JPH08318348A - 蓄電池格子体連続鋳造用鋳型 - Google Patents

蓄電池格子体連続鋳造用鋳型

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JPH08318348A
JPH08318348A JP7127789A JP12778995A JPH08318348A JP H08318348 A JPH08318348 A JP H08318348A JP 7127789 A JP7127789 A JP 7127789A JP 12778995 A JP12778995 A JP 12778995A JP H08318348 A JPH08318348 A JP H08318348A
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lattice
forming
storage battery
grid body
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JP7127789A
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English (en)
Inventor
Tsunemi Aiba
恒美 相羽
Takeshi Hirakawa
武 平川
Ryosuke Morinari
良佐 森成
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Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉛蓄電池の使用下で極板の反りの発生によっ
ても短絡が引き起こされない信頼性の高い格子体を連続
鋳造できる蓄電池格子体連続鋳造用鋳型を提供する。 【構成】 回転ドラム1の周面に複数の格子体成形彫り
込み2を周方向に連続して設ける。隣接する格子体成形
彫り込み2は横枠骨成形部6aで相互に接続する。隣接
する格子体成形彫り込み2は耳部成形部8aまたは足部
成形部9aを介して相互に接続する.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安価で安定した品質の
格子体を供給する蓄電池格子体連続鋳造用鋳型に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用鉛蓄電池の格子体は、古くから
いわゆるブックモールドタイプの鋳造機を用いて生産さ
れてきた。この鋳造機は、格子体の厚さの半分の深さの
彫り込みを有する2枚の鋳鉄製ブロックからなる鋳型
に、鉛合金溶湯を鋳込んで格子体を鋳造するものであ
る。
【0003】このブックモールドタイプの鋳造機では、
彫り込みの形状、即ち格子体のデザインの自由度は、後
述するエキスパンド方式のそれよりも高いが、バッチタ
イプの生産方式であるため、生産性は必ずしも良好とは
言えない。
【0004】それ故、生産性のよりよい格子体の製造方
法の開発が試みられ、約15年前よりエキスパンド方式
が実用化された。このエキスパンド方式によれば、格子
体の製造から発電物質の充填、乾燥まで極板製造工程の
連続化が図られ、生産性はもとより極板品質の大幅な向
上が期待できる。
【0005】しかしながら、エキスパント方式は、鋳造
方式に比較して格子体デザインの自由度が著しく小さい
という問題点がある。これは、高性能化に対する要求が
著しい自動車用鉛蓄電池にとっては大きな問題点である
が、それがエキスパンド加工の本質に起因するものであ
るため、解決は極めて難しい。
【0006】そこで、高い生産性を有し、かつデザイン
面での自由度もある方法として、連続鋳造法による格子
体の製造技術が最近開発された。それは、例えば米国特
許第4534404号に開示されているものである。こ
の蓄電池格子体連続鋳造法は、図4(A)(B)及び図
5に示す如く、周面1aに複数の格子体成形彫り込み2
