とをこれらの値を計測中の機関負荷に
より補正して補正周期と補正立ち上がり応答時間と補正
立ち下がり応答時間とを求め、これらの値を平均して夫
々平均周期と平均立ち上がり応答時間と平均立ち下がり
応答時間とを求め、これらの値より前記空燃比センサの
劣化比較値を求め、この劣化比較値と予め設定される異
常判定値とを比較して前記空燃比センサの劣化状態を判
定する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明の構成によれば、空燃比センサ劣化判
定制御装置は、制御手段によって、空燃比センサの周期
と立ち上がり応答時間と立ち下がり応答時間とをこれら
の値を計測中の機関負荷により補正し、補正した各値を
平均し、平均した各値より空燃比センサの劣化比較値を
求め、この劣化比較値と予め設定される異常判定値とを
比較して空燃比センサの劣化状態を判定することによ
り、空燃比センサの出力する信号の各種の態様を考慮す
るとともに機関負荷を加味して判定を行なうことがで
き、各排気成分毎の悪化度合が変化する問題を回避し
て、正確な判定を行なうことができる。
【0013】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図7は、この発明の実施例を示すもので
ある。図7において、2は内燃機関、4は吸気通路、6
は排気通路である。内燃機関2の吸気通路4は、上流側
から順次に接続されたエアクリーナ8とエアフローメー
タ10とスロットルボディ12と吸気マニホルド14と
により形成される。前記スロットルボディ12内の吸気
通路4には、吸気絞り弁16を備えている。吸気通路4
は、内燃機関2の燃焼室18に連通されている。
【0014】また、内燃機関2の燃焼室18に連通され
る排気通路6は、上流側から順次に接続された排気マニ
ホルド20と上流側排気管22と触媒コンバータ24と
下流側排気管26とにより形成される。触媒コンバータ
24内の排気通路6には、触媒体28を設けている。
【0015】前記内燃機関2には、燃焼室18に指向さ
せて燃料噴射弁30を設けている。燃料噴射弁30は、
燃料分配通路32を介して燃料供給通路34により燃料
タンク36に連通されている。燃料タンク36内の燃料
は、燃料ポンプ38により圧送され、燃料フィルタ40
により塵埃を除去されて燃料供給通路34により燃料分
配通路32に供給され、燃料噴射弁30に分配供給され
る。
【0016】前記燃料分配通路32には、燃料の圧力を
調整する燃料圧力調整部42を設けている。燃料圧力調
整部42は、吸気通路4に連通する導圧通路44から導
入される吸気圧により燃料圧力を所定値に調整し、余剰
の燃料を燃料戻り通路46により燃料タンク36に戻
す。
【0017】前記燃料タンク36は、蒸発燃料用通路4
8によりスロットルボディ12の吸気通路4に連通して
設け、蒸発燃料用通路48の途中に2方向弁50とキャ
ニスタ52とを介設している。また、前記スロットルボ
ディ12には、吸気絞り弁16を迂回するバイパス通路
54を設け、このバイパス通路54の途中にアイドル空
気量制御弁56を介設している。
【0018】なお、符号58はエアレギュレータ、符号
60はパワーステアリングスイッチ、符号62はパワー
ステアリング用空気量制御弁、64はブローバイガス通
路、66はPCVバルブである。
【0019】前記エアフローメータ10、燃料噴射弁3
0、アイドル空気量制御弁56、パワーステアリング用
空気量制御弁62は、空燃比センサ劣化判定制御装置6
8のる制御手段70に接続されている。制御手段70に
は、クランク角及び機関回転速度を検出するクランク角
センサ72と、点火電流を分配するディストリビュータ
74と、吸気絞り弁16の開度を検出する開度センサ7
6と、内燃機関2のノックを検出するノックセンサ78
と、冷却水温度を検出する水温センサ80と、社則を検
出する車速センサ82と、が夫々接続されている。な
