JPH08319760A - パワーウィンド制御装置 - Google Patents

パワーウィンド制御装置

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JPH08319760A
JPH08319760A JP7126439A JP12643995A JPH08319760A JP H08319760 A JPH08319760 A JP H08319760A JP 7126439 A JP7126439 A JP 7126439A JP 12643995 A JP12643995 A JP 12643995A JP H08319760 A JPH08319760 A JP H08319760A
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JP
Japan
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window
state
determination
opening
pulse
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JP7126439A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Toyoda
浩之 豊田
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウィンドの現在位置を認識できない場合でも
ウィンドの誤動作を防止する。 【構成】 ウィンド11の自動開閉又は手動開閉を切り
換え指示するスイッチモジュールSと、切り換え指示に
応じてウィンドを開閉させるパワーウィンドモータM
と、このモータによって開閉されるウィンドの挟み込み
を判定する挟み込み判定手段28を有し、ウィンドの開
閉制御を行うパワーウィンド制御装置において、ウィン
ドの開閉制御を初期状態、通常状態又はフェールセーフ
状態に設定し、状態制御手段29は、設定された状態に
応じて、例えばウィンドの位置をパルス等の相対値をも
とに管理してモータ、挟み込み判定手段、パルス周波数
判定手段26及びオートロック検出手段27を動作制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、挟み込みを防止するパ
ワーウインド制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の制御装置では、図7に示
すように、スイッチモジュールSの各スイッチS1〜S3
から入力する信号に基づき、ウィンドのマニュアルアッ
プ/ダウン機能又はオートアップ/ダウン機能(オート
ストップを含む)を働かせてパワーウィンドモータMの
制御を行う制御ユニット10を有し、制御ユニット10
は、ウィンド11の移動方向や移動量に応じてエンコー
ダ12から出力されるパルス等の相対値によって、ウィ
ンドの位置を管理し、上記パワーウィンドモータMを制
御して上記ウィンド11を上下に移動させていた。な
お、制御ユニット10は、マニュアルアップ/ダウン機
能の時には、スイッチS1,S2入力のオンを認識してい
る間だけ、またオートアップ/ダウン機能の時には、ス
イッチS3入力のオンを認識してからウィンドが最上点
もしくは最下点に達して一定時間ロックするまでの間又
は反転するまで、同一方向へパワーウィンドモータMを
駆動していた。
【0003】また、制御ユニット10は、ウィンド11
とウィンド枠13間の挟み込みを判定する挟み込み判定
機能を有し、ウィンド11の移動中にエンコーダ12か
らのパルス入力に基づき、ウィンドの現在位置、全開閉
距離、速度及び加速度等の各パラメータを監視して、オ
ートアップ動作中にウィンド11とウィンド枠13間に
異物が挟まったと考えられるパルスの変化が上記各パラ
メータのうち、速度もしくは加速度に検出され、かつウ
ィンド11の現在位置が全開閉距離における反転領域
(例えば最上点から所定距離以上離れた領域)であれ
ば、オートアップ動作を停止するとともに、一定距離オ
ートダウン動作を行う。ただし、制御ユニット10は、
ウィンド11が最上点から上記所定距離以内にある場合
には、非反転領域として異物が挟まったと考えられるパ
ルスの変化を認識しても、オートダウン動作を行わず、
最上点に達したものと判断して、ウィンド11を全閉さ
せていた。
【0004】このような制御ユニット10の制御状態
は、以下の表1に示すように、イニシャル状態とノーマ
ル状態の2つに設定されている。
【0005】
【表1】 表1を参照すると、制御ユニット10は、イニシャル状
態においては、マニュアルアップ/ダウン機能とオート
アップ/ダウン機能の許可及び挟み込み判定機能の禁
止、ノーマル状態においては、マニュアルアップ/ダウ
ン、オートアップ/ダウン及び挟み込み判定の全機能の
許可がなされている。また、各状態間の遷移条件は、イ
ニシャル状態からノーマル状態への遷移(遷移条件1)
においては、制御ユニット10に上記各パラメータのう
ち、ウィンド11の現在位置を除くパラメータの初期値
が設定された後、オートアップ動作中にオートロックを
検出し、この位置をウィンド11の最上点として一度確
定した場合とし、ノーマル状態からイニシャル状態への
遷移(遷移条件2)においては、制御ユニット10にリ
セットがかかり、ウィンド11の現在位置を除く上記各
パラメータが再度設定された場合としている。
【0006】なお、挟み込み判定機能に必要な上記各パ
ラメータのうち、ウィンド11の全開閉距離、速度及び
加速度の各パラメータは、バッテリー14接続直後等の
制御ユニット10の立ち上がり時に、制御ユニットに初
期値を自動設定し、その後のウィンドの移動時に、入力
