JPH08317915A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JPH08317915A
JPH08317915A JP7126800A JP12680095A JPH08317915A JP H08317915 A JPH08317915 A JP H08317915A JP 7126800 A JP7126800 A JP 7126800A JP 12680095 A JP12680095 A JP 12680095A JP H08317915 A JPH08317915 A JP H08317915A
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catheter
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 実時間でカテーテル先端位置を検出し、被検
体内の立体的な位置関係を明示する。 【構成】 縦緩和時間T1の極めて短い物質又はプロト
ンと異なる共鳴周波数を有する核種を含む物質を内包す
るカテーテル先端が被検体内に挿入される際に、シーケ
ンサの制御でRFによる全領域励起後Z軸方向にエコー
信号を読み出し、CPUで一次元フーリエ変換してZ軸
方向のカテーテル先端位置を検出する。続いてカテーテ
ル先端位置に相当する搬送周波数でカテーテル先端を含
みZ軸に直交するスライス面を励起し、X軸及びY軸方
向にリードアウトを行い、得られた2軸についてのエコ
ー信号を、それぞれ一次元フーリエ変換することによ
り、X軸及びY軸に平行な一次元投影像を作成する。予
め計測しておいた三次元血管データから得られたX軸及
びY軸に直交する2方向投影血管像上に、カテーテル先
端の一次元投影像を重畳して表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核磁気共鳴(以下、N
MRという)現象を利用して被検体の所望の断層画像を
得る磁気共鳴イメージング(以下、MRIという)装置
に関し、特に血管内に挿入したカテーテル等の術具の位
置トレース機能を有するMRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置は、NMR現象を利用して被
検体中の所望の検査部位における原子核スピンの密度分
布や緩和時間分布等を計測して、その計測データから被
検体の任意の断面を画像表示するものであり、被検体に
静磁場を与える静磁場発生磁石と、被検体に傾斜磁場を
与える磁場勾配発生系と、被検体の生体組織を構成する
原子の原子核にNMR現象を起こさせる高周波パルス
(以下、RFパルスという)を所定のパルスシーケンス
で繰返し印加するシーケンサと、このシーケンサからの
RFパルスにより被検体にRF磁場を照射する送信系
と、NMR現象による放出されるエコー信号を検出する
受信系と、この受信系で検出したエコー信号を用いて画
像再構成演算を行なう信号処理系と、更に画像を表示す
る表示手段とを備えている。傾斜磁場は、エコー信号に
位置情報を与えるために与えられるもので、直交する3
軸方向の傾斜磁場がそれぞれ所定のパルスシーケンスに
より印加される。
【0003】このMRI装置における血流描出手法とし
ては、スライス面への血液の流入効果を利用したTOF
(Time-of-Flight)法(”Magnetic resonance Imagin
g,Second Edition, Stard D.D.et al. Mosby-Year Book
Inc., p299〜334, 1992”)、血流による位相拡散の有
無を用いて差分を行なうPhase-sensitive法(「Cerebra
l MR Angioimaging(脳血管磁気共鳴画像法)の研究−
第1報」福井啓二 他、CT研究10(2) 1988年、133〜1
42頁)、血流による位相拡散の極性を反転し、差分を行
なうPhase-contrast法(”Magnetic resonance angiogr
aphy, DumoulinC.L. et al. Radiology 161: 717〜720,
1986”)等が主として行なわれている。
【0004】このような血流描出法により得られた三次
元の血管データは、血流又は血管が相対的に高信号で描
出された二次元画像を積み重ねたものであり、このまま
では血管の走行や形状を把握するのは困難であるので、
X線血管造影像やDSA(Digital Subtraction Angiog
raphy)と同様の投影血管像を作成する投影方法によ
り、任意の二次元投影像に変換される。一般に、ある視
点から三次元のデータを投影する方法としては、光線軌
跡法が採用され、特にある光軸上にある信号値の最大値
により一枚の投影像を作成する最大値投影法(MIP)
や最小値により投影像を作成する最小値投影法が採用さ
れる。また上記血管データは三次元データであるので、
所望の断面における断層像を作成することもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにMRI装置
では、所定の断層像や血管の投影像をX線等の被曝や造
影剤の注入なしに非侵襲的に計測できるという特徴を有
しているが、近年、X線透視中やMRI撮像中において
患者にカテーテルを挿入して造影剤や薬剤を注入する等
治療を行ないながら撮像するIVR手技が行なわれるよ
うになっている。この場合、カテーテルを血管の所望の
位置まで導入して、薬剤注入を行なう必要があるが、M
RIは組織を構成する特定の原子種(水素原子)からの
NMR信号により画像化を図るものであるので、カテー
テルの先端位置を映像として把握することは困難であっ
た。
【0006】そこで、本発明はIVR手技等においてカ
テーテルの先端位置の撮影、追跡が可能であるMRI装
置を提供することを目的とする。特に本発明はリアルタ
イムでカテーテル位置を画像化して血管像と重畳表示す
ることにより、カテーテルの先端位置の被検体内の三次
元的な位置関係及びその移動を明らかにすることが可能
であるMRI装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のMRI装置では、特異信号源としての縦緩和時間の
非常に短い超短T1物質又は異スペクトルを有する原子
種を含む物質をカテーテル先端に内包させ、この特異信
