JPH08315272A - 火災検出装置および火災検出方法 - Google Patents

火災検出装置および火災検出方法

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JPH08315272A
JPH08315272A JP13867595A JP13867595A JPH08315272A JP H08315272 A JPH08315272 A JP H08315272A JP 13867595 A JP13867595 A JP 13867595A JP 13867595 A JP13867595 A JP 13867595A JP H08315272 A JPH08315272 A JP H08315272A
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Hiroshi Tanaka
弘 田中
Shintaro Nomura
愼太郎 野村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 赤外線センサと紫外線センサとの両方を用い
て火災判断を行なう場合に、火災判断をより信頼性良く
行なうことが可能である。 【構成】 装置のモードが火災処理モードに設定された
ときに、赤外線センサ1からの所定期間T1にわたる赤
外線検出信号の平均ピークレベルおよび/またはピーク
度数を演算する赤外線処理手段4と、装置のモードが火
災処理モードに設定されたときに、所定期間T2にわた
って紫外線センサ2からの紫外線放電パルスの個数を計
数する紫外線処理手段5と、上記赤外線処理手段4が演
算した赤外線検出信号の平均ピークレベルおよび/また
はピーク度数と上記紫外線処理手段5が計数した紫外線
放電パルスの個数の計数値とに基づいて火災か否かを判
断する判断処理手段6とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災による炎からの赤
外線と紫外線との両方を検知して火災を検出する火災検
出装置および火災検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火災時に発生する炎を検出して火
災判断を行なう火災検出装置として、例えば、特公平3
−35720号公報に示されているように、火災時の炎
からの赤外線と紫外線との両方を検知して太陽光,溶
接,熱源等の非火災源による誤動作を防止する火災検出
装置が提案されている。
【0003】すなわち、赤外線だけの検出では、太陽光
が物体(水たまり,木の葉など)に反射し、これが風等の
影響を受けて、炎と同等のちらつき信号として検出され
ることがある。また、紫外線だけの検出では、工事現
場,工場等の溶接光を炎からの光と誤検出する可能性が
ある。
【0004】上述の火災検出装置では、これら両方の非
火災源による影響が同時に起きることが極めて少ないこ
とから、赤外線センサと紫外線センサ(UVトロン)との
両方を用いて赤外線と紫外線との両方を検出し、赤外線
センサからの赤外線検出信号と紫外線センサからの紫外
線検出信号との比率を計算し、この比率を火災の特性範
囲と比較し、この比率が火災の特性範囲内にあるときに
火災として検出し、非火災源による誤警報の可能性を少
なくすることを意図している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の火災検出装置では、赤外線と紫外線との両方を検
出することで、非火災源による誤報を低減し、火災時に
発生する炎を信頼性良く検出することを意図している
が、この火災検出装置では、単に、赤外線検出信号と紫
外線検出信号との比率だけに基づいて火災判断を行なっ
ているので、火災判断をより信頼性良く正確に行なうに
は限界があった。
【0006】本発明は、赤外線センサと紫外線センサと
の両方を用いて火災判断を行なう場合に、火災判断をよ
り信頼性良く行なうことの可能な火災検出装置および火
災検出方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、請求項1乃至請求項5,請求項8記載の
発明では、赤外線センサからの赤外線検出信号のレベル
が一定レベルに達した時点から、赤外線検出信号の所定
期間にわたる平均ピークレベルおよび/またはピーク度
数を求め、また、これと並行して、所定期間にわたる紫
外線センサの放電パルスの個数を計数し、赤外線検出信
号の平均ピークレベルおよび/またはピーク度数と紫外
線センサの放電パルスの個数とに基づいて火災判断を行
なう。これにより、赤外線センサと紫外線センサとの両
方を用いて火災判断を行なう場合に、火災判断をより信
頼性良く行なうことができる。
【0008】特に、請求項2記載の発明では、赤外線処
理手段は、所定期間にわたる赤外線検出信号の平均ピー
クレベルおよび/またはピーク度数を演算する際、所定
期間にわたる赤外線検出信号のうち、所定レベルを越え
た赤外線検出信号についてのみピークを検知し、所定レ
ベルを越えた赤外線検出信号のピークについて平均ピー
クレベルおよび/またはピーク度数を求めるようになっ
ているので、火災判断を極めて信頼性良く行なうことが
