JPH083187A - ボロン酸から誘導された新規ペプチド化合物、その製造方法及びそれらを含む薬剤組成物 - Google Patents

ボロン酸から誘導された新規ペプチド化合物、その製造方法及びそれらを含む薬剤組成物

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JPH083187A
JPH083187A JP7154218A JP15421895A JPH083187A JP H083187 A JPH083187 A JP H083187A JP 7154218 A JP7154218 A JP 7154218A JP 15421895 A JP15421895 A JP 15421895A JP H083187 A JPH083187 A JP H083187A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(I) 【化31】 (式中、例えばR 1は、アセチル、R2 はベンジル、
R’2 は水素、Aは(N−シクロペンチル)アミノ−メ
チル、R3 は(イソチオウレイド)プロピル、B(OR
4 )OR5 はピナンジオールのボロン酸エステルであ
る)で示される化合物、その異性体、又は薬剤学的に許
容し得る酸若しくは塩基とのその付加塩。 【効果】 トリプシン様セリンプロテアーゼ、特にトロ
ンビンの阻害剤として選択的な活性を有し、また経口投
与によっても阻害活性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ボロン酸(boronic acid)のペプ
チド誘導体、その製造方法、それらを含有する薬剤組成
物、及びトリプシン様セリンプロテアーゼの阻害剤とし
てのその用途に関する。
【0002】セリンプロテアーゼの1つであるトロンビ
ンは、F. Toti ら(Sang, Thrombose, Vaisseaux, 4, 4
83-494, 1992)及びT.M. Reilly ら(Blood Coagulatio
n and Fibrinolysis, 3, 513-517, 1992)により示され
たように、凝固において最も重要な酵素であり、静脈及
び動脈血栓症の病理に中心的な役割を演じている。
【0003】抗血栓のアプローチは、現在の治療に比較
して、より有効で危険のない方法である。現在臨床開発
中であるトロンビンの直接の阻害剤は、ヘパリンよりも
全体的に有利である。しかし、これらの物質であるヒル
ジンやヒルローグ−1(hirulog-1) は、経口投与される
と活性を示さないという不利な点を有する。
【0004】更に、(D)Phe−Pro−Arg配列
を含有するペプチドはトロンビンの触媒部位の阻害剤で
あることが知られている(C. Kettner et al., J. Bio
l. Chem., 265(30), 18289-18297, 1990 )。
【0005】抗血栓活性を示すボロン酸のペプチド誘導
体は、既に文献に記載されている。これは、更に詳しく
は欧州特許第293,881 号及び欧州特許第471,651 号明細
書に記載されている化合物である。更に、M.A. Hussain
らは、Ac−(D)Phe−Pro−Arg−ボロン酸
(DUP714)がトロンビンの阻害剤であることを示
している(Peptides, 12, 1153-1154, 1991 )。
【0006】したがって、経口投与された時に、既に文
献に記載された化合物の、効力、選択性及び活性を上昇
させるために、セリンプロテアーゼの新規阻害剤を合成
することが特に興味深いことであった。
【0007】更に具体的には、本発明は、式(I):
【0008】
【化15】
【0009】(式中、R1 は、水素原子、直鎖若しくは
分岐鎖C1 −C6 アシル、直鎖若しくは分岐鎖C1 −C
6 アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、
フェノキシカルボニル又は直鎖若しくは分岐鎖C1 −C
6 アルキル基(非置換か、或は1つ以上のフェニル、カ
ルボキシル、直鎖若しくは分岐鎖C1 −C6 アルコキシ
カルボニル、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシカ
ルボニル又はモルホリノスルホニル基で置換されてい
る)、或はR6 SO2 −基(式中、R6 は、直鎖若しく
は分岐鎖C1 −C6 アルキル、ナフチル、フェニル、ベ
ンジル又はモルホリン基(ナフチル、フェニル又はベン
ジル基の各々は、それ自体場合により1つ以上のハロゲ
ン原子又は直鎖若しくは分岐鎖C1 −C6 アルキル、直
鎖若しくは分岐鎖C1 −C6 アルコキシ、トリハロメチ
ル、アミノ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノ基で
置換されていてもよい)を表す)を表し;R2 は、水素
原子、或は以下の基:フェニル、ベンジル(非置換か、
或はフェニル核に1つ以上のハロゲン原子又は直鎖若し
くは分岐鎖C1 −C6 アルキル、直鎖若しくは分岐鎖C
1 −C6 アルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、ニトロ又
はカルボキシル基で置換されている)、チエニルメチ
ル、ピリジルメチル、ジフェニルメチル、フルオレニ
ル、ナフチルメチル、ベンゾシクロブチル、(ジシクロ
プロピルメチル)メチル、インダニル、又は(C3 −C
7 シクロアルキル)メチル、の1つを表し;R’2 は、
水素原子を表すか;或はR2 とR’2 は、一緒になって
65 −CH=を表し;R3 は、以下の基:
【0010】
【化16】
【0011】(式中、1≦m≦6;Rは、水素原子又は
直鎖若しくは分岐鎖C1 −C6 アルキル基を表し;R’
は、直鎖又は分岐鎖C1 −C6 アルキル基を表し;X
は、イオウ原子又はアミノ基を表す)のいずれか1つを
表し;R4 及びR5 は、各々水素原子又は直鎖若しくは
分岐鎖C1 −C6 アルキル基を表すか;或は−B(OR
4 )OR5 は、ピナンジオールのボロン酸エステルを形
成し;そしてAは、以下の基:
【0012】
【化17】
【0013】(式中、nは、1又は2を表し;A2 は、
フェニル、インダニル、C3 −C7 シクロアルキル(非
置換か、又は1つ以上の直鎖若しくは分岐鎖C1 −C6
アルキル基で置換されている)、C3 −C7 シクロアル
