JPH08314327A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08314327A
JPH08314327A JP7115617A JP11561795A JPH08314327A JP H08314327 A JPH08314327 A JP H08314327A JP 7115617 A JP7115617 A JP 7115617A JP 11561795 A JP11561795 A JP 11561795A JP H08314327 A JPH08314327 A JP H08314327A
Authority
JP
Japan
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recording material
light
image forming
drying
forming apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP7115617A
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English (en)
Inventor
Yukihide Ushio
行秀 牛尾
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成度の乾燥に要する消費電力を低減す
る。 【構成】 搬送路上の記録材(記録用紙)の種類を紙種
判定検出部5により識別し、記録材の種類に応じて乾燥
手段6の乾燥工程内容を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成方式の異なる
複数の画像形成手段を有する画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像と白黒画像が混在する
画像情報の出力手段としては、電子写真方式の画像形成
装置やインクジェット方式、熱転写方式などを用いた画
像形成装置がある。前者の場合、高品位な出力画像を高
速で得られる反面、装置本体のコストが高く、また、メ
ンテナンスフリー化が難しくデスクトップ型のプリンタ
として用いることには難がある。一方後者の場合、装置
本体のコストは安く、また、メンテナンスも簡単である
ことから、デスクトップ型プリンタとして普及してい
る。しかし、文字画像などのを出力した場合、画質の新
鮮さに欠け、特に、カラー画像中に黒で文字を出力した
場合は文字のにじみが生じ、画質品質を著しく低下させ
る。さらに、インクジェット方式の場合は、文字の黒さ
にも欠ける。また、デスクトッププリンタとして用いる
場合、白黒画像のみを出力することも多々あり、比較的
高品位に出力しようとする記録紙をコート紙等のメーカ
指定の特殊紙とする必要があり、さらに、その出力速度
の低さは、耐え難いものがある。そこで、上記したよう
な課題を解決すべく、特開平4−294379号、特開
平5−6127号、特開平5−134824号等に示さ
れた白黒画像を出力する電子写真方式とカラー画像を出
力するインクジェット方式を組み合わせた装置が考案さ
れている。電子写真とインクジェットを組み合わせると
いう発想で上述した課題を解決し、理想のデスクトップ
カラープリンタを提供できると考えられていた。
【0003】一方、白黒画像を出力する電子写真方式と
カラー画像を出力するインクジェット方式を組み合わせ
た装置における画像形成順序については、電子写真方式
で画像形成を実行した後にインクジェット方式で画像形
成を実行する場合と、逆に、インクジェット方式の後に
電子写真方式を実行する場合とがある。
【0004】前者の電子写真方式での画像形成を先に実
行する場合は、記録材に転写した画像を定着装置で定着
する際に、比較的高温で加熱しながら加圧定着するため
に記録材が縮んでしまい、次段のインクジェットで形成
する画像との間に画像のずれが生じてしまうのである。
また、転送されてくる画像情報処理においては、電子写
真で白黒画像を形成している間は、カラー画像をメモリ
に記憶保持しなければならず白黒画像を記憶保持するの
に比べ、4倍近いメモリ容量が必要となってしまう。こ
れらのことは、画像品位を低下させると同時にユーザに
対するコスト高となってしまうのである。
【0005】従って、後者のインクジェット方式での画
像形成を先に実行する場合の方が主流となってきてい
る。その理由は、始めの記録材の縮み問題に対してはイ
ンクジェット方式による画像形成後に電子写真方式が来
るのでインクジェット方式での画像と電子写真方式での
画像とのずれは生じない。つまり、電子写真方式での定
着装置に記録材が来る時は、すべての画像形成が終了し
ているからである。そして、画像全体が電子写真方式で
の定着装置により縮むだけなので画像ずれという画像品
位の低下には結びつかなくなる。また、仮にインクジェ
ット方式での画像形成後に現像材乾燥手段があった場合
においても、インクジェット方式の現像材であるインク
(以降、インクジェット方式の現像材については、単に
インクと総称することで他の画像形成手段の現像材と区
別することにする。)は比較的低温で乾燥するために記
録材を縮めることはほとんどないに等しい状態なのであ
る。次に転送されてくる画像情報処理のメモリ容量の問
題に対しては、カラー画像を形成している間に電子写真
方式で画像形成される白黒画像情報のみをメモリに記憶
保持できれば良く、カラー画像情報を記憶保持する場合
に比べて遥かに容量が少なくて済むのである。
【0006】よって、白黒画像を出力する電子写真方式
とカラー画像を出力するインクジェット方式を組み合わ
せた装置における画像形成順序については、インクジェ
ット方式で画像形成を実行した後に電子写真方式で画像
形成を実行する方が、より高品位な出力画像が得られ、
かつ、メモリ容量が少なくて済むためにより低コストで
画像形成方式の異なる複数の画像形成手段を有する理想
のデスクトップカラープリンタを提供できると考えられ
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カラー
画像を出力するインクジェット方式による画像形成を実
行した後に白黒画像を出力する電子写真方式による画像
形成を実行して一つの合成画像を形成する上記従来例で
は、インクジェット方式での画像形成を実行する場合、
インクを記録材上に飛ばして現像するだけであって、イ
ンクそのものは記録材に吸収され自然乾燥することで記
録材に定着させる。一般的に普通紙と呼ばれる紙パルプ
を原材料とした用紙においてはインク自体が速乾性を持
ち、インクが紙に吸収されるため、自然乾燥で記録材上
のインクは十分定着する。しかし、OHP用紙や一部の
コート用紙、第2原図用紙などのような特殊記録材の場
合、記録材表面にインクの吸収を向上させる処理材を施
して自然乾燥でも十分定着するようにしているものの、
インクジェット方式で画像形成した直後に電子写真方式
の画像形成を実行すると、インク形成画像が十分乾燥し
きれない状態で電子写真方式の感光体ドラムに接触して
しまう。もちろん、画像形成後、数十秒ほど記録材を放
置して置けば良いのであるが、インクジェット方式の後
に引続き、電子写真方式で画像形成する装置では、特殊
記録材上のインクは十分に定着しきれないことがある。
そのために、インクジェット方式で形成した画像に乱れ
や擦れなどが生じてしまい、著しく画像品位を低下させ
てしまう。さらに、電子写真方式の感光体ドラムに接触
したインクは、感光体ドラムのクリーナ装置でクリーニ
ングしても感光体ドラム表面に残ってしまうために感光
体ドラムの表面層を汚染してしまい、場合によっては、
本来あるべき感光特性が著しく劣化してしまうというこ
とも生じる。
【0008】そこで、インクジェット方式で画像形成さ
れた記録材上のインクを乾燥させることを目的としたイ
ンク乾燥手段を電子写真方式で画像形成する前に設ける
ことが考えられた。しかし、自然乾燥で十分定着できる
普通紙の場合でも実際に使用される記録材種類が不明で
ある画像形成装置においては、常に乾燥手段による記録
材上のインク乾燥を実行しなければならず消費電力が増
大してしまう。一方、今日のように画像形成装置すべて
が低消費電力化の流れに沿って各メーカとも努力する中
で、インク乾燥手段の追加による消費電力の増大は省電
力化という流れに対して逆行した商品となり、ユーザの
商品選択において大きなデメリットとなってしまう。そ
こで、以上、述べたような不具合を解消し、画質、低消
費電力のバランスが取り、かつ、両者の性能を向上させ
た画像形成装置が望まれている。
【0009】そこで、本発明は、上述の点に鑑みて、消
費電力を増加させずに乾燥処理を施して画質の向上を図
る画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、互いに画像形成方
式の異なる第1,第2の画像形成手段により記録機上に
順次画像を記録する画像形成装置において、装置内を搬
送する記録材の種類を分類する紙種判定認識手段と、記
録材を決定された乾燥工程で乾燥する乾燥手段と、前記
紙種判定認識手段の分類結果に対応させて前記乾燥手段
の乾燥工程の内容を決定する乾燥工程切り換え制御手段
とを具えたことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1の発明
に加えて、前記記録材に対してインクジェット方式でカ
ラー画像が形成され、他の画像形成方式で白黒画像が形
成されることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2の発明
