JP2533290B2 - 新規ペプチド化合物 - Google Patents

新規ペプチド化合物

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JP2533290B2
JP2533290B2 JP6025245A JP2524594A JP2533290B2 JP 2533290 B2 JP2533290 B2 JP 2533290B2 JP 6025245 A JP6025245 A JP 6025245A JP 2524594 A JP2524594 A JP 2524594A JP 2533290 B2 JP2533290 B2 JP 2533290B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
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    • C07F5/025Boronic and borinic acid compounds
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ボロニック酸由来のペプチド化
合物、それらの調製方法、およびそれらを含む薬剤組成
物に関し、トリプシン様セリンプロテアーゼのインヒビ
ターとしてのそれらの使用に関する。
【0002】セリンプロテアーゼの1つであるトロンビ
ンは、凝固の最も重要な酵素であり、静脈血栓および動
脈血栓の病理における中心的な役割を果たす。これはト
チ(F.Toti)ら(Sang、Thrombos
e、Vaisseaux、4、483−494、199
2)およびレイリー(T.M.REILLY)ら(Bl
ood Coagulation and Fibri
nolysis、3、513−517、1992)によ
り証明されている。
【0003】現在の治療法に比較して抗血栓的アプロー
チはより有効であり危険が少ない。現在臨床開発中であ
るトロンビンの直接のインヒビターは、ヘパリンに対し
て多くの利点を有する。しかしこれらの物質(ヒルジン
(hirudin)およびヒルログ−1(hirulo
g−1))は経口投与では活性がないという欠点を有す
る。
【0004】さらにフィブリノーゲン中に存在する配列
(D)Phe−Pro−Argを含有するペプチドは、
トロンビンの触媒部位のインヒビターであることは公知
である(ケトナー(C.KETTER)ら、J.Bio
l.Chem.、265(30)、18289−182
97、1990)。ボロニック酸由来で抗血栓活性を示
すペプチド化合物はすでに文献に記載されている。これ
はさらに詳しくは、ヨーロッパ特許293,881号お
よびヨーロッパ特許471,651号に記載の化合物に
当てはまる。さらにフセイン(M.A.HUSSAI
N)らは、Ac−(D)Phe−Pro−Arg−ホウ
素酸(ボロニック酸)はトロンビンインヒビターである
ことを示している(Peptides、12、1153
−1154、1991)。
【0005】従って、すでに文献に記載されている化合
物の活性と選択性、および経口投与を介しての活性を向
上させるため、新規のセリンプロテアーゼインヒビター
を合成することが特に有用であった。
【0006】さらに詳しくは、本発明は式(I)の化合
物に関する:
【化21】
【0007】式中、R1 は、水素原子または直鎖または
分岐鎖(C1 −C6 )アシル、直鎖または分岐鎖(C1
−C6 )アルキル、ベンジル、直鎖または分岐鎖(C1
−C 6 )アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボ
ニル、フェノキシカルボニル、5−[(ジメチル)−ア
ミノ]ナフチルスルホニル、アルコキシカルボニルメチ
ルまたはカルボキシメチル基であり、
【0008】R2 は、水素原子、または以下の基の1つ
である: − フェニル、 − ベンジル(置換されていないか、またはフェニル環
上で、1つまたはそれ以上のハロゲン原子または直鎖ま
たは分岐鎖(C1 −C6 )アルキル、直鎖または分岐鎖
(C1 −C6 )アルコキシ、ヒドロキシルまたはビシク
ロオクト−1−イル(置換されていないかまたはヒドロ
キシルまたは直鎖または分岐鎖(C1 −C 6 )アルコキ
シ基で置換されている)基で置換されている)、 − チエニルメチル、 − ピリジルメチル、 − ジフェニルメチル、 − フルオレニル、 − ナフチルメチル、 − ベンゾシクロブチル、 − (ジシクロプロピルメチル)メチル、 − インダニル、または − (C3 −C7 シクロアルキル)メチルであり、
【0009】R'2は、水素原子またはベンジル基である
か、またはR2 とR'2は一緒にC6 5 −CH=であ
り、R3 は、以下の基の1つである: − 直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アルコキシ、フェ
ノキシ、グアニジノ、アミジノ、アミノ、テトラヒドロ
−2−フリルまたは(C3 −C7 )シクロアルキル基で
置換されている直鎖または分岐鎖(C2 −C4 )アルキ
ル、 − グアニジノフェニル、アミジノフェニル、アミノフ
ェニル、 − グアニジノベンジル、アミジノベンジル、アミノベ
ンジル、または − (C3 −C7 )シクロアルキル、
【0010】R4 とR5 はそれぞれ水素原子または直鎖
または分岐鎖(C1 −C6 )アルキル基であるか、また
【化22】 はピナンジオールのボロニックエステルを形成し、Aは
以下のいずれかの基である:
【化23】 式中、A1 はそこに結合している窒素原子と炭素原子と
ともに、以下の構造から選択される環状構造である: − パーヒドロインドール、 − 2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、 − 2−アザビシクロ[3.3.0]オクタン、 − 2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、 − パーヒドロイソインドール、 − インドリン、 − イソインドリン、 − パーヒドロキノリン、 − パーヒドロイソキノリン、 − 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、 − 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、 − 1つまたはそれ以上の直鎖または分岐鎖(C1 −C
6 )アルキル基で随時置換されているチアゾリジン、 −
【化24】 式中、nは1または2であり、
【0011】R6 は、水素原子または(C3 −C7 )シ
クロアルキル、直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アルキ
ルまたはカルボキシメチル基であり、R'6は水素原子で
あるか、またはR6 とR'6は、それらが有する炭素原子
とともに(C3 −C7 )シクロアルキル基を形成し、A
2 は、直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アルキル、フェ
ニル、インダニル、(C3 −C7 )シクロアルキル(置
換されていないか、または1つまたはそれ以上のメチル
基で置換されている)、シクロアルケニル(C3
7 )、シクロペンタジエニル、2,2,2−トリフル
オロ−1−シクロペンチルエチル、ビシクロ[2.1.
