JPH08319414A - 水膨潤性ウレタン組成物 - Google Patents
水膨潤性ウレタン組成物Info
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- JPH08319414A JPH08319414A JP12794695A JP12794695A JPH08319414A JP H08319414 A JPH08319414 A JP H08319414A JP 12794695 A JP12794695 A JP 12794695A JP 12794695 A JP12794695 A JP 12794695A JP H08319414 A JPH08319414 A JP H08319414A
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- water
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- swellable
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Abstract
(57)【要約】
【目的】水膨潤性に優れ、硬化後および水膨潤後の可塑
剤のブリードがなく、これに起因するシーラントやパッ
キンのヤセや、環境汚染等の発生がない水膨潤性ウレタ
ン組成物を提供する。 【構成】総オキシエチレン量が40mol%以上のポリオキ
シアルキレングリコールとポリイソシアネートとを反応
して得られるウレタンプレポリマー、および下記式
[1]で示されるポリオキシアルキレングリコールジベ
ンゾエートを含有することにより、前記目的を達成す
る。 【化1】
剤のブリードがなく、これに起因するシーラントやパッ
キンのヤセや、環境汚染等の発生がない水膨潤性ウレタ
ン組成物を提供する。 【構成】総オキシエチレン量が40mol%以上のポリオキ
シアルキレングリコールとポリイソシアネートとを反応
して得られるウレタンプレポリマー、および下記式
[1]で示されるポリオキシアルキレングリコールジベ
ンゾエートを含有することにより、前記目的を達成す
る。 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水膨潤性ウレタン組成
物に関する。詳しくは、従来の水膨潤性ウレタン組成物
で発生している可塑剤のブリード(bleed) がない水膨潤
性ウレタン組成物に関する。
物に関する。詳しくは、従来の水膨潤性ウレタン組成物
で発生している可塑剤のブリード(bleed) がない水膨潤
性ウレタン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の建造物やトンネル等の土木建築な
どにおいて、止水のためのシーリング材やパッキンに水
膨潤性組成物が利用されている。水膨潤性組成物は、水
を吸収して膨潤する材料であり、漏水等の際に良好な止
水効果を発揮する。
どにおいて、止水のためのシーリング材やパッキンに水
膨潤性組成物が利用されている。水膨潤性組成物は、水
を吸収して膨潤する材料であり、漏水等の際に良好な止
水効果を発揮する。
【0003】また、水膨潤性組成物に利用される可塑剤
としては、通常の樹脂組成物に利用される公知のものが
利用されており、例えば、特開昭59−15424号公
報には、水膨潤性組成物に添加される可塑剤としてDO
P(ジオクチルフタレート)やDBP(ジブチルフタレ
ート)等が、同59−166567号公報にはDOP、
DOA(ジオクチルアジペート)、DBP等が、同61
−14279号公報にはDOP等が、それぞれ開示され
ている。
としては、通常の樹脂組成物に利用される公知のものが
利用されており、例えば、特開昭59−15424号公
報には、水膨潤性組成物に添加される可塑剤としてDO
P(ジオクチルフタレート)やDBP(ジブチルフタレ
ート)等が、同59−166567号公報にはDOP、
DOA(ジオクチルアジペート)、DBP等が、同61
−14279号公報にはDOP等が、それぞれ開示され
ている。
【0004】このような水膨潤性組成物として、繰り返
し単位としてのオキシエチレン含有量の高いポリオキシ
アルキレングリコール(ポリエーテルポリオール)を用
いた水膨潤性ウレタン組成物が知られており、例えば、
特公昭49−30269号公報には、オキシエチレン含
有量が50〜90mol%のポリオキシアルキレングリコー
ルを用いた水膨潤性ウレタン組成物が開示されている。
し単位としてのオキシエチレン含有量の高いポリオキシ
アルキレングリコール(ポリエーテルポリオール)を用
いた水膨潤性ウレタン組成物が知られており、例えば、
特公昭49−30269号公報には、オキシエチレン含
有量が50〜90mol%のポリオキシアルキレングリコー
ルを用いた水膨潤性ウレタン組成物が開示されている。
【0005】この水膨潤性ウレタン組成物はオキシエチ
レン含有量が高い程良好な水膨潤性を発揮する。ところ
が、高オキシエチレン含有の水膨潤性ウレタン組成物、
特に、ポリオキシアルキレングリコール中にオキシエチ
レン含有量が40mol%以上含有される水膨潤性ウレタン
組成物にDOPやDOA等の可塑剤を添加すると、硬化
後の経時と共に可塑剤のブリードが発生するという問題
点がある。特に、樹脂が水膨潤した後は、可塑剤のブリ
ードが多くなる。そのため、膨潤して水を放出した後の
シーラント等のヤセ現象や、可塑剤による環境汚染を引
き起こしている。しかも、十分な可塑化の効果を得るた
めには、一般的に、ウレタン組成物100重量部に対し
て20重量部以上の可塑剤を配合する必要があるが、こ
のような高オキシエチレン含有の水膨潤性ウレタン組成
物に可塑剤を20重量部以上配合すると、前記ブリード
はより顕著に発生する。
レン含有量が高い程良好な水膨潤性を発揮する。ところ
が、高オキシエチレン含有の水膨潤性ウレタン組成物、
特に、ポリオキシアルキレングリコール中にオキシエチ
レン含有量が40mol%以上含有される水膨潤性ウレタン
組成物にDOPやDOA等の可塑剤を添加すると、硬化
後の経時と共に可塑剤のブリードが発生するという問題
点がある。特に、樹脂が水膨潤した後は、可塑剤のブリ
ードが多くなる。そのため、膨潤して水を放出した後の
シーラント等のヤセ現象や、可塑剤による環境汚染を引
き起こしている。しかも、十分な可塑化の効果を得るた
めには、一般的に、ウレタン組成物100重量部に対し
て20重量部以上の可塑剤を配合する必要があるが、こ
のような高オキシエチレン含有の水膨潤性ウレタン組成
物に可塑剤を20重量部以上配合すると、前記ブリード
はより顕著に発生する。
【0006】しかも、水膨潤性ウレタン組成物をシーリ
ング剤等に利用する際には、一般的に揺変剤が配合され
るが、水膨潤性ウレタン組成物にDOPやDOA等の可
塑剤を配合した際には、貯蔵中に層分離が発生して揺変
性が低下し、工事仕上りの不備によって止水効果の低減
をきたすと共に、揺変剤も可塑剤と共にブリードしてし
まうという問題もある。
ング剤等に利用する際には、一般的に揺変剤が配合され
るが、水膨潤性ウレタン組成物にDOPやDOA等の可
塑剤を配合した際には、貯蔵中に層分離が発生して揺変
性が低下し、工事仕上りの不備によって止水効果の低減
をきたすと共に、揺変剤も可塑剤と共にブリードしてし
まうという問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解決することにあり、オキシエチレ
ン含有量が40mol%以上のポリオキシアルキレングリコ
ールを用いた水膨潤性ウレタン組成物であって、水膨潤
性に優れ、硬化後のみならず水膨潤後ならびに水放出後
であっても可塑剤のブリードがなく、これに起因するシ
ーラントやパッキンのヤセや、環境汚染等の発生がない
水膨潤性ウレタン組成物を提供することにある。
従来技術の問題点を解決することにあり、オキシエチレ
ン含有量が40mol%以上のポリオキシアルキレングリコ
