JPH08318569A - エンボスシートの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮明なエンボス模様が彫刻されているエンボ
スシートを製造する方法を提供する。 【解決手段】 この製造方法では、樹脂発泡体シート１
と樹脂フィルム３とを連続的に貼着しながら、前記樹脂
フィルム３に、隔壁部を介して仕切られた凹部８ａ，８
ｂが規則的な模様をなして形成されている表面を有する
エンボスロール５を圧接して回転させることにより、樹
脂フィルム側にエンボス模様を連続的に彫刻する際に、
エンボスロール５の隔壁部７ａには、互いに隣接する凹
部８ａ，８ｂ間を連通する切欠き部（連通部）１０が形
成されているエンボスロールを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はエンボスシートの製
造方法に関し、更に詳しくは、シート上に彫刻すべきエ
ンボス模様の種類が変化した場合であっても、そのエン
ボス模様に対応してその都度製造条件の変更を行うこと
なく、目的とするエンボス模様を容易かつ鮮明に彫刻す
ることができるエンボスシートの製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】片面または両面に凹凸形状のエンボス模
様が形成されているエンボスシートは、例えば、風呂場
マットや配管の断熱カバーなどに広く用いられている。
従来から、エンボスシートは概ね次のようにして製造さ
れている。それを、樹脂発泡体シートに樹脂フィルムを
貼着しながら全体シートの片面にエンボス模様を彫刻す
る場合につき説明する。

【０００３】まず、図１２で示したように、例えばポリ
オレフィン系の発泡体から成る樹脂発泡体シート１を加
熱装置２ａで所定の温度にまで加熱し、また例えばオレ
フィン系フィルムのような樹脂フィルム３を別の加熱装
置２ｂで所定の温度にまで加熱する。そして、この樹脂
フィルム３を樹脂発泡体シート１の片面に重ね合わせな
がら、図の矢印ｐ₂方向に回転するゴムロール４と矢印
ｐ₁方向に回転する後述のエンボスロール５の間に連続
的に供給する。

【０００４】ゴムロール４とエンボスロール５の間を通
過する過程で、樹脂発泡体シート１と樹脂フィルム３
は、ゴムロール４とエンボスロール５で押圧されて互い
に貼着する。そして同時に、樹脂フィルム３側の表面に
はエンボスロール５の表面模様が型押しされて前記表面
模様が転写され、目的とするエンボス模様６Ａが彫刻さ
れる。

【０００５】ここで、従来のエンボスロールの１例を図
１３に斜視図として示し、その表面の一部（図１３のＡ
の領域）を拡大した斜視図として図１４に示す。ここで
示したエンボスロール５は、エンボスシートの表面に図
１５で示したようなエンボス模様、すなわち、平面視形
状が四角形である突起部６が規則的に配列したエンボス
模様を形成するためのものである。

【０００６】図１３において、エンボスロール５の表面
には、図１５の突起部６を有するエンボス模様とはネガ
−ポジの関係にある模様が形成されている。今、エンボ
スロール５の幅方向をｗ、円周方向をｒで示すと、上記
した模様は、部分拡大図である図１４に示したように、
ｒ方向に所定の間隔で配列する所定高さの複数個の隔壁
部７ａと、ｗ方向に所定の間隔で配列する所定高さの複
数個の隔壁部７ｂと、これら隔壁部７ａ，７ｂで取り囲
まれて所定の深さを有する凹部８とで構成されて、この
凹部８がｗ方向とｒ方向に各隔壁部を介して互いに隣接
する状態でエンボスロール５の表面に分布している。

【０００７】図１２で示したようにしてエンボスシート
が製造される場合には、軟化している樹脂フィルム１側
の表面に、上記した隔壁部７ａ，７ｂが喰い込み、その
結果、処理後の表面には上記凹部８に相当する突起が形
成されることにより、図１５で示した突起部６が配列し
たエンボス模様がシート上に彫刻される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図１２
〜図１４で示したようなエンボスロール５を用いてエン
ボス加工を行うと、彫刻されたエンボス模様において
は、図１６で示したように、その突起部６の頂部６ａが
凹没したり、また突起部のエッジ個所６ｂがシャープな
形状にならなかったりして、エンボス模様は設計通りの
シャープな形状の模様として彫刻されないということが
ある。

