JPH08313664A - 超臨界圧軽水冷却原子炉プラント - Google Patents
超臨界圧軽水冷却原子炉プラントInfo
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- JPH08313664A JPH08313664A JP7122084A JP12208495A JPH08313664A JP H08313664 A JPH08313664 A JP H08313664A JP 7122084 A JP7122084 A JP 7122084A JP 12208495 A JP12208495 A JP 12208495A JP H08313664 A JPH08313664 A JP H08313664A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】超臨界圧軽水冷却原子炉プラントのタービン建
屋における作業者の被曝量を低減する。 【構成】核燃料を炉心1に装備した超臨界圧軽水冷却原
子炉圧力容器2の冷却材出口とタービン4の冷却材入口
を配管で接続し、タービン4の冷却材出口と復水器5を
配管12で接続し、復水器5と冷却材浄化装置6を配管
13で接続し、冷却材浄化装置6と給水ポンプ7を配管
14で接続し、給水ポンプ7と給水加熱器8を配管15
で接続し、給水加熱器8と前記圧力容器2の冷却材入口
を配管16で接続し、加えてタービン4の冷却材抽出部
と給水加熱器8を配管17で接続して構成した超臨界圧
軽水冷却原子炉プラントにおいて、圧力容器2の冷却材
出口とタービン4の冷却材入口を接続する前記配管に、
この配管を流れる冷却材中の放射性物質を除去する放射
性物質除去装置3を介装した。
屋における作業者の被曝量を低減する。 【構成】核燃料を炉心1に装備した超臨界圧軽水冷却原
子炉圧力容器2の冷却材出口とタービン4の冷却材入口
を配管で接続し、タービン4の冷却材出口と復水器5を
配管12で接続し、復水器5と冷却材浄化装置6を配管
13で接続し、冷却材浄化装置6と給水ポンプ7を配管
14で接続し、給水ポンプ7と給水加熱器8を配管15
で接続し、給水加熱器8と前記圧力容器2の冷却材入口
を配管16で接続し、加えてタービン4の冷却材抽出部
と給水加熱器8を配管17で接続して構成した超臨界圧
軽水冷却原子炉プラントにおいて、圧力容器2の冷却材
出口とタービン4の冷却材入口を接続する前記配管に、
この配管を流れる冷却材中の放射性物質を除去する放射
性物質除去装置3を介装した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超臨界圧軽水冷却原子炉
プラントに係り、特に直接サイクル型超臨界圧軽水冷却
原子炉プラントに関する。
プラントに係り、特に直接サイクル型超臨界圧軽水冷却
原子炉プラントに関する。
【0002】
【従来技術】発電用原子炉の1つとして軽水を冷却材と
して用いる沸騰水型原子炉(以下、BWRと呼ぶ。)が
ある。BWRは圧力容器内で水を沸騰させ、それにより
生じる飽和蒸気を直接主蒸気系配管を通してタービンに
送ることにより発電を行っている。
して用いる沸騰水型原子炉(以下、BWRと呼ぶ。)が
ある。BWRは圧力容器内で水を沸騰させ、それにより
生じる飽和蒸気を直接主蒸気系配管を通してタービンに
送ることにより発電を行っている。
【0003】BWRにおいて、給水に混じって炉水に持
ち込まれた不純物が放射化することによって生じる放射
性物質や炉内構造材が直接放射化することにより生じ炉
水に溶出する放射性物質には、Co,Fe,Cr,Mn
の放射性同位元素がある。これらは燃料被覆管上に付着
させたり、主蒸気系とは別に設けられた再循環系配管に
設置された冷却材浄化装置に炉水を通すことにより、炉
水、すなわち冷却材から取り除かれている。また、これ
らの放射性同位元素は揮発性でなく、飽和蒸気にほとん
ど溶け込まないので、タービンに放射性物質が持ち込ま
れることはほとんどない。前記放射性物質のほかに冷却
材である水が放射化することによって生じるN(窒素)
の放射性同位元素は、一部揮発性の化学形態を形成する
ため飽和蒸気に溶け込んでタービンに持ち込まれるが、
半減期が短くかつ量が少ないため容認できるレベルにあ
る。
ち込まれた不純物が放射化することによって生じる放射
性物質や炉内構造材が直接放射化することにより生じ炉
水に溶出する放射性物質には、Co,Fe,Cr,Mn
の放射性同位元素がある。これらは燃料被覆管上に付着
させたり、主蒸気系とは別に設けられた再循環系配管に
設置された冷却材浄化装置に炉水を通すことにより、炉
水、すなわち冷却材から取り除かれている。また、これ
らの放射性同位元素は揮発性でなく、飽和蒸気にほとん
ど溶け込まないので、タービンに放射性物質が持ち込ま
れることはほとんどない。前記放射性物質のほかに冷却
材である水が放射化することによって生じるN(窒素)
の放射性同位元素は、一部揮発性の化学形態を形成する
ため飽和蒸気に溶け込んでタービンに持ち込まれるが、
半減期が短くかつ量が少ないため容認できるレベルにあ
る。
【0004】冷却材を超臨界圧まであげて用いる軽水冷
却原子炉として、直接サイクル型超臨界圧軽水冷却原子
炉(SCLWR;supercritical -pressure light wate
r reactor)を用いた原子炉プラントが考えられてい
る。この原子炉プラントは図2に示すように、核燃料を
炉心1に装備する圧力容器2とタービン4と復水器5と
給水ポンプ7と給水加熱器8を配管で接続するという構
成を持つ。本原子炉プラントでは、圧力容器内で、水
を、種々の物質を溶解する点では液体的な挙動を示し圧
縮膨張の点では圧力によりその密度を任意に変えること
ができ気体的な挙動を示すという性質を持つ、超臨界状
態の水(温度が374.15℃以上で圧力が22.11
MPa以上の水。以下、超臨界水と呼ぶ。)にして、そ
れを直接配管を通してタービンに送ることにより発電を