お、符号84はイグニションコイル、符号86は点火用
パワーユニットである。
【0020】また、前記内燃機関2には、触媒体28の
上流側及び下流側の排気通路6に、夫々排気成分値たる
酸素濃度を検出する空燃比センサである第1O2 センサ
88及び第2O2 センサ90を設けている。これら第1
O2 センサ88及び第2O2センサ90は、ヒータ付で
あり、制御手段70に接続して設けている。
【0021】制御手段70は、第1O2 センサ88及び
第2O2 センサ90の出力する第1信号及び第2信号に
基づいて、空燃比が目標値になるよう燃料噴射弁30の
作動をフィードバック制御して燃料噴射量を制御する。
これにより、触媒体28による排気浄化効率を向上し、
排気有害成分値の低減を図っている。
【0022】なお、符号92はダッシュポット、符号9
4はサーモセンサ、符号96はアラームリレー、符号9
8は警告灯、符号100はダイアグノーシススイッチ、
符号102はTSスイッチ、符号104はダイアグノー
シスランプ、符号106はメインスイッチ、符号108
はバッテリである。
【0023】前記内燃機関2の空燃比センサ劣化判定装
置68は、前記制御手段70によって、触媒体28の上
流側の排気通路6に設けた空燃比センサである第1O2
センサ88の劣化状態を判定する。
【0024】空燃比センサ劣化判定装置68は、内燃機
関2の排気通路6に空燃比センサである第1O2 センサ
88を設け、内燃機関2の機関負荷を検出する負荷セン
サとして空気量を検出するエアフローメータ10を設け
ている。
【0025】制御手段70は、第1O2 センサ88の劣
化判定条件が成立する場合に、第1O2 センサ88の出
力する第1信号の周期aと立ち上がり応答時間bと立ち
下がり応答時間cとを計測するとともにこれらの値を計
測中にエアフローメータ10により機関負荷である空気
量Gaを検出し、周期aと立ち上がり応答時間bと立ち
下がり応答時間cとをこれらの値を計測中の機関負荷で
ある空気量Gaにより補正して補正周期a0 と補正立ち
上がり応答時間b0 と補正立ち下がり応答時間c0 とを
求め、これらの値a0 ・b0 ・c0 を平均して夫々平均
周期Aと平均立ち上がり応答時間Bと平均立ち下がり応
答時間Cとを求め、これらの値A・B・Cより第1O2
センサ88の劣化比較値REKを求め、この劣化比較値
REKと予め設定される異常判定値NGとを比較して第
1O2 センサ88の劣化状態を判定する。
【0026】前記制御手段70は、平均立ち上がり応答
時間Bを平均立ち下がり応答時間Cにより除算した値
(B/C)が1.0以上の場合に、この値(B/C)が
1.0以上の場合における平均周期Aとこの平均周期A
の排気成分値による相関値K1とを乗算した値(A×K
1)を前記除算した値(B/C)に加算して劣化比較値
REKを求めるとともに、前記平均立ち上がり応答時間
Bを平均立ち下がり応答時間Cにより除算した値(B/
C)が1.0未満の場合に、この値(B/C)が1.0
未満の場合における平均周期Aとこの平均周期Aの排気
成分値による相関値K2とを乗算した値(A×K2)を
前記除算した値(B/C)から減算して劣化比較値RE
Kを求める。
【0027】制御手段70は、求められた劣化比較値R
EKと予め設定される最小異常判定値NG1及び最大異
常判定値NG2とを比較し、前記劣化比較値REKが最
小異常判定値NG1越え且つ最大異常判定値NG2未満
である場合は第1O2 センサ88を正常と判定するとと
もに、前記劣化比較値REKが最小異常判定値NG1以
下及び最大異常判定値NG2以上のいずれかである場合
は第1O2 センサ88を異常と判定する。
【0028】次に、空燃比センサ劣化判定制御装置68
の判定を図1に従って説明する。
【0029】制御手段70は、内燃機関2を始動して判
定(ステップ200)がスタートすると、所定の劣化判