1]ヘキシル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、
または基
【化25】 式中、XとYは異なり、酸素またはイオウ原子、または
NHまたはCH2 基であるか、またはA2 は水素原子、
(この場合、R6 は(C3 −C7 )シクロアルキル基で
あり、R'6は水素原子であるか、またはR6 とR'6はそ
れらが有する炭素原子とともに(C3 −C7 )シクロア
ルキル基を形成するという条件下で)、それらの対掌
体、ジアステレオ異性体および光学異性体、および薬剤
として許容される酸または塩基とのそれらの付加塩であ
る。
【0012】本発明はまた、式(I)の化合物を調製す
る方法に関し、適宜標準的分離法によりその異性体が分
離されている、式(II)の保護されたアミノ酸:
【化26】 式中、R'1は直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アシル、
ベンジル、直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アルコキシ
カルボニル、ベンジルオキシカルボニルまたはフェノキ
シカルボニル基であり、そしてR2 とR'2は式(I)と
同じ意味を有する、
【0013】を、コーニッグとガイガー(W.KONI
G and R.GEIGER)の記載するペプチド結
合法(Ber.、103、788、1970)により、
適宜標準的分離法によりその異性体が分離されている、
式(III)の第2の保護されたアミノ酸
【化27】 式中、Aは式(I)の中のものと同じ意味を有する、
【0014】と反応させて、式(IV)の化合物:
【化28】 式中、R'1、R2 、R'2およびAは上記したものと同じ
意味を有する、
【0015】を生成して、その酸官能基は触媒性水素添
加により脱保護されて、式(V)の化合物:
【化29】 式中、R'1、R2 、R'2およびAは上記したものと同じ
意味を有する、
【0016】を生成して、これを無水媒体中の1,3−
ジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下で、N−ヒド
ロキシサクシニミドと反応させて、式(VI)の化合物:
【化30】 式中、R'1、R2 、R'2およびAは上記したものと同じ
意味を有し、Sucはサクシニミドラジカルを意味す
る、
【0017】を生成して、これを塩基性媒体中で式(VI
I)の化合物:
【化31】 式中、R'3は以下の基のうちの1つである: − ハロゲン原子、直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )ア
ルコキシ、フェノキシ、テトラヒドロ−2−フリルまた
はシクロアルキル基で置換されている直鎖または分岐鎖
(C2 −C4 )アルキル、 − (C3 −C7 )シクロアルキル、 − それぞれハロゲン原子または適当に保護されたアミ
ノ基で置換されているフェニルまたはベンジル、R'4
R'5はそれぞれ直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アルキ
ル基であるか、または
【化32】 はピナンジオールのボロニックエステルを形成する、
【0018】と反応させて、以下のうちのいずれかを生
成する: − 式(I)の化合物の特殊なケースである、式(I/
a)の化合物:
【化33】 式中、R'1、R2 、R'2、A、R'4およびR'5は上記し
たものと同じ意味を有し、R'3a は直鎖または分岐鎖
(C2 −C4 )アルキル基(直鎖または分岐鎖(C1
6 )アルコキシ、フェノキシ、テトラヒドロ−2−フ
リルまたは(C3−C7 )シクロアルキル基で置換され
ている)、または(C3 −C7 )シクロアルキル基であ
る、
【0019】または − 式(VIII) の化合物:
【化34】 式中、R'1、R2 、R'2、A、R'4およびR'5は上記し
たものと同じ意味を有し、R'3b は以下の基のうちの1
つである: − ハロゲン原子で置換されている(C2 −C4 )アル
キル、 − それぞれハロゲン原子または適当に保護されたアミ
ノ基で置換されているフェニルまたはベンジル、
【0020】ここで、R'3b が以下の基のうちの1つ: − ハロゲン原子で置換されているアルキル、 − それぞれハロゲン原子で置換されているフェニルま
たはベンジル、である時、式(VIII) の化合物は、シア
ン化銅の作用により対応するシアン化物に変換され、次
に水性アンモニアの作用により、式(I)の化合物の特
殊なケースである、対応する式(I/b)のアミジノ化
合物:
【化35】 式中、R'1、R2 、R'2、A、R'4およびR'5は上記し
たものと同じ意味を有し、R'3c はそれぞれアミジノ基
で置換されているアルキル、フェニルまたはベンジル基
である、
【0021】に変換され、R'3b が − ハロゲン原子で置換されているアルキル基である
時、 アジ化ナトリウムの作用により、対応するアジド化合物
に変換され、次に触媒性水素添加により、式(I)の化
合物の特殊なケースである、式(I/c)の対応するア
ミノ化合物に変換されるか、または、 − それぞれ保護されたアミノ基で置換されているフェ
ニルまたはベンジル基である時、脱保護されて、式
(I)の特殊なケースである、式(I/c)の化合物:
【化36】 式中、R'1、R2 、R'2、A、R'4およびR'5は上記し
たものと同じ意味を有し、R'3d はそれぞれアミノ基で
置換されているアルキル、フェニルまたはベンジル基で
ある、
【0022】を生成し、ここで式(I/c)の化合物
は、シアンアミドとの反応により、その中の基R'3d
アミノラジカルがグアニジノラジカルへの変換を受け
て、式(I)の化合物の特殊なケースである、式(I/
d)の化合物;
【化37】 式中、R'1、R2 、R'2、A、R'4およびR'5は上記し
たものと同じ意味を有し、R'3e はそれぞれグアニジノ
基で置換されているアルキル、フェニルまたはベンジル
基である、
【0023】を生成し、必要な場合は式(I/a)、
(I/b)、(I/c)または(I/d)の化合物の末
端アミン基は脱保護され、不活性媒体中で三塩化ボロニ
ックを用いて、この化合物は、式(I)の化合物の特殊
なケースである、式(I/e):
【化38】 式中、R´1 、R2 、R´2 、AおよびR3 は式(I)
の中のものと同じ意味を有する、
【0024】のボロニック酸に変換され、式(I/
a)、(I/b)、(I/c)、(I/d)または(I
/e)の化合物は: − 標準的精製法により随時精製され、 − 必要な場合は、標準的分離法により、その対掌体が
分離され、これは適宜、薬剤として許容される酸または
塩基との付加塩に変換される。
【0025】薬剤として許容される酸には、塩酸、臭化
水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、乳
酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フ
マール酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、アスコルビ
ン酸、メタンスルホン酸、樟脳酸、シュウ酸などの酸が
あるが、これらに限定されるものではない。
【0026】薬剤として許容される塩基には、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、重炭酸ナトリウムなどがあ
るが、これらに限定されるものではない。
【0027】式(VII)の化合物は以下のいずれかの方法
で得られる: − ラスケ(M.W.RATHKE)らの記載する方法
(J.Organomet.Chem.、122、14
5−149、1976)により得られる、式(IX)の化
合物:
【化39】 式中、R'4とR'5はすでに定義されたものである、から
得られ、これは、式(X)の有機マグネシウム化合物:
【化40】 式中、Rは: − 直鎖または分岐鎖(C2 −C4 )アルキル基(直鎖
または分岐鎖(C1 −C 6 )アルコキシ、フェノキシ、
テトラヒドロ−2−フリルまたは(C5 −C7 )シクロ