パルスに基づいて最新情報に更新される。しかし、上記
各パラメータのうち、ウィンド11の現在位置について
は、バッテリー接続直後等の制御ユニット立ち上がり時
では認識できないため、一度オートアップ動作を行い、
全閉した位置を最上点として制御ユニット10に設定
し、これ以降ウィンドの移動量に伴うパルス数をこの値
に加減算して、遷移条件2が成立するまでウィンドの現
在位置を管理し、挟み込みの防止を行うこととしてい
た。なお、15は、フューズである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記制御装
置では、制御ユニット立ち上がり直後は、ウィンドの現
在位置を認識できないため、一度オートアップ動作を行
い、閉め切ってロックした位置を最上点とし、この時よ
り異物挟み込み監視を行うため、一度目のオートアップ
時に異物が挟み込まれていても全閉してしまうという問
題点があった。
【0008】さらに、上記制御装置では、パルス入力に
基づきウィンド位置を管理するため、何らかのパルス入
力の不良(例えば端子のオープン故障、ショート、ノイ
ズ等)が生じた場合、ウィンド位置管理が不正確になる
可能性がある。このため、制御ユニットが反転領域と誤
認識しているときに、オートアップ動作にて最上点に達
すると、異物挟み込みと同等のパルスの変化が生じて、
異物挟み込みと認識してオートダウン動作を行ってしま
い、全開できないという問題点があった。また、制御ユ
ニットが非反転領域と誤認識しているときに、異物挟み
込みが発生しパルスの変化が生じても、最上点到達と認
識して全閉してしまうという問題点もあった。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、ウィンドの誤動作を防止できるパワーウインド制御
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1では、ウィンドの自動開閉又は手
動開閉を切り換え指示するスイッチ手段と、前記切り換
え指示に応じて前記ウィンドを開閉させる駆動手段と、
前記駆動手段によって開閉されるウィンドの挟み込みを
判定する挟み込み判定手段を有し、該ウィンドの開閉制
御を行うパワーウィンド制御装置において、前記ウィン
ドの開閉制御を、初期状態、通常状態又はフェールセー
フ状態のいずれかに設定するとともに、該各状態に応じ
て前記駆動手段及び挟み込み判定手段を動作制御する状
態制御手段を備える。
【0011】また、本発明のパワーウィンド制御装置
は、請求項2のごとく、前記駆動手段によるウィンドの
自動開閉動作中にオートロックを検出して、そのウィン
ド位置を該ウィンドの最上点又は最下点に設定するオー
トロック検出手段と、前記ウィンドの開閉動作中に規定
周波数範囲外のパルス入力を検出するパルス周波数判定
手段とを備えるのが好ましい。
【0012】請求項3では、前記状態制御手段は、初期
状態又はフェールセーフ状態では前記駆動手段によるウ
ィンドの自動閉動作及び前記挟み込み判定手段の判定動
作を禁止し、前記駆動手段によるウィンドの自動開動作
及び手動開閉動作を可能にし、通常状態では前記駆動手
段によるウィンドの自動開閉動作及び手動開閉動作、前
記挟み込み判定手段の判定動作の全動作を可能にする。
【0013】請求項4では、前記状態制御手段は、立ち
上がり後に前記初期状態になり、前記挟み込み判定手段
の判定動作に必要な所定パラメータの設定、かつ前記ウ
ィンドの自動開動作中にオートロック検出手段のオート
ロック検出によるウィンド位置の前記最下点の設定に応
じて前記初期状態から通常状態に遷移し、またリセット
がかかり、かつ前記挟み込み判定手段の判定動作に必要
な所定パラメータの再設定に応じて前記通常状態から初
期状態に遷移し、また前記挟み込み判定手段による挟み
込み判定又は前記ウィンドの開閉動作中にパルス周波数
判定手段による規定周波数範囲外のパルス入力の検出に
応じて前記通常状態からフェールセーフ状態に遷移す
る。
【0014】請求項5では、前記状態制御手段は、リセ
ットがかかり、かつ前記挟み込み判定手段の判定動作に
必要な所定パラメータの再設定に応じて前記フェールセ
ーフ状態から初期状態に遷移する。請求項6では、前記
状態制御手段は、前記ウィンドの自動開動作中にオート
ロック検出手段の所定時間以上のオートロック検出によ
るウィンド位置の前記最下点の設定に応じて前記フェー
ルセーフ状態から通常状態に遷移し、また前記ウィンド
の開閉動作中にパルス周波数判定手段による規定周波数
範囲外のパルス入力の検出に応じて前記初期状態からフ
ェールセーフ状態に遷移する。
【0015】請求項7では、前記状態制御手段は、電源
電圧の低下又は所定パルスの不出力に応じてリセットが
かかる。
【0016】
【作用】本発明の請求項1,2では、ウィンドの開閉制
御を初期状態、通常状態又はフェールセーフ状態に設定
し、例えばウィンドの位置をパルス等の相対値をもとに
管理して駆動手段及び挟み込み判定手段を動作制御す
る。請求項3では、ウィンドの現在位置を認識できない
初期状態又はフェールセーフ状態では駆動手段によるウ
ィンドの自動閉動作及び前記挟み込み判定手段の判定動
作を禁止し、ウィンドの現在位置を認識できる通常状態
では駆動手段及び挟み込み判定手段の全動作を可能にす
る。
【0017】請求項4では、初期状態から通常状態への
遷移条件を、立ち上がり後に挟み込み判定手段の判定動
作に必要な所定パラメータの設定、かつウィンドの自動
開動作によりウィンドを開き切ってロックした位置を最
下点として認識した時とし、初期状態での自動閉動作に
よる挟み込み未検出を防止する。また、請求項4では、
通常状態からフェールセーフ状態への遷移条件を、自動