できる。
【0009】また、請求項5記載の発明では、赤外線処
理手段が演算した赤外線検出信号の平均ピークレベルお
よび/またはピーク度数と前記紫外線処理手段が計数し
た紫外線放電パルスの個数の計数値とに基づいて、火災
か否かを判断するとともに、火災の程度をも判断し、ま
た、火災の程度に応じた火災信号を出力する。これによ
り、火災判断をより一層信頼性良く行なうことができ
る。
【0010】また、請求項6,請求項7記載の発明で
は、赤外線処理手段は、装置のモードが通常処理モード
に設定されている場合にも、一定の期間毎に赤外線セン
サからの赤外線検出信号を取り込み、このときの赤外線
検出信号にノイズが含まれているか否かを調べ、ノイズ
が含まれていないときには、赤外線センサが故障してい
ると判断し、また、紫外線処理手段は、装置のモードが
通常処理モードに設定されている場合にも、一定の期間
内の紫外線放電パルスの個数を計数し、該計数値が所定
値以下のときには、紫外線センサが故障していると判断
するようになっている。これにより、赤外線センサ,紫
外線センサの故障診断を自動的に行なうことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る火災検出装置の構成例を示す
図である。図1を参照すると、この火災検出装置は、炎
から放射される赤外線を検出する赤外線センサ1と、炎
から放射される紫外線を検出する紫外線センサ2とを有
している。
【0012】ここで、赤外線センサ1は、炎から放射さ
れる赤外線として、一般にはCO2共鳴放射の4.3μ
m付近の赤外線(約4.1乃至4.7μmの範囲の赤外
線)を検出し、赤外線検出信号を出力するようになって
いる。
【0013】一方、紫外線センサ2には、例えばUVト
ロンが使用され、紫外線センサ2は、紫外線(例えば2
00〜250nm程度の波長域の光)を検知すると、紫
外線の強度(光量)に応じた個数の紫外線放電パルスを出
力するようになっている。
【0014】本実施例の火災検出装置も、前述した従来
の火災検出装置と同様に、赤外線センサ1と紫外線セン
サ2との両方を用いているが、本実施例の火災検出装置
では、さらに、装置のモードを通常処理モードまたは火
災処理モードに設定するモード設定手段3と、装置のモ
ードが火災処理モードに設定されたときに、赤外線セン
サ1からの赤外線検出信号を所定の時間間隔Δtでサン
プリングして所定期間T1にわたる赤外線検出信号の平
均ピークレベルPAVおよび/またはピーク度数PCN
Tを演算する赤外線処理手段4と、装置のモードが火災
処理モードに設定されたときに、所定期間T2にわたっ
て紫外線センサ2からの紫外線放電パルスの個数UVを
計数する紫外線処理手段5と、火災処理モードに設定さ
れているときに、上記赤外線処理手段4が演算した赤外
線検出信号の平均ピークレベルPAVおよび/またはピ
ーク度数PCNTと上記紫外線処理手段5が計数した紫
外線放電パルスの個数の計数値UVとに基づいて火災か
否かを判断する判断処理手段6と、該判断処理手段6に
より火災と判断されたときに火災信号を出力する出力手
段7とが設けられている。
【0015】図2は火災時の炎から放射される赤外線の
強度レベル(赤外線センサ1からの赤外線検出信号)の時
間的変化の一例を示す図である。なお、赤外線センサ1
からの赤外線検出信号は、正確には、正電圧,負電圧の
両方のレベルをもつ信号となるが、図2の赤外線強度レ
ベルは、赤外線センサ1からの赤外線検出信号(交流レ
ベル)を例えばDC変換器によってDC変換(整流)し
て、赤外線検出信号のうち負電圧の部分を“0”Vにク
リッピングしたものとなっている。しかし、本発明にお
いては、説明の便宜上、赤外線の強度レベルと赤外線検
出信号とを同義語として扱う。
【0016】図2を参照すると、火災時の炎から放射さ
れる赤外線の強度レベルは、所定レベルREF(例えば
0.2V)以上となるものが多くなり、また、火災時の
炎から放射される赤外線の強度レベルは、例えば8Hz
程度の時間的揺らぎ,すなわち、ちらつき周波数特性を
有する。
【0017】このことに着目し、本実施例では、上記モ
ード設定手段3は、通常時には、装置のモードを通常処
理モードに設定しているが、赤外線の強度レベル(赤外
線センサ1からの赤外線検出信号のレベル)が所定レベ
ルREF(例えば0.2V)に達したときに、火災発生の
可能性があると判断し、装置のモードを火災処理モード
に切替設定するようになっている。
【0018】また、赤外線処理手段4は、赤外線の強度
レベルが所定レベルREFに達して装置のモードが火災
処理モードに設定されたとき、この時点からの赤外線の
強度レベルが火災時の炎特有の強度レベル特性,時間的
揺らぎ(ちらつき)特性をどの程度有しているかを調べる
ため、火災処理モードに設定された時点から所定期間T
1にわたって、赤外線検出信号(赤外線強度レベル)のピ
ーク(例えば所定期間T1にわたる赤外線強度レベルのう
ち、所定レベルREFを越えた赤外線強度レベルのピー
ク)を検知し、所定期間T1にわたる各ピークのレベルの
平均をとって平均ピークレベルPAVとして求め、ま
た、所定期間T1にわたるピークの回数をピーク度数(す