行う。冷却材の軽水を超臨界水にして用いることにより
従来のBWRと比較して熱効率の大幅な向上と、炉心と
タービン系の簡素化が可能と考えられている。
却原子炉として、直接サイクル型超臨界圧軽水冷却原子
炉(SCLWR;supercritical -pressure light wate
r reactor)を用いた原子炉プラントが考えられてい
る。この原子炉プラントは図2に示すように、核燃料を
炉心1に装備する圧力容器2とタービン4と復水器5と
給水ポンプ7と給水加熱器8を配管で接続するという構
成を持つ。本原子炉プラントでは、圧力容器内で、水
を、種々の物質を溶解する点では液体的な挙動を示し圧
縮膨張の点では圧力によりその密度を任意に変えること
ができ気体的な挙動を示すという性質を持つ、超臨界状
態の水(温度が374.15℃以上で圧力が22.11
MPa以上の水。以下、超臨界水と呼ぶ。)にして、そ
れを直接配管を通してタービンに送ることにより発電を
行う。冷却材の軽水を超臨界水にして用いることにより
従来のBWRと比較して熱効率の大幅な向上と、炉心と
タービン系の簡素化が可能と考えられている。
【0005】SCLWRにおいては、冷却材はすべてタ
ービンに送られるため、冷却材の浄化は低圧の給水系で
行うことが東京大学工学部付属原子力工学研究施設の報
告書のUTLN−R 0306「超臨界圧軽水冷却炉」
(1994年3月)に記載されている。
ービンに送られるため、冷却材の浄化は低圧の給水系で
行うことが東京大学工学部付属原子力工学研究施設の報
告書のUTLN−R 0306「超臨界圧軽水冷却炉」
(1994年3月)に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】SCLWRではBWR
の場合と異なり炉心で沸騰が起こらないため、炉水中の
不純物が燃料被覆管上に付着する量が減少する。よって
燃料被覆管上に付着して放射化することにより生じる放
射性物質の量は減る。また燃料被覆管上に付着保持され
る放射性物質の量も減る。
の場合と異なり炉心で沸騰が起こらないため、炉水中の
不純物が燃料被覆管上に付着する量が減少する。よって
燃料被覆管上に付着して放射化することにより生じる放
射性物質の量は減る。また燃料被覆管上に付着保持され
る放射性物質の量も減る。
【0007】また、BWRの燃料被覆管はZr合金を使
用しているが、SCLWRの燃料被覆管はステンレス鋼
を使用するため直接放射化することにより生じ炉水に入
る放射性物質の量は増加する。加えて、配管を通してタ
ービンに送られる冷却材はBWRでは飽和蒸気である
が、SCLWRでは超臨界水であるため、飽和蒸気の場
合と異なり超臨界水には放射性物質が溶け込み、不揮発
性の放射性物質も圧力容器から直接タービン建屋に持ち
込まれる可能性がある。
用しているが、SCLWRの燃料被覆管はステンレス鋼
を使用するため直接放射化することにより生じ炉水に入
る放射性物質の量は増加する。加えて、配管を通してタ
ービンに送られる冷却材はBWRでは飽和蒸気である
が、SCLWRでは超臨界水であるため、飽和蒸気の場
合と異なり超臨界水には放射性物質が溶け込み、不揮発
性の放射性物質も圧力容器から直接タービン建屋に持ち
込まれる可能性がある。
【0008】よってSCLWRを用いたプラントでは、
現在のBWRを用いたプラントより放射線量が増加し、
作業者の被曝量が増加する可能性がある。
現在のBWRを用いたプラントより放射線量が増加し、
作業者の被曝量が増加する可能性がある。
【0009】本発明はタービン建屋における作業者の被
曝量を低減できる装置を備えた超臨界圧軽水冷却原子炉
プラントを提供することを目的とする。
曝量を低減できる装置を備えた超臨界圧軽水冷却原子炉
プラントを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明は以下のことを行う。
めに本発明は以下のことを行う。
【0011】(1)圧力容器内の核燃料が設置されてい
る領域と圧力容器の冷却材出口の間か、または圧力容器
の冷却材出口とタービンの冷却材入口を接続する配管
に、冷却材中の放射性物質を除去する放射性物質除去装
置を設置する。
る領域と圧力容器の冷却材出口の間か、または圧力容器
の冷却材出口とタービンの冷却材入口を接続する配管
に、冷却材中の放射性物質を除去する放射性物質除去装
置を設置する。
【0012】(2)タービンの冷却材出口と圧力容器の
冷却材入口とを接続する配管もしくは圧力容器に、冷却
材中の放射性物質を前記放射性物質除去装置で容易に除
去できる化学形態あるいは物理形態にするための物質を
注入する形態変換物質注入装置を設置する。
冷却材入口とを接続する配管もしくは圧力容器に、冷却
材中の放射性物質を前記放射性物質除去装置で容易に除
去できる化学形態あるいは物理形態にするための物質を
注入する形態変換物質注入装置を設置する。
【0013】(3)タービンの冷却材出口と圧力容器の
冷却材入口とを接続する配管もしくは圧力容器に、冷却
材中の放射性物質を放射性物質除去装置で容易に除去で
きるように、冷却材である水の水質を調整するための物
質を注入する水質調整装置を設置する。
冷却材入口とを接続する配管もしくは圧力容器に、冷却
材中の放射性物質を放射性物質除去装置で容易に除去で
きるように、冷却材である水の水質を調整するための物
質を注入する水質調整装置を設置する。
【0014】(4)冷却材の水質を測定する測定手段
と、測定手段による測定結果に基づいて前記形態変換物
質注入装置または前記水質調整装置の物質注入量を制御
する制御手段を備える。
と、測定手段による測定結果に基づいて前記形態変換物
質注入装置または前記水質調整装置の物質注入量を制御
する制御手段を備える。
【0015】(5)前記放射性物質除去装置を、Feを
含む合金かTiを含む合金かFe,V,Mn,Nb,Z
r,Mo,W,Tiを少なくとも一つ含む酸化物のうち
1つまたは複数を吸着材として使用するものとする。