定条件を読込み(ステップ202)、第1O2 センサ8
8の劣化判定条件が成立するか否かを判断(ステップ2
04)する。
【0030】劣化判定条件としては、例えば、第1O2
センサ86によりフィードバック制御中であり且つフィ
ードバック制御開始後所定時間x経過後であること、機
関回転速度Neが所定速度域内(Nelow≦Ne≦N
ehigh)にあること、機関負荷(空気量Ga)が所
定領域内(Galow≦Ga≦Gahigh)にあるこ
と、機関負変化量(例えば、空気量変化量)△GAが判
定値δGA以下(ΔGA≦δA)であること、内燃機関
2の暖機が完了していること、のすべてを満足するか否
かにより判断する。
【0031】前記判断(ステップ204)において、い
ずれか一を満足しないでNOの場合は、劣化判定条件の
読込み(ステップ202)にリターンする。前記判断
(ステップ204)において、すべてを満足してYES
の場合は、図2に示すように第1O2 センサ88の出力
する第1信号の周期aと立ち上がり応答時間bと立ち下
がり応答時間cとを計測する(ステップ206)。
【0032】これらの値a・b・cを計測中にエアフロ
ーメータ10により機関負荷である空気量Gaを検出
し、一定時間内の空気量変化量ΔGaを計測する(ステ
ップ208)。
【0033】前記計測中に劣化判定条件が不成立となっ
た場合は、それまでの計測結果を記憶し、次回の劣化判
定条件の成立を待つ(ステップ210)。
【0034】N回の計測が完了したか否かを判断する
(ステップ212)。この判断(ステップ212)がN
Oの場合は、前記劣化判定条件の読込み(ステップ20
2)にリターンする。
【0035】この判断(ステップ212)がYESの場
合は、図3に示す如く、周期aと立ち上がり応答時間b
と立ち下がり応答時間cとを空気量Gaにより補正し
て、補正周期a0 と補正立ち上がり応答時間b0 と補正
立ち下がり応答時間c0 とを求め、これらの値a0 ・b
0 ・c0 を平均して夫々平均周期Aと平均立ち上がり応
答時間Bと平均立ち下がり応答時間Cとを求める(ステ
ップ214)。
【0036】前記第1O2 センサ88の周期aと立ち上
がり応答時間bと立ち下がり応答時間cとは、機関負荷
GA(この実施例においては空気量Ga)に対して、図
3に示す如く概ね直線的な相関がある。この相関から、
各値a・b・cは、補正をしないと、比較判定値REK
のばらつきが大きくなり、判定精度を低下させることに
なる。
【0037】そこで、周期aと立ち上がり応答時間bと
立ち下がり応答時間cとを機関負荷GAとして例えば空
気量Gaにより補正して、補正周期a0 と補正立ち上が
り応答時間b0 と補正立ち下がり応答時間c0 とを求め
る。なお、この補正は、図3に示す式により、各値a・
b・c毎に求める。
【0038】また、前記平均周期Aと平均立ち上がり応
答時間Bと平均立ち下がり応答時間Cとは、図1のステ
ップ214に記載される式により算出される。なお、ス
テップ214には、平均周期A(AVEa0 )の式のみ
を例示しているが、平均立ち上がり応答時間B(AVE
0 )と平均立ち下がり応答時間C(AVEc0 )とに
ついても同様の式により求められる。
【0039】前記求められた各値A・B・Cより第1O
2 センサ88の劣化比較値REKを求め、この劣化比較
値REKと予め設定される異常判定値NGとを比較して
第1O2 センサ88の劣化状態を判定する(ステップ2
16〜ステップ224)。
【0040】まず、平均立ち上がり応答時間Bを平均立
ち下がり応答時間Cにより除算した値(B/C)が1.
0以上であるか否かを判断する(ステップ216)。
【0041】平均立ち上がり応答時間Bを平均立ち下が
り応答時間Cにより除算した値(B/C)、及び平均周
期A、または平均立ち上がり応答時間Bに平均立ち下が
り応答時間Cを加算した値(B+C)と、排気成分値と
の相関は、図4・図5に示す関係にあり、B/C≧1.