号源を描出させる特定のパルスシーケンスを備えてい
る。これらパルスシーケンスは、三次元血管データを得
るための第1のパルスシーケンスに加えられ、直交する
3軸のうち所望の1軸について特異信号源の位置を求め
るための第2のパルスシーケンスと、第1の軸に直交す
る第2及び第3の軸方向或いは面について特異信号源の
位置を求めるための第3のパルスシーケンスとを備えて
いる。
【0008】第1のパルスシーケンスは、後にカテーテ
ル先端位置と重畳表示される血管投影像或いは断層像を
取得するために三次元血管データを得るパルスシーケン
スで、二次元或いは三次元TOF法、PC法等公知の血
流描出パルスシーケンスが採用される。このパルスシー
ケンスから得られた三次元血管データを元に、カテーテ
ル先端を示す点データと重畳される血管投影像或いは断
層像が形成される。断層像を形成するためには、第3の
パルスシーケンスによるカテーテル先端の位置情報が利
用され、カテーテル先端を含む断層像が形成される。
【0009】第2のパルスシーケンスは直交する3軸の
うち所望の1軸について特異信号源の位置を求めるため
に、領域非選択励起パルスの印加後、その1軸の方向の
傾斜磁場を印加してエコー信号を取得する。この場合の
領域非選択励起パルスは、特異信号源を構成する物質
が、超短T1物質の場合には、領域非選択励起パルスに
先立って磁化の状態を決定する事前励起パルスが印加さ
れる。また特異信号源を構成する物質が、異スペクトル
原子核を含む物質である場合には、領域非選択励起パル
スとしてこの原子核を選択励起するような周波数のパル
スが用いられる。この第1のパルスシーケンスにおいて
取得されたエコー信号を一次元フーリエ変換することに
より第1軸の方向についてのカテーテル先端位置の情報
が得られる。
【0010】第3のパルスシーケンスは、第1軸と直交
する第2軸及び第3軸の2方向についてカテーテル先端
位置を求めるために第1軸におけるカテーテル先端位置
を含むスライス面を選択する励起パルスの印加と、第2
軸及び第3軸について周波数エンコードする傾斜磁場パ
ルスの印加と、第2軸及び第3軸のそれぞれについての
エコー信号の計測を含む。この第3のパルスシーケンス
では、スライス選択したRFパルスによる1回の励起
で、第2軸及び第3軸のそれぞれについて連続した周波
数エンコードによるエコー信号を計測してもよく、第1
の選択励起と第2軸の周波数エンコードによるデータ読
み出しを行った後、同一の搬送周波数の第2の選択励起
と第3軸の周波数エンコードによるデータ読み出しを行
ってもよい。いずれの場合にも各軸についての2系列の
エコー信号をそれぞれ一次元フーリエ変換することによ
り、各軸についての一次元投影像を得ることができる。
【0011】また第3のパルスシーケンスとしては、上
述するような2方向についての周波数エンコードによる
データ読み出しではなく、第1の軸と直交する面につい
ての超高速撮像法による二次元計測であってもよい。即
ち、この場合第2及び第3の軸のいずれかに位相エンコ
ード、他方に周波数エンコードする二次元フーリエ変換
に基づくパルスシーケンスによってエコー信号のデータ
セットを収集する。得られたデータセットを二次元フー
リエ変換することにより、カテーテル先端を含むスライ
ス面を二次元画像化し、高信号のカテーテル先端位置の
第2軸及び第3軸に沿った座標を検出する。
【0012】本発明において信号処理系は、第1のパル
スシーケンスにより得られた三次元血管データから第2
軸及び第3軸の方向についての二次元投影像を再構成す
るとともに、第3のパルスシーケンスで得られた所定の
特異信号源(カテーテル先端)の第2軸及び第3軸の方
向の点データを重畳して表示する。この際、カテーテル
先端の点データは第1軸方向については位置情報を持た
ないデータであるので、重畳する際に第2のパルスシー
ケンスで得られた第1軸方向の位置情報を与えて、表示
する。カテーテル先端位置の重畳表示は、二次元投影像
に対してのみならず、カテーテル先端を含む第2軸及び
第3軸方向についての、即ち第3軸及び第2軸に直交す
る二次元断層像に対しても行なうことができる。この場
合信号処理系は、第3のパルスシーケンスで得られたカ
テーテル先端の第2軸及び第3軸についての座標に基づ
き断層像を作成し、この断層像にカテーテル先端の点デ
ータを重畳して表示する。
【0013】上記第2及び第3のパルスシーケンス及び
それに基づく画像再構成の工程を繰返すことにより、特
異信号源位置を実時間で二次元投影像或いは断層像上に
マッピングする。このようなマッピングを繰返し行な
い、得られたデータをメモリで加算し表示することによ
り、カテーテルの現在位置及び侵入経路を表示させるこ
とも可能である。
【0014】
【作用】第2及び第3のパルスシーケンスはそれぞれ計
測時間100m秒以下のパルスシーケンスであるので、
カテーテル先端位置を実時間でマッピングすることがで
き、円滑なカテーテル挿入を支援することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図2は本発明が適用されるMRI装置
の全体構成を示すブロック図である。このMRI装置
は、核磁気共鳴(NMR)現象を利用して被検体の断層
像を得るもので、静磁場発生磁石2と、磁場勾配発生系
3と、送信系4と、受信系5と、信号処理系6と、シー
ケンサ7と、中央処理装置(CPU)8とを備えて成
る。静磁場発生磁石2は、被検体1の周りにその体軸方
向または体軸と直交する方向に均一な静磁場を発生させ
るもので、被検体1の周りのある広がりをもった空間に
永久磁石方式または常電導方式あるいは超電導方式の磁
場発生手段が配置されている。磁場勾配発生系3は、
X,Y,Zの三軸方向に巻かれた傾斜磁場コイル9と、
それぞれの傾斜磁場コイルを駆動する傾斜磁場電源10
とから成り、後述のシーケンサ7からの命令に従ってそ
れぞれのコイルの傾斜磁場電源10を駆動することによ
り、X,Y,Zの三軸方向の傾斜磁場Gx,Gy,Gz
を被検体1に印加するようになっている。この傾斜磁場
の加え方により被検体1に対するスライス面を設定する
ことができる。
【0016】シーケンサ7は、被検体1の生体組織を構
成する原子の原子核に核磁気共鳴を起こさせる高周波磁
場パルス(RFパルス)をある所定のパルスシーケンス
で繰り返し印加するもので、CPU8の制御で動作し、