ールを用いた水膨潤性ウレタン組成物であって、水膨潤
性に優れ、硬化後のみならず水膨潤後ならびに水放出後
であっても可塑剤のブリードがなく、これに起因するシ
ーラントやパッキンのヤセや、環境汚染等の発生がない
水膨潤性ウレタン組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、総オキシエチレン量が40mol%以上のポ
リオキシアルキレングリコールとポリイソシアネートと
を反応して得られるウレタンプレポリマー、および下記
式[1]で示されるポリオキシアルキレングリコールジ
ベンゾエートを含有することを特徴とする水膨潤性ウレ
タン組成物を提供する。
に、本発明は、総オキシエチレン量が40mol%以上のポ
リオキシアルキレングリコールとポリイソシアネートと
を反応して得られるウレタンプレポリマー、および下記
式[1]で示されるポリオキシアルキレングリコールジ
ベンゾエートを含有することを特徴とする水膨潤性ウレ
タン組成物を提供する。
【化5】 (上記式[1]において、R1 は側鎖を有してもよい炭
素数2〜4のアルキレン基を示し、lは1〜5の整数で
ある。)
素数2〜4のアルキレン基を示し、lは1〜5の整数で
ある。)
【0009】また、本発明の別の態様は、前記本発明の
水膨潤性ウレタン組成物に、さらに揺変剤を含有する水
膨潤性ウレタン組成物を提供する。
水膨潤性ウレタン組成物に、さらに揺変剤を含有する水
膨潤性ウレタン組成物を提供する。
【0010】以下、本発明の水膨潤性ウレタン組成物に
ついて詳細に説明する。本発明の水膨潤性ウレタン組成
物は、ポリオキシアルキレングリコールいわゆるポリエ
ーテルポリオール(以下、ポリオールとする)とポリイ
ソシアネート化合物とから合成される末端にイソシアネ
ート基を有するウレタンプレポリマーを基材とする、湿
気硬化性の一液型もしくは主剤と硬化剤とからなる二液
型のウレタン樹脂組成物であって、繰り返し単位として
のオキシエチレンを40mol%以上含むポリオールとポリ
イソシアネートとを反応して得られるウレタンプレポリ
マーを基材とするものである。
ついて詳細に説明する。本発明の水膨潤性ウレタン組成
物は、ポリオキシアルキレングリコールいわゆるポリエ
ーテルポリオール(以下、ポリオールとする)とポリイ
ソシアネート化合物とから合成される末端にイソシアネ
ート基を有するウレタンプレポリマーを基材とする、湿
気硬化性の一液型もしくは主剤と硬化剤とからなる二液
型のウレタン樹脂組成物であって、繰り返し単位として
のオキシエチレンを40mol%以上含むポリオールとポリ
イソシアネートとを反応して得られるウレタンプレポリ
マーを基材とするものである。
【0011】ここで、本発明において、オキシエチレン
を40mol%以上とは、本発明の水膨潤性ウレタン組成物
中のウレタンプレポリマーを構成する全てのポリオール
の総計中で、オキシエチレン量が40mol%以上であるこ
とを示す。すなわち、一液型のウレタンプレポリマーで
あれば、ウレタンプレポリマーを構成するポリオール中
のオキシエチレンが40mol%以上であることを、二液型
のウレタンプレポリマーであれば、主剤となるウレタン
プレポリマーを構成するポリオール中のオキシエチレン
量と、硬化剤にポリオール類を用いた場合は、そのポリ
オール中のオキシエチレン量との平均が40mol%以上で
あることを、それぞれ示す。さらに、例えば、オキシエ
チレンを全く含まないポリオールを併用して合成された
ウレタンプレポリマーを用いる場合や、オキシエチレン
を全く含まないウレタンプレポリマーを併用(ブレン
ド)する場合であれば、水膨潤性ウレタン組成物を構成
するウレタンプレポリマーにおける、全ポリオールのオ
キシエチレン量の平均が40mol%以上であることを示
す。
を40mol%以上とは、本発明の水膨潤性ウレタン組成物
中のウレタンプレポリマーを構成する全てのポリオール
の総計中で、オキシエチレン量が40mol%以上であるこ
とを示す。すなわち、一液型のウレタンプレポリマーで
あれば、ウレタンプレポリマーを構成するポリオール中
のオキシエチレンが40mol%以上であることを、二液型
のウレタンプレポリマーであれば、主剤となるウレタン
プレポリマーを構成するポリオール中のオキシエチレン
量と、硬化剤にポリオール類を用いた場合は、そのポリ
オール中のオキシエチレン量との平均が40mol%以上で
あることを、それぞれ示す。さらに、例えば、オキシエ
チレンを全く含まないポリオールを併用して合成された
ウレタンプレポリマーを用いる場合や、オキシエチレン
を全く含まないウレタンプレポリマーを併用(ブレン
ド)する場合であれば、水膨潤性ウレタン組成物を構成
するウレタンプレポリマーにおける、全ポリオールのオ
キシエチレン量の平均が40mol%以上であることを示
す。
【0012】周知のように、ポリオールとは、エチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド等のアルキレンオキサイドの1種もしくは2種以上
を、2個以上の活性水素を有する化合物に付加重合させ
て合成することができる。従って、ポリオール中におけ
るオキシエチレン(−CH2 −CH2 −O−)の量は、
ポリオールの合成に用いるエチレンオキサイドの量比に
よって0〜100mol%まで調整することが可能である。
オキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド等のアルキレンオキサイドの1種もしくは2種以上
を、2個以上の活性水素を有する化合物に付加重合させ
て合成することができる。従って、ポリオール中におけ
るオキシエチレン(−CH2 −CH2 −O−)の量は、
ポリオールの合成に用いるエチレンオキサイドの量比に
よって0〜100mol%まで調整することが可能である。
【0013】ここで、ポリオール中におけるオキシエチ
レン含有量の増大に伴い、ウレタン組成物の水膨潤性は
大きくなるが、本発明においては、オキシエチレンを4
0mol%以上含むポリオールを用いる。オキシエチレンの
含有量が40mol%未満では、十分な水膨潤性を得ること
ができない、水膨潤度が体積変化率で40%以下となり
用途に応じた十分な止水効果あるいは吸水効果を得るこ
とができない等の点で不都合が生じる。また、オキシエ
チレン含有量の低下と共に、水膨潤速度が遅くなり、例
えば、飽和に達するまで3日以上を要する等の点でも不
都合を生じる。本発明においては、特に、オキシエチレ
ンを40〜80mol%含むポリオールが好適に利用され
る。
レン含有量の増大に伴い、ウレタン組成物の水膨潤性は
大きくなるが、本発明においては、オキシエチレンを4
0mol%以上含むポリオールを用いる。オキシエチレンの
含有量が40mol%未満では、十分な水膨潤性を得ること
ができない、水膨潤度が体積変化率で40%以下となり
用途に応じた十分な止水効果あるいは吸水効果を得るこ
とができない等の点で不都合が生じる。また、オキシエ
チレン含有量の低下と共に、水膨潤速度が遅くなり、例
えば、飽和に達するまで3日以上を要する等の点でも不
都合を生じる。本発明においては、特に、オキシエチレ
ンを40〜80mol%含むポリオールが好適に利用され
る。
【0014】2個以上の活性水素を有する化合物として
は、ポリオールの合成に利用される公知の化合物が各種
利用可能であり、例えば、多価アルコール、アミン類、
アルカノールアミン類、多価フェノール類等があげら
れ、多価アルコールとしては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール、ジエチレングリ
コール、グリセリン、ヘキサントリオール、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール等が、アミン類と
しては、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等