なわち、ゆらぎの回数)PCNTとして求めるようにな
っている。
【0019】より具体的に、図2に示すように、赤外線
強度レベルが所定レベルREFを越えた時点から所定期
間T1にわたって赤外線強度レベルを所定時間間隔Δt
で、データとして取り込み(サンプリングし)、従って、
所定期間T1においては、約T1/Δt個のデータを取り
込み(サンプリングし)、赤外線処理手段4は、例えば、
このようにして取り込まれた約T1/Δt個のデータ(赤
外線強度レベル)のうち、所定レベルREFを越えたも
ののみに着目し、所定レベルREFを越えた赤外線強度
レベルの増減を検知して、その山の部分,すなわち強度
レベルのピークを検知するようになっている。
【0020】そして、所定期間T1において、強度レベ
ルのピークの個数を例えばm個として検知し、各ピーク
のレベル(強度レベル)をL1,L2,…,Lmとして検知
したとき、平均ピークレベルPAV,ピーク度数PCN
Tを、例えば次式によって求めるようになっている。
【0021】
【数1】
【0022】赤外線処理手段4において、このようにし
て求めた平均ピークレベルPAVは、赤外線の強度レベ
ルが火災時の炎特有の赤外線強度レベル特性をどの程度
有しているかを判断するのに用いられ、また、上記のよ
うに求めたピーク度数PCNTは、赤外線強度レベルに
関するゆらぎ周波数を反映したものとなっていることか
ら、赤外線強度レベルの時間的変化が火災時の炎特有の
時間的揺らぎ(ちらつき)特性をどの程度有しているかを
判断するのに用いられる。
【0023】また、紫外線センサ2から出力される単位
時間当りの紫外線放電パルスの生起個数は、これに入光
する紫外線の強度(光量)に応じたものであり、従って、
装置のモードが火災処理モードに設定された時点から紫
外線処理手段5において所定期間T2にわたって計数さ
れた紫外線放電パルスの個数UVに基づいて、紫外線の
強度(光量)が火災時の炎特有の紫外線強度(光量)特性を
どの程度有しているかを判断することができる。
【0024】なお、火災処理モード時に、赤外線処理手
段4において平均ピークレベルPAV,ピーク度数PC
NTを求めるのに用いられる所定期間T1,紫外線処理
手段5において紫外線放電パルスの個数を計数するのに
用いられる所定期間T2については、これらをそれぞれ
独立に設定することができ、この場合、所定期間T1
ついては、例えば火災処理モード時に演算される赤外線
強度レベル(赤外線検出信号)の平均ピークレベルおよび
/またはピーク度数に応じて可変に設定することがで
き、また、所定期間T2については、火災処理モード時
に得られる紫外線放電パルスの個数の計数値に応じて可
変に設定することができる。
【0025】あるいは、所定期間T1とT2とを同じ(T1
=T2)に設定することもでき、この場合、T1,T2は、
例えば、火災処理モード時に演算される赤外線強度レベ
ル(赤外線検出信号)の平均ピークレベルおよび/または
ピーク度数と火災処理モード時に得られる紫外線放電パ
ルスの個数の計数値に応じて、可変に設定することもで
きるし、あるいは、所定期間T1については、例えば火
災処理モード時に演算される赤外線強度レベル(赤外線
検出信号)の平均ピークレベルおよび/またはピーク度
数だけに応じて可変に設定することもでき、また、所定
期間T2については、火災処理モード時に得られる紫外
線放電パルスの個数の計数値だけに応じて可変に設定す
ることもできる。
【0026】図3は高レベル火災時における火災判断処
理の一例を示す図であり、また、図4は通常レベル火災
時における火災判断処理の一例を示す図である。なお、
図3,図4の例においては、所定期間T1とT2とを同じ
に設定している。
【0027】先ず、高レベル火災時においては、図3
(a)に示すように、火災時の炎から放射される赤外線の
強度レベル(赤外線検出信号のレベル)は大きく、また、
その揺らぎ回数も大きなものとなり、また、図3(b)に
示すように、火災時の炎から放射される紫外線の強度
(光量),すなわち紫外線放電パルスの個数も多い。従っ
て、所定期間(T1=T2)が図3(c)に示すように、4.
5秒程度の短かい期間であっても、この所定期間(T1
2=4.5秒)だけで、赤外線検出信号の平均ピークレ
ベルPAV,ピーク度数PCNTおよび紫外線放電パル
スの個数計数値UVは、一般に、それぞれ十分に大きな
値となり、従って、これらに基づき、判断処理部6は、
高レベル火災と判断し、出力手段7は図3(d)に示すよ
うな早期のタイミングで火災信号を出力し、さらには、
火災の程度が高レベル火災である旨を出力することがで
きる。
【0028】また、通常レベル火災時においては、図4
(a)に示すように、火災時の炎から放射される赤外線の
強度レベル(赤外線検出信号のレベル),その揺らぎ回数
は、一般に、高レベル火災時に比べれば小さく、また、
図4(b)に示すように、火災時の炎から放射される紫外
線の強度(光量),すなわち紫外線放電パルスの個数も、
一般に、高レベル火災時に比べれば少ない。従って、こ
の場合には、所定期間(T1=T2)が4.5秒程度の短か
いものであるときには、この所定期間(T1=T2=4.