被検体1の断層像のデータ収集に必要な種々の命令を、
送信系4及び磁場勾配発生系3並びに受信系5に送るよ
うになっている。送信系4は、シーケンサ7から送り出
される高周波パルスにより被検体1の生体組織を構成す
る原子の原子核に核磁気共鳴を起こさせるために高周波
磁場を照射するもので、高周波発振器11と変調器12
と高周波増幅器13と送信側の高周波コイル14aとか
ら成り、前記高周波発振器11から出力された高周波パ
ルスをシーケンサ7の命令にしたがって変調器12で振
幅変調し、この振幅変調された高周波パルスを高周波増
幅器13で増幅した後に被検体1に近接して配置された
高周波コイル14aに供給することにより、電磁波が被
検体1に照射されるようになっている。尚、本発明では
被検体1内に挿入されるカテーテル31の先端を画像化
するために、シーケンサ7は被検体1の生体組織の原子
核の励起のみならずカテーテル31先端に内包される特
異信号源からもエコー信号が得られるように送信系4及
び磁場勾配発生系3が制御される。
【0017】受信系5は、被検体1の生体内の原子核
(特異信号源の原子核も含む)の核磁気共鳴により放出
されるエコー信号(NMR信号)を検出するもので、受
信側の高周波コイル14bと増幅器15と直交位相検波
器16と、A/D変換器17とから成り、送信側の高周
波コイル14aから照射された電磁波による被検体1の
応答の電磁波(NMR信号)は被検体1に近接して配置
された高周波コイル14bで検出され、増幅器15及び
直交位相検波器16を介してA/D変換器17に入力し
てディジタル量に変換され、さらにシーケンサ7からの
命令によるタイミングで直交位相検波器16によりサン
プリングされた二系列の収集データとされ、その信号が
信号処理系6に送られるようになっている。
【0018】この信号処理系6は、CPU8と、磁気デ
ィスク18及び磁気テープ19等の記録装置と、CRT
等のディスプレイ20とから成り、CPU8でフーリエ
変換、補正係数計算、画像再構成等の処理を行い、任意
断面の信号強度分布あるいは複数の信号に適当な演算を
行って得られた分布を画像化してディスプレイ20に断
層像として表示するようになっている。なお、図2にお
いて、送信側及び受信側の高周波コイル14a、14b
と傾斜磁場コイル9は、被検体1の周りの空間に配置さ
れた静磁場発生磁石2の磁場空間内に配置されている。
【0019】次にこのような構成におけるシーケンサ7
によるパルスシーケンスの第1の実施例について説明す
る。本発明のパルスシーケンスは、図1に示すようにカ
テーテル先端追跡表示に先立ち、三次元の血管データを
作成する第1のパルスシーケンス701と、所望の直交座
標における1軸方向についてカテーテル先端位置を求め
る第2のパルスシーケンス702と、カテーテル先端を含
み第1軸の方向と直交する2軸方向或いは面についてカ
テーテル先端位置の座標を求める第3のパルスシーケン
ス703とを含む。
【0020】カテーテル先端追跡表示に先立って起動さ
れる血流描出のための第1のパルスシーケンス701は、
二次元/三次元のTOF法またはPC法のいずれに基づ
くパルスシーケンスでも良く、最終的に三次元の血管デ
ータを取得できれば良い。図3に典型的な血流描出シー
ケンスである三次元TOF法によるパルスシーケンスを
示した。
【0021】このパルスシーケンスでは、まずスラブ選
択の傾斜磁場パルス202と同時にRFパルス102を印加す
ることにより、所定スラブ内の領域を励起する。引続き
スライスエンコード、位相エンコードの各傾斜磁場20
3、302を印加した後、リードアウトの傾斜磁場403を印
加しながらエコー信号501を計測する。RFパルス印加
からエコー信号計測までを所定の繰り返し時間で、スラ
イスエンコード傾斜磁場203及び位相エンコード傾斜磁
場302をそれぞれ独立して変化させながら繰り返すこと
により三次元データを得る。
【0022】このように得られた三次元データを信号処
理系6でフーリエ変換し再構成することにより、図4
(a)に示すような三次元の血管データを作成する(図
1、704)。この三次元のデータセットは、血流又は血
管が相対的に高信号で描出された二次元画像を積み重ね
たものであり、CPU8において、後述するカテーテル
先端位置のマッピングのために互に直交する2方向への
二次元投影像に変換される(同図、705)。
【0023】二次元投影像の作成は、光線軌跡法を用い
ることができる。光線軌跡法としては光軸上の信号値の
最大値のもので1枚の投影像を作成する最大値投影法M
IP、投影線上の画素値を加算する方法などがあるが、
ノイズの影響を受けにくいという点で最大値投影法が好
適である。投影の方向は任意の方向とすることができ、
特に限定されないが、望ましい実施例としては、図4
(a)に示すように血管の主な走行方向である体軸方向
などをZ軸(第1軸)方向とした場合、Z軸に直交しか
つ互いに直交するX、Y軸(第2軸、第3軸)の2方向
に投影した血管像51、52を作成する。
【0024】続いてカテーテル31を被検体1内に挿入
する。カテーテル31の先端には特異信号源となる物質
が内包されている。特異信号源となる物質としては、縦
緩和時間T1値が20〜100ms程度の極めて短いT1値の
物質或いは13C、19F、31P等、水素原子核とは異なる
共鳴周波数を有する核種を含む物質を用いることができ
る。このような物質は、T1値が血液とは異なることを
利用して、或いは共鳴周波数が水素原子核と異なること
を利用して、次の第2及び第3のパルスシーケンスにお
いて、この物質からの信号を高信号として検出すること
が可能である。超短T1物質としては、例えば造影剤Gd
-DTPAの水溶液を使用することができる。
【0025】次いで第2のパルスシーケンス702を起動
する。第2のパルスシーケンス702は所望の直交座標に
おける1軸(ここではZ軸)方向についてカテーテル先
端位置を求めるためのパルスシーケンスで、全領域のR
F励起を行ない、Z軸方向にリードアウト傾斜磁場を印
加しエコー信号を読み取る。図5に、特異信号源として
超短T1物質を用いた場合の第2のパルスシーケンスの
一例を示す。このパルスシーケンスは、エコー信号計測
に先立って、磁化の状態を決定するために対象部位を複
数回励起するためのRFパルス103を印加する。次いで
全領域を非選択励起するためのRFパルス104を照射