含む合金かTiを含む合金かFe,V,Mn,Nb,Z
r,Mo,W,Tiを少なくとも一つ含む酸化物のうち
1つまたは複数を吸着材として使用するものとする。
【0016】(6)形態変換物質注入装置をα−Fe2
O3を注入するものとする。
O3を注入するものとする。
【0017】(7)水質調整装置が水素を注入する手段
を備え、放射性物質除去装置がアンモニアを吸着する吸
着材を備えたものとする。
を備え、放射性物質除去装置がアンモニアを吸着する吸
着材を備えたものとする。
【0018】(8)放射性物質除去装置を、Mn、C
r、Co,Feの放射性同位元素を除去するものとす
る。
r、Co,Feの放射性同位元素を除去するものとす
る。
【0019】(9)前記放射性物質除去装置と前記ター
ビンの冷却材入口とを接続する配管に、前記形態変換物
質注入装置または前記水質調整装置で注入した物質を除
去する注入物質除去装置か、あるいは前記形態変換物質
注入装置または前記水質調整装置で注入した物質が無害
となるようにその化学形態あるいは物理形態を変化させ
る物質を注入する無害化物質注入装置を設置する。
ビンの冷却材入口とを接続する配管に、前記形態変換物
質注入装置または前記水質調整装置で注入した物質を除
去する注入物質除去装置か、あるいは前記形態変換物質
注入装置または前記水質調整装置で注入した物質が無害
となるようにその化学形態あるいは物理形態を変化させ
る物質を注入する無害化物質注入装置を設置する。
【0020】
【作用】本発明によれば、圧力容器内の核燃料が設置さ
れている領域と圧力容器の冷却材出口の間か、または圧
力容器出口とタービンの冷却材入口を接続する配管に設
置した放射性物質除去装置により、冷却材中の放射性物
質を十分に除去できる。よってタービン建屋に持ち込ま
れる放射性物質の量を減らすことができるので、タービ
ン建屋における放射線量率が少なくなる。従って、作業
者のタービン建屋における被曝量が低減される。
れている領域と圧力容器の冷却材出口の間か、または圧
力容器出口とタービンの冷却材入口を接続する配管に設
置した放射性物質除去装置により、冷却材中の放射性物
質を十分に除去できる。よってタービン建屋に持ち込ま
れる放射性物質の量を減らすことができるので、タービ
ン建屋における放射線量率が少なくなる。従って、作業
者のタービン建屋における被曝量が低減される。
【0021】形態変換物質注入装置は、冷却材中の放射
性物質を前記放射性物質除去装置で容易に除去できる化
学形態あるいは物理形態にするための物質を、タービン
の冷却材出口と圧力容器の冷却材入口とを接続する配管
もしくは圧力容器に直接注入する。冷却材中の放射性物
質は注入された該物質と反応し、前記放射性物質除去装
置で容易に除去できる化学形態あるいは物理形態に変化
する。
性物質を前記放射性物質除去装置で容易に除去できる化
学形態あるいは物理形態にするための物質を、タービン
の冷却材出口と圧力容器の冷却材入口とを接続する配管
もしくは圧力容器に直接注入する。冷却材中の放射性物
質は注入された該物質と反応し、前記放射性物質除去装
置で容易に除去できる化学形態あるいは物理形態に変化
する。
【0022】水質調整装置は、タービンの冷却材出口と
圧力容器の冷却材入口とを接続する配管もしくは圧力容
器に、冷却材である水の水質を調整するための物質を注
入する。炉心で生成される放射性物質のなかには、例え
ば 16Nのように、冷却材の水素濃度により化学形態を
変化させるものがある。このような放射性物質に対して
は、冷却材の水質を、その中の放射性物質を放射性物質
除去装置で容易に除去できるような化学形態に変化させ
る水質に調整することにより、放射性物質除去装置の除
去効果を向上させる。
圧力容器の冷却材入口とを接続する配管もしくは圧力容
器に、冷却材である水の水質を調整するための物質を注
入する。炉心で生成される放射性物質のなかには、例え
ば 16Nのように、冷却材の水素濃度により化学形態を
変化させるものがある。このような放射性物質に対して
は、冷却材の水質を、その中の放射性物質を放射性物質
除去装置で容易に除去できるような化学形態に変化させ
る水質に調整することにより、放射性物質除去装置の除
去効果を向上させる。
【0023】注入物質除去装置は、前記形態変換物質注
入装置または前記水質調整装置で冷却材中に注入された
物質でタービンあるいはプラントに悪影響をおよぼすお
それがあるものがある場合、前記放射性物質除去装置の
下流側(タービン側)でそれらの物質を冷却材から除去
し、冷却材中に残存するそれらの物質がタービンに悪影
響をあたえるのを防止する。
入装置または前記水質調整装置で冷却材中に注入された
物質でタービンあるいはプラントに悪影響をおよぼすお
それがあるものがある場合、前記放射性物質除去装置の
下流側(タービン側)でそれらの物質を冷却材から除去
し、冷却材中に残存するそれらの物質がタービンに悪影
響をあたえるのを防止する。
【0024】無害化物質注入装置は、前記形態変換物質
注入装置または前記水質調整装置で冷却材中に注入され
た物質でタービンあるいはプラントに悪影響をおよぼす
おそれがあるものがある場合、前記放射性物質除去装置
の下流側(タービン側)でそれらの物質と反応してその
化学形態あるいは物理形態を変化させ無害な物質にする
物質を冷却材に注入する。例えば、冷却材中に水質調整
装置で注入された水素が存在する場合、酸素を注入して
冷却材中に残存するそれらの水素に結合させて水に変
え、悪影響をあたえるのを防止する。
注入装置または前記水質調整装置で冷却材中に注入され
た物質でタービンあるいはプラントに悪影響をおよぼす
おそれがあるものがある場合、前記放射性物質除去装置
の下流側(タービン側)でそれらの物質と反応してその
化学形態あるいは物理形態を変化させ無害な物質にする
物質を冷却材に注入する。例えば、冷却材中に水質調整
装置で注入された水素が存在する場合、酸素を注入して
冷却材中に残存するそれらの水素に結合させて水に変