に加えて、前記他の画像形成方式は電子写真方式である
ことを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1の発明
に加えて、前記紙種判定認識手段は前記装置内を搬送す
る記録材に対して光を照射する発光素子と光の受光条件
が異なる複数の受光素子を有し、当該複数の受光素子の
受光結果に基づき前記記録材の種類を分類することを特
徴とする。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項4の発明
に加えて、前記記録材の種類と前記複数の受光素子の受
光結果の対応関係を定めておき、前記紙種判定認識手段
は、当該対応関係を得るために前記複数の受光素子の受
光結果を用いた相対値演算処理を実行することで、前記
装置内を搬送する記録材の種類を分類することを特徴と
する。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5の発明
に加えて、前記相対値演算処理は前記複数の受光素子の
受光結果を用いた比率演算を行う処理であって、前記紙
種判定認識手段の該処理の演算結果を記録材の種類毎に
予め設定した係数と比較することにより記録材の分類を
行うことを特徴とする。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項4の発明
に加えて、前記発光素子は、発光する光が前記装置内を
搬送する記録材に対して特定の角度を持つように設置さ
れ、前記複数の受光素子は当該記録材により反射された
前記光をそれぞれ異なった反射光角度で受光するように
設置されることを特徴とする。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項4の発明
に加えて、反射率が異なる複数の反射板であって、前記
発光素子の光を反射させて前記複数の受光素子の各々に
1対1で受光させる複数の反射板を有し、前記発光素子
から前記複数の受光素子に至る光を前記搬送する記録材
で遮光あるいは透過させることを特徴とする。
【0018】請求項9に記載の発明は、請求項4の発明
に加えて、前記複数の受光素子は前記装置内を搬送する
記録材の反射光を受光する受光素子と当該記録材の透過
光を受光する受光素子とから構成されることを特徴とす
る。
【0019】請求項10に記載の発明は、請求項4の発
明に加えて、前記紙種判定認識手段は、前記搬送する記
録材が前記発光素子の照射範囲に存在しないときに、前
記発光素子をオン/オフし、前記受光素子の受光結果に
基づきエラーの有無を自己診断する機能を有することを
特徴とする。
【0020】請求項11に記載の発明は、請求項1の発
明に加えて、前記乾燥手段を前記記録材の搬送方向に対
して前記紙種判定認識手段よりも下流側に設置すること
を特徴とする。
【0021】請求項12に記載の発明は、請求項1の発
明に加えて、前記乾燥手段は温風および冷風のいずれか
を送風可能な送風手段を有し、前記乾燥工程切り換え制
御手段は該送風手段による温風、冷風、送風停止の乾燥
工程の内容を決定することを特徴とする。
【0022】請求項13に記載の発明は、請求項1の発
明に加えて、前記乾燥手段はヒータ加熱により前記記録
材の画像形成部分を乾燥させ、前記乾燥工程切り換え制
御は前記ヒータ加熱および当該ヒータ加熱の停止の乾燥
工程の内容を決定することを特徴とする。
【0023】
【作用】請求項1の発明では、記録材の種類に応じた好
適乾燥処理を施すことで無駄な乾燥処理を省略し、電力
の節減を図る。
【0024】請求項2,3の発明では、インクジェット
方式で形成されたカラー画像の乾燥を好適に行うことが
できる。
【0025】請求項4の発明では、請求項1の発明に加
えて、発光素子および複数の受光素子という簡単な回路
部品で記録材の種類を判別するので、装置の製造コスト
が大幅にアップすることはない。
【0026】請求項5,6の発明では、請求項4の発明
に加えて、複数の受光素子の相対値演算を行うことで、
単独の受光素子を用いた紙種判別よりも判別精度が向上
する。
【0027】請求項6の発明では、さらに、相対値演算
の結果を係数と比較することで紙種判別を行うので、紙
種判別処理が簡素化され、種々の紙種を判別することが
できる。
【0028】請求項7の発明では、請求項4の発明に加
えて、複数の受光素子の設置位置を変え受光条件を異な
らせることで、紙種の判別性能を向上させる。
【0029】請求項8の発明では、発光素子と複数の受
光素子の間に反射率の異なる反射材を介在させることで
受光条件を異ならせ、紙種の判別性能を向上させる。
【0030】請求項9の発明では、記録材の透過光と反
射光とをそれぞれ受光素子が受光することで受光条件を
異ならせ、紙種の判別性能を向上させる。
【0031】請求項10の発明では、発光素子をオン/
オフさせ、受光素子の結果から発光素子や受光素子のエ
ラーを自己診断する。
【0032】請求項10の発明では、乾燥手段を下流側
に設置することで紙種判定認識手段の処理時間が確保さ
れる。
【0033】請求項11の発明では、温風、冷風、送風
停止による自然乾燥を選択的に用いることで、記録材あ
るいは画像部分の材料種類に応じた好適な乾燥を行うこ
とができる。
【0034】請求項12の発明では、ヒータ加熱による
温風、ヒータ加熱の停止による自然乾燥を選択的に用い
ることで、記録材あるいは画像部分の材料種類に応じた
好適な乾燥を行うことができる。
【0035】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0036】(第1の実施例)図1に本発明の画像形成
装置の構成図を示す。図中Aで示す部分が第1の画像形
成部であり、インクジェット方式による画像形成部であ
る。また、図中Bで示す部分が第2の画像形成部であ
り、電子写真方式による画像形成部である。第2の画像
形成部はレーザビームプリンタとも呼ばれる。本画像形
成装置は、基本的には給紙部と第1の画像形成部Aと第
2の画像形成部Bと排紙部とから構成されている。
【0037】1は、複数の記録材を格納するカセットで
あり、2は、カセット1の記録材を一枚だけ給紙する給
紙ローラである。3は、インクジェット方式の心臓部で
あるヘッド部であり、記録材に対して直角方向に走査し
て1ラインのインク画像を形成する。そして、ヘッド部
3の記録走査に連携して1ライン単位毎に記録材を順次
搬送する搬送ローラ4a,4bが設けられている。5
は、本発明に係るところの、記録材の紙種を判定する紙
種判定検出部であり、光電センサで構成されている。6
は、記録材に現像したインクを乾燥させるための乾燥手
段であり、下記種判定検出部5からの紙種判定結果に基
づいて記録材への乾燥工程内容を切り換える。7は、基
本的に3種類の動作を有する搬送ローラであって、イン
クジェット印字終了センサ8により記録材への画像形成
が終了したことを判断するまでは、4a,4bの搬送ロ
ーラと同期して動作し、記録材への画像形成が終了する
とレジストセンサ9で検出するまで一定速度で記録材を
搬送してレジストローラ10の所で記録材を一旦停止さ
せる。その後は、搬送ローラ7はレジストローラ10に
同期して動作する。
【0038】11は、光走査光学部であり、12の反射
ミラーを介して感光体ドラム13に光による潜像画像を
形成する。14は、帯電器であり、15は、現像器であ
る。16は、転写帯電器で、17は、クリーナ装置であ
る。これら構成部により、すでに公知である電子写真方
式により、記録材への画像転写が実行される。定着装置
18によって、記録材上の画像が定着されて画像形成を
終了する。つまり、定着装置18中にある排出センサに
よって、電子写真方式での画像形成終了を検出する。な
お、記録材の搬送路中に存在する各々のセンサ8,9
は、言うまでもなく本画像形成装置のジャム検出センサ
をも兼ねている。19a,19bは、排紙ローラであっ
て、排出トレイ20に画像形成された記録材を排出する
ものである。21は、本画像装置の表示部であり、ま
た、本装置の動作シーケンスや外部機器からのインタフ
ェース部を兼ね備えている。
【0039】以下に本画像形成装置の場合の記録材への
画像形成工程を簡単に説明する。
【0040】給紙ローラ2によりカセット1から記録材
を一枚給紙すると搬送ローラ4a,4bは、記録材を一
定速度で搬送し、インクジェット印字終了センサ8で記
録材を検出するまで搬送し続ける。インクジェット印字
終了センサ8で記録材を検出すると搬送ローラ4a,4
bを正転、逆転し、記録材をインクジェットのヘッド部
3に対して所定の位置にセットアップされるよう制御す
る。この動作により、記録材のレジストレーションを常
に所定の位置より印字開始するように制御が行われる。
記録材の印字開始位置が決定されるとヘッド部3の動作
連携を実行するため搬送ローラ4a,4bは、一時停止
してヘッド部3からの指示を待つ。一方、紙種判定検出
部5は、記録材が給紙されて搬送ローラ4aを通過して
搬送ローラ4bに記録材の先端が入るタイミングで記録
材の種類を判定認識すべく検出動作を実行する。なお、
この動作、および、判定認識制御については、本発明の
係るところであるため、詳細は後述するようにする。そ
して、記録材の種類が判明すると乾燥手段6での乾燥工
程内容を紙種判定認識手段からの指示に応じ制御を開始
する。
【0041】ヘッド部3が1ライン走査を終了する毎に
1ライン単位で順次送られる間欠搬送を記録材に対して
行いながら画像形成が実行される。さらに、印字された
部分は間欠搬送しながら乾燥手段6を通過して搬送ロー
ラ7に到達する。搬送ローラ7に記録材が到達した時点
では、インクジェット方式による印字動作中であるため