し、更にZ方向に傾斜磁場パルス125、126を印加してエ
コー信号183を発生させると共に、エコー信号183をZ軸
に周波数エンコードして計測する。X、Y、Zの各軸の
傾斜磁場パルス121、141、161は励起後に発生する横磁
化を拡散させるスポイラーパルスである。
【0026】RFパルス103は、繰返し印加することに
よりT1値の長い被検体組織からの信号を制御する。R
Fパルス103のフリップ角度α°は、大きいほど信号飽
和の効果が高く、少なくとも45°以上、45°〜90°程度
が望ましい。RFパルス103の繰り返し時間は通常5〜50
msである。また繰り返しの回数は、図示する例では省略
され3回しか記載されていないが、最も高い信号制御効
果を得るためには磁化が定常状態に達するまで繰り返す
ことが望ましい。但し一般に繰返しによる信号低下曲線
は指数関数であり、10〜20回程度の励起でも十分な効果
が得られる。また第2及び第3のパルスシーケンスを繰
り返してカテーテル先端位置をリアルタイム表示する際
に、その時間分解能を上げたい場合には、繰り返し回数
をそれより少なくすることも可能である。
【0027】尚、磁化の状態を決定する事前パルスとし
て、このような複数回の連続したRF103励起に代え
て、プリサチュレーションパルスを使用することにより
被検体組織の信号を低下させることも可能である。プリ
サチュレーションパルスのフリップ角度を90°以上に設
定し、全領域励起RFパルス104までの間隔を適当に設
定することにより、特異信号源以外の組織における縦磁
化がゼロ又はほぼゼロである状態で、RFパルス104を
印加することができるので、組織からの信号を抑制する
ことができる。
【0028】このように連続RF励起103又はプリサチ
ュレーションパルスによって組織の信号を飽和或いは抑
制した状態で、RFパルス104を照射し、全領域を非選
択励起し、続いてZ方向に傾斜磁場パルス125、126を印
加してエコー信号183を発生させると共に、エコー信号1
83をZ軸に周波数エンコードして計測する。このエコー
信号はCPU8で一次元フーリエ変換することにより、
図6に示すようなスペクトルが得られる。このスペクト
ルはZ軸に沿った信号の分布を示しており、被検体内の
各組織の信号は低信号となるが、カテーテル先端位置に
は高信号のピークが出現する。これは例えば図5のパル
スシーケンスでエコー信号計測に先立って極めて短い時
間間隔で多重の励起を繰り返すために、被検体内の各組
織の信号が飽和により低信号となるのに対し、カテーテ
ル先端に内包された物質が短いT1値を有するために、
信号低下が起こりにくいためである。
【0029】従って図6のスペクトルから以下のように
カテーテル先端の位置を求めることができる(図1、70
6)。即ち、磁場中心を原点とするカテーテル先端のZ
軸方向の位置(△Z)は、スペクトルの最大値を与える
周波数f1と中心周波数f0との差△fから、下式(1)に
基づいて換算できる。
【0030】
【数1】
【0031】ここに、γは磁気回転比、G126 はZ軸方
向リードアウト傾斜磁場126の強度である。次に、この
カテーテル先端位置を通りZ軸に直交する2軸方向につ
いてのカテーテル先端の位置の座標を求めるための第3
のパルスシーケンスを起動する(図1、703)。
【0032】第3のパルスシーケンスは、図7に示すよ
うにZ軸方向のスライス選択傾斜磁場123と同時に印加
されるRFパルス106と、エコー信号をX軸方向及びY
軸方向に周波数エンコードするためのX軸方向の傾斜磁
場162、163及びY軸方向の傾斜磁場142、143を含む。本
実施例では、特異信号源として超短T1物質を用いた場
合のパルスシーケンスを示しており、ここでも第2のパ
ルスシーケンスと同様に、磁化の状態を決定するために
エコー信号計測に先立って、対象部位を複数回励起する
ためのRFパルス105が加えられる。このRFパルス105
の作用は第2のパルスシーケンスの場合のRFパルス10
3と同様、極めて短い時間間隔で多重の励起を繰り返す
ことにより、被検体内の各組織の信号を飽和により低信
号化するものであり、同様の繰り返し時間で、同様の繰
り返し回数繰返される。フリップ角度α°も45〜90°程
度が望ましい。
【0033】励起後に発生する横磁化を拡散させる目的
で、X、Y、Zの各軸のスポイラーパルス121、141、16
1を印加することも、図5に示す第2のパルスシーケン
スと同様であるが、第3のパルスシーケンスではRFパ
ルス105による複数回の励起後、Z軸方向についてスラ
イス選択励起を行なうので、Z軸方向の傾斜磁場パルス
121は、破線で示すスライス選択を兼ねた傾斜磁場パル
ス122に置き換えることができる。この傾斜磁場パルス1
22は、全体を励起せず、カテーテル先端位置ΔZを含む
スライスのみを選択的に励起するために用い、最初のR
Fパルス105の印加時点からRFパルス106の印加直前ま
で連続して印加する。このように連続して印加した場合
にはスポイル効果を高め、被検体への侵襲性を軽減でき
る。
【0034】このようにRFパルス105による複数回の
励起後、RFパルス106を照射し、カテーテル先端を含
むスライス面を選択励起する。この際スライス選択傾斜
磁場123の強度G123を第2のパルスシーケンスにおける
Z軸方向の傾斜磁場強度G126と同じに設定すれば、図
6のスペクトルの最大値を与える周波数f1(f0+Δf)
をそのままスライス選択周波数とすることにより、図6
に示すようにカテーテル先端を含みZ軸に直交するスラ
イス面(XY面)60を励起できる。もちろん、傾斜磁
場強度及びΔfが式(1)を満たす関係となるようにス
ライス選択傾斜磁場123の強度G123及びスライス選択周
波数を変更することは可能である。
【0035】スライス選択用Z軸傾斜磁場123に続くZ
軸傾斜磁場124はZ軸方向のスピンの位相を揃える目的
で印加する。続いてX軸方向に傾斜磁場パルス162、163
を印加してエコー信号181を発生させると共に、エコー
信号181をX軸に周波数エンコードして計測する。エコ
ー信号181の計測後、X軸方向に傾斜磁場パルス164を印
加して、X軸方向のスピンの位相を揃える。続いてY軸
方向に傾斜磁場パルス142、143を印加してエコー信号18
2を発生させると共に、エコー信号182をY軸に周波数エ
ンコードして計測する。