0の場合はCO値及びTHC値の悪化が著しく、一方、
B/C<1.0の場合はNOx値の悪化が著しい。
【0042】そこで、前記判断(ステップ216)にお
いて、平均立ち上がり応答時間Bを平均立ち下がり応答
時間Cにより除算した値(B/C)が1.0以上でYE
Sの場合には、この値(B/C)が1.0以上の場合に
おける平均周期Aとこの平均周期Aの排気成分値による
相関値K1とを乗算した値(A×K1)を、前記除算し
た値(B/C)に加算して劣化比較値REKを求める
(ステップ218)。
【0043】一方、前記判断(ステップ216)におい
て、平均立ち上がり応答時間Bを平均立ち上がり応答時
間Bを平均立ち下がり応答時間Cにより除算した値(B
/C)が1.0未満でNOの場合には、この値(B/
C)が1.0未満の場合における平均周期Aとこの平均
周期Aの排気成分値による相関値K2とを乗算した値
(A×K2)を、前記除算した値(B/C)から減算し
て劣化比較値REKを求める(ステップ220)。
【0044】求められた劣化比較値REKと予め設定さ
れる最小異常判定値NG1及び最大異常判定値NG2と
を比較し(ステップ222)、NG1<REK<NG2
を判断する(ステップ224)。
【0045】この判断(ステップ224)において、劣
化比較値REKが最小異常判定値NG1越え且つ最大異
常判定値NG2未満でYESである場合、つまり、NG
1<REK<NG2の場合は、第1O2 センサ88を正
常と判定し、エンドになる(ステップ228)。
【0046】前記判断(ステップ224)において、劣
化比較値REKが最小異常判定値NG1以下及び最大異
常判定値NG2以上のいずれかである場合、つまり、R
EK≦NG1またはNG2≦REKの場合は、第1O2
センサ88を異常と判定し、警告灯98の点灯等により
警告を発してユーザに告知し(ステップ226)、エン
ドになる(ステップ228)。
【0047】このように、制御手段70は、第1O2 セ
ンサ88の劣化判定条件が成立する場合に、第1O2 セ
ンサ88の出力する第1信号の周期aと立ち上がり応答
時間bと立ち下がり応答時間cとを計測するとともにこ
れらの値を計測中にエアフローメータ10により機関負
荷である空気量Gaを検出し、周期aと立ち上がり応答
時間bと立ち下がり応答時間cとをこれらの値を計測中
の機関負荷である空気量Gaにより補正して補正周期a
0 と補正立ち上がり応答時間b0 と補正立ち下がり応答
時間c0 とを求め、これらの値a0 ・b0 ・c0 を平均
して夫々平均周期Aと平均立ち上がり応答時間Bと平均
立ち下がり応答時間Cとを求め、これらの値A・B・C
より第1O2 センサ88の劣化比較値REKを求め、こ
の劣化比較値REKと予め設定される異常判定値NGと
を比較して第1O2 センサ88の劣化状態を判定する。
【0048】前記制御手段70は、平均立ち上がり応答
時間Bを平均立ち下がり応答時間Cにより除算した値
(B/C)が1.0以上の場合に、この値(B/C)が
1.0以上の場合における平均周期Aとこの平均周期A
の排気成分値による相関値K1とを乗算した値(A×K
1)を前記除算した値(B/C)に加算して劣化比較値
REKを求めるとともに、前記平均立ち上がり応答時間
Bを平均立ち下がり応答時間Cにより除算した値(B/
C)が1.0未満の場合に、この値(B/C)が1.0
未満の場合における平均周期Aとこの平均周期Aの排気
成分値による相関値K2とを乗算した値(A×K2)を
前記除算した値(B/C)から減算して劣化比較値RE
Kを求める。
【0049】制御手段70は、求められた劣化比較値R
EKと予め設定される最小異常判定値NG1及び最大異
常判定値NG2とを比較し、前記劣化比較値REKが最
小異常判定値NG1越え且つ最大異常判定値NG2未満
である場合は第1O2 センサ88を正常と判定するとと
もに、前記劣化比較値REKが最小異常判定値NG1以
下及び最大異常判定値NG2以上のいずれかである場合
は第1O2 センサ88を異常と判定する。
【0050】このように、空燃比センサ劣化判定制御装
置68は、第1O2 センサ88の信号の周期aと立ち上
がり応答時間bと立ち下がり応答時間cとの各種の態様
を考慮するとともに機関負荷を加味して判定を行なって
いることにより、各排気成分毎の悪化度合が変化する問
題を回避して、正確な判定を行なうことができる。
【0051】このため、この空燃比センサ劣化判定制御
装置は、第1O2 センサ88の劣化判定精度を高め得
て、排気有害成分値の増大を未然に防止し得て、誤判定
を回避し得て信頼性を向上し得て、誤判定による不要な
部品交換を回避し得て、コストの上昇を回避することが