アルキル基で置換されている)、 − (C3 −C7 )シクロアルキル基、または − それぞれ適当に保護されたアミノ基またはハロゲン
原子で置換されているフェニルまたはベンジル基であ
る、
【0028】と反応させられて、式(XI) の化合物:
【化41】 式中、R、R'4およびR'5はすでに定義されたものであ
る、を生成させて、これをn−ブチルリチウムの存在下
で1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン
(HMDS)と反応させ、酸性媒体中で処理した後、式
(VII)の化合物を得るか、または − マテソン(D.S.MATTESON)ら(Org
anometallics、3、1284−1288、
1984)とラスケ(W.RATHKE)ら(J.Bi
ol.Chem.、265(30)、18289−18
297、1990)の記載する方法に従って調製され
る、式(XII)のα−塩素化ボロニック酸エステル:
【化42】 式中、R'4とR'5はすでに定義されたものであり、pは
3または4に等しい整数であり、R' はハロゲン原子ま
たはアルコキシ基である、
【0029】を形成させ、これをn−ブチルリチウムの
存在下で1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラ
ザン(HMDS)と反応させ、酸性媒体中で処理した
後、式(VII)の化合物を得る。
【0030】本発明の化合物は、新規である以外に、特
に有用な薬理学的性質を有する。
【0031】本発明の化合物は、凝固の他のセリンプロ
テアーゼに比較して、トロンビンに対して優れた特異性
を示す、トリプシン様セリンプロテアーゼの強力なイン
ヒビターである。さらに本発明の化合物は、対照の化合
物であるDUP714より経口投与で優れた活性を有す
る。
【0032】これらの性質のため本発明の化合物は安定
狭心症や不安定狭心症、そして血栓由来の疾患、および
/または血栓性合併症を発症する疾患の治療や、心筋梗
塞および静脈血栓および動脈血栓の治療に有用である。
【0033】本発明の化合物はまた、血栓溶解剤ととも
に治療に使用される。
【0034】本発明はまた、1つまたはそれ以上の適当
な非毒性で不活性の賦形剤とともに、活性成分として少
なくとも1つの式(I)の化合物を含有する薬剤組成物
に関する。こうして得られる薬剤組成物は、種々の形で
得られ、最も好ましいのは錠剤、糖衣錠、硬ゼラチンカ
プセル、坐剤、経口用の懸濁剤などである。
【0035】適切な投与量は、症状の性質や重症度、投
与経路、そして患者の年齢や体重により適用される。こ
の投与量は1から500mg/日の範囲であり、1回ま
たは数回投与される。
【0036】以下の例は本発明を例示するが、決して本
発明を限定するものではない。使用される出発物質は公
知の出発物質であるか、または公知の方法により調製さ
れる。調製物A、BおよびCは、本発明の化合物の調製
に有用な中間体である。
【0037】調製物A:(+)−α−ピナンジオール
(R)−1−アミノ−4−ブロモ−ブチルボロネート塩
酸塩 この化合物は、ケトナー(C.KETTNER)らの記
載する方法(J.Biol.Chem.、265(3
0)、18289−18297、1990)に従って、
臭化アリルをカテコールボランと反応させ、次に(+)
−α−ピナンジオールでトランスエステル化した後、ジ
クロロメチルリチウムの存在下で同調反応(homol
ogation reaction)を行い、最後にヘ
キサメチルジシラザンと反応させて得られた。
【0038】融点:160℃ 旋光度:[α]25 D =+16.5゜(c=1%、エタノ
ール) 元素微量分析: C% H% N% Cl% 理論値 45.88 7.15 3.82 9.67 実測値 45.82 7.09 4.13 9.85
【0039】調製物B:(+)−α−ピナンジオール
(R)−(1−アミノ−1−シクロペンチル)メチルボ
ロネート、塩酸塩 工程A:(+)−α−ピナンジオールジクロロメチルボ
ロネート この化合物は、ラスケ(W.RATHKE)らの記載す
る方法(J.Organomet.Chem.、12
2、145−149、1976)により、ジクロロメタ
ンと(+)−α−ピナンジオールから合成し、真空蒸留
により精製する。 沸点:125℃(p=0.4mmHg)
【0040】工程B:(+)−α−ピナンジオール(シ
クロペンチル)クロロメチル−ボロネート 4.75mmolのシクロペンチルマグネシウム塩酸塩
を、7mlの無水テトラヒドロフラン中の前の工程で得
られる化合物の4.75mmolを含有する、−78℃
に冷却した溶液に、滴下して加える。混合物を0℃で1
時間維持し、室温に戻した後、テトラヒドロフランを蒸
発させて除去する。残渣をエーテル/水混合物中に取
り、層が落ちついてからエーテル層を分離し、乾燥しそ
して蒸発させて予測される生成物を得て、これをペンタ
ン/ジクロロメタン(90:10)混合物を溶媒として
シリカカラムのクロマトグラフィーで精製する。
【0041】工程C:(+)−α−ピナンジオール
(R)−(1−アミノ−1−シクロペンチル)−メチル
ボロネート塩酸塩 この化合物は、ケトナー(C.KETTNER)らの記
載する方法(J.Biol.Chem.、265(3
0)、18289−18297、1990)に従って、
前工程で得られる化合物を用いて得られた。 旋光度:[α]25 D =+13.4゜(c=1%、メタノ
ール)
【0042】調製物C:(+)−α−ピナンジオール
(R)−1−アミノ−4−メトキシ−ブチルボロネート
塩酸塩 工程A:アリルメチルエーテル 93mmolのナトリウムメチラートと85mmolの
臭化アリルを、圧力ビン中で室温で12時間攪拌する。
ドライアイスで冷却した後、大気圧下で蒸留して予測さ
れる生成物を得る。 沸点:54−55℃。
【0043】 工程B:4−メトキシブチルカテコールボラン 前工程で得られる64mmolの生成物と71.4mm
olのカテコールボランを18時間還流させる。蒸留す
ることにより予測される生成物が得られる。 沸点:80℃(p=0.1mmHg)。
【0044】工程C:(+)−α−ピナンジオール4−
アミノブチルボロネート 前工程で得られる20.5mmolの生成物を22ml
の無水テトラヒドロフラン中に溶解する。0℃に冷却
後、上記混合物に20.5mmolの(+)−α−ピナ
ンジオールを加える。得られる混合物を5−10℃で4
5分間放置し、次に室温で45分間放置する。溶媒を蒸
発させた後、95mlのヘキサンを加え、混合物を一晩
フリーザー中に放置する。氷冷した沈澱物を濾過して除
去し、ヘキサンで洗浄する。室温で油に変換するこの沈
澱物を、次に蒸留し予測される生成物を得る。 沸点:80℃(p=0.01mmHg)。
【0045】工程D:(+)−α−ピナンジオール
(R)−1−クロロ−4−メトキシブチル−ボロネート
【0046】工程E:(+)−α−ピナンジオール
(R)−1−アミノ−4−メトキシブチル−ボロネート
塩酸塩 工程DとEに記載の生成物は、ケトナー(C.KETT
NER)らの記載する方法(J.Biol.Che
m.、265(30)、18289−18297)に従
って得られた。
【0047】実施例中で使用されている略号は以下の通
りである:Acはアセチル、Bzはベンジル、Sucは
サクシニミド基、(R)Pheは(R)−フェニルアラ
ニル残基、Phiは(2S,3aS,7aS)−パーヒ
ドロ−2−インドール−カルボニル残基、Aboは(3
S)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−
カルボニル残基、Alaはアラニル残基、Glyはグリ
シル残基、Clpは、以下の式の1−アミノシクロペン
チルカルボニル残基:
【化43】 Aspはアスパルチル残基、βAlaはβ−アラニル残
基、Acnは、以下の式の2−アミノシナミル残基:
【化44】
【0048】実施例1:(+)−α−ピナンジオール1
−(R)−[(Ac−(RS)Phe−Phi)アミ
ノ]−4−アミノブチルボロネートメタンスルホネート 工程A:Ac−(RS)Phe−Phi−OBz コーニッグとガイガー(W.KONIG and R.