が、アルカノールアミン類としては、エタノールアミ
ン、プロパノールアミン等が、また、多価フェノール類
としては、レゾルシン、ビスフェノール類等があげられ
る。
は、ポリオールの合成に利用される公知の化合物が各種
利用可能であり、例えば、多価アルコール、アミン類、
アルカノールアミン類、多価フェノール類等があげら
れ、多価アルコールとしては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール、ジエチレングリ
コール、グリセリン、ヘキサントリオール、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール等が、アミン類と
しては、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等
が、アルカノールアミン類としては、エタノールアミ
ン、プロパノールアミン等が、また、多価フェノール類
としては、レゾルシン、ビスフェノール類等があげられ
る。
【0015】このようにして合成されるポリオールは、
用いる原料によって2官能以上の多官能ポリオールが合
成可能であるが、本発明においては、硬化後の水膨潤性
ウレタン組成物の柔軟性等の点で、2官能(ジオール)
もしくは3官能(トリオール)のポリオールが好ましく
利用され、中でも特に、分子量1000〜7000のも
のが好適に利用される。
用いる原料によって2官能以上の多官能ポリオールが合
成可能であるが、本発明においては、硬化後の水膨潤性
ウレタン組成物の柔軟性等の点で、2官能(ジオール)
もしくは3官能(トリオール)のポリオールが好ましく
利用され、中でも特に、分子量1000〜7000のも
のが好適に利用される。
【0016】本発明の水膨潤性ウレタン組成物におい
て、このようなオキシエチレンを40mol%以上含むポリ
オールと反応させるポリイソシアネートとしては、通常
のポリウレタン樹脂の製造に用いられる種々のものが使
用可能である。具体的には、2,4−トリレンジイソシ
アネート、2,6−トリレンジイソシアネート、フェニ
レンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、ナフチ
レン−1,5−ジイソシアネート、およびこれらに水添
した化合物、エチレンジイソシアネート、プロピレンジ
イソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、1−メチル−2,4−ジイソシアネートシクロ
ヘキサン、1−メチル−2,6−ジイソシアネートシク
ロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、トリフェニルメタントリイソシアネート等が挙げら
れる。これらのポリイソシアネート化合物は、1種単独
でも、2種以上を併用してもよい。
て、このようなオキシエチレンを40mol%以上含むポリ
オールと反応させるポリイソシアネートとしては、通常
のポリウレタン樹脂の製造に用いられる種々のものが使
用可能である。具体的には、2,4−トリレンジイソシ
アネート、2,6−トリレンジイソシアネート、フェニ
レンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、ナフチ
レン−1,5−ジイソシアネート、およびこれらに水添
した化合物、エチレンジイソシアネート、プロピレンジ
イソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、1−メチル−2,4−ジイソシアネートシクロ
ヘキサン、1−メチル−2,6−ジイソシアネートシク
ロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、トリフェニルメタントリイソシアネート等が挙げら
れる。これらのポリイソシアネート化合物は、1種単独
でも、2種以上を併用してもよい。
【0017】本発明において、このようにして得られる
末端イソシアネート型ポリウレタンプレポリマーは、イ
ソシアネート基を1〜10重量%とするのが好ましい。
イソシアネート基の含有量をこの範囲とすることによ
り、イソシアネート基が過剰になることによる反応(硬
化)速度の上昇、貯蔵安定性の低下、毒性の向上、硬化
時の発泡等を好適に防止することができ、また、イソシ
アネート基が少なすぎることに起因する硬化不足、およ
びそれによる硬化物の強度低下等の機械的特性の低下等
を好適に防止することができる。好ましくは、イソシア
ネート基は1〜5重量%である。また、一液型ウレタン
組成物の場合は、発泡を押さえるために、上記の範囲内
でイソシアネート基を低くするのが好ましい。
末端イソシアネート型ポリウレタンプレポリマーは、イ
ソシアネート基を1〜10重量%とするのが好ましい。
イソシアネート基の含有量をこの範囲とすることによ
り、イソシアネート基が過剰になることによる反応(硬
化)速度の上昇、貯蔵安定性の低下、毒性の向上、硬化
時の発泡等を好適に防止することができ、また、イソシ
アネート基が少なすぎることに起因する硬化不足、およ
びそれによる硬化物の強度低下等の機械的特性の低下等
を好適に防止することができる。好ましくは、イソシア
ネート基は1〜5重量%である。また、一液型ウレタン
組成物の場合は、発泡を押さえるために、上記の範囲内
でイソシアネート基を低くするのが好ましい。
【0018】なお、本発明の水膨潤性ウレタン組成物に
おいては、用途等に対応した性能付与のため、必要に応
じて、PTMG(ポリテトラメチレングリコール)、P
CL(ポリカプロラクトン)、アジペート系ポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール、末端水酸基ポリブタ
ジエン、ヒマシ油系ポリオール等で変性したポリオール
を用いたウレタンプレポリマーを使用してもよく、ま
た、これらのポリオールからなるウレタンプレポリマー
を併用してもよい。さらに、ポリオール中にオキシエチ
レンを40mol%以上(あるいは以下)含有するウレタン
プレポリマーを複数種併用してもよい。
おいては、用途等に対応した性能付与のため、必要に応
じて、PTMG(ポリテトラメチレングリコール)、P
CL(ポリカプロラクトン)、アジペート系ポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール、末端水酸基ポリブタ
ジエン、ヒマシ油系ポリオール等で変性したポリオール
を用いたウレタンプレポリマーを使用してもよく、ま
た、これらのポリオールからなるウレタンプレポリマー
を併用してもよい。さらに、ポリオール中にオキシエチ
レンを40mol%以上(あるいは以下)含有するウレタン
プレポリマーを複数種併用してもよい。
【0019】本発明の水膨潤性ウレタン組成物は、この
ようなウレタンプレポリマーに、可塑剤として下記式
[1]で示されるポリオキシアルキレングリコールジベ
ンゾエートを配合してなることを、その基本構成とす
る。
ようなウレタンプレポリマーに、可塑剤として下記式
[1]で示されるポリオキシアルキレングリコールジベ
ンゾエートを配合してなることを、その基本構成とす
る。
【化6】 (上記式[1]において、R1 は側鎖を有してもよい炭
素数2〜4のアルキレン基を示し、lは1〜5の整数で
ある。)
素数2〜4のアルキレン基を示し、lは1〜5の整数で
ある。)
【0020】前述のように、ポリオール中にオキシエチ
レンを40mol%以上含有するウレタンプレポリマーに、
DOP等の通常の可塑剤を配合すると、貯蔵中の層分離
や硬化後に可塑剤のブリードが発生する等の問題があ
る。
レンを40mol%以上含有するウレタンプレポリマーに、
DOP等の通常の可塑剤を配合すると、貯蔵中の層分離
や硬化後に可塑剤のブリードが発生する等の問題があ
る。
【0021】一般的に可塑剤を分類すると、フタル酸エ
ステル系、フタル酸混基エステル系、脂肪酸二塩基酸エ
