JPH08315248A - レジスタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 会計において店員が現金に触れる機会を排除
し、現金の受け渡しにおける金額の間違いの防止と店員
による不正の防止を実現するという目的である。 【構成】 現金の収納，入力された情報に従った会計演
算，および会計の記録としてのレシートの発行を行うレ
ジスタにおいて、顧客が現金を投入する現金投入口６ａ
と、顧客へ現金を排出する現金排出口６ｂと、顧客が前
記現金投入口６ａより投入した現金の金種，正損，真
偽，数等を鑑別し、入金可能な現金を収納し、さらにお
つりを前記現金排出口６ｂへ排出する現金入出金機６と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商店や飲食店などの会
計に設置され、現金の収納，代金の計算やレシートの発
行を行うレジスタに関する。

【０００２】

【従来の技術】この種のレジスタは、従来、現金の収納
用の金庫と、品目や代金の入力手段としてのキー部また
は商品に付したバーコード読取り部と、入力された代金
の合計，消費税，おつり等を計算して出す演算部と、入
力された品目や代金，演算された合計金額，消費税，お
つり等を店員や顧客に対して視覚的に表示する表示部
と、入力事項や演算事項を印字出力するレシート発行部
を具備していた。

【０００３】以上の構成により、店員はおつりを手渡す
場合、顧客より受け取った現金を確認後、金庫に手収納
し、おつり演算機能のないレジスタにおいては暗算し
て、またおつり演算機能のあるレジスタにおいては表示
部の表示に従って店員が金庫よりおつりを手により取り
出し、顧客に手渡ししていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成の従来技術によれば、現金の取り扱いは店員の手
作業であり、また現金の確認は店員の目により行うの
で、受け取った現金の金額の誤認、間違った額のおつり
の支払い等が必ず生じるという問題がある。また、現金
を店員が扱うことから、店員による現金抜き取りや会計
工作を防止できないという問題があった。

【０００５】さらに、金庫清算を店員が行うので、清算
作業中に顧客が会計に来て金庫内の額面が変化すること
で、清算の計算違いをおこしがちであるという問題があ
った。本発明は、以上の問題点に鑑み、顧客の操作で会
計が自動的に行える構成を得て、会計において店員が現
金に触れる機会を排除し、現金の受け渡しにおける金額
の間違いの防止と店員による不正の防止を実現すること
を目的とする。

【０００６】さらに、本発明は、金庫清算をレジスタ内
で自動的に行える構成を得て、会計が清算動作中に割り
込むことを防止し、清算の計算違いの生じないレジスタ
を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、レジスタに自動入出金機能を持たせるよ
うにする。すなわち、本発明は、現金の収納，入力され
た情報に従った会計演算，および会計の記録としてのレ
シートの発行を行うレジスタにおいて、顧客が現金を投
入する現金投入口と、顧客へ現金を排出する現金排出口
と、顧客が前記現金投入口より投入した現金の金種，正
損，真偽，数等を鑑別し、入金可能な現金を収納し、さ
らにおつりを前記現金排出口へ排出する現金入出金機と
を具備したことを特徴とする。

【０００８】このとき、顧客が所有するクレジットカー
ド，プリペイカード，メンバーズカード等を挿入するカ
ード挿入口と、顧客が前記カード挿入口より挿入したカ
ード上の情報の読取りや書き替えを行うカードリーダラ
イタを有し、挿入されたカードが使用可能か否かを判定
し、使用可能と判定すると、該カードによる会計取引を
実行するとよい。

【０００９】さらに、会計に必要な情報の入力手段とし
て、各会計に必要な情報を記録した伝票を発行し、この
伝票上の情報を読取る読取り手段を設けたり、各会計に
必要な情報を記録したカードを発行し、カードリーダラ
イタにより該カード上の情報を読取るようにするとよ
い。さらに、会計情報を記憶する記憶手段を持ち、予め
設定した時刻になると、前記記憶手段から会計情報を取
り出し、精算および該精算結果の記録を実行する精算処
理制御手段を設けたり、記憶手段から情報を入手し、各
種統計を取る統計処理を実行する統計処理制御手段を設
けたりするとよい。このとき、さらに、センターコンピ
ュータに回線をつなぎ、該センターコンピュータで複数
のレジスタより送られてくる精算，統計等の各種情報を
集計するとよい。