に該搬送ローラ4a,4bと同期して回転動作を実行す
る。やがて、インクジェット印字終了センサ8で記録材
の後端を検知すると搬送ローラ4a,4bの回転動作は
終了すると共に搬送ローラ7は、記録材が間欠搬送して
いた速度にほぼ等しくなる速度で記録材を搬送する。こ
れにより、乾燥手段6で乾燥されていないインク画像の
部分も十分に乾燥することができる。
【0042】このようにして記録材は、第1の画像形成
部であるインクジェット方式による画像形成を終了し、
図中Bで示す第2の画像形成部である電子写真方式によ
る画像形成に移行されるものである。記録材の先端がレ
ジストセンサ9に到達するとレジストローラ10で記録
材先端の位置が補正できるようにレジストローラ10に
記録材を押し当てて記録材を一時停止させる。もちろん
レジストローラ10は、回転停止状態で搬送されてくる
記録材を待ち受けている。一方、記録材の先端がレジス
トセンサ9で検出されると第2の画像形成部Bの画像形
成工程に移行する。
【0043】第2の画像形成部Bの電子写真方式による
画像形成工程を簡単に説明する。記録材がレジストロー
ラ10に到達し、画像形成準備が完了すると画像先端位
置同期信号であるVSYNC信号の要求信号であるVS
YNC−REQ信号を発し、不図示の画像処理部に電子
写真方式による印字準備が完了したことを伝達する。そ
うすると、画像処理部では、VSYNC信号と共に画像
信号を送出し始める。これにより、光走査光学部11か
らのレーザ光が画像信号に応じて発振して光による画像
を感光体ドラム13に潜像する。一方、感光体ドラム1
3の周りの電子写真工程では、記録材を給紙した時点で
感光体ドラム13の表面電位を整え、かつ、画像形成準
備を司ることを目的とした画像形成前準備制御回転(以
降、前回転と略す。)を実行する。そして、記録材が給
紙してからレジストローラ10に到達するまでには前回
転を終了しているため、光走査光学部11からのレーザ
光が発せられることで感光体ドラム13に潜像画像が形
成される。
【0044】現像器15で現像材であるトナー画像が現
像され、転写帯電器16で記録材に画像を転写する。さ
らに、感光体ドラム13に残ったトナーは、クリーナ装
置17で取り除かれて、帯電器14で再び感光体ドラム
表面を所望の電位に設定され光による潜像画像形成の準
備状態になる。
【0045】レジストローラ10で待機している記録材
は、画像先端と記録材先端の位置合わせを実行するた
め、VSYNC信号を検出したら所定の時間だけ停止時
間をカウントし、転写帯電器16での位置で記録材先端
と画像先端が一致するタイミングでレジストローラ10
を回転して記録材の搬送を再スタートする。もちろん、
搬送ローラ7は、レジストローラ10に同期して同速で
回転し記録材を搬送する。これにより記録材に電子写真
方式による画像が転写される。
【0046】そして、定着装置18に記録材は搬送され
記録材のトナー画像は、記録材に定着されて電子写真に
よる画像形成は終了する。また、記録材の後端をレジス
トセンサ9が検出すると所定時間後にレジストローラ1
0と搬送ローラ7は回転を停止する。それと共に感光体
ドラム13は、表面電位を整え、かつ、次の画像形成を
問題なく実行できることを目的とした画像形成後停止制
御回転(以降、後回転と略す。)を実行する。また、次
の記録材による画像形成工程の受付を開始する。仮に、
次頁があれば、上述工程を繰り返し、次頁がなければ、
装置の動作を停止して次の画像形成指示を持つことにな
る。定着装置18を通過した記録材は、19a,19b
の排紙ローラにより排出トレイ20に排出され、記録材
への画像形成工程を終了する。
【0047】次に、本発明に係るところの紙種判定認識
手段と乾燥工程内容切り換え手段について、図2,図
3,図4,図5を用いて説明していく。
【0048】図2は、紙種判定認識手段として機能する
紙種判定検出部5の具体的な構成を示す。なお、図2に
おいて図1と同一のものは、同一番号で示している。3
0a,30b,30cは、記録材のための搬送路を形成
する板金である。発光素子であるLED32の発する光
を記録材31に反射せ受光素子であるフォトダイオード
33および34に受光できるようLED32の光路を確
保した搬送路になるような板金構成にしている。従っ
て、LED32の発する光は、記録材31がある時は記
録材31に反射した光強度を、また、記録材31が無い
時は搬送路板金30aに反射した光強度を各々場合に応
じて検出できる。本発明の特徴の一つであるところは、
これら発光素子と受光素子の取付け構成にある。より具
体的には、記録材31に対する発光素子であるLED3
2が照射する光の入射角度Θ1と等しい角度を有する反
射角度Θ2に、受光素子であるフォトダイオード34が
設置されていることと、LED32が照射する光の入射
角度Θ1と等しくない任意の角度、もしくは、記録材に
対して直角の角度に、受光素子であるフォトダイオード
33が設置されている構成で光電センサが光強度を検出
実行する点にある。
【0049】光は元来、反射面精度が平らであり、か
つ、反射率が高ければ、光の入射角度と反射角度の関係
は等しい角度に光は集中して反射する性質をもつ。つま
り、紙繊維の集合体で構成される普通紙の表面は、ミク
ロ的には凹凸があり光を散乱させてしまう。さらに反射
率も低いため、普通紙の反射光は、反射面に対して全体
にほぼ等しく散乱する特徴がある。一方、OHP用紙や
第2原紙、光沢紙は、普通紙に比べて反射面精度は平ら
であり、反射率も比較的高い。そのため、入射角度に等
しい反射角度の光強度とその他の角度の光強度に段差が
生じる。まして、OHP用紙や第2原紙のような透明度
のある記録材では、記録板の下に位置する板金が反射効
率をより向上させるため、入射角度に等しい反射角度の
光強度とその他の角度の光強度にさらなる段差が生じ
る。
【0050】表1に図2で示す構成での(Θ1+Θ2/
Θ1)で表せる光強度比の検出実験データを普通紙とO
HP用紙、第2原紙について示すことにする。また、反
射率を高める板金の有無状態についても併記することに
する。
【0051】表1より明らかなように図2に示す反射光
検出する光電センサ構成を紙種判定検出部5に適用する
ことで、各フォトダイオードでの光強度検出量が記録材
の種類に応じ異なってくる。これにより検出された各角
度での光強度比率演算を実行すれば紙種判定認識が可能
となるわけである。なお、この光強度比率演算処理につ
いては、後述する図5のフローチャートを用いて詳細説
明をしていく。
【0052】
【表1】
【0053】光電センサを用いた紙種判定検出部5の光
強度検出回路を図3に示す。この光強度検出回路は、特
に図示しないが本画像形成装置の動作を制御するシーケ
ンスコントローラ基盤に属し、図中40で示すCPU
(マイクロプロセッサ等の内部メモリを有する演算プロ
セッサ)は画像形成装置の動作を制御する。
【0054】図3において、図2ではLED32と表現
した回路部品をLEDと示し、フォトダイオード33と
表現した回路部品をPD1と示す。また、フォトダイオ
ード34と表現した回路部品をPD2と示すことにす
る。従って、入射角度に対して等しい反射角度を有する
フォトダイオード34は、光強度検出回路上ではPD2
で示される。フォトダイオードPD2により受光された
光は光−電流変換されて抵抗器R2で電流−電圧変換さ
れ、A/D変換入射端子を有するCPU40の(A/D
Input−2)に入力される。
【0055】一方、入射角度に対して等しくない角度で
の反射角度を有するフォトダイオードPD1が受光した
光は光−電流変換されて抵抗器R1で電流−電圧変換さ
れ、A/D変換入力端子を有するCPU40の(A/D
Input−1)に入力される。LEDは、CPU4
0からの出力端子(Output−1)から出力される
指示に応じて抵抗器R4,R5とトランジスタTr1で
構成されるスイッチング回路により点灯/消灯が制御さ
れる。
【0056】図4に乾燥手段6の制御回路の構成を示
す。この制御回路も光強度検出回路同様に上述のCPU
40によって制御されている。図4において、41は送
風用ファンであって、搬送する記録材のインクを乾燥す
るための送風装置である。42は、ニクロムヒータや面
状発熱体などといったヒータ類である。そして、送風用
ファン41は、CPU40の出力端子(Output−
2)から出力される指示に応じて抵抗器R6,R7,R
8とトランジスタTr2で構成されるスイッチング回路
によりファン回転のオン/オフが制御される。また、ヒ
ータ42は、CPU40の出力端子(Output−
3)から出力される指示に応じて抵抗器R9,R10,
R11とトランジスタTr3で構成されるスイッチング
回路によりヒータ通電をオン/オフして温度が制御され
る。従って、乾燥手段の乾燥工程内容では、送風用ファ
ン41とヒータ42を共にオン状態で動作させることに
より温風を生じる乾燥工程とヒータ42をオフした冷風
による乾燥工程と、さらには、送風用ファン41とヒー
タ42を共にオフ状態とした自然乾燥による乾燥工程と
の3つの状態のいずれかを選択する。
【0057】以降、本発明の紙種判定認識手段とその結
果に基づく乾燥工程内容の切り換え制御について、図5
に示すフローチャートによって説明していくことにす
る。
【0058】図5のフローチャートの説明を容易にする
ため、まず本画像形成装置の動作制御を実行するプログ
ラム形式について全体構成を簡単に説明する。
【0059】本プログラムは、一般的に言うタスク形式
による並列処理を実行するよう構成されているものであ
る。つまり、モニタプログラムが機能分類された各タス
クプログラムを必要に応じて、呼び出すことで予め設定