【０００９】このような事態の発生は以下の理由に基づ
く。まず、図１７で示したように、樹脂発泡体シート１
に樹脂フィルム３が重なり合うその地点で、同時に、ｐ
₁方向に回転するエンボスロール５の表面模様は樹脂フ
ィルム３の表面に圧接する。このとき、エンボスロール
５の表面模様における隔壁部７ａ，７ｂは、エンボスロ
ール５のｐ₁方向への回転が進むにつれてシートへの喰
い込みの深さが深くなっていき、シート表面にエンボス
模様を彫刻したのち、樹脂フィルム３の表面から脱離し
ていく。その場合、隔壁部７ａ，７ｂで取り囲まれた凹
部８は、エンボスロール５が樹脂フィルム３の表面に圧
接した時点で、その開口部が樹脂フィルム３の表面で閉
鎖しはじめる。そして、エンボスロール５の回転が進む
につれて、凹部８内の空気は、隔壁部７ａと樹脂フィル
ム３の表面とが形成する隙間から逃散していくが、この
隙間が完全に閉鎖したのちは、空気の一部は凹部８の中
に残留し、これは凹部８の底部、すなわちエンボスロー
ルのロール面５ａ側に封印空気として集積され、そこに
空間９を形成することになる。

【００１０】そして、エンボスロール５の回転が更に進
んで、エンボス模様が彫刻される時点では、上記した空
間９を構成する封印空気は、いまだ軟質な状態を保ち、
かつ彫刻されつつある突起部６をその上方から圧縮する
ことになり、その結果、彫刻された突起部６には、前記
したような形状不良が発生してくる。このような問題に
対しては、樹脂発泡体シート１と樹脂フィルム３の加熱
温度を適切に選択して軟化の程度を変化させたり、ゴム
ロール４とエンボスロール５のロール間隔や回転速度を
適切に選定したりして、エンボスロール５の表面凹部８
に封印空気の空間９が形成されないような努力がなされ
ている。

【００１１】しかしながら、上記したような対策は、エ
ンボスロール５の表面模様の種類が変わるたびごとに適
切な条件の設定を行わなければならないという点で製造
ラインの連続稼動にとって不都合である。またその条件
設定の選択幅も狭く、調整作業には長時間を要し、しか
も適切な条件設定を行ったとしても不良品の発生率が高
くなるという問題がある。

【００１２】本発明は、従来のエンボスシートの製造時
における上記した問題を解決し、エンボス模様の彫刻時
にはエンボスロールの表面模様の凹部の中に封印空気の
空間がほとんど形成されず、そのため、彫刻すべきエン
ボス模様の種類が変化した場合であっても、容易にその
ことに対処することができ、鮮明なエンボス模様を彫刻
することができるエンボスシートの製造方法の提供を目
的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、ゴム・プラスチックシート
に、隔壁部を介して互いに隣接する凹部が模様をなして
形成されている表面を有するエンボスロールを圧接して
回転させることにより、前記ゴム・プラスチックシート
にエンボス模様を連続的に彫刻するエンボスシートの製
造方法において、前記エンボスロールの隔壁部には、前
記凹部間を連通する連通部が形成されていることを特徴
とするエンボスシートの製造方法が提供される。とく
に、樹脂発泡体シートと樹脂フィルムとを連続的に貼着
しながら、前記樹脂フィルムに、隔壁部を介して互いに
隣接する凹部が模様をなして形成されている表面を有す
るエンボスロールを圧接して回転させることにより、前
記樹脂フィルム側にエンボス模様を連続的に彫刻するエ
ンボスシートの製造方法において、前記エンボスロール
の隔壁部には、前記凹部間を連通する連通部が形成され
ていることを特徴とするエンボスシートの製造方法が提
供される。

【００１４】とくに、前記した連通部が、隔壁部の一部
を切除することによって形成した切欠き部になっている
エンボスロールを用いるエンボスシートの製造方法が提
供される。本発明方法においては、隔壁部に形成されて
いる連通部がエンボス模様の彫刻時における封印空気の
逃げ道として機能する。