GEIGER)の記載するペプチド結合法(DCC/H
OBT)(Ber.、103、788、1970)と、
溶媒として無水ジメチルホルムアミドを用いて、73m
molのPhi−OBzとAc−(R)Phe−OHか
ら、予測される生成物を調製し、ジクロロメタン/エタ
ノール(97:3)混合物を溶出液としてシリカカラム
のクロマトグラフィーにより精製する。 収率:76%
【0049】 工程B:Ac−(RS)Phe−Phi−OH 140MLのエタノール中の前工程で得られる25mm
olの生成物を、2gの無水パラジウム/C(10%P
d)の存在下で、4kgの水素圧下で12時間水素添加
する。触媒と濾過して除去した後、溶媒を蒸発して予測
される生成物が得られる。 収率:97%
【0050】 工程C:Ac−(RS)Phe−Phi−OSuc 20mlの無水ジクロロメタン中の前工程で得られる
4.46mmolの生成物とジクロロメタン中に溶解し
た4.46mmolのジシクロヘキシルカルボジイミド
を、50mlの無水ジクロロメタン中の4.46mmo
lのN−ヒドロキシ−サクシニミドに加える。混合物を
室温で12時間攪拌する。生成したジシクロヘキシル尿
素を濾過して除去した後、蒸発させて予測される生成物
が得られる。
【0051】工程D:(+)−α−ピナンジオール1−
(R)−[(Ac−(RS)Phe−Phi)アミノ]
−4−ブロモブチルボロネート 10mlの無水ジクロロメタン中の調製物Aで得られる
1mmolの化合物と前工程で得られる1mmolの化
合物を、−20℃でアルゴン雰囲気下に置く。次に14
mlのトリエチルアミンを滴下して加え、混合物を−2
0℃に30分間維持する。室温に戻した後、アルゴン雰
囲気下で混合物を一晩攪拌する。生成物を酢酸エチルに
取った後、有機層を水、重炭酸ナトリウム、水、0.2
Nの塩酸そして最後に水で洗浄し、乾燥して蒸発させ
る。「セファデックス」で精製した後予測される生成物
が得られる。 収率:90%
【0052】工程E:(+)−α−ピナンジオール1−
(R)−[(Ac−(RS)Phe−Phi)アミノ]
−4−アジドブチルボロネート 3mlの無水ジメチルホルムアミド中の前工程で得られ
る1.5mmolの生成物を、3mmolのアジ化ナト
リウムの存在下で100℃に4時間放置する。室温で1
2時間放置後、混合物を酢酸エチル/水混合物中に取
り、有機層を数回洗浄し、乾燥し蒸発させて、予測され
る生成物が得られる。 収率:95%
【0053】工程F:(+)−α−ピナンジオール1−
(R)−[(Ac−(RS)Phe−Phi)アミノ]
−4−アミノブチルボロネートメタンスルホネート 25mlの無水メタノール中の前工程で得られる1.4
mmolの化合物を、1.4mmolのメタンスルホン
酸の存在下で、50mgのパラジウム/C(10%P
d)を触媒として用いて、2時間水素添加する。触媒を
濾過して除去し、洗浄し、濾液を蒸発した後、予測され
る生成物が得られる。 収率:95%
【0054】実施例2:(+)−α−ピナンジオール1
−(R)−[(Ac−(RS)Phe−Phi)アミ
ノ]−4−グアニジノブチルボロネートメタンスルホネ
ート 実施例1で得られる1.3mmolの化合物と10.3
mmolのシアンアミドを、8mlの無水エタノール中
で10日間還流する。エタノールを蒸発しセファデック
ス媒体中を通した後、メタノール中に取り、予測される
生成物が得られる。 収率:91%
【0055】実施例3:1−(R)−[(Ac−(R
S)Phe−Phi)アミノ]−4−グアニジノブチル
ボロニック酸アセテート 30mlの無水ジクロロメタン中の実施例2で得られる
1.2MMOLの化合物を、アルゴン雰囲気下で−78
℃に冷却する。次に30分間かけて4.8mmolの三
塩化ボロニックを滴下して加える。温度を0℃にして混
合物を30分間攪拌する。次に10mlの氷冷した水を
加え、15分間攪拌した後、混合物を室温に戻す。落ち
ついてから有機層を分離し、10mlの水/酢酸(9
0:10)混合物で抽出する。残りの水層をエーテルで
洗浄し、一緒にした水層を蒸発させる。溶出液として水
/酢酸(90:10)混合物を用いて、残渣をバイオゲ
ル(Bio−gel)で精製し、予測される生成物が得
られ、これを凍結乾燥する。
【0056】 元素微量分析: C% H% N% 理論値 56.45 7.54 14.63 実測値 54.71 7.26 13.59
【0057】実施例4:1−(R)−[(Ac−(R)
Phe−Phi)アミノ]−4−アミノブチルボロニッ
ク酸アセテート この化合物は出発物質として実施例1の化合物を用い
て、実施例3に記載の方法と同じ方法に従って得られ
た。
【0058】実施例5:(+)α−ピナンジオール
(R)−[(Ac−(R)Phe−Phi)アミノ]−
シクロペンチル)メチルボロネート 工程AからC:これらの工程は実施例1の工程Aと同じ
である。
【0059】工程D:この化合物は実施例1の工程Dに
記載の方法に従って、工程Cで得られる化合物と調製物
Bで得られる化合物から得られた。 収率:90%
【0060】実施例6:(R)−[(Ac−(R)Ph
e−Phi)アミノ]シクロペンチル)メチルボロニッ
ク酸アセテート この化合物は実施例3に記載の方法に従って、出発物質
として実施例5の化合物を用いて得られた。
【0061】実施例7から14の化合物は、実施例1に
記載の方法と同じ方法に従って、対応する出発物質を用
いて得られた。 実施例7:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
[(Ac−(RS)Phe−Abo)アミノ]−4−ア
ミノブチルボロネートメタンスルホネート 実施例8:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[(Ac−(R)−(シクロヘキシル)Ala−(N
−シクロペンチル)Gly]アミノ}−4−アミノブチ
ルボロネートメタンスルホネート 実施例9:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[Ac−(R)Phe−(N−シクロブチル)Gl
y]アミノ}−4−アミノブチルボロネートメタンスル
ホネート 実施例10:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[Ac−(RS)Phe−(N−シクロヘキシル)G
ly]アミノ}−4−アミノブチルボロネートメタンス
ルホネート 実施例11:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[Ac−(RS)Phe−(N−シクロペンチル)G
ly]アミノ}−4−アミノブチルボロネートメタンス
ルホネート 実施例12:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[Ac−(R)Phe−(N−シクロペンチル)Gl
y]アミノ}−4−アミノブチルボロネートメタンスル
ホネート 実施例13:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[Ac−(S)Phe−(N−シクロペンチル)Gl
y]アミノ}−4−アミノブチルボロネートメタンスル
ホネート 実施例14:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[Ac−(RS)Phe−(N−(RS)インダン−
1−イル)Gly]アミノ}−4−アミノブチルボロネ
ートメタンスルホネート
【0062】実施例15から22は実施例2に記載した
方法と同じ方法に従って、対応する出発物質を用いて合
成した。 実施例15:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
[(Ac−(RS)Phe−Abo)アミノ]−4−グ
アニジノブチルボロネートベンゼンスルホネート 実施例7の化合物から。 実施例16:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[(Ac−(R)−(シクロヘキシル)Ala−(N
−シクロペンチル)Gly]アミノ}−4−グアニジノ
ブチルボロネートベンゼンスルホネート 実施例8の化合物から。 実施例17:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[Ac−(R)Phe−(N−シクロブチル)Gl
y]アミノ}−4−グアニジノブチルボロネートベンゼ
ンスルホネート 実施例9の化合物から。 実施例18:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[Ac−(RS)Phe−(N−シクロヘキシル)G
ly]アミノ}−4−グアニジノブチルボロネートベン
ゼンスルホネート 実施例10の化合物から。 質量スペクトル:FAB+ :[M+H]:m/z=63
6 実施例19:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[Ac−(RS)Phe−(N−シクロペンチル)G
ly]アミノ}−4−グアニジノブチルボロネートベン
ゼンスルホネート 実施例11の化合物から。 質量スペクトル:FAB+ :[M+H]:m/z=62
2 実施例20:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[Ac−(R)Phe−(N−シクロペンチル)Gl
y]アミノ}−4−グアニジノブチルボロネートトリフ
ルオロアセテート 実施例12の化合物から。 質量スペクトル:FAB+ :[M+H]:m/z=62