【0036】この2系列のエコー信号181、182をCPU
8でそれぞれ一次元フーリエ変換することにより、図4
(b)に示すようにX軸方向、Y軸方向のカテーテル先
端位置情報を含む一次元投影像53、54を求めることがで
きる(図1、708)。この一次元投影像を、それぞれ図
4(a)に示す血管の二次元投影像52、51上に重畳して
表示するのであるが、一次元投影像53、54は位置データ
としてX軸方向或いはY軸方向の一次元の座標しか有し
ていないので、重畳表示に際しては、一次元投影像にカ
テーテル先端のZ軸方向の位置情報を与えて、即ち一次
元投影像を中心からΔZの位置に移動させる処理を行な
った上で、投影血管像51、52上に重畳して表示する(図
1、709、710)。重畳表示は、単なる加算処理でも、重
み付けした加算処理、乗算処理でも構わないが、望まし
くは一次元投影像の信号強度の反転処理を行なって重畳
表示する。これにより、図4(c)に示すようにカテー
テル先端の部分を黒い点として表示することができる。
【0037】以上説明した第2のパルスシーケンス702
の起動から投影血管像上への重畳表示710までの間は、
1秒以下の所要時間であり、ほぼリアルタイムで三次元
的なカテーテルの位置を表示することができる。従って
カテーテル位置を変更した際には、第2のパルスシーケ
ンスの起動から投影血管像上への重畳表示の手順を繰り
返し、カテーテル先端の位置表示(点データ)を更新し
ていくことが可能である。また本実施例において、カテ
ーテル先端の位置表示を更新する代りに、CPU8のメ
モリ上で各時刻のマップを加算し、加算されたものを表
示することで、現在のカテーテル位置に加えて、カテー
テルの侵入経路を可視化することも可能である。
【0038】以上の実施例において第3のパルスシーケ
ンスとして、1回のRF励起後連続してX方向及びY方
向の傾斜磁場を印加し2つのエコー信号を計測する場合
を例示したが、第3のパルスシーケンスは、図8に示す
パルスシーケンスに置き換えても、同様の効果を得るこ
とができる。図8のパルスシーケンスでは、1回のRF
パルス照射で2種類のエコー信号を収集する代りに、1
励起につき1エコーを収集するものである。即ち、この
パルスシーケンスでは、連続するRF105励起に次い
で、Z軸方向のスライス選択傾斜磁場123と同時にRF
パルス106を印加し、エコー信号をX軸方向に周波数エ
ンコードするためのX軸方向の傾斜磁場162、163を印加
してエコー信号181を計測し、次いで再びZ軸方向のス
ライス選択傾斜磁場125と同時にRFパルス108を印加
し、エコー信号をY軸方向に周波数エンコードするため
のY軸方向の傾斜磁場142、143を印加してエコー信号18
2を計測する。この場合にもRFパルス106印加時に、第
2のパルスシーケンスで求められたカテーテル先端位置
の座標を含むスライス面を選択することは図7のパルス
シーケンスと同様である。
【0039】このように1回の励起につき1回のエコー
計測を行った場合、計測時間は図7のパルスシーケンス
より若干長くなるが、横緩和による信号強度の低下がな
く、同じ信号強度で2つのエコー信号を得ることができ
る。尚、第3のパルスシーケンスにおいても、磁化の状
態を決定する事前パルスとして、被検体組織の信号を低
下させるために複数回の連続したRF励起に代えて、プ
リサチュレーションパルスを使用することも可能であ
る。この場合にもプリサチュレーションパルスのフリッ
プ角度は90°以上に設定し、特異信号源以外の組織にお
ける縦磁化がゼロ又はほぼゼロである状態で、RFパル
ス104を印加する。このようなプリサチュレーションパ
ルスを使用した第3のパルスシーケンスを図9(a)、
(b)に示した。尚、図9(a)は、プリサチュレーシ
ョンパルス107に次ぐ1回の励起RFパルス106印加後、
連続して2方向の傾斜磁場を印加して2つのエコー信号
181、182を計測するシーケンスを、同図(b)はプリサ
チュレーションパルス107印加後、1回の励起毎に1の
エコー信号を計測するシーケンスを示すものであり、図
中傾斜磁場は、図7及び図8の対応する傾斜磁場の番号
と同じ番号が付されている。
【0040】以上、図7〜図9に示す実施例では、第3
のパルスシーケンスとして2方向の一次元投影像を得る
ためのパルスシーケンスを採用しているが、これに代え
て、二次元フーリエ変換に基づく超高速パルスシーケン
スを用いても、これら実施例と同様の効果を得ることが
できる。図10に超高速パルスシーケンスとしてEPI
(Echo Planar Imaging)法を用いた例を示したもので
あり、複数回の連続したRF励起或いはプリサチュレー
ションパルス印加に次いで励起パルス109をZ軸方向の
傾斜磁場123とともに印加し、Y軸方向の傾斜磁場144を
連続して印加しながらX方向に極性の反転する傾斜磁場
162、163を印加して、負の傾斜磁場162の積分値と正の
傾斜磁場163の積分値とが一致したところでエコー信号1
84を計測するものである。このような超高速パルスシー
ケンスでは1回の励起で二次元データを持つエコー信号
のデータセットを得ることができる。1回の励起で計測
するエコー信号の数に特に限定はないが、通常128或
いは256のデータセットを得る。
【0041】超高速パルスシーケンスとしては図10に
示すものに限定されず、K(フーリエ)空間を高速でス
キャンできる方法であればよい。例えば、連続して印加
される傾斜磁場144は、短いブリップ状の傾斜磁場でも
よく、また傾斜磁場162、163の形状は矩形でなく正弦波
であってもよい。さらにK空間を螺旋状にスキャンする
スパイラルスキャン法でもよい。
【0042】このような超高速パルスシーケンスでは、
位相エンコード数分のエコー信号184の組(データセッ
ト)が得られる。このデータはZ軸に直交する面の情報
を含むデータであり、これを二次元フーリエ変換した
後、XY面内の最大値を与える点の座標を有する点デー
タ54'、53'を二次元投影像51、52上に作成する。この点
データ54'、53'を血管の二次元投影像52、51上に重畳し
て表示する方法は上述した一次元フーリエ変換に基づく
パルスシーケンス(図7〜図9)を起動した場合の実施
例と同様であり、信号強度の反転処理を行ない、点デー
タ54'、53'にZ軸方向の補正を加えた上で、加算等によ
り重畳表示する。この場合にも、カテーテル先端の位置
