JPH08318622A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH08318622A
JPH08318622A JP14964495A JP14964495A JPH08318622A JP H08318622 A JPH08318622 A JP H08318622A JP 14964495 A JP14964495 A JP 14964495A JP 14964495 A JP14964495 A JP 14964495A JP H08318622 A JPH08318622 A JP H08318622A
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head
carriage
pad
electrical connection
ink jet
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Satoshi Fujioka
聡 藤岡
Susumu Murayama
進 村山
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘッドをキャリッジに対して着脱可能とし、
かつヘッドとキャリッジとの電気的接続を確実に行な
う。 【構成】 FPCの端部で構成された複数の接点を有す
る電気的接続部の背部に配置される弾性部材からなるパ
ッド78が、板状の基部78bと、この基部から突設さ
れ、接点を背部から押圧する突起部78aと、基部78
bから突起部78a内に達する穴78dとを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットプリンタ
に関し、特に、そのインクジェットヘッド(以下、単に
ヘッドともいう)が搭載されたキャリッジの構造に関す
る。より詳しくは、キャリッジに対して着脱可能なヘッ
ドとキャリッジとの電気的な接続技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェットプリンタは、用
紙の搬送方向と直交する方向に伸びるガイド軸に案内さ
れて往復動するキャリッジと、このキャリッジに搭載さ
れ、用紙にインクを吐出して印字するインクジェットヘ
ッドとを有している。
【0003】そして、従来のインクジェットプリンタの
なかには、キャリッジに搭載されるヘッドがキャリッジ
に対して着脱可能な構造となっているものがある。
【0004】このような構造を採用する場合には、キャ
リッジとヘッドとを直接半田付け等によって接続するわ
けには行かないから、ヘッドを駆動するための配線に工
夫を要する。
【0005】例えば、特開平3−104643号公報に
は、図12に示すように、キャリッジ1にFPC(Fl
exible Printed Cable)の端部2
を配置し、ヘッド3にはFPCの端部2に圧接されて接
続される基板3aを設けることにより、ヘッド3をキャ
リッジ1に対して着脱可能とした構造が開示されてい
る。なお、FPCの他端はプリンタ本体の制御基板に接
続されている。
【0006】図12において、4はユーザによって操作
されるレバーであり、キャリッジ1の支持部1a,1a
によって回動可能に支持されている。
【0007】5はフック部材であり、そのフック部5b
が、ヘッド3の係合部3bと係脱可能である。また、フ
ック部材の基部5aは、レバー4に形成されている板カ
ム4aと係合している。
【0008】ヘッド3をキャリッジ1に装着するには、
レバー4を回動させてフック部材5を矢印X1方向に移
動させた状態としておき、ヘッドの下部に形成されてい
る凸部3cをキャリッジ1の支持部1cに当接させ、ま
たヘッドの係合部3bをフック部材のフック部5bに係
合させるようにしてヘッド3をキャリッジ1に載せる。
この状態において、ヘッド3は矢印a1方向に多少傾い
た姿勢となっている。その後、レバー4を回動操作して
フック部材5を矢印X2方向に移動させると、そのフッ
ク部5bがヘッドの係合部3bと強く係合するようにし
てヘッド3を矢印a2方向に回動させ、基板3aがFP
Cの端部2に圧接された状態となって装着が完了する
(図12はこの状態を示している)。
【0009】このような構造においては、FPCの端部
2と基板3aとを確実に圧接する必要があり、同公報の
構造では、FPCの端部2の背面にゴムパッド6を配置
し、このゴムパッド6の背部をキャリッジの板部1dで
支持するとともに、フック部材5をバネ8で矢印X2方
向に付勢し、これによって基板3aをFPCの端部2に
圧接している。
【0010】一方、特公平7−8571号公報には、ゴ
ムパッドに関する技術が開示されている。
【0011】図13は同公報において従来技術として開
示されている図であり(ただし符号は変えてある)、同
公報には、おおよそ次のような主旨の記述がある。
【0012】同図において、3a’はヘッドの基板であ
り、複数の接点3d,3e,3f,・・・を備えてい
る。
【0013】2’はFPCであり、前記接点3d,3
e,3f,・・・と接続されるべき接点2d,2e,2
f,・・・を備えている。
【0014】6’はゴムパッドであり、FPC2’の接
点をその背部から押圧する弾性円錐体6d,6e,6
f,・・・を備えている。
【0015】弾性円錐体6d等は非線形バネ(変形特性
が非線形)であるから次のような問題がある。
【0016】FPC2’の接点部分は、パンチ加工によ
り逆凹状にせり上げるように加工されるため、そのせり
上げ量が必ずしも均一にはならない。このため、例え
ば、接点2dのせり上げ量が比較的大きく、接点2e,
2fのせり上げ量が比較的小さい場合において、パッド
6’のFPC2’に対する押し付け力が小さいと、接点