【００１５】すなわち、図１７で示したように、エンボ
スロール５が樹脂フィルム３の表面に圧接し、エンボス
ロール５の表面模様における凹部８の開口部が樹脂フィ
ルム３で閉鎖された場合であっても、エンボスロール５
の隔壁部に形成されている連通部を通って凹部８内の空
気が隣接する凹部の方に逃散していく。そのため、凹部
８には封印空気の空間９はほとんど形成されず、エンボ
ス模様の形状不良は起こらなくなる。

【００１６】

【発明の実施の形態】図１３の領域Ａの表面模様が図１
で示したような模様になっているエンボスロール５を用
意した。すなわち、この模様は、エンボスロール５のｒ
方向（回転方向）に直交して配列する隔壁部７ａに、幅
がｘ₁で深さがｘ₂の切欠き部１０が連通部として形成さ
れることにより、ｒ方向に隣接している凹部８の間は互
いに連通しており、エンボスロール５のｗ方向（幅方
向）に直交して配列する隔壁部７ｂには切欠き部は形成
されていない模様である。

【００１７】このような表面模様を有するエンボスロー
ル５を用いてエンボスシートを製造しているときの状態
を図２に示した。ｐ₁方向に回転するエンボスロール５
の前記表面模様は、樹脂発泡体シート１の上に重なって
くる樹脂フィルム３の表面に圧接し、樹脂発泡体シート
１と樹脂フィルム３を貼着する。そして同時に、エンボ
スロール５の回転が進むにつれて、エンボスロールの表
面模様は徐々にシートに喰い込んでいき、その凹部８ａ
の形状に相当する突起部６を形成しながら、最後にはシ
ート表面から離脱していく。

【００１８】エンボスロール５の表面模様が樹脂フィル
ム３の表面に圧接すると同時に、そのときから、凹部８
ａの開口部は樹脂フィルム３の表面で閉鎖されていくの
で、凹部８ａの中に存在していた空気はそこに閉じ込め
られるようになる。しかしながら、この表面模様の場
合、エンボスロール５のｒ方向に配列する隔壁部７ａに
は、幅ｘ₁、深さｘ₂の切欠き部１０が形成されているの
で、凹部８ａの中に閉じ込められようとする空気は、圧
縮されつつある樹脂発泡体シート１の反発力によりこの
切欠き部１０を通って、隣接する凹部８ｂ、すなわち、
シート表面への喰い込み深さが、先行する凹部８ａより
も浅い凹部８ｂの方へ矢印ｓで示したように逃散してい
く。

【００１９】したがって、凹部８ａに閉じ込められる空
気の量は、隔壁部７ａに切欠き部１０が形成されていな
いときに比べて著しく減少し、その封印空気の空間９は
ほとんど形成されなくなる。すなわち、彫刻されつつあ
るエンボス模様の突起部６の形状不良はほとんど発生し
なくなる。なお、このような表面模様を有するエンボス
ロール５を用いて彫刻したエンボス模様には、突起部６
の間に隔壁部７ａの切欠き部１０に対応した形状、すな
わち、高さがｘ₂で幅がｘ₁の突起６ｃが切欠き部１０の
痕跡として形成されている。

【００２０】このエンボスロール５の表面模様におい
て、隔壁部７ａに形成された切欠き部１０は、凹部８ａ
内の空気の逃げ道として機能するため、その深さｘ₂は
深ければ深いほど封印空気の空間９を小さくすることが
できる。しかし、深さｘ₂をあまり深くすると、彫刻さ
れたエンボス模様における切欠き部１０の痕跡６ｃが目
立つようになり、エンボス模様の美観が損なわれるの
で、深さｘ₂は、隔壁部７ａの高さに対し９５％以下に
設定することが好ましい。また、切欠き部１０の幅ｘ₁
は、空気の逃散を効果的に進めるために、隔壁部７ａの
長さに対し９０％以下に設定することが好ましい。