5秒)において求めた赤外線検出信号の平均ピークレベ
ルPAV,ピーク度数PCNTおよび紫外線放電パルス
の個数計数値UVも、一般に、高レベル火災時に比べれ
ば小さくなり、これらに基づいては火災か否かの判断を
正確に行なうことができない。
【0029】そこで、所定期間(T1=T2=4.5秒)に
おける赤外線検出信号の平均ピークレベルPAV,ピー
ク度数PCNTおよび紫外線放電パルスの個数計数値U
Vが、ある程度大きいが、十分には大きくない場合、こ
れが火災であるか否かの判断を正確に行なうため、上記
所定期間(T1=T2)をより長い期間,例えば図4(c)に
示すように、上記のように設定した期間(4.5秒)の2
倍の期間に、すなわちT1=T2=9秒に設定変更するこ
とができる。このときには、所定期間(T1=T2)とし
て、より長い期間9秒にわたって、赤外線検出信号の平
均ピークレベルPAV,ピーク度数PCNTおよび紫外
線放電パルスの個数計数値UVを求め、判断処理部6
は、これらに基づいて、火災か否かの判断を行なうこと
ができ、火災と判断されたときには、出力手段7は、図
4(d)に示すようなタイミングで火災信号を出力し、さ
らには、火災の程度が通常レベル火災である旨を出力す
ることができる。
【0030】具体的に、例えば次の条件を満たすとき、
高レベル火災と判断するでことができる。 所定期間(T1=T2) 4.5秒間 赤外線強度レベル 平均ピークレベルPAV≧0.5V ピーク度数PCNT ≧28回(4.5秒間当り) 紫外線放電パルスの個数 計数値UV ≧50(4.5秒間当り)
【0031】また、例えば次の条件を満たすとき、通常
レベル火災と判断することができる。 所定期間(T1=T2) 9.0秒間 赤外線強度レベル 平均ピークレベルPAV≧0.2V ピーク度数PCNT ≧13 (4.5秒間当り) 紫外線放電パルスの個数 計数値UV ≧40 (4.5秒間当り)
【0032】また、赤外線処理手段4および判断処理手
段6は、装置のモードが火災処理モードに設定されてい
ないときにも(すなわち通常処理モードに設定されてい
る場合にも)、上記所定期間T1よりも長く設定された一
定の期間T3(例えば24時間)毎に赤外線センサ1から
の赤外線検出信号を取り込み、このときの赤外線検出信
号にノイズ(例えばホワイトノイズ)が含まれているか否
かを調べ、ノイズが含まれていないときには、赤外線セ
ンサ1が故障していると判断する機能をも有し、赤外線
センサ1が故障していると判断したときには、例えば出
力手段7から故障信号を出力させるようになっている。
【0033】また、紫外線処理手段5および判断処理手
段6は、装置のモードが火災処理モードに設定されてい
ないときには(すなわち通常処理モードに設定されてい
る場合には、上記所定期間T2よりも長く設定された一
定の期間T4(例えば24時間)内の紫外線放電パルスの
個数を計数し、この計数値が所定値以下のときには、紫
外線センサ2が故障していると判断する機能をも有し、
紫外線センサ2が故障していると判断したときには、例
えば出力手段7から故障信号を出力させるようになって
いる。
【0034】具体的に、例えば次の条件を満たすとき、
故障と判断することができる。 紫外線放電パルスの個数 2個以下 (24時間当り) 赤外線強度レベル(4.5秒間当り) Vmax−Vmin>40mV
【0035】ここで、Vmax,Vminは取り込んだ
赤外線強度レベル(赤外線検出信号)のうちの最大レベ
ル,最小レベルを表わし、Vmax−Vmin>40m
Vの条件を満たしているか否かにより、赤外線検出信号
がホワイトノイズを含んでいるか否かを判断できる。
【0036】図5は図1の火災検出装置の具体的な構成
例を示す図である。図5を参照すると、この火災検出装
置は、装置全体の制御を行なうマイクロプロセッサ等の
CPU(中央処理装置)15と、赤外線センサ1からの赤
外線検出信号のレベルを所定の大きさのものに増幅する
電圧増幅回路11と、電圧増幅回路11でレベル増幅さ
れた赤外線検出信号のうち、ゆらぎ周波数(炎のちらつ
き周波数)帯の成分のみを通過させるフィルタ回路12
と、フィルタ回路12の出力(交流レベル)を所定の直流
レベルに変換(整流)するDCレベル変換回路13と、D
Cレベル変換回路13の出力電圧(赤外線検出信号のレ
ベル)と参照電圧REFとを比較するコンパレータ14
と、CPU15からのパルス信号(発振信号)P0に基づ
き高圧電圧を発生する高圧発生回路16と、高圧発生回
路16からの高圧電圧を直流高圧電圧に整流し、これを
紫外線センサ2の電源として供給する整流回路17と、
紫外線を検知したときに紫外線センサ2から出力される
放電パルス信号を微分する微分回路18と、微分回路1
8からの出力(放電パルス信号)を所定の直流レベルに変
換し、これを紫外線放電パルスとして出力するDCレベ
ル変換回路19と、CPU15からの信号P1に基づい
て火災信号を出力する火災出力回路20と、CPU15
からの信号P2に基づいて故障信号を出力する確認出力
回路21と、火災出力回路20と確認出力回路21の出
力状態を表示する作動表示灯22と、外部からの電源を
整流する整流回路23と、各部に電源電圧を供給する定
電圧電源24とを有している。
【0037】ここで、CPU15には、所定期間T1
2として、例えば4.5秒を計時する第1のタイマ機
能と、一定の期間T3,T4として、T1,T2よりも長い
期間(例えば24時間)を計時する第2のタイマ機能と、
通常時のデータの取り込み間隔,例えば2.5秒を計時
する第3のタイマ機能とが内蔵されているとする。
【0038】また、CPU15には、DCレベル変換回
路13からの赤外線強度レベルをデジタル信号に変換す
るA/D変換機能が備わっている。なお、このA/D変
換機能は、赤外線強度レベル(赤外線検出信号)を所定の
時間間隔Δt(例えば10m秒)でサンプリングしデジタ
ル変換して取り込むようになっている。
【0039】また、コンパレータ14は、DCレベル変
換回路13から出力される赤外線検出信号のレベル(振