2dは基板3a’の接点3dと接触するが、弾性円錐体
(この場合6d)が非線形バネであって変形し難いた
め、接点2e,2fと、接点3e,3fとは、その間に
それぞれ間隙c1,c2ができて接触しないという事態
が生じる。
【0017】このような事態は、パッド6’のFPC
2’に対する押し付け力を大きくすることにより解消す
ることが可能ではあるが、押し付け力を大きくすると、
基板3a’が破損する等の問題が生じる。
【0018】同公報には、以上のような問題の解決を図
ったものとして、図14〜図16に示すようなゴムパッ
ド7が開示されている。
【0019】ゴムパッド7は、水平中心位置決め部材7
aと、これを貫通する複数のゴムシリンダ7b,7c,
7d,・・・を有している。ゴムシリンダは下方に延び
て剛性体からなる基部支持部材に当接する下側筒状部7
eと、一部が円筒状、一部が円錐状の上方部7fとを有
している。中心位置決め部材7aの上側の筒状部(7
f)は中空部を有せず全体がエラストマ(ゴム)からな
るものであり、下側筒状部7eは中空部を有するもので
ある。
【0020】このゴムパッド7は、図16に明示される
ように、主として下側円筒部7eを変形し易くして、上
記問題の解決を図ったものである。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構造のゴムパッド7は、主として下側円筒部7eが変
形する構造であるから、上記問題を必ずしも有効に解決
することはできない。
【0022】主として下側円筒部7eが変形する構造で
あると、その変位は水平中心位置決め部材7aに及び、
水平中心位置決め部材7aは複数のゴムシリンダ7b,
7c,7d,・・・を連結している部材であるため、水
平中心位置決め部材7aの変位は他のゴムシリンダ(少
なくとも隣接しているゴムシリンダ)を変位させてしま
うからである。
【0023】例えば、図14において、FPC2’の接
点部分のパンチ加工によるせり上げ量が均一でなく、接
点2dのせり上げ量が比較的大きく、接点2e,2fの
せり上げ量が比較的小さいとすると、接点2dは基板3
a’の接点3dと接触するが、接点2e,2fと、接点
3e,3fとは、その間に間隙ができて接触しないおそ
れが生じる。そこで、パッド7のFPC2’に対する押
し付け力を多少大きくし、ゴムシリンダ7bを変形させ
ることにより、接点2e,2fと、接点3e,3fとを
接触させようとすると、ゴムシリンダ7bは、主として
下側円筒部7eが変形するから、その下方への変位はゴ
ムシリンダ7b部分の水平中心位置決め部材7aにほぼ
直接的に及び、この部分の水平中心位置決め部材7aも
ほぼ同程度だけ下方に変位することとなる。ゴムシリン
ダ7b部分の水平中心位置決め部材7aが下方に変位す
ると、この変位は少なくとも隣接しているゴムシリンダ
7cに及び、ゴムシリンダ7cも、ゴムシリンダ7b程
ではないにしても、やはり下方に変位してしまう。した
がって、パッド7のFPC2’に対する押し付け力を多
少大きくし、ゴムシリンダ7bを変形させたとしても、
必ずしもゴムシリンダ7cに対応した接点2eと3eと
を接触させることはできない。
【0024】以上の理由により、上述した従来構造のゴ
ムパッド7では、上記問題を必ずしも有効に解決するこ
とはできない。
【0025】すなわち、従来の構造では、キャリッジに
対して着脱可能なヘッドとキャリッジとの電気的な接続
を確実に行なうことが必ずしも容易ではないという問題
があった。
【0026】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、ヘッドがキャリッジに対して着脱可能でかつヘッド
とキャリッジとの電気的接続を確実に行なうことのでき
るインクジェットプリンタを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のインクジェットプリンタは、用紙に向
けてインクを吐出して印字するインクジェットヘッド
と、このインクジェットヘッドが着脱可能に搭載される
キャリッジと、このキャリッジに取り付けられたFPC
の端部で構成された、複数の接点を有する第1の電気的
接続部と、この第1の電気的接続部の背部に配置された
弾性部材からなるパッドと、前記第1の電気的接続部と
圧接されるべく前記インクジェットヘッドに設けられた
ほぼ平板状の第2の電気的接続部と、を備え、前記パッ
ドが、板状の基部と、この基部から突設され、前記接点
を背部から押圧する突起部と、前記基部から突起部内に
達する穴と、を有していることを特徴とする。
【0028】請求項2記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記突起部が角錐形状であることを特徴とする。
【0029】
【作用】請求項1記載のインクジェットプリンタによれ
ば、キャリッジに搭載されたインクジェットヘッドから
インクが吐出されて用紙に印字がなされる。
【0030】キャリッジとインクジェットヘッドとの電
気的接続は、キャリッジに取り付けられたFPCの端部
で構成された複数の接点を有する第1の電気的接続部
と、インクジェットヘッドに設けられたほぼ平板状の第
2の電気的接続部とが、第1の電気的接続部の背部に配
置された弾性部材からなるパッドで圧接されることによ
りなされるので、インクジェットヘッドはキャリッジに
対して着脱可能である。
【0031】そして、前記パッドは、板状の基部と、こ
の基部から突設され、前記接点を背部から押圧する突起
部と、前記基部から突起部内に達する穴とを有している
ので、次のような作用が得られる。
【0032】すなわち、突起部は、基部から突起部自身
の内部に達している穴を有しているので、穴がない場合
に比べて変形し易い。
