JPH08315910A - ブラインド接続電気コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気コネクタの小型化を図った上で、ブライ
ンド接続を容易にするにある。 【構成】 分離可能な接続領域に沿って接続可能な第一
及び第二絶縁ハウジングを有する第一及び第二電気コネ
クタを備えている。一対のポストが、第一コネクタの両
端に設置されている。ポストは、第一ハウジングの縦軸
の中央の長手方向軸線上にその中央が位置するように位
置設定され、ポストの一つは、長手方向軸線に対して直
交する横方向に、もう一つのポストより幅がある。そし
て一対のレセプタクルは、第二コネクタの左右に設置さ
れ、第一コネクタのポストを受ける。レセプタクルは、
第二ハウジングの中央の長手方向軸線上にその中央が位
置するように位置設定され、レセプタクルの一つは、も
う一つのレセプタクルより横方向が広く、一つのポスト
を受ける。ポストのチップ及びレセプタクルの挿入口
は、斜めに面取りされており、コネクタのブラインド接
続を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電気コネクタに係り、
詳細には、一対のブラインド接続可能な電気コネクタに
係る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、多くの電気コネクタは、向かい
合った接続可能な雄型及び雌型電気コネクタを備え、そ
の各々が絶縁ハウジング及びそこに確実に取り付けられ
ている少なくとも一つの電気端子を備えている。そして
リードワイヤーは、ハウジング内に取り付けられる端子
に結合され又、電気コネクタの少なくとも片方の絶縁ハ
ウジングは、プリント回路板に取り付けられる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】所で、一対のコネクタ
によって、二つの並行するプリント回路板を相互結合す
る時、人が余りよく電気コネクタを見ることができない
ことがある。そのような状況は、屡々、ブラインド接続
といわれ、接続しやすくするために、ある構造を必要と
する。即ち、ブラインド接続装置を備え、プリント回路
板の接続を単純化することが望まれる。幾つかの従前の
技術のコネクタは、片方のコネクタにブラインド接続突
起及びもう一つのコネクタに相補的レセプタクルを有
し、それらは、コネクタの長手方向軸の線からオフセッ
トされている。そのようなシステムの一つの例は、１９
９３年８月６日付けの合衆国特許Ｎｏ．５，１９９，８
８４等に示されている。これらのタイプについての問題
の一つは、コネクタがより小さくなるか又は小型化され
る際に、コネクタの長手方向軸の線からオフセットされ
る幅が、コネクタの絶縁ハウジングの必要な壁の厚さを
最小化するために、減少するので、ユーザーが最初の正
確な配置を見ることが段々困難になっていることであ
る。

【０００４】

【目的】それ故に、本発明の目的は、上記問題を解決で
きるブラインド接続電気コネクタを提供することであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
次の技術的手段を有する。即ち本発明は分離可能且つ接
続可能な第一及び第二絶縁ハウジングを各々有する第一
及び第二電気コネクタを備え、上記第一コネクタの細長
いハウジングの両端には、一対のポストが設置され、こ
れらのポストは接続領域に向って突起し、而もハウジン
グの中央の長手方向軸線上に中央が位置するように位置
設定され、且つ一対のうち一つのポストが上記長手方向
軸線に直交する横方向に、もう一つのポストより広く形
成されて成り、第二コネクタの細長いハウジングの両端
には、第一コネクタのポストを受ける為のレセプタクル
が設けられ、而も第二ハウジングの中央の長手方向軸線
上に中央が位置するように位置設定され、且つ一対の内
の一つのレセプタクルがもう一つのレセプタクルより広
く形成されて成り、上記レセプタクルの挿入口及び上記
ポストのチップの少なくとも一つが斜めに面取りされて
いることを特徴とするブラインド接続電気コネクタであ
る。

【０００６】

【実施例】次に添付図面を参照し本発明の実施例を説明
する。まず図１及び図２では、本発明のブラインド接続
電気コネクタ（１０）が示されている。それは、第一電
気コネクタ（１２）及び第二電気コネクタ（１４）を備
えている。第一及び第二コネクタは、第一絶縁ハウジン
グ（１６）及び第二絶縁ハウジング（１８）を有し、そ
れは、図２の矢印「Ａ」に指示される分離可能な、接続
領域に沿って接続可能である。各コネクタ及びハウジン
グは、細長く形成されている。