ケニル、ビシクロ〔2.1.1〕ヘキシル又はビシクロ
〔2.2.1〕ヘプチル基、或は次式:
【0014】
【化18】
【0015】(式中、X及びYは、異なって、酸素若し
くはイオウ原子、又はNH若しくはCH2 基を表す)で
示される基を表す)を表す)で示される化合物、そのエ
ナンチオマー、ジアステレオマー若しくはエピマー、又
は薬剤学的に許容しうる酸若しくは塩基とのその付加塩
に関する。
【0016】本発明は、また、式(I)の誘導体の製造
方法に関するが、この方法においては式(II):
【0017】
【化19】
【0018】(式中、R’1 は、直鎖若しくは分岐鎖C
1 −C6 アシル、ベンジル、直鎖若しくは分岐鎖C1
6 アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル
又はフェノキシカルボニル基を表し;R2 及びR’2
は、式(I)と同義である)で示される保護アミノ酸
(場合により従来法の分離方法によりその異性体が分離
されていてもよい)を、式(III ):
【0019】
【化20】
【0020】(式中、Aは、式(I)と同義である)で
示される第2の保護アミノ酸(場合により従来法の分離
法によりその異性体が分離されていてもよい)とW. Koe
nig とR. Geiger (Ber., 103, 788, 1970)により記載
されたペプチド結合法に従って反応させて、式(IV):
【0021】
【化21】
【0022】(式中、R’1 、R2 、R’2 及びAは、
上記と同義である)で示される化合物を得て、接触水素
化又はケン化によりその酸性の官能基を脱保護して、式
(V):
【0023】
【化22】
【0024】(式中、R’1 、R2 、R’2 及びAは、
上記と同義である)で示される化合物を得て、無水媒体
中で1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下
N−ヒドロキシスクシンイミドと反応させて、式(V
I):
【0025】
【化23】
【0026】(式中、R’1 、R2 、R’2 及びAは、
上記と同義であり;そしてSucは、スクシンイミド基
を表す)で示される化合物を得て、塩基性媒体中でこれ
を式(VII ):
【0027】
【化24】
【0028】(式中、R’3 は、Br−(CH2m
(式中、mは式(I)と同義である)を表し、R’4
びR’5 は、各々直鎖又は分岐鎖C1 −C6 アルキル基
を表すか、或は−B(OR’4 )OR’5 は、ピナンジ
オールのボロン酸エステルを形成する)で示される化合
物と反応させて、式(VIII):
【0029】
【化25】
【0030】(式中、R’1 、R2 、R’2 、R’3
A、R’4 及びR’5 は、上記と同義である)で示され
る化合物を得て、これを、場合により置換されていてよ
いチオ尿素、又は適切に置換されたアミン誘導体を得る
のに適した化合物と反応させて、式(I)の化合物の特
定の場合である式(I/a):
【0031】
【化26】
【0032】(式中、R’1 、R2 、R3 、R’2
A、R’4 、R’5 、R及びmは、上記と同義である)
で示される化合物を得て、この式(I/a)の化合物
を、必要であればその末端アミン官能基を脱保護してか
ら、不活性媒体中で三塩化ホウ素により、式(I)の化
合物の特定の場合である式(I/b):
【0033】
【化27】
【0034】(式中、R1 、R2 、R’2 、A、及びR
3 は、式(I)と同義である)で示されるボロン酸に変
換して、式(I/a)又は式(I/b)の化合物を、場
合により従来法の精製方法により精製してもよく、必要
であれば従来法の分離方法によりそのエナンチオマーを
分離して、そして適宜これを薬剤学的に許容しうる酸又
は塩基との付加塩に変換することを特徴とする。
【0035】塩酸、臭化水素酸、硫酸、ホスホン酸、酢
酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、
コハク酸、グルタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイン
酸、クエン酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸、シ
ョウノウ酸、シュウ酸及び同様の酸が薬剤学的に許容し
うる酸として例示されるが、これらに限定されない。
【0036】水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、重炭
酸ナトリウムなどが薬剤学的に許容しうる塩基として例
示されるが、これらに限定されない。
【0037】式(VII )の化合物は、M.W. Rathke ら
(J. Organomet. Chem., 122, 145-149, 1976 )により
記載された方法により、式(IX):
【0038】
【化28】
【0039】(式中、R’4 及びR’5 は、上記と同義
である)で示される化合物から得られるが、これは式
(IX)の化合物を、式(X):
【0040】
【化29】
【0041】(式中、R’3 は、上記と同義である)で
示される有機マグネシウム化合物と反応させて、式(X
I):
【0042】
【化30】
【0043】(式中、R’3 、R’4 及びR’5 は、上
記と同義である)で示される化合物を得て、これをn−
ブチルリチウムの存在下で1,1,1,3,3,3−ヘ
キサメチルジシラザン(HMDS)と反応させて、その
後酸性媒体中で処理して得られる。
【0044】式(XI)の化合物は、D.S. Matteson ら
(Organometallics, 3, 1284-1288, 1984 )やW. Rathk
e ら(J. Biol. Chem., 265(30), 18289-18297, 1990)
により記載された方法によっても得られる。
【0045】新規であるという事実以外に、本発明の化
合物は、特に有利な薬理学的性質を示す。
【0046】これらは、他の凝固のセリンプロテアーゼ
と比較すると、トロンビンに対して高い選択性を示す、
トリプシン様セリンプロテアーゼの強力な阻害剤であ
る。更に、これらは参照化合物DUP714よりも経口
投与された時に高い活性を有する。
【0047】したがってこれらの性質により、これら
は、安定性又は不安定性アンギナ、血栓症由来の及び/
又は血栓症合併を増大させる疾患の治療、並びに心筋梗