が周方向に連続して設けられている回転ドラム1を用
い、これら格子体成形彫り込み2にノズル3から溶湯を
連続的に供給し、該格子体成形彫り込み2から溶湯が漏
れないように該ノズル3を回転ドラム1の周面1aに接
触させつつ、該格子体成形彫り込み2内の溶湯を凝固さ
せることにより格子体4をベルト状に連続させて連続鋳
造するものである。
【0007】鋳造される格子体4は、通常の蓄電池の使
用状態において垂直方向に位置する縦枠骨5と、通常の
蓄電池の使用状態において水平方向に位置する横枠骨6
とで構成された枠体内に格子部7が支持され、通常の蓄
電池の使用状態において上側の横枠骨6には耳部8が連
接され、下側の横枠骨6には複数の足部9が連接された
構造になっている。
【0008】この場合、格子体成形彫り込み2は、該格
子体4を縦枠骨5の部分で接続した状態で鋳造できる構
造になっている。即ち、格子体成形彫り込み2は、回転
ドラム1の周面1aの周方向に横枠骨成形部6aが存在
し、回転ドラム1の周面1aの幅方向に縦枠骨成形部5
aが存在し、これら縦枠骨成形部5aと横枠骨成形部6
aとで囲まれた部分に格子部成形部7aが存在し、一方
の横枠骨成形部6aに耳部成形部8aが連接され、他方
の横枠骨成形部6aに足部成形部9aが連接され、縦枠
骨成形部5aで隣の格子体成形彫り込み2に接続された
構造になっている。ベルト状に連続鋳造された格子体4
は、後工程で縦枠骨5の幅方向の所望の箇所で切断され
て図5に示すような独立した構造に分離される。
【0009】このような連続鋳造法では、例えば30m/
分程度の鋳造速度で格子体4の生産が可能であり、生産
性はエキスパンド方式と同等程度である。
【0010】一方、格子体4の生産性を向上させる方法
としては、図4(A)(B)に示す構造の延長上に図6
及び図7に示した格子体成形彫り込み2を回転ドラム1
の幅方向に並設した構造の回転ドラム1をもつ格子体連
続鋳造用鋳型がある。
【0011】このような回転ドラム1をもつ格子体連続
鋳造用鋳型を用いると、格子体4の生産性は2倍にな
る。そして、かかる格子体成形彫り込み2を有する回転
ドラム1で鋳造した格子体4の形状は、図8に示すよう
になり、現在格子体の製造方法として最も一般的である
ブックモールド方式によるものである。つまり、図8に
示した形状の格子体4を連続鋳造により生産すること
は、生産性の向上という面とペースト充填工程以降の極
板生産設備を変更なしに使用できるというメリットがあ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする】しかしながら、上記の如き
従来の蓄電池格子体連続鋳造用鋳型を用いた連続鋳造法
では、次のような問題点がある。
【0013】まず、図4(A)(B)に示す蓄電池格子
体連続鋳造用鋳型を用いる場合の問題点について説明す
る。
【0014】この図4(A)(B)に示すタイプの連続
鋳造用鋳型では、生産された格子体4を電池の極板の構
成部品として使用する際に問題がある。
【0015】即ち、米国特許第453440号に開示さ
れている格子体4を連続鋳造する鋳型の格子体成形彫り
込み2は、前述したように縦枠骨成形部5aで隣の格子
体成形彫り込み2に接続された構造になっているので、
連続鋳造された格子体4は縦枠骨5の幅方向の所望の箇
所で切断され、このときの縦枠骨切断部10で特に格子
体4の各コーナ部にあたる縦枠骨切断端部10aが鋭利
な形状を呈する。電池の構成は、陽極板と陰極板を交互
にセパレータを介して積層する形になるが、電池の使用
下で両極板の反りの発生により鋭利な形状を呈した縦枠
骨切断端部10aがセパレータを突き破り短絡状態に陥
る。このため、鉛蓄電池が短寿命となり、信頼性に乏し
いものとなってしまう。
【0016】また、格子体4の生産性を向上させるとい
う点からは、以下の問題がある。連続鋳造による生産性
は、回転ドラム1の回転速度を高めたり、低くすること
により変化するが、回転ドラム1の回転速度は無限に大