【００２１】なお、図１で示した表面模様の場合、隔壁
部７ａをｗ方向に見たときの断面形状は長方形になって
いるが、この隔壁部７ａの断面形状は、図３で示したよ
うに台形７ｃにしてもよく、図４で示したように三角形
状にしてもよく、また図５で示したようにアーチ形状に
してもよい。このような形状にすると、得られるエンボ
ス模様は台形状の突起部の集合模様になるが、エンボス
模様の彫刻時に、最初の隔壁部が樹脂フィルム３の表面
に圧接した時点から次の隔壁部が樹脂フィルム３の表面
に圧接しはじめる時点までの時間間隔は、隔壁部７ａの
断面形状が長方形である場合よりもエンボスロール５の
周率に相当する分だけ長くなり、更に凹部の壁面は斜面
をなしているので、切欠き部１０からの空気の逃散が容
易になり、封印空気の空間が形成されにくくなるので好
適である。

【００２２】また、図１で示した表面模様では、エンボ
スロール５のｒ方向に配列する隔壁部７ａに切欠き部１
０を形成した場合を示したが、更に、切欠き部はエンボ
スロール５のｗ方向に配列する隔壁部７ｂに形成されて
いてもよい。更に、図１で示した表面模様では、凹部間
の連通部として、エンボスロール５をｒ方向からみたと
きに四角形状をなす切欠き部１０の場合を示したが、本
発明方法ではこの連通部はこのような形状の切欠き部に
限定されるものではなく、例えば、三角形状やアーチ形
状をした切欠き部であってもよい。また、連通部として
は切欠き部に限定されるものではなく、例えば、少なく
ともｒ方向に配列する隔壁部に形成された貫通孔であっ
てもよい。その場合、貫通孔は隔壁部の基部側、すなわ
ち、エンボスロール５のロール面に近い方の個所に形成
されていることが好ましい。

【００２３】次に、図面に即して他の実施の形態を説明
する。図６で示した表面模様の場合は、凹部８の平面視
形状が三角形状をしており、互いの凹部８を取り囲む３
個の隔壁部７’のうち２個がｒ方向とｗ方向のいずれに
対しても傾斜して形成されている。そして、傾斜してい
る２個の隔壁部７’，７’に切欠き部１０が形成される
ことにより、隣接する凹部８が互いに連通している。

【００２４】なお、切欠き部１０は凹部８を取り囲む全
ての隔壁部に形成されていてもよく、また、隔壁部の集
合部に形成されていてもよく、要は、隣接する凹部間を
連通状態にできるならば、どのような位置に形成されて
いてもよい。この表面模様のエンボスロールを回転させ
ると、凹部８内の空気は切欠き部１０を通って逃散して
いくことができ、その結果、図７で示したように平面視
形状が三角形をした鮮明なエンボス模様６が彫刻され
る。

【００２５】図８で示した表面模様の場合は、凹部８の
平面視形状が菱形形状をしており、互いの凹部８を取り
囲む４個の隔壁部７’の全てがｒ方向とｗ方向のいずれ
に対しても傾斜して形成され、そのうちの少なくとも２
個の隔壁部には切欠き部１０が形成され、この切欠き部
１０を通って凹部８内の空気が逃散できるようになって
いる。

【００２６】この表面模様のエンボスロールによって、
図９で示したように、平面視形状が菱形をした鮮明なエ
ンボス模様６を彫刻することができる。図１０で示した
表面模様の場合は、凹部８が四角錐形状をした凹部であ
り、互いの凹部８を取り囲む隔壁部７’のうちの少なく
とも２個の隔壁部の稜線に切欠き部１０が形成され、こ
の切欠き部１０を通って凹部８内の空気が逃散できるよ
うになっている。

【００２７】この表面模様のエンボスロールによって、
図１１で示したように、ピラミッド形状で突出する鮮明
なエンボス模様６を彫刻することができる。なお、図１
０で示した表面模様において、凹部８の形状を三角錐形
状にすれば、三角錐形状をしたエンボス模様を彫刻する
ことができる。なお、上記した実施例では、樹脂発泡体
シートに樹脂フィルムを貼着したものにエンボス模様を
彫刻する場合を示したが、本発明はこのことに限定され
るものではなく、ゴム・プラスチックのシートであれば
どのようなものにも適用することができる。