された単位のプログラムを実行して実行処理がモニタプ
ログラムに戻ってくる。なお、各タスクプログラムは、
予め設定された単位毎にプログラムが組まれておりモニ
タプログラムに戻る際、次に呼び出された時に続きの処
理実行し始めるプログラムアドレスを記憶させてリター
ンする。その結果、モニタプログラムにより次に呼び出
されると各タスクのプログラムスタートアドレスにプロ
グラムカウンタがセットされ、そこからタスクプログラ
ムが実行される。このモニタプログラムがタスクを呼び
出す場合、命令『ENTER タスク名』で実行され
る。タスクプログラムが戻る区切りが『ESCP』で表
わされ、ESCP宣言アドレスが示すアドレスを記憶さ
せている。また、一つのタスクプログラム内で宣言する
『STOP』命令は、その時点でタスクプログラムの実
行アドレスをタスクプログラムの初期値アドレスである
『START』の位置に設定記憶させており、かつ、こ
の命令により直ちにモニタプログラムに戻る。また、タ
スクプログラム外からの特定タスクプログラムへのST
OP命令は、『STOP タスク名』で実行できるよう
になっている。
【0060】従って、モニタプログラムには、装置制御
の基本的動作に対しての処理がプログラムされており、
個々の機能制御に対しては必要とされるタイミングに必
要なタスクプログラムをENTERし、並列処理させな
がらモニタプログラムが全体を制御する。
【0061】例えば、本画像形成装置においては、印字
動作を実行するか、否かをモニタプログラムで検知して
いて、印字動作でなければ、熱定着ヒータをスタンバイ
温度に下げるタスクプログラムを並列処理しながら印字
動作指示を検知すれば良い。また、印字動作指示がくれ
ば熱定着ヒータをプリント温度に温調するタスクプログ
ラム、搬送モータ類を回転制御するタスクプログラム、
感光体ドラム前回転タスクプログラム、等々、各タスク
プログラムに予め設定されたタイミングでモニタプログ
ラムは起動をかけて並列処理させれば良い。
【0062】以上が本画像形成装置を制御するプログラ
ム構成である。
【0063】図5に示すタスクプログラムは、紙種判定
タスクと名付けられ、モニタプログラムが印字動作指示
を認識すると始めに、熱定着タスク、搬送モータタス
ク、図5の紙種判定タスク、等々のタスクが起動され
る。その後、搬送モータタスク、紙種判定タスクから給
紙許可指示をモニタプログラムが認識すると給紙タスク
が起動され印字動作が開始される。
【0064】CPU40において紙種判定タスクが起動
されると図5のステップ50のStartアドレスがE
NTERされ、処理手順がステップ51に移る。ステッ
プ51では、図3に示すLEDを点灯させる。そして、
ステップ52でCPU40のA/D変換機能を動作させ
て図3に示すPD1とPD2のフォトダイオードによる
光強度検出電圧値を読み取り内部メモリに記憶させる。
ステップ53でLEDを消灯させ、ステップ54で再び
PD1,PD2のフォトダイオードでの光強度検出電圧
値を読み取り内部メモリに記憶させる。
【0065】ステップ55で紙種判定検出部5の光強度
検出回路のチェックを実行する。実行内容は、回路の自
己診断と暗電流などの測定値補正データ作成である。つ
まり、自己診断としては、LEDを点灯/消灯しても各
フォトダイオードPD1,PD2の検出値が変わらない
場合、光強度検出回路に異常があると判断してステップ
56に移りStop宣言をしてモニタプログラムにエラ
ーを伝える。モニタプログラムは、特に図示していない
がエラー処理タスクをENTERして所定の動作に変更
移行する。通常は、このようなエラー処理に行かず、自
己診断実行後に暗電流などの測定値補正データ作成を実
行する。内容は、LED消灯の時の各フォトダイオード
PD1,PD2の暗電圧値をメモリに記憶保持した後ス
テップの比率演算処理で補正データとして利用すること
になる。
【0066】そしてステップ57に移り、給紙許可フラ
グをセットし、ステップ58で給紙実行されたか否かを
チェックする。ステップ57,58との経路で処理を実
行した場合、処理手順はステップ59に移り一旦ESC
Pされてモニタプログラムに戻ることになる。そして、
定期的にモニタプログラムから本紙種判定タスクがEN
TERされる。やがて、装置としての印字準備が完了す
ると給紙動作がモニタプログラムにより起動され、本タ
スクも次のステップ60に進む。ステップ60,61,
62では、給紙された記録材が紙種判定検出部5に十分
搬送される所定時間経過したか否かを判断するためにタ
イマーによる時間経過処理を実行する。
【0067】給紙から記録材が紙種判定検出部5に達す
る時間が経過すると処理手順がステップ63に移り、記
録材自体の反射光強度検出電圧値の測定に入る。ステッ
プ63,64,65でLEDを点灯し、フォトダイオー
ドPD1,PD2のA/D変換を実行し、データを読み
取ってLEDを消灯する。なお、紙種判定検出部5のL
EDは、測定時のみ点灯させることで長寿命化、光量低
下による変化の抑制を実行している。
【0068】ステップ66では、CPU40は本発明の
特徴の一つである紙種判定認識手段として光強度比率比
較のための比率演算処理を実行する。このステップで
は、光強度検出回路チェック55で記憶保持したフォト
ダイオードPD1,PD2の暗電圧値とステップ64で
読み取った値を呼び出し、最初に数1で表すフォトダイ
オードの検出電圧値補正演算を実行する。
【0069】
【数1】 (PD1測定電圧値)−(PD1測定暗電圧値)=VPDΘ1 (PD2測定電圧値)−(PD2測定暗電圧値)=VPDΘ2 そして、第2の数2で表すフォトダイオードの検出電圧
値比率演算を実行する。
【0070】
【数2】(VPDΘ2)/(VPDΘ1)=VPD ここで、算出された比率演算値VPDを用いて、ステッ
プ67で紙種判定処理を実行する。
【0071】紙種判定処理は、予め設定された値に対し
VPDでの値を比較演算することで、給紙した記録材の
種類を限定するものである。前述の表1でのデータを基
に判定処理の一例を示すと装置内においては、記録材搬
送用板金があることから、VPDの値が1〜1.10の
時を普通紙と判定し、1.11〜1.20の時を第2原
紙と判定する。そして、4〜4.50の時をOHP用紙
と判定する(実際には、さらに細かい数値で記録材種類
を判定しても良い)。さらに、5以上を記録材なしと判
定し、ジャムとして処理することを実行しても良い。
【0072】これらVPDの演算結果により、記録材の
種類が限定されると処理手順はステップ68に移り、現
在搬送され印字される記録材の種類に応じた乾燥工程内
容を指示する。ここで、記録材とインクの関係を述べる
と普通紙の場合は、自然乾燥で十分にインクが記録材に
定着する。また、第2原紙、および、光沢紙の場合は冷
風を、OHP用紙の場合は温風を、それぞれ切り換える
ことで記録材上のインクを乾燥させる。従って、ステッ
プ68では、判定した記録材の種類を基に温風/冷風/
停止の指示を決定し、ステップ69に移る。ステップ6
9では、乾燥工程内容の指示に応じ、図4に示すファン
41とヒータ42の駆動組み合わせを実行することにな
る。温風の場合は、ファン41とヒータ42を共にオン
してシータ42で温められた空気をファン41により記
録材に吹き付けるようになる。また、冷風の場合は、フ
ァン41にオンにしてヒータ42をオフにして、装置内
温度の空気をファン41により記録材に吹き付ける。そ
して、停止の場合は、ファン41とヒータ42を共にオ
フすることになり記録材に吹き付けるような動作はなく
自然乾燥になる。
【0073】ステップ69で乾燥工程内容が切り換えら
れると、直ちに乾燥手段6は指示された乾燥工程を印字
工程を終えた記録材に対して施す。そして、記録材が間
欠送り、あるいは、一定低速度で搬送される記録材上の
インクは次々と乾燥される。やがて、記録材は、レジス
トセンサ9の位置まで搬送されると図5のフローチャー
トではステップ70,71でループ待ちしていた状態か
ら処理手順がステップ72に移ることになる。ステップ
72では、乾燥手段を構成しているファン41、ヒータ
42がオフされる(オフの状態であっても、再度オフ動
作を実行する)。
【0074】そして、本タスクを終了すべくステップ7
3でStop宣言がなされる。なお、続いて連続印字を
実行する時は、モニタプログラムより再度、本紙種判定
タスクを起動すれば良いことは言うまでも無い。
【0075】以上が第1の実施例の動作説明であり、そ
の効果を以下に示す。一つは、紙種判定認識手段により
記録材の種類を分類できるようになることで、OHP用
紙などの記録材のように記録材上のインク乾燥が必要と
される記録材で印字動作を実行しても、その場合のみ乾
燥手段を作動することができる。一方、通常使用される
普通紙と呼ばれる記録材では乾燥手段を作動させずに済
むために装置全体の省電力化が図れるという効果があ
る。つまり、記録材の種類に応じて乾燥工程内容を適切
に切り換えることで、無駄な乾燥工程を削除できて省電
力化が図れる。もちろん、記録材上に残るインク成分に
よる感光体ドラムのインク汚染も乾燥手段での適切なイ
ンク乾燥により、防止できるという効果もある。
【0076】もう一つは、一つの発光素子からの光源に
より記録材に照射して、その異なる角度の反射光を有す
る複数の受光素子で検出する光電センサ構成である紙種
判定検出部5と各反射角度での光強度を相対的な比率演
算を実行し所定の値と比較する紙種判定認識手段とによ
り、一つの光源で同タイミングに同じ場所の記録材の面
を測定でき、かつ、測定光強度値を相対演算するため、
測定面が異なることによる記録材の反射測定値のばらつ