2 実施例21:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[Ac−(S)Phe−(N−シクロペンチル)Gl
y]アミノ}−4−グアニジノブチルボロネートベンゼ
ンスルホネート 実施例13の化合物から。 実施例22:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[Ac−(RS)Phe−(N−(RS)インダン−
1−イル)Gly]アミノ}−4−グアニジノブチルボ
ロネートベンゼンスルホネート 実施例14の化合物から。
【0063】実施例23から30の化合物は実施例3に
記載の方法と同じ方法に従って、対応する出発物質を用
いて合成された。 実施例23:1−(R)−[(Ac−(RS)Phe−
Abo)アミノ]−4−グアニジノブチルボロニック酸
アセテート 実施例15の化合物から。 質量スペクトル: FAB+ :[M+グリセロール−2H2 O+H]+ :m
/z=557 実施例24:1−(R)−{[(Ac−(R)−(シク
ロヘキシル)Ala−(N−シクロペンチル)Gly]
アミノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテー
ト 実施例16の化合物から。 質量スペクトル: FAB+ :[M+グリセロール−2H2 O+H]+ :m
/z=586 実施例25:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−シクロブチル)Gly]アミノ}−4−グアニジ
ノブチルボロニック酸アセテート 実施例17の化合物から。 質量スペクトル: FAB+ :[M+グリセロール−2H2 O+H]+ :m
/z=566 実施例26:1−(R)−{[Ac−(RS)Phe−
(N−シクロヘキシル)Gly]アミノ}−4−グアニ
ジノブチルボロニック酸メタンスルホネート 実施例18の化合物から。 元素微量分析: C% H% N% 理論値 55.52 7.71 14.94 実測値 56.20 7.25 14.54 実施例27:1−(R)−{[Ac−(RS)Phe−
(N−シクロペンチル)Gly]アミノ}−4−グアニ
ジノブチルボロニック酸アセテート 実施例19の化合物から。 質量スペクトル: FAB+ :[M+グリセロール−2H2 O+H]+ :m
/z=580 実施例28:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−シクロペンチル)Gly]アミノ}−4−グアニ
ジノブチルボロニック酸アセテート 実施例20の化合物から。 質量スペクトル: FAB+ :[M+グリセロール−2H2 O+H]+ :m
/z=580 実施例29:1−(R)−{[Ac−(S)Phe−
(N−シクロペンチル)Gly]アミノ}−4−グアニ
ジノブチルボロニック酸アセテート 実施例21の化合物から。 質量スペクトル: FAB+ :[M+グリセロール−2H2 O+H]+ :m
/z=580 実施例30:1−(R)−{[Ac−(RS)Phe−
(N−(RS)インダン−1−イル)−Gly]アミ
ノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例22の化合物から。 質量スペクトル: FAB+ :[M+グリセロール−2H2 O+H]+ :m
/z=593 実施例31:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
[(Ac−(RS)Phe−Phi)−アミノ]−4−
メトキシブチルボロネート この化合物は実施例1に記載の方法(工程AからD)に
従って、調製物Aで得られる化合物の代わりに工程D
で、調製物Cで得られる化合物を用いて合成された。 元素微量分析: C% H% N% 理論値 67.63 8.43 6.76 実測値 67.16 8.39 7.10 実施例32:1−(R)−[(Ac−(RS)Phe−
Phi)アミノ]−4−メトキシ−ボロニック酸 この化合物は実施例3に記載の方法に従って、実施例3
1で得られる化合物から合成された。 質量スペクトル: FAB+ :[M+グリセロール−H2 O+H]+ :m/
z=543 実施例33:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[N−(5−ジメチルアミノ−1−ナフタレンスルホ
ニル)Gly−Phi]アミノ}−4−アミノブチルボ
ロネートベンゼンスルホネート
【0064】工程AからD:これらの工程AからDは実
施例1の工程AからDと同じであるが、工程AではAc
−(R)Phe−OHの代わりにBoc−Gly−OH
が使用されている。 工程E:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
[(Gly−Phi)アミノ]−4−ブロモブチルボロ
ネートトリフルオロアセテート 0℃で20mlのジクロロメタン中に溶解された前工程
で得られる6.64mmolの生成物を、53mmol
のトリフルオロ酢酸の存在下で脱保護する。1時間攪拌
し、室温で24時間、溶媒の蒸発そして乾燥の後、予測
される生成物が得られる。
【0065】工程F:(+)−α−ピナンジオール1−
(R)−{[N−(5−ジメチルアミノ−1−ナフタレ
ンスルホニル)Gly−Phi]アミノ}−4−ブロモ
ブチルボロネート 100mlのテトラヒドロフラン中に溶解され光から保
護された、前工程で得られる6.53mmolの化合物
に、19.8mmolのトリエチルアミンを加える。5
分間攪拌後、6.6mmolのダンシルクロリドを少し
ずつ加える。4時間攪拌し、溶媒を蒸発させ、酢酸エチ
ルに残渣を取り、炭酸水素ナトリウムで洗浄し、蒸発さ
せて、メタノールを溶出液として用いてセファデックス
LH−20カラムで精製して予測される生成物が得られ
る。
【0066】工程GとH:これらの工程は実施例1の工
程EとFと同じであるが、メタンスルホン酸の代わりに
ベンゼンスルホン酸が使用される。 実施例34:(+)−α−ピナンジオール1−(R)−
{[N−(5−ジメチルアミノ−1−ナフタレンスルホ
ニル)Gly−Phi]アミノ}−4−グアニジノブチ
ルボロネートベンゼンスルホネート 実施例2に記載の方法に従って、実施例33の化合物か
ら予測される生成物が得られる。 質量スペクトル:FAB+ (I+ ):[M+H]+ :m
/z=750
【0067】実施例35:1−(R)−{[N−(5−
ジメチルアミノ−1−ナフタレンスルホニル)Gly−
Phi]アミノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸
ジアセテート 実施例3に記載の方法に従って実施例34の化合物か
ら、予測される生成物が得られる。 質量スペクトル: FAB+ (I+ ):[M+H+グリセロール−H2 O]
+ :m/z=672
【0068】実施例36から61は実施例3の方法に従
って、対応する出発物質から得られた。 実施例36:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−シクロペンタ−2,4−ジエニル)Gly]アミ
ノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例37:1−(R)−{[Ac−(R)Phe(N
−ビシクロ[2.1.1]ヘクス−5−イル)Gly]
アミノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテー
ト 実施例38:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−1,2−オキサゾリジン−3−イル)Gly]ア
ミノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例39:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−シクロペント−3−エニル)Gly]アミノ}−
4−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例40:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−シクロペント−2−エニル)Gly]アミノ}−
4−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例41:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−(1−メチル)シクロペンチル)Gly]アミ
ノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例42:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−(3,5−ジメチル)シクロペンチル)Gly]
アミノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテー
ト 実施例43:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−(2,2−ジメチル)シクロペンチル)Gly]
アミノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテー
ト 実施例44:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−(1−シクロペンチル)2,2,2−トリフルオ
ロエチル)−Gly]アミノ}−4−グアニジノブチル