を表示するのみならず、メモリ上で各時刻のマップを加
算し、加算されたものを表示することによりカテーテル
の侵入経路を可視化することも可能である。
【0043】次に本発明の第2の実施例について図11
を参照して説明する。図1に示す実施例では第1のパル
スシーケンスにより得られた三次元血管データをもとに
予め作成した直交二方向の投影血管像上にカテーテル先
端位置を表す一次元投影像又は点データを重畳して表示
したが、本実施例では図12に示すように互いに直交す
る二次元断層像55、56上に表示する。
【0044】この場合、三次元血管データを得るための
第1のパルスシーケンス701、Z軸方向のカテーテル先
端位置を求めるための第2のパルスシーケンス702、Δ
Zのスライス面におけるカテーテル先端位置のX軸方向
及びY軸方向の各一次元投影像を得るための第3のパル
スシーケンス703は、第1の実施例と同様であるが、こ
こでは第3のパルスシーケンスを用いて得た二方向の一
次元投影像から最大値を示すカテーテル先端位置の二次
元座標(x,y)を検出する(804)。そして図12に
示すように、事前に得た三次元血管データ50から、カ
テーテル先端位置(x,y)を通り、X軸、Y軸に直交
する2方向の二次元断層像55、56を作成する(805)。
尚、第3のパルスシーケンスとして、図7〜図10のい
ずれのパルスシーケンスも採用できることは第1の実施
例と同様である。
【0045】このように形成した二次元断層像55、56上
に、カテーテル先端位置を示すX軸方向及びY軸方向の
一次元投影像(図4(b)の53,54)又は点データ53'、
54'を重畳表示する(図11、807)。この場合にも、一
次元投影像又は点データに信号強度の反転処理、ΔZ方
向の位置補正(806)、重み付け等の処理を行い、重畳
する。二次元断層像55、56はカテーテル先端位置の変化
に伴い変化するので、随時二次元断層像を作成し直し、
カテーテル先端を追跡表示する。
【0046】以上説明した実施例では、カテーテル先端
に内包させる特異信号源として、超短T1物質を用いた
場合について説明したが、特異信号源の物質としては被
検体組織とカテーテル先端の信号強度差を生じることが
できればよく、水素原子核とは異なる共鳴周波数を有す
る核種を用いることも可能である。このような核種とし
ては前述したように13C、19F、31Pなどを用いること
ができ、例えば13Cであれば同位体濃縮を行ってカテー
テル先端に内包させる、カテーテル先端を構成する材料
19Fを導入するなどしてカテーテル先端を特異信号源
とすることができる。
【0047】これら水素原子核とは異なる共鳴周波数を
有する核種を用いた場合には、第2及び第3のパルスシ
ーケンスでは、事前パルスである複数連続RFパルス10
3(図5)、105(図7、8)或いはプリサチュレーショ
ンパルス107(図9(a)、(b))を用いる必要はな
く、RFパルス104、106の搬送周波数を、水素原子核の
共鳴周波数(42.57MHZ/T)から用いる核種の共鳴周波
数、例えば13Cであれば10.71MHZ/T、19Fであれば40.0
5MHZ/Tに変えればよい。これにより被検体組織内の水素
原子核を励起することなく、カテーテル先端内物質のみ
を励起することができ、第2のパルスシーケンスにおい
て図6に示したのと同様にカテーテル先端のみを相対的
高信号として捉えることができ、また第3のパルスシー
ケンスにおいてカテーテル先端の一次元投影像を得るこ
とができる。
【0048】尚、以上説明した全ての実施例において、
X、Y、Z軸は装置座標系に固定された座標と同一のも
のではなく、X、Y、Zの三軸は互いに直交していれば
三次元の何れの方向に設定されても構わない。
【0049】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、被検体の
組織の三次元データを得るパルスシーケンスと、被検体
内の特異信号源のみを描出するパルスシーケンスとを組
合せることにより、そのような特異信号源を内包させた
カテーテル等の術具を被検体内に挿入してIVR等の手
技を施す際に、術具の位置を立体的に把握することがで
き、特にカテーテルの場合には被検体血管内のカテーテ
ル先端の位置変化を追跡し、ほぼリアルタイムで直交す
る二方向の二次元血管像上に先端位置を重畳表示するこ
とができる。これによりカテーテルの三次元的位置の把
握を容易にし、円滑なカテーテル挿入を支援することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMRI装置におけるシーケンサの工程
の一実施例を説明する図。
【図2】本発明が適用されるMRIの全体構成を示すブ
ロック図。
【図3】本発明のMRI装置で起動する第1のパルスシ
ーケンスの一実施例を示す図。
【図4】本発明のMRI装置の動作を説明する図で、
(a)は第1のパルスシーケンスを起動することにより
得られる三次元血管データ及び二次元投影像を示す図、
(b)は第3のパルスシーケンスを起動することにより
得られる二方向の一次元投影像を示す図、(c)は
(a)の二次元投影図と(b)の一次元投影図とを重畳
した像を示す図。
【図5】本発明のMRI装置で起動する第2のパルスシ
ーケンスの一実施例を示す図。
【図6】本発明のMRI装置における、カテーテル先端
のスライス方向位置を求める手順を示す説明図。
【図7】本発明のMRI装置で起動する第3のパルスシ
ーケンスの一実施例を示す図。
【図8】本発明のMRI装置で起動する第3のパルスシ
ーケンスの別の実施例を示す図。
【図9】本発明のMRI装置で起動する第3のパルスシ
ーケンスの更に別の実施例を示す図で、(a)は図7の
変更例を、(b)は図8の変更例を示す図。
【図10】本発明のMRI装置で起動する第3のパルス
シーケンスの更に別の実施例を示す図。
【図11】本発明のMRI装置におけるシーケンサの工
程の他の実施例を説明する図。
【図12】図11の実施例によるカテーテル先端位置の
表示を説明する図。
【符号の説明】
1…被検体 2…磁場発生装置 3…磁場勾配発生系 4…送信系 5…受信系、 6…信号処理系 7…シーケンサ 9…傾斜磁場コイル 14a…送信側の高周波コイル 14b…受信側の高周波コイル 31…カテーテル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体の置かれる空間に静磁場を与える静