塞及び静脈又は動脈血栓症の治療又は防止に有用であ
る。
【0048】これらは、血栓溶解剤(thrombolytic agen
t)との治療的組合せで使用することもできる。
【0049】本発明は、また、活性成分として、少なく
とも1つの式(I)の化合物を、1つ以上の不活性で非
毒性でかつ適切な賦形剤と共に含有する薬剤組成物に関
する。こうして得られる薬剤組成物は種々の形で提供さ
れ、最も有利なものとしては、錠剤、被覆錠剤、ゼラチ
ンカプセル、坐剤、飲用懸濁液などである。
【0050】有用な薬量は、疾患の性質と重篤度、投与
の経路に依存して、そして患者の年齢と体重に応じて適
用される。この薬量は、1回以上の服用で毎日1〜50
0mgの範囲で変化する。
【0051】以下の実施例は、本発明を説明するもので
あるが、なんら本発明を限定するものではない。
【0052】使用した出発物質は、既知であるか又は既
知方法により調製される出発物質である。
【0053】調製Aは、本発明の化合物の調製に有用な
合成中間体を与える。
【0054】実施例に記載される化合物の構造及びその
中間体の構造は、通常の分光学的方法により確認され
た。
【0055】調製A:(+)−α−ピナンジオール=
(R)−1−アミノ−4−ブロモブチルボロン酸=エス
テル・塩酸塩 C. Kettnerら(J. Biol. Chem., 265(30), 18289-1829
7, 1990)により記載された方法により、臭化アリルを
カテコールボランと反応させ、続いて(+)−α−ピナ
ンジオールとエステル交換反応をさせ、次いでジクロロ
メチルリチウムの存在下で同族体化反応(homologation
reaction )を行い、そして最後にヘキサメチルジシラ
ザンと反応させることにより、この化合物を得た。 融点:160℃ 旋光度:〔α〕 D 25=+16.5°(c=1%、エタノ
ール) 元素微量分析:
【0056】実施例で使用した略語は以下の通りであ
る:Acは、アセチルを表し、Fmocは、9−フルオ
レニルメトキシカルボニルを表し、Bzは、ベンジルを
表し、Sucは、スクシンイミド基を表し、(R)Ph
eは、(R)−フェニルアラニル残基を表し、Gly
は、グリシル残基を表し、Bocは、t−ブトキシカル
ボニルを表す。
【0057】実施例1:(+)−α−ピナンジオール=
1−(R)−{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロペ
ンチル)Gly〕アミノ}−4−(イソチオウレイド)
ブチルボロン酸=エステル 工程A:Boc−(R)Phe−(N−シクロペンチ
ル)Gly−OBz W. Koenig とR. Geiger (Ber., 103, 788, 1970)によ
り記載されたペプチド結合(DCC/HOBT)法及び
無水ジメチルホルムアミドを溶媒として使用して、73
mmolの(N−シクロペンチル)Gly−OBzとBoc
−(R)Phe−OHから目的の生成物を調製して、ジ
クロロメタン/エタノール(97/3)混合物を溶出液
として使用して、シリカカラムのクロマトグラフィーに
より精製した。 収率:76%
【0058】工程B:H−(R)Phe−(N−シクロ
ペンチル)Gly−OBz 塩化水素ガスを1時間吹き込みながら、前工程で得られ
た生成物31mmolを、氷水浴中で冷却した無水酢酸エチ
ル150mlに溶解することにより脱保護した。周囲温度
に戻して1時間撹拌後、混合物から溶媒を蒸発させた。
残渣をエーテルにとり、再度溶媒を蒸発させた。 収率:99%
【0059】工程C:Ac−(R)Phe−(N−シク
ロペンチル)Gly−OBz ジオキサン10ml、水5ml、無水酢酸24ml及び重炭酸
ナトリウム25mmolを含有する混合物中の、前工程で得
られた化合物5mmolを周囲温度で3時間撹拌した。溶媒
の蒸発後、残渣を水/酢酸エチル混合物にとった。有機
相を水、次に飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。乾燥
及び溶媒の蒸発後、目的の生成物を得た。 収率:89%
【0060】工程D:Ac−(R)Phe−(N−シク
ロペンチル)Gly−OH メタノール25ml中の前工程で得られた生成物5mmol
を、無水10%パラジウム/C150mgの存在下で、水
素圧4kgで12時間水素化した。触媒の濾過後、溶媒の
蒸発後に目的の生成物を得た。
【0061】工程E:Ac−(R)Phe−(N−シク
ロペンチル)Gly−OSuc 無水ジクロロメタン20ml中の前工程で得られた生成物
4.46mmolを、無水ジクロロメタン50ml中のN−ヒ
ドロキシスクシンイミド4.46mmolに添加し、続いて
ジクロロメタンに溶解したジシクロヘキシルカルボジイ
ミド4.46mmolを添加した。全体を周囲温度で12時
間撹拌した。形成されたジシクロヘキシル尿素の濾過
後、溶媒の蒸発後に目的の生成物を得た。
【0062】工程F:(+)−α−ピナンジオール=1
−(R)−{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロペン
チル)Gly〕アミノ}−4−ブロモブチルボロン酸=
エステル 無水ジクロロメタン10ml中の調製Aで得られた化合物
4mmolと前工程で得られた化合物4mmolを、−20℃で
アルゴン雰囲気下に置いた。次にトリエチルアミン56
mlを滴下し、30分間全体を−20℃に維持した。周囲
温度に戻してから、混合物をアルゴン雰囲気下で一晩撹
拌した。酢酸エチルにとり、水、重炭酸ナトリウム、
水、0.2N塩酸及び最後に水で洗浄した後、有機相を
乾燥して、溶媒を蒸発させた。「セファデックス(登録
商標)」樹脂で精製後、目的の生成物を得た。 収率:90%
【0063】工程G:(+)−α−ピナンジオール=1
−(R)−{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロペン
チル)Gly〕アミノ}−4−(イソチオウレイド)ブ
チルボロン酸=エステル エタノール6ml中の前工程で得られた化合物2.4mmol
とチオ尿素7.3mmolを、周囲温度で60時間撹拌し
た。溶媒の蒸発後、メタノールを溶出液として使用して
「セファデックス(登録商標)」樹脂を通して精製後、
目的の生成物を得た。 収率:85%
【0064】実施例2:1−(R)−{〔Ac−(R)
Phe−(N−シクロペンチル)Gly〕アミノ}−4