閉動作中に異物挟み込みと判定したり、ウィンドの開閉
動作中に何らかの原因により規定周波数範囲外のパルス
入力の検出した時としたことにより、ウィンドの現在位
置を誤認識している状態での自動閉及び挟み込み判定の
動作を防止する。
【0018】また、請求項5のごとく、フェールセーフ
状態から初期状態への遷移条件は、所定パラメータの再
設定の時とし、請求項6のごとく、フェールセーフ状態
から通常状態への遷移条件は、ウィンドの自動開動作に
よりウィンドを開き切ってロックした位置を最下点とし
て認識した時とし、初期状態からフェールセーフ状態へ
の遷移条件は、規定周波数範囲外のパルス入力の検出時
とし、装置を条件に応じた適切な状態に遷移する。
【0019】請求項7では、状態制御手段にリセットを
かける条件を設定し、障害発生を未然に防ぐ。
【0020】
【実施例】本発明に係るパワーウィンド制御装置の実施
例を図1乃至図6の図面に基づいて説明する。図1は、
本発明に係るパワーウィンド制御装置の構成の一実施例
を示すブロック図である。なお、図1において、図7と
同様の構成部分は説明の都合上、同一符号とする。
【0021】図において、本実施例のパワーウィンド制
御装置は、制御ユニット20を有し、制御ユニット20
は、スイッチモジュールSと接続されるスイッチ入力回
路21と、スイッチ入力回路21と接続される入力スイ
ッチ判定手段22と、バッテリー14に接続される電源
及びリセット回路23と、パワーウィンドモータMに接
続される出力回路24と、エンコーダ12に接続される
パルス入力回路25と、パルス入力回路25からのパル
スがそれぞれ入力するパルス周波数判定手段26、オー
ト検出手段27及び挟み込み判定手段28と、各手段2
2,26〜28及び各回路23〜25と接続される状態
制御手段29とから構成されている。なお、入力スイッ
チ判定手段22、パルス周波数判定手段26、オート検
出手段27、挟み込み判定手段28及び状態制御手段2
9は、CPUによって構成させることが可能である。
【0022】入力スイッチ判定手段22は、スイッチ入
力回路21からの入力に基づいて入力スイッチS1〜S3
を判定しており、その判定結果及び入力信号を状態制御
手段29に出力している。電源及びリセット回路23
は、バッテリー14からの電源電圧を制御ユニット20
の状態制御手段29や各部に供給するとともに、上記電
源電圧及び状態制御手段29から定期的に入力するウォ
ッチドックパルスを監視しており、上記電源電圧の低下
又はウォッチドックパルスの定期的入力がない時に、状
態制御手段29にリセット信号を出力して状態制御手段
29をリセットしている。
【0023】出力回路24は、状態制御手段29から出
力される制御信号に基づいてパワーウィンドモータMに
駆動電流を供給して、パワーウィンドモータMを駆動制
御するとともに、上記流れる電流をオートロック検出手
段27に出力している。パルス入力回路25は、エンコ
ーダ12からウィンド11の移動方向や移動量に応じて
出力されるパルスを取り込み、上記パルスをパルス周波
数判定手段26、オート検出手段27、挟み込み判定手
段28及び状態制御手段29に出力している。
【0024】パルス周波数判定手段26は、パルス入力
回路25から入力するパルスの周波数を監視しており、
上記周波数が規定周波数範囲外の異常か正常かどうかを
判定し、その判定結果を状態制御手段29に出力してい
る。オートロック検出手段27は、オートアップ/ダウ
ン時にパルス入力回路25から規定時間以上パルスが入
力されないかどうか検出するとともに、出力回路24に
規定値以上の電流が規定時間以上流れたかどうか検出し
ている。そして、オートロック検出手段27は、パルス
入力回路25から規定時間以上パルスが入力されない場
合、又は出力回路24に規定値以上の電流が流れた場合
の少なくともいずれかを検出すると、ウィンドの一定時
間のロックと判断して、その判断結果を状態制御手段2
9に出力している。
【0025】挟み込み判定手段28は、状態制御手段2
9の動作制御によって、ウィンド11の移動中にパルス
入力回路25を介してエンコーダ12から入力するパル
スに基づいて、ウィンドの現在位置、全開閉距離、速度
及び加速度等の各パラメータを監視し、オートアップ動
作中にウィンド11とウィンド枠13間に異物が挟まっ
たと考えられるパルスの変化が上記各パラメータのう
ち、速度もしくは加速度に検出され、かつウィンド11
の現在位置が全開閉距離における反転領域(例えば最上
点から所定距離以上離れた領域)であれば、状態制御手
段29に判定結果を出力してオートアップ動作を停止さ
せるとともに、一定距離オートダウン動作を行わせる。
【0026】状態制御手段29は、スイッチモジュール
Sからのスイッチ入力及びパルス入力回路25からのパ
ルス入力に基づいて、パワーウィンドモータMを駆動さ
せてウィンド11の開閉制御を行うとともに、上記ウィ
ンド11の開閉制御を以下の表2に示すように、イニシ
ャル状態、ノーマル状態又はフェールセーフ状態のいず
れかに設定し、上記設定された制御状態に応じてモータ
Mの駆動制御及び挟み込み判定手段28の動作制御を行
っている。
【0027】
【表2】 なお、本実施例では、バッテリー未接続状態でバッテリ
ー14が制御ユニット20に接続されることにより、電
源が制御ユニット20に供給され、制御ユニット20が
立ち上がると同時に、制御ユニット20に各パラメータ
のうちウィンドの現在位置を除く全開閉距離、速度及び
加速度の初期値が設定され、状態制御手段29がイニシ
ャル状態になる。
【0028】イニシャル状態において、状態制御手段2
9は、スイッチモジュールSの各スイッチ操作に応じて
モータMをアップ/ダウンさせることが可能であるが、
挟み込み判定手段28が動作中のウィンドの現在位置を
