JPH08315332A - 回転体の軸共振減衰装置 - Google Patents

回転体の軸共振減衰装置

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JPH08315332A
JPH08315332A JP7117075A JP11707595A JPH08315332A JP H08315332 A JPH08315332 A JP H08315332A JP 7117075 A JP7117075 A JP 7117075A JP 11707595 A JP11707595 A JP 11707595A JP H08315332 A JPH08315332 A JP H08315332A
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shaft
resonance
rotating body
damping device
mounting member
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Toshiharu Miyanochi
俊春 宮後
Yumi Matsui
由美 松井
Yoshikazu Nishida
芳和 西田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共振を押さえたい回転体の共振周波数に精度
よく一致させることが容易にでき、しかも、加工時間が
短く、材料費も安く、信頼性の高い軸共振減衰装置を提
供する。 【構成】 回転軸の両端に質量体が固定された回転体の
回転軸又は一方の質量体に取り付けられる円盤状の取付
部材10と、この取付部材10の外側に配置されるリン
グ状のウエイト20と、このウエイト20と前記取付部
材10とを部分的に連結する、可撓性を備えた複数の直
線状の支持杆31からなる連結部材30とから構成され
ており、各部材はアクリロニトリル・ブタジエン・スチ
レン共重合体(以下、ABS樹脂という。)によって一
体成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、磁気記録再
生装置の回転ドラム装置のように、回転軸の両端に質量
体が固定された回転体に取り付けて、回転軸が回転する
ことによって発生する軸共振を押さえる回転体の軸共振
減衰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7(a)、(b)に示すように、磁気
記録再生装置の回転ドラム装置50は、磁気ヘッド51
aを有する上側ドラム51と、磁気テープのリード溝5
2aを有する下側ドラム52と、前記上側ドラム51を
回転させるドラムモータ53と、前記上側ドラム51と
下側ドラム52に巻き付けられた磁気テープの信号を、
上側ドラム51に取り付けられた磁気ヘッド51aで読
取った後、この信号を固定された回路側へ伝達するロー
タリートランス55とを備えており、前記ドラムモータ
53の固定子53aは前記下側ドラム52に固定されて
いる。
【0003】前記上側ドラム51は、ドラムモータ53
の回転子53bの回転中心に取り付けられた駆動軸53
cの一端に固定されており、その駆動軸53cはベアリ
ング54を介して前記下側ドラム52に回転可能に支持
されている。
【0004】そして、前記ドラムモータ53の回転子5
3bには、前記駆動軸53cが回転することによって駆
動軸53cに発生する軸共振を押さえるための軸共振減
衰装置60が取り付けられている。
【0005】この軸共振減衰装置60は、図8及び図9
に示すように、前記ドラムモータ53の回転子53bに
ビスによって共締めされる円盤状の取付部材61と、リ
ング状の金属ウエイト62と、この金属ウエイト62を
前記取付部材61に連結すると共に軸共振の軸共振減衰
機能を発揮する連結部材としてのゴムリング63とから
構成されており、前記取付部材61と金属ウエイト62
とがゴムリング63を挟み込んだ状態で相互に接着剤に
よって連結されている。なお、前記取付部材61には、
前記駆動軸53cの下部が貫通する穴61a、ビス止め
穴61b及び前記回転子53bに形成された突起が嵌ま