幅電圧)が参照電圧REF(例えば0.2V)に達する
と、CPU15の割り込み端子INT1に“1”の出力
信号をCPU15への割り込みとして加え、CPU15
は、端子INT1に割り込み入力があるとき、装置のモ
ードを通常処理モードから火災処理モードに切替設定す
るようにしている。そして、火災処理モードに設定した
後、A/D変換機能による赤外線強度レベル(赤外線検
出信号)のA/D変換動作を開始し、赤外線強度レベル
(赤外線検出信号)に関する演算処理を行なうようになっ
ている。
【0040】すなわち、CPU15は、火災検出を行な
うために、所定期間T1(例えば4.5秒間)にわたり赤
外線強度レベル(赤外線検出信号)を所定の時間間隔(サ
ンプリング周期)Δt(例えば10m秒の時間間隔)でデ
ジタルデータとして取り込み、所定期間T1にわたり時
間間隔Δt(=10m秒)ごとに取り込んだ赤外線強度レ
ベルデータ(デジタルデータ)のうち、例えば、所定レベ
ルを越えた赤外線強度レベルについてだけピークを検知
して、平均ピークレベルPAVとピーク度数PCNTと
を例えば数1に従って算出するようになっている。な
お、この際、ピークの抽出は、赤外線強度レベルを10
ms毎にデジタルデータとして取り込むときに、前回の
データと今回のデータを比較して、増加の傾向か減少の
傾向かを判断し、増加から減少に転ずる点をピーク点と
して抽出することができる。また、ピーク点を抽出した
ときは、ピークカウンタをインクリメントしてピーク度
数を求めることができる。
【0041】また、DCレベル変換回路19から出力さ
れる紫外線放電パルスは、CPU15の割り込み端子I
NT2に割り込みとして加わるようになっており、赤外
線検出信号のレベルが参照電圧REF(例えば0.2V)
に達してCPU15が装置のモードを火災処理モードに
設定した後、CPU15は、火災検出を行なうために、
所定期間T2(例えば4.5秒間)にわたり端子INT2
への割り込みの回数を、紫外線放電パルスの個数UVと
して計数するようになっている。
【0042】このようにして、CPU15は、装置のモ
ードを火災処理モードに設定した後、所定期間(T1=T
2=4.5秒)にわたって赤外線強度レベル(赤外線検出
信号)の平均ピークレベルPAV,ピーク度数PCN
T,並びに、紫外線放電パルスの個数の計数値UVの3
つのパラメータを求め、これらの3つのパラメータに基
づき火災の程度を判断するようになっている。
【0043】具体的に、火災の程度の判断処理は、前述
したように、上記所定期間(T1=T2=4.5秒)におい
て求めた3つのパラメータのそれぞれが所定以上の高レ
ベルである場合には、高レベル火災と判断し、3つのパ
ラメータのそれぞれのレベルが通常よりも高いが高レベ
ルに達しないときには、例えば、所定期間T1,T2をさ
らに4.5秒延長して(合計9秒間にして)、この所定期
間(T1=T2=9秒)における赤外線強度レベル(赤外線
検出信号)の平均ピークレベルPAV,ピーク度数PC
NT、並びに、紫外線放電パルスの個数の計数値UVに
基づき通常レベル火災か否かを判断するようになってい
る。
【0044】なお、CPU15は、高レベル火災,通常
レベル火災と判断したときには、火災出力回路20から
火災信号を出力させ、作動表示灯22を例えば連続点灯
させるようになっている。
【0045】また、CPU15は、装置のモードが通常
処理モード,火災処理モードのいずれに設定されている
場合にも、上記所定期間よりも長く設定された一定の期
間T3(例えば24時間)毎に、赤外線検出信号を取り込
み、このときの赤外線検出信号にノイズ(例えばホワイ
トノイズ)が含まれているか否かを調べ、この結果に基
づき赤外線センサ1の故障診断を行なうようになってい
る。また、CPU15は、通常処理モードのとき(火災
処理モードでないとき)に、一定の期間T4(例えば24
時間)内に割り込み端子INT2に入力した紫外線放電
パルスの個数を計数し、その計数結果に基づき、自己放
電(正常のUVトロンでは紫外線が検出されないときに
も宇宙線などによる放電が起きる)の有無を判断し、こ
の判断結果に基づき紫外線センサ2の故障診断を行なう
ようになっている。
【0046】なお、CPU15は、赤外線センサ1また
は紫外線センサ2の故障を検出したときには、確認出力
回路21から故障信号を出力させ、作動表示灯22を例
えば点滅表示させるようになっている。
【0047】また、CPU15は、赤外線検出信号が電
圧増幅回路11の飽和領域を越えているか否かを判別
し、飽和領域を越えている場合は、電圧増幅回路11の
増幅度を1/N(例えば1/2)に設定し、また、電圧
増幅回路11の増幅度を戻す必要があると判断した場合
は、増幅度を標準に戻すというような制御をも行なうこ
とができる。このようにすることにより、赤外線強度レ
ベルの平均ピークレベルとピーク個数とをより正確に検
出することができる。
【0048】以上のことからわかるように、図1のモー
ド設定手段3,赤外線処理手段4,紫外線処理手段5,
判断処理手段6は、図5の具体的な構成例においてCP
U15によって実現され、また、図1の出力手段7は、
図5において火災出力回路20,確認出力回路21,作
動表示灯22によって実現されている。
【0049】次に、このような構成の火災検出装置の処
理動作,主にCPU15の処理動作について図6乃至図
8のフローチャートを用いて説明する。図6乃至図8を
参照すると、先ず、火災検出装置の電源24がONにな
ると、CPU15は、初期化処理を実行する(ステップ
S1)。このとき、装置のモードを、通常処理モードに
初期設定する。すなわち、火災処理モード設定フラグF
LG1をクリアし(“0”に設定し)、また、故障フラグ
FLG2をクリアする(“0”に設定する)。
【0050】次いで、例えば24時間を計時する第2の
タイマを起動する(ステップS2)。しかる後、端子IN
T1に割り込み入力があったかをチェックする(ステッ
プS3)。この結果、端子INT1に割り込み入力があ