認識することが不可能であるため、表2に示すように、
ウィンド11のオートダウン(自動開動作)及びマニュ
アルアップ/ダウン(手動開閉動作)のみを動作可能に
し、オートアップ(自動閉動作)及び挟み込み判定手段
28の判定動作を禁止している。
【0029】各状態間の遷移のうち、イニシャル状態か
らノーマル状態への遷移条件(遷移条件1)は、オート
ロック検出手段27によって一度オートダウン動作を行
い、ウィンドが開き切って一定時間以上のロックが発生
した時のウィンドの位置を最下点として、挟み込み判定
手段28の現在位置カウンタに最下点値(例えば
「0」)が設定された場合とする。ただし、状態制御手
段29は、ノーマル状態への遷移後の挟み込み判定手段
28を動作制御するために、イニシャル状態におけるウ
ィンドウ動作中は、常にパルス入力をパルス周波数判定
手段26に監視させ、パルス周波数よりウィンドの速度
を挟み込み判定手段28に計測させて最新情報に更新さ
せておき、制御ユニット立ち上がり時に設定された速度
と実測速度との速度差をなくす。また、イニシャル状態
からフェールセーフ状態への遷移条件(遷移条件2)
は、ウィンド動作中にパルス周波数判定手段26が規定
周波数範囲外のパルスの発生を判定した場合とする。こ
れは、その後のウィンド現在位置の管理が不明確になる
ためである。
【0030】ノーマル状態において、状態制御手段29
は、スイッチモジュールSの各スイッチ操作に応じてモ
ータM駆動によるウィンド11のオートアップ/ダウン
及びマニュアルアップ/ダウンを動作可能にするととも
に、挟み込み判定手段28の判定動作の全動作を可能に
している。また、ウィンドウ動作中、パルス周波数判定
手段26は、常にパルス入力を監視し、挟み込み判定手
段28は、パルス数をカウントし、現在位置カウンタに
上記パルス数を加減算して現在位置のパラメータをウィ
ンドの最新現在位置の情報に更新する。また、挟み込み
判定手段28は、全開閉距離についても最下点と最上点
間のカウント結果が予め設定した許容範囲以内であれ
ば、上記全開閉距離のパラメータを最新パルス数に更新
する。これにより、本実施例では、ウィンド枠13の距
離にばらつきや経年変化が生じても全開閉距離における
反転領域(例えば最上点から4mm以上離れた領域)
と、非反転領域(例えば最上点から4mmまでの間の領
域)との切り分けを可能にすることができる。さらに、
挟み込み判定手段28は、上記パルス数の計測と同時
に、一定時間内のパルス数も計測し、この値が予め設定
された許容範囲以内であれば、これを速度基準値のパラ
メータとして更新する。なお、挟み込み判定手段28の
異物挟み込みの判定においては、上記一定時間以内に計
測したパルス数と、速度基準値とを比較して規定以上の
速度低下もしくはマイナス加速が生じたかどうかを監視
している。
【0031】各状態間の遷移のうち、ノーマル状態から
フェールセーフ状態への遷移条件(遷移条件3)は、挟
み込み判定手段28が異物挟み込みと判定できるパルス
の変化を検出したり、パルス周波数判定手段26が規定
周波数範囲外のパルス入力を検出した場合とする。ま
た、ノーマル状態からイニシャル状態への遷移条件(遷
移条件4)は、電源及びリセット回路23から制御ユニ
ット20にリセットがかかり、ウィンド11の現在位置
を除く上記各パラメータが再度設定された場合とする。
これらの遷移は、その後のウィンド現在位置の管理が不
明確になるためである。
【0032】フェールセーフ状態において、状態制御手
段29は、イニシャル状態と同様、ウィンド11のオー
トダウン及びマニュアルアップ/ダウンのみを動作可能
にし、オートアップ及び挟み込み判定手段28の判定動
作を禁止している。各状態間の遷移のうち、フェールセ
ーフ状態からノーマル状態への遷移条件(遷移条件5)
は、オートダウン動作中にオートロック検出手段27が
オートロックを検出し、このウィンド位置をウィンドの
最下点として確定した場合とする。これにより、本実施
例では、ノーマル状態への復帰を可能にできる。ただ
し、状態制御手段29は、ノーマル状態への遷移後の挟
み込み判定手段28を動作制御するために、フェールセ
ーフ状態においてもウィンドウ動作中は、常にパルス入
力をパルス周波数判定手段26に監視させ、パルス周波
数よりウィンドの速度を挟み込み判定手段28に計測さ
せて、パラメータのうちの基準速度を最新情報に更新さ
せておく。また、フェールセーフ状態からイニシャル状
態への遷移条件(遷移条件6)は、電源及びリセット回
路23から制御ユニット20にリセットがかかり、ウィ
ンド11の現在位置を除く上記各パラメータが再度設定
された場合とする。これは、その後のウィンド現在位置
の管理が不明確になるためである。
【0033】次に、本実施例のパワーウィンド制御装置
の遷移動作を図2乃至図6のフローチャートに基づいて
説明する。まず、本実施例では、バッテリー14からの
電源供給によって、制御ユニット20が立ち上がり、同
時に制御ユニット20に各パラメータのうちウィンドの
現在位置を除く全開閉距離、速度及び加速度の初期値が
設定され、状態制御手段29が図2に示すイニシャル状
態になる。
【0034】図2において、制御ユニット20は、出力
をオフにして(ステップ102)、スイッチS1〜S3か
らのスイッチ入力を待ち(ステップ101)、スイッチ
S1〜S3のいずれかからスイッチ入力があると、入力ス
イッチ判定手段22は、入力スイッチの判定を行う(ス
テップ103)。この判定結果がオートアップ動作の場
合には、禁止動作なので、状態制御手段29は、ステッ
プ101に戻ってスイッチ入力待ちになる。
【0035】また、ステップ103において、上記判定
結果がオートダウン動作の場合には、動作が可能なの