きくすることはできない。その理由は、溶湯がノズル3
から回転ドラム1の格子体成形彫り込み2に注がれてか
ら格子体4として取り出すまでに凝固していなければな
らないからである。つまり、回転ドラム1の回転速度が
30m/分を限界とするならば、従来の図4(A)に示し
たような格子体成形彫り込み2の配置では30000mm /W
mm(ここで、W=格子体4の幅方向の長さ)が1分間に
格子体4を生産可能な枚数となる。しかし、Wの値は、
電池の型式や電池性能面から限定されるものであり、自
由度の低いものであるので、Wの値を小さくして単位時
間あたりの格子体4の生産枚数を大きくすることは困難
である。
【0017】次に、図6,図7に示す蓄電池格子体連続
鋳造用鋳型を用いる場合の問題点について説明する。
【0018】この場合の格子体連続鋳造用鋳型では、回
転ドラム1の幅が約2倍になるために、それに伴う回転
ドラム1とノズル3の熱変形量が非常に大きくなり技術
的に格子体4を生産することが困難になる。また、回転
ドラム1の大きさなどのスケールアップにより、その製
作費などコストアップが無視できない。
【0019】本発明の目的は、鉛蓄電池の使用下で極板
の反りの発生によっても短絡が引き起こされない信頼性
の高い格子体を連続鋳造できる蓄電池格子体連続鋳造用
鋳型を提供することにある。
【0020】本発明の他の目的は、鉛蓄電池の使用下で
極板の反りの発生によっても短絡が引き起こされない信
頼性の高い格子体を生産性を高めながら連続鋳造できる
蓄電池格子体連続鋳造用鋳型を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転ドラムの
周面に複数の格子体成形彫り込みが周方向に連続して設
けられ、これら格子体成形彫り込みに溶湯を連続的に供
給し、これら格子体成形彫り込み内の溶湯を凝固させる
ことにより格子体を連続鋳造する蓄電池格子体連続鋳造
用鋳型を改良の対象としている。
【0022】本発明に係る蓄電池格子体連続鋳造用鋳型
においては、隣接する前記格子体成形彫り込みは横枠骨
成形部で相互に接続されていることを特徴とする。
【0023】本発明において、横枠骨成形部とは、連続
鋳造される格子体が通常の蓄電池の使用状態において水
平方向に位置する横枠骨を成形する部分である。
【0024】この場合、隣接する前記格子体成形彫り込
みは、耳部成形部のみを介して相互に接続することがで
きる。
【0025】また、隣接する前記格子体成形彫り込み
は、耳部成形部または足部成形部を介して相互に接続す
ることができる。
【0026】また、前記回転ドラムの周面に設けられて
いる前記格子体成形彫り込みの数は4の整数倍とするこ
とができる。
【0027】また、前記格子体成形彫り込みは、蓄電池
の通常の使用状態において垂直方向をなすところの格子
体高さ(=H)と耳部の高さ(=Hm)からなるH+H
mが、蓄電池の通常の使用状態において水平方向をなす
ところの格子体の幅(=W)よりも短いような格子体を
鋳造する寸法とすることができる。
【0028】また、前記格子体成形彫り込みは、蓄電池
の通常の使用状態において垂直方向をなすところの格子
体高さ(=H)と耳部の高さ(=Hm)と足部の高さ
(=Ha)からなるH+Ha+0.5 Hmが、蓄電池の通
常の使用状態において水平方向をなすところの格子体の
幅(=W)よりも短いような格子体を鋳造する寸法とす
ることができる。
【0029】
【作用】このように隣接する格子体成形彫り込みを横枠
骨成形部で相互に接続すると、該格子体成形彫り込みに
より連続して鋳造される格子体は横枠骨の部分の間の耳
部及び足部又は足部で切断されて分離されることにな
る。
【0030】このように格子体が耳部または耳部及び足
部で切断されて分離されていると、切断する際に生じる
鋭利な形状の切断端部がセパレータに突き刺さるような
ことがなくなり、このため鉛蓄電池の使用下で極板の反
りが発生しても短絡が引き起こされず、信頼性の高い格