え、悪影響をあたえるのを防止する。
【0025】
【実施例】図1を用いて本発明の直接サイクル型超臨界
圧軽水冷却原子炉プラントの第1の実施例を説明する。
本実施例は核燃料を炉心1に装備した圧力容器2の冷却
材出口と原子炉建屋に設置された放射性物質除去装置3
を配管10で接続し、この放射性物質除去装置3とター
ビン建屋に配置されたタービン4の冷却材入口を配管1
1で接続し、タービン4の冷却材出口と復水器5を配管
12で接続し、復水器5と冷却材浄化装置6を配管13
で接続し、冷却材浄化装置6と給水ポンプ7を配管14
で接続し、給水ポンプ7と給水加熱器8を配管15で接
続し、給水加熱器8と圧力容器2の冷却材入口を配管1
6で接続し、加えてタービン4に流入した冷却材の一部
を抽出するタービン4の部分と給水加熱器8を配管17
で接続した構成を持つSCLWRプラントである。
圧軽水冷却原子炉プラントの第1の実施例を説明する。
本実施例は核燃料を炉心1に装備した圧力容器2の冷却
材出口と原子炉建屋に設置された放射性物質除去装置3
を配管10で接続し、この放射性物質除去装置3とター
ビン建屋に配置されたタービン4の冷却材入口を配管1
1で接続し、タービン4の冷却材出口と復水器5を配管
12で接続し、復水器5と冷却材浄化装置6を配管13
で接続し、冷却材浄化装置6と給水ポンプ7を配管14
で接続し、給水ポンプ7と給水加熱器8を配管15で接
続し、給水加熱器8と圧力容器2の冷却材入口を配管1
6で接続し、加えてタービン4に流入した冷却材の一部
を抽出するタービン4の部分と給水加熱器8を配管17
で接続した構成を持つSCLWRプラントである。
【0026】この構成によれば、冷却材である水は炉心
1で加熱されて超臨界水になり、圧力容器2の冷却材出
口を通って配管10を経て放射性物質除去装置3を通
り、配管11を経てタービン4に入る。このとき炉心1
で生成した放射性物質は冷却材に溶け込むが、冷却材に
伴って放射性物質除去装置3に持ち込まれ、そこで十分
に除去されるため、タービン建屋にはほとんど持ち込ま
れない。
1で加熱されて超臨界水になり、圧力容器2の冷却材出
口を通って配管10を経て放射性物質除去装置3を通
り、配管11を経てタービン4に入る。このとき炉心1
で生成した放射性物質は冷却材に溶け込むが、冷却材に
伴って放射性物質除去装置3に持ち込まれ、そこで十分
に除去されるため、タービン建屋にはほとんど持ち込ま
れない。
【0027】前記放射性物質除去装置3で除去すべき放
射性物質には半減期の長い60Coや58Co、51Cr、54
Mn、59Feなどの、金属イオンまたは金属酸化物の浮
遊物(以下クラッドと呼ぶ。)と、半減期の短い16Nを
含むNOxやNHxのイオン(冷却材である水の水質に
よりその化学形態が異なる。)がある。
射性物質には半減期の長い60Coや58Co、51Cr、54
Mn、59Feなどの、金属イオンまたは金属酸化物の浮
遊物(以下クラッドと呼ぶ。)と、半減期の短い16Nを
含むNOxやNHxのイオン(冷却材である水の水質に
よりその化学形態が異なる。)がある。
【0028】半減期の長い60Coなどの金属イオンまた
はクラッドについてはフィルタなどを用いて除去すれば
よい。例えばイオン、クラッドとも吸着できる多孔質セ
ラミック管表面にFeTiO3化合物を主成分とする吸
着剤を溶射して成る高温浄化用イオンフィルタのような
吸着剤を用いたフィルタや、電磁気力を用いてイオン成
分や磁性成分を除去するフィルタがある。フィルタで用
いる吸着剤としてはFe、Ti合金やFe、Mn、T
i、V、Nb、Zr、Mo、Wを少なくとも1つ含む酸
化物があげられる。
はクラッドについてはフィルタなどを用いて除去すれば
よい。例えばイオン、クラッドとも吸着できる多孔質セ
ラミック管表面にFeTiO3化合物を主成分とする吸
着剤を溶射して成る高温浄化用イオンフィルタのような
吸着剤を用いたフィルタや、電磁気力を用いてイオン成
分や磁性成分を除去するフィルタがある。フィルタで用
いる吸着剤としてはFe、Ti合金やFe、Mn、T
i、V、Nb、Zr、Mo、Wを少なくとも1つ含む酸
化物があげられる。
【0029】半減期の短い16Nを含むNOxやNHxの
イオンについては、60Coなどと同様にフィルタを用い
たり、放射能を減衰させるための一時保持装置を用いれ
ばよい。フィルタとして例えば高温でもアンモニアを吸
着できるゼオライトを吸着剤としたものがある。
イオンについては、60Coなどと同様にフィルタを用い
たり、放射能を減衰させるための一時保持装置を用いれ
ばよい。フィルタとして例えば高温でもアンモニアを吸
着できるゼオライトを吸着剤としたものがある。
【0030】フィルタとしては耐高温高圧、耐放射線に
すぐれ、高い除去能力を持つもの、例えば高温浄化用イ
オンフィルタが望ましい。また、冷却材の圧力損失が小
さく、原子炉の運転期間中交換する必要がないフィルタ
が望ましい。更に、交換が容易にできるものが望まし
い。
すぐれ、高い除去能力を持つもの、例えば高温浄化用イ
オンフィルタが望ましい。また、冷却材の圧力損失が小
さく、原子炉の運転期間中交換する必要がないフィルタ
が望ましい。更に、交換が容易にできるものが望まし
い。
【0031】本実施例では放射性物質除去装置3を、原
子炉建屋内の、圧力容器2の冷却材出口とタービン4を
接続する配管に設置した例をあげているが、圧力容器2
内の核燃料が設置されている領域と圧力容器2の冷却材
出口の間に設置することもできる。例えば、従来のBW
Rにおいて、ドライヤーやセパレータが配置されている
場所に設置すれば、タービン4に導かれる冷却材の全量
が放射性物質除去装置3を通過するようにすることがで
きる。この場所に設置することにより、放射性物質除去
装置3で保持されている放射性物質から出る放射線の遮
蔽を考える必要がなくなる。また、フィルタ交換は燃料
交換時に行うことになるので、燃料と同じ扱いをするこ
とができる。また、圧力容器2の冷却材出口とタービン