ボロニック酸アセテート 実施例45:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−シクロプロピル)Gly]−アミノ}−4−グア
ニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例46:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−(3−メチル)シクロブチル)Gly]アミノ}
−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例47:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−(1−エチル)プロピル)Gly]アミノ}−4
−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例48:1−(R)−{[Ac−(R)(3−チエ
ニル)Ala−(N−シクロペンチル)Gly]アミ
ノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例49:1−(R)−{[Ac−(R)(ジフェニ
ル)Ala−(N−シクロペンチル)Gly]アミノ}
−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例50:1−(R)−{[(R)Phe−(N−シ
クロペンチル)Gly]アミノ}−4−グアニジノブチ
ルボロニック酸アセテート 実施例51:1−(R)−{[(N−メチル)(R)P
he−(N−シクロペンチル)Gly]アミノ}−4−
グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例52:1−(R)−{[Ac−(R)(ベンゾシ
クロブチル)Gly−(N−シクロペンチル)Gly]
アミノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテー
ト 実施例53:1−(R)−{[(N−メチル)−(R)
−フェニルGly−(N−シクロペンチル)Gly]ア
ミノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例54:1−(R)−{[(N−メトキシカルボニ
ルメチル)−(R)−Phe−(N−シクロペンチル)
Gly]アミノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸
アセテート 実施例55:1−(R)−{[Ac[ジ(フェニルメチ
ル)]Gly−(N−シクロペンチル)Gly]アミ
ノ}−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例56:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(シクロペンチル)Gly]アミノ}−4−グアニジノ
ブチルボロニック酸アセテート 実施例57:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−C
lp]−4−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例58:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−シクロペンチル)Ala]アミノ}−4−グアニ
ジノブチルボロニック酸アセテート 実施例59:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−シクロペンチル)Asp]−アミノ}−4−グア
ニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例60:1−(R)−{[Ac−(R)Phe−
(N−シクロペンチル)−β−Ala]−アミノ}−4
−グアニジノブチルボロニック酸アセテート 実施例61:1−(R)−{[Ac−(Acn)−(N
−シクロペンチル)Gly]−アミノ}−4−グアニジ
ノブチルボロニック酸アセテート
【0069】本発明の化合物の薬理学的試験
【0070】実施例62:抗血栓活性 使用した実験的血栓のモデルは、左の腎静脈の下の下方
大静脈(inferior vena cava)の結
紮により、雄のウィスターラットに誘導した静脈血栓で
ある。試験動物はブリエタール(BrietalTM
(メソヘキシタールナトリウム(methohexit
al sodium))を1mg/kgの投与量で、腹
腔内投与して麻酔する。次に結紮を行う。結紮の15分
前に試験化合物を静脈内に注射した。結紮後25分目
に、静脈を切開し血栓を回収して、37℃のオーブンに
12時間移してから重量を測定した。本発明の化合物
を、0.1、0.25および0.5mg/kgの投与量
で試験し、対照化合物として使用したDUP714と比
較した。この試験の結果は、本発明の化合物により血栓
の重さが有意に低下し、この低下は対照化合物DUP7
14の注射で観察されるものと同じ大きさであることを
示している。0.25mg/kgでは、本発明の化合物
は血栓の生成を約50%阻害する。
【0071】実施例63:抗凝固活性、ラットとヒトに
おけるトロンビン時間の測定 トロンビンの標準量の存在下では、正常血漿はある一定
の時間で凝固し、これはトロンビン時間(TT)と呼ば
れる。この時間が延長することは、フィブリン形成に異
常(凝固)があることを反映する。スプラーグ−ドーレ
イ(Sprague−Dawley)ラットをフェノバ
ルビタールナトリウム(60mg/kg、腹腔内投与)
で麻酔し、頚動脈にカテーテルを入れ、血液試料を採取
してクエン酸三ナトリウム溶液(0.109M)中にい
れる。血液試料を遠心分離(3000g、15分)して
乏血小板血漿を得る。ヒトの腕の湾曲部からも静脈血液
の試料を取る。試料の抗凝固と乏血小板血漿の調製はラ
ットの血液の場合と同じである。
【0072】トロンビン時間はプレスト(Prest)
トロンビン試薬を用いて得られ、凝固測定機(coag
ulometer)を用いて自動的に求められる。血漿
(90μl)にアンタゴニストまたは溶媒(10μl)
を加えてから、37℃で2分間インキュベートする。1
00μlのトロンビンを加えて時計をスタートさせる。
これらの条件下で対照血漿で得られるTT値はラットで
30秒程度であり、ヒトでは20秒程度である。アンタ
ゴニストの活性は、対照に比較してトロンビン時間を延
長させる能力により評価する。これらの条件下では、本
発明の化合物はトロンビン時間を50倍またはそれ以上
延長させる。インヒビターの作用を測定し、トロンビン
時間を2倍にする濃度(CTT2 )を求める。結果を以
下の表に示す:
【表1】 化合物 ラット ヒト CTT2 (μM) CTT2 (μM) 実施例3 0.23 0.07 実施例23 0.17 0.11 実施例27 − 0.20 実施例28 − 0.19 対照:DUP714 0.32 0.18 すなわち実施例23の化合物では、ラットでトロンビン
時間を2倍にするのに必要な濃度は、対照化合物(DU
P714)で得られる濃度の半分である。実施例3の化
合物では、ヒトでトロンビン時間を2倍にするのに必要
な濃度は、対照化合物(DUP714)で得られる濃度
より、2.5倍小さい。
【0073】実施例64:トロンビンの阻害と凝固と線
溶のセリンプロテアーゼの阻害 ヒトトロンビン(シグマ(Sigma)、比活性323
0NIHU/mg)に関してボロ−アルギニン化合物の
インビトロの阻害活性を評価するために、精製したフィ
ブリノーゲン(4mM、スタゴ(Stago))(F
g)または発色性基質H−D−Phe−Pip−Arg
−pNa(44mM、S2238,カビ(Kabi))
を、試験インヒビター有りまたは無しであらかじめイン
キュベート(20℃、10分間)した一定量(0.7ま
たは2nM)のトロンビンに加えた。
【0074】線溶と凝固の異なるセリンプロテアーゼに
関してこれらの化合物のインビトロの選択性を評価する
ために、同じ試験計画を、精製したヒトプラスミン(2
nM、スタゴ(Stago))、精製したヒト活性化プ
ロテインC(2nM、スタゴ(Stago))、精製し
たヒト活性化第X因子(2nM、スタゴ(Stag
o))、組織プラスミノーゲンアクチベータ(2nM、
カルビオケム(Calbiochem))、精製したヒ
トウロキナーゼ(2nM、シグマ(Sigma))、そ
して精製したヒト血漿カリクレイン(2nM、カルビオ
ケム(Calbiochem))に、異なるペプチジル
パラ−ニトロアニリドを基質として適用した:プラスミ
ンに<Glu−Phe−Lys−pNA(0.50m
M、S2403、カビ(Kabi))、第Xa因子にN
−Cbo−Arg−Gly−Arg−pNA(0.38
mM、S2765、カビ(Kabi))、活性化プロテ
インCに<Glu−Pro−Arg−pNa(0.52
mM、S2366、カビ(Kabi))、カリクレイン
にH−D−Pro−Phe−Arg−pNa(0.45
mM、S2302、カビ(Kabi))、H−D−Il
e−Pro−Arg−pNA(0.48mM、S228
8、カビ(Kabi))、<Glu−Gly−Arg−
pNA(0.56mM、S2444、カビ(Kab
i))。
【0075】インヒビター、酵素および基質は同じ緩衝
液(0.01mMリン酸緩衝液、pH7.4、0.12
Mの塩化ナトリウムと0.05%のウシ血清アルブミン
を含有する)で希釈され、次に50μlの容量でポリス
チレン製マイクロプレートに入れられる。トロンビン、
またはセリンプロテアーゼの作用で放出されるパラ−ニ
トロアニリンにより生成されるフィブリンは、20℃で