る位置決め穴61cが形成されている。
【0006】ところで、前記回転ドラム装置50の構造
をモデル的に示すと、図10(a)にのようになる。こ
のモデル図において、ドラムモータ53によって回転さ
れる駆動軸53cには、その一端側に質量体としての上
側ドラム51が、また他端側に質量体としての回転子5
3bがそれぞれ固定された構成になっているため、駆動
軸53cの回転によって2つの質量体による軸のねじれ
が発生し、一般的には、同図(b)に示すような共振が
生じる。
【0007】図11は、前記軸共振減衰装置60が取り
付けられていない前記回転ドラム装置50の共振周波数
の実測データであり、この回転ドラム装置50では、共
振周波数が925Hzで+6.27dBVの共振レベル
にあることが分かる。
【0008】一方、回転ドラム装置50に前記軸共振減
衰装置60を取り付けた場合の構造をモデル的に示す
と、図12(a)のようになる。このモデル図におい
て、回転子53bに取り付けられた取付部材61と金属
ウエイト62とを連結しているゴムリング63は、抵抗
63aと減衰項63bとで表すことができ、前記駆動軸
53cを回転させると、上側ドラム51、回転子53b
及び金属ウエイト62からなる3つの質量体によって軸
がねじられることとなり、一般的には、同図(b)に示
すように、2ヶ所にピークをもった共振が生じる。
【0009】この2ヶ所のピークの共振レベルは、3つ
の質量体が全て軸のような剛体で連結されている場合
は、図12(b)に破線で示すように、軸共振減衰装置
60を取り付けていない回転ドラム装置50の場合の共
振レベル(図10(b)参照)と同じレベルになるが、
この軸共振減衰装置60のように、1つの質量体(金属
ウエイト62)を、抵抗63aと減衰項63bをもった
ゴムリング63のような部材で連結すると、2箇所の共
振レベルが図12(b)に実線で示すように低下し、こ
の共振レベルの低下分が軸共振減衰装置60としての効
果となる。
【0010】しかし、軸共振減衰装置60の共振周波数
が回転ドラム装置50の共振周波数より高周波数側にず
れていると、図12(c)に実線で示すように、また、
軸共振減衰装置60の共振周波数が回転ドラム装置50
の共振周波数より低周波数側にずれていると、図12
(c)に破線で示すように、それぞれ一方のピークレベ
ルが上がってしまい、軸共振減衰効果が得られないこと
となる。
【0011】図13は、前記軸共振減衰装置60を取り
付けた前記回転ドラム装置50の共振周波数の実測デー
タである。この実測データから分かるように、軸共振減
衰装置60を取り付けた回転ドラム装置50では、共振
周波数865Hzで−4.98dBVの共振レベルとな
り、軸共振減衰装置60を取り付けていない回転ドラム
装置50の場合に比べて11.25dBVの軸共振減衰
効果があることが分かる。但し、共振ピークが一箇所し
かないことから明らかなように、軸共振減衰装置60の
共振周波数と回転ドラム装置50の共振周波数とが多少
ずれており、軸共振減衰装置60の軸共振減衰効果が十
分に発揮されていないことが分かる。
【0012】従って、回転ドラム装置50のような回転
体の共振をさらに押さえるためには、軸共振減衰装置の
共振周波数と回転体の共振周波数とを一致させる必要が
ある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、回転
ドラム装置50のような回転体に取り付ける軸共振減衰
装置の軸共振減衰効果を十分に発揮させるためには、軸
共振減衰装置の共振周波数と回転体の共振周波数とを一
致させる必要がある。
【0014】しかし、上述したような軸共振減衰装置6
0は、ゴムリング63によって取付部材61と金属ウエ
イト62とを全体的に連結する構成であるため、軸共振
減衰装置の共振周波数を調整する場合は、ゴムリング6
3の内外径寸法および/または硬度を変化させることに
よって行う方法、つまりゴムリング63の内外径寸法お
よび/または材質を変えるしか方法がなく、軸共振減衰
装置の共振周波数を回転体の共振周波数に精度よく一致
させることができないといった問題があった。
【0015】また、前記軸共振減衰装置60は、ゴムリ
ング63と、金属ウエイト62及び金属性の取付部材6