【０００７】電気コネクタ（１２）（１４）は、それぞ
れ、一対のプリント回路板（２０）（２２）に取り付け
られる。電気コネクタ（１２）は、複数の端子（２４）
を有し、その端子（２４）は、絶縁ハウジング（１６）
に取り付けられ、尾部（２４ａ）を備えて、プリント回
路板（２０）の適切な取付穴に挿入される。コネクタ
（１４）は、複数の端子（２６）を有し、その端子（２
６）は、絶縁ハウジング（１８）に取り付けられ、尾部
（２６ａ）を備え、プリント回路板（２２）の穴（２
８）に位置設定される。コネクタ（１２）は、一対のペ
グ（３０）を有し、プリント回路板（２０）の取付穴
（３２）（図２）に挿入され、コネクタ（１４）は、一
対のペグ（３４）（図２）を有し、プリント回路板（２
２）の取付穴（３６）に挿入される。

【０００８】本発明のブラインド接続の為に、電気コネ
クタ（１４）のハウジング（１８）は一対のポスト（４
０）（４２）を有し、それらは、電気コネクタ（１４）
から突起し、他方の電気コネクタ（１２）の一対のレセ
プタクル（４４）（４６）に挿入される。そしてポスト
（４０）（４２）のトップ（４８）は、先細になってお
り、他方レセプタクル（４４）（４６）は、斜めに面取
りされた挿入口（５０）（図２）を有し、以下に更に詳
細に説明されるように、２つのコネクタのブラインド接
続を容易にしている。

【０００９】図１及び図２と共に図３及び図４を参照す
ると、電気コネクタ（１２）（１４）の細長いハウジン
グ（１６）（１８）の中央の長手方向軸線を符号（５
２）（５４）で示すと、本発明は、コネクタ（１４）の
ポスト（４０）（４２）の中央が、中央長手軸方向線
（５４）上に位置設定され、レセプタクル（４４）（４
６）の中央がコネクタ（１２）の中央の長手方向軸線
（５２）上に位置設定されている。

【００１０】図１及び図２と共に図３及び図４を参照す
ると、電気コネクタ（１４）上の一方のポスト（４０）
及び電気コネクタ（１２）の一方のレセプタクル（４
４）は他方ポスト（４２）及び他方のレセプタクル（４
６）より、長手方向軸線（５４）（５２）に直交する方
向、即ち横方向により幅がある。即ち横方向に沿って大
きい径に形成されている。他のポスト（４２）及びレセ
プタクル（４６）の横方向の径より幅の広い径となって
いる。加えて、ポスト（４０）（４２）及びレセプタク
ル（４４）（４６）を各電気コネクタハウジングの中央
の長手方向軸線上に位置設定することで、コネクタのサ
イズ又は小型化にかかわらず、ユーザーは、コネクタの
正確な最初の位置を容易に観察することができる。換言
すると、従前の技術において普及しているように、片方
又は両方のポスト及び各レセプタクルを横方向にオフセ
ットするよりも、むしろポスト（４０）及びレセプタク
ル（４４）の横方向の幅を広くすることで、ポスト間の
サイズの相違は、ハウジングの壁の厚さを減らすことな
く、倍になり得る。図１、図６及び図７を参照すると、
ポスト（４２）のトップ（４８）は、円錐形である。他
方ポスト（４０）のトップ（４８）は、ハウジング（１
８）の長手方向軸線に直交する方向からみて円錐形であ
り、長手方向軸線の方向からみて台形の断面を有するよ
うにみえる。

【００１１】図５は、完全に接続された状態でのコネク
タ（１２）（１４）を図示している。接続されたコネク
タは、分離可能な接続領域（６０）を画成する。コネク
タ（１２）の端子（２４）は、接触部（２４ｂ）を有
し、コネクタ（１４）の端子（２６）の接触部（２６
ｂ）と結合又は接続する。