4の冷却材入り口を結ぶ配管が、原子炉建屋を通ること
なく、あるいは通っていても放射性物質除去装置3を配
置するだけのスペースが得られない場合には、圧力容器
2の外部で、原子炉格納容器(図示せず)の内部に放射
性物質除去装置3を配置すればよい。
子炉建屋内の、圧力容器2の冷却材出口とタービン4を
接続する配管に設置した例をあげているが、圧力容器2
内の核燃料が設置されている領域と圧力容器2の冷却材
出口の間に設置することもできる。例えば、従来のBW
Rにおいて、ドライヤーやセパレータが配置されている
場所に設置すれば、タービン4に導かれる冷却材の全量
が放射性物質除去装置3を通過するようにすることがで
きる。この場所に設置することにより、放射性物質除去
装置3で保持されている放射性物質から出る放射線の遮
蔽を考える必要がなくなる。また、フィルタ交換は燃料
交換時に行うことになるので、燃料と同じ扱いをするこ
とができる。また、圧力容器2の冷却材出口とタービン
4の冷却材入り口を結ぶ配管が、原子炉建屋を通ること
なく、あるいは通っていても放射性物質除去装置3を配
置するだけのスペースが得られない場合には、圧力容器
2の外部で、原子炉格納容器(図示せず)の内部に放射
性物質除去装置3を配置すればよい。
【0032】次に図3を用いて本発明のSCLWRプラ
ントの第2の実施例を説明する。この実施例は第1の実
施例のSCLWRプラントにおいて、冷却材浄化装置6
の冷却材出口に形態変換物質注入装置301を配管14
Aで接続し、この形態変換物質注入装置301の冷却材
出口と給水ポンプ7を配管14Bで接続したものであ
る。形態変換物質注入装置301はタービン4の冷却材
出口から圧力容器2の冷却材入口とを接続する配管13
〜16のいずれかに設置すればよいが、冷却材の圧力が
低いため物質を注入しやすくかつ注入した物質を無駄な
く炉心に送ることができるという点で冷却材浄化装置6
と給水ポンプ7を接続する配管14に設置するのが望ま
しい。
ントの第2の実施例を説明する。この実施例は第1の実
施例のSCLWRプラントにおいて、冷却材浄化装置6
の冷却材出口に形態変換物質注入装置301を配管14
Aで接続し、この形態変換物質注入装置301の冷却材
出口と給水ポンプ7を配管14Bで接続したものであ
る。形態変換物質注入装置301はタービン4の冷却材
出口から圧力容器2の冷却材入口とを接続する配管13
〜16のいずれかに設置すればよいが、冷却材の圧力が
低いため物質を注入しやすくかつ注入した物質を無駄な
く炉心に送ることができるという点で冷却材浄化装置6
と給水ポンプ7を接続する配管14に設置するのが望ま
しい。
【0033】この構成によれば、放射性物質を放射性物
質除去装置3で容易に除去できる化学形態あるいは物理
形態にするための物質が形態変換物質注入装置301で
冷却材中に注入され、冷却材とともに配管14B,給水
ポンプ7,配管15,給水加熱器8,配管16を通り、
圧力容器2冷却材入口を経て炉心1に入る。
質除去装置3で容易に除去できる化学形態あるいは物理
形態にするための物質が形態変換物質注入装置301で
冷却材中に注入され、冷却材とともに配管14B,給水
ポンプ7,配管15,給水加熱器8,配管16を通り、
圧力容器2冷却材入口を経て炉心1に入る。
【0034】炉心1で生じ冷却材に溶け込んだ放射性物
質は、前記物質と相互作用し放射性物質除去装置3で容
易に除去できる化学形態あるいは物理形態になり、冷却
材に伴って放射性物質除去装置3に入り、ここで除去さ
れる。
質は、前記物質と相互作用し放射性物質除去装置3で容
易に除去できる化学形態あるいは物理形態になり、冷却
材に伴って放射性物質除去装置3に入り、ここで除去さ
れる。
【0035】注入する物質の例として酸化鉄の1つであ
るα−Fe2O3がある。第1の実施例の放射性物質除去
装置3の例の中であげた高温浄化用イオンフィルタはイ
オンよりもクラッドのほうが除去効率が良いという性質
があるので、放射性物質をイオンよりもクラッドの形に
したほうが放射性物質を効率良く除去できる。また電磁
力を用いたフィルタについては放射性物質を磁性体にし
たほうがより効率良く冷却材から除去できる。α−Fe
2O3はクラッドで 60Coなどのイオンを吸着しやす
く、かつそれらと反応して磁性を持った金属酸化物を作
るのでこれに適している。
るα−Fe2O3がある。第1の実施例の放射性物質除去
装置3の例の中であげた高温浄化用イオンフィルタはイ
オンよりもクラッドのほうが除去効率が良いという性質
があるので、放射性物質をイオンよりもクラッドの形に
したほうが放射性物質を効率良く除去できる。また電磁
力を用いたフィルタについては放射性物質を磁性体にし
たほうがより効率良く冷却材から除去できる。α−Fe
2O3はクラッドで 60Coなどのイオンを吸着しやす
く、かつそれらと反応して磁性を持った金属酸化物を作
るのでこれに適している。
【0036】尚、放射性物質除去装置3で容易に除去で
きる化学形態あるいは物理形態は、そこで使用するフィ
ルタや吸着材に依存するのでそれにあった物質を注入す
る必要がある。
きる化学形態あるいは物理形態は、そこで使用するフィ
ルタや吸着材に依存するのでそれにあった物質を注入す
る必要がある。
【0037】次に図4を用いて本発明のSCLWRプラ
ントの第3の実施例を説明する。この実施例は第2の実
施例のSCLWRプラントにおいて、冷却材浄化装置6
と形態変換物質注入装置301を接続する配管14A
に、冷却材である水の水質を調整するための物質を注入
する水質調整装置401を介装したものであり、他の構
成は第2の実施例と同じであるので説明は省略する。水
質調整装置401も、形態変換物質注入装置301と同
様に、タービン4の冷却材出口から圧力容器2の冷却材
入口とを接続する配管に設置すればよいが、冷却材の圧
力が低いため物質を注入しやすくかつ注入した物質を無
駄なく炉心1に送ることができるという点で冷却材浄化
装置6と給水ポンプ7を接続する配管に設置するのが望