【0033】このため、仮に、FPCの端部で構成され
た第1の電気的接続部における複数の接点の高さに多少
の差があったとしても、突起部はこれに追随して変形し
易い。
【0034】しかも、突起部自身が変形し易いことか
ら、その変位は基部には及びにくい。
【0035】したがって、このような構造によれば、イ
ンクジェットヘッドがキャリッジに装着されたとき、第
1の電気的接続部と第2の電気的接続部との比較的均一
な接続状態が得られ、確実な接続状態が得られる。
【0036】すなわち、この請求項1記載のインクジェ
ットプリンタによれば、ヘッドがキャリッジに対して容
易に着脱可能であると同時に、ヘッドとキャリッジとの
電気的接続を確実に行なうことができる。
【0037】請求項2記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項1記載のインクジェットプリンタにおい
て、前記突起部が角錐形状に形成されているので、突起
部は一層変形し易い状態となる。
【0038】したがって、ヘッドとキャリッジとの電気
的接続をより確実に行なうことができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0040】図1は本発明に係るインクジェットプリン
タの一実施例の内部構造を示す側断面図である。
【0041】先ず、このプリンタの概要について説明す
る。
【0042】図1において、10はプリンタの本体、1
1は本体のケース、20は本体10に組み込まれている
自動給紙装置である。
【0043】本体10は、自動給紙装置20により給送
された用紙(図示せず)が通過する紙経路PPに沿っ
て、紙送りローラ30と、この紙送りローラ30に圧接
して従動するピンチローラ40と、用紙の裏面を案内す
る規定部材50と、用紙に向けてインク滴を吐出して印
字するインクジェットヘッド60が搭載されたキャリッ
ジ70と、ガイドローラ80と、排紙ローラ対81,8
2と、排出部90とを備えている。また、本体10の前
面には、排出された用紙を積層するための排紙トレイ9
1が設けられている。
【0044】自動給紙装置20により給送された用紙
(図示せず)は、図1において全体として凹状に湾曲し
た紙経路PPを経て紙送りローラ30に達し、ピンチロ
ーラ40によってその送り角が規定されて紙送りローラ
30から送り出される。送り出された用紙は、先ずその
先端が、ガイド部材としての役割も果たす規定部材50
によって案内されることにより、インクジェットヘッド
60との間隔が規定され、その表面にヘッド60からイ
ンクが吐出されて印字される。Aが印字領域である。印
字された用紙は、排紙ローラ対81,82、および排出
部90を経て排紙トレイ91上に排出される。
【0045】次にヘッド60およびキャリッジ70の詳
細について説明する。
【0046】図2はキャリッジの部分省略正面図、図3
(a)はヘッドが搭載されたキャリッジの部分省略平面
図、図4は同じく部分省略側断面図(図2における部分
的に省略されたIV−IV断面図)である。
【0047】これらの図に示すように、キャリッジ70
は、底板71と、背板72と、左右の側板73,74
と、ヘッドの着脱機構100と、進退機構101とを備
えている。
【0048】左右の側板73,74には軸受け穴73
a,74aが設けられており、この軸受け穴73a,7
4aにガイド軸12が挿通されている(図1参照)。図
4に示すように、底板71の前端部(図4において左端
部)71aはガイド板13によって支持されている。ガ
イド軸12およびガイド板13は、本体10のサイドフ
レーム(図示せず)に架設されている。背板72には、
タイミングベルト(図示せず)との係合部72aが設け
られており、タイミングベルトがキャリッジモータ(図
示せず)によって駆動されることにより、キャリッジ7
0は、ガイド軸12とガイド板13とで案内され、図2
において矢印X1,X2方向(図1の紙面と直交する方
向)に往復動する。
【0049】主として図4に示すように、キャリッジ7
0は、ガイド軸12およびインクジェットヘッド60の
双方に隣接する空所Sを有しており、この空所Sに、キ
ャリッジ70とガイド軸12とのガタツキを防止するた
めのガタ防止部材75と、第1の電気的接続部76と、
圧縮バネからなる付勢部材77と、進退機構101とが
収納されている。
【0050】ガタ防止部材75は、図5にも示すよう
に、付勢部材77を受ける受け部75aと、ガイド軸1
2に摺接する摺接部75b,75bとを有している。
【0051】受け部75aはほぼ平板状に形成されてい
る。摺接部75b,75bは受け部75aの下端両側か
ら湾曲して垂下する爪状に形成されている。この爪状部
の内面がガイド軸12と摺接する。受け部75aの背部
上端中央には突起75cが形成されており、この突起7
5cが図4に示すように、背板72に形成された穴72
cと緩やかに嵌まり合っている。したがって、ガタ防止
部材75は、突起75cを中心として、図5に示す矢印
a方向,b方向,c方向のいずれの方向にも回動可能で
ある。75d,75dは、後述するパッドホルダ79と
係合する仮止め用のフックである。
【0052】第1の電気的接続部76は、後にも説明す
るようにFPC76’の端部によって構成されており、
その表面には、図2に示すように複数の接点76bが形
成されている。
【0053】進退機構101は、弾性部材(例えばゴ
ム)からなるパッド78と、パッドホルダ79と、この
パッドホルダ79を進退動させる作動部材としての板カ
ム160とを有している。
【0054】パッド78は、図7に示すように、板状の
基部78bと、この基部78bの一面から突設された突
起部78aとを有している。