子体を連続鋳造することができる。
【0031】また、回転ドラムの周面に設けられている
格子体成形彫り込みの数を4の整数倍とすると、回転ド
ラムの円周上の耳部成形部の必ず1ヵ所が共有部分とな
り、単位時間内に生産できる格子体の枚数が増え、格子
体の生産性を向上させることができる。
【0032】また、蓄電池の通常の使用状態において垂
直方向をなすところの格子体高さ(=H)と耳部の高さ
(=Hm)からなるH+Hm、または格子体高さ(=
H)と耳部の高さ(=Hm)と足部の高さ(=Ha)か
らなるH+Ha+0.5 Hmを、蓄電池の通常の使用状態
において水平方向をなすところの格子体の幅(=W)よ
りも短くすると、単位時間あたりの生産枚数を大きくす
ることが可能である。
【0033】
【実施例】図1(A)(B)及び図2は、本発明に係る
蓄電池格子体連続鋳造用鋳型の一実施例を示したもので
ある。
【0034】本実施例の蓄電池格子体連続鋳造用鋳型に
おいて各格子体成形彫り込み2は、連続鋳造される格子
体4が通常の蓄電池の使用状態において水平方向に位置
する横枠骨6の部分で接続されるような構造になってい
る。本実施例では、該格子体成形彫り込み2は、連続鋳
造される格子体4が耳部8または足部9を介して接続さ
れるような彫り込みになっている。即ち、該格子体成形
彫り込み2は、回転ドラム1の周面1aの周方向に縦枠
骨成形部5aが存在し、回転ドラム1の周面1aの幅方
向に横枠骨成形部6aが存在し、これら縦枠骨成形部5
aと横枠骨成形部6aとで囲まれた部分に格子部成形部
7aが存在する構造になっている。そして、隣接する格
子体成形彫り込み2は、隣接する相互の横枠骨成形部6
aの間で、1対の耳部成形部8aまたは1対の足部成形
部9aを介して接続されている。これら耳部成形部8a
は、図示のように横枠骨成形部6aの両端から同じ寸法
のところに設けられている。また、これら足部成形部9
aは、図示のように横枠骨成形部6aの左右に交互に片
寄せて設けられている。耳部成形部8aの全長は、格子
体4の耳部8の長さを持つようになっている。また、足
部成形部9aの全長は、格子体4の足部9の2倍の長さ
を持つようになっている。このような格子体成形彫り込
み2の数は、4の整数倍となっている。
【0035】なお、縦枠骨成形部5aとは連続鋳造され
る格子体4が通常の蓄電池の使用状態において垂直方向
に位置する縦枠骨5を成形する部分であり、横枠骨成形
部6aとは連続鋳造される格子体4が通常の蓄電池の使
用状態において水平方向に位置する横枠骨6を成形する
部分であり、格子部成形部7aとは格子部7を成形する
部分であり、耳部成形部8aとは耳部8を成形する部分
であり、足部成形部9aとは足部9を成形する部分であ
る。
【0036】回転ドラム1の外周のこれら格子体成形彫
り込み2にはノズル3が配置されて、該回転ドラム1の
回転につれて溶湯が連続的に供給されるようになってい
る。該ノズル3は、格子体成形彫り込み2から溶湯が漏
れないように回転ドラム1の周面1aに接触されてい
る。
【0037】本実施例の場合、回転ドラム1の外径は31
8 mm、幅は220 mm、材質はFCD400 であり、周面1a
には図1(A)に示した如く格子体成形彫り込み2が彫
り込まれている。このような回転ドラム1とノズル3と
からなる連続鋳造用鋳型を用いて、Pb−1.5 %Sb−
0.25As−0.02Se合金を溶湯温度520 ℃、鋳型表面温
度150 ℃、ドラム回転速度30m/分の条件で格子体4を
連続鋳造し、所望の格子体4を得た。この場合、連続鋳
造された格子体4を分離するに際して、隣接する格子体
4の横枠骨6の間の1対の耳部8は、互い違いに各横枠
骨6に接する部分で切断する。図2において、8´は耳
部切断部である。また、連続鋳造された格子体4を分離
するに際して、隣接する格子体4の横枠骨6の間の1対
の足部9は、その全長の1/2の箇所で切断する。図2
において、9´は足部切断部である。その後、通常のペ
ースト充填操作等を経て極板を作成した。この極板を陽