【００１０】さらに、代金の入金を受け、レシート発行
指示を受けた場合は、入金額を印字したレシートを発行
するとよい。

【００１１】

【作用】上記構成による本発明は、会計時、会計演算
後、顧客がレジスタの現金投入口より現金を投入すると
投入した現金の金種，正損，真偽，数等を鑑別し、入金
可能な現金を収納し、さらにおつりを現金排出口へ排出
するので、現金の取扱は顧客によるものとなる。

【００１２】本発明のレジスタは、金融機関に設置した
自動入出金機（ＡＴＭ）のような機能を具備するもの
で、ＡＴＭ同様、顧客が所有するクレジットカード，プ
リペイカード，メンバーズカード等の情報の読取りや書
き替えを行うカードリーダライタを設ければ、該カード
による会計取引を実行可能とすることができる。また、
会計に必要な情報を各会計において発行された伝票やカ
ードを利用すれば、顧客が装置に会計に必要な情報を読
取らせることができる。

【００１３】さらに、会計情報を記憶する記憶手段と、
この会計情報を利用した自動精算や自動統計の各種処理
制御手段を設けておけば、精算及び統計処理を自動的に
行うことができる。さらに、センターコンピュータに回
線をつなぎ、該センターコンピュータで複数のレジスタ
より送られてくる精算や統計等の各種情報を集計すれ
ば、集計処理を自動的に行うことが出来る。

【００１４】さらに、代金の入金を受け、レシート発行
指示を受けた場合は、入金額を印字したレシートを発行
すれば、レシート発行を自動的に行うことができる。

【００１５】

【実施例】以下本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図１は本発明の一実施例を示すブロック図、図２は
同実施例の概略側面図である。図において、１は会計に
必要な情報の入力手段としてのバーコード読取り部、１
ａは伝票を挿入する伝票挿入部であり、該伝票には各会
計に必要な情報をバーコードで記録しておく。

【００１６】２ａは顧客が所有するクレジットカード，
プリペイカード，メンバーズカード等を挿入するカード
挿入口、２は顧客が前記カード挿入口２ａより挿入した
カード上の情報の読取りや書き替えを行うカードリーダ
ライタである。３は客側の操作部であり、上記クレジッ
トカード等の暗証番号の入力や、確認、取消等の操作を
行うためのものである。

【００１７】４は客側画面であり、会計の詳細や操作の
指示等が表示される。５はレシートプリンタであり、該
レシートプリンタ５は従来と同様会計の詳細を印字出力
してレシート排出口５ａへ排出する。６は金融機関に設
置する現金入出金機と同様の構成の現金入出金機であ
り、顧客が前記現金投入口６ａより投入した現金の金
種，正損，真偽，数等を鑑別し、入金可能な現金を収納
し、さらにおつりを前記現金排出口６ｂへ排出する。

【００１８】８は店側の操作部であり、情報の手入力が
必要な場合に使用する。９は店側画面であり、会計の詳
細が表示される。７は主制御部であり、該主制御部７に
各会計の情報を記録する記録手段としての記憶エリア、
精算処理制御手段や統計処理制御手段としての制御プロ
グラム等が格納されている。

【００１９】１０は図示せぬセンターコンピュータと情
報の送受信を行うインターフェースである。以上の構成
の本実施例の作用を説明する。まず、顧客がメニューを
注文した場合、店員はメニュー及び金額等会計に必要な
情報をバーコードで表示した伝票を渡す。