【0055】これら基部78bおよび突起部78aには
穴78dが形成されており、この穴78dは、突起部7
8a内に達している。
【0056】突起部78aは、第1の電気的接続部76
の接点76bを背部から押圧するためのものであり、ほ
ぼ四角錐形状に形成されている。
【0057】パッドホルダ79に取り付けるために、基
部78bの角部には、2つの貫通孔78e,78eと、
2つの係止片78f,78fが形成されている。
【0058】パッドホルダ79は、図6にも示すように
ほぼ板状に形成されており、その中央部に、パッド78
を背部から支持する平板部79aを有している。
【0059】平板部79aの上方には、FPC76’が
挿通される挿通スリット79bが形成され、下方には、
パッド78およびFPC76’の先端部76’a(図4
参照)が係止される係止部79cが形成されている。係
止部79cには、背部に向けて一対のピン79j,79
jが突設されている。
【0060】パッド78は、その貫通孔78e,78e
にピン79j,79jが挿通され、係止片78f,78
fが、平板部79aの上縁79kに掛けられることによ
って、パッドホルダ79に取り付けられている。パッド
78は、平板部79aに対して直接固定されているわけ
ではなく、貫通孔78eにピン79jが挿通され、係止
片78fが平板部の上縁79kに掛けられることによっ
て係止されているだけであるから、図7(b)に示す矢
印Y方向および矢印T方向に僅かに移動可能である。
【0061】FPC76’の先端部76’aにも、パッ
ドと同様な貫通孔76’b(図2参照)が形成されてお
り、この貫通孔76’bにピン79jが挿通されること
によって、FPC76’の先端部76’aがパッドホル
ダ79に固定されている。すなわち、FPC76’は、
その先端部76’aがパッドホルダ79の挿通スリット
79bを通り、ゴムパット78の前面を通過して係止部
79cに固定されることにより、パッド78の前面にお
いて第1の電気的接続部76を構成している。第1の電
気的接続部76の表面には前述したように複数の接点7
6bが形成されており、これら接点76bに対応した位
置に、前述したパッドの突起部78aが形成されてい
る。なお、FPC76’の他端は本体10の制御部14
(図1参照)に接続されている。
【0062】図6に示すように、パッドホルダ79の平
板部79aの左右両側には、それぞれ角穴79dと、こ
の角穴79dに臨む突起79eが設けられている。この
角穴79dには前述したガタ防止部材75のフック75
dが挿通され、これと突起79eが係合してパッドホル
ダ79とガタ防止部材75とが仮止めされる。
【0063】左方の角穴79dの下方には、位置決め用
の、多少左右に長い長方形穴79fが形成されており、
右方の角穴79dの下方には、位置決め用の、「×」形
の穴(×穴という)79gが形成されている。これら位
置決め用の穴79f,79gには、図2および図4に示
すように、背板72から前方に向けて突設された角柱7
2f,72gがそれぞれ挿通されている。パッドホルダ
79は、長方形穴79fと角柱72fとの係合によって
上下方向の位置決めがなされ、×穴79gと角柱72g
との係合によって上下左右方向の位置決めがなされてい
ると同時に、これら角柱72f,72gに案内されて前
後方向(図4において左右方向)に移動可能である。
【0064】パッドホルダ79の両側部には側板79
h,79hが形成されており、この側板79hには、そ
れぞれピン79iが上下に2本、合計4本設けられてい
る。これらピン79iは、次に説明する板カム160の
カム面と当接可能となっている。
【0065】図8は板カムを示す図で、(a)は正面
図、(b)は側断面図(図(c)におけるb−b断面
図)、(c)は背面図、(d)は図(c)を正面図とし
た場合の右側面図、(d)は図(c)を正面図とした場
合の底面図である。
【0066】板カム160は、横部材161と、この横
部材161の両端から一体的に垂下形成された一対の縦
部材162,162とを有しており、パッドホルダ79
を囲むような、ほぼコ字形に形成されている(図2参
照)。
【0067】縦部材162,162の外側部には、それ
ぞれピン163が上下に2本、合計4本設けられてい
る。これらのピン163は、図2および図9に示すよう
に、側板73,74に形成された長穴gと係合してお
り、これらピン163が長穴gに案内されることによ
り、板カム160は上下動可能である。なおピン163
の長穴gとの摺接部は、耐摩耗性を向上させるために平
面状に形成されている。
【0068】縦部材162,162の背部には、それぞ
れカム面164が上下に2つ、合計4つ設けられてお
り、これらカム面164に前記パッドホルダのピン79
iが当接可能である。カム面164は斜面164aと鉛
直面(板カムの移動方向と平行な面)164bとを有し
ており、上下のカム面のうち上のカム面の斜面164a
と鉛直面164bとの境界部にはクリック感を生じさせ
るための凸部164cが形成されている。4つの斜面1
64aの傾斜角度は全て同一である。すなわち、4つの
斜面164aは全て相互に平行状態となっている。
【0069】横部材161の上部には、係止部165が
一体的に形成されており、この係止部165に、後述す
る着脱機構100の鈎状の連結部123が連結される。
これによって、板カム160の上下動と着脱機構100
の作動とが連動するようになっている。
【0070】図4に示すように、インクジェットヘッド
60は、ノズル部61と、ケース部62とを有してい
る。
【0071】図示のヘッド60は、フルカラー印字用の
ヘッドであり、ノズル部61の下面すなわち用紙との対
向面(ノズル面)61aには、図3(b)に示すように
赤色インク吐出用のノズル列NR,黄色インク吐出用の