で、状態制御手段29は、ウィンド11が開動作するよ
うに(ステップ104)、パルス入力回路25を介して
エンコーダ12からパルスを取り込み(ステップ10
5)、出力回路24を介してパワーウィンドモータMを
駆動制御する。次に、状態制御手段29は、パルス周波
数判定手段26及びオートロック検出手段27を動作制
御して、パルス入力回路25を介してエンコーダ12か
ら入力するパルスを監視させる。これにより、パルス周
波数判定手段26は、上記入力パルスの周波数を監視
し、パルス周波数が規定周波数範囲外の異常か正常かど
うか判定を行い(ステップ106)、オートロック検出
手段27は、オートダウン時にパルス入力回路25から
規定時間以上パルスが入力されないかどうかのオートロ
ック検出を行い(ステップ107)、その判定結果及び
検出結果を状態制御手段29に出力する。
【0036】ここで、状態制御手段29は、ステップ1
06の判定結果が規定周波数範囲内の正常の場合、ステ
ップ107の検出結果がオートロックを検出するまで、
ステップ101に戻って上記動作を繰り返し、ステップ
107の検出結果がオートロックを検出すると、出力を
オフにしてイニシャル状態での制御を終了し(ステップ
108)、図2及び図3に示すノーマル状態に遷移する
(ステップ109)。また、状態制御手段29は、ステ
ップ106の判定結果が規定周波数範囲外の異常の場合
には、図5に示すフェールセーフ状態に遷移する(ステ
ップ110)。
【0037】また、ステップ103において、入力スイ
ッチの判定結果がマニュアルアップ/ダウン動作の場合
には、動作が可能なので、状態制御手段29は、上記判
定結果に応じてウィンド11が閉又は開動作するように
(ステップ111)、エンコーダ12からパルスを取り
込み(ステップ112)、出力回路24を介してパワー
ウィンドモータMを駆動制御する。なお、マニュアルア
ップ/ダウン動作の時には、状態制御手段29は、マニ
ュアル用のスイッチS1,S2入力のオンを認識している
間だけ、同一方向へパワーウィンドモータMを駆動制御
する。
【0038】次に、状態制御手段29は、パルス周波数
判定手段26を動作制御して、エンコーダ12から入力
するパルスを監視させる。これにより、パルス周波数判
定手段26は、上記パルス周波数が異常か正常か判定を
行い(ステップ113)、状態制御手段29は、上記判
定結果が規定周波数範囲内の正常の場合には、ステップ
101に戻って上記動作を繰り返し、また上記判定結果
が規定周波数範囲外の異常の場合には、ステップ110
のフェールセーフ状態に遷移する。
【0039】次に、図3及び図4のノーマル状態の動作
について説明する。図3において、ノーマル状態に遷移
すると、制御ユニット20は、出力をオフにして(ステ
ップ202)、スイッチS1〜S3からのスイッチ入力を
待ち(ステップ201)、スイッチS1〜S3のいずれか
からスイッチ入力があると、入力スイッチ判定手段22
は、入力スイッチの判定を行う(ステップ203)。こ
の判定結果がマニュアルアップ/ダウン動作の場合に
は、状態制御手段29は、上記判定結果に応じてウィン
ド11が閉又は開動作するように(ステップ204)、
出力回路24を介してパワーウィンドモータMを駆動制
御する。この時、エンコーダ12からパルスを取り込み
(ステップ205)、さらにパルス周波数判定手段26
を動作制御して、エンコーダ12から入力するパルスを
監視させる。これにより、パルス周波数判定手段26
は、上記パルス周波数が異常か正常か判定を行い(ステ
ップ206)、状態制御手段29は、上記判定結果が規
定周波数範囲外の異常の場合には、図5に示すフェール
セーフ状態に遷移し(ステップ207)、また上記判定
結果が規定周波数範囲内の正常の場合には、ステップ2
01に戻って次のスイッチ入力を待つ。
【0040】また、ステップ203において、上記判定
結果がオートダウン動作の場合には、状態制御手段29
は、ウィンド11が開動作するように(ステップ20
8)、出力回路24を介してパワーウィンドモータMを
駆動制御する。この時、エンコーダ12からパルスを取
り込み(ステップ209)、さらにパルス周波数判定手
段26及びオートロック検出手段27を動作制御して、
パルス入力回路25を介してエンコーダ12から入力す
るパルスを監視させる。これにより、パルス周波数判定
手段26は、上記入力パルスの周波数が規定周波数範囲
外の異常か正常かどうか判定を行い(ステップ21
0)、オートロック検出手段27は、オートダウン時の
オートロック検出を行い(ステップ211)、その判定
結果及び検出結果を状態制御手段29に出力する。
【0041】ここで、状態制御手段29は、ステップ2
10の判定結果が規定周波数範囲内の正常の場合には、
ステップ211の検出結果がオートロックを検出するま
で、ステップ201に戻って上記動作を繰り返し、ステ
ップ211の検出結果がオートロックを検出すると、出
力をオフにしてステップ201に戻り、上記動作を繰り
返す。また、状態制御手段29は、ステップ210の判
定結果が規定周波数範囲外の異常の場合には、ステップ
207のフェールセーフ状態に遷移する。
【0042】また、ステップ203において、上記判定
結果がオートアップ動作の場合には、動作が可能なので
図4のフローチャートに進み、状態制御手段29は、ウ
ィンド11が閉動作するように(ステップ213)、出
力回路24を介してパワーウィンドモータMを駆動制御
する。この時、エンコーダ12からパルスを取り込む
(ステップ214)。次に、状態制御手段29は、パル
ス周波数判定手段26及び挟み込み判定手段28を動作
制御して、パルス入力回路25を介してエンコーダ12
から入力するパルスを監視させる。これにより、パルス
周波数判定手段26は、上記入力パルスの周波数が規定