1とを相互に接着剤によって固着するものであるため、
部品点数、組立工数が多くなって製造コストがアップす
ると共に接着後にゴムリング63が金属ウエイト62や
取付部材61から剥がれたり、接着剤によるゴムリング
63のゴム硬度が変化する等の理由により、製品の信頼
性が確保できないといった問題もあった。
【0016】そこで、この発明の課題は、共振を押さえ
たい回転体の共振周波数に精度よく一致させることが容
易にでき、しかも、加工時間が短く、材料費も安く、信
頼性の高い回転体の軸共振減衰装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、回転軸の両端に質量体が固定された回
転体に取り付けて、前記回転軸が回転することによって
発生する軸共振を押さえる回転体の軸共振減衰装置であ
って、一方の前記質量体又は回転軸に固定される取付部
材と、この取付部材に対しある間隔をおいて配置される
ウエイトと、前記取付部材とウエイトとを部分的に連結
する、可撓性を有する連結部材とを備えた回転体の軸共
振減衰装置を提供するものである。
【0018】前記連結部材は、前記取付部材と前記ウエ
イトとの間で直線状に伸びる支持杆や湾曲状に伸びる支
持杆によって形成することができ、前記取付部材、ウエ
イト及び連結部材がゴム又は熱可塑性樹脂によって形成
することができる。
【0019】また、前記取付部材、ウエイト及び連結部
材は一体成形してもよい。
【0020】また、前記ウエイトは、前記取付部材及び
前記連結部材より比重が大きい材料によって形成するこ
とが好ましく、さらに、前記取付部材は、前記ウエイト
及び前記連結部材よりクリープ強度の大きい材料によっ
て形成することが好ましい。
【0021】
【作用】請求項1記載の回転体の軸共振減衰装置は、連
結部材の形状、数、材質を変えることによって共振周波
数を自由自在に変化させることができる。
【0022】請求項2記載の回転体の軸共振減衰装置
は、連結部材が直線状の支持杆によって形成されている
ため、剛性の高い材料によって形成した場合でもゴムと
同様の可撓性が得られる。
【0023】請求項3記載の回転体の軸共振減衰装置
は、連結部材が湾曲状の支持杆によって形成されている
ため、取付部材とウエイトとの距離が短い場合でも、支
持杆の長さを十分確保することができる。
【0024】請求項4記載の回転体の軸共振減衰装置
は、前記取付部材、ウエイト及び連結部材がゴム又は熱
可塑性樹脂によって形成されているため、各部材を成形
しやすい。
【0025】請求項5記載の回転体の軸共振減衰装置
は、取付部材、ウエイト及び連結部材が一体成形されて
いるため、部品点数、組立工数が少なくなる。
【0026】請求項6記載の回転体の軸共振減衰装置
は、前記ウエイトを、前記取付部材及び前記連結部材よ
り比重が大きい材料によって形成しているため、所定重
量のウエイトを形成する場合、その体積が小さくなる。
【0027】請求項7記載の回転体の軸共振減衰装置
は、前記取付部材を、前記ウエイト及び前記連結部材よ
りクリープ強度の大きい材料によって形成しているた
め、取付部材が他の部分より歪みにくい。
【0028】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。なお、ここで説明する回転体の軸共振減衰装置は、
従来の技術で説明した磁気記録再生装置の回転ドラム装
置に取り付けるものであるため、その回転ドラム装置に
ついては、図面に同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0029】(実施例1)図1(a)は軸共振減衰装置
を回転ドラム装置に取り付けた状態を示す一部切欠断面
図、図1(b)は同上の底面図、図2(a)は同上の軸
共振減衰装置を示す底面図、図2(b)は、図2(a)
のX−X線に沿った断面図である。図2(a)、(b)
に示すように、この軸共振減衰装置1は、円盤状の取付
部材10と、この取付部材10の外側にこれを取り囲む
ように配置されるリング状のウエイト20と、このウエ
イト20と前記取付部材10とを部分的に連結する連結
部材30とから構成されており、各部材はアクリロニト
リル・ブタジエン・スチレン共重合体(以下、ABS樹