ノズル列NY,および青色インク吐出用のノズル列NB
が設けられている。各ノズル列は12個のノズルnから
なるノズル列2列(計24ノズル)で構成されており、
ノズル面61a全体では合計72個のノズルが設けられ
ている。
【0072】ケース部62にはインクカートリッジ63
が収納される。ケース部62にはインクカートリッジ6
3を固定するための図示しないレバーが設けられてい
る。インクカートリッジ63は3つのインク室に仕切ら
れており、各インク室に赤色インク、黄色インク、青色
インクが収納されている。
【0073】ケース部62の底板62aには、流路を有
する針が3本(62R,62Y,62B)設けられてい
る。インクカートリッジ63をケース部62に装着する
と、各針62R,62Y,62Bがそれぞれインクカー
トリッジ63のインク室に進入し、その流路を通じて各
色のインクがそれぞれのノズル列NR,NY,NBに供
給される。
【0074】ノズル部61には、各ノズルに対応した駆
動素子が内蔵されており、これら素子の選択的な作動に
よってノズルからインク滴が吐出されて用紙上に画像が
形成される。
【0075】ケース部62の背面には、第2の電気的接
続部64が設けられている。この接続部64は基板で構
成されており、基板64の表面には、前述した第1の電
気的接続部76の接点76bと圧接されて接続される複
数の接点が形成されている。基板64は、FPC65を
通じて前記駆動素子に接続されている。
【0076】ヘッド60をキャリッジ70に装着した際
の位置決めは次のようにしてなされる。
【0077】インクジェットプリンタにおいてはノズル
の位置精度が重要であるから、位置決めはノズル部61
によって行なう。ノズル部61は、ケース部62とは別
部品となっており、ケース部62よりも厳格に寸法管理
がなされている。
【0078】図3(a)においては位置決めに関する説
明を分かりやすくするためにケース部62を省略してあ
る。
【0079】同図に示すように、ノズル部61の背部両
端には水平方向に伸びる突片61b,61bが形成され
ており、この突片61bの下面が、キャリッジ70の底
板71に形成されたリブ71bの上面と当接する(図4
参照)。また、ノズル部61の前部中央には水平方向に
伸びる突片61cが形成されており、この突片61cの
下面が、キャリッジ70の底板71に形成されたリブ7
1cの上面と当接する。これによって上下方向(図3の
紙面と直交する方向)の位置決めがなされる。
【0080】キャリッジ70の底板71の上面左右ほぼ
中央部には相対向する2つのリブ71d,71eが形成
されており、これらリブの内側面がそれぞれノズル部6
1の左角部61dおよび右角部61eの側面と当接す
る。これによって左右方向(矢印X方向)の位置決めが
なされる。
【0081】キャリッジ70の底板71の上面左方ほぼ
中央部にはリブ71fが形成されており、このリブ71
fの背面がノズル部61の左角部61dの前面と当接す
る。また、キャリッジ70の右側板74には調整レバー
74bが、その軸74cによって回動可能に設けられて
いる。軸74cには偏心カム74dが形成されており、
この偏心カム74dがノズル部61の右角部61eの前
面と当接する。キャリッジ70にヘッド60を装着する
と、後述するように、ヘッド60は前述した圧縮バネ7
7によって前方(図3において下方)に付勢される。し
たがって、前後方向(矢印Y方向)の位置決めがなされ
る。また、調整レバー74bを回動させることによりノ
ズル部61が矢印T方向に回動するので、ガイド軸12
に対する平行度を調整することができる。調整レバー7
4bの回動操作は、工場等においてなされ、通常ユーザ
ーによっては操作されない。調整レバー74bにはピン
74eが設けられているとともに、右側板74にはこの
ピン74eと係脱する複数の穴74fが設けられてお
り、回動操作して平行度調整を行なった後にピン74e
と穴74fとを係合させて、レバー74bの不用意な回
動を防止するようになっている。
【0082】なお、この実施例のプリンタは、ヘッドと
して、上述したフルカラー印字用のヘッド60の他、モ
ノクロ印字用のヘッド60’(図1参照)も備えてい
る。モノクロ印字用のヘッド60’はフルカー印字用の
ヘッド60と外形状が全く同一である。異なる点は、ノ
ズル数と、これに対応する部分、すなわち、駆動素子お
よび、インクを導入する針等の数のみである。例えば、
ノズル数は、1列12ノズルで4列、合計48ノズルと
し、針はこれらノズルに連通する1本の針とする。
【0083】主として図4から明らかなように、上述し
た第1の電気的接続部76、第2の電気的接続部64、
およびガタ防止部材75の受け部75aは、いずれも前
記空所Sにおいてガイド軸12と平行に配置されてい
る。
【0084】図4に示すように、着脱機構100は、操
作レバー110と、ヘッド押圧レバー120と、これら
操作レバー110とヘッド押圧レバー120とを連結し
ている第1,第2リンク130,140と、2本のバネ
150(図2参照)とを備えている。
【0085】操作レバー110は、その軸111でキャ
リッジ70に回動可能に取り付けられている。操作レバ
ー110の先端には、摘み112が設けられており、そ
の下端にはフック113が設けられている。
【0086】ヘッド押圧レバー120は、その軸121
でキャリッジ70に回動可能に取り付けられている。ヘ
ッド押圧レバー120の先端には、ヘッド60を押圧す
る凸部122が設けられており、この凸部122と軸1
21との間には、前述した板カム160が連結部123
で連結されている。また、ヘッド押圧レバー120の後
端には、バネ150との係合部124が設けられてい
る。
【0087】第1リンク130と第2リンク140と