極板として使用し、55D23形電池を作製した。
【0038】また、比較のために、図4(A)(B)に
示す従来の連続鋳造用鋳型(回転ドラム1の外径は413
mm、幅は220 mm、材質はFCD400 )を用いて、同様な
条件で格子体4を連続鋳造し、格子体4を得た。この場
合、連続鋳造された格子体4を分離するに際しては、通
常の2倍の幅を有して隣接する格子体4を接続している
縦枠骨5の幅方向の所望の箇所で切断する。ついで同様
の操作により極板を作成し、55D23形電池を作製した。
【0039】上記の2種類の電池をJIS軽負荷寿命試
験(75℃)に供したが、その結果、本発明の連続鋳造用
鋳型により作成した格子体4を用いた電池の寿命回数は
約8000〜8500回であったのに対して、従来の連続鋳造用
鋳型により作成した格子体4を用いた電池の寿命回数は
5500〜8500回であった。
【0040】試験終了後、各電池を解体し、寿命原因を
調査したところ、本発明の連続鋳造用鋳型により作成し
た格子体4を用いた電池の寿命原因は主に陰極活物質の
収縮によるものであったのに対して、従来の連続鋳造用
鋳型により作成した格子体4を用いた電池で寿命回数の
少ないものの寿命原因は主にセパレータの貫通短絡であ
った。
【0041】以上のように、縦枠骨5に切断部を持たな
い本発明による格子体1は、電池の寿命を改善し、寿命
特性のばらつきを小さくするのに有効である。
【0042】本発明による効果は、図1(A)(B)に
示した回転ドラム1のほかにも図3(A)または(B)
に示す回転ドラム1でも同様に得ることができる。
【0043】図3(A)に示す回転ドラム1の格子体成
形彫り込み2は,連続鋳造される格子体4が耳部8のみ
を介して接続されるような彫り込みとなっている。即
ち、該格子体成形彫り込み2は、回転ドラム1の周面1
aの周方向に縦枠骨成形部5aが存在し、回転ドラム1
の周面1aの幅方向に横枠骨成形部6aが存在し、これ
ら縦枠骨成形部5aと横枠骨成形部6aとで囲まれた部
分に格子部成形部7aが存在し、隣接する横枠骨成形部
6aが1つの耳部成形部8aのみを介して接続されてい
る。この場合、1対の足部成形部9aは、隣接する横枠
骨成形部6a間を接続しない寸法で設けられている。耳
部成形部8aの全長は、格子体4の耳部8の長さを持つ
ようになっている。また、足部成形部9aの全長は、格
子体4の足部9の長さを持つようになっている。
【0044】図3(B)に示す回転ドラム1の格子体成
形彫り込み2は,連続鋳造される格子体4が耳部8また
は足部9を介して接続されるような彫り込みとなってい
る。即ち、該格子体成形彫り込み2は、回転ドラム1の
周面1aの周方向に縦枠骨成形部5aが存在し、回転ド
ラム1の周面1aの幅方向に横枠骨成形部6aが存在
し、これら縦枠骨成形部5aと横枠骨成形部6aとで囲
まれた部分に格子部成形部7aが存在し、隣接する横枠
骨成形部6aが1対の耳部成形部8aまたは足部成形部
9aを介して接続されている。この場合、耳部成形部8
aの全長は、格子体4の耳部8の長さを持つようになっ
ている。また、足部成形部9aの全長は、格子体4の足
部9の長さを持つようになっている。このように足部成
形部9aの全長が、格子体4の足部9の長さとなってい
る関係で、該足部成形部9aは2対設けられている。
【0045】さらに、本発明による蓄電池格子体連続鋳
造用鋳型は、図4(A)(B)に示す従来構造の回転ド
ラム1よりも生産性を高めることが可能な効果を得るこ
とができる。つまり、同一外径の回転ドラム1を同一回
転速度で回転すると、本発明に係る構造の回転ドラム1
によれば従来構造の回転ドラム1より生産性が向上す
る。
【0046】その理由を、図2に示す格子体4を鋳造す
る場合を例にして説明する。格子体4の寸法は、概ね幅
(=W)が144 mm、総高さ{=Ha(4mm)+H(111
mm)+Hm(20mm) }が135 mmである。ドラム回転速度