    磁場発生手段と、前記空間に傾斜磁場を与える傾斜磁場
    発生手段と、前記被検体の生体組織を構成する原子の原
    子核に核磁気共鳴を起こさせる高周波パルスを照射する
    送信系と、核磁気共鳴により放出されるエコー信号を検
    出する受信系と、前記傾斜磁場及び高周波パルスを所定
    のパルスシーケンスで繰り返し印加するように前記傾斜
    磁場発生手段、前記送信系及び前記受信系を制御するシ
    ーケンサと、前記受信系で検出したエコー信号を用いて
    画像再構成演算を行なう信号処理系と、得られた画像を
    表示する手段とを備えた磁気共鳴イメージング装置にお
    いて、 前記シーケンサは、三次元データを得るため第1のパル
    スシーケンスと、直交する3軸のうち第1軸の方向につ
    いて所定の特異信号源の位置を求めるために、全領域を
    励起する高周波パルスを印加後、前記第1軸の方向の傾
    斜磁場を印加してエコー信号を得る第2のパルスシーケ
    ンスと、前記第1軸に直交し前記特異信号源の位置を含
    むスライス面を励起する高周波パルスを印加し、前記第
    1軸に直交する第2軸及び第3軸の各方向にエンコード
    された少なくとも2つのエコー信号を計測する第3のパ
    ルスシーケンスとを備え、 前記信号処理系は、前記第1のパルスシーケンスから計
    測された三次元データから前記第2軸及び第3軸の方向
    についての二次元画像を再構成するとともに、前記第3
    のパルスシーケンスで得られた前記特異信号源の第2軸
    及び第3軸の方向の位置情報に前記第2のパルスシーケ
    ンスで得られた第1軸方向の位置情報を与えた点データ
    を作成し、この点データを前記表示手段により前記二次
    元画像に重ねて表示し、前記特異信号源位置を実時間で
    前記二次元画像上にマッピングすることを特徴とする磁
    気共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】被検体の置かれる空間に静磁場を与える静
    磁場発生手段と、前記空間に傾斜磁場を与える傾斜磁場
    発生手段と、前記被検体の生体組織を構成する原子の原
    子核に核磁気共鳴を起こさせる高周波パルスを照射する
    送信系と、核磁気共鳴により放出されるエコー信号を検
    出する受信系と、前記傾斜磁場及び高周波パルスを所定
    のパルスシーケンスで繰り返し印加するように前記傾斜
    磁場発生手段、前記送信系及び前記受信系を制御するシ
    ーケンサと、前記受信系で検出したエコー信号を用いて
    画像再構成演算を行なう信号処理系と、得られた画像を
    表示する手段とを備えた磁気共鳴イメージング装置にお
    いて、 前記シーケンサは、 (a)前記被検体内の血流を描出する二次元または三次
    元フーリエ変換に基づく第1のパルスシーケンスを動作
    させ、前記受信系で検出したエコー信号から前記信号処
    理系において三次元血流データを作成する工程と、
    (b)該三次元データから直交座標系の第1の軸方向に
    直交する第2及び第3の軸方向に投影した二次元血流投
    影像A、Bの組を作成する工程と、(c)全領域のスピ
    ンの励起後、前記第1軸の方向に周波数エンコードを行
    う第2のパルスシーケンスを動作させ、被検体血管内に
    挿入した特異信号源を内包するカテーテル先端のエコー
    信号を検出する工程と、(d)前記エコー信号を一次元
    フーリエ変換することにより、前記第1軸の方向に沿っ
    た前記カテーテル先端の位置を識別する工程と、(e)
    前記第1軸の方向にスライス選択傾斜磁場を印加すると
    同時に前記カテーテルの先端位置に相当する搬送周波数
    で高周波パルスを照射して前記カテーテル先端を含む第
    1軸に直交したスライス面を励起し、一次元又は二次元
    フーリエ変換に基づく第3のパルスシーケンスを動作さ
    せ、少なくとも2つのエコー信号を検出する工程と、
    (f)前記エコー信号を一次元又は二次元フーリエ変換
    することにより、前記カテーテル先端位置の前記第2軸
    及び第3軸の方向に沿った座標を点データとして検出す
    る工程と、(g)前記第2軸及び第3軸についての点デ
    ータに前記第2のパルスシーケンスで得られた第1軸方
    向の位置情報を与えて、それぞれ前記二次元血流投影像
    A、Bに重畳して表示する工程と、(h)工程(c)〜
    (g)を繰り返し、前記点データの位置を刻々と更新す
    る工程とを備え、 前記カテーテル先端位置を実時間で前記血流投影像上に
    マッピングすることを特徴とする磁気共鳴イメージング
    装置。
  3. 【請求項3】前記特異信号源は、縦緩和時間T1が被検
    体内スピンに比べ短い物質であり、前記第2及び第3の
    パルスシーケンスは、磁化の状態を決定する事前励起パ
    ルスに続いて、領域非選択の高周波パルスによる励起を
    含むことを特徴とする請求項1又は2記載の磁気共鳴イ
    メージング装置。
  4. 【請求項4】前記特異信号源は、水素原子核と異なる共
    鳴周波数を有する核種を含む物質であり、前記第2及び
    第3のパルスシーケンスは、前記核種を選択的に励起す
    る高周波パルスを含むことを特徴とする請求項1又は2
    記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 【請求項5】前記第3のパルスシーケンスは、 前記第1軸の方向にスライス選択傾斜磁場を印加すると
    同時に前記カテーテルの先端位置に相当する搬送周波数
    で高周波パルスを照射して前記カテーテル先端を含む第
    1軸に直交したスライス面を励起し、前記第3軸及び第
    2軸方向のそれぞれに周波数エンコードした2系列のエ
    コー信号を計測するシーケンスであって、前記第3のパ
    ルスシーケンスによって検出された2系列のエコー信号
    をそれぞれ一次元フーリエ変換することにより、第3軸
    方向の位置情報が付加され第2軸方向に投影した一次元