−(イソチオウレイド)ブチルボロン酸・酢酸塩 無水ジクロロメタン25ml中の実施例1で得られた化合
物2mmolをアルゴン雰囲気下で−78℃に冷却した。次
に三塩化ホウ素8mmolを30分間にわたり滴下した。温
度を0℃にして、全体を30分間撹拌した。次いで氷水
10mlを添加して、15分間撹拌後、混合物を周囲温度
にした。有機相を分離して、水/酢酸(90/10)混
合物10mlで抽出した。残りの水相をエーテルで洗浄し
て、合わせた水相から溶媒を蒸発させた。水/酢酸(9
0/10)混合物を溶出液として使用して、残渣をバイ
オゲル(Bio-gel )で精製して、目的の生成物を得てこ
れを凍結乾燥した。生成物の物理化学的分析により、生
成物は目的の構造と一致した。 質量スペクトル:FAB+:〔M+グリセロール-2H2O+H+〕:m/z
=561
【0065】実施例3:(+)−α−ピナンジオール=
1−(R)−{〔Ac−(R,S)Phe−(N−シク
ロヘキシル)Gly〕アミノ}−4−(イソチオウレイ
ド)ブチルボロン酸=エステル 工程Aの(N−シクロペンチル)Gly−OBzを(N
−シクロヘキシル)Gly−OBzに、Boc−(R)
Phe−OHをBoc−(R,S)Phe−OHに置き
換えることにより、実施例1に記載された方法により目
的の生成物を得た。
【0066】実施例4:1−(R)−{〔Ac−(R,
S)Phe−(N−シクロヘキシル)Gly〕アミノ}
−4−(イソチオウレイド)ブチルボロン酸・酢酸塩 実施例3に記載された化合物から、実施例2に記載され
た方法により目的の生成物を得た。 質量スペクトル:FAB+ 〔M+グリセロール-2H2O+H+〕:m/z
=576
【0067】実施例5:(+)−α−ピナンジオール=
1−(R)−{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロヘ
キシル)Gly〕アミノ}−4−(イソチオウレイド)
ブチルボロン酸=エステル 工程Aの(N−シクロペンチル)Gly−OBzを(N
−シクロヘキシル)Gly−OBzに置き換えることに
より、実施例1に記載された方法により目的の生成物を
得た。
【0068】実施例6:1−(R)−{〔Ac−(R)
Phe−(N−シクロヘキシル)Gly〕アミノ}−4
−(イソチオウレイド)ブチルボロン酸・酢酸塩 実施例5に記載された化合物から、実施例2に記載され
た方法により目的の生成物を得た。 質量スペクトル:FAB+ 〔M+グリセロール-2H2O+H+〕:m/z
=576
【0069】実施例7:(+)−α−ピナンジオール=
1−(R)−{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロペ
ンチル)Gly〕アミノ}−4−(1N−メチルグアニ
ジノ)ブチルボロン酸=エステル 工程A〜F:これらの工程は、実施例1の工程A〜Fと
同一に行った。 工程G:(+)−α−ピナンジオール=1−(R)−
{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロペンチル)Gl
y〕アミノ}−4−アジドブチルボロン酸=エステル 工程H:(+)−α−ピナンジオール=1−(R)−
{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロペンチル)Gl
y〕アミノ}−4−アミノブチルボロン酸=エステル 欧州特許第615978号明細書に記載された方法により、工
程G及びHの目的の生成物を得た。
【0070】工程I:(+)−α−ピナンジオール=1
−(R)−{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロペン
チル)Gly〕アミノ}−4−(N−メチルアミノ)ブ
チルボロン酸=エステル・ベンゼンスルホン酸塩 3Åのモレキュラーシーブ5.7gと40%濃度のホル
ムアルデヒド水溶液3.75mlを、無水エタノール20
ml中の前工程で得られた化合物1mmolに添加した。全体
を周囲温度で一晩撹拌した。濾過後、エタノール相にベ
ンゼンスルホン酸1mmolを添加して、触媒として10%
Pd/C100mgの存在下で、周囲温度で大気圧で一晩
全体を水素化した。触媒の濾過及びセファデックス(登
録商標)樹脂での精製後に、目的の生成物を得た。
【0071】工程J:(+)−α−ピナンジオール=1
−(R)−{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロペン
チル)Gly〕アミノ}−4−(1N−メチルグアニジ
ノ)ブチルボロン酸=エステル 欧州特許第615978号明細書の実施例2に記載された方法
により、前工程に記載された化合物のシアナミドとの反
応により目的の生成物を得た。
【0072】実施例8:1−(R)−{〔Ac−(R)
Phe−(N−シクロペンチル)Gly〕アミノ}−4
−(1N−メチルグアニジノ)ブチルボロン酸・酢酸塩 実施例7に記載された化合物から、実施例2に記載され
た方法により目的の生成物を得た。 質量スペクトル:FAB+ 〔M+グリセロール-2H2O+H+〕:m/z
=559
【0073】実施例9:(+)−α−ピナンジオール=
1−(R)−{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロヘ
キシル)Gly〕アミノ}−4−(1N−メチルグアニ
ジノ)ブチルボロン酸=エステル 出発物質として(N−シクロヘキシル)Gly−OBz
を使用して、実施例7に記載された方法により目的の生
成物を得た。
【0074】実施例10:1−(R)−{〔Ac−
(R)Phe−(N−シクロヘキシル)Gly〕アミ
ノ}−4−(1N−メチルグアニジノ)ブチルボロン酸
・酢酸塩 実施例9に記載された化合物から、実施例2に記載され
た方法により目的の生成物を得た。 質量スペクトル:FAB+ 〔I+〕: 〔M+H+〕:m/z=516
【0075】実施例11:(+)−α−ピナンジオール
=1−(R)−{〔Ac−(R)(3−アミノ)Phe
−(N−シクロペンチル)Gly〕アミノ}−4−(1
N−メチルグアニジノ)ブチルボロン酸=エステル 工程A:(R,S)(3−ニトロ)Phe−OH・塩酸
塩 無水エタノール媒体中で臭化3−ニトロベンジルをアセ
トアミドマロン酸エチルと反応させて、次いで形成した
マロン酸ジエチルを酢酸の存在下で6N塩酸で加水分解
することにより、3−ニトロフェニルアラニン塩酸塩を