15から30分間反応の後に405nmで分光学的に測
定される。
【0076】以下の表は、対照化合物(DUP714)
と実施例25、27そして28の化合物の存在下での、
化合物のない対照に対して酵素活性を50%阻害する化
合物の濃度(IC50)を示す。結果は、実施例25と2
8の化合物は、ヒトフィブリノーゲンに関して、対照化
合物よりもより強力なヒトトロンビンのインヒビターで
あることを示している。実施例25、27そして28の
化合物は、凝固と線溶のセリンプロテアーゼに関して、
対照化合物のDUP714より選択性が優れている。
【表2】 実施例65:体外(ex vivo)での抗凝固活性の
測定、化合物の経口投与(意識のあるラット) − 絶食させたOFAラットをエーテルで麻酔する。索
動脈(cordal artery)を露出させ、カテ
ーテルを入れる。カテーテルにクエン酸化(1/40)
生理的溶液を吹き込む。カテーテルを入れた後、ラット
を拘束ケージに入れ、1.5mlの動脈血を0.109
Mのクエン酸(1/9)中に採取する。 − ラットの意識がさめてから1時間後に、10mg/
kgの単回投与で試験化合物を経口投与する。 − 次に30分、60分そして2時間目に動脈血試料
(1.5ml)を採取する。 − 各試料を採取する時、1.5mlの生理的溶液をラ
ットに再注入する。 − 血液の試験管を、3000gで15分間遠心分離し
て血漿を調製する。プレスト(Prest)トロンビン
を加えてから、凝固現象の開始時間を測定する。 − 本発明の化合物は投与量応答的に、トロンビン時間
(TT)を延長させ、最初の2時間のその活性は対照化
合物(DUP714)で得られる活性と同等であるかま
たは大きい。以下の表に示されるこの結果は、トロンビ
ン時間が延長する倍率を示している。
【表3】
【0077】実施例66:体外(ex vivo)での
抗凝固活性の測定、化合物の静脈内投与(i.v.) 絶食させたかまたはさせていないOFAラットを、ペン
トバルビタール(60mg/kg腹腔内投与)で麻酔す
る。頚動脈と頚静脈を露出させ、カテーテルを入れる。
カテーテルにクエン酸化(1/40)生理的溶液を吹き
込む。カテーテルを入れた後、1.5mlの動脈血を
0.109Mのクエン酸(1/9)中に採取する。 − 30分後に、試験化合物を1mlの容量で静脈内投
与する。 − 次に1分30秒、5分、15分、30分そして60
分目に動脈血試料(1.5ml)を採取する。 − 各試料を採取する時、頚動脈を通して1.5mlの
クエン酸化生理的溶液をラットに再注入する。 − 血液の試験管を、3000gで15分間遠心分離す
る(血漿の調製)。 − 100μlの血漿を、100μlの活性化セファリ
ンとインキュベートする。100μlのカルシウムを加
えてから、凝固現象の開始時間を測定する。 − 0.5mg/kgの投与量で試験した本発明の化合
物は、投与量応答的に活性化セファリン時間(ACT)
を延長させる。その抗凝固活性は対照化合物(DUP7
14)と同等であるかまたはそれより大きい。本発明の
化合物で観察されるACTの延長は、投与の60分後で
もまだ有意である。以下の表に示されるこの結果は、凝
固時間が延長する倍率を示している。
【表4】
【0078】実施例67:イヌ(P.O.)における抗
凝固活性と血小板減少 イヌを処理した後2時間目と4時間目に化合物を経口投
与し、静脈を通して血液を採取した。血漿を調製し、血
小板を計測し、トロンビン時間を測定する。以下の表
は、DUP714は2.5mg/kgの濃度でTTを延
長させたが、顕著な血小板減少を引き起こしたことを示
している。本発明の化合物は5mg/kgの濃度でDU
P714より大きいTTの延長を示し、血小板数に影響
を与えなかった。
【表5】
【0079】薬剤組成物 実施例68:薬剤組成物 10mgを含有する1000錠剤の調製法: 実施例3の化合物 ・・・・・・・・・・・・・・ 10g ヒドロキシプロピルセルロース ・・・・・・・・ 2g 小麦デンプン ・・・・・・・・・・・・・・・・ 10g 乳糖 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100g ステアリン酸マグネシウム ・・・・・・・・・・ 3g タルク ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トニー ヴェルブラン フランス国ヴェルヌイユ,リュ アリス チド ブリアン 60 ビ (72)発明者 セルジュ シモン フランス国コンフラン サン オノラ ン,リュ デシレ クレマン 43 (72)発明者 アラン ルパン フランス国サヴォニエール,ラ セント リィ(番地なし) (72)発明者 ベルナール ポルトヴァン フランス国エランクール,リュ フレデ リック パシィ 6 (56)参考文献 特開 平1−163185(JP,A) 特開 平2−91023(JP,A) 特開 昭64−63583(JP,A) 特開 昭60−146900(JP,A) 特開 平5−504775(JP,A) 特開 平6−184192(JP,A)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)の化合物: 【化1】 式中、R1 は、水素原子または直鎖または分岐鎖(C1
    −C6 )アシル、直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アル
    キル、ベンジル、直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アル
    コキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、フェノ
    キシカルボニル、5−〔(ジメチル)−アミノ〕ナフチ
    ルスルホニル、アルコキシカルボニルメチルまたはカル
    ボキシメチル基であり、 R2 は、水素原子または以下の基の1つである: − フェニル、 − ベンジル(置換されていないか、またはフェニル環
    上で、1つまたはそれ以上のハロゲン原子または直鎖ま
    たは分岐鎖(C1 −C6 )アルキル、直鎖または分岐鎖
    (C1 −C6 )アルコキシ、ヒドロキシルまたはビシク
    ロオクト−1−イル(置換されていないかまたはヒドロ
    キシルまたは直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アルコキ
    シ基で置換されている)基で置換されている)、 − チエニルメチル、 − ピリジルメチル、 − ジフェニルメチル、 − フルオレニル、 − ナフチルメチル、 − ベンゾシクロブチル、 − (ジシクロプロピルメチル)メチル、 − インダニル、または − (C3 −C7 シクロアルキル)メチル: R´2 は、水素原子またはベンジル基であるか、または R2 とR´2 は一緒にC65 −CH=であり、 R3 は、以下の基の1つである: −直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アルコキシ、フェノ
    キシ、グアニジノ、アミジノ、アミノ、テトラヒドロ−
    2−フリルまたは(C3 −C7 )シクロアルキル基で置
    換されている直鎖または分岐鎖(C2 −C4 )アルキ
    ル、 − グアニジノフェニル、アミジノフェニル、アミノフ
    ェニル、 − グアニジノベンジル、アミジノベンジル、アミノベ
    ンジル、または − (C3 −C7 )シクロアルキル: R4 とR5 は、それぞれ水素原子または直鎖または分岐
    鎖(C1 −C6 )アルキル基であるか、または 【化2】 はピナンジオールのボロニック(boronic)エス
    テルを形成し、 Aは以下のいずれかの基である: 【化3】 式中、A1 はそこに結合している窒素原子と炭素原子と
    ともに、以下の構造から選択される環状構造である: − パーヒドロインドール、 − 2−アザビシクロ〔2.2.2〕オクタン、 − 2−アザビシクロ〔3.3.0〕オクタン、 − 2−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン、 − パーヒドロイソインドール、 − インドリン、 − イソインドリン、 − パーヒドロキノリン、 − パーヒドロイソキノリン、 − 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、 − 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、 − 1つまたはそれ以上の直鎖または分岐鎖(C1 −C
    6 )アルキル基で随時置換されているチアゾリジン、 − 【化4】 式中、nは1または2であり、 R6 は、水素原子または(C3 −C7 )シクロアルキ
    ル、直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アルキルまたはカ
    ルボキシメチル基であり、 R´6 は、水素原子であるか、または R6 とR´6 は、それらが有する炭素原子とともに(C
    3 −C7 )シクロアルキル基を形成し、 A2 は、直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アルキル、フ
    ェニル、インダニル、(C3 −C7 )シクロアルキル
    (置換されていないか、または1つまたはそれ以上のメ
    チル基で置換されている)、シクロアルケニル(C3
    7 )、シクロペンタジエニル、2,2,2−トリフル
    オロ−1−シクロペンチルエチル、ビシクロ〔2.2.