周波数範囲外の異常か正常かどうか判定を行い(ステッ
プ215)、挟み込み判定手段28は、上記入力パルス
に基づいて、ウィンドの現在位置、全開閉距離、速度及
び加速度等の各パラメータを監視し、オートアップ動作
中にウィンド11とウィンド枠13間に異物の挟み込み
があるかどうか判定を行い(ステップ216)、それら
判定結果を状態制御手段29に出力する。
【0043】ここで、状態制御手段29は、ステップ2
15の判定結果が規定周波数範囲外の異常の場合には、
出力をオフにして(ステップ220)、フェールセーフ
状態に遷移する(ステップ207)。また、ステップ2
15の判定結果が規定周波数範囲内の正常の場合で、か
つステップ216の判定結果が異物の挟み込みが無い場
合には、状態制御手段29は、ステップ211に戻って
オートロック検出手段27にオートロック検出を行わせ
る。
【0044】さらに、ステップ215の判定結果が規定
周波数範囲内の正常の場合で、ステップ216の判定結
果が異物の挟み込みが有る場合には、状態制御手段29
は、ウィンド11のオートアップ動作を停止させるとと
もに(ステップ217)、規定距離以上オートダウン動
作を行うように(ステップ218,219)、パワーウ
ィンドモータMを駆動制御する。そして、上記オートダ
ウン動作が終了すると、状態制御手段29は、ステップ
220に進んで出力をオフにして、フェールセーフ状態
に遷移する(ステップ207)。
【0045】次に、図5のフェールセーフ状態の動作に
ついて説明する。図5において、フェールセーフ状態に
遷移すると、制御ユニット20は、出力をオフにして
(ステップ302)、スイッチS1〜S3からのスイッチ
入力を待ち(ステップ301)、スイッチS1〜S3のい
ずれかからスイッチ入力があると、入力スイッチ判定手
段22は、入力スイッチの判定を行う(ステップ30
3)。この判定結果がマニュアルアップ/ダウン動作の
場合には、動作が可能なので、状態制御手段29は、上
記判定結果に応じてウィンド11が閉又は開動作するよ
うに(ステップ304)、出力回路24を介してパワー
ウィンドモータMを駆動制御する。この時、エンコーダ
12からパルスを取り込み(ステップ305)、また同
時にステップ301に戻って次のスイッチ入力を待つ。
【0046】また、ステップ303において、上記判定
結果がオートダウン動作の場合には、動作が可能なの
で、状態制御手段29は、ウィンド11が開動作するよ
うに(ステップ306)、出力回路24を介してパワー
ウィンドモータMを駆動制御する。この時、エンコーダ
12からパルスを取り込み(ステップ307)、さらに
パルス周波数判定手段26及びオートロック検出手段2
7を動作制御して、パルス入力回路25を介してエンコ
ーダ12から入力するパルスを監視させる。これによ
り、パルス周波数判定手段26は、上記入力パルスの周
波数が規定周波数範囲外の異常か正常かどうか判定を行
い(ステップ308)、オートロック検出手段27は、
オートダウン時のオートロック検出を行い(ステップ3
09)、その判定結果及び検出結果を状態制御手段29
に出力する。
【0047】ここで、状態制御手段29は、ステップ3
08の判定結果が規定周波数範囲内の正常の場合には、
ステップ309の検出結果がオートロックを検出するま
で、ステップ301に戻って上記動作を繰り返し、ステ
ップ309の検出結果がオートロックを検出すると、出
力をオフにして(ステップ310)、ノーマル状態に遷
移する(ステップ311)。また、状態制御手段29
は、ステップ308の判定結果が規定周波数範囲外の異
常の場合には、ステップ301に戻って次にスイッチ入
力を待つ。
【0048】また、ステップ303において、上記判定
結果がオートアップ動作の場合には、禁止動作なので、
状態制御手段29は、ステップ301に戻ってスイッチ
入力待ちになる。また、状態制御手段29は、いずれの
制御状態においても、電源及びリセット回路23にウォ
ッチドックパルスを定期的に出力しており、電源及びリ
セット回路23は、上記ウォッチドックパルスを監視し
ており、上記ウォッチドックパルスの定期的入力がない
時又はバッテリー14からの電源電圧が低下した時に、
状態制御手段29にリセット信号を出力している。
【0049】従って、状態制御手段29は、図6のフロ
ーチャートに示すように、イニシャル状態、ノーマル状
態又はフェールセーフ状態のいずれの制御状態において
も(ステップ401,402,403)、電源及びリセ
ット回路23からリセットがかかると(ステップ40
4,405,406)、出力をオフにして(ステップ4
07)、イニシャル状態に遷移し(ステップ408)、
図2に示した動作を繰り返す。
【0050】従って、本実施例では、制御ユニットの制
御状態を、イニシャル状態、ノーマル状態及びフェール
セーフ状態のいずれかの状態に設定し、各状態での可能
な動作と禁止動作を規定したので、ウィンドの現在位置
を認識できないイニシャル状態及びフェールセーフ状態
でのオートアップ動作と挟み込み検出の動作を禁止して
ウィンドの誤動作を防止することができる。このよう
に、本実施例では、イニシャル状態及びフェールセーフ
状態でのオートアップ動作を禁止したため、異物挟み込
み時に、誤ってウィンドを閉め切ることを防止すること
ができる。また、本実施例では、オートダウン動作を行
い、ウィンドが開き切ってロックした位置を最下点とし
てウィンド位置を管理し、その後ノーマル状態に遷移し
て全動作を可能にするので、従来の機能を損なうことな
く、パワーウィンドの開閉動作を確実に行うことができ
る。また、本実施例では、一度異物挟み込みを検出する
か、規定周波数範囲外のパルスが入力するか、もしくは
制御ユニットにリセットがかかった場合に、ウィンドの