ステル系、グリコールエステル系、脂肪酸エステル系、
リン酸エステル系、エポキシ可塑剤系、その他に大別す
ることができる。本発明者は、ポリオール中にオキシエ
チレンを40mol%以上含有するウレタンプレポリマーに
添加した際に、前記問題が生じない可塑剤について鋭意
検討を重ねた結果、グリコールエステル系の化合物が最
も適していることを見出した。さらに検討を続けるうち
に、前記式[1]で示されるポリオキシアルキレングリ
コールジベンゾエートがポリオール中にオキシエチレン
を40mol%以上含有するウレタンプレポリマーの可塑剤
として作用し、良好な可塑効果を得られることを見出
し、さらに、これを可塑剤として用いることにより、貯
蔵中の層分離および硬化後のブリードも発生しないこと
を見出した。しかも、このポリオキシアルキレングリコ
ールジベンゾエートは、高オキシエチレン含有ウレタン
プレポリマー100重量部に対して20重量部以上添加
した際であっても、貯蔵中の層分離および硬化後のブリ
ードを発生しない。従って、用途に応じた十分な可塑性
を有する水膨潤性ウレタン組成物を実現することができ
る。
ステル系、フタル酸混基エステル系、脂肪酸二塩基酸エ
ステル系、グリコールエステル系、脂肪酸エステル系、
リン酸エステル系、エポキシ可塑剤系、その他に大別す
ることができる。本発明者は、ポリオール中にオキシエ
チレンを40mol%以上含有するウレタンプレポリマーに
添加した際に、前記問題が生じない可塑剤について鋭意
検討を重ねた結果、グリコールエステル系の化合物が最
も適していることを見出した。さらに検討を続けるうち
に、前記式[1]で示されるポリオキシアルキレングリ
コールジベンゾエートがポリオール中にオキシエチレン
を40mol%以上含有するウレタンプレポリマーの可塑剤
として作用し、良好な可塑効果を得られることを見出
し、さらに、これを可塑剤として用いることにより、貯
蔵中の層分離および硬化後のブリードも発生しないこと
を見出した。しかも、このポリオキシアルキレングリコ
ールジベンゾエートは、高オキシエチレン含有ウレタン
プレポリマー100重量部に対して20重量部以上添加
した際であっても、貯蔵中の層分離および硬化後のブリ
ードを発生しない。従って、用途に応じた十分な可塑性
を有する水膨潤性ウレタン組成物を実現することができ
る。
【0022】前記[1]で示されるポリオキシアルキレ
ングリコールジベンゾエートにおいて、R1 は側鎖を有
してもよい炭素数2〜4のアルキレン基である。特に、
エチレン系のアルキレン基が好ましく、エチレン基、側
鎖としてメチル基を有するエチレン基(プロピレン)、
側鎖としてエチル基を有するエチレン基(ブチレン)が
好適に例示される。なお、ポリオキシアルキレングリコ
ールジベンゾエート中の繰り返し単位におけるR1 は、
互いに同じものでも異なるものであってもよい。ポリオ
ール中のオキシエチレン含有量が高くなるにしたがって
R1 の炭素数の少ないポリオキシアルキレングリコール
ジベンゾエートを用いるのが好ましく、同含有量が低く
なるにしたがって、R1 の炭素数が多いものを用いるの
が好ましい。
ングリコールジベンゾエートにおいて、R1 は側鎖を有
してもよい炭素数2〜4のアルキレン基である。特に、
エチレン系のアルキレン基が好ましく、エチレン基、側
鎖としてメチル基を有するエチレン基(プロピレン)、
側鎖としてエチル基を有するエチレン基(ブチレン)が
好適に例示される。なお、ポリオキシアルキレングリコ
ールジベンゾエート中の繰り返し単位におけるR1 は、
互いに同じものでも異なるものであってもよい。ポリオ
ール中のオキシエチレン含有量が高くなるにしたがって
R1 の炭素数の少ないポリオキシアルキレングリコール
ジベンゾエートを用いるのが好ましく、同含有量が低く
なるにしたがって、R1 の炭素数が多いものを用いるの
が好ましい。
【0023】lは1〜5の整数である。lが大きくなる
に応じて、ブリード防止効果は高くなるが、粘度が高く
なり、かつ可塑化効果が減少する傾向にある。ここで、
lが5を超えると、粘度上昇および可塑化効果の減少が
大きくなってしまい、実用上問題が生じるため、本発明
においては、lが1〜5のポリオキシアルキレングリコ
ールジベンゾエートを用いる。特に、ブリード発生の防
止効果、粘度、可塑化効果のバランス等の点で、lが2
もしくは3のポリオキシアルキレングリコールジベンゾ
エートを用いるのが好ましい。
に応じて、ブリード防止効果は高くなるが、粘度が高く
なり、かつ可塑化効果が減少する傾向にある。ここで、
lが5を超えると、粘度上昇および可塑化効果の減少が
大きくなってしまい、実用上問題が生じるため、本発明
においては、lが1〜5のポリオキシアルキレングリコ
ールジベンゾエートを用いる。特に、ブリード発生の防
止効果、粘度、可塑化効果のバランス等の点で、lが2
もしくは3のポリオキシアルキレングリコールジベンゾ
エートを用いるのが好ましい。
【0024】このようなポリオキシアルキレングリコー
ルジベンゾエートとしては、具体的には、ジエチレング
リコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジベ
ンゾエート、ジプロピレングリコールジベンゾエート、
トリプロピレングリコールジベンゾエート等が好適に例
示され、公知の方法で合成したものや、市販されている
各種のものを用いればよい。
ルジベンゾエートとしては、具体的には、ジエチレング
リコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジベ
ンゾエート、ジプロピレングリコールジベンゾエート、
トリプロピレングリコールジベンゾエート等が好適に例
示され、公知の方法で合成したものや、市販されている
各種のものを用いればよい。
【0025】本発明の水膨潤性ウレタン組成物において
は、このようなポリオキシアルキレングリコールジベン
ゾエートは、1種のみを添加するものであってもよく、
あるいは複数種を併用してもよい。例えば、水膨潤性ウ
レタン組成物の特性がウレタンプレポリマーの種類や添
加剤等に影響を受ける場合、一例として、ポリオール中
のオキシエチレンが0mol%のウレタンプレポリマーをブ
レンドする場合であれば、前述のように、オキシエチレ
ン含有量が低い場合にはR1 の炭素数が多いポリオキシ
アルキレングリコールジベンゾエートを用いるのが好ま
しいので、ジエチレングリコールジベンゾエートとジプ
ロピレングリコールジベンゾエートとを併用してもよ
い。また、この場合には、繰り返し単位中のR1 が互い
に異なるR1 としてエチレンとプロピレンとを有するエ
チレンプロピレングリコールジベンゾエートを用いても
よい。
は、このようなポリオキシアルキレングリコールジベン
ゾエートは、1種のみを添加するものであってもよく、
あるいは複数種を併用してもよい。例えば、水膨潤性ウ
レタン組成物の特性がウレタンプレポリマーの種類や添
加剤等に影響を受ける場合、一例として、ポリオール中
のオキシエチレンが0mol%のウレタンプレポリマーをブ
レンドする場合であれば、前述のように、オキシエチレ
ン含有量が低い場合にはR1 の炭素数が多いポリオキシ
アルキレングリコールジベンゾエートを用いるのが好ま
しいので、ジエチレングリコールジベンゾエートとジプ
ロピレングリコールジベンゾエートとを併用してもよ
い。また、この場合には、繰り返し単位中のR1 が互い
に異なるR1 としてエチレンとプロピレンとを有するエ
チレンプロピレングリコールジベンゾエートを用いても
よい。
【0026】本発明において、このようなポリオキシア
ルキレングリコールジベンゾエートの配合量には特に限
定はないが、好ましくはウレタンプレポリマー100重
量部に対して10〜90重量部、より好ましくは30〜
90重量部、特に好ましくは40〜80重量部である。
ポリオキシアルキレングリコールジベンゾエートの配合
量を上記範囲にすることにより、水膨潤性ウレタン組成