    1〕ヘキシル基、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプチル基、
    または基 【化5】 式中、XとYは異なり、酸素またはイオウ原子、または
    NHまたはCH2 基であるか、または A2 は、水素原子、(この場合、R6 は(C3 −C7
    シクロアルキル基であり、R´6 は、水素原子である
    か、またはR6 とR´6 はそれらが有する炭素原子とと
    もに(C3 −C7 )シクロアルキル基を形成するという
    条件下で)、その対掌体、ジアステレオ異性体もしくは
    光学異性体、または薬剤として許容される酸もしくは塩
    基とのその付加塩である。
  2. 【請求項2】 R1 が、アセチル基である請求項1記載
    の式(I)の化合物、その対掌体、ジアステレオ異性体
    もしくは光学異性体、または薬剤として許容される酸も
    しくは塩基とのその付加塩。
  3. 【請求項3】 R2 が、ベンジル基である請求項1記載
    の式(I)の化合物、その対掌体、ジアステレオ異性体
    もしくは光学異性体、または薬剤として許容される酸も
    しくは塩基とのその付加塩。
  4. 【請求項4】 Aが、請求項1に定義された基 【化6】 である請求項1記載の式(I)の化合物、その対掌体、
    ジアステレオ異性体もしくは光学異性体、または薬剤と
    して許容される酸もしくは塩基とのその付加塩。
  5. 【請求項5】 Aは、請求項1に定義された基 【化7】 である請求項1記載の式(I)の化合物、その対掌体、
    ジアステレオ異性体もしくは光学異性体、または薬剤と
    して許容される酸もしくは塩基とのその付加塩。
  6. 【請求項6】 A1 が、そこに結合している窒素原子お
    よび炭素原子とともに、パーヒドロインドール環系であ
    る請求項4記載の式(I)の化合物、その対掌体、ジア
    ステレオ異性体もしくは光学異性体、または薬剤として
    許容される酸もしくは塩基とのその付加塩。
  7. 【請求項7】 R3 が、グアニジノ(直鎖または分岐鎖
    2 −C4 アルキル)基である請求項1に記載の式
    (I)の化合物、その対掌体、ジアステレオ異性体もし
    くは光学異性体、または薬剤として許容される酸もしく
    は塩基とのその付加塩。
  8. 【請求項8】 R3 が、(C3 −C7 )シクロアルキル
    基である請求項1記載の式(I)の化合物、その対掌
    体、ジアステレオ異性体もしくは光学異性体、または薬
    剤として許容される酸もしくは塩基とのその付加塩。
  9. 【請求項9】 1−(R)−〔(Ac−(R)Phe−
    Phi)アミノ〕−4−グアニジノブチルホウ素酸(A
    cはアセチル、(R)Pheは(R)−フェニルアラニ
    ル、Phiは(2s,3aS,7aS)−パーヒドロ−
    2−インドールカルボニルである)である請求項1記載
    の式(I)の化合物、もしくはその異性体、または薬剤
    として許容される酸もしくは塩基とのその付加塩。
  10. 【請求項10】 1−(R)−{〔Ac−Phe−(N
    −シクロペンチル)Gly〕アミノ}−4−グアニジノ
    ブチルホウ素酸アセテート(Acはアセチル、Pheは
    (RS)または(R)配向のフェニルアラニル、Gly
    はグリシルである)である請求項1記載の式(I)の化
    合物、もしくはその対掌体、または薬剤として許容され
    る酸もしくは塩基とのその付加塩。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の式(I)の化合物を調
    製する方法であって、適宜標準的分離法によりその異性
    体が分離されている、式(II)の保護されたアミノ酸: 【化8】 式中、R´1 は、直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アシ
    ル、ベンジル、直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )アルコ
    キシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルまたはフェ
    ノキシカルボニル基であり、そして R2 とR´2 は、式(I)のものと同じ意味を有する、
    を、ペプチド結合法により、適宜標準的分離法によりそ
    の異性体が分離されている、式(III )の第2の保護さ
    れたアミノ酸 【化9】HA−CO2 CH265 (III ) 式中、Aは、式(I)の中のものと同じ意味を有する、 と反応させて、式(IV)の化合物: 【化10】 式中、R´1 、R2 、R´2 およびAは上記したものと
    同じ意味を有する、を生成させて、その酸官能基を触媒
    的水素添加により脱保護して、式(V)の化合物: 【化11】 式中、R´1 、R2 、R´2 およびAは上記したものと
    同じ意味を有する、を生成させて、これを無水媒体中の
    1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下で、
    N−ヒドロキシサクシニミドと反応させて、式(VI)の
    化合物: 【化12】 式中、R´1 、R2 、R´2 およびAは、上記したもの
    と同じ意味を有し、Sucはサクシニミド基を意味す
    る、 を生成させて、これを塩基性媒体中で式(VII )の化合
    物: 【化13】 式中、 R´3 は、以下の基のうちの1つである: − ハロゲン原子、直鎖または分岐鎖(C1 −C6 )ア
    ルコキシ、フェノキシ、テトラヒドロ−2−フリルまた
    はシクロアルキル基で置換されている、直鎖または分岐
    鎖(C2 −C4 )アルキル、 − (C3 −C7 )シクロアルキル、 − それぞれハロゲン原子または適当に保護されたアミ
    ノ基で置換されている、 フェニルまたはベンジル: R´4 とR´5 は、それぞれ直鎖または分岐鎖(C1
    6 )アルキル基であるか、または 【化14】 はピナンジオールのボロニックエステルを形成する、 と反応させて、以下のうちのいずれかを生成させる: − 式(I)の化合物の特殊なケースである、式(I/
    a)の化合物: 【化15】 式中、R´1 、R2 、R´2 、A、R´4 およびR´5
    は、上記したものと同じ意味を有し、R´3aは、直鎖ま
    たは分岐鎖(C2 −C4 )アルキル基(直鎖または分岐
    鎖(C1 −C6 )アルコキシ、フェノキシ、テトラヒド
    ロ−2−フリルまたは(C3 −C7 )シクロアルキル基
    で置換されている)、または(C3 −C7 )シクロアル
    キル基である、または − 式(VIII)の化合物: 【化16】 式中、R´1 、R2 、R´2 、A、R´4 およびR´5
    は、上記したものと同じ意味を有し、R´3bは以下の基
    のうちの1つである: − ハロゲン原子で置換されている(C2 −C4 )アル
    キル、 − それぞれハロゲン原子または適当に保護されたアミ
    ノ基で置換されている、フェニルまたはベンジル、 ここで、R´3bは、以下の基のうちの1つ: − ハロゲン原子で置換されているアルキル、 − それぞれハロゲン原子で置換されている、フェニル
    またはベンジル: である時、式(VIII)の化合物は、シアン化銅の作用に
    より対応するシアン化物に変換し、次に水性アンモニア
    の作用により、式(I)の化合物の特殊なケースであ
    る、対応する式(I/b)のアミジノ化合物: 【化17】 式中、R´1 、R2 、R´2 、A、R´4 およびR´5
    は、上記したものと同じ意味を有し、R´3cは、それぞ
    れアミジノ基で置換されているアルキル、フェニルまた
    はベンジル基である、 に変換し、 R´3bが − ハロゲン原子で置換されているアルキル基である
    時、 アジ化ナトリウムの作用により、対応するアジド化合物
    に変換し、次に触媒性水素添加により、式(I)の化合
    物の特殊なケースである、式(I/c)の対応するアミ
    ノ化合物に変換するか、または − それぞれ保護されたアミノ基で置換されているフェ
    ニルまたはベンジル基である時、 脱保護して、式(I)の特殊なケースである、式(I/
    c)の化合物: 【化18】 式中、R´1 、R2 、R´2 、A、R´4 およびR´5
    は、上記したものと同じ意味を有し、R´3dは、それぞ
    れアミノ基で置換されているアルキル、フェニルまたは
    ベンジル基である、 を生成させ、 ここで式(I/c)の化合物は、 シアンアミドとの反応により、その中の基R´3dのアミ
    ノ基がグアニジノ基へ変換されて、式(I)の化合物の
    特殊なケースである、式(I/d)の化合物: 【化19】 式中、R´1 、R2 、R´2 、A、R´4 およびR´5
    は、上記したものと同じ意味を有し、R´3eは、それぞ
    れグアニジノ基で置換されているアルキル、フェニルま
    たはベンジル基である、 を生成させ、 必要な場合は式(I/a)、(I/b)、(I/c)ま
    たは(I/d)の化合物の末端アミン基を脱保護し、不
    活性媒体中で三塩化ホウ素を用いて、この化合物を、式
    (I)の化合物の特殊なケースである、式(I/e): 【化20】 式中、R´1 、R2 、R´2 、A、およびR3 は、式
    (I)の中のものと同じ意味を有する、 のボロニック酸に変換し、 式(I/a)、(I/b)、(I/c)、(I/d)ま
    たは(I/e)の化合物は: − 標準的精製法により随時精製し、 − 必要な場合は、標準的分離法により、その対掌体を
    分離し、 これは適宜、薬剤として許容される酸または塩基との付
    加塩に変換する方法。
  12. 【請求項12】 活性成分として、請求項1から10ま
    でのいずれか1項に記載の少なくとも1つの化合物を含
    むトリプシン様セリンプロテアーゼ阻害剤。
  13. 【請求項13】 トリプシン様セリンプロテアーゼ阻害
    剤がトロンビン阻害剤である、請求項12に記載の阻害
    剤。
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