位置管理が不明確になるものとし、オートアップ動作を
禁止したので、異物挟み込み時にウィンドを閉め切った
り、異物の挟み込みではないのにウィンドを閉め切れな
いといった誤動作を防止することができる。
【0051】また、本実施例では、イニシャル状態、ノ
ーマル状態及びフェールセーフ状態間の遷移条件を規定
したので、条件に応じた適切な遷移が可能となる。ま
た、本実施例では、制御ユニットに障害が生じる可能性
の高い電源電圧の低下時及びウォッチドックパルスの定
期的入力がない時に、制御ユニットにリセットをかける
ので、上記障害を未然に防いでウィンドの誤動作を防止
することができる。
【0052】さらに、本実施例では、ウィンドの位置を
入力パルスによって管理して、高価な位置センサ等を用
いないので、装置の製作コストを安価にできる。なお、
本実施例では、モータの移動量、移動方向、移動速度等
の出力手段としてエンコーダを用いたが、これらの情報
が相対的に把握できるものであれば特定する必要はな
く、例えばポテンショメータの電圧値、モータ駆動時の
リップルパルス又は電流値等の相対値を用いた場合でも
本発明のパワーウィンド制御装置に適用することが可能
である。
【0053】また、本実施例では、挟み込みを判定する
ために、速度もしくは加速度を用いたが、本発明ではこ
れらのうちのいずれかの監視だけでも良いし、これら以
外にパルス周波数、ポテンショメータの電圧値傾き等の
監視パラメータでも良い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
及び2では、ウィンドの自動開閉又は手動開閉を切り換
え指示するスイッチ手段と、前記切り換え指示に応じて
前記ウィンドを開閉させる駆動手段と、前記駆動手段に
よって開閉されるウィンドの挟み込みを判定する挟み込
み判定手段を有し、該ウィンドの開閉制御を行うパワー
ウィンド制御装置において、前記ウィンドの開閉制御
を、初期状態、通常状態又はフェールセーフ状態のいず
れかに設定するとともに、該各状態に応じて前記駆動手
段及び挟み込み判定手段を動作制御する状態制御手段
と、前記駆動手段によるウィンドの自動開閉動作中にオ
ートロックを検出して、そのウィンド位置を該ウィンド
の最上点又は最下点に設定するオートロック検出手段
と、前記ウィンドの開閉動作中に規定周波数範囲外のパ
ルス入力を検出するパルス周波数判定手段とを備えたの
で、ウィンドの誤動作を防止できる。
【0055】請求項3では、前記状態制御手段は、初期
状態又はフェールセーフ状態では前記駆動手段によるウ
ィンドの自動閉動作及び前記挟み込み判定手段の判定動
作を禁止し、前記駆動手段によるウィンドの自動開動作
及び手動開閉動作を可能にし、通常状態では前記駆動手
段によるウィンドの自動開閉動作及び手動開閉動作、前
記挟み込み判定手段の判定動作の全動作を可能にするの
で、ウィンドの現在位置を認識できない場合でもウィン
ドの誤動作を防止できる。
【0056】請求項4では、前記状態制御手段は、立ち
上がり後に前記初期状態になり、前記挟み込み判定手段
の判定動作に必要な所定パラメータの設定、かつ前記ウ
ィンドの自動開動作中にオートロック検出手段のオート
ロック検出によるウィンド位置の前記最下点の設定に応
じて前記初期状態から通常状態に遷移し、またリセット
がかかり、かつ前記挟み込み判定手段の判定動作に必要
な所定パラメータの再設定に応じて前記通常状態から初
期状態に遷移し、また前記挟み込み判定手段による挟み
込み判定又は前記ウィンドの開閉動作中にパルス周波数
判定手段による規定周波数範囲外のパルス入力の検出に
応じて前記通常状態からフェールセーフ状態に遷移する
ので、初期状態での自動閉動作による挟み込み未検出を
防止できるとともに、ウィンドの現在位置を誤認識して
いる状態での自動閉及び挟み込み判定の動作を防止でき
る。
【0057】請求項5では、前記状態制御手段は、リセ
ットがかかり、かつ前記挟み込み判定手段の判定動作に
必要な所定パラメータの再設定に応じて前記フェールセ
ーフ状態から初期状態に遷移し、請求項6では、前記状
態制御手段は、前記ウィンドの自動開動作中にオートロ
ック検出手段の所定時間以上のオートロック検出による
ウィンド位置の前記最下点の設定に応じて前記フェール
セーフ状態から通常状態に遷移し、また前記ウィンドの
開閉動作中にパルス周波数判定手段による規定周波数範
囲外のパルス入力の検出に応じて前記初期状態からフェ
ールセーフ状態に遷移するので、条件に応じた適切な状
態に遷移することができる。
【0058】請求項7では、前記状態制御手段は、電源
電圧の低下又は所定パルスの不出力に応じてリセットが
かかるので、障害発生を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパワーウィンド制御装置の構成の
一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示したパワーウィンド制御装置のイニシ
ャル状態における制御動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図3】同じくノーマル状態における制御動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図4】同じくノーマル状態における制御動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図5】同じくフェールセーフ状態における制御動作を
説明するためのフローチャートである。
【図6】同じくパワーウィンド制御装置のリセット動作
を説明するためのフローチャートである。