得た。
【0076】工程B:Fmoc−(R)(3−ニトロ)
Phe−OH 10%濃度の炭酸ナトリウム水溶液14.4mlに溶解し
た、前工程で得られた化合物4mmolに、冷却後、4mmol
のFmoc−Clを添加した。周囲温度に戻してから、
全体を一晩撹拌して、次いで水250ml中に注ぎ入れ
た。水相をエーテルで洗浄して、濃塩酸でpH1まで酸
性にした。ラセミ体の目的の生成物を濾過し、乾燥し、
そして異性体を分離用DAICEL OD カラムでHPLCによ
り分離した(溶出液:ヘプタン/イソプロパノール/ト
リフルオロ酢酸:650/350/0.5)。
【0077】工程C:(R)(3−ニトロ)Phe−O
H ピペリジンの存在下でジオキサン媒体中で、前工程で得
られた生成物を脱保護した。 工程D:Boc−(R)(3−ニトロ)Phe−OH 炭酸ジ−t−ブチルの存在下で従来法により、前工程で
得られた生成物を保護した。 工程E:Boc−(R)(3−ニトロ)Phe−(N−
シクロペンチル)Gly−OBz 前工程で得られた生成物から、実施例1の工程Aに記載
された方法により目的の生成物を得た。 工程F〜M:実施例7の工程B〜Jに記載された方法に
より、これらの工程の目的の生成物を得た。
【0078】実施例12:1−(R)−{〔Ac−
(R)(3−アミノ)Phe−(N−シクロペンチル)
Gly〕アミノ}−4−(1N−メチルグアニジノ)ブ
チルボロン酸・酢酸塩 実施例11に記載された化合物から、実施例2に記載さ
れた方法により目的の生成物を得た。 質量スペクトル:FABsup+:[I+]:[M+M]+:m/z=517
【0079】実施例13:(+)−α−ピナンジオール
=1−(R)−{〔モルホリノスルホニル−(R)Ph
e−(N−シクロペンチル)Gly〕アミノ}−4−
(1N−メチルグアニジノ)ブチルボロン酸=エステル 工程AのBoc−(R)Phe−OHをJ. Med. Chem.
(Vol.34, No.7, p.1937, 1991)に記載されたモルホリ
ノスルホニル−(R)−Phe−OHに置き換えること
により、実施例7に記載された方法により目的の生成物
を得た。
【0080】実施例14:1−(R)−{〔モルホリノ
スルホニル−(R)Phe−(N−シクロペンチル)G
ly〕アミノ}−4−(1N−メチルグアニジノ)ブチ
ルボロン酸・酢酸塩 実施例13に記載された化合物から、実施例2に記載さ
れた方法により目的の生成物を得た。
【0081】実施例15:(+)−α−ピナンジオール
=1−(R)−{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロ
ペンチル)Gly〕アミノ}−4−(ホルムイミドイル
アミノ)ブチルボロン酸=エステル 工程A〜H:これらの工程は、実施例7のA〜Hと同一
に行った。 工程I:(+)−α−ピナンジオール=1−(R)−
{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロペンチル)Gl
y〕アミノ}−4−(ホルムイミドイルアミノ)ブチル
ボロン酸=エステル PCT/US94/04058号明細書に記載された方法により、ホル
ムイミド酸エチル・塩酸塩を前工程で得られた生成物と
反応させることにより目的の生成物を得た。
【0082】実施例16:1−(R)−{〔Ac−
(R)Phe−(N−シクロペンチル)Gly〕アミ
ノ}−4−(ホルムイミドイルアミノ)ブチルボロン酸
・酢酸塩 実施例15に記載された化合物から、実施例2に記載さ
れた方法により目的の生成物を得た。 質量スペクトル:FAB+ 〔M+グリセロール-2H2O+H+〕:m/z
=544
【0083】実施例17:(+)−α−ピナンジオール
=1−(R)−{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロ
ペンチル)Gly〕アミノ}−4−(N−メチル−N−
ホルムイミドイルアミノ)ブチルボロン酸=エステル 工程A〜I:これらの工程は、実施例7の工程A〜Iと
同一に行った。 工程J:(+)−α−ピナンジオール=1−(R)−
{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロペンチル)Gl
y〕アミノ}−4−(N−メチル−N−ホルムイミドイ
ルアミノ)ブチルボロン酸=エステル前工程に記載され
た化合物から、実施例15の工程Iに記載された方法に
より目的の生成物を得た。
【0084】実施例18:1−(R)−{〔Ac−
(R)Phe−(N−シクロペンチル)Gly〕アミ
ノ}−4−(ホルムイミドイルアミノ)ブチルボロン酸
・酢酸塩 実施例17に記載された化合物から、実施例2に記載さ
れた方法により目的の化合物を得た。 質量スペクトル:FAB+ 〔M+グリセロール-2H2O+H+〕:m/z
=545
【0085】実施例19:(+)−α−ピナンジオール
=1−(R)−{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロ
ペンチル)Gly〕アミノ}−4−〔(2−イミダゾリ
ル)アミノ〕ブチルボロン酸=エステル 工程Gのチオ尿素を1−トリチル−2−アミノイミダゾ
ールに置き換え、そのため酸加水分解を行うことによ
り、実施例1に記載された方法により目的の生成物を得
た。
【0086】実施例20:1−(R)−{〔Ac−
(R)Phe−(N−シクロペンチル)Gly〕アミ
ノ}−4−〔(2−イミダゾリル)アミノ〕ブチルボロ
ン酸・酢酸塩 実施例19に記載された化合物から、実施例2に記載さ
れた方法により目的の生成物を得た。 質量スペクトル:FAB+ 〔M+グリセロール-2H2O+H+〕:m/z
=555
【0087】実施例21:(+)−α−ピナンジオール
=1−(R)−{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロ
ペンチル)Gly〕アミノ}−4−〔(1−メチル−2
−イミダゾリル)チオ〕ブチルボロン酸=エステル 工程A〜F:これらの工程は、実施例1の工程A〜Fと
同一に行った。 工程G:(+)−α−ピナンジオール=1−(R)−
{〔Ac−(R)Phe−(N−シクロペンチル)Gl
y〕アミノ}−4−〔(1−メチル−2−イミダゾリ
ル)チオ〕ブチルボロン酸=エステル 0℃に冷却した、ジメチルホルムアミド10ml中の水素
化ナトリウム2mmolと1−メチル−2−メルカプトイミ