    投影像A’と、第2軸方向の位置情報が付加され第3軸
    方向に投影した一次元投影像B’とを得る工程を含むこ
    とを特徴とする請求項2記載の磁気共鳴イメージング装
    置。
  6. 【請求項6】前記第3のパルスシーケンスは、 前記第1軸の方向にスライス選択傾斜磁場を印加すると
    同時に前記カテーテルの先端位置に相当する搬送周波数
    で高周波パルスを照射して前記カテーテル先端を含み第
    1軸に直交したスライス面を励起し、前記第2軸、第3
    軸方向の何れかに位相エンコード、他方に周波数エンコ
    ードする二次元フーリエ変換に基づくシーケンスであっ
    て、前記第3のパルスシーケンスによって収集されたエ
    コー信号のデータセットを二次元フーリエ変換すること
    により、前記カテーテル先端を含むスライス面を二次元
    画像化し、高信号のカテーテル先端位置の第3軸、第2
    軸に沿った座標の点データを取得する工程を含むことを
    特徴とする請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 【請求項7】前記カテーテル先端の二方向の血流投影像
    A、B上へのマッピングを繰り返し行ない、メモリ上で
    加算し、表示することにより、カテーテルの現在位置及
    び侵入経路を記録する処理を付加したことを特徴とする
    請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 【請求項8】被検体に静磁場を与える静磁場発生手段
    と、前記被検体に傾斜磁場を与える傾斜磁場発生手段
    と、前記被検体の生体組織を構成する原子の原子核に核
    磁気共鳴を起こさせる高周波パルスをある所定のパルス
    シーケンスで繰り返し印加するシーケンサと、このシー
    ケンサからの高周波パルスにより被検体の生体組織の原
    子核に核磁気共鳴を起こさせるために高周波磁場を照射
    する送信系と、核磁気共鳴により放出されるエコー信号
    を検出する受信系と、この受信系で検出したエコー信号
    を用いて画像再構成演算を行なう信号処理系と、得られ
    た画像を表示する手段とを備え、核磁気共鳴により放出
    されるエコー信号の計測を繰り返し行って断層像を得る
    核磁気共鳴イメージング装置において、 前記シーケンサは、 (a)前記被検体内の血流を描出する二次元または三次
    元フーリエ変換に基づく第1のパルスシーケンスを動作
    させ、前記受信系で検出したエコー信号から前記信号処
    理系において三次元血流データを作成する工程と、
    (b)全領域のスピンの励起後、直交座標系の第1軸の
    方向に周波数エンコードを行う第2のパルスシーケンス
    を動作させ、被検体血管内に挿入した特異信号源を内包
    するカテーテル先端のエコー信号を検出する工程と、
    (c)前記エコー信号を一次元フーリエ変換することに
    より、第1軸方向に沿った前記カテーテル先端の位置を
    識別する工程と、(d)前記第1軸の方向にスライス選
    択傾斜磁場を印加すると同時に前記カテーテルの先端位
    置に相当する搬送周波数で高周波パルスを照射して前記
    カテーテル先端を含み第1軸に直交したスライス面を励
    起し、一次元又は二次元フーリエ変換に基づく第3のパ
    ルスシーケンスによって少なくとも2つのエコー信号を
    検出する工程と、(e)前記エコー信号を一次元又は二
    次元フーリエ変換することにより、前記第1軸と直交す
    る第2軸及び第3軸の方向に沿った前記カテーテル先端
    位置の座標を点データとして検出する工程と、(f)前
    記三次元血流データから演算により、前記カテーテル先
    端座標を通り、前記第2軸に直交する二次元断層像A及
    び前記第3軸に直交する二次元断層像Bを作成し、前記
    工程(e)で検出されたカテーテル先端を示す点データ
    に第1軸の方向の位置情報を与えた上で、各二次元断層
    像A、Bに重畳して表示する工程と、(g)工程(b)
    〜(f)を繰り返し、前記二次元断層像A、B及び点デ
    ータの位置を刻々と更新する工程とを備え、前記カテー
    テル先端位置を、該先端を含む二方向の血流断層像に所
    定の時間間隔でマッピングすることを特徴とする磁気共
    鳴イメージング装置。
  9. 【請求項9】前記第3のパルスシーケンスは、 前記第1軸の方向にスライス選択傾斜磁場を印加すると
    同時に前記カテーテルの先端位置に相当する搬送周波数
    で高周波パルスを照射して前記カテーテル先端を含む第
    1軸に直交したスライス面を励起し、前記第3軸及び第
    2軸方向のそれぞれに周波数エンコードした2系列のエ
    コー信号を計測するシーケンスであって、前記第3のパ
    ルスシーケンスによって検出された2系列のエコー信号
    をそれぞれ一次元フーリエ変換することにより、第3軸
    方向の位置情報が付加され第2軸方向に投影した一次元
    投影像A’と、第2軸方向の位置情報が付加され第3軸
    方向に投影した一次元投影像B’とを得る工程を含むこ
    とを特徴とする請求項8記載の磁気共鳴イメージング装
    置。
  10. 【請求項10】前記第3のパルスシーケンスは、 前記第1軸の方向にスライス選択傾斜磁場を印加すると
    同時に前記カテーテルの先端位置に相当する搬送周波数
    で高周波パルスを照射して前記カテーテル先端を含み第
    1軸に直交したスライス面を励起し、前記第2軸、第3
    軸方向の何れかに位相エンコード、他方に周波数エンコ
    ードする二次元フーリエ変換に基づくシーケンスであっ
    て、前記第3のパルスシーケンスによって収集されたエ
    コー信号のデータセットを2次元フーリエ変換すること
    により、前記カテーテル先端を含むスライス面を二次元
    画像化し、高信号のカテーテル先端位置の第3軸、第2
    軸に沿った座標の点データを取得する工程を含むことを
    特徴とする請求項8記載の磁気共鳴イメージング装置。
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