脂という。)によって一体成形されている。
【0030】前記取付部材10は、前記回転ドラム装置
50のドラムモータ53の回転子53bに取り付けるた
めの円盤状の取付基板11を備えており、この取付基板
11の中心部には前記ドラムモータ53の駆動軸53c
の下端部が貫通する穴12が形成されている。
【0031】また、前記取付基板11には、前記穴12
の周囲に2個のビス止め穴13と、前記回転子53bの
突起53dを受け入れて位置決めする位置決め穴14と
が形成されており、取付基板11の周縁部には補強する
ためのリブ15が下方側に突出するように形成されてい
る。
【0032】前記ウエイト20は、内周側から外周側に
向かって斜め上方に傾斜したリング状の板状部材であ
り、その内周縁と前記取付基板11の外周縁との間に一
定の間隔が形成されている。
【0033】前記連結部材30は、前記取付基板11の
外周縁から前記ウエイト20の内周縁に向かって60゜
等間隔で放射状に伸びる6本の直線状の支持杆31によ
って構成されており、所定の可撓性を有している。
【0034】以上のように構成された軸共振減衰装置1
は、図1(a)、(b)に示すように、前記ドラムモー
タ53の駆動軸53cを前記取付基板11の穴12に通
すと共に、前記回転子53bの突起53dを前記位置決
め穴14嵌合させた状態で、前記ドラムモータ53の止
めビス53eをビス止め穴13に通して回転子53bに
共締めすることで前記回転ドラム装置50に取り付けら
れる。
【0035】この軸共振減衰装置1の設計に際しては、
上述した従来の軸共振減衰装置60のゴムリング63に
相当する連結部材30の形状、本数及び材質、さらには
前記軸共振減衰装置60の金属ウエイト62に相当する
ウエイト20の質量を如何に設定するのかが重要なポイ
ントとなる。つまり、連結部材30の形状、本数、材質
を適宜調整することによって、この軸共振減衰装置1の
共振周波数と、これを取り付ける回転体(この実施例で
は回転ドラム装置50)の共振周波数とを精度よく一致
させることができ、前記ウエイト20の質量を調整する
ことによって、軸共振減衰装置1の軸共振減衰量を調整
することができるのである。
【0036】図3には、最適調整されたこの軸共振減衰
装置1を前記回転ドラム装置50に取付けた場合の共振
周波数の実測データを示しており、軸共振減衰装置を取
り付けない回転ドラム装置50の共振周波数の実測デー
タ(図11参照)に比べて11.98dBの軸共振減衰
効果があることが分かる。
【0037】しかし、軸共振減衰装置1の共振周波数と
回転ドラム装置50の共振周波数とがずれた場合は、図
4及び図5に示すように、2個のピークレベルでアンバ
ランスが生じ、一方のピークレベルが大きくなって軸共
振減衰装置を取り付けない回転ドラム装置50の共振点
における軸共振減衰効果が小さくなるが、このような場
合は、上述したように、前記連結部材30の形状、本
数、材質を調整することで、図3に示す状態にすること
ができ、従来のようにゴムリング63の内外径寸法およ
び/または材質(硬度)のみを変更する場合に比べて、
調整のパラメータが多くなるので、微調整が可能とな
る。
【0038】また、この軸共振減衰装置1は、取付部材
10とウエイト20とを連結部材30によって部分的に
連結しているので、ABS樹脂のようにゴムに比べて減
衰効果の低い、硬質材料によって連結部材を形成した場
合でも、ゴムと同様の可撓性を得ることができ、材料選
択の範囲が広がるという利点がある。
【0039】さらに、この軸共振減衰装置1は、各構成
部材をABS樹脂による一体成形によって製造している
ため、従来の軸共振減衰装置60のように、各構成部材
の組立に際して接着剤を使用する必要がなく、接着剤の
硬化にともなうゴムリング63の硬度変化や接着後の剥
がれ等による品質劣化が生じないという利点があると共
に、部品点数や組立工数が少なくなって製造コストの点
においても有利になるという利点がある。
【0040】(実施例2)図6(a)は第2の実施例を
示す底面図、同図(b)は同図(a)のY−Y線に沿っ
た断面図である。この軸共振減衰装置2は、前記実施例
と概ね同一構成故、同一の構成要素には同一符号を付し
て、その説明を省略し、異なる構成要素についてのみ説