できる。
【0052】
【発明の効果】このように、この発明によれば、空燃比
センサ劣化判定制御装置は、空燃比センサの信号の周期
と立ち上がり応答時間と立ち下がり応答時間との各種の
態様を考慮するとともに機関負荷を加味して判定を行な
っていることにより、各排気成分毎の悪化度合が変化す
る問題を回避して、正確な判定を行なうことができる。
【0053】このため、この空燃比センサ劣化判定制御
装置は、空燃比センサの劣化判定精度を高め得て、排気
有害成分値の増大を未然に防止し得て、誤判定を回避し
得て信頼性を向上し得て、誤判定による不要な部品交換
を回避し得て、コストの上昇を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す内燃機関の空燃比セン
サ劣化判定制御装置の判定のフローチャートである。
【図2】O2 センサの信号を示す図である。
【図3】機関負荷とO2 センサの信号との相関を示す図
である。
【図4】排成分値とO2 センサの信号との相関を示す図
である。
【図5】立ち上がり応答時間を立ち下がり応答時間で除
算した値が一定のときの排気成分値による相関値を示す
図である。
【図6】劣化比較値と異常判定値との関係を示す図であ
る。
【図7】空燃比センサ劣化判定制御装置の構成図であ
る。
【図8】O2 センサの信号を示す図である。
【図9】排成分値とO2 センサの信号との相関を示す図
である。
【図10】立ち上がり応答時間を立ち下がり応答時間で
除算した値が一定のときの排気成分値による相関値を示
す図である。
【符号の説明】
2 内燃機関 4 吸気通路 6 排気通路 10 エアフローセンサ 30 燃料噴射弁 68 空燃比センサ劣化判定制御装置 70 制御手段 88 第1O2 センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に空燃比センサを設
    け、前記内燃機関の機関負荷を検出する負荷センサを設
    け、前記空燃比センサの劣化判定条件が成立する場合
    に、前記空燃比センサの出力する信号の周期と立ち上が
    り応答時間と立ち下がり応答時間とを計測するとともに
    これらの値を計測中に前記負荷センサにより機関負荷を
    検出し、前記周期と立ち上がり応答時間と立ち下がり応
    答時間とをこれらの値を計測中の機関負荷により補正し
    て補正周期と補正立ち上がり応答時間と補正立ち下がり
    応答時間とを求め、これらの値を平均して夫々平均周期
    と平均立ち上がり応答時間と平均立ち下がり応答時間と
    を求め、これらの値より前記空燃比センサの劣化比較値
    を求め、この劣化比較値と予め設定される異常判定値と
    を比較して前記空燃比センサの劣化状態を判定する制御
    手段を設けたことを特徴とする内燃機関の空燃比センサ
    劣化判定制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記平均立ち上がり応
    答時間を平均立ち下がり応答時間により除算した値が
    1.0以上の場合に、この値が1.0以上の場合におけ
    る前記平均周期とこの平均周期の排気成分値による相関
    値とを乗算した値を前記除算した値に加算して劣化比較
    値を求めるとともに、前記平均立ち上がり応答時間を平
    均立ち第下がり応答時間で除算した値が1.0未満の場
    合に、この値が1.0未満の場合における前記平均周期
    とこの平均周期の排気成分値による相関値とを乗算した
    値を前記除算した値から減算して劣化比較値を求め、求
    められた劣化比較値と予め設定される最小異常判定値及
    び最大異常判定値とを比較し、前記劣化比較値が最小異
    常判定値越え且つ最大異常判定値未満である場合は前記
    空燃比センサを正常と判定するとともに、前記劣化比較
    値が最小異常判定値以下及び最大異常判定値以上のいず
    れかである場合は前記空燃比センサを異常と判定する制
    御手段である請求項1に記載の内燃機関の空燃比センサ
    劣化判定制御装置。
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JP2010175293A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Toyota Motor Corp ガス濃度検出装置

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