は、両者の一端が連結部131(141)で回動可能に
連結されている。第1リンク130の他端132は操作
レバー110にピン133で回動可能に連結されてお
り、第2リンク140の他端142はヘッド押圧レバー
120の軸121にフック143で回動可能に連結され
ている。第2リンク140の先端には、バネ150との
係合部144が設けられている。
【0088】バネ150は、ヘッド押圧レバー120の
係合部124と第2リンク140の係合部144との間
に張設されている。
【0089】図4はヘッド60を装着した状態を示して
いる。
【0090】この状態においては、ヘッド押圧レバー1
20の凸部122がヘッド60のケース部62の上面6
2bに当接し、バネ150の付勢力によってヘッドを下
方に押圧した状態でヘッド60をキャリッジ70に固定
している。この状態は、操作レバー110のフック11
3が第1リンク130の先端134に係合することによ
りロックされる。
【0091】また、この状態では、図9に示すように、
板カム160が下動した状態にあり、そのカム面164
によるパッドホルダ79のピン79iへの当接は解除さ
れている。したがって、パッドホルダ79は、圧縮バネ
77の作用により、パッド78で、第1の電気的接続部
76を、ヘッド60の第2の電気的接続部64に圧接し
ている。
【0092】一方、逆にガタ防止部材75は、圧縮バネ
77により突起75cを中心として図4において反時計
方向に付勢され、これによって摺接部75b,75bが
ガイド軸12に当接している。
【0093】ヘッド60を取り外すには、操作レバー1
10の摘み112を図4において時計方向に回動操作す
る。すると、摘み112はそれ自身の弾性変形によって
操作レバー110に対して相対的に回動し、これによっ
てフック113が第1リンク130の先端134から外
れて、操作レバー110が回動する。これと連動して押
圧レバー120も回動し、ヘッド60を取り外すことが
できる。
【0094】押圧レバー120が回動すると、図10に
示すように、板カム160は上動し、そのカム面164
がパッドホルダ79のピン79iに当接してこれを図1
0において右方に押しやる。これによってパッドホルダ
79が圧縮バネ77(図4参照)の付勢力に抗して右方
に後退する。カム面164の斜面164aの傾斜角度は
全て同一となっているので、パッドホルダ79は、第1
の電気的接続部76と第2の電気的接続部64とを平行
に保ったまま、両接続部同士の接触面に直交する方向に
後退する。
【0095】したがって、ヘッド60を取り外す際に
は、キャリッジ側の第1の電気的接続部76とヘッド6
0側の第2の電気的接続部64との圧接状態が解除され
る。これにより、ヘッド60を取り外す際に、第1の電
気的接続部76と第2の電気的接続部64とが強く擦ら
れてこれら電気的接続部が破損してしまうという事態が
防止される。
【0096】図10に示す状態から、再びヘッド60を
装着する際には、パッドホルダ79が右方に後退した状
態となっているから、第1の電気的接続部76と第2の
電気的接続部64とを擦ることなく、円滑かつ容易にヘ
ッド60をキャリッジ70に入れることができる。その
後、操作レバー110を回動操作すると、押圧レバー1
20も回動してヘッド60が固定されると同時にフック
113が第1リンク130の先端134と係合して固定
状態にロックされる。
【0097】また、押圧レバー120の回動にともなっ
て板カム160が下動し、そのカム面164によるパッ
ドホルダ79のピン79iへの当接が解除される。した
がって、パッドホルダ79は、圧縮バネ77の作用によ
り、パッド78で、第1の電気的接続部76を、ヘッド
60の第2の電気的接続部64に圧接することとなる。
板カム160のカム面164によるパッドホルダ79の
ピン79iへの当接が解除される際、ピン79iは、カ
ム面164に対して相対的にその斜面164aを滑り落
ちるようにして解除されることとなるから、パッドホル
ダ79は、衝撃的にではなく徐々に、第1の電気的接続
部76を第2の電気的接続部64に対して、両者の平行
状態を保ったまま圧接することとなる。したがって、ヘ
ッド60のノズル先端に形成されているメニスカスが衝
撃により破壊される等の不都合を生じることなく、ヘッ
ドを装着することができる。
【0098】以上のようなインクジェットプリンタによ
れば、次のような作用効果が得られる。
【0099】(i)キャリッジ70がガイド軸12に案
内されて往復動し、インクジェットヘッド60からイン
クが吐出されて用紙に印字がなされる。
【0100】(ii)キャリッジ70とインクジェット
ヘッド60との電気的接続は、キャリッジに取り付けら
れたFPC76’の端部で構成された複数の接点76b
を有する第1の電気的接続部76と、インクジェットヘ
ッドに設けられたほぼ平板状の第2の電気的接続部64
とが、第1の電気的接続部76の背部に配置された弾性
部材からなるパッド78で圧接されることによりなされ
るので、インクジェットヘッド60はキャリッジ70に
対して着脱可能である。
【0101】そして、パッド78は、板状の基部78b
と、この基部78bから突設され、前記接点76bを背
部から押圧する突起部78aと、基部78bから突起部
78a内に達する穴78dとを有しているので、次のよ
うな作用が得られる。
【0102】すなわち、突起部78aは、基部78bか
ら突起部78a自身の内部に達している穴78dを有し
ているので、穴78dがない場合に比べて変形し易い。
【0103】このため、仮に、FPCの端部で構成され
た第1の電気的接続部76における複数の接点78bの
高さに多少の差があったとしても、突起部78aはこれ
に追随して変形し易い。