明する。
【0041】この軸共振減衰装置2と前記軸共振減衰装
置1との相違点は連結部材30にある。即ち、前記軸共
振減衰装置1は、連結部材30を直線状の支持杆31に
よって構成しているのに対して、この軸共振減衰装置2
は、支持杆32をS字状に湾曲させている点で相違して
いる。
【0042】このように、支持杆32をS字状に湾曲さ
せる構成を採用すると、直線状の支持杆31に比べて取
付部材10とウエイト20との間隔を大きくすることな
く、連結部材30の長さを長くすることができるので、
最適な共振周波数に調整するために長い連結部分が必要
な場合でも装置全体の大型化を防止できる。
【0043】なお、支持杆32の形状は、必ずしもS字
状である必要はなく、回転体の共振周波数に一致するよ
うに適宜湾曲させればよい。
【0044】(実施例3)上述した2つの実施例では、
いずれもABS樹脂によって各構成部材を一体成形して
いるが、必ずしもABS樹脂である必要はなく、他の熱
可塑性樹脂又はゴムを使用することもできる。
【0045】(実施例4)上述した3つの実施例では、
いずれも樹脂又はゴムといった同一の材料によって各構
成部材を一体成形しているが、例えば、ウエイト20に
ついては、かかる樹脂又はゴムに質量の大きい金属等の
粉末を混入する等、取付部材10及び連結部材30の材
料より比重の大きい材料を使用して一体成形することも
できる。このような構成を採用すると、大きな軸共振減
衰効果を確保するためにウエイト20を必要以上に大き
くする必要がなく、装置全体の大型化を防止できる。
【0046】(実施例5)実施例4では、一体成形され
た各構成部材のうち、ウエイト20と取付部材10及び
連結部材30とを異なる材質の樹脂又はゴムによって形
成しているが、さらに、取付部材10についても、金属
粉やガラス粉等を混入して樹脂又はゴムのクリープ強度
を大きくしたり、ポリフェニレンサルファイド等のクリ
ープ強度の大きな樹脂を使用して他の構成部材と一体成
形することもできる。このような構成を採用すると、取
付部材10が他の構成部材より歪みにくく、回転体との
固定性能が低下することがなく、製品自体の信頼性が向
上する。
【0047】(実施例6)なお、上述した実施例では、
軸共振減衰装置を回転ドラム装置50のドラムモータ5
3の回転子53bに取り付けているが、必ずしも回転軸
の両端に質量体が固定された回転体の一方の質量体に取
り付ける必要はなく、回転体の種類によっては回転軸に
直接取り付けるものであってもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の回転体の軸共振減衰装置
は、連結部材の形状、数、材質を変えることによって共
振周波数を自由自在に変化させることができるので、回
転体の共振周波数と軸共振減衰装置の共振周波数とを精
度よく一致させることができ、軸共振減衰装置の軸共振
減衰効果を最大限に発揮させることができる。
【0049】請求項2記載の回転体の軸共振減衰装置
は、連結部材が直線状の支持杆によって形成されている
ため、剛性の高い材料によって形成した場合でもゴムと
同様の可撓性が得られるので、材料の選択範囲が広がる
といった効果がある。
【0050】請求項3記載の回転体の軸共振減衰装置
は、連結部材が湾曲状の支持杆によって形成されている
ため、支持杆の長さを十分確保することができ、最適な
共振周波数にするために外径寸法を大きくする必要がな
く、装置全体の小型化を図ることができる。
【0051】請求項4記載の回転体の軸共振減衰装置
は、前記取付部材、ウエイト及び連結部材がゴム又は熱
可塑性樹脂によって形成されているため、各部材の成形
が容易になり、製造効率が向上する。
【0052】請求項5記載の回転体の軸共振減衰装置
は、取付部材、ウエイト及び連結部材が一体成形されて
いるため、部品点数、組立工数が少なくなり、製造コス
トの低減を図ることができる。
【0053】請求項6記載の回転体の軸共振減衰装置
は、前記ウエイトを、前記取付部材及び前記連結部材よ
り比重が大きい材料によって形成しているため、ウエイ
トの小型化、ひいては装置全体の小型化を図ることがで
きる。
【0054】請求項7記載の回転体の軸共振減衰装置