ましい。
ントの第3の実施例を説明する。この実施例は第2の実
施例のSCLWRプラントにおいて、冷却材浄化装置6
と形態変換物質注入装置301を接続する配管14A
に、冷却材である水の水質を調整するための物質を注入
する水質調整装置401を介装したものであり、他の構
成は第2の実施例と同じであるので説明は省略する。水
質調整装置401も、形態変換物質注入装置301と同
様に、タービン4の冷却材出口から圧力容器2の冷却材
入口とを接続する配管に設置すればよいが、冷却材の圧
力が低いため物質を注入しやすくかつ注入した物質を無
駄なく炉心1に送ることができるという点で冷却材浄化
装置6と給水ポンプ7を接続する配管に設置するのが望
ましい。
【0038】この構成によれば、水質調整装置401で
冷却材である水の水質を調整するための物質が注入さ
れ、水質調整が行われた冷却材が配管を経て圧力容器2
の冷却材入口を通って炉心1に入る。
冷却材である水の水質を調整するための物質が注入さ
れ、水質調整が行われた冷却材が配管を経て圧力容器2
の冷却材入口を通って炉心1に入る。
【0039】水質を調整するため注入する物質の第1の
例としてKOHやNaOHがある。第2の実施例であげ
た形態変換物質注入装置301で注入する物質の一例で
あるα−Fe2O3は、pHが高いほどCoイオンの吸着
量は大きいという性質を持つので、pHが高いほうが放
射性物質を効率良く除去できる。KOHやNaOHは水
に溶け易くかつ溶解するとpHをあげるのでこれに適し
ている。
例としてKOHやNaOHがある。第2の実施例であげ
た形態変換物質注入装置301で注入する物質の一例で
あるα−Fe2O3は、pHが高いほどCoイオンの吸着
量は大きいという性質を持つので、pHが高いほうが放
射性物質を効率良く除去できる。KOHやNaOHは水
に溶け易くかつ溶解するとpHをあげるのでこれに適し
ている。
【0040】水質を調整するため注入する物質の第2の
例として水素がある。炉心で冷却材である水が中性子照
射を受けることによって生じる 16Nは水質(水素濃
度)により化学形態が異なるが、水素を注入した水質環
境では 16Nはアンモニアになり易い。第1の実施例の
放射性物質除去装置3のフィルタの例の中であげたゼオ
ライトは16Nを含む化合物の内アンモニアを吸着できる
ので、16Nをアンモニアの形態にすればより効率良く16
Nを冷却材から除去できる。
例として水素がある。炉心で冷却材である水が中性子照
射を受けることによって生じる 16Nは水質(水素濃
度)により化学形態が異なるが、水素を注入した水質環
境では 16Nはアンモニアになり易い。第1の実施例の
放射性物質除去装置3のフィルタの例の中であげたゼオ
ライトは16Nを含む化合物の内アンモニアを吸着できる
ので、16Nをアンモニアの形態にすればより効率良く16
Nを冷却材から除去できる。
【0041】次に図5を用いて本発明のSCLWRプラ
ントの第4の実施例を説明する。この実施例は第3の実
施例のSCLWRプラントにおいて、放射性物質除去装
置3の冷却材出口とタービン4の冷却材入り口を結ぶ配
管11に、タービン4に悪影響を及ぼす注入物質を除去
する注入物質除去装置501を介装したもので、他の構
成は第3の実施例と同じであり、それらについては説明
を省略する。
ントの第4の実施例を説明する。この実施例は第3の実
施例のSCLWRプラントにおいて、放射性物質除去装
置3の冷却材出口とタービン4の冷却材入り口を結ぶ配
管11に、タービン4に悪影響を及ぼす注入物質を除去
する注入物質除去装置501を介装したもので、他の構
成は第3の実施例と同じであり、それらについては説明
を省略する。
【0042】この構成によれば、冷却材は形態変換物質
注入装置301または水質調整装置401で注入された
物質の残留物を伴って放射性物質除去装置3から出て配
管を通って注入物質除去装置501に入る。ここで注入
された物質の内、すくなくともタービン4で悪影響を及
ぼすものは除去され、冷却材は残りの物質を伴ってター
ビン4へ入る。
注入装置301または水質調整装置401で注入された
物質の残留物を伴って放射性物質除去装置3から出て配
管を通って注入物質除去装置501に入る。ここで注入
された物質の内、すくなくともタービン4で悪影響を及
ぼすものは除去され、冷却材は残りの物質を伴ってター
ビン4へ入る。
【0043】注入物質除去装置501の機能の例とし
て、第3の実施例の水質調整装置401で注入した水素
への対策があげられる。冷却材中に溶け込んでいた水素
はタービン4で外部に放出され、タービン建屋における
水素濃度を高める可能性がある。従ってタービン4に入
る前に冷却材中の水素を除去してやる必要がある。除去
の方法として水素吸蔵合金(例えばZr)に水素を吸収
させることにより除去するという方法と、酸素注入して
水素と反応させ水に変えるという化学形態を変える方法
があり、本実施例の注入物質除去装置501は水素吸蔵
合金を内蔵し、これに水素を吸収させることにより除去
する。注入物質除去装置501の代わりに冷却材に酸素
を注入する手段を持つ注入物質無害化装置を設け、冷却
材中に酸素を注入することで冷却材中の水素と酸素を結
合させて無害な水にするようにしてもよい。これらの方
法を使うことにより水素をタービンに持ち込むことを防
ぐことができる。
て、第3の実施例の水質調整装置401で注入した水素
への対策があげられる。冷却材中に溶け込んでいた水素
はタービン4で外部に放出され、タービン建屋における
水素濃度を高める可能性がある。従ってタービン4に入
る前に冷却材中の水素を除去してやる必要がある。除去
の方法として水素吸蔵合金(例えばZr)に水素を吸収
させることにより除去するという方法と、酸素注入して
水素と反応させ水に変えるという化学形態を変える方法
があり、本実施例の注入物質除去装置501は水素吸蔵
合金を内蔵し、これに水素を吸収させることにより除去
する。注入物質除去装置501の代わりに冷却材に酸素