【0104】しかも、突起部78a自身が変形し易いこ
とから、その変位は基部78bには及びにくい。
【0105】したがって、このような構造によれば、イ
ンクジェットヘッド60がキャリッジ70に装着された
とき、第1の電気的接続部76と第2の電気的接続部6
4との比較的均一な接続状態が得られ、確実な接続状態
が得られる。
【0106】すなわち、このインクジェットプリンタに
よれば、ヘッド60がキャリッジ70に対して容易に着
脱可能であると同時に、ヘッド60とキャリッジ70と
の電気的接続を確実に行なうことができる。
【0107】(iii)突起部78aが角錐形状に形成
されているので、突起部78aは一層変形し易い状態と
なる。
【0108】したがって、ヘッド60とキャリッジ70
との電気的接続をより確実に行なうことができる。
【0109】(iv)第1の電気的接続部76と第2の
電気的接続部64との圧接は、進退機構101により、
インクジェットヘッド60がキャリッジ70に装着され
たとき、第1の電気的接続部76が第2の電気的接続部
64に向けて平行に移動することによりなされるので、
第1の電気的接続部76と第2の電気的接続部64と
の、より均一な接続状態が得られ、一層確実な接続状態
が得られる。
【0110】インクジェットヘッド60がキャリッジ7
0から取り外されるときには、進退機構101により、
付勢部材77による付勢力に抗して第1の電気的接続部
76が第2の電気的接続部64から後退した状態となっ
ているので、インクジェットヘッド60を一層容易にキ
ャリッジ70から取り外すことができる。
【0111】さらに、インクジェットヘッド60を装着
する際には、第1の電気的接続部76が第2の電気的接
続部64から後退した状態となっているので、ヘッド6
0を一層容易に装着することができる。
【0112】(v)第1の電気的接続部76は、一端が
プリンタ本体の制御部14に接続されたFPC76’の
他端部で構成され、進退機構101は、第1の電気的接
続部76の背部に配置された弾性部材からなるパッド7
8を有し、このパッド78で第1の電気的接続部76が
第2の電気的接続部64に圧接されるので、第1の電気
的接続部76が第2の電気的接続部64に向けて平行に
移動すること、パッド78の弾性作用及び上述した突起
部78aの変形作用との相乗効果によって、より一層均
一な、第1の電気的接続部76と第2の電気的接続部6
4との接続状態が得られる。
【0113】(vi)進退機構101は、パッド78を
支持し第2の電気的接続部76に対して進退動するする
平板部79aを有しており、この平板部79aは、パッ
ド78を、進退方向と直交する方向(平板部と平行な方
向)に僅かに移動可能に支持しているので、より一層均
一な、第1の電気的接続部76と第2の電気的接続部6
4との接続状態が得られる。
【0114】すなわち、パッド78は、それ自身の弾性
変形により微妙に動き得る状態にあると同時に平板部7
9aによって進退方向と直交する方向に僅かに移動可能
に支持されているので、結果として全体的に微妙に動き
得る状態にあり、したがって、第1の電気的接続部76
が第2の電気的接続部64に圧接される際、第1の電気
的接続部76の背部にあって微妙に動くこととなる。
【0115】このような作用により、第1の電気的接続
部76と第2の電気的接続部64との、より一層均一な
接続状態が得られることとなる。
【0116】特に本実施例のように、パッド78が、第
1の電気的接続部76の接点76bを背部から押圧する
突起部78aを有している場合には、パッド78が微妙
に動くことにより、突起部78aが接点76bの背部に
好適に位置することとなり、より適切な接続状態が得ら
れる。
【0117】(vii)ヘッドの着脱機構100が進退
機構101と連動しているので、ヘッド60の着脱操作
を一層容易に行なうことができる。
【0118】(viii)ガイド軸12とキャリッジ7
0との間には、付勢部材77によって圧接力が付与され
ているので、キャリッジ70とガイド軸12とのガタが
防止され、良好な印字品質が得られる。
【0119】そして、ガイド軸12とキャリッジ70と
の間に圧接力を付与する付勢部材77は、第1の電気的
接続部76と第2の電気的接続部64との間に圧接力を
付与する付勢部材77によって共用されるから、その分
付勢部材の数が少なくて済む。
【0120】したがって、このインクジェットプリンタ
によれば、少ない部品点数で、ヘッド60をキャリッジ
70に対して着脱可能とし、かつヘッド60とキャリッ
ジ70との電気的接続を確実に行なうことができると同
時に、キャリッジ70とガイド軸12とのガタを無くす
ることができる。
【0121】(ix)インクジェットヘッド60は、キ
ャリッジ70の移動方向において複数のノズル列を有し
ているので、高解像度の印字が得られる。
【0122】インクジェットヘッド60が、キャリッジ
70の移動方向において複数のノズル列を有しているの
で、仮にキャリッジが往路と復路とでガタつくとする
と、印字品質の劣化が大きくなってしまうが、このプリ
ンタによれば、付勢部材77によって圧接力が付与され
ているので、キャリッジ70とガイド軸12とのガタが
防止され、高解像度の印字が良好に得られる。
【0123】(x)インクジェットヘッドとして、モノ
クロ印字用のインクジェットヘッド60’と、カラー印
字用のインクジェットヘッド60とを備えているので、
キャリッジ70にモノクロ印字用のインクジェットヘッ
ド60’を装着することによりモノクロ印字を行なうこ
とができ、これに代えてカラー印字用のインクジェット
ヘッド60を装着することによりカラー印字を行なうこ
とができる。
【0124】カラー印字、特にフルカラー印字を行なう
場合には、赤色、青色、黄色のインクを吐出する必要が