った場合には、FLG1に“1”をセットして(ステップ
S4)、ステップS5に進む一方、端子INT1に割り込
み入力がなかった場合には、直接ステップS5に進む。
ステップS5では、FLG1が“1”にセットされてい
るか否かを調べ、“1”にセットされていない場合に
は、装置のモードを通常処理モードに維持し、通常処理
モード時の処理を行なう(ステップS6〜S13)。これ
に対し、ステップS5でFLG1が“1”にセットされ
ている場合には、装置のモードを火災処理モードに切替
え、火災処理モードの処理を行なう(ステップS14〜
S23)。
【0051】通常処理モードでは、先ず、第2のタイマ
が24時間を計時したかを調べ(ステップS6)、24時
間を計時したときには、赤外線センサ1の故障診断を行
なう。すなわち、通常処理モードでは、2.5秒を計時
する第3のタイマにより2.5秒ごとに赤外線センサ1
からの赤外線検出信号,すなわち赤外線強度レベルを取
り込んで、赤外線強度レベルの最大レベル,最小レベル
の更新記録を行ない、24時間経過した時点で更新記録
がなされている最大レベルVmax,最小レベルVmi
nを獲得し(ステップS7)、その最大レベルVmax,
最小レベルVminが正常範囲にあるか否かを判断する
(ステップS8)。例えば、Vmax−Vmin>40m
Vを満たしているか否かを判断する。この結果、最大レ
ベルVmax,最小レベルVminが正常範囲にあれ
ば、赤外線センサ1は正常と判断する一方、正常範囲に
なければ、赤外線センサ1は故障であると判断し、故障
フラグFLG2を“1”にセットし(ステップS9)、故
障出力を行なわせる(ステップS10)。
【0052】また、ステップS6において第2のタイマ
が24時間を計時したとき、CPU15は、上記のよう
な赤外線センサ1の故障診断を行なうのと並行して、紫
外線センサ2の故障診断をも行なう。すなわち、ステッ
プS6において第2のタイマが24時間を計時したこと
を検知した時点から所定期間内,例えば24時間内にお
ける端子INT2への割り込み入力の回数,すなわち紫
外線センサ2からの放電パルスの生起個数を計数し(ス
テップS11)、この計数値が正常範囲にあるか否かを
判断する(ステップS12)。この結果、この計数値が正
常範囲にあれば、紫外線センサ2は正常と判断する一
方、正常範囲になければ、紫外線センサ2は、故障であ
ると判断し、故障フラグFLG2を“1”にセットし(ス
テップS9)、故障出力を行なわせる(ステップS1
0)。
【0053】このように、赤外線センサ1,紫外線セン
サ2のいずれかが故障と判断されると、故障フラグFL
2を“1”にセットし、故障出力を行なわせる。故障
出力は、具体的には、センサ1および/またはセンサ2
の故障を示す故障出力信号を確認出力回路21に出力し
て、作動表示灯22に故障を示す表示を例えば一瞬行な
わせることによってなされる。
【0054】また、通常処理モード時に、ステップS6
において第2のタイマが24時間を計時していない場合
は、故障フラグFLG2をチェックし(ステップS1
3)、故障フラグFLG2が“1”にセットされていれ
ば、故障出力を行なわせる(ステップS10)。すなわ
ち、センサ1および/またはセンサ2の故障を示す故障
出力信号を確認出力回路21に出力して、作動表示灯2
2に故障を示す表示を一瞬行なわせる。
【0055】このようにして故障出力がなされた後、再
びステップS2に戻り、INT1に割り込み入力がない
限り、通常処理モードが維持され、ステップS6〜S1
3の処理が繰り返し行なわれる。これにより、センサ1
あるいはセンサ2が故障している場合、この繰り返し処
理によって作動表示灯22は点滅表示し、センサ1ある
いはセンサ2が故障していることを知らせることができ
る。
【0056】なお、24時間を計時したときにステップ
S8,S12においてセンサ1,センサ2が正常である
と判断された場合には、故障出力を行なわずに、ステッ
プS2に戻る。また、24時間を経過しておらずステッ
プS13においてFLG2が“1”でないと判断された
場合には、故障出力を行なわずに、ステップS3に戻
る。
【0057】一方、ステップS5で装置のモードが火災
処理モードに切替えられ、火災処理モード設定フラグF
LG1が“1”にセットされたときには、第1のタイマ
を起動し(ステップS14)、次いで、第1のタイマが所
定期間(例えば4.5秒)を計時したかを監視し(ステッ
プS15)、第1のタイマが4.5秒を計時するまで、
前述したように、DCレベル変換回路13からの赤外線
強度レベルを所定の時間間隔Δt(例えば10m秒)で取
り込み、また、これと同時に、紫外線センサ2から出力
される放電パルスによる割り込みによって放電パルスの
個数を計数する(ステップS16)。
【0058】そして、第1のタイマが4.5秒を計時す
ると、4.5秒間に取り込んだ赤外線強度レベル(赤外
線検出信号)に基づいて平均ピークレベルPAV,ピー
ク度数PCNTを求め、また、4.5秒間の放電パルス
の個数の計数値UVが確定するので、これら3つのパラ
メータによって火災の程度を判断する(ステップS1
7)。この結果、火災の程度が高レベル火災であると判
断したときには、この時点で火災信号を火災出力回路2
0に出力して作動表示灯22に火災である旨、さらには
高レベル火災である旨の表示を行なわせる(ステップS
18)。
【0059】これに対し、ステップS17において、火
災の程度が高レベル火災でないと判断された場合は、第
1のタイマにさらに次の4.5秒の期間を計時させ(ス
テップS19)、この期間においても、所定の時間間隔
10m秒で赤外線強度レベル(赤外線検出信号)を取り込
み、また、これを同時に、放電パルスの個数を継続して
計数する(ステップS21)。そして、第1のタイマが次
の4.5秒の期間を計時すると(ステップS20)、この
時点で、前の4.5秒の期間をも含めた合計9秒間の期
間にわたって平均ピークレベルPAV,ピーク度数PC
NTを求め、また、9秒間の放電パルスの個数UVが確