を注入する手段を持つ注入物質無害化装置を設け、冷却
材中に酸素を注入することで冷却材中の水素と酸素を結
合させて無害な水にするようにしてもよい。これらの方
法を使うことにより水素をタービンに持ち込むことを防
ぐことができる。
【0044】次に図6を用いて本発明のSCLWRプラ
ントの第5の実施例を説明する。この実施例が図5に示
す第4の実施例のSCLWRプラントと異なるのは、圧
力容器2の冷却材出口と放射性物質除去装置3を接続す
る配管10と、放射性物質除去装置3と注入物質除去装
置501とを結ぶ配管11Aに、冷却材の水質を測定す
る測定手段を備えたサンプリング装置601、602を
それぞれ設置し、その測定手段による測定結果に基づい
て形態変換物質注入装置301または水質調整装置40
1または注入物質除去装置501の物質注入量を制御す
る制御手段603を備えた点である。他の構成は第4の
実施例と同様であるので、同一の符号を付して詳細な説
明は省略する。
ントの第5の実施例を説明する。この実施例が図5に示
す第4の実施例のSCLWRプラントと異なるのは、圧
力容器2の冷却材出口と放射性物質除去装置3を接続す
る配管10と、放射性物質除去装置3と注入物質除去装
置501とを結ぶ配管11Aに、冷却材の水質を測定す
る測定手段を備えたサンプリング装置601、602を
それぞれ設置し、その測定手段による測定結果に基づい
て形態変換物質注入装置301または水質調整装置40
1または注入物質除去装置501の物質注入量を制御す
る制御手段603を備えた点である。他の構成は第4の
実施例と同様であるので、同一の符号を付して詳細な説
明は省略する。
【0045】この構成によれば、制御手段603が、圧
力容器2の冷却材出口と放射性物質除去装置3を接続す
る配管10に設置したサンプリング装置601による測
定結果に基づき形態変換物質注入装置301または水質
調整装置401の物質注入量を制御し、放射性物質除去
装置3と注入物質除去装置501とを結ぶ配管11Aに
設置したサンプリング装置602による測定結果に基づ
き注入物質除去装置501の物質注入量を制御する。
力容器2の冷却材出口と放射性物質除去装置3を接続す
る配管10に設置したサンプリング装置601による測
定結果に基づき形態変換物質注入装置301または水質
調整装置401の物質注入量を制御し、放射性物質除去
装置3と注入物質除去装置501とを結ぶ配管11Aに
設置したサンプリング装置602による測定結果に基づ
き注入物質除去装置501の物質注入量を制御する。
【0046】水質調整装置401で水素注入を行い、注
入物質除去装置501で酸素注入を行う場合の制御例を
図7を用いて説明する。炉心1で発生した放射性の窒素
化合物は水質調整装置401で注入された水素と反応し
てNOxイオンとNHxイオンになり、冷却材に伴って
圧力容器2の冷却材出口を通って放射性物質除去装置3
へ流れる。その途中にあるサンプリング装置601でN
OxイオンとNHxイオンの量が調べられる。NHxイ
オンの割合が増減する時は、NHxになりうる窒素化合
物が残っているということであるので、水素注入量を増
加させる必要がある。NHxイオンの量が減少した時
は、水素の量が過剰になっている可能性があるので、N
Hxイオンの割合が変わるところまで水素の注入量を減
少させる必要がある。その他の時は水素の注入量を一定
にしておけばよい。これにより水質調整装置401での
水素注入量を最適化できる。
入物質除去装置501で酸素注入を行う場合の制御例を
図7を用いて説明する。炉心1で発生した放射性の窒素
化合物は水質調整装置401で注入された水素と反応し
てNOxイオンとNHxイオンになり、冷却材に伴って
圧力容器2の冷却材出口を通って放射性物質除去装置3
へ流れる。その途中にあるサンプリング装置601でN
OxイオンとNHxイオンの量が調べられる。NHxイ
オンの割合が増減する時は、NHxになりうる窒素化合
物が残っているということであるので、水素注入量を増
加させる必要がある。NHxイオンの量が減少した時
は、水素の量が過剰になっている可能性があるので、N
Hxイオンの割合が変わるところまで水素の注入量を減
少させる必要がある。その他の時は水素の注入量を一定
にしておけばよい。これにより水質調整装置401での
水素注入量を最適化できる。
【0047】放射性物質除去装置3から出てきた冷却材
は、配管11Aを通って注入物質除去装置501に入
る。その途中にあるサンプリング装置602で残留水素
の量が調べられる。その結果に基づき、残留水素を水に
変えるのに十分な量の酸素が、注入物質除去装置501
で注入される。これにより水素が冷却材に混じってター
ビン4に持ち込まれないようにすることができる。形態
変換物質注入装置301でα−Fe2O3を注入する場合
は、放射性金属イオンと放射性金属クラッドの割合をサ
ンプリング装置601で調べ、放射性クラッドの割合が
最大となるようにα−Fe2O3注入量を制御すればよ
い。
は、配管11Aを通って注入物質除去装置501に入
る。その途中にあるサンプリング装置602で残留水素
の量が調べられる。その結果に基づき、残留水素を水に
変えるのに十分な量の酸素が、注入物質除去装置501
で注入される。これにより水素が冷却材に混じってター
ビン4に持ち込まれないようにすることができる。形態
変換物質注入装置301でα−Fe2O3を注入する場合
は、放射性金属イオンと放射性金属クラッドの割合をサ
ンプリング装置601で調べ、放射性クラッドの割合が
最大となるようにα−Fe2O3注入量を制御すればよ
い。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば直接サイクル型超臨界圧
軽水冷却原子炉プラントにおいて、放射性物質除去装置
を設置することにより、冷却材中の放射性物質を十分に
除去できるので、タービン建屋に持ち込まれる放射性物
質の量を減らすことができる。この結果タービン建屋に