あるから、本実施例のカラー印字用のインクジェットヘ
ッド60には、キャリッジ70の移動方向において、計
6列のノズル列NR,NY,NBが設けられている。
【0125】このような場合において、仮にキャリッジ
が往路と復路とでガタつくとすると、印字品質の劣化が
大きくなってしまうが、このプリンタによれば、キャリ
ッジ70とガイド軸12とのガタが防止されるので、良
好なカラー画像が得られ、しかも、ヘッド交換を可能と
する付勢部材77がガタ防止用の付勢部材とが兼用され
ているので小型化も図られる。
【0126】すなわち、高画質のモノクロ印字およびカ
ラー印字が可能な小型プリンターが得られる。
【0127】(xi)キャリッジ70はインクジェット
ヘッド60(または60’,以下同じ)の装着位置を規
定する位置決め部71f,74dを有しており、この位
置決め部に向けてインクジェットヘッド60が付勢部材
によって付勢されるので、インクジェットヘッド60が
常に適正な位置に装着されることとなり、高品質の印字
が得られることとなる。
【0128】そして、この付勢部材は、付勢部材77に
よって兼用されるから、一層キャリッジの小型化が図ら
れる。
【0129】(xii)キャリッジ70は、ガイド軸1
2およびインクジェットヘッド60の双方に隣接する空
所Sを有しており、この空所Sに付勢部材77が収納さ
れているので、一層の小型化が図られる。
【0130】(xiii)第1の電気的接続部76、第
2の電気的接続部64、およびガタ防止部材75の受け
部75aが、いずれも空所Sにおいてガイド軸12と平
行に配置されているので、より一層の小型化が図られ
る。
【0131】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0132】例えば、図11に示すように、パッド78
の基部78bの突起部78aの反対面には、脚部78c
を突設してもかまわない。
【0133】このような構成としても、突起部78aに
は、基部78bから突起部78a自身の内部に達してい
る穴78dが形成されているので、穴78dがない場合
に比べて突起部78aが変形し易いことに変わりはな
く、上述した実施例におけるパッドとほぼ同様の作用効
果が得られる。
【0134】
【発明の効果】本発明によれば、ヘッドをキャリッジに
対して着脱可能とし、かつヘッドとキャリッジとの電気
的接続を確実に行なうことができる。
【0135】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの一実施
例の内部構造を示す側断面図。
【図2】キャリッジの部分切断正面図。
【図3】図(a)はヘッドが搭載されたキャリッジの部
分省略平面図、図(b)はノズル面の透視平面図。
【図4】ヘッドが搭載されたキャリッジの部分省略側断
面図(図2におけるIV−IV断面図)。
【図5】ガタ防止部材を示す図で、図(a)は平面図、
図(b)は正面図、図(c)は図(b)におけるc−c
断面図。
【図6】パッドホルダを示す図で、図(a)は平面図、
図(b)は正面図、図(c)は左側面図、図(d)は図
(b)におけるd−d断面図、図(e)は図(b)にお
けるe−e断面図。
【図7】パッドを示す図で、図(a)は平面図、図
(b)は正面図、図(c)は図(b)におけるc−c断
面図、図(d)は背面図、図(e)は図(c)の部分拡
大図。
【図8】板カムを示す図で、(a)は正面図、(b)は
側断面図(図(c)におけるb−b断面図)、(c)は
背面図、(d)は図(c)を正面図とした場合の右側面
図、(d)は図(c)を正面図とした場合の底面図。
【図9】進退機構の作動説明図。
【図10】進退機構の作動説明図。
【図11】パッドの変形例を示す図で、図(a)は平面
図、図(b)は正面図、図(c)は図(b)におけるc
−c断面図、図(d)は背面図、図(e)は図(c)の
部分拡大図。
【図12】従来技術の説明図。
【図13】従来技術の説明図。
【図14】従来技術の説明図。
【図15】従来技術の説明図。
【図16】従来技術の説明図。
【符号の説明】
10 プリンタ本体 12 ガイド軸 60 カラー印字用インクジェットヘッド 60’ モノクロ印字用インクジェットヘッド 64 基板(第2の電気的接続部) 70 キャリッジ 76 FPC(第1の電気的接続部) 78 パッド 78a 突起部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙に向けてインクを吐出して印字する
    インクジェットヘッドと、 このインクジェットヘッドが着脱可能に搭載されるキャ
    リッジと、 このキャリッジに取り付けられたFPCの端部で構成さ
    れた、複数の接点を有する第1の電気的接続部と、 この第1の電気的接続部の背部に配置された弾性部材か
    らなるパッドと、 前記第1の電気的接続部と圧接されるべく前記インクジ
    ェットヘッドに設けられたほぼ平板状の第2の電気的接
    続部と、を備え、 前記パッドが、板状の基部と、この基部から突設され、
    前記接点を背部から押圧する突起部と、前記基部から突
    起部内に達する穴と、を有していることを特徴とするイ
    ンクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記突起部が角錐形状であることを特徴
    とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002240264A (ja) * 2001-02-20 2002-08-28 Canon Inc インクジェット記録装置
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