【００１２】図６及び図７は、ポスト（４０）（４２）
の断面図を図示し、ペグ（３４）が、ポスト（４０）に
対して一体形成されていることを図示する。この図は、
特に小型化されたコネクタに有利である。これと同様の
理由で、図２を参照すると、コネクタ（１２）のペグ
（３０）は、コネクタ（１２）のレセプタクル（４４）
（４６）に一体に形成されている。

【００１３】最後に、図８は、接続される際の電気コネ
クタ（１２）（１４）を図示しているが、この図例では
コネクタは、矢印「Ｂ」の方向にオフセットされてい
る。図示される全体のオフセット量は、ポスト（４０）
及びレセプタクル（４４）の中央にある矢印「Ｃ」によ
って図示されている。実際に、このオフセット量は、長
手軸線方向に、ポスト（４０）の１／２の面積より大き
い。しかし、コネクタは、ポストの先細チップ（４８）
及びレセプタクルの先細挿入口（５０）によって容易に
接続される。そのようにして、ブラインド接続は、容易
になる。

【００１４】

【効果】以上詳述した如く本発明によると、電気コネク
タが小型化されても、一方、他方の電気コネクタのブラ
インド接続が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】接続されていない状態の電気コネクタの斜視
図。

【図２】接続されていない状態の電気コネクタの部分正
面図。

【図３】図１及び図２に図示される他方の電気コネクタ
の部分平面図。

【図４】図１及び図２に図示される一方の電気コネクタ
の部分平面図。

【図５】完全に接続された電気コネクタの縦断面図。

【図６】図３の線６−６に沿った断面図。

【図７】図３の線７−７に沿った断面図。

【図８】接続される際の状態で、調整不良の状態の電気
コネクタを図示する図２で示す電気コネクタの左側面の
端の正面図。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 分離可能且つ接続可能な第一及び第二絶
   縁ハウジングを各々有する第一及び第二電気コネクタを
   備え、 上記第一コネクタの細長いハウジングの両端には、一対
   のポストが設置され、これらのポストは接続領域に向っ
   て突起し、而もハウジングの中央の長手方向軸線上に中
   央が位置するように位置設定され、且つ一対のうち一つ
   のポストが上記長手方向軸線に直交する横方向に、もう
   一つのポストより広く形成されて成り、 第二コネクタの細長いハウジングの両端には、第一コネ
   クタのポストを受ける為のレセプタクルが設けられ、而
   も第二ハウジングの中央の長手方向軸線上に中央が位置
   するように位置設定され、且つ一対の内の一つのレセプ
   タクルがもう一つのレセプタクルより広く形成されて成
   り、 上記レセプタクルの挿入口及び上記ポストのチップの少
   なくとも一つが斜めに面取りされていることを特徴とす
   るブラインド接続電気コネクタ。
2. 【請求項２】 ポストのチップ及びレセプタクルの挿入
   口が斜めに面取りされている、請求項１のブラインド接
   続電気コネクタ。
3. 【請求項３】 上記第一コネクタがプリント回路板に取
   付けられ、第一ハウジングから突起する一対のペグを備
   え、そのペグが、上記ポストと一体に形成され、ポスト
   から反対の方向に突起する、請求項１記載のブラインド
   接続電気コネクタ。
4. 【請求項４】 上記第二コネクタがプリント回路板に取
   付けられ、第二ハウジングから突起する一対のペグを備
   え、そのペグがレセプタクルに一体的に形成されてい
   る、請求項１のブラインド接続電気コネクタ。
5. 【請求項５】 上記第一コネクタが、プリント回路板に
   取付けられ、第一ハウジングから突起する一対のペグを
   備え、そのペグがポストに一体的に形成されている、請
   求項４のブラインド接続電気コネクタ。
6. 【請求項６】 上記一対のポストの内一方のポストの端
   が円錐形で、上記他方のポストの端が上記第一コネクタ
   の長手方向軸に直交する方向からみて円錐形である、請
   求項１記載のブラインド接続電気コネクタ。
7. 【請求項７】 上記一対のポストの内他方のポストの端
   が、上記第一コネクタの上記長手方向軸線方向からみ
   て、台形の断面を備える、請求項６のブラインド接続電
   気コネクタ。