定し、これら3つのパラメータによって、火災か否かを
判断する(ステップS22)。この結果、火災(通常レベ
ル火災)であると判断されると、火災信号を火災出力回
路20に出力して作動表示灯22に火災である旨、さら
には通常火災レベルである旨の表示を行なわせる(ステ
ップS23)。
【0060】これに対し、ステップS22において、火
災でないと判断された場合には、例えば熱源、太陽光の
反射等の火災とは異なる信号によるものであるとして、
火災出力は行なわずに、再びステップS14に戻る。
【0061】このようにして、図6乃至図8の処理動作
例では、通常処理モードの場合には、24時間のタイマ
と2.5秒のタイマを起動し、2.5秒毎に赤外線検出
信号の取り込みを行なって、赤外線検出信号の最大レベ
ル,最小レベルを常時更新記録しておき、そして、24
時間毎に、赤外線検出信号の最大レベル,最小レベルか
ら赤外線センサ1の故障検出を行ない、また、24時間
内の放電パルス計数値から紫外線センサの故障検出を行
なう一方、赤外線検出信号が所定レベルREFを越えて
火災処理モードになると、4.5秒のタイマと10m秒
のタイマとにより、10m秒毎に赤外線検出信号の取り
込みを行なって、4.5秒内(あるいは9秒内)にわたっ
て10m秒毎に取り込んだ赤外線検出信号に基づき求め
た平均ピークレベルおよび/またはピーク度数と、4.
5秒内(あるいは9秒内)にわたる紫外線放電パルスの計
数値とから、火災判断を行なうようにしている。
【0062】このように、本実施例では、赤外線センサ
からの赤外線検出信号(赤外線強度レベル)が所定レベル
に達したときに、火災の可能性があるとして装置のモー
ドを火災処理モードに設定し、この時点で、さらに、赤
外線センサと紫外線センサとの両方を用いて火災判断処
理を行なうようにしているので、火災判断を信頼性良く
行なうことができる。
【0063】特に、本実施例では、赤外線センサと紫外
線センサとの両方を用いて、単に火災か否かの判断のみ
ならず、火災であると判断されたときに、火災の程度,
すなわち高レベル火災か通常レベル火災かをも判断し、
出力手段7は、火災の程度に応じた出力を行なうので、
従来の火災検出装置に比べて、火災判断をより一層信頼
性良く行なうことができる。すなわち、本実施例では、
ユーザは、火災が高レベル火災か通常レベル火災かを認
識することができ、さらに、高レベル火災と判断された
ときには、この火災出力は早期に行なわれるので、高レ
ベル火災時には、ユーザはこれを早期に認識できる。
【0064】なお、上述の実施例では、赤外線強度レベ
ル(赤外線検出信号)の平均ピークレベルPAVとピーク
度数PCNTを求める際、強度レベルが所定レベルRE
Fを越えた時点から所定期間T1にわたって得られる赤
外線強度レベルのうち、所定レベルREFを越えたもの
にのみ着目し、所定レベルREFを越えた赤外線強度レ
ベルについてのみピークを検知して、平均ピークレベル
PAV,ピーク度数PCNTを求めており、これによっ
て、ノイズ等によるピークが検出されるのを阻止し、火
災判断を極めて信頼性良く行なうことができるが、場合
に応じて、強度レベルが所定レベルREFを越えた時点
から所定期間T1にわたって得られる赤外線強度レベル
について、赤外線強度レベルが所定レベルREFを越え
ないものをも含めて、赤外線強度レベルのピークを検知
して、平均ピークレベルPAV,ピーク度数PCNTを
求め、火災判断を行なうこともできる。
【0065】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項5,請求項8記載の発明によれば、赤外線センサか
らの赤外線検出信号のレベルが一定レベルに達した時点
から、赤外線検出信号の所定期間にわたる平均ピークレ
ベルおよび/またはピーク度数を求め、また、これと並
行して、所定期間にわたる紫外線センサの放電パルスの
個数を計数し、赤外線検出信号の平均ピークレベルおよ
び/またはピーク度数と紫外線センサの放電パルスの個
数とに基づいて火災判断を行なうので、赤外線センサと
紫外線センサとの両方を用いて火災判断を行なう場合
に、火災判断をより信頼性良く行なうことができる。
【0066】特に、請求項2記載の発明では、赤外線処
理手段は、所定期間にわたる赤外線検出信号の平均ピー
クレベルおよび/またはピーク度数を演算する際、所定
期間にわたる赤外線検出信号のうち、所定レベルを越え
た赤外線検出信号についてのみピークを検知し、所定レ
ベルを越えた赤外線検出信号のピークについて平均ピー
クレベルおよび/またはピーク度数を求めるようになっ
ているので、火災判断を極めて信頼性良く行なうことが
できる。
【0067】また、請求項5記載の発明では、赤外線処
理手段が演算した赤外線検出信号の平均ピークレベルお
よび/またはピーク度数と前記紫外線処理手段が計数し
た紫外線放電パルスの個数の計数値とに基づいて、火災
か否かを判断するとともに、火災の程度をも判断し、ま
た、火災の程度に応じた火災信号を出力するので、火災
判断をより一層信頼性良く行なうことができる。
【0068】また、請求項6,請求項7記載の発明によ
れば、赤外線処理手段は、装置のモードが通常処理モー
ドに設定されている場合にも、一定の期間毎に赤外線セ
ンサからの赤外線検出信号を取り込み、このときの赤外
線検出信号にノイズが含まれているか否かを調べ、ノイ
ズが含まれていないときには、赤外線センサが故障して
いると判断し、また、紫外線処理手段は、装置のモード
が通常処理モードに設定されている場合にも、一定の期
間内の紫外線放電パルスの個数を計数し、該計数値が所
定値以下のときには、紫外線センサが故障していると判
断するようになっているので、赤外線センサ,紫外線セ
ンサの故障診断を自動的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る火災検出装置の構成例を示す図で
ある。
【図2】火災時の炎から放射される赤外線の強度レベル
の時間的変化の一例を示す図である。
