JP2015206839A - 虚像観察装置及び虚像観察装置のインナー光学系 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の虚像観察装置100は、表示素子108と、接眼光学部131と、表示素子及び接眼光学部を保持する筐体114、132と、表示素子と接眼光学部との間の画像光の光路内で、筐体にインナー光学系140を交換可能に装着するための装着部132aと、を備えている。
【選択図】図4
Description
表示素子と、
前記表示素子からの画像光を観察者の眼球に導光して虚像として表示させる接眼光学部と、
前記表示素子及び前記接眼光学部を保持する筐体と、
前記表示素子と前記接眼光学部との間の前記画像光の光路内で、前記筐体にインナー光学系を交換可能に装着するための装着部と、
を備えたことを特徴とする。
前記装着部は第1インナー光学系と第2インナー光学系とを交換可能に装着するものであり、
前記第2インナー光学系は、前記装着部に装着された状態で、前記画像光の光路と交差する外光の透過光路を形成するとともに、前記第1インナー光学系から該第2インナー光学系への交換によって前記画像光の光軸に影響を与えないように構成されていることが好ましい。
前記第2インナー光学系は、前記外光の透過光路を経て入射する外光を受光する受光素子を備え、
前記受光素子の出力に基づいて前記虚像の輝度を制御するようにしてもよい。
前記第2インナー光学系は、前記外光の透過光路を経て外界像を撮影する撮影光学系及び撮像素子を備えてもよい。
前記第2インナー光学系は、前記観察者の眼で反射されて前記接眼光学部から入射する逆入射光を前記画像光の光路から分離して前記逆入射光の導光路に偏向するハーフミラーと、前記逆入射光の導光路に偏向された前記逆入射光を撮影する撮影光学系及び撮像素子と、を備え、
前記撮像素子から得られる画像信号に基づいて前記観察者の瞳孔位置、ひいては視線を検出するようにしてもよい。
前記装着部に装着された状態で、前記画像光の光路と交差する外光の透過光路を形成することを特徴とする。
図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。図1に示す虚像観察装置100は、本体部101と導光部102とを備えている。本体部101は、フックなどの係合部材103を用いて、メガネ104のテンプル105に取付け可能である。導光部102は、メガネ104を観察者が装着した状態で、本体部101から観察者の眼球の正面まで延びるように形成される。本体部101は、観察させる画像を形成して画像光として射出し、導光部102は、本体部101からの画像光を観察者の眼球に導光する。
ただし、虚像観察装置100は図の例のものを左右反転や上下反転して構成されてもよい。左右反転して構成される場合は、虚像観察装置100をメガネ104を介して装着している観察者を正面から観たときの左及び右が、それぞれX軸負方向、X軸正方向となる。上下反転して構成される場合は、虚像観察装置100をメガネ104を介して装着している観察者を正面から観たときの上及び下が、それぞれZ軸負方向、Z軸正方向となる。
図4に示す例において、保持枠133は、略矩形管状に形成されており、その内部には、インナー光学素子130が接着等により固定されている。第1及び第2インナー光学素子130a、130bは、いずれも、直方体に形成されている。
x' = (6-4) - (6-4) / 1.5 = 0.666 mm
となる。したがって、虚像の前後方向の表示位置の変化Xは、レンズの公式(ニュートンの式)より、
X = f2 / x' = 262 / 0.666 = 1015 mm
となり、すなわち約1D(ディオプタ)となる。
よって、この虚像観察装置1によれば、使用者は、第1インナー光学系140aから第2インナー光学系140bへの交換によって、例えば無限遠(0D)から1m先(-1D)への虚像表示位置の変更や、例えば2m先(-0.5D)から0.66m先(-1.5D)への虚像表示位置の変更等を行うことができる。
虚像表示位置を観察者から遠くへ変位させる第1インナー光学系140aは、例えば観察者がウォーキング中で遠くの物を見ることが多い場合等に好適であり、虚像表示位置を観察者の近くへ変位させる第2インナー光学系140bは、例えば観察者がデスクワーク中で近くの物を見ることが多い場合等に好適である。
図7〜図8を参照して、本発明の第2実施形態を、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。図7及び図8は、第2実施形態の虚像観察装置100における表示素子108及び導光部102の一例を示す斜視図であり、それぞれ図4及び図5に対応する図である。本例では、第1〜第3インナー光学系140a〜140c(以下、これらを互いに区別せずに「インナー光学系140」という場合がある。)が、相互に交換可能である。図8(a)〜図8(c)は、それぞれ第1〜第3インナー光学系140a〜140cが筐体132に装着された場合を示している。
ただし、外光の透過光路を画像光の光路と交差させなくてもよく、例えば、第2インナー光学系140bにおいて、受光素子160及び回路基板161を、インナー光学素子130の前側に配置してもよいし、また、第3インナー光学系140cにおいて、撮像素子162及び回路基板161を、インナー光学素子130の前側に配置してもよい。