は、前記取付部材を、前記ウエイト及び前記連結部材よ
りクリープ強度の大きい材料によって形成しているた
め、取付部材が他の部分より歪みにくく、前記質量体又
は回転軸との固定の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明にかかる第1の実施例を磁気記録装
置の回転ドラム装置に取り付けた状態を示す図である。
【図2】 同上の第1の実施例の詳細を示す図である。
【図3】 同上の第1の実施例を磁気記録装置の回転ド
ラム装置に取り付けた場合の共振周波数の実測データを
示すグラフである。
【図4】 同上の第1の実施例を磁気記録装置の回転ド
ラム装置に取り付けた場合の共振周波数の実測データを
示すグラフである。
【図5】 同上の第1の実施例を磁気記録装置の回転ド
ラム装置に取り付けた場合の共振周波数の実測データを
示すグラフである。
【図6】 この発明にかかる第2の実施例の詳細を示す
図である。
【図7】 従来の軸共振減衰装置を磁気記録装置の回転
ドラム装置に取り付けた状態を示す図である。
【図8】 従来の軸共振減衰装置の詳細を示す図であ
る。
【図9】 従来の軸共振減衰装置の分解斜視図である。
【図10】 磁気記録装置の回転ドラム装置の回転体と
してのモデル図及びその回転体の共振周波数の一般的傾
向を示すグラフである。
【図11】 同上の回転ドラム装置の共振周波数の実測
データを示すグラフである。
【図12】 従来の軸共振減衰装置を磁気記録装置の回
転ドラム装置に取り付けた状態を示すモデル図及びその
共振周波数の一般的傾向を示すグラフである。
【図13】 従来の軸共振減衰装置を磁気記録装置の回
転ドラム装置に取り付けた場合の共振周波数の実測デー
タを示すグラフである。
【符号の説明】
1,2 軸共振減衰装置、10 取付部材、11 取付
基板、12 穴、13ビス止め穴、14 位置決め穴、
15 リブ、20 ウエイト、30 連結部材、31,
32 支持杆。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の両端に質量体が固定された回転
    体に取り付けて、前記回転軸が回転することによって発
    生する軸共振を押さえる回転体の軸共振減衰装置であっ
    て、 一方の前記質量体又は回転軸に固定される取付部材と、 この取付部材に対しある間隔をおいて配置されるウエイ
    トと、 前記取付部材とウエイトとを部分的に連結する、可撓性
    を有する連結部材とを備えた回転体の軸共振減衰装置。
  2. 【請求項2】 前記連結部材を、前記取付部材と前記ウ
    エイトとの間で直線状に伸びる支持杆によって形成した
    請求項1記載の回転体の軸共振減衰装置。
  3. 【請求項3】 前記連結部材を、前記取付部材と前記ウ
    エイトとの間で湾曲状に伸びる支持杆によって形成した
    請求項1記載の回転体の軸共振減衰装置。
  4. 【請求項4】 前記取付部材、ウエイト及び連結部材が
    ゴム又は熱可塑性樹脂によって形成された請求項1、2
    又は3に記載の回転体の軸共振減衰装置。
  5. 【請求項5】 前記取付部材、ウエイト及び連結部材を
    一体成形した請求項1、2、3又は4に記載の回転体の
    軸共振減衰装置。
  6. 【請求項6】 前記ウエイトを、前記取付部材及び前記
    連結部材より比重が大きい材料によって形成した請求項
    1、2、3、4又は5に記載の回転体の軸共振減衰装
    置。
  7. 【請求項7】 前記取付部材を、前記ウエイト及び前記
    連結部材よりクリープ強度の大きい材料によって形成し
    た請求項6に記載の回転体の軸共振減衰装置。
JP7117075A 1995-05-16 1995-05-16 回転体の軸共振減衰装置 Pending JPH08315332A (ja)

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KR100223344B1 (ko) 1999-10-15
US5781372A (en) 1998-07-14
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