【００２８】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項
１、２の方法によれば、エンボスロールがシートの表面
に圧接しながら回転していく過程で、エンボスロールの
表面模様における凹部内の空気は隔壁部に形成されてい
る連通部から、隣接する凹部の方向に逃散していく。そ
のため、エンボス模様を彫刻しつつある凹部に封印空気
の空間は形成されなくなり、その封印空気によるエンボ
ス模様の形状不良は発生しなくなり鮮明なエンボス模様
が彫刻される。

【００２９】この効果は、彫刻するエンボス模様の種類
に関係なく発揮されるので、従来のように、彫刻するエ
ンボス模様の種類に応じて煩雑な条件設定をしなくても
よくなる。請求項３の方法では、連通部として隔壁部の
一部を切除した切欠き部を採用しているので、エンボス
ロールのロール面に例えばプレス成形を行なって所定の
表面模様を形成する時に、当該切欠き部を同時に形成す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明で用いるエンボスロールの表面模様例を
示す部分斜視図である。

【図２】本発明方法で用いるエンボスロールでエンボス
模様を彫刻している状態を示す断面図である。

【図３】エンボスロールの回転方向に配列する隔壁部の
断面形状の例を示す部分断面図である。

【図４】隔壁部の断面形状の別の例を示す部分断面図で
ある。

【図５】隔壁部の断面形状の更に別の例を示す部分断面
図である。

【図６】エンボスロールの別の表面模様例を示す部分斜
視図である。

【図７】図６で示した表面模様のエンボスロールで彫刻
したエンボス模様を示す部分斜視図である。

【図８】エンボスロールの更に別の表面模様例を示す部
分斜視図である。

【図９】図８で示した表面模様のエンボスロールで彫刻
したエンボス模様を示す部分斜視図である。

【図１０】エンボスロールの他の表面模様例を示す部分
斜視図である。

【図１１】図１０で示した表面模様のエンボスロールで
彫刻したエンボス模様を示す部分斜視図である。

【図１２】従来のエンボスロールを用いてエンボス模様
を彫刻する状態を示す断面図である。

【図１３】従来のエンボスロールの１例を示す斜視図で
ある。

【図１４】従来のエンボスロールの表面模様の一部を示
す部分斜視図である。

【図１５】図１４の表面模様を有するエンボスロールで
彫刻したエンボス模様を示す部分斜視図である。

【図１６】従来の方法で彫刻されたエンボス模様の突起
部の形状例を示す断面図である。

【図１７】従来のエンボスロールでエンボス模様を彫刻
する状態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 樹脂発泡体シート ２ａ，２ｂ 加熱装置 ３ 樹脂フィルム ４ ゴムロール ５ エンボスロール ５ａ エンボスロール５のロール面 ６ エンボス模様における突起部 ６ａ 突起部６の頂部 ６ｂ 突起部６のエッジ個所 ７ａ エンボスロール５の回転方向に配列
する隔壁部 ７ｂ エンボスロール５の幅方向に配列す
る隔壁部 ７ｃ，７ｄ，７ｅ 他の隔壁部の断面形状を示す断面図 ７’ 隔壁部 ８，８ａ，８ｂ 凹部 ９ 封印空気の空間 １０ 切欠き部（連通部）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴム・プラスチックシートに、隔壁部を
   介して互いに隣接する凹部が模様をなして形成されてい
   る表面を有するエンボスロールを圧接して回転させるこ
   とにより、前記ゴム・プラスチックシートにエンボス模
   様を連続的に彫刻するエンボスシートの製造方法におい
   て、前記エンボスロールの隔壁部には、前記凹部間を連
   通する連通部が形成されていることを特徴とするエンボ
   スシートの製造方法。
2. 【請求項２】 樹脂発泡体シートと樹脂フィルムとを連
   続的に貼着しながら、前記樹脂フィルムに、隔壁部を介
   して互いに隣接する凹部が模様をなして形成されている
   表面を有するエンボスロールを圧接して回転させること
   により、前記樹脂フィルム側にエンボス模様を連続的に
   彫刻するエンボスシートの製造方法において、前記エン
   ボスロールの隔壁部には、前記凹部間を連通する連通部
   が形成されていることを特徴とするエンボスシートの製
   造方法。
3. 【請求項３】 前記連通部が、前記隔壁部の一部を切除
   して形成された切欠き部である請求項１のエンボスシー
   トの製造方法。