ダゾール2mmolを含有する溶液に、工程Fで得られた臭
素誘導体2mmolを添加した。周囲温度に戻し、水を添加
し、酢酸エチルで抽出してから、乾燥と溶媒の蒸発後に
目的の生成物を得た。
【0088】実施例22:1−(R)−{〔Ac−
(R)Phe−(N−シクロペンチル)Gly〕アミ
ノ}−4−〔(1−メチル−2−イミダゾリル)チオ〕
ブチルボロン酸・酢酸塩 実施例21に記載された化合物から、実施例2に記載さ
れた方法により目的の生成物を得た。
【0089】本発明の化合物の薬理学的試験 実施例23:抗凝固活性、ヒトでのトロンビン及びプロ
トロンビン時間の測定 標準量のトロンビン又はカルシウムトロンボプラスチン
の存在下で、正常血漿は、各々トロンビン時間(TT)
及びプロトロンビン時間(PT)と呼ばれる明確な一定
時間で凝固する。肘から静脈血をクエン酸三ナトリウム
(0.109M)溶液中に採取した。血液試料を遠心分
離(3000g、15分間)することにより、乏血小板
血漿を得た。Thrombin Prest(Stago )試薬によりトロ
ンビン時間を、Neoplastine (Stago )試薬によりプロ
トロンビン時間を得た。ST4(Stago )凝固計を使用
することにより、これらを自動的に測定した。血漿(9
0μl )に拮抗物質又は溶媒(10μl )を添加して、
次に37℃で2分間インキュベートした。トロンビン1
00μl 又はカルシウムトロンボプラスチン200μl
を添加して、ストップウォッチを開始させた。この条件
で、対照血漿で得られるTTはヒトで20秒台であり、
PTは12秒台であった。対照と比較してこれらの時間
を延長させる能力により、阻害剤の活性を評価した。こ
の条件で、本発明の化合物により、トロンビン時間とプ
ロトロンビン時間を50倍以上延長させることができ
た。阻害剤の効果を測定して、凝固時間を2倍にする濃
度(トロンビン時間についてはCTT 2、プロトロンビ
ン時間についてはCPT2 )を測定した。この結果を以
下の表に再現した:
【0090】
【表1】
【0091】実施例24:トロンビンの阻害及び凝固と
繊維素溶解のセリンプロテアーゼの阻害 ヒトトロンビン(Sigma 、特異的活性3220NIHU/mg
)に及ぼすホウ素−アルギニン(boro-Arginic)生成
物のインビトロ(試験管内)の阻害活性を評価するため
に、試験すべき阻害剤と一緒に又は阻害剤なしに前もっ
てインキュベートした(20℃、10分間)所定量のト
ロンビン(0.7nM)に、精製したヒトフィブリノーゲ
ン(6M、Enzyme Research Laboratories)を添加し
た。繊維素溶解と凝固の様々なセリンプロテアーゼにつ
いて、これらの生成物のインビトロの選択性を評価する
ために、基質として様々なペプチド=パラ−ニトロアニ
リド:プラスミンには<Glu−Phe−Lys−pN
A(0.50mM、S2403、Kabi)、第Xa因子には
N−Cbo−Arg−Gly−Arg−pNA(0.3
9mM、S2765、Kabi)、活性化プロテインCには<
Glu−Pro−Arg−pNA(0.52mM、S23
66、Kabi)、カリクレインにはH−D−Pro−Ph
e−Arg−pNA(0.45mM、S2302、Kab
i)、組織プラスミノーゲンアクチベーターにはH−
(D)−Ile−Pro−Arg−pNA(0.48m
M、S2288、Kabi)及びウロキナーゼには<Glu
−Gly−Arg−pNA(0.56mM、S2444、
Kabi)を使用して、精製したヒトプラスミン(2nM、St
ago )、精製したヒト活性化プロテインC(2nM、Stag
o、精製したヒト活性化第X因子(2nM、Calbioche
m)、組織プラスミノーゲンアクチベーター(2nM、Cal
biochem)、精製したヒトウロキナーゼ(2nM、Choay、
精製したヒト血漿カリクレイン(2nM、Calbiochem)
に、同一のプロトコールを適用した。
【0092】阻害剤、酵素及び基質を同一の緩衝液
(0.01mMリン酸緩衝液、pH7.4、塩化ナトリウ
ム0.12Mとウシ血清アルブミン0.05%を含む)
で希釈して、次にポリスチレンでできたマイクロプレー
ト中に体積50μl に分配した。トロンビンにより形成
されたフィブリン又はセリンプロテアーゼの作用により
放出されたパラ−ニトロアニリドを、各々20℃で5又
は30分間の反応の後に405nmで分光測光法により測
定した。参照生成物(DUP714)及び本発明の化合
物の存在下で、生成物なしの対照と比較した時に、50
%の酵素活性を阻害する化合物の濃度(CI50)を下
記の表に与えた。この結果により、本発明の化合物がD
UP714と同様に強力にトロンビンを阻害するが、他
の凝固と繊維素溶解のセリンプロテアーゼに関してはD
UP714よりはるかに弱くしか阻害しないことが示さ
れた。したがって、実施例2、6及び8の化合物は、D
UP714よりもはるかに選択的なトロンビンの阻害剤
であった。
【0093】
【表2】
【0094】実施例25:エクスビボ(生体外)の抗凝
固活性の測定。ラットへの静脈内(i.v.)経路による生
成物の投与 絶食させた又はさせないOFAラットをペントバルビタ
ール(60mg/kg 、腹腔内投与)で麻酔した。頚動脈と
頚静脈を露出させてカテーテルを入れた。カテーテルを
クエン酸化生理食塩水(1/40)で浄化した。カテー
テルの取付け後、0.109Mクエン酸塩(1/9)に
動脈血1.5cm 3の採取を行った。 −30分間後に試験すべき生成物を、体積1mlで静脈内
投与した。 −次いで1分30秒、5、15、30及び60分に動脈
血採取(1.5ml)を行った。 −各採取時にクエン酸化生理食塩水1.5mlを頚動脈経
由で動物に再注射した。 −血液のチューブを3000gで5分間遠心分離した
(血漿の調製)。 −血漿100μl を活性化ケファリン100μl と一緒
にインキュベートした。カルシウム100μl の添加
後、凝固現象の出現時間を測定した。 −0.25mg/kg の用量で試験された本発明の化合物
は、永続的に活性化ケファリン時間(ACT)を増加さ
せた。結果を以下の表に再現した。これは凝固時間の増
加の指数を示している。
【0095】
【表3】
【0096】実施例26:エクスビボ(生体外)の抗凝
固活性の測定。イヌへの静脈内(i.v.)経路による生成
物の投与。 絶食させたイヌをペントバルビタール(30mg/kg 、i.