30m/分においては、従来構造の回転ドラム1では208
枚の格子体4しか生産できないが、本発明に係る構造の
回転ドラム1では240 枚の格子体4を生産でき、約15%
生産性が向上した。
【0047】このような効果は、格子体4の幅と総高さ
の比率により異なるが、本発明に係る構造の回転ドラム
1によって生産性が向上するのは、W>H+Ha+0.5
Hmの場合である。つまり、ここで示した右辺の値は、
本発明により製造される格子体4の1枚あたりの回転ド
ラム1の回転方向の長さになる。右辺の第3項の値が耳
部8の高さの2分の1であるのは、該耳部8のドラム回
転方向の長さは隣接した格子体4の耳部8を彫り込むた
めのドラム回転方向の長さと共有部分であるからであ
る。
【0048】また、本発明の意図するところは、図3
(A)(B)に示した回転ドラム1によっても達成され
得る。これらの場合、上述効果のうち生産性が向上する
のは、図3(A)においてはW>H+Hm、図3(B)
においてはW>H+0.5 Ha+0.5 Hmの場合である。
【0049】格子体4の生産性を向上させるに際し、本
発明による格子体成形彫り込み2を有する回転ドラム1
は、その寸法等大きな変更を必要とせず、格子体4を生
産するにあたり大きな障害は全くなく、2枚1組の格子
体2を生産できる。この2枚1組の格子体4を生産する
にあたっては、図1(A)に示す格子体成形彫り込み2
の配置を有する回転ドラム1が最も生産効率がよい。つ
まり、ドラム表面で鋳造される格子体4の枚数が整数倍
であること、換言すれば2枚1組の格子体を単位とすれ
ば1組の格子体を2の整数倍分形成できる格子体成形彫
り込み2を有する回転ドラム1である。何故ならば、1
組の格子体1を奇数倍分形成できる格子体成形彫り込み
2を有する回転ドラム1では、その円周上の耳部成形部
の必ず1ヵ所が共有部分とならないため、単位時間内に
生産できる格子体4の枚数が減じてしまうからである。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る蓄電池格子体連続鋳造用鋳
型によれば、下記のような優れた効果を得ることができ
る。
【0051】本発明に係る蓄電池格子体連続鋳造用鋳型
では、回転ドラムの外周に沿って複数設ける格子体成形
彫り込みを横枠骨成形部で相互に接続しているので、該
格子体成形彫り込みにより連続して鋳造される格子体は
横枠骨の部分の間の耳部及び足部又は足部で切断されて
分離されることになる。
【0052】このように格子体が耳部または耳部及び足
部で切断されて分離されていると、切断する際に生じる
鋭利な形状の切断端部がセパレータに突き刺さるような
ことがなくなり、このため鉛蓄電池の使用下で極板の反
りが発生しても短絡が引き起こされず、信頼性の高い格
子体を連続鋳造することができる。
【0053】また、回転ドラムの周面に設けられている
格子体成形彫り込みの数を4の整数倍とすると、回転ド
ラムの円周上の総ての耳部成形部が共有部分となり、単
位時間内に生産できる格子体の枚数が増え、格子体の生
産性を向上させることができる。
【0054】また、蓄電池の通常の使用状態において垂
直方向をなすところの格子体高さ(=H)と耳部の高さ
(=Hm)からなるH+Hm、または格子体高さ(=
H)と耳部の高さ(=Hm)と足部の高さ(=Ha)か
らなるH+Ha+0.5 Hmを、蓄電池の通常の使用状態
において水平方向をなすところの格子体の幅(=W)よ
りも短くすると、単位時間あたりの生産枚数を大きくす
ることが可能である。
【0055】従って、本発明に係る蓄電池格子体連続鋳
造用鋳型によれば、品質の高い安定した格子体を安価で
供給することが可能であり、工業的にその効果は甚だ大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)は本発明に係る蓄電池格子体連続
鋳造用鋳型の一実施例の正面図及び側面図である。
【図2】図1(A)(B)に示す蓄電池格子体連続鋳造
用鋳型で製造される格子体の正面図である。