【００２０】顧客が会計する際に、その伝票をレジスタ
の伝票挿入部１ａより挿入すると、バーコード読取り部
１が情報を読取り、装置は客側画面４及び店側操作部８
へ読取り内容を表示する。合計額，消費税額等の演算が
必要であれば、主制御部７でこれを行い、その演算の結
果も表示する。このとき、伝票が読取り不可の場合は、
店員が伝票を受取り店側操作部８より伝票上の情報を手
入力する。

【００２１】次に、顧客は支払い額を現金投入口６ａよ
り投入する。装置は投入があったら現金挿入口６ａを閉
じ、投入された現金の金種，正損，真偽，数等を鑑別及
び入金額の計算を行い、レシート発行確認を行う。客側
・店側両画面には入金額とおつり額も表示する。また、
店側画面には紙幣や硬貨の残量を表示する。現金を収納
し、おつりがあれば収納部より繰り出して現金排出口６
ｂへ排出する。

【００２２】客側操作部３よりレシート発行の指示があ
った場合は、レシートプリンタ５で入金額を含めた本会
計の情報をレシートに印字し、レシート排出口５ａに排
出する。本装置は主制御部７に会計情報を記憶する記憶
エリアを持ち、上述した会計の情報は逐次その記憶エリ
アに記憶されていく。

【００２３】そして、予め設定した時刻になると、前記
記憶エリアから会計情報を取り出し、主制御部７にある
精算処理制御プログラムを作動させて、精算および該精
算結果の記録を実行する。この自動精算は電子的に行わ
れるため高速処理であり、清算処理の終了を待つことは
容易となる。したがって、精算中に会計が割り込むこと
が無くなり、割り込みによる清算違いの発生を防止する
ことができる。

【００２４】なお、精算終了を待つことなく会計処理を
行い、この会計情報を一時的に仮記憶しておき、精算が
終わり次第、直ちにこの会計情報を記憶エリアにエント
リーするようにしても、割り込みによる清算違いの発生
を防止することができる。さらに、清算に従事する人員
が不要であるので、人材の運用効率が上がる。上述した
本実施例では、会計の情報の入力としてバーコードを表
示した伝票をバーコード読取り部１に読取らせたが、各
会計に必要な情報を記録したカードを発行し、カードリ
ーダライタ２により該カード上の情報を読取らせても良
い。

【００２５】さらに、本実施例では、店内の動向を把握
するための客層やメニュー等の統計も、記憶エリアに記
憶した会計情報を使用して主制御部７の統計処理制御プ
ログラムにより電子的に自動で行う。これらの統計は、
回線を通じて他の所へ送信したり、ＦＤ等の媒体にも記
録が可能である。また、本実施例では、インターフェー
ス１０を介してセンターコンピュータに回線をつなぎ、
センターコンピュータに各レジスタにおける清算，統計
等の各種情報を送る。センターコンピュータは、このよ
うにして複数のレジスタより送られてくる精算，統計等
の各種情報を集計する。こうすることにより、チェーン
店のように複数の店舗がある場合、集計作業の効率を大
幅に上げることができる。またリアルタイムな集計も可
能となる。

【００２６】

【発明の効果】以上詳細に説明した如く、本発明によれ
ば、現金の収納，入力された情報に従った会計演算，お
よび会計の記録としてのレシートの発行を行うレジスタ
において、顧客が現金を投入する現金投入口と、顧客へ
現金を排出する現金排出口と、顧客が前記現金投入口よ
り投入した現金の金種，正損，真偽，数等を鑑別し、入
金可能な現金を収納し、さらにおつりを前記現金排出口
へ排出する現金入出金機とを具備したので、レジスタに
自動入出金機能を持たせることができる。

【００２７】これにより、顧客の操作で会計を自動的に
行うことが可能となり、会計において店員が現金に触れ
る機会を排除し、現金の受け渡しにおける金額の間違い
の防止と店員による不正の防止を実現するという効果が
ある。さらに、顧客が所有するクレジットカード，プリ
ペイカード，メンバーズカード等の情報の読取りや書き
替えを行うカードリーダライタを設けて、該カードによ
る会計取引を実行可能とすれば、現金によらない場合の
自動会計取引にも対応できるようになるという効果があ
る。