【図7】従来のパワーウィンド制御装置の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
11 ウィンド 12 エンコーダ 13 ウィンド枠 14 バッテリー 20 制御ユニット 21 スイッチ入力回路 22 入力スイッチ判定手段 23 電源及びリセット回路 24 出力回路 25 パルス入力回路 26 パルス周波数判定手段 27 オートロック検出手段 28 挟み込み判定手段 29 状態制御手段 S スイッチモジュール M パワーウィンドモータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィンドの自動開閉又は手動開閉を切り
    換え指示するスイッチ手段と、前記切り換え指示に応じ
    て前記ウィンドを開閉させる駆動手段と、前記駆動手段
    によって開閉されるウィンドの挟み込みを判定する挟み
    込み判定手段を有し、該ウィンドの開閉制御を行うパワ
    ーウィンド制御装置において、 前記ウィンドの開閉制御を、初期状態、通常状態又はフ
    ェールセーフ状態のいずれかに設定するとともに、該各
    状態に応じて前記駆動手段及び挟み込み判定手段を動作
    制御する状態制御手段を備えたことを特徴とするパワー
    ウィンド制御装置。
  2. 【請求項2】 前記パワーウィンド制御装置は、前記駆
    動手段によるウィンドの自動開閉動作中にオートロック
    を検出して、そのウィンド位置を該ウィンドの最上点又
    は最下点に設定するオートロック検出手段と、前記ウィ
    ンドの開閉動作中に規定周波数範囲外のパルス入力を検
    出するパルス周波数判定手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載のパワーウィンド制御装置。
  3. 【請求項3】 前記状態制御手段は、初期状態又はフェ
    ールセーフ状態では前記駆動手段によるウィンドの自動
    閉動作及び前記挟み込み判定手段の判定動作を禁止し、
    前記駆動手段によるウィンドの自動開動作及び手動開閉
    動作を可能にし、通常状態では前記駆動手段によるウィ
    ンドの自動開閉動作及び手動開閉動作、前記挟み込み判
    定手段の判定動作の全動作を可能にすることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のパワーウィンド制御装置。
  4. 【請求項4】 前記状態制御手段は、立ち上がり後に前
    記初期状態になり、前記挟み込み判定手段の判定動作に
    必要な所定パラメータの設定、かつ前記ウィンドの自動
    開動作中にオートロック検出手段のオートロック検出に
    よるウィンド位置の前記最下点の設定に応じて前記初期
    状態から通常状態に遷移し、またリセットがかかり、か
    つ前記挟み込み判定手段の判定動作に必要な所定パラメ
    ータの再設定に応じて前記通常状態から初期状態に遷移
    し、また前記挟み込み判定手段による挟み込み判定又は
    前記ウィンドの開閉動作中にパルス周波数判定手段によ
    る規定周波数範囲外のパルス入力の検出に応じて前記通
    常状態からフェールセーフ状態に遷移することを特徴と
    する請求項3に記載のパワーウィンド制御装置。
  5. 【請求項5】 前記状態制御手段は、リセットがかか
    り、かつ前記挟み込み判定手段の判定動作に必要な所定
    パラメータの再設定に応じて前記フェールセーフ状態か
    ら初期状態に遷移することを特徴とする請求項4に記載
    のパワーウィンド制御装置。
  6. 【請求項6】 前記状態制御手段は、前記ウィンドの自
    動開動作中にオートロック検出手段の所定時間以上のオ
    ートロック検出によるウィンド位置の前記最下点の設定
    に応じて前記フェールセーフ状態から通常状態に遷移
    し、また前記ウィンドの開閉動作中にパルス周波数判定
    手段による規定周波数範囲外のパルス入力の検出に応じ
    て前記初期状態からフェールセーフ状態に遷移すること
    を特徴とする請求項4に記載のパワーウィンド制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記状態制御手段は、電源電圧の低下又
    は所定パルスの不出力に応じてリセットがかかることを
    特徴とする請求項4又は5に記載のパワーウィンド制御
    装置。
JP7126439A 1995-05-25 1995-05-25 パワーウィンド制御装置 Pending JPH08319760A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100383947B1 (ko) * 2000-12-01 2003-05-14 현대자동차주식회사 자동차의 파워 윈도우 구동장치
JP2004204474A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Aisin Seiki Co Ltd 開閉体制御装置
JP2009162005A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Mitsuba Corp 車両用開閉体制御装置

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JP2004204474A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Aisin Seiki Co Ltd 開閉体制御装置
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