v.)で麻酔した。大腿動脈と伏在静脈を露出させてカテ
ーテルを入れた。イヌは自由に呼吸させておいた。血液
採取方法は、実施例25でラットについて上述したのと
同一に行った。0.5mg/kg の用量で試験された本発明
の化合物は、永続的に活性化ケファリン時間(ACT)
を増加させた。本発明の化合物で観察されたACTの増
加は、投与の60分間後にもまだ著しく、血小板減少症
を合併しなかった(表を参照のこと)。
【0097】
【表4】
【0098】0.25mg/kg の用量でDUP714は、
0.5mg/kg の用量の実施例2で得られたものに匹敵す
るACTの増加をもたらした。DUP714のこの効果
は20%の血小板減少症を合併した。
【0099】実施例27:エクスビボ(生体外)の抗凝
固活性の測定。イヌへの経口経路による生成物の投与。 血液試料を採取後、生成物を経口投与した。投与後の特
定の時間に、血液を静脈から採取した。血漿を調製し
て、血小板を計数し、トロンビン時間試験を行った。表
は、実施例2の生成物が2.5mg/kg の用量で、血小板
数の変化なしにTTの増加をもたらしたことを示してい
る。この活性は永続的であった(4時間)。
【0100】
【表5】
【0101】実施例28:薬剤組成物 10mgの用量の1000個の錠剤の調剤処方: 実施例2の化合物 10g ヒドロキシプロピルセルロース 2g 小麦澱粉 10g 乳糖 100g ステアリン酸マグネシウム 3g タルク 3g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フィリップ・グローネス フランス国、78170 ラ・セル・サン・ク ルド、レジダンス・エリゼ・セゴン 55 (72)発明者 ミシェル・ロウビー フランス国、92420 ボウクルソン、アブ ニュ・フォッシュ 35 (72)発明者 トニー・ヴェルビュラン フランス国、78540 ヴェルヌイレ、リ ュ・アリスティド・ブリアン 60ビス (72)発明者 セルジュ・シモネ フランス国、78700 コンフラン・サン・ トノラン、リュ・デジレ・クレマン 43 (72)発明者 アラン・リュパン フランス国、37510 サヴォニエール、 ラ・サントリー(番地なし)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、 R1 は、水素原子、直鎖若しくは分岐鎖C1 −C 6アシ
    ル、直鎖若しくは分岐鎖C1 −C6 アルコキシカルボニ
    ル、ベンジルオキシカルボニル、フェノキシカルボニル
    又は直鎖若しくは分岐鎖C1 −C6 アルキル基(非置換
    か、或は1つ以上のフェニル、カルボキシル、直鎖若し
    くは分岐鎖C1 −C6 アルコキシカルボニル、フェノキ
    シカルボニル、ベンジルオキシカルボニル又はモルホリ
    ノスルホニル基で置換されている)、或はR6 SO 2
    基(式中、R6 は、直鎖若しくは分岐鎖C1 −C6 アル
    キル、ナフチル、フェニル、ベンジル又はモルホリン基
    を表し、ナフチル、フェニル又はベンジル基の各々は、
    それ自体場合により1つ以上のハロゲン原子又は直鎖若
    しくは分岐鎖C1 −C6 アルキル、直鎖若しくは分岐鎖
    1 −C6 アルコキシ、トリハロメチル、アミノ、アル
    キルアミノ又はジアルキルアミノ基で置換されていても
    よい)を表し;R2 は、水素原子、或は以下の基:フェ
    ニル、ベンジル(非置換か、或はフェニル核に1つ以上
    のハロゲン原子又は直鎖若しくは分岐鎖C1 −C6 アル
    キル、直鎖若しくは分岐鎖C1 −C6 アルコキシ、ヒド
    ロキシル、アミノ、ニトロ又はカルボキシル基で置換さ
    れている)、チエニルメチル、ピリジルメチル、ジフェ
    ニルメチル、フルオレニル、ナフチルメチル、ベンゾシ
    クロブチル、(ジシクロプロピルメチル)メチル、イン
    ダニル、又は(C 3−C 7シクロアルキル)メチル、の
    1つを表し;R’2 は、水素原子又はベンジル基を表す
    か;或はR2 とR’2 は、一緒になって、C65−C
    H=を表し;R3 は、以下の基: 【化2】 (式中、1≦m≦6;Rは、水素原子又は直鎖若しくは
    分岐鎖C1 −C6 アルキル基を表し;R’は、直鎖又は
    分岐鎖C1 −C6 アルキル基を表し;Xは、イオウ原子
    又はアミノ基を表す)のいずれか1つを表し;R 4及び
    5 は、各々水素原子又は直鎖若しくは分岐鎖C1 −C
    6 アルキル基を表すか;或は−B(OR 4)OR5 は、
    ピナンジオールのボロン酸エステルを形成し;そしてA
    は、以下の基: 【化3】 (式中、nは、1又は2を表し;A2 は、フェニル、イ
    ンダニル、C3 −C7 シクロアルキル(非置換か、又は
    1つ以上の直鎖若しくは分岐鎖C1 −C6 アルキル基で
    置換されている)、C3 −C7 シクロアルケニル、ビシ
    クロ〔2.1.1〕ヘキシル又はビシクロ〔2.2.