物の用途に応じた十分な可塑化効果を得られると共に、
可塑剤の過配合による組成物中のウレタンプレポリマー
の濃度低下に起因する硬化物の強度低下等、水膨潤性ウ
レタン組成物の硬化物の機械的特性低下を確実に防止す
ることができる。
ルキレングリコールジベンゾエートの配合量には特に限
定はないが、好ましくはウレタンプレポリマー100重
量部に対して10〜90重量部、より好ましくは30〜
90重量部、特に好ましくは40〜80重量部である。
ポリオキシアルキレングリコールジベンゾエートの配合
量を上記範囲にすることにより、水膨潤性ウレタン組成
物の用途に応じた十分な可塑化効果を得られると共に、
可塑剤の過配合による組成物中のウレタンプレポリマー
の濃度低下に起因する硬化物の強度低下等、水膨潤性ウ
レタン組成物の硬化物の機械的特性低下を確実に防止す
ることができる。
【0027】このような本発明の水膨潤性ウレタン組成
物は、ウレタンパッキン等に好適に利用されるが、上記
必須成分に加え、必要に応じて、老化防止剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、顔料や染料等の着色剤、充填剤、軟
化剤、カーボンブラック等の補強剤等、各種の公知の添
加剤を各種配合してもよい。なお、本発明の水膨潤性ウ
レタン組成物には、前記可塑剤(ポリオキシアルキレン
グリコールジベンゾエート)に加え、DOP等の汎用の
可塑剤を、本発明の要旨を逸脱しない範囲で配合しても
よい。この場合、可塑剤の配合量は、全量でウレタンプ
レポリマー100重量部に対して10〜90重量部とす
るのが好ましい。
物は、ウレタンパッキン等に好適に利用されるが、上記
必須成分に加え、必要に応じて、老化防止剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、顔料や染料等の着色剤、充填剤、軟
化剤、カーボンブラック等の補強剤等、各種の公知の添
加剤を各種配合してもよい。なお、本発明の水膨潤性ウ
レタン組成物には、前記可塑剤(ポリオキシアルキレン
グリコールジベンゾエート)に加え、DOP等の汎用の
可塑剤を、本発明の要旨を逸脱しない範囲で配合しても
よい。この場合、可塑剤の配合量は、全量でウレタンプ
レポリマー100重量部に対して10〜90重量部とす
るのが好ましい。
【0028】水膨潤性ウレタン組成物は、揺変剤を配合
されて、シーリング材等として好適に利用される。本発
明の水膨潤性ウレタン組成物において、揺変剤として
は、従来の水膨潤性ウレタン組成物に配合される公知の
可塑剤が各種利用可能であるが、好ましくは、下記式
[2]〜式[4]で示される、有機珪素化合物が好適に
利用される。これらの式[2]〜式[4]で示される化
合物は、いずれも、ポリオール中にオキシエチレンを4
0mol%以上含有するウレタンプレポリマーおよびポリオ
キシアルキレングリコールジベンゾエートとの相溶性に
優れ、かつ本発明の水膨潤性ウレタン組成物に配合した
際の、組成物の安定性も十分に得ることができる。
されて、シーリング材等として好適に利用される。本発
明の水膨潤性ウレタン組成物において、揺変剤として
は、従来の水膨潤性ウレタン組成物に配合される公知の
可塑剤が各種利用可能であるが、好ましくは、下記式
[2]〜式[4]で示される、有機珪素化合物が好適に
利用される。これらの式[2]〜式[4]で示される化
合物は、いずれも、ポリオール中にオキシエチレンを4
0mol%以上含有するウレタンプレポリマーおよびポリオ
キシアルキレングリコールジベンゾエートとの相溶性に
優れ、かつ本発明の水膨潤性ウレタン組成物に配合した
際の、組成物の安定性も十分に得ることができる。
【0029】このような揺変剤として好適に利用される
有機珪素化合物としては、まず、下記式[2]で示され
る脂肪酸シリルエステルが例示される。
有機珪素化合物としては、まず、下記式[2]で示され
る脂肪酸シリルエステルが例示される。
【化7】
【0030】上記式[2]において、R2 は水素原子ま
たは炭素数1〜20の有機基を示し、R3 は炭素数1〜
20の有機基を示す。さらに、mは0〜4の整数であ
る。前記有機基中には、ハロゲン基、アルコキシ基、ニ
トリル基、酸アミド基、エステル基、エポキシ基などの
官能基を含み得る。R2 としては、ステアリル基が好適
に例示され、R3 としては、メチル基が好適に例示され
る。
たは炭素数1〜20の有機基を示し、R3 は炭素数1〜
20の有機基を示す。さらに、mは0〜4の整数であ
る。前記有機基中には、ハロゲン基、アルコキシ基、ニ
トリル基、酸アミド基、エステル基、エポキシ基などの
官能基を含み得る。R2 としては、ステアリル基が好適
に例示され、R3 としては、メチル基が好適に例示され
る。
【0031】このような脂肪酸シリルエステルの合成方
法としては、一例として下記の方法が例示される。すな
わち、カルボン酸またはカルボン酸金属塩と、下記式で
示されるハロゲン化合物 SiR2 m X4-m (式中、R2 およびmは上述と同じ。Xはハロゲン原子
を示す。) とにより合成することができる。
法としては、一例として下記の方法が例示される。すな
わち、カルボン酸またはカルボン酸金属塩と、下記式で
示されるハロゲン化合物 SiR2 m X4-m (式中、R2 およびmは上述と同じ。Xはハロゲン原子
を示す。) とにより合成することができる。
【0032】このような脂肪酸シリルエステルは、本出
願人による特願平5−311832号明細書に詳述され
ている。
願人による特願平5−311832号明細書に詳述され
ている。
【0033】また、揺変剤としては、式[3]で示され
る末端ポリオキシアルクキレン変性ポリシロキサンも好
適に利用される。
る末端ポリオキシアルクキレン変性ポリシロキサンも好
適に利用される。
【化8】
【0034】上記式[3]で示されるポリシロキサン
は、化合物中に−SiO−結合(シロキサン結合)を有
するものであり、通常、シランジオールまたはシラント
リオールを脱水する方法、あるいはジハロゲンシランま
たはトリハロゲンシランの加水分解、縮合によって製造
される。シラノール、ハロゲンシランの種類、反応条件
によって直鎖状、環状、網状構造を有するポリシロキサ
ンが形成されるが、直鎖状であることが好ましい。
は、化合物中に−SiO−結合(シロキサン結合)を有
するものであり、通常、シランジオールまたはシラント
リオールを脱水する方法、あるいはジハロゲンシランま
たはトリハロゲンシランの加水分解、縮合によって製造
される。シラノール、ハロゲンシランの種類、反応条件
によって直鎖状、環状、網状構造を有するポリシロキサ
ンが形成されるが、直鎖状であることが好ましい。
【0035】上記式[3]で示されるポリシロキサンに
おいて、R4 およびR5 は、同じでも互いに異なるもの
であってもよく、メチル基またはフェニル基であり、好
ましくはメチル基である。また、R6 は水素原子、水酸
基またはR8 (CH(R9 )CH2 O)0 −R10−で示
される基、R7 は水素原子またはR11(CH(R12)C
H2 O)p −R13−で示される基である。ここで、R8
およびR11は、水素原子、水酸基またはアルキルオキシ
基、R9 およびR12は水素原子またはメチル基、R10お
よびR11は、炭素数1〜3のアルキレン基をそれぞれ示
し、R8 およびR11は、メトキシ基であることが好まし
く、R9 およびR12は水素原子、R10およびR13炭素数
3のプロピレンであることが好ましい。なお、R10およ
びR13は、存在しなくてもよい。すなわち、このポリシ
ロキサンは、両末端がSi−OHであってもよく、ある
いは、いずれか一方の末端、あるいは両末端がポリオキ
シアルキレン変性されていてもよい。さらに、nは1〜
200の整数である。oおよびpは0または1〜100
の整数であり、特に、10〜100であるときに効果が
著しい。
おいて、R4 およびR5 は、同じでも互いに異なるもの