ただし、第1〜第3インナー光学系140a〜140cの各インナー光学素子130の構成は、それぞれ異なっていてもよい。
図9を参照して、本発明の第3実施形態を、第2実施形態と異なる部分を中心に説明する。図9は、第3実施形態の虚像観察装置100における表示素子108及び導光部102の一部を示す斜視図であり、図8に対応する図である。本例では、第1及び第2インナー光学系140a、140b(以下、これらを互いに区別せずに「インナー光学系140」という場合がある。)が、相互に交換可能である。図9(a)及び図9(b)は、それぞれ第1及び第2インナー光学系140a、140bが筐体132に装着された場合を示している。
そして、第2インナー光学系140bが筐体132に装着された状態においては、観察者の眼から反射された光が、接眼光学部131の接眼部116から入射されて、接眼光学部131によりインナー光学素子130に向けて導光されて、接眼光学部131の左端面(第3面)119から射出されると、インナー光学素子130の右側面に入射して、その一部がハーフミラー157により反射されてインナー光学素子130の前側面から射出され、反射型レンズ170に入射する。そして、反射型レンズ170により反射されて、インナー光学素子130及びハーフミラー157を透過して、撮像素子162に入射される。このとき、反射型レンズ170のレンズ作用により、撮像素子162の受光平面に、観察者の眼の像が結像される。撮像素子162は、電源ONにより、反射型レンズ170によって結像された像を画像信号に変換する。画像信号は、例えば本体部101に設けられる図示しない画像処理部に出力されて、そこでの画像処理によって、観察者の眼の撮影画像が生成される。そして、図示しない処理手段によって、この眼の撮影画像を処理することにより、観察者の瞳孔位置、ひいては視線を検出する。第2インナー光学系140bを筐体132に装着した場合、虚像観察装置1は、接眼光学部131から、ハーフミラー157、インナー光学素子130、及び反射型レンズ170を介して、撮像素子162までに至る逆入射光の導光路を利用して、観察者の視線検出機能を実現できる。
あるいは、虚像に対する視線を検出して観察者がどこを見ているか同定し、見ている部分に関連する情報をポップアップ表示させるようにしてもよい。
ただし、第1及び第2インナー光学系140a、140bの各インナー光学素子130の構成は、それぞれ異なっていてもよい。
例えば、筐体132の貫通孔132a(装着部)とインナー光学系140の保持枠133とを係合させる機構に代えて、筐体132の内壁面に設けたレール(装着部)により保持枠133を摺動可能に支持する機構や、筐体132に取り付けられたバネ(装着部)によって保持枠133を係止する機構等も可能である。
また、筐体132内へインナー光学系140を挿入する機構に代えて、例えば、図10に水平断面図で示すように、表示素子108を格納する本体部101の筐体114と、接眼光学部131を格納する導光部102の筐体132とが、インナー光学系140を介して、脱着可能にドッキングできるようにしてもよい。この場合、例えば、各筐体114、132の外壁面に設けたレール134(装着部)により保持枠133を(図10の例では上下方向に)摺動可能に支持する機構等を用いることが考えられる。
あるいは、筐体132に保持枠133を装着する代わりに、保持枠133を省略して、筐体132にインナー光学系140を構成する部品(インナー光学素子130等)を直接装着するようにしてもよい。
Claims (6)
- 表示素子と、
前記表示素子からの画像光を観察者の眼球に導光して虚像として表示させる接眼光学部と、
前記表示素子及び前記接眼光学部を保持する筐体と、
前記表示素子と前記接眼光学部との間の前記画像光の光路内で、前記筐体にインナー光学系を交換可能に装着するための装着部と、
を備えたことを特徴とする、虚像観察装置。 - 前記装着部は第1インナー光学系と第2インナー光学系とを交換可能に装着するものであり、
前記第2インナー光学系は、前記装着部に装着された状態で、前記画像光の光路と交差する外光の透過光路を形成するとともに、前記第1インナー光学系から該第2インナー光学系への交換によって前記画像光の光軸に影響を与えないように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の虚像観察装置。 - 前記第2インナー光学系は、前記外光の透過光路を経て入射する外光を受光する受光素子を備え、
前記受光素子の出力に基づいて前記虚像の輝度を制御する、請求項2に記載の虚像観察装置。 - 前記第2インナー光学系は、前記外光の透過光路を経て外界像を撮影する撮影光学系及び撮像素子を備える、請求項2に記載の虚像観察装置。
- 前記第2インナー光学系は、前記観察者の眼で反射されて前記接眼光学部から入射する逆入射光を前記画像光の光路から分離して前記逆入射光の導光路に偏向するハーフミラーと、前記逆入射光の導光路に偏向された前記逆入射光を撮影する撮影光学系及び撮像素子と、を備え、
前記撮像素子から得られる画像信号に基づいて前記観察者の瞳孔位置、ひいては視線を検出する、請求項2に記載の虚像観察装置。 - 請求項1に記載の虚像観察装置のインナー光学系であって、
前記装着部に装着された状態で、前記画像光の光路と交差する外光の透過光路を形成することを特徴とする、インナー光学系。
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