    1〕ヘプチル基、或は次式: 【化4】 (式中、X及びYは、異なって、酸素若しくはイオウ原
    子、又はNH若しくはCH2 基を表す)で示される基を
    表す)を表す)で示される化合物、そのエナンチオマ
    ー、ジアステレオマー若しくはエピマー、又は薬剤学的
    に許容しうる酸若しくは塩基とのその付加塩。
  2. 【請求項2】 R1 が、アセチル基を表す、請求項1記
    載の式(I)の化合物、そのエナンチオマー、ジアステ
    レオマー若しくはエピマー、又は薬剤学的に許容しうる
    酸若しくは塩基とのその付加塩。
  3. 【請求項3】 R2 が、ベンジル基を表す、請求項1記
    載の式(I)の化合物、そのエナンチオマー、ジアステ
    レオマー若しくはエピマー、又は薬剤学的に許容しうる
    酸若しくは塩基とのその付加塩。
  4. 【請求項4】 Aが、請求項1と同義である基: 【化5】 を表す、請求項1記載の式(I)の化合物、そのエナン
    チオマー、ジアステレオマー若しくはエピマー、又は薬
    剤学的に許容しうる酸若しくは塩基とのその付加塩。
  5. 【請求項5】 R3 が、3−(イソチオウレイド)プロ
    ピル基を表す、請求項1記載の式(I)の化合物、その
    エナンチオマー、ジアステレオマー若しくはエピマー、
    又は薬剤学的に許容しうる酸若しくは塩基とのその付加
    塩。
  6. 【請求項6】 1−(R)−{〔Ac−(R)Phe−
    (N−シクロペンチル)Gly〕アミノ}−4−(イソ
    チオウレイド)ブチルボロン酸(式中、Acは、アセチ
    ルを表し、(R)Pheは、(R)−フェニルアラニル
    を表し、Glyは、グリシルを表す)である請求項1記
    載の式(I)の化合物、その異性体、又は薬剤学的に許
    容しうる酸若しくは塩基とのその付加塩。
  7. 【請求項7】 1−(R)−{〔Ac−(R)Phe−
    (N−シクロヘキシル)Gly〕アミノ}−4−(イソ
    チオウレイド)ブチルボロン酸である請求項1記載の式
    (I)の化合物、その異性体、又は薬剤学的に許容しう
    る酸若しくは塩基とのその付加塩。
  8. 【請求項8】 1−(R)−{〔Ac−(R)Phe−
    (N−シクロペンチル)Gly〕アミノ}−4−(1N
    −メチルグアニジノ)ブチルボロン酸である請求項1記
    載の式(I)の化合物、その異性体、又は薬剤学的に許
    容しうる酸若しくは塩基とのその付加塩。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の式(I)の化合物の製造
    方法であって、式(II): 【化6】 (式中、R’1 は、直鎖若しくは分岐鎖C1 −C6 アシ
    ル、ベンジル、直鎖若しくは分岐鎖C1 −C6 アルコキ
    シカルボニル、ベンジルオキシカルボニル又はフェノキ
    シカルボニル基を表し;そしてR2 及びR’2 は、式
    (I)と同義である)で示される保護アミノ酸(場合に
    より従来法の分離方法によりその異性体が分離されてい
    てもよい)を、式(III ): 【化7】 (式中、Aは、式(I)と同義である)で示される第2
    の保護アミノ酸(場合により従来法の分離法によりその
    異性体が分離されていてもよい)とペプチド結合法に従
    って反応させ、式(IV): 【化8】 (式中、R’1 、R2 、R’2 及びAは、上記と同義で
    ある)で示される化合物を得、接触水素化又はケン化に
    よりその酸性の官能基を脱保護し、式(V): 【化9】 (式中、R’1 、R2 、R’2 及びAは、上記と同義で
    ある)で示される化合物を得、無水媒体中で1,3−ジ
    シクロヘキシルカルボジイミドの存在下N−ヒドロキシ
    スクシンイミドと反応させ、式(VI): 【化10】 (式中、R’1 、R2 、R’2 及びAは、上記と同義で
    あり;そしてSucは、スクシンイミド基を表す)で示
    される化合物を得、これを、塩基性媒体中で式(VII
    ): 【化11】 (式中、R’3 は、Br−(CH2m−(式中、mは
    式(I)と同義である)を表し、R’4 及びR’5 は、
    各々直鎖又は分岐鎖C1 −C6 アルキル基を表すか、或
    は−B(OR’4 )OR’5 は、ピナンジオールのボロ
    ン酸エステルを形成する)で示される化合物と反応さ
    せ、式(VIII): 【化12】 (式中、R’1 、R2 、R’2 、R’3 、A、R’4
    びR’5 は、上記と同義である)で示される化合物を
    得、これを、場合により置換されていてよいチオ尿素、
    又は適切に置換されたアミン誘導体を得るのに適した化
    合物と反応させ、式(I)の化合物の特定の場合である
    式(I/a): 【化13】 (式中、R’1 、R2 、R3 、R’2 、A、R’4
    R’5 、R及びmは、上記と同義である)で示される化
    合物を得、この式(I/a)の化合物を、必要であれば
    その末端アミン官能基を脱保護し、不活性媒体中で三塩
    化ホウ素によって、式(I)の化合物の特定の場合であ
    る式(I/b): 【化14】 (式中、R1 、R2 、R’2 、A、及びR3 は、式
    (I)と同義である)で示されるボロン酸に変換して、
    式(I/a)又は式(I/b)の化合物を、場合により
    従来法の精製方法により精製してもよく、必要であれば
    従来法の分離方法によりそのエナンチオマーを分離し
    て、そして適宜これを薬剤学的に許容しうる酸又は塩基
    との付加塩に変換することを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項記載の少
    なくとも1つの化合物を、活性成分として、単独か、又
    は1つ以上の薬剤学的に許容しうる非毒性で不活性の担
    体との組合せで含有する薬剤組成物。
  11. 【請求項11】 トリプシン様セリンプロテアーゼの阻
    害剤として使用可能な、請求項10記載の薬剤組成物。
  12. 【請求項12】 トロンビンの阻害剤として有用な、請
    求項10記載の薬剤組成物。
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