であってもよく、メチル基またはフェニル基であり、好
ましくはメチル基である。また、R6 は水素原子、水酸
基またはR8 (CH(R9 )CH2 O)0 −R10−で示
される基、R7 は水素原子またはR11(CH(R12)C
H2 O)p −R13−で示される基である。ここで、R8
およびR11は、水素原子、水酸基またはアルキルオキシ
基、R9 およびR12は水素原子またはメチル基、R10お
よびR11は、炭素数1〜3のアルキレン基をそれぞれ示
し、R8 およびR11は、メトキシ基であることが好まし
く、R9 およびR12は水素原子、R10およびR13炭素数
3のプロピレンであることが好ましい。なお、R10およ
びR13は、存在しなくてもよい。すなわち、このポリシ
ロキサンは、両末端がSi−OHであってもよく、ある
いは、いずれか一方の末端、あるいは両末端がポリオキ
シアルキレン変性されていてもよい。さらに、nは1〜
200の整数である。oおよびpは0または1〜100
の整数であり、特に、10〜100であるときに効果が
著しい。
【0036】両末端がSi−OHポリシロキサンである
市販品としては、RF−5000S(信越化学社製)が
ある。この場合、R4 およびR5 はメチル基であり、R
6 およびR7 は水素原子である。lは、約450であ
る。
市販品としては、RF−5000S(信越化学社製)が
ある。この場合、R4 およびR5 はメチル基であり、R
6 およびR7 は水素原子である。lは、約450であ
る。
【0037】このような末端ポリオキシアルクキレン変
性ポリシロキサンは、本出願人による特願平5−310
504号明細書に詳述されている。
性ポリシロキサンは、本出願人による特願平5−310
504号明細書に詳述されている。
【0038】さらに、揺変剤としては、式[4]で示さ
れる脂肪酸エステル変性シリコンオイルも好適に例示さ
れる。
れる脂肪酸エステル変性シリコンオイルも好適に例示さ
れる。
【化9】
【0039】上記式[4]において、上式において、R
14、R15、R16は、同じでも互いに異なるものであって
もよく、メチル基またはフェニル基を示す。R17はアル
キル基を示す。R18はアルキレン基を示す。ただし、こ
のアルキレン基は存在しなくてもよく、直接Si原子と
O原子が結合していてもよい。すなわち、sは0または
正の整数であり、s=0のときはアルキレン基R18が存
在しないことを示し、s=正の整数のときはアルキレン
基R18が存在することを示す。qおよびmは繰り返し単
位数を示す。
14、R15、R16は、同じでも互いに異なるものであって
もよく、メチル基またはフェニル基を示す。R17はアル
キル基を示す。R18はアルキレン基を示す。ただし、こ
のアルキレン基は存在しなくてもよく、直接Si原子と
O原子が結合していてもよい。すなわち、sは0または
正の整数であり、s=0のときはアルキレン基R18が存
在しないことを示し、s=正の整数のときはアルキレン
基R18が存在することを示す。qおよびmは繰り返し単
位数を示す。
【0040】このようなシリコーンオイルは、それ自体
公知の物質であり、その中の1部は市販されており、例
えば、信越化学工業社より商品名KF−910、X−2
2−800またはX−22−715として販売されてお
り、好ましく用いることができる。
公知の物質であり、その中の1部は市販されており、例
えば、信越化学工業社より商品名KF−910、X−2
2−800またはX−22−715として販売されてお
り、好ましく用いることができる。
【0041】本発明の水膨潤性ウレタン組成物におい
て、これらの揺変剤は単独で使用してもよく、あるい
は、複数を併用してもよい。なお、揺変剤の添加量には
特に限定はないが、ウレタンプレポリマー100重量部
に対して、合計で0.1〜20重量部とするのが好まし
い。揺変剤の添加量をこの範囲とすることにより、用途
に応じた良好な揺変性を実現でき、かつ揺変剤の過配合
による組成物中のウレタンプレポリマーの濃度低下に起
因する組成物の硬化物の機械的特性低下を防止でき、か
つ経済的にも有利である。また、揺変剤の配合量を1重
量部以上とすることにより、上記点でより好ましい結果
を得ることができる。
て、これらの揺変剤は単独で使用してもよく、あるい
は、複数を併用してもよい。なお、揺変剤の添加量には
特に限定はないが、ウレタンプレポリマー100重量部
に対して、合計で0.1〜20重量部とするのが好まし
い。揺変剤の添加量をこの範囲とすることにより、用途
に応じた良好な揺変性を実現でき、かつ揺変剤の過配合
による組成物中のウレタンプレポリマーの濃度低下に起
因する組成物の硬化物の機械的特性低下を防止でき、か
つ経済的にも有利である。また、揺変剤の配合量を1重
量部以上とすることにより、上記点でより好ましい結果
を得ることができる。
【0042】本発明の水膨潤性ウレタン組成物は、通常
のウレタン組成物と同様の製造方法、すなわち、上記の
必須成分および所望により配合される任意成分をそれ自
体公知の混合装置、例えば真空装置付きのプラネタリー
ミキサーを用いて混合することにより製造することがで
きる。このように製造された組成物は、空気中の水と遮
断されて貯蔵される。このような本発明の水膨潤性ウレ
タン組成物のうち、前述のように、揺変剤を配合された
ものは、建築用シーリング材、目地材、矢板鋼板シール
材、コンクリート打継用止水シーリング材、陶管継ぎシ
ーリング材、亀裂漏水の止水シーリング材などの一次シ
ールや二次シール、屋上防水材の端部等の用途に好適に
利用される。また、揺変剤を配合されない本発明の水膨
潤性ウレタン組成物は、一般止水パッキン、プライマ
ー、シールドパッキン、屋上防水材アンカー用パッキ
ン、目地材、窓枠シール材、露結水吸収材(壁用、窓
用)、農業用保湿材、ペレット状や粉体状に成形されて
土壌改質材、室温放水性を利用して各種保水材、各種吸
水材等に好適に利用される。
のウレタン組成物と同様の製造方法、すなわち、上記の
必須成分および所望により配合される任意成分をそれ自
体公知の混合装置、例えば真空装置付きのプラネタリー
ミキサーを用いて混合することにより製造することがで
きる。このように製造された組成物は、空気中の水と遮
断されて貯蔵される。このような本発明の水膨潤性ウレ
タン組成物のうち、前述のように、揺変剤を配合された
ものは、建築用シーリング材、目地材、矢板鋼板シール
材、コンクリート打継用止水シーリング材、陶管継ぎシ
ーリング材、亀裂漏水の止水シーリング材などの一次シ
ールや二次シール、屋上防水材の端部等の用途に好適に
利用される。また、揺変剤を配合されない本発明の水膨
潤性ウレタン組成物は、一般止水パッキン、プライマ
ー、シールドパッキン、屋上防水材アンカー用パッキ
ン、目地材、窓枠シール材、露結水吸収材(壁用、窓
用)、農業用保湿材、ペレット状や粉体状に成形されて
土壌改質材、室温放水性を利用して各種保水材、各種吸
水材等に好適に利用される。
【0043】以上、本発明の水膨潤性ウレタン組成物に
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の例に限定はさ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の
改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の例に限定はさ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の
改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0044】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明
をより詳細に説明する。
をより詳細に説明する。
【0045】[実施例1]オキシエチレンを70mol%含
有する平均分子量3000の3官能ポリオール(EP−