【図3】高レベル火災時における火災判断処理の一例を
示す図である。
【図4】通常レベル火災時における火災判断処理の一例
を示す図である。
【図5】図1の火災検出装置の具体的な構成例を示す図
である。
【図6】図1の火災検出装置の処理動作例を示すフロー
チャートである。
【図7】図1の火災検出装置の処理動作例を示すフロー
チャートである。
【図8】図1の火災検出装置の処理動作例を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 赤外線センサ 2 紫外線センサ 3 モード設定手段 4 赤外線処理手段 5 紫外線処理手段 6 判断処理手段 7 出力手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炎から放射される赤外線を検出し赤外線
    検出信号を出力する赤外線センサと、炎から放射される
    紫外線を検出し紫外線放電パルスを出力する紫外線セン
    サと、装置のモードを通常処理モードまたは火災処理モ
    ードに設定するモード設定手段と、装置のモードが火災
    処理モードに設定されたときに、所定期間にわたる赤外
    線検出信号の平均ピークレベルおよび/またはピーク度
    数を演算する赤外線処理手段と、装置のモードが火災処
    理モードに設定されたときに、所定期間にわたって紫外
    線放電パルスの個数を計数する紫外線処理手段と、前記
    赤外線処理手段が演算した赤外線検出信号の平均ピーク
    レベルおよび/またはピーク度数と前記紫外線処理手段
    が計数した紫外線放電パルスの個数の計数値とに基づい
    て火災か否かを判断する判断処理手段と、該判断処理手
    段により火災と判断されたときに火災信号を出力する出
    力手段とを有しており、前記モード設定手段は、通常時
    には、装置のモードを通常処理モードに設定している
    が、赤外線検出信号が所定レベルに達したときに、装置
    のモードを火災処理モードに切替設定するようになって
    いることを特徴とする火災検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の火災検出装置において、
    前記赤外線処理手段は、所定期間にわたる赤外線検出信
    号の平均ピークレベルおよび/またはピーク度数を演算
    する際、所定期間にわたる赤外線検出信号のうち、所定
    レベルを越えた赤外線検出信号についてのみピークを検
    知し、所定レベルを越えた赤外線検出信号のピークにつ
    いて平均ピークレベルおよび/またはピーク度数を求め
    るようになっていることを特徴とする火災検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の火災検出装置において、
    前記赤外線処理手段において用いられる所定期間は、赤
    外線検出信号の平均ピークレベルおよび/またはピーク
    度数に応じて可変に設定されることを特徴とする火災検
    出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の火災検出装置において、
    前記紫外線処理手段において用いられる所定期間は、紫
    外線放電パルスの個数の計数値に応じて可変に設定され
    ることを特徴とする火災検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の火災検出装置において、前記判断処理手段は、前
    記赤外線処理手段が演算した赤外線検出信号の平均ピー
    クレベルおよび/またはピーク度数と前記紫外線処理手
    段が計数した紫外線放電パルスの個数の計数値とに基づ
    いて、火災か否かを判断するとともに、火災の程度をも
    判断するようになっており、また、前記出力手段は、火
    災の程度に応じた火災信号を出力するようになっている
    ことを特徴とする火災検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の火災検出装置において、
    前記赤外線処理手段は、装置のモードが通常処理モード
    に設定されている場合にも、一定の期間毎に前記赤外線
    センサからの赤外線検出信号を取り込み、このときの赤
    外線検出信号にノイズが含まれているか否かを調べ、ノ
    イズが含まれていないときには、赤外線センサが故障し
    ていると判断するようになっていることを特徴とする火
    災検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の火災検出装置において、
    前記紫外線処理手段は、装置のモードが通常処理モード
    に設定されている場合にも、一定の期間内の紫外線放電
    パルスの個数を計数し、該計数値が所定値以下のときに
    は、紫外線センサが故障していると判断するようになっ
    ていることを特徴とする火災検出装置。
  8. 【請求項8】 炎から放射される赤外線と紫外線とのそ
    れぞれを赤外線センサと紫外線センサとにより検知して
    火災判断を行なう火災検出方法において、赤外線センサ
    からの赤外線検出信号のレベルが一定レベルに達した時
    点から、赤外線検出信号の所定期間にわたる平均ピーク
    レベルおよび/またはピーク度数を求め、また、これと
    並行して、所定期間にわたる紫外線センサの放電パルス
    の個数を計数し、赤外線検出信号の平均ピークレベルお
    よび/またはピーク度数と紫外線センサの放電パルスの
    個数とに基づいて火災判断を行なうことを特徴とする火
    災検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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