【００２８】さらに、会計に必要な情報を各会計におい
て発行された伝票やカードを利用して顧客が装置に読取
らせるようにすれば、会計情報の入力が簡略化し、また
入力ミスや会計時の不正を防止することができるという
効果がある。さらに、自動精算，自動統計，センタコン
ピュータによる自動集計の機能を具備すれば、これらの
作業に携わる手間や人員がほぼ不要となるという効果が
ある。なお、制御手段による自動精算の処理は高速であ
るのが通常なので、清算動作の終了を待つことが容易と
なり、精算中に会計が割り込むことが無くなり、清算違
いの生じないレジスタを提供するという効果がある。

【００２９】さらに、代金の入金を受け、レシート発行
指示を受けた場合は、入金額を印字したレシートを発行
すれば、レシート発行を自動的に行うことができるの
で、会計における手間と時間をさらに削減することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示すブロック図であ
る。

【図２】本発明の第１の実施例を示す概略側面図であ
る。

【符号の説明】

１ バーコード読取り部 １ａ 伝票挿入部 ２ カードリーダライタ ２ａ カード挿入口 ３ 客側操作部 ４ 客側画面 ５ レシートプリンタ ５ａ レシート排出口 ６ 現金入出金機 ６ａ 現金投入口 ６ｂ 現金排出口 ７ 主制御部 ８ 店側操作部 ９ 店側画面

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 現金の収納，入力された情報に従った会
   計演算，および会計の記録としてのレシートの発行を行
   うレジスタにおいて、 顧客が現金を投入する現金投入口と、 顧客へ現金を排出する現金排出口と、 顧客が前記現金投入口より投入した現金の金種，正損，
   真偽，数等を鑑別し、入金可能な現金を収納し、さらに
   おつりを前記現金排出口へ排出する現金入出金機とを具
   備したことを特徴とするレジスタ。
2. 【請求項２】 顧客が所有するクレジットカード，プリ
   ペイカード，メンバーズカード等を挿入するカード挿入
   口と、 顧客が前記カード挿入口より挿入したカード上の情報の
   読取りや書き替えを行うカードリーダライタを有し、 挿入されたカードが使用可能か否かを判定し、使用可能
   と判定すると、該カードによる会計取引を実行すること
   を特徴とする請求項１項記載のレジスタ。
3. 【請求項３】 会計に必要な情報の入力手段として、各
   会計に必要な情報を記録した伝票を発行し、この伝票上
   の情報を読取る読取り手段を設けたことを特徴とする請
   求項１，２項記載のレジスタ。
4. 【請求項４】 会計に必要な情報の入力手段として、各
   会計に必要な情報を記録したカードを発行し、カードリ
   ーダライタにより該カード上の情報を読取ることを特徴
   とする請求項２項記載のレジスタ。
5. 【請求項５】 会計情報を記憶する記憶手段を持ち、予
   め設定した時刻になると、前記記憶手段から会計情報を
   取り出し、精算および該精算結果の記録を実行する精算
   処理制御手段を有することを特徴とする請求項１〜４項
   記載のレジスタ。
6. 【請求項６】 記憶手段から情報を入手し、各種統計を
   取る統計処理を実行する統計処理制御手段を有すること
   を特徴とする請求項５項記載のレジスタ。
7. 【請求項７】 センターコンピュータに回線をつなぎ、
   該センターコンピュータは複数のレジスタより送られて
   くる精算，統計等の各種情報を集計することを特徴とす
   る請求項５，６項記載のレジスタ。
8. 【請求項８】 代金の入金を受け、レシート発行指示を
   受けた場合は、入金額を印字したレシートを発行するこ
   とを特徴とする請求項１〜７項記載のレジスタ。