505S 三井東圧社製)25重量部と、オキシエチレ
ンを80mol%含有する平均分子量3200の2官能ポリ
オール(ED−36 三井東圧社製)75重量部とをフ
ラスコに取り(平均オキシエチレン含有量78mol%)、
110℃で脱水した後、80℃に温度調整して、MDI
(ジフェニルメタンジイソシアネート)16重量部を添
加して約16時間反応させ、イソシアネート基を1.8
9重量%含有するウレタンプレポリマーを得た。
有する平均分子量3000の3官能ポリオール(EP−
505S 三井東圧社製)25重量部と、オキシエチレ
ンを80mol%含有する平均分子量3200の2官能ポリ
オール(ED−36 三井東圧社製)75重量部とをフ
ラスコに取り(平均オキシエチレン含有量78mol%)、
110℃で脱水した後、80℃に温度調整して、MDI
(ジフェニルメタンジイソシアネート)16重量部を添
加して約16時間反応させ、イソシアネート基を1.8
9重量%含有するウレタンプレポリマーを得た。
【0046】このウレタンプレポリマー100重量部
に、可塑剤としてトリエチレングリコールジベンゾエー
ト(TEDB)もしくはジオクチルフタレート(DO
P)、ならびに充填剤として脂肪酸エステル処理炭酸カ
ルシウム(シーレッツ200 丸尾カルシウム社製)を
下記表1に示される量配合し、さらに、前記式[2]で
示される揺変剤としてジステアロイルオキシジメチルシ
ランを5重量部、カラーや溶剤等のその他の任意成分を
26.5重量部、それぞれ配合し、真空混練を行って、
下記表1に示される各種の水膨潤性ウレタン組成物を製
造した。
に、可塑剤としてトリエチレングリコールジベンゾエー
ト(TEDB)もしくはジオクチルフタレート(DO
P)、ならびに充填剤として脂肪酸エステル処理炭酸カ
ルシウム(シーレッツ200 丸尾カルシウム社製)を
下記表1に示される量配合し、さらに、前記式[2]で
示される揺変剤としてジステアロイルオキシジメチルシ
ランを5重量部、カラーや溶剤等のその他の任意成分を
26.5重量部、それぞれ配合し、真空混練を行って、
下記表1に示される各種の水膨潤性ウレタン組成物を製
造した。
【0047】このようにして得られた各種の水膨潤性ウ
レタン組成物について、下記の各種の試験を行った。 <水膨潤度>得られた水膨潤性ウレタン組成物の2mm厚
硬化シートを作製して、JIS K7112−1980
(プラスチックの密度と比重の測定方法)のA法(水中
置換法)に準拠して吸水前の比重と吸水後の比重とを測
定し、これより体積変化率を算出することにより、水膨
潤度を測定した。なお、水膨潤度は水浸漬後経時で変化
して飽和に達するので、飽和状態に達した時点の水膨潤
度を水膨潤度とした。 <可塑剤のブリード>硬化して72時間経過した後の可
塑剤のブリードを目視および指感触によって確認した。
なお、ブリード物の定性分析は、ブリード物をヘラで採
取し、赤外線スペクトロメータで行った。若干でもブリ
ードが認められたものを×、ブリードが認められないも
のを○で評価した。 <水膨潤後の可塑剤のブリード>硬化した水膨潤性ウレ
タン組成物に水を膨潤させ、水膨潤度測定で水膨潤度が
飽和に達する時間(3日以内)で試験片を取り出した
後、可塑剤のブリードを目視および指感触によって確認
した。なお、ブリード物の定性分析は先と同様に行っ
た。若干でもブリードが認められたものを×、ブリード
が認められないものを○で評価した。 <揺変性試験>得られた水膨潤性ウレタン組成物につい
て、JIS A 5758に準拠して、35±2℃の温
度下におけるスランプを測定した。以上の結果を、下記
表1に併記する。
レタン組成物について、下記の各種の試験を行った。 <水膨潤度>得られた水膨潤性ウレタン組成物の2mm厚
硬化シートを作製して、JIS K7112−1980
(プラスチックの密度と比重の測定方法)のA法(水中
置換法)に準拠して吸水前の比重と吸水後の比重とを測
定し、これより体積変化率を算出することにより、水膨
潤度を測定した。なお、水膨潤度は水浸漬後経時で変化
して飽和に達するので、飽和状態に達した時点の水膨潤
度を水膨潤度とした。 <可塑剤のブリード>硬化して72時間経過した後の可
塑剤のブリードを目視および指感触によって確認した。
なお、ブリード物の定性分析は、ブリード物をヘラで採
取し、赤外線スペクトロメータで行った。若干でもブリ
ードが認められたものを×、ブリードが認められないも
のを○で評価した。 <水膨潤後の可塑剤のブリード>硬化した水膨潤性ウレ
タン組成物に水を膨潤させ、水膨潤度測定で水膨潤度が
飽和に達する時間(3日以内)で試験片を取り出した
後、可塑剤のブリードを目視および指感触によって確認
した。なお、ブリード物の定性分析は先と同様に行っ
た。若干でもブリードが認められたものを×、ブリード
が認められないものを○で評価した。 <揺変性試験>得られた水膨潤性ウレタン組成物につい
て、JIS A 5758に準拠して、35±2℃の温
度下におけるスランプを測定した。以上の結果を、下記
表1に併記する。
【0048】
【0049】[実施例2]オキシエチレンを70mol%含
有する平均分子量3000の3官能ポリオール(EP−
505S 三井東圧社製)25重量部と、オキシエチレ
ンを80mol%含有する平均分子量3200の2官能ポリ
オール(ED−36 三井東圧社製)28重量部と、平
均分子量3000のポリオキシプロピレングリコール
(Diol−3000 三井東圧社製)47重量部とをフラ
スコに取り(平均オキシエチレン含有量40mol%)、1
10℃で脱水した後、80℃に温度調整して、MDIを
15重量部を添加して約16時間反応させ、イソシアネ
ート基を1.83重量%含有するウレタンプレポリマー
を得た。
有する平均分子量3000の3官能ポリオール(EP−
505S 三井東圧社製)25重量部と、オキシエチレ
ンを80mol%含有する平均分子量3200の2官能ポリ
オール(ED−36 三井東圧社製)28重量部と、平
均分子量3000のポリオキシプロピレングリコール
(Diol−3000 三井東圧社製)47重量部とをフラ
スコに取り(平均オキシエチレン含有量40mol%)、1
10℃で脱水した後、80℃に温度調整して、MDIを
15重量部を添加して約16時間反応させ、イソシアネ
ート基を1.83重量%含有するウレタンプレポリマー
を得た。
【0050】このウレタンプレポリマー100重量部
に、可塑剤としてトリプロピレングリコールジベンゾエ
ート(TPDB)もしくはジオクチルセバケート(DO
S)、ならびに充填材として脂肪酸エステル処理炭酸カ
ルシウム(シーレッツ200丸尾カルシウム社製)を下
記表2に示される量配合し、さらに、前記式[2]で示
される揺変剤としてトリステアロイルオキシメチルシラ
ンを4重量部、カラーや溶剤等のその他の任意成分を2
6.5重量部、それぞれ配合し、真空混練を行って、下
記表2に示される各種の水膨潤性ウレタン組成物を製造
した。
に、可塑剤としてトリプロピレングリコールジベンゾエ
ート(TPDB)もしくはジオクチルセバケート(DO
S)、ならびに充填材として脂肪酸エステル処理炭酸カ
ルシウム(シーレッツ200丸尾カルシウム社製)を下
記表2に示される量配合し、さらに、前記式[2]で示
される揺変剤としてトリステアロイルオキシメチルシラ
ンを4重量部、カラーや溶剤等のその他の任意成分を2
6.5重量部、それぞれ配合し、真空混練を行って、下
記表2に示される各種の水膨潤性ウレタン組成物を製造
した。
【0051】このようにして得られた各種の水膨潤性ウ
レタン組成物について、前記実施例1と同様の試験を行
った。結果を下記表2に示す。
レタン組成物について、前記実施例1と同様の試験を行
った。結果を下記表2に示す。
【0052】
【0053】[実施例3]揺変剤をジステアロイルオキ
シジメチルシランから式[3]で示される末端ポリオキ
シアルキレン変性ポリシロキサン(RF−5000S
信越化学社製)に変更(発明例7)、あるいは式[4]