きや、光源の経年変化、初期光量ばらつき等の補正が不
要である。そのために、発光光源の長寿命化や演算手段
の簡素化、さらには、測定誤差の軽減による精度の高い
結果出力が得られるなどの効果がある。その結果、装置
の誤検出が防げるという高信頼性になる効果も生じる。
【0077】(第2の実施例)次に第2の実施例につい
て説明をする。なお、第1の実施例と同様な点は、説明
を省くことにする。また、図面上においても同一のもの
は、同一符号を用いることにする。
【0078】第1の実施例は、紙種判定認識手段で記録
材をOHP用紙グループ、第2原図、および、光沢紙グ
ループ、そして、普通紙グループの少なくとも3種類に
分類し、記録材の種類に応じて温風乾燥、冷風乾燥、自
然乾燥の3種類での乾燥工程内容を切り換え制御してい
た。第2の実施例では、記録材をOHP用紙と一般用紙
(以降、普通紙と第2原紙と光学紙とを含む用紙として
一般用紙と略すことにする。)との2種類に分類する。
インク乾燥手段にヒータ乾燥手段を利用して熱乾燥、自
然乾燥の2種類で乾燥工程内容を切り換える。なお、本
実施例でも第1の実施例同様、一つの発光光源で反射光
強度を検出して検出値演算処理を施し、紙種判定認識を
実行して乾燥工程内容を切り換える。また、第1の実施
例中では、受光素子としてフォトダイオードを用いた場
合について述べているが、例えば、CCDのような受光
素子であっても良いことは言うまでも無い。従って、本
実施例では、CCDを受光素子として用いる例で述べる
ことにする。
【0079】図6は、第2の実施例における画像形成装
置の構成を示す。図6において、図1の第1の実施例に
比べて構成上異なる点は、乾燥手段6が電子写真工程で
の熱定着装置18と同様な構成になっている点と、紙種
判定検出部5の光電センサ構成が異なる点にある。乾燥
手段22は、電子写真工程の熱定着と制御上異なり、温
調温度は100℃以下で制御されるか、温調を停止して
自然乾燥されるかのどちらかで乾燥工程内容を切り換え
る。詳細は、図9にて述べることにする。一方、紙種判
定検出部5には、記録材の搬送路中に反射板23を有
し、発光素子からの光を反射板23を反射する構成にな
っている。なお、第2の実施例においての画像形成工程
は、後述する紙種判定認識手段と乾燥工程内容切り換え
手段以外同様であるため、詳細な説明を省くことにす
る。
【0080】次に、図7,図8,図9,図10を用いて
第2の実施例の詳細について説明していく。
【0081】図7は、第2の実施例における紙種判定検
出部5の光電センサの構成を示す。図7において、35
は、発光素子であるLEDであって、第1の実施例同
様、一つの発光源で構成されている。36は、受光素子
であるCCDである。なお、このCCDは、複数個で構
成されるフォトダイオードが一つのパッケージになった
と考えることができる。
【0082】23は、第2の実施例で新たに付加された
ところの反射板であり、反射面での反射効率が異なる2
種類の反射板23a、反射板23bを一体化したもので
ある。第2の実施例における反射板23は、一例として
反射板23aの反射効率を“1”とすれば、反射板23
bの反射効率が“2”になるように設定される。つま
り、一つの発光光源から照射される光を検出するため、
反射板23aで反射した光強度の検出値の2倍が反射板
23bの光強度の検出値になる。従って、記録材が紙種
判定検出部5に存在しない時は、図7の(a)に示す如
く反射板23aと反射板23bとが1:2の比率で光量
分布を有する検出結果となる。
【0083】紙種判定検出部5に一般用紙が存在する場
合は、図7の(b)に示す如く反射板23aと反射板2
3bとが1:1の比率で光量分布を有する検出結果とな
る。さらに、紙種判定検出部5にOHP用紙が存在する
場合は、図7の(c)に示す如く反射板23aと反射板
23bとが1:2の比率で、かつ、記録材なしの光量よ
り少し少なめで光量分布を有する検出結果となるのであ
る。つまり、紙種判定検出部5に記録材の有無を例え
ば、印字動作タイミングシーケンスにより検出するか、
あるいは、センサ類等で記録材なしを検出し、かつ、記
録材が存在する時のCCD36による受光光量分布を検
出して比較演算することで、記録材の種類が判定認識で
きる。
【0084】次に、図8を用いて、CCD36による光
強度検出回路を説明する。なお、本検出回路は、極く一
般的な回路であり、かつ、本発明の特徴部分では無いた
め簡単に説明する。
【0085】図8において、CPU40は、第1の実施
例同様A/D変換機能を入力端子に有するものである。
図8中、発光素子LEDの点灯、消灯制御回路部は、第
1の実施例中の図3に示すものと同様であるので説明を
省くことにする。CCDドライバ43は、CPU40か
ら指示されるデータアドレスを基にそのアドレスをCC
Dの素子アドレスに変換し、該当する素子の光強度をサ
ンプルホールド回路によりアナログ値のまま保持し、光
強度検出値データとしてCPU40のA/D変換入力端
子に出力するよう構成されている。従って、CPU40
は、印字動作シーケンスで予め設定されたタイミングで
LEDを発光させ、一方、出力端子よりデータアドレス
を出力する。その後、所定のタイミングでCCDドライ
バ43からの検出値データをA/D変換して光強度検出
値として読み取り、メモリに記憶保持する。
【0086】なお、CCD36に照射する反射光は、C
CD素子上の所定の範囲に分布しているため上述したデ
ータアドレスと検出値データのハンドシェイクを複数回
繰り返し実行することで照射する反射光強度分布を検出
し、内部メモリに記憶保持する。
【0087】図9に乾燥手段22の制御回路の構成を示
す。この制御回路も光強度検出回路同様にCPU40に
よって制御されている。図9における制御回路は、例え
ば、電子写真工程で用いられる熱定着装置の制御回路と
同様の構成であり、かつ、本発明の特徴部分では無いた
め簡単に説明する。図9の制御回路は、例えば、ハロゲ
ンヒータやセラミックヒータ等のヒータ素子を交流電源
で駆動し、一定の温度で温調するものである。基本的に
は、CPU40とその周辺回路部D1と抵抗R12と、
ヒータ部22と、ACスイッチドライバ部44と、AC
スイッチ部45と、安全回路部46と、で構成されてい
る。
【0088】CPU40は、ヒータ部22中のサーミス
タTHと抵抗器R12で分圧される電圧をA/D変換付
き入力端子で読み取ることにより、予め設定されている
電圧−温度対応テーブルで現在の温度を検出認識する。
仮に、設定温度が低いと認識するとCPU40は、出力
端子をオンにしてACスイッチ部45をオン状態になる
ようACスイッチドライバ部44に起動をかける。これ
により、ACスイッチ部45のフォトライアックFTR
Aがオン状態となって、AC電源をゼロクロス回路によ
りトライアックTRAを導通状態にする。従って、AC
電流は、ヒータHに通電されるのである。同様に設定温
度が高いと認識するとCPU40は、出力端子をオフに
してACスイッチ部45をオフ状態になるようACスイ
ッチドライバ部44に起動をかける。それにより、AC
スイッチ部45のフォトトライアックFTRAがオフ状
態となって、AC電源をゼロクロス回路によりトライア
ックTRAを遮断状態にしてヒータHの温度を下げるよ
うになる。このようにしてヒータHの温度制御が実行さ
れる。
【0089】なお、温調設定温度は、本実施例の場合特
に限定しないが、比較的低温で制御されている。従っ
て、CPU40により、サーミスタTHの検出データに
拘らず温調制御オフ状態を維持すれば、乾燥手段22は
自然乾燥状態となり、予め設定される温度とサーミスタ
TH検出値を比較して温調制御オン状態を維持すれば、
乾燥手段22は熱乾燥状態となる。特にセラミックヒー
タによる温調制御は、数十秒で十分温度が立ち上がるた
め、熱乾燥が必要な時に温調制御を実行すれば良い。逆
に言えば、一般用紙のような記録材の場合は、自然乾燥
で良いため温調制御を実行しないで済む。つまり、記録
材の種類さえ分類できれば、記録材上のインク乾燥は必
要な時だけ実行できるため、消費電力は軽減され省電力
化が可能となると共にインクによる感光体ドラムへの汚
染問題も解決できる。
【0090】最後に図10を用いて、第2の実施例であ
る紙種判定認識手段の制御と乾燥工程切り換え手段の制
御について説明をしていくことにする。図10は、CP
U40で実行される制御フローを示す。基本的なプログ
ラム構成は、第1の実施例で説明した如くモニタプログ
ラムとタスクプログラムとで制御されている。なお、第
1の実施例と同様な所は、同一符号を用いて説明を省略
することにする。
【0091】第2の実施例の場合、上述したように反射
板23で反射した光強度をCCDで測定検出する。具体
的には、CCD上の面に分布される反射光を予め設定さ
れた特定箇所のCCD素子での光強度を受光変換する。
つまり、面上に分布する光を特定比率の距離で分割した
複数の点で検出する。従って、例えば、CCD素子数1
00で受光する反射光を10素子おきに検出するように
予め設定しておけば、10素子目、20素子目、30素
子目、…100素子目と計10個所の点で光強度をサン
プリングできる。そして、サンプリングした光強度を内
部メモリに記憶保持して後に演算処理する。
【0092】第1の実施例同様に本実施例の紙判定タス
クが起動されるとまず始めにステップ50でタスクが開
始される。そして、ステップ51に移りLEDを点灯さ
せ、ステップ77でCCDドライバ43に対して一つの
CCD読み取り素子指定アドレスを出力する。ステップ
78では、ステップ77で出力したアドレスに対応した
CCD素子の光強度データをCPU40のA/D入力端
子で読み取り所定の内部メモリに記憶する。実行手順は
ステップ79に移り、反射板23で反射する反射光全面
に対し、必要とされるCCDでの入力データが全素子分
揃ったかを判断する。仮にデータ数が10個所必要であ
れば、データ数10になったか否かを判断してステップ
80のESCPを経由し、ステップ77,78,79,
80を繰り返す。また、データ数10が全てサンプリン
グできたなら、所定データ数の読み取り完了となりステ
ップ53へ移る。ステップ53では、LEDを消灯し、
ステップ55に移り第1の実施例同様に紙種判定検出部
5の故障チェックを実行する。ここでは、記録材が存在
しない時でのデータサンプリング入力であるため、記憶
保持されたデータ値による光強度分布は、図7の(a)
に示すようになる。つなり、反射板23aで反射した光
強度は、反射板23bで反射した光強度の約50%の値
になる。具体的な演算処理としては、数3に示す関係が
成り立てば良い。
【0093】
【数3】(反射板23aでの平均値光量)<(反射板2
3bでの平均値光量) なお、反射板23aで反射した光強度と反射板23bで
反射した光強度とが、ほぼ等しい時、あるいは、反射板
23aで反射した光強度、もしくは、反射板23bで反
射した光強度が著しく低い値(予め設定した値より低い
場合)の時は、紙種判定検出部5が故障と判断され、ス
テップ56のStop処理に移り、装置エラーとして第
1の実施例同様の実行処理がなされる。
【0094】実行手順は、通常は、ステップ57に移
り、第1の実施例同様のシーケンス処理を実行する。給
紙が実行され、紙種判定検出部5に記録材が来るとステ
ップ63でLEDを点灯させる。そして、上述したステ
ップ77からステップ80同様に今度は、記録材が存在
する状態で反射光強度を検出する処理がステップ81か
らステップ84で実行され内部メモリに記憶保持され
る。そして、ステップ65でLEDを消灯し、ステップ
85で所定の演算処理が実行される。
【0095】ステップ85では、光量分布演算処理とし
て上述数3で表されるように反射板23aと反射板23
bでの反射した光強度の平均値を演算し、86で該算出
結果を光量分布として比較を実行し、紙種判定処理を行
う。ステップ86では、記録材が存在する時であるた
め、反射光の光量分布に差が無い時(図7(b)で表す
光量分布)は、一般用紙と判断する。反射光の光量分布
に差が生じる時(図7(c)で表す光量分布)は、OH
P用紙であると判断する。つまり、一般用紙の場合は、
記録材がLEDからの光を反射板に対して光を遮るため
に反射板23の影響が無くなり、一般用紙上の同一反射
光がCCDに受光される。また、OHP用紙のように透
明な記録材の場合は、LEDからの光は記録材を透過し
て反射板23の影響が現れ、反射板での反射光の差がC
CDに受光される。
【0096】以上により、記録材の種類が限定されると
処理手順はステップ87に移りCPU40は紙種認識指
示として、現在搬送され印字される記録材種類に応じた
乾燥工程内容を指示する。ここで、記録材とインクの関
係を述べると一般用紙の場合は、自然乾燥で十分にイン
クが記録材に定着するため、ステップ88の乾燥工程切
り換えでは該乾燥手段22のヒータ温調をオフのままス
テップ70に移る。また、OHP用紙の場合は、インク
を乾燥させるべく該乾燥手段22のヒータ温調を実行し
始めることになる。このヒータ温調制御に関しては、特
に本発明の特徴ではなく、図9で説明したように極く一
般的な電子写真方式における定着器温調と同様なのでフ
ローチャートによる説明を省くことにする。従って、ス
テップ85,86,87,88で搬送印字される記録材
の種類を判定認識し、その後の乾燥手段による乾燥工程
を切り換え、インク乾燥が必要な記録材のみが実際にヒ
ータによる熱乾燥されることになるのである。
【0097】また、ほとんどの場合の記録材は、一般用
紙と呼ばれる記録材が使用されるため乾燥手段による消
費電力はゼロとなる。
【0098】そして、実行手順はステップ70に移り、
第1の実施例同様の記録材の乾燥搬送が終了したか否か
を判断し、ステップ72で乾燥手段によるヒータ温調を
オフする。その後に関しては、第1の実施例と同じなの
で説明を省くことにする。なお、第2の実施例では、異
なる2種類の反射効率を有する反射板の比率を1:2と
したが、異なった反射効率であれば特に限定されるもの
では無い。さらに、この反射効率の違いを基に演算手段
の係数、および、判断基準を対応させて考えれば良いこ
とは言うまでも無い。
【0099】以上が第2の実施例の動作説明であり、第
2の実施例による効果を以下に記述する。
【0100】一つは、紙種判定認識手段により記録材の
種類を分類できるようになることで、OHP用紙などの
記録材のように記録材上のインク乾燥が必要とされる記
録材で印字動作を実行しても、その場合のみ乾燥手段を
作動することができる。一方、通常使用される普通紙と
呼ばれる記録材では乾燥手段を作動させずに済むために
装置全体の省電力化が図れるという効果がある。もちろ
ん、記録材上に残るインク成分による感光体ドラムのイ
ンク汚染も乾燥手段での適切なインク乾燥により、防止
できるという効果もある。
【0101】もう一つは、一つの発光素子からの光源に
より記録材に照射して、その異なる反射効率を有する反
射板構成で反射光強度を検出する光電センサ構成である
紙種判定検出部5とその検出結果の光強度分布の光量の
大小関係を比較演算するという簡単な紙種判定認識手段
とにより、一つの光源で同タイミングに同じ場所の記録
材の面を測定できる。かつ、測定光強度値を相対演算す
るため、測定面が異なることによる記録材の反射測定値
のばらつきや、光源の経年変化、初期光量ばらつき等の
補正が不要である。そのために、発光光源の長寿命化や
演算手段の簡素化、さらには、測定誤差の軽減による精
度の高い結果出力が得られるなどの効果がある。その結
果、装置の誤検出が防げるという高信頼性になる効果も
生じる。
【0102】(第3実施例)最後に第3の実施例につい
て説明をする。第1の実施例と同様な所の説明は省略す
ることにする。第3の実施例における装置構成は、図1
に示す構成と同じであって、紙種判定検出部5も同様な
位置に設置されている。ただし、紙種判定検出部5は、
図11に示す如く第1の実施例での光電センサ構成とは
異なっている。
【0103】図11において、37は、発光素子である
ところのLEDであり、38,39は、受光素子である
フォトダイオードである。本実施例での光電センサ構成
は、一つの発光光源に対応して、記録材31の面上を反
射する反射光強度を受光するフォトダイオード39と、
記録材31を透過する透過光強度を受光するフォトダイ
オード38とで構成されている。なお、記録材31の搬
送用板金30a,30b,30cは、反射光、透過光を
妨げないように受光線上に穴が開いている。なお、本実
施例での紙種判定検出部5の光電センサにおける光強度
検出回路は、図3で示す第1の実施例と同様である。
【0104】第3の実施例における特徴は、一つの発光
源から発する光を記録材の一点に照射し、その反射光と
透過光の2種類の光を受光し、記録材に対する反射光強
度と透過光強度を検出する。そして、各検出値を比率演
算した結果を予め定めた係数と比較して記録材の種類を
判定認識するところにある。それにより、同一の光を同
一の記録材面上で、かつ、同時に光検出測定が実行でき
るため測定誤差を削除できる。さらに、一つの受光光量
をある一定のスライスレベルと比較して判断するような
光量値絶対比較による判断と異なり、複数の受光光量を
検出して各光量値の比率演算を実行し、その結果を特定
の係数と比較する光量値相対比較を実行するので、発光
源であるLED等の初期偏差による光量ばらつきや経年
変化による光量低下による絶対値スライスレベルの補正
などが不要となる。つまり、長年使用しても発光源の著
しい光量低下が無い限り比率演算による相対比較である
ため、無調整のまま誤検知することなく記録材の種類を
判定認識できるのである。
【0105】表2に図11で示す構成での(透過光強度
÷反射光強度)で表せる光強度比率の検出実験値データ
を示し、本実施例での具体的な紙種判定認識手段につい
て説明をしていくことにする。
【0106】
【表2】
【0107】以上のように、記録材の透明度に応じて検
出値比率は異なる値を示すことになる。つまり、普通紙
のような透明度の無いものは、反射光強度の方が透過光
強度より大きく、透明度が少しでもある場合は、透過光
強度の方が反射光強度より大きいことが言えるのであ
る。表2の結果は、発光源であるLED光量を変化させ
てもその比率は不変であり、直線性を有する検出結果で
あると言える。
【0108】表2のデータに基づいて実行する記録材種
類の判定認識処理を説明することにする。
【0109】第1に、OHP用紙と一般用紙の2種類を
分類する場合を述べる。それは、検出した透過光強度の
データ値と反射光強度のデータ値との大小関係を単に比
較することで、記録材の種類を判定認識する。つまり、
シーケンス制御上CPU40のA/D変換入力端子での
各変換値データを内部メモリに記憶保持させた後に比較
演算を実行し、透過光強度が大きければOHP用紙と判
定認識し、次段の乾燥手段の乾燥工程内容を温風などの
インク乾燥工程内容で指示する。
【0110】第2に、記録材を幾つかの種類に分類する
場合を述べることにする。そのためには、検出した透過
光強度のデータ値と反射光強度のデータ値を表2で示す
ような比率演算を実行する。つまり、(透過光強度÷反
射光強度)=VVPDと定義した演算処理を実行し、V
VPDを内部メモリに記憶保持する。そして、VVPD
の値が、“1”以下の場合普通紙と判断する。
【0111】以下同様に、比率演算の結果(VVPD)
が、“1”以上“2”未満を第2原紙と、“2”以上
“10”未満をOHP用紙と、“10”以上の記録材な
しと、それぞれ判断すれば記録材種類の分類ができる。
その後、第1の実施例同様に乾燥手段の乾燥工程内容の
切り換え指示を行う。なお、本実施例の場合、記録材の
有無を紙種判定検出部5で検出可能であるため、記録材
搬送制御上、例えばジャム検知検出用タイミング信号と
して利用しても良いことは言うまでも無い。
【0112】以上が第3実施例の説明である。つまり、
本実施例では一つの発光素子からの光源により記録材に
照射して、その反射光と透過光の光強度を検出する光電
センサ構成である紙種判定検出部5と、各検出値に基づ
いたデータ同士を比率演算して予め定めた係数と比較す
ることで、あるいは、反射光強度と透過光強度検出値を
単純に比較演算することで、記録材の種類を判定認識を
実行する。これにより同一の光を同一の記録材面上で、
かつ、同時に光検出測定が実行できるため測定誤差を削
除できる。さらに、一つの受光光量をある一定のスライ
スレベルと比較して判断するような光量値絶対比較によ
る判断と異なり、複数の受光光量を検出して各光量値の
比率演算を実行し、その結果を特定の係数と比較する光
量値相対比較が実行されるので、発光源であるLED等
の初期偏差による光量ばらつきや経年変化による光量低
下による絶対値スライスレベルの補正などが不要とな
る。つまり、長年使用しても発光源の著しい光量低下が
無い限り比率演算による相対比較であるが故に、無調整
のまま装置に利用でき、かつ、装置の誤検出が防げると
いう高信頼性になる効果も生じる。
【0113】以上、説明したように第1実施例〜第3実
施例の中の紙種判定認識手段(図5のステップ64〜6
8の処理を実行するCPU401、図10のステップ8
1〜87の処理を実行するCPU40)は、搬送される
記録材種類を分類して、かつ、次段に位置する乾燥手段
の乾燥工程内容を制御する乾燥工程切り換え制御手段
(図5のステップ69〜72の処理を実行するCPU4
0、図10のステップ88〜72の処理を実行するCP
U40)に対し、所定の条件で分類された記録材種類に
適した乾燥工程内容を指示するように動作する。その結
果、乾燥工程切り換え制御手段は、指示された乾燥工程
内容に切り換えて、記録材上のインクを乾燥するよう動
作するのである。このことにより、記録材種類に応じた
乾燥工程内容で記録材上のインクは十分乾燥され、下流
に位置する電子写真工程の感光体ドラムへのインク付着
が防止できるという作用がある。また、記録材上のイン
クに対する乾燥工程内容は、記録材種類に応じた乾燥工
程が実行されるため、消費電力においても無駄の無い適
切な電力で実行できるという作用もある。従って、感光
体ドラム表面層のインク汚染を抑え、かつ、記録材の擦
れなどによるインク画像品位の低下をも防げ、高品位な
白黒画像とカラー画像の合成画像が得られるという効果
があり、さらに、乾燥手段の消費電力の無駄削除による
向上が図れる。
【0114】紙種判定認識手段は、記録材に照射した光
を複数の受光素子で各光強度を検出するよう動作する。
そして、検出した光強度データ値に基づき演算制御手段
(CPU40)で所定の相対値演算処理を実行すること
で記録材種類を分類するよう動作する。このことによ
り、記録材種類の分類は、複数の受光素子での検出デー
タ値のみの相対値演算で判定認識できるという作用があ
る。従って、外乱光や経年変化による光量低下などのば
らつきによる影響をキャンセルでき、より安定化した記
録材種類の分類、かつ、記録材種類の分類間違えを防止
することができる。
【0115】また、一つの発光素子から照射される光を
異なる条件で設置された複数の受光素子で受光する構成
によって、同一タイミングに、記録材の同一部分に照射
される同一光強度の光を受光条件だけが異なる受光素子
で光検出が実行できるように動作する。これにより、検
出した光強度は、予め設定した受光素子の検出条件の違
いだけによる検出結果が得られるという検出データの一
元光が可能となる。従って、受光素子の検出条件の違い
による検出データ値のみが抽出するため、CPU40が
記録材種類を分類する相対値演算を行う前に、検出タイ
ミングの違いや光検出の測定ばらつきの影響等のデータ
値補正作業を取り除ける。かつ、スピーディな検出時間
が可能になり、精度の良い演算制御処理が実行され、記
録材種類の分類精度の向上が図れる。
【0116】さらに、第1の実施例では、記録材に照射
する光の入射角度に等しい角度での反射光を受光する受
光素子と入射角度に等しくない角度での反射光を受光す
る受光素子の光強度を検出できる構成により、反射光角
度の異なる測定条件で、記録材に対する反射光強度を検
出測定できる。これにより、OHP用紙のような記録材
の場合は、反射面精度がより平らであるために入射光角
度に等しい角度に集中して光が反射され、その他の角度
の反射光は弱くなる。また、普通紙のような記録材の場
合は、反射面精度に凹凸があるために反射光は全面に散
乱するので反射光は平均化される。従って、記録材に対
して異なる反射光角度での検出条件の違いによる光強度
の検出データ値同士の相対値演算を実行するだけで、記
録材種類の分類が可能になり、検出タイミングの違いや
光検出の測定ばらつきの影響等のデータ値補正作業を取
り除け、かつ、記録材種類の分類間違えを防止すること
ができる。
【0117】またさらに、第2実施例では、搬送路中に
設置される異なる反射効率を有する反射板に対し、一つ
の発光源から照射される光の反射光を受光する複数の受
光素子によって光強度を検出する構成により、反射光量
の異なる状態での測定条件で反射板に反射した反射光強
度を検出測定できる。これにより、OHP用紙のような
記録材の場合は、透明なために反射板での反射光強度分
布のまま、多少減衰して検出する。また、普通紙の場合
は、反射板を遮るために同一面上(同じ反射効率面上)
を反射した同一光量での光強度検出がなされる。従っ
て、受光する光強度を検出し、検出データ値同士を比較
する相対値演算を実行することで記録材種類の分類が可
能になり、光検出の測定ばらつきの影響等のデータ値補
正作業を取り除け、かつ、記録材種類の分類間違えを防
止することができる。
【0118】第3の実施例では、搬送される記録材の透
過光強度と反射光強度とを同時に、かつ、同一光量光源
で光強度を検出する構成により、記録材の透過光と反射
光を別々に検出測定する。これにより、OHP用紙のよ
うな記録材の場合は、透過光強度の方が反射光強度より
大きく検出される。また、普通紙の場合は、反射光強度
の方が透過光強度より大きく検出されるという作用があ
る。従って、受光する光強度を検出して、反射光と透過
光との検出データ値同士を相対値演算することで記録材
種類の分類が可能になり、光検出の測定ばらつきの影響
等のデータ値測定作業を取り除け、かつ、記録材種類の
分類間違えを防止することができる。
【0119】光強度検出タイミング制御手段として機能
するCPU40(図5のステップ58)は、搬送される
記録材の紙種を判別するタイミングを検出するだけでな
く、記録材の有無をも検出する。記録材が無いときはC
PU40は自己診断制御手段として発光素子をオフして
各受光素子の検出結果と受光素子をオンした時の検出結
果を読み取る(図5のステップ51〜55)。これによ
り、発光素子と受光素子のどちらかに故障が発生してい
れば、各受光素子での検出結果は発光素子のオンオフに
関係なく、一定値が検出される。発光素子や受光素子の
故障(エラー)の検出が可能になり、記録材種類の分類
間違えを防止することができる。
【0120】CPU40は図5のステップ66におい
て、一つの発光源から照射された光を異なった測定条件
で受光する複数の受光素子によって検出されたデータ値
同士を相対値演算処理により比率演算処理を実行するよ
うに動作する。そして、その結果を予め設定された係数
と比較演算処理により比較演算をする。これにより、記
録材種類を分類する演算処理が検出したデータ値のみか
ら相対比較による演算で検出できる。従って、例えば、
発光素子の経年変化による光量低下や、外乱光による光
強度変化などの測定誤差に起因する記録材種類の誤検出
が低減し、紙種判定認識手段での記録材種類の分類がよ
り安定したものになる。
【0121】図1の乾燥手段6は、紙種判定認識手段
(紙種判定検出部5、CPU40)より下流に位置する
ところに設置され、記録材上のインク乾燥を実行する。
この際、乾燥工程切り換え手段(CPU40)は、該紙
種判定認識手段で分類された記録材種類に応じた乾燥工
程内容を温風乾燥か、冷風乾燥か、あるいは、自然乾燥
かを指示されることにより乾燥工程内容を所望の乾燥工
程内容に切り換えて、搬送されてくる記録材に乾燥工程
を実行する。これにより、分類された記録材種類に対し
て適切な乾燥工程内容で乾燥工程を実行できる。従っ
て、乾燥手段が一様な状態で記録材を乾燥することがな
く、常に記録材種類に応じた適切な乾燥が実行される。
そのことが、乾燥手段6での消費電力を必要最低限に抑
え、装置全体として省電力化が図れる。
【0122】加えて、乾燥工程切り換え手段(CPU4
0)は、該紙種判定認識手段で分類された記録材種類に
応じた乾燥工程内容を加熱乾燥か、自然乾燥かを指示さ
れることにより乾燥工程内容を所望の乾燥工程内容に切
り換えて、搬送されてくる記録材に乾燥工程を実行する
ように動作する。このことにより、分類された記録材種
類に対して適切な乾燥工程内容で乾燥工程を実行できる
という作用がある。従って、常に加熱乾燥することがな
く例えば、OHP用紙などのようなインクが自然乾燥し