【図3】(A)(B)は本発明に係る蓄電池格子体連続
鋳造用鋳型の他の2種の例を示す正面図である。
【図4】(A)(B)は従来の蓄電池格子体連続鋳造用
鋳型の正面図及び側面図である。
【図5】図4(A)(B)に示す蓄電池格子体連続鋳造
用鋳型で製造される格子体の正面図である。
【図6】従来の蓄電池格子体連続鋳造用鋳型で格子体成
形彫り込みが2列のタイプを示す斜視図である。
【図7】図6に示す従来の蓄電池格子体連続鋳造用鋳型
の正面図である。
【図8】図7に示す従来の蓄電池格子体連続鋳造用鋳型
で製造された格子体の正面図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム 1a 周面 2 格子体成形彫り込み 3 ノズル 4 格子体 5 縦枠骨 5a 縦枠骨成形部 6 横枠骨 6a 横枠骨成形部 7 格子部 7a 格子部成形部 8 耳部 8a 耳部成形部 9 足部 9a 足部成形部 10 縦枠骨切断部 10a 縦枠骨切断端部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドラムの周面に複数の格子体成形彫
    り込みが周方向に連続して設けられ、これら格子体成形
    彫り込みに溶湯を連続的に供給し、これら格子体成形彫
    り込み内の溶湯を凝固させることにより格子体を連続鋳
    造する蓄電池格子体連続鋳造用鋳型において、 隣接する前記格子体成形彫り込みは横枠骨成形部で相互
    に接続されていることを特徴とする蓄電池格子体連続鋳
    造用鋳型。
  2. 【請求項2】 隣接する前記格子体成形彫り込みは耳部
    成形部のみを介して相互に接続されていることを特徴と
    する請求項1に記載の蓄電池格子体連続鋳造用鋳型。
  3. 【請求項3】 隣接する前記格子体成形彫り込みは耳部
    成形部または足部成形部を介して相互に接続さているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の蓄電池格子体連続鋳造
    用鋳型。
  4. 【請求項4】 前記回転ドラムの周面に設けられている
    前記格子体成形彫り込みの数が4の整数倍であることを
    特徴とする請求項3に記載の蓄電池格子体連続鋳造用鋳
    型。
  5. 【請求項5】 前記格子体成形彫り込みは、蓄電池の通
    常の使用状態において垂直方向をなすところの格子体高
    さ(=H)と耳部の高さ(=Hm)からなるH+Hm
    が、蓄電池の通常の使用状態において水平方向をなすと
    ころの格子体の幅(=W)よりも短いような格子体を鋳
    造する寸法となっていることを特徴とする請求項2に記
    載の蓄電池格子体連続鋳造用鋳型。
  6. 【請求項6】 前記格子体成形彫り込みは、蓄電池の通
    常の使用状態において垂直方向をなすところの格子体高
    さ(=H)と耳部の高さ(=Hm)と足部の高さ(=H
    a)からなるH+Ha+0.5 Hmが、蓄電池の通常の使
    用状態において水平方向をなすところの格子体の幅(=
    W)よりも短いような格子体を鋳造する寸法となってい
    ることを特徴とする請求項3に記載の蓄電池格子体鋳造
    用鋳型。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11512975A (ja) * 1996-07-09 1999-11-09 アキュミュラートーレンヴェルケ ホッペック カール ツェルナー ウント ゾーン ゲーエム ベーハー ウント コー カーゲー 成形部品、特に鉛からなる格子部材を形成する方法
WO2021051642A1 (zh) * 2019-09-16 2021-03-25 超威电源集团有限公司 铅蓄电池用铅网板栅及其制备方法

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