で示される脂肪酸エステル変性シリコンオイル(KF−
910 信越化学社製)に変更(発明例8)、もしくは
揺変剤を配合しない(発明例9)以外は、前記実施例1
の発明例2と基本的に同様にして、下記表3に示される
各種の水膨潤性ウレタン組成物を作製した。
シジメチルシランから式[3]で示される末端ポリオキ
シアルキレン変性ポリシロキサン(RF−5000S
信越化学社製)に変更(発明例7)、あるいは式[4]
で示される脂肪酸エステル変性シリコンオイル(KF−
910 信越化学社製)に変更(発明例8)、もしくは
揺変剤を配合しない(発明例9)以外は、前記実施例1
の発明例2と基本的に同様にして、下記表3に示される
各種の水膨潤性ウレタン組成物を作製した。
【0054】このようにして得られた各種の水膨潤性ウ
レタン組成物について、前記実施例1と同様の試験を行
った。結果を下記表3に示す。
レタン組成物について、前記実施例1と同様の試験を行
った。結果を下記表3に示す。
【0055】
【0056】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、オキシエチレン含有量が40mol%以上のポリオ
キシアルキレングリコールを用いた水膨潤性ウレタン組
成物であって、可塑剤のブリードがなく、これに起因す
るシーラントやパッキンのヤセや、環境汚染等の発生が
ない水膨潤性ウレタン組成物が実現できる。また、前記
所定の揺変剤を用いることにより、揺変性に優れ、かつ
貯蔵安定性も良好な水膨潤性ウレタン組成物を実現する
ことができる。
よれば、オキシエチレン含有量が40mol%以上のポリオ
キシアルキレングリコールを用いた水膨潤性ウレタン組
成物であって、可塑剤のブリードがなく、これに起因す
るシーラントやパッキンのヤセや、環境汚染等の発生が
ない水膨潤性ウレタン組成物が実現できる。また、前記
所定の揺変剤を用いることにより、揺変性に優れ、かつ
貯蔵安定性も良好な水膨潤性ウレタン組成物を実現する
ことができる。
Claims (4)
- 【請求項1】総オキシエチレン量が40mol%以上のポリ
オキシアルキレングリコールとポリイソシアネートとを
反応して得られるウレタンプレポリマー、および下記式
[1]で示されるポリオキシアルキレングリコールジベ
ンゾエートを含有することを特徴とする水膨潤性ウレタ
ン組成物。 【化1】 (上記式[1]において、R1 は側鎖を有してもよい炭
素数2〜4のアルキレン基を示し、lは1〜5の整数で
ある。) - 【請求項2】前記ウレタンプレポリマー100重量部に
対して、前記ポリオキシアルキレングリコールジベンゾ
エートを30重量部以上含有する請求項1に記載の水膨
潤性ウレタン組成物。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の水膨潤性ウレタ
ン組成物に、さらに揺変剤を含有する水膨潤性ウレタン
組成物。 - 【請求項4】前記揺変剤が、下記式[2]で示される脂
肪酸シリルエステル、下記式[3]で示される末端ポリ
オキシアルキレン変性ポリシロキサン、および式[4]
で示される脂肪酸エステル変性シリコンオイルから選択
される1以上である請求項3に記載の水膨潤性ウレタン
組成物。 【化2】 (上記式[2]において、R2 は水素原子または炭素数
1〜20の有機基を、R 3 は炭素数1〜20の有機基を
それぞれ示し、mは0〜4の整数である。) 【化3】 (上記式[3]において、R4 およびR5 は互いに同一
でも異なってもよく、メチル基またはフェニル基を、R
6 は水素原子、水酸基またはR8(CH(R9)CH 2 O)
o −R10−で示される基を、R7 は水素原子またはR11
(CH(R12)CH2 O)p −R13−で示される基を、
それぞれ示す。さらに、R8 およびR11は水素原子、水
酸基またはアルキルオキシ基を、R9 およびR12は水素
原子またはメチル基を、R10およびR13は炭素数1〜3
のアルキレン基を、それぞれ示す。ただし、R10および
R13は存在しなくてもよい。また、nは1〜200の整
数であり、oおよびpは0〜100の整数であり同一で
も異なってもよい。) 【化4】 (上記式[4]において、R14、R15およびR16は、互
いに同一でも異なってもよく、メチル基またはフェニル
基を、R17はアルキル基を、R18はアルキレン基を、そ
れぞれ示す。qおよびrは繰り返し単位数であり、sは
0または正の整数である。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12794695A JPH08319414A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 水膨潤性ウレタン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12794695A JPH08319414A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 水膨潤性ウレタン組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08319414A true JPH08319414A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=14972556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12794695A Withdrawn JPH08319414A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 水膨潤性ウレタン組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08319414A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003003153A (ja) * | 2001-06-25 | 2003-01-08 | Dainippon Ink & Chem Inc | 構造物亀裂封止材及びそれを用いる施工法 |
JP2006342651A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-12-21 | Mitsui Kagaku Sanshi Kk | 用・排水路用コンクリート構造物及びその補修方法 |
JP2021529236A (ja) * | 2018-06-28 | 2021-10-28 | エメラルド・カラマ・ケミカル・エルエルシーEmerald Kalama Chemical,LLC | 改善された反応性ポリウレタン系 |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP12794695A patent/JPH08319414A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003003153A (ja) * | 2001-06-25 | 2003-01-08 | Dainippon Ink & Chem Inc | 構造物亀裂封止材及びそれを用いる施工法 |
JP2006342651A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-12-21 | Mitsui Kagaku Sanshi Kk | 用・排水路用コンクリート構造物及びその補修方法 |
JP2021529236A (ja) * | 2018-06-28 | 2021-10-28 | エメラルド・カラマ・ケミカル・エルエルシーEmerald Kalama Chemical,LLC | 改善された反応性ポリウレタン系 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |