JPH08313844A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH08313844A
JPH08313844A JP13986795A JP13986795A JPH08313844A JP H08313844 A JPH08313844 A JP H08313844A JP 13986795 A JP13986795 A JP 13986795A JP 13986795 A JP13986795 A JP 13986795A JP H08313844 A JPH08313844 A JP H08313844A
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JP
Japan
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optical system
image
image display
optical
light
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Application number
JP13986795A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Inoguchi
和隆 猪口
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 観察者が好みの虚像サイズに設定でき、しか
もその際一々視度を再調整しなくても良い、操作性の良
い手頃な大きさの画像表示装置を得ること。 【構成】 画像表示手段に表示する画像を複数の光学素
子より成るリレー光学系により中間結像面に空中像とし
て結像し、該空中像を接眼光学系により虚像として形成
し、該虚像を観察する画像表示装置において、該複数の
光学素子のうち、少なくとも1つの光学素子を光学素子
交換手段によって該リレー光学系の光路外にある他の光
学素子と交換し、該光学素子交換手段の交換動作に連動
して画像移動手段により該画像表示手段を該リレー光学
系の光軸に沿って移動させ、該中間結像面の位置に空中
像を形成して該虚像の大きさを変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像表示装置に関し、特
に観察者の眼部近傍に配置し、画像表示手段の画像を拡
大した虚像として観察者に観察させる際に、該虚像の大
きさ(観察画角)、又は該虚像のアスペクト比を変化さ
せるのに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、観察者の眼部近傍に配置される画
像表示装置として、ヘルメットと一体になったヘルメッ
ト・マウンテッド・ディスプレイが、またより小型軽量
なものとしては頭部に支持部材を装着するヘッド・マウ
ンテッド・ディスプレイがある。これらは、いずれもCR
T ,LCD 等の画像表示装置に表示された画像を観察光学
系を介して観察者の前方に虚像として拡大表示してい
る。
【0003】従来のこのような画像表示装置のタイプと
して観察光学系中の接眼光学系(接眼系)として屈折光
学系を用いるものと反射光学系を用いるものがある。
【0004】屈折光学系を用いるものとしてはビデオカ
メラ等に用いられている接眼レンズを用いるエレクトリ
ック・ビュー・ファインダーの光学系がある。
【0005】また、反射光学系を用いる画像表示装置の
タイプとしては、更に観察光学系が共軸系のものと偏心
系のものがある。
【0006】観察光学系が共軸系であるものは例えば特
開平3-39924 号公報、米国特許5,151,722 号明細書に開
示されている。
【0007】観察光学系が偏心系であるものとして、米
国特許4,854,688 号明細書には接眼系を観察者の視軸に
対して傾けた偏心球面反射面とした光学系が開示されて
いる。
【0008】また、米国特許3,787,109 号明細書、米国
特許4,026,641 号明細書、米国特許3,816,005 号明細書
には順に接眼系を回転放物面、トーリック面、回転楕円
面形状の偏心反射面とした光学系が開示されている。
【0009】また米国特許3,923,370 号明細書には接眼
系とリレー系に各々回転放物面形状の偏心反射面を有す
る光学系が開示されている。
【0010】また、米国特許4,761,056 号明細書、特開
平2-297516号公報では上記米国特許3,923,370 号明細書
の2枚の回転放物面の間を複数の反射面で光束を折り返
した光学系が開示されている。
【0011】また、視野角可変な構成として特開平6-38
144 号公報には接眼系が偏心反射面である光学系におい
て接眼光学系あるいはリレー光学系を交換して光学系の
倍率を変える構成が開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような画像表示装
置においては観察者が観察する画像の大きさは観察者自
身が選択できることが好ましい。例えば映画、スポーツ
番組等は大画面で観察することにより臨場感を体感でき
るが、ニュース、教育番組等で表示される文字はあまり
大画面とすると眼球移動量が大きくなり、読みづらい事
がある。また、同じ画像でも観察者により好みの画像サ
イズは必ずしも同じではない。よって、観察者が好みの
虚像サイズに設定できれば、効果的に臨場感をできる画
像表示装置とすることができる。
【0013】先に挙げた特開平3-39924 号公報、米国特
許5,151,722 号明細書、米国特許4,854,688 号明細書、
米国特許3,787,109 号明細書、米国特許4,026,641 号明
細書、米国特許3,816,005 号明細書、米国特許3,923,37
0 号明細書、米国特許4,761,056 号明細書、特開平2-29
7516号公報に開示されている光学系では観察者が観察す
る虚像のサイズは一定であった。すなわち、画像表示サ
イズ、リレー系の横倍率、接眼系の焦点距離が固定であ
るため視野角はこれらで決まる値となっていた。
【0014】特開平6-38144 号公報ではリレー系全体を
交換して横倍率を変える、あるいは接眼系全体を交換し
て焦点距離を変えることにより全系の倍率を変化してい
る。しかしこの構成では接眼系あるいはリレー系全体を
複数有するため装置全体が大型化するという課題を有し
ている。
【0015】本発明の目的は、画像表示手段に表示した
画像の虚像をリレー光学系と接眼光学系を有する観察光
学系で観察する際、観察者が好みの虚像の大きさ(観察
画角)に設定でき、しかもその際一々観察光学系の視度
を再調整しなくても良い、操作性の良い小型の画像表示
装置の提供である。
【0016】特に、 (1−1) 簡単な構成で画角を可変として観察者の好
みの大きさで虚像を観察できる。 (1−2) 観察画角が変化しても虚像の視度が変わら
ず操作性が良い。 (1−3) 不要の光束を遮光し、有効光束のみを観察
者の瞳に導き高コントラストの画像を表示する。 (1−4) 虚像のアスペクト比を変化させワイド画像
等を観察できる。 (1−5) 広画角で軽量な構成でありながら観察画角
を変化できる。 (1−6) 偏心光学系の場合、全体として偏心収差を
低減して、良好な画質でありながら観察画角を変化でき
る。等の少なくとも1つの特徴を有する画像表示装置の
提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の画像表示装置
は、 (2−1) 画像表示手段に表示する画像を複数の光学
素子より成るリレー光学系により中間結像面に空中像と
して結像し、該空中像を接眼光学系により虚像として形
成し、該虚像を観察する画像表示装置において、該複数
の光学素子のうち、少なくとも1つの光学素子を光学素
子交換手段によって該リレー光学系の光路外にある他の
光学素子と交換して該中間結像面の位置に空中像を形成
して該虚像の大きさを変える。 (2−2) 画像表示手段に表示する画像を複数の光学
素子より成るリレー光学系により中間結像面に空中像と
して結像し、該空中像を接眼光学系により虚像として形
成し、該虚像を観察する画像表示装置において、該複数
の光学素子のうち、少なくとも1つの光学素子を光学素
子交換手段によって該リレー光学系の光路外にある他の
光学素子と交換し、該光学素子交換手段の交換動作に連
動して画像移動手段により該画像表示手段を該リレー光
学系の光軸に沿って移動させ、該中間結像面の位置に空
中像を形成して該虚像の大きさを変える。こと等を特徴
としている。
【0018】特に、 (2−2−1) 前記交換する他の光学素子はアナモフ
ィック非球面を有している。 (2−2−2) 前記リレー光学系は複数の屈折面を有
し、前記接眼光学系は該複数の屈折面の光軸に重なる光
線に対して偏心した曲面の反射面を有する。 (2−2−3) 前記リレー光学系は複数の屈折面と該
複数の屈折面の光軸に重なる光線に対して偏心している
1つの曲面の反射面を有している。 (2−2−4) 前記リレー光学系は複数の遮光板を有
し、前記光学素子交換手段の交換動作と連動して遮光板
交換手段により該複数の遮光板の中から所定の遮光板を
選択して該リレー光学系の光路中に設定して前記画像表
示手段からの光束を制限する。 (2−2−5) 前記リレー光学系は前記画像表示手段
からの光束を制限する遮光板を有し、前記光学素子交換
手段の交換動作と連動して遮光板移動手段により該遮光
板をリレー光学系の光軸に沿って移動する。こと等を特
徴としている。
【0019】更に、本発明の画像表示装置は、 (2−3) 画像表示手段に表示する画像を複数の光学
素子より成るリレー光学系により中間結像面に空中像と
して結像し、該空中像を接眼光学系により虚像として形
成し、該虚像を観察する画像表示装置において、該複数
の光学素子のうちの少なくとも1つの光学素子LAを光
学素子交換手段によって該リレー光学系の光路外にある
他の光学素子と交換し、該複数の光学素子のうちの該光
学素子LA以外の少なくとも1つの光学素子LBを光学
素子移動手段により該リレー光学系の光軸に沿って移動
して該中間結像面の位置に空中像を形成して該虚像の大
きさを変えること等を特徴としている。
【0020】特に、 (2−3−1) 前記交換する他の光学素子はアナモフ
ィック非球面を有している。 (2−3−2) 前記リレー光学系は複数の屈折面を有
し、前記接眼光学系は該複数の屈折面の光軸に重なる光
線に対して偏心した曲面反射面を有する。 (2−3−3) 前記リレー光学系は複数の屈折面と該
複数の屈折面の光軸に重なる光線に対して偏心している
1つの曲面の反射面を有している。 (2−3−4) 前記リレー光学系は複数の遮光板を有
し、前記光学素子交換手段の交換動作と連動して遮光板
交換手段により該複数の遮光板の中から所定の遮光板を
選択して該リレー光学系の光路中に設定して前記画像表
示手段からの光束を制限する。 (2−3−5) 前記リレー光学系は前記画像表示手段
からの光束を制限する遮光板を有し、前記光学素子交換
手段の交換動作と連動して遮光板移動手段により該遮光
板をリレー光学系の光軸に沿って移動する。こと等を特
徴としている。
【0021】更に、本発明の画像表示装置は、 (2−4) 画像表示手段に表示する画像を複数の光学
素子より成るリレー光学系により中間結像面に空中像と
して結像し、該空中像を接眼光学系により虚像として形
成し、該虚像を観察する画像表示装置において、該複数
の光学素子のうち少なくとも2つの光学素子を光学素子
移動手段により該リレー光学系の光軸に沿って夫々所定
量移動して、該中間結像面の位置に空中像を形成して該
虚像の大きさを変えること等を特徴としている。
【0022】特に、 (2−4−1) 前記リレー光学系は複数の屈折面を有
し、前記接眼光学系は該複数の屈折面の光軸に重なる光
線に対して偏心した曲面反射面を有する。 (2−4−2) 前記リレー光学系は複数の屈折面と該
複数の屈折面の光軸に重なる光線に対して偏心している
1つの曲面の反射面を有している。 (2−4−3) 前記リレー光学系は複数の遮光板を有
し、前記光学素子交換手段の交換動作と連動して遮光板
交換手段により該複数の遮光板の中から所定の遮光板を
選択して該リレー光学系の光路中に設定して前記画像表
示手段からの光束を制限する。 (2−4−4) 前記リレー光学系は前記画像表示手段
からの光束を制限する遮光板を有し、前記光学素子交換
手段の交換動作と連動して遮光板移動手段により該遮光
板をリレー光学系の光軸に沿って移動する。こと等を特
徴としている。
【0023】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部概略図であ
る。図中、11はLCD CRT 等の画像表示手段、12はリ
レー光学系であり、画像表示手段11に表示される画像
を空中像として結像させる。13はリレー光学系12に
よって結像する空中像が位置する中間結像面、14は接
眼光学系(接眼系)であり、中間結像面13上の空中像
からの光束を観察者の瞳に導く。15は観察者の瞳が位
置するアイポイントである。
【0024】リレー光学系12は複数の光学素子より構
成されている。16は第1の交換光学素子、17は第2
の交換光学素子であって図1の状態ではリレー光学系1
2を構成する複数の光学素子のうちの1つとして第1の
交換光学素子16が設定されている。18は光学素子交
換手段であり、信号もしくは操作部材の操作に応じて複
数の交換光学素子の1つを選んでリレー光学系中に設置
している交換光学素子と交換してリレー光学系の光路中
に設置する。なお、第1の交換光学素子16を設置した
リレー光学系を12、又第2の交換光学素子17を設置
したリレー光学系を12’とする。
【0025】19は画像移動手段であり、2つの交換光
学素子の交換動作に連動して画像表示手段11をリレー
光学系12(12’)の光軸に沿って移動させる。44
はリレー光学系12中の絞り位置近傍に設けた遮光板で
ある。
【0026】まず本実施例の結像作用について説明す
る。画像表示手段11に表示された画像はリレー光学系
12により中間結像面13上に空中像を形成する。接眼
光学系14は中間結像面13の空中像からの光束を収束
して観察者の前方に虚像を形成すると共に、該光束をア
イポイント15に位置する観察者の瞳に導くことによ
り、観察者は視軸A 方向に虚像を観察する。
【0027】次に表示虚像の大きさ(観察画角)を変え
る作用について説明する。観察者が不図示の操作部材を
操作することにより光学素子交換手段18によって第1
の交換光学素子16と第2の交換光学素子17は交換さ
れてリレー光学系に配置される。同時に画像移動手段1
9は画像表示手段11を光軸に沿って所定量移動させ
る。その量は交換光学素子を交換することにより発生す
る視度変化を補正する量である。
【0028】例えば、第2の交換光学素子17の屈折力
(焦点距離の逆数)が第1の交換光学素子16よりも
(−)側に大きく異なっておれば、第2の光学素子17
への切り替えによってリレー光学系12’の屈折力はリ
レー光学系12よりも小さくなる。そこでこの場合にも
中間結像面13上に中間像を結像する為に画像移動手段
19は画像表示手段11をリレー光学系12’より遠ざ
け、中間結像面13上に中間像を結像させる。以上の動
作によって中間結像面13上に結像する空中像の大きさ
が変化し(現在の例では小さくなる)、従って虚像の大
きさも変化するが、その際視度は一定に保たれる。
【0029】次にその時の画像表示手段11の前記移動
量について説明する。図2は全系を薄肉光学系としたと
きの光学配置を示す図である。図2(A)はリレー光学
系中に第1の交換光学素子16が設置されている場合の
光学配置を示しており、図2(B)はリレー光学系中に
第2の交換光学素子17が設置されている場合の光学配
置を示している。図2(B)では交換前の図2(A)と
同じ視度とするために画像表示手段11をリレー光学系
12’より遠くへ移動しており、中間結像面13上の中
間像の大きさyI' が図2(A)の場合よりも小さくなっ
ている。
【0030】図中fRは第1の交換光学素子16が設置さ
れているリレー光学系12の焦点距離、f1は接眼光学系
14の焦点距離、e0はアイポイント15から接眼光学系
14の前側主点(ここでは観察者側を前、画像表示手段
11側を後と呼ぶ)までの距離、e1は接眼光学系14の
後側主点から中間結像面13までの距離、e2は中間結像
面13からリレー光学系12の前側主点までの距離、e3
はリレー光学系12の後側主点から画像表示手段11の
表示面までの距離である。
【0031】又、fR' は第2の交換光学素子17が設置
されているリレー光学系12’の焦点距離、e2' は中間
結像面13からリレー光学系12’の前側主点までの距
離、e3' はリレー光学系12’の後側主点から画像表示
手段11の表示面までの距離である。なお、主点間隔は
ベクトル量で与えるものとする。
【0032】図3はリレー光学系を薄肉の3つの部分系
に分けて表した光学配置図である。図中、部分系R2はリ
レー光学系12中の第1の交換光学素子16,部分系R1
はリレー光学系12中で部分系R2より観察者側にある光
学系、部分系R3は部分系R2より画像表示手段11側にあ
る光学系、eR1 は部分系R1から部分系R2までの主点間
隔、eR2 は部分系R2から部分系R3までの主点間隔、e2
中間結像面13からリレー光学系12の前側主点H まで
の距離、ΔR は部分系R1からリレー光学系12の前側主
点H までの距離、ΔR'は部分系R3からリレー光学系12
の後側主点H'までの距離、e3はリレー光学系12の後側
主点H'から画像表示手段11の表示面までの距離であ
る。
【0033】又、部分系R2' はリレー光学系12’中の
第2の交換光学素子17,eR1'は部分系R1から部分系R
2' までの主点間隔、eR2'は部分系R2' から部分系R3ま
での主点間隔、e2' は中間結像面13からリレー光学系
12’の前側主点(H)'までの距離、 (ΔR)' は部分系R1
からリレー光学系12’の前側主点(H)'までの距離、
R')'は部分系R3からリレー光学系12’の後側主点
(H')' までの距離、e3' はリレー光学系12’の後側主
点(H')' から画像表示手段11の表示面までの距離であ
る。
【0034】図3(A)に示す状態は図2(A)の状態
に対応している。この第1の光学素子16が設置されて
いる図3(A)の場合を考察する。この場合に前側主点
位置ΔR 、後側主点位置ΔR'を求める。この値は
【0035】
【数1】 として、
【0036】
【数2】 で求められる。
【0037】また、図2(A)よりリレー光学系12の
後側主点H'から画像表示手段11までの距離e3は、 1/e2+1/e3 =1/fR (4) をみたしている。これを図3(A)に置き換えてみる
と、中間結像面13から部分系R1までの距離は(e2 −Δ
R)、部分系R3から画像表示手段までの距離は {ΔR'+
e3} となっている。
【0038】次に、光学素子交換手段18の交換動作に
よってリレー光学系が12’となった図3(B)の場合
を考察する。
【0039】これによって、部分系R1、部分系R2' 間の
主点間隔がeR1'、部分系R2' 、部分系R3間の主点間隔が
eR2'となり、リレー光学系12’は、
【0040】
【数3】 として、
【0041】
【数4】 で表される合成焦点距離、主点位置を有するリレー光学
系12’に変化する。このとき、中間結像面13から部
分系R1までの距離は{e2'- (ΔR)'}である。
【0042】本実施例のように部分系R1及び部分系R3が
固定の場合は、中間結像面13からリレー光学系12’
の前側主点(H)'までの距離e2' は(ΔR)'-ΔR だけ変化
し、 e2'=e2+(ΔR)'-ΔR (8) となっている。
【0043】この時、中間結像面13のリレー光学系1
2’による共役位置はリレー光学系12’の後側主点
(H')' より距離e3' の位置にあり関係式: 1/e2' +1/e3'=1/fR' (9) で定められる。そしてこの時画像表示手段11の位置は
部分系R3から距離{(ΔR')'+e3'}とならなければならな
い。
【0044】そこで第1の交換光学素子16を第2の交
換光学素子17に交換する際に、同時に画像表示手段1
1を画像移動手段19を介して {(ΔR')'+e3'}- {ΔR'+e3} (10) だけ移動させることにより、表示画像の中間像は中間結
像面13に形成され、これによって視度変化なく表示虚
像の画角のみを変化させることができる。
【0045】この時画像表示手段11の画面サイズをL
とすると、中間像の大きさはyI=L(e2/e3)から yI'=L
(e2'/e3')と変化し、画角はそれに応じてωからω' に
変化する。
【0046】なお、リレー光学系の球面収差等を考慮し
たベスト像面位置をもとに上記e3、e3' を補正すればよ
り解像力が高まる。
【0047】また、 {(ΔR')'+e3'}- {ΔR'+e3}=0 を満たすような焦点距離及び主点位置を有する第2の光
学素子を使用することにより、画像表示手段11を移動
させることなく同様の効果を得ることが可能であり、こ
の場合は光学素子移動手段18と連動させる画像移動手
段19を設ける必要がないため装置をより簡略化するこ
とが可能である。
【0048】なお、部分系R1,両交換光学素子,部分系
R3は複数のレンズで構成しても良いし、交換光学素子と
してはリレー光学系を構成する光学素子のいずれを選ん
でも良い。
【0049】本実施例においてはリレー光学系中の絞り
位置近傍に虚像形成に特に有効な光線のみを透過する遮
光板44を配置して不要な光を遮光している。特にLCD
はパネル面に対して特定の方向に指向性の偏りがあるた
め、この方向から大きく外れた方向に出射する光はコン
トラストが低いためこれらの光をアイポイントに到達し
ないようにの遮光板44により遮光することが有効であ
る。また、本実施例においてリレー光学系の光路へ交換
・設置する交換光学素子の組を複数とし順次切り替わる
ような構成とすれば、切り替わる視野角の数が増えるた
め、より観察者の好みの画角に設定できる。
【0050】なお、図1における光学素子交換手段1
8、画像移動手段19は機構的に連動して動作する機械
部品構成でも良いし、アクチュエーター等を電気的に連
動して動作するよう制御する手段を有した電気部品構成
でも良い。前者の場合、光学素子交換手段18、画像移
動手段19は一体となった機構系であり、後者の場合は
アクチュエーター等の駆動手段となる。また、後者の場
合は不図示の制御手段により光学素子交換手段18、画
像移動手段19の各々に対して駆動命令を送出しても良
いし、光学素子交換手段18を介して画像移動手段19
に駆動命令を送出しても良い。
【0051】図4は本発明の実施例2の要部概略図であ
る。本実施例が実施例1と異なる点は接眼光学系中に偏
心反射面を用いている点である。その他の構成は同じで
ある。
【0052】実施例1と異なる点のみ説明する。図中、
72はリレー光学系12による空中像が位置する中間結
像面、14は接眼光学系、74、75は各々反射面及び
レンズであって、夫々接眼光学系14の一要素を構成し
ている。なお、リレー光学系12は複数の屈折面を有し
ており、反射面74は該複数の屈折面の光軸に重なる光
線に対して偏心して配置している。
【0053】本実施例の結像作用について説明する。画
像表示手段11に表示された画像はリレー光学系12に
より中間結像面72上に空中像を形成する。反射面7
4、レンズ75で構成される接眼光学系14は中間結像
面72の空中像からの光束を収束して観察者の前方に虚
像を形成すると共に、該光束をアイポイント15に位置
する観察者の瞳に導くことにより、観察者は視軸A 方向
に虚像を観察する。
【0054】実施例2においても2つの交換光学素子の
いずれかをリレー光学系の光路中へ交換・配置する際、
同時に画像表示手段11を光軸に沿って所定量移動す
る。
【0055】ただし、本実施例においては反射面74が
視軸A に対して傾いているため中間結像面72は視軸A
と重なってアイポイント15の中心に入射する中心画角
の主光線に対し傾く。このように傾いた中間結像面を形
成するには画像表示手段11、リレー光学系12(1
2’)、中間結像面72が各々シャインプルーフの法則
を満足するように画像表示手段11及びリレー光学系1
2(12’)を配置することが必要である。さらに、交
換光学素子の交換・配置の際も画像表示手段11をシャ
インプルーフの法則に基づいて位置、傾き量を変えて移
動し、これによって中間結像面72の位置、傾きを略一
定に保つ。
【0056】このとき偏心収差が残存している場合には
交換に際して交換光学素子をリレー光学系12の光軸に
対して傾けて設置することにより、画像表示手段11の
移動を傾き量は一定で、その位置のみを変えるように出
来、画像表示移動手段19の機構を簡素化することが可
能である。
【0057】なお、本実施例においてもリレー光学系中
の絞り位置近傍に遮光板を配置して不要な光を遮光す
る。特にLCD はパネル面に対して特定の方向に指向性の
偏りがあるため、この方向から大きく外れた方向に出射
する光はコントラストが低いためこれらの光をアイポイ
ントに到達しないように遮光することが有効である。
【0058】本実施例では接眼光学系14に偏心反射面
74を用いているため、偏心反射面74の有効径φを小
さくでき、本実施例の如き画像表示装置を両眼用に二つ
対称的に配置する際に広画角の表示装置を得ることがで
きる。また広画角としても接眼光学系を軽量に作製でき
るというメリットを有する。
【0059】また、本実施例においてリレー光学系の光
路へ交換・設置する交換光学素子の組を複数とし順次切
り替わるような構成とすれば、切り替わる視野角の数が
増えるため、より観察者の好みの画角に設定できる。
【0060】図5は本発明の実施例3の要部概略図であ
る。本実施例が実施例2と異なる点は、リレー光学系を
屈折レンズと2つの反射面で構成し、接眼光学系を1つ
の反射面で構成している点であり、その他の構成は同じ
である。
【0061】図中、82は屈折レンズであり、複数の屈
折面を有している。83、84は反射面であり、屈折レ
ンズ82、反射面83、84はリレー光学系12(1
2’)の一要素を構成している。又、反射面83、84
は屈折レンズ82の複数の屈折面の光軸と重なる光線に
対して偏心して配置している。
【0062】屈折レンズ82は複数の光学素子より構成
されている。16は第1の交換光学素子、17は第2の
交換光学素子であって図5の状態では屈折レンズ82を
構成する複数の光学素子のうちの1つとして第1の交換
光学素子16が該レンズの光路中に設定されている。1
8は光学素子交換手段であり、信号もしくは操作部材の
操作に応じて複数の交換光学素子の1つを選んで屈折レ
ンズ82中に設置している交換光学素子と交換して屈折
レンズ82の光路中に設置する。なお、第1の交換光学
素子16を屈折レンズ82に設置したリレー光学系を1
2、又第2の交換光学素子17を屈折レンズ82に設置
したリレー光学系を12’とする。
【0063】85はリレー光学系12による空中像が位
置する中間結像面、86は接眼光学系14を構成する反
射面である。なお、反射面86は屈折レンズ82を構成
する複数の屈折面の光軸に重なる光線に対して偏心して
配置している。
【0064】次に本実施例の結像作用について説明す
る。画像表示手段11に表示した画像からの光束はリレ
ー光学系12(12’)中の屈折レンズ82を通過した
後、偏心反射面83、84で反射した後、中間結像面8
5上に空中像を形成する。反射面86で構成される接眼
光学系14は中間結像面85の空中像からの光束を収束
して観察者の前方に虚像を形成すると共に、該光束をア
イポイント15に位置する観察者の瞳に導くことによ
り、観察者は視軸A 方向に虚像を観察する。
【0065】本実施例は実施例2と同じ効果を有する。
その上、本実施例では反射面86で発生する偏心収差を
リレー光学系12中の反射面83、84で補正すること
が可能なため全系で偏心収差の少ない、あるいは無い系
とすることができる。よって偏心収差が低減されている
場合は画像表示手段11のシャインプルーフの法則を満
たす為の傾き角が小さくて良いため交換光学素子の交換
・設置に伴う画像表示手段11の傾き角の変化量も小さ
くてすむというメリットがある。また偏心収差が像面の
倒れに関して完全に補正されている場合には交換光学素
子の交換・設置に際して画像表示手段11を表示面に垂
直な中心軸Dに沿って移動させれば良く、広画角、軽量
でしかも画像移動手段19の簡素な系とすることができ
る。
【0066】このとき偏心収差が残存している場合には
交換に際して交換光学素子をリレー光学系の光軸に対し
て傾けて設置することにより、画像表示手段11の移動
を傾き量は一定で、その位置のみを変えるように出来、
画像移動手段19の機構を簡素化することが可能であ
る。
【0067】なお、本実施例においてもリレー光学系中
の絞り位置近傍に遮光板を配置して不要な光を遮光す
る。特にLCD はパネル面に対して特定の方向に指向性の
偏りがあるため、この方向から大きく外れた方向に出射
する光はコントラストが低いためこれらの光をアイポイ
ントに到達しないように遮光することが有効である。
【0068】また、本実施例においてリレー光学系の光
路へ交換・設置する交換光学素子の組を複数とし順次切
り替わるような構成とすれば、切り替わる視野角の数が
増えるため、より観察者の好みの画角に設定できる。
【0069】図6は本発明の実施例4の要部概略図であ
る。本実施例は実施例1の第2の交換光学素子17とし
てアナモフィック光学素子を採用して虚像形成に際して
画像のアスペクト比を変えるようにしたものである。
【0070】本実施例では第2の交換光学素子17とし
て画像表示手段11の表示面の縦方向(垂直方向)及び
横方向(水平方向)の直交する二方向で曲率の異なるア
ナモフィック非球面を複数設けた光学素子を採用して、
両方向で結像倍率が異なると共に、両方向の結像点を同
じにして虚像の水平方向と垂直方向とで倍率を異なるよ
うにしている。
【0071】図6は実施例4において第2の交換光学素
子17をリレー光学系中に設置した場合の水平断面での
光学配置図(図6(A))、垂直断面での光学配置図
(図6(B))である。両断面において第2の交換光学
素子17の屈折力が異なる。このようにすると虚像のア
スペクト比を画像表示手段11の表示面のアスペクト比
から変化させることができるため、例えば4:3の表示
画像に対して虚像を16:9のワイド画像とすることが
可能となる。よって、例えば第2の交換光学素子17へ
の交換によって垂直方向の倍率を不変とし、水平方向の
倍率を大きくすれば垂直画角ωV 不変のまま水平画角ω
H を大きくして観察像のワイド化が図れる。
【0072】図7は本発明の実施例5の要部概略図であ
る。本実施例が実施例1と異なる点は、リレー光学系中
の交換光学素子を交換する際に発生する中間結像点の移
動の補正を実施例1では画像表示手段11の移動で行っ
たものを本実施例ではリレー光学系12の移動で行って
いる点である。
【0073】図中、21は光学素子移動手段であり、リ
レー光学系を光軸に沿って移動させる。
【0074】次に表示虚像の大きさを変える作用につい
て説明する。観察者が不図示の操作部材を操作すること
により光学素子交換手段18によって第1の交換光学素
子(光学素子LA)16が第2の交換光学素子17に交
換・設置され、リレー光学系は12’となる。このとき
光学素子移動手段21は交換光学素子17への交換によ
り発生する中間結像点の移動に起因する視度変化を0と
するようリレー光学系12’を所定量移動させる。その
量は交換光学素子の交換により発生する視度変化を補正
する量である。
【0075】以上の動作によって空中像は中間結像面1
3上に結像し、その際空中像の大きさが変化し、従って
虚像の大きさ(観察画角)も変化するが、その際視度は
一定に保たれる。
【0076】次に本実施例におけるリレー光学系12’
の移動量について説明する。図8は全系を薄肉光学系と
したときの光学配置を示す図である。図8(A)はリレ
ー光学系中に第1の交換光学素子16が設置されている
場合の光学配置を示しており、図8(B)はリレー光学
系中に第2の交換光学素子17が設置されている場合の
光学配置を示している。図8(B)では交換前の図8
(A)と同じ視度とするためにリレー光学系12’をリ
レー光学系12の位置より中間結像面13側へdRだけ移
動しており、中間結像面13が観察者側から見て図8
(A)の場合と同距離になるようにし、さらに中間結像
面13上の中間像の大きさyI' が図8(A)の場合より
も小さくなっている。なお、各光学要素の焦点距離およ
び主点間隔は実施例1と同様に図のように定める。
【0077】実施例1と同様に、図9に示すようにリレ
ー光学系中の第1の交換光学素子16を部分系R2,リレ
ー光学系中で部分系R2より観察者側にある光学系を部分
系R1、部分系R2より画像表示手段11側にある光学系を
部分系R3として、リレー光学系を薄肉3群構成として移
動量を考察する。
【0078】図9(A)に示すように薄肉3群構成のリ
レー光学系の各構成群(部分系)R1,R2,R3が焦点距離f
R1 、fR2 、fR3 でそれぞれ eR1、eR2 の間隔で並んで
おり、これは図8(A)の状態に対応している。このと
きこのリレー光学系12の前後の主点位置はそれぞれ
H、H'で表し、その位置はそれぞれ部分系R1からΔR
部分系R3からΔR'の距離にある。これらの距離は式(3)
で表される。
【0079】次に、第2の交換光学素子17がリレー光
学系中に設置された図9(B)の場合は、中間結像面1
3から見た部分系R1の位置は{e2'− (ΔR)'}であり、こ
れが図9(A)における中間結像面13から見た部分系
R1の位置(e2 −ΔR)に対してdRだけ移動しているので、 e2' =e2+(ΔR)'-ΔR+dR (11) となっている。
【0080】中間結像面13のリレー光学系12’によ
る共役位置はリレー光学系12’の焦点距離fR' より次
式: 1/e2' +1/e3'=1/fR' (12) で求められる e3'の位置にある。
【0081】従って、交換光学素子の交換に際して画像
表示手段11の移動がない条件は次の関係式、 e3'+ (ΔR')'+dR = e3R' (13) を満足させれば良い。以上の式を満足するよう未知の変
数fR2'、eR1'、eR2'、dR(第2の交換光学素子17の焦
点距離及び主点位置、形状及びリレー光学系12’の移
動量)を適宜決定することにより、視度変化なく表示虚
像の画角のみを変化させることが可能である。
【0082】この時画像表示手段11の画面サイズをL
とすると、中間像の大きさはyI=L(e2/e3)から yI'=L
(e2'/e3')と変化し、画角はそれに応じてωからω' に
変化する。
【0083】本実施例においては、これまでの実施例に
おける画像信号、電力等に係る配線を有している画像表
示手段11の移動がないため耐久性の点で好ましい。ま
た、これまでの実施例では観察画像が回転しないよう画
像表示手段11はスライド式に移動させなければならな
いのに対して、本実施例ではレンズを回転によって移動
できるため機構的、精度的に製作が容易である。
【0084】なお、本実施例は実施例2、3の偏心光学
系にも適用可能である。この場合リレー光学系の位置は
前記近軸関係より決定されるが、実施例3の様な系では
光学素子移動手段21はリレー光学系12全体ではなく
リレー光学系中の一部の光学素子である屈折レンズ82
のみを移動させる。特に反射面83、84、86の間で
偏心収差が補正されている場合には屈折レンズ82をそ
の光軸(中心画角主光線)に沿って移動するのみでよい
から光学素子移動手段21の構成が簡素化される。ま
た、偏心収差が補正されていない場合は中間結像面8
5、屈折レンズ82、画像表示手段をシャインプルーフ
の法則を満足するように屈折レンズ82及び画像表示手
段11の傾き角を設定すれば良い。
【0085】また、本実施例においてはリレー光学系1
2(12’)中、交換光学素子以外の光学素子全体を移
動させる例を述べたが、リレー光学系12を構成する複
数の光学素子のうちの第1の交換光学素子16以外の少
なくとも1つの光学素子LBを移動させて同様の効果を
得ることも可能である。
【0086】図10は本発明の実施例6の要部概略図で
ある。本実施例が実施例5と異なる点は、遮光板を複数
個用意し、リレー光学系12を移動させる際に夫々適切
な不要光カット用の遮光板をリレー光学系12の光路中
に設定するようにした点であり、その他の構成は同じで
ある。
【0087】図10(A)においてR1、16、R3はリレ
ー光学系12を構成する複数の光学素子であり、44は
この時絞り位置近傍に位置する第1の遮光板である。図
10(B)は第2の交換光学素子17をリレー光学系の
光路中に設置してリレー光学系12’とし、更にその交
換に連動して光学素子移動手段21によってリレー光学
系12’をdRだけ移動した状態を示している。又、4
4’はこの時リレー光学系の光路中に設置された第2の
遮光板である。
【0088】図10(B)の状態ではリレー光学系12
の移動により瞳がリレー光学系に対して相対的に移動す
る。よって、全画角の光束に対して均等な遮光効果を得
るには、光学素子交換手段18による交換光学素子の交
換動作に連動して遮光板交換手段22により第1の遮光
板44を第2の遮光板44’に交換・設置する。
【0089】また、別の方法として光学素子交換手段1
8及び光学素子移動手段21の動作に連動して遮光板移
動手段によって遮光板を44の位置から44’の位置ま
で光軸に沿って移動させても良い。この場合は遮光板を
複数用意する必要がないため、光路外に退避する部材を
格納するスペースが少なくて済むという利点がある。
【0090】本実施例では倍率切換えに際して遮光板を
効果的に交換又は移動しているので最良の遮光効果が得
られる。
【0091】図11は本発明の実施例7の要部概略図で
ある。図中、21は光学素子移動手段であり、信号や操
作手段の動作に応じてリレー光学系12中の第1の移動
光学素子26及び第2の移動光学素子27を同時に夫々
の所定量移動させ、中間結像面13の位置は変えずに観
察画角を変える。
【0092】その原理について説明する。図12(A)
はリレー光学系中に両移動光学素子が所定の位置に設置
されている第1の場合(初期配置)の光学配置を示して
おり、図12(B)はリレー光学系中の第1の移動光学
素子26及び第2の移動光学素子27が光路中を夫々Δ
eR1 及びΔeR2 だけ移動することによってリレー光学系
が12’となり、その焦点距離がfR' に変化した第2の
場合の光学配置を示している。
【0093】図12(B)では初期配置の図12(A)
と同じ視度とするためにリレー光学系12’をリレー光
学系12の位置より中間結像面13側へ光学的にある量
だけ移動しており、中間結像面13が観察者側から見て
第1の場合と同距離になるようにし、さらに中間結像面
13上の中間像の大きさyI' が第1の場合よりも小さく
なっている。なお、各光学要素の焦点距離および主点間
隔は実施例1と同様に図のように定める。
【0094】実施例1と同様に、図13に示すようにリ
レー光学系中の第1の移動光学素子26を部分系R2,リ
レー光学系中でそれより観察者側にある光学系を部分系
R1、第2の移動光学素子27を部分系R3として、リレー
光学系を薄肉3群構成として各光学素子の移動量を考察
する。
【0095】図13(A)に示すように薄肉3群構成の
リレー光学系の各構成群(部分系)R1,R2,R3が焦点距離
fR1 、fR2 、fR3 でそれぞれ eR1、eR2 の間隔で並んで
おり、これは図12(A)の状態に対応している。この
ときこのリレー光学系12の前後の主点位置はそれぞれ
H、H'で表し、その位置はそれぞれ部分系R1からΔR
部分系R3からΔR'の距離にある。これらの距離は式(1)、
(2)、(3) で表される。
【0096】
【数5】 として、
【0097】
【数6】 又、図12(A)よりリレー光学系の合成系fRから見た
画像表示手段11の位置e3は 1/e2 + 1/e3 =1/fR (4) で表される式をもとに決定されており、これを図13
(A)に置き換えてみると、中間結像面13から見た部
分系R1の位置は(e2R)、部分系R3から見た画像表示手
段11の位置は( ΔR'+e3)となるように配置されてい
る。
【0098】ここで図11の光学素子移動手段21が図
13(A)の第1の場合から同時に第1の移動光学素子
26と第2の移動光学素子27を夫々ΔeR1 及びΔeR2
移動した第2の場合を考える。
【0099】その結果、部分系R1、部分系R2間がeR1'、
部分系R2、部分系R3間がeR2'となるように配置されてい
るとして、リレー光学系12’全体での合成焦点距離
fR' 及び、部分系R1、部分系R3夫々からの前後の主点
(H)',(H')'までの距離( ΔR)'、(ΔR')'は
【0100】
【数7】 として、
【0101】
【数8】 と表される。このとき、中間結像面から見た部分系R1の
位置は{e2'-( ΔR)'}であり、これは図13(A)にお
ける中間結像面13から見た部分系R1の位置(e2R )
に対して移動していないので、 e2' =e2+ ( ΔR)'-ΔR (8) となっている。
【0102】中間結像面13のリレー光学系12’によ
る結像位置はその焦点距離より 1/e2' +1/e3'=1/fR' (9) で求められるe3' の位置となる。
【0103】本実施例では画像表示手段の移動が無いよ
うに設定しているので、 e3'+( ΔR')'+ ΔeR2 =e3+ ΔR' (14) である。
【0104】このとき
【0105】
【数9】 の関係が成り立っている。
【0106】以上の式を満足するように未知の変数Δe
R1 、ΔeR2 を適宜決定することにより、視度変化無
く、画角のみを変化することができる。
【0107】本実施例によれば、2つの移動光学素子を
夫々所定量リレー光学系内で、その光軸に沿って移動す
るだけで視度変化無く、画角のみを変化できる。従って
ズームカムの如き複雑な機構を必要としない。又、収差
変動の補正上もズームレンズに比べると有利なのでリレ
ー光学系の構成枚数が少なくて済む。更に、これまでの
実施例と比べても光学素子を退避させるスペースが不要
なので装置の小型化が図れる。
【0108】
【発明の効果】本発明は以上の構成により、画像表示手
段に表示した画像の虚像をリレー光学系と接眼光学系を
有する観察光学系で観察する際、観察者が好みの虚像の
大きさ(観察画角)に設定でき、しかもその際一々観察
光学系の視度を再調整しなくても良い、操作性の良い小
型の画像表示装置を達成している。
【0109】この他、本発明によれば、 (3−1) リレー光学系の一部の光学素子を別の光学
素子に交換することにより、簡単な構成で観察観察画角
を可変とし、比較的小型の構成で、観察者が好みの大き
さで画像を観察できる。 (3−2) 光学素子の交換又は/及び移動によって観
察画角を変えても虚像の視度(位置)が変わらず、操作
性が良い。 (3−3) リレー光学系の一部の光学素子を別の光学
素子に交換すると共に、リレー光学系全体又はその中の
一部の光学素子を光軸方向に移動することにより観察画
角を変えても視度を不変とできる。この場合は画像表示
手段を移動しなくても良いので耐久性が高くなり、且つ
移動部分を回転により移動できるので機構的、精度的に
容易に製作することができる。 (3−4) 光学素子の交換又は移動によって観察画角
を変える際に、リレー光学系の瞳位置の移動に合わせて
遮光板を移動させる、もしくは別の遮光板へ交換するこ
とにより、画像表示手段からの望ましくない光束を遮光
し、望ましい光束のみを観察者の瞳に導く。これによっ
てLCD 等のように光線の方向によりコントラストの偏り
のある表示手段を用いても常に高コントラストの画像を
表示する。 (3−5) 虚像のアスペクト比を変化させワイド画像
等を観察できる。 (3−6) 接眼光学系中に偏心反射面を用いることに
より広観察画角で軽量な構成でありながら観察画角を変
化できる。 (3−7) 接眼光学系が偏心光学系の場合、リレー光
学系中に偏心反射面を用いることにより全体として偏心
収差を低減して、良好な画質でありながら観察画角を変
化できる。 (3−8) リレー光学系の中で2つの光学素子を夫々
所定量移動して視度を変えずに観察画角を変える構成を
採れば、簡易な構成で小型となる。等の少なくとも1つ
の効果を有した画像表示装置を達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部概略図
【図2】 実施例1の光学配置図
【図3】 実施例1のリレー光学系の光学配置図
【図4】 本発明の実施例2の要部概略図
【図5】 本発明の実施例3の要部概略図
【図6】 本発明の実施例4の要部概略図
【図7】 本発明の実施例5の要部概略図
【図8】 本発明の実施例5の光学配置を示す図
【図9】 本発明の実施例5のリレー光学系の光学配置
を示す図
【図10】 本発明の実施例6の要部概略図
【図11】 本発明の実施例7の要部概略図
【図12】 実施例7の光学配置図
【図13】 実施例7のリレー光学系の光学配置図
【符号の説明】
11 画像表示手段、12 リレー光学系、13 中間
結像面 14 接眼光学系、 15 アイポイント(瞳) 16 第1の交換光学素子 17 第2の交換光学素子 18 光学素子交換手段 19 画像移動手段 21 光学素子移動手段 22 遮光板交換手段 26 第1の移動光学素子 27 第2の移動光学素子 44 第1の遮光板 44’ 第2の遮光板

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示手段に表示する画像を複数の光
    学素子より成るリレー光学系により中間結像面に空中像
    として結像し、該空中像を接眼光学系により虚像として
    形成し、該虚像を観察する画像表示装置において、 該複数の光学素子のうち、少なくとも1つの光学素子を
    光学素子交換手段によって該リレー光学系の光路外にあ
    る他の光学素子と交換して該中間結像面の位置に空中像
    を形成して該虚像の大きさを変えることを特徴とする画
    像表示装置。
  2. 【請求項2】 画像表示手段に表示する画像を複数の光
    学素子より成るリレー光学系により中間結像面に空中像
    として結像し、該空中像を接眼光学系により虚像として
    形成し、該虚像を観察する画像表示装置において、 該複数の光学素子のうち、少なくとも1つの光学素子を
    光学素子交換手段によって該リレー光学系の光路外にあ
    る他の光学素子と交換し、該光学素子交換手段の交換動
    作に連動して画像移動手段により該画像表示手段を該リ
    レー光学系の光軸に沿って移動させ、該中間結像面の位
    置に空中像を形成して該虚像の大きさを変えることを特
    徴とする画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記交換する他の光学素子はアナモフィ
    ック非球面を有していることを特徴とする請求項2の画
    像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記リレー光学系は複数の屈折面を有
    し、前記接眼光学系は該複数の屈折面の光軸に重なる光
    線に対して偏心した曲面の反射面を有することを特徴と
    する請求項2又は3の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記リレー光学系は複数の屈折面と該複
    数の屈折面の光軸に重なる光線に対して偏心している1
    つの曲面の反射面を有していることを特徴とする請求項
    2、3又は4の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記リレー光学系は複数の遮光板を有
    し、前記光学素子交換手段の交換動作と連動して遮光板
    交換手段により該複数の遮光板の中から所定の遮光板を
    選択して該リレー光学系の光路中に設定して前記画像表
    示手段からの光束を制限することを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記リレー光学系は前記画像表示手段か
    らの光束を制限する遮光板を有し、前記光学素子交換手
    段の交換動作と連動して遮光板移動手段により該遮光板
    をリレー光学系の光軸に沿って移動することを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 画像表示手段に表示する画像を複数の光
    学素子より成るリレー光学系により中間結像面に空中像
    として結像し、該空中像を接眼光学系により虚像として
    形成し、該虚像を観察する画像表示装置において、 該複数の光学素子のうちの少なくとも1つの光学素子L
    Aを光学素子交換手段によって該リレー光学系の光路外
    にある他の光学素子と交換し、 該複数の光学素子のうちの該光学素子LA以外の少なく
    とも1つの光学素子LBを光学素子移動手段により該リ
    レー光学系の光軸に沿って移動して該中間結像面の位置
    に空中像を形成して該虚像の大きさを変えることを特徴
    とする画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記交換する他の光学素子はアナモフィ
    ック非球面を有していることを特徴とする請求項8の画
    像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記リレー光学系は複数の屈折面を有
    し、前記接眼光学系は該複数の屈折面の光軸に重なる光
    線に対して偏心した曲面反射面を有することを特徴とす
    る請求項8又は9の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記リレー光学系は複数の屈折面と該
    複数の屈折面の光軸に重なる光線に対して偏心している
    1つの曲面の反射面を有していることを特徴とする請求
    項8、9又は10の画像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記リレー光学系は複数の遮光板を有
    し、前記光学素子交換手段の交換動作と連動して遮光板
    交換手段により該複数の遮光板の中から所定の遮光板を
    選択して該リレー光学系の光路中に設定して前記画像表
    示手段からの光束を制限することを特徴とする請求項
    8、9、10又は11の画像表示装置。
  13. 【請求項13】 前記リレー光学系は前記画像表示手段
    からの光束を制限する遮光板を有し、前記光学素子交換
    手段の交換動作と連動して遮光板移動手段により該遮光
    板をリレー光学系の光軸に沿って移動することを特徴と
    する請求項8、9、10又は11の画像表示装置。
  14. 【請求項14】 画像表示手段に表示する画像を複数の
    光学素子より成るリレー光学系により中間結像面に空中
    像として結像し、該空中像を接眼光学系により虚像とし
    て形成し、該虚像を観察する画像表示装置において、 該複数の光学素子のうち少なくとも2つの光学素子を光
    学素子移動手段により該リレー光学系の光軸に沿って夫
    々所定量移動して、該中間結像面の位置に空中像を形成
    して該虚像の大きさを変えることを特徴とする画像表示
    装置。
  15. 【請求項15】 前記リレー光学系は複数の屈折面を有
    し、前記接眼光学系は該複数の屈折面の光軸に重なる光
    線に対して偏心した曲面反射面を有することを特徴とす
    る請求項14の画像表示装置。
  16. 【請求項16】 前記リレー光学系は複数の屈折面と該
    複数の屈折面の光軸に重なる光線に対して偏心している
    1つの曲面の反射面を有していることを特徴とする請求
    項14又は15の画像表示装置。
  17. 【請求項17】 前記リレー光学系は複数の遮光板を有
    し、前記光学素子交換手段の交換動作と連動して遮光板
    交換手段により該複数の遮光板の中から所定の遮光板を
    選択して該リレー光学系の光路中に設定して前記画像表
    示手段からの光束を制限することを特徴とする請求項1
    4、15又は16の画像表示装置。
  18. 【請求項18】 前記リレー光学系は前記画像表示手段
    からの光束を制限する遮光板を有し、前記光学素子交換
    手段の交換動作と連動して遮光板移動手段により該遮光
    板をリレー光学系の光軸に沿って移動することを特徴と
    する請求項14、15又は16の画像表示装置。
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