にくい記録材のみに対し加熱乾燥が実行できるのであ
る。このことが、乾燥手段での消費電力を必要最小限に
抑え、装置全体として省電力化が図れる。
【0123】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
では、記録材の種類に応じた好適乾燥処理を施すことで
無駄な乾燥処理を省略し、電力の節減を図る。
【0124】請求項2,3の発明では、インクジェット
方式で形成されたカラー画像の乾燥を好適に行うことが
できる。
【0125】請求項4の発明では、請求項1の発明に加
えて、発光素子および複数の受光素子という簡単な回路
部品で記録材の種類を判別するので、装置の製造コスト
が大幅にアップすることはない。
【0126】請求項5,6の発明では、請求項4の発明
に加えて、複数の受光素子の相対値演算を行うことで、
単独の受光素子を用いた紙種判別よりも判別精度が向上
する。
【0127】請求項6の発明では、さらに、相対値演算
の結果を係数と比較することで紙種判別を行うので、紙
種判別処理が簡素化され、種々の紙種を判別することが
できる。
【0128】請求項7の発明では、請求項4の発明に加
えて、複数の受光素子の設置位置を変え受光条件を異な
らせることで、紙種の判別性能を向上させる。
【0129】請求項8の発明では、発光素子と複数の受
光素子の間に反射率の異なる反射材を介在させることで
受光条件を異ならせ、紙種の判別性能を向上させる。
【0130】請求項9の発明では、記録材の透過光と反
射光とをそれぞれ受光素子が受光することで受光条件を
異ならせ、紙種の判別性能を向上させる。
【0131】請求項10の発明では、発光素子をオン/
オフさせ、受光素子の結果から発光素子や受光素子のエ
ラーを自己診断する。
【0132】請求項10の発明では、乾燥手段を下流側
に設置することで紙種判定認識手段の処理時間が確保さ
れる。
【0133】請求項11の発明では、温風、冷風、送風
停止による自然乾燥を選択的に用いることで、記録材あ
るいは画像部分の材料種類に応じた好適な乾燥を行うこ
とができる。
【0134】請求項12の発明では、ヒータ加熱による
温風、ヒータ加熱の停止による自然乾燥を選択的に用い
ることで、記録材あるいは画像部分の材料種類に応じた
好適な乾燥を行うことができる。
【0135】また、これらの発明により、画質と消費電
力とを好適にバランスさせるだけでなく、記録材の種類
に応じた好適な乾燥を実施し、画質の向上に寄与するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の構
成を示す模式断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る紙種判定検出部の
具体的な構成を示す構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る紙種判定検出部の
光電センサにおける光強度検出回路を示す回路図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例に係る乾燥手段の制御回
路を示す回路図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係るCPU40の紙種
判定認識処理およびその結果に基づく乾燥工程内容の切
り換え制御処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の構
成を示す模式断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る紙種判定検出部の
具体的な構成および受光素子の出力内容を示す説明図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施例に係る紙種判定検出部の
光強度検出回路の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係る乾燥手段の制御回
路を示す回路図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係るCPU40の紙
種判定認識処理とその結果に基づく乾燥工程内容の切り
換え制御処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施例に係る紙種判定検出部
の具体的な構成を示す構成図である。
【符号の説明】
3 インクジェットのヘッド部 5 紙種判定検出部 6,22 乾燥手段 8 インクジェット印字終了センサ 9 レジストセンサ 13 感光体ドラム 23 反射板 32,35,37 LED 33,34,38,39 フォトダイオード 36 CCDセンサ 40 CPU 41 ファン 42 ヒータ 43 CCDドライバ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに画像形成方式の異なる第1,第2
    の画像形成手段により記録機上に順次画像を記録する画
    像形成装置において、 装置内を搬送する記録材の種類を分類する紙種判定認識
    手段と、 記録材を決定された乾燥工程で乾燥する乾燥手段と、 前記紙種判定認識手段の分類結果に対応させて前記乾燥
    手段の乾燥工程の内容を決定する乾燥工程切り換え制御
    手段とを具えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記記録材に対してインクジェット方式
    でカラー画像が形成され、他の画像形成方式で白黒画像
    が形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記他の画像形成方式は電子写真方式で
    あることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記紙種判定認識手段は前記装置内を搬
    送する記録材に対して光を照射する発光素子と光の受光
    条件が異なる複数の受光素子を有し、当該複数の受光素
    子の受光結果に基づき前記記録材の種類を分類すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記記録材の種類と前記複数の受光素子
    の受光結果の対応関係を定めておき、前記紙種判定認識
    手段は、当該対応関係を得るために前記複数の受光素子
    の受光結果を用いた相対値演算処理を実行することで、
    前記装置内を搬送する記録材の種類を分類することを特
    徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記相対値演算処理は前記複数の受光素
    子の受光結果を用いた比率演算を行う処理であって、前
    記紙種判定認識手段の該処理の演算結果を記録材の種類
    毎に予め設定した係数と比較することにより記録材の分
    類を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記発光素子は、発光する光が前記装置
    内を搬送する記録材に対して特定の角度を持つように設
    置され、前記複数の受光素子は当該記録材により反射さ
    れた前記光をそれぞれ異なった反射光角度で受光するよ
    うに設置されることを特徴とする請求項4に記載の画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】 反射率が異なる複数の反射板であって、
    前記発光素子の光を反射させて前記複数の受光素子の各
    々に1対1で受光させる複数の反射板を有し、前記発光
    素子から前記複数の受光素子に至る光を前記搬送する記
    録材で遮光あるいは透過させることを特徴とする請求項
    4に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の受光素子は前記装置内を搬送
    する記録材の反射光を受光する受光素子と当該記録材の
    透過光を受光する受光素子とから構成されることを特徴
    とする請求項4に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記紙種判定認識手段は、前記搬送す
    る記録材が前記発光素子の照射範囲に存在しないとき
    に、前記発光素子をオン/オフし、前記受光素子の受光
    結果に基づきエラーの有無を自己診断する機能を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記乾燥手段を前記記録材の搬送方向
    に対して前記紙種判定認識手段よりも下流側に設置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記乾燥手段は温風および冷風のいず
    れかを送風可能な送風手段を有し、前記乾燥工程切り換
    え制御手段は該送風手段による温風、冷風、送風停止の
    乾燥工程の内容を決定することを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記乾燥手段はヒータ加熱により前記
    記録材の画像形成部分を乾燥させ、前記乾燥工程切り換
    え制御は前記ヒータ加熱および当該ヒータ加熱の停止の
    乾燥工程の内容を決定することを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成装置。
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