おける放射線量率が低減され、作業者の被曝量を低減す
ることができる。
軽水冷却原子炉プラントにおいて、放射性物質除去装置
を設置することにより、冷却材中の放射性物質を十分に
除去できるので、タービン建屋に持ち込まれる放射性物
質の量を減らすことができる。この結果タービン建屋に
おける放射線量率が低減され、作業者の被曝量を低減す
ることができる。
【0049】さらに形態変換物質注入装置または水質調
整装置を設置し、更に冷却材の水質を測定する測定手段
とこの測定手段による測定結果に基づいて形態変換物質
注入装置または水質調整装置の物質注入量を制御する制
御手段を備えることにより、効率良く冷却材中の放射性
物質を除去でき、更に廃棄物の発生量を低くおさえるこ
とができる。
整装置を設置し、更に冷却材の水質を測定する測定手段
とこの測定手段による測定結果に基づいて形態変換物質
注入装置または水質調整装置の物質注入量を制御する制
御手段を備えることにより、効率良く冷却材中の放射性
物質を除去でき、更に廃棄物の発生量を低くおさえるこ
とができる。
【図1】本発明の第1の実施例であるSCLWRプラン
トの要部構成を示すブロック図である。
トの要部構成を示すブロック図である。
【図2】従来のSCLWRプラントの要部構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】本発明の第2の実施例であるSCLWRプラン
トの要部構成を示すブロック図である。
トの要部構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施例であるSCLWRプラン
トの要部構成を示すブロック図である。
トの要部構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第4の実施例であるSCLWRプラン
トの要部構成を示すブロック図である。
トの要部構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第5の実施例であるSCLWRプラン
トの要部構成を示すブロック図である。
トの要部構成を示すブロック図である。
【図7】水質調整装置で水素を注入した時の水質調整装
置と注入物質除去装置の制御例を示す手順図である。
置と注入物質除去装置の制御例を示す手順図である。
1 炉心 2 圧力容器 3 放射性物質除去装置 4 タービン 5 復水器 6 冷却材浄化装置 7 給水ポンプ 8 熱交換機 10,11,12,13 配管 14,15,16,
17 配管 301 形態変換物質注入装置 401 水質調整装
置 501 注入物質除去装置 601,602 サ
ンプリング装置 603 制御手段
17 配管 301 形態変換物質注入装置 401 水質調整装
置 501 注入物質除去装置 601,602 サ
ンプリング装置 603 制御手段
Claims (13)
- 【請求項1】 核燃料を装備した圧力容器と、該圧力容
器で加熱された冷却材を動力源とするタービンと、前記
圧力容器の冷却材出口と該タービンの冷却材入口、該タ
ービンの冷却材出口と前記圧力容器の冷却材入り口をそ
れぞれ接続する配管とを備え、冷却材を超臨界圧で使用
する超臨界圧軽水冷却原子炉プラントにおいて、前記圧
力容器内の核燃料が設置されている領域と前記圧力容器
の冷却材出口の間か、または前記圧力容器の冷却材出口
と前記タービンの冷却材入り口を接続する配管に、前記
冷却材中の放射性物質を除去する放射性物質除去装置を
設置したことを特徴とする超臨界圧軽水冷却原子炉プラ
ント。 - 【請求項2】 請求項1に記載の超臨界圧軽水冷却原子
炉プラントにおいて、前記冷却材中の放射性物質を前記
放射性物質除去装置で容易に除去できる化学形態あるい
は物理形態にするための物質を、前記タービンの冷却材
出口と前記圧力容器の冷却材入口とを接続する配管もし
くは前記圧力容器に注入する、形態変換物質注入装置を
設置したことを特徴とする超臨界圧軽水冷却原子炉プラ
ント。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の超臨界圧軽水
冷却原子炉プラントにおいて、冷却材の水質を調整する
ための物質を、前記タービンの冷却材出口と前記圧力容
器の冷却材入口とを接続する配管もしくは前記圧力容器
に注入する、水質調整装置を設置したことを特徴とする
超臨界圧軽水冷却原子炉プラント。 - 【請求項4】 核燃料を装備した圧力容器と、該圧力容
器で加熱された冷却材を動力源とするタービンと、前記
圧力容器の冷却材出口と該タービンの冷却材入口、該タ
ービンの冷却材出口と前記圧力容器の冷却材入り口をそ
れぞれ接続する配管とを備え、冷却材を超臨界圧で使用
する超臨界圧軽水冷却原子炉プラントにおいて、前記圧
力容器内の核燃料が設置されている領域と前記圧力容器
の冷却材出口の間か、または前記圧力容器の冷却材出口
と前記タービンの冷却材入り口を接続する配管に、前記
冷却材中の放射性物質を除去する放射性物質除去装置を
設置し、前記冷却材中の放射性物質を前記放射性物質除
去装置で容易に除去できる化学形態あるいは物理形態に
するための物質を、前記タービンの冷却材出口と前記圧
力容器の冷却材入口とを接続する配管もしくは前記圧力
容器に注入する、形態変換物質注入装置を設置し、更に
前記冷却材の水質を測定する測定手段と、前記測定手段
による測定結果に基いて前記形態変換物質注入装置の物
質注入量を制御する制御手段を備えたことを特徴とする
超臨界圧軽水冷却原子炉プラント。 - 【請求項5】 核燃料を装備した圧力容器と、該圧力容
器で加熱された冷却材を動力源とするタービンと、前記
圧力容器の冷却材出口と該タービンの冷却材入口、該タ
ービンの冷却材出口と前記圧力容器の冷却材入り口をそ
れぞれ接続する配管とを備え、冷却材を超臨界圧で使用
する超臨界圧軽水冷却原子炉プラントにおいて、前記圧
力容器内の核燃料が設置されている領域と前記圧力容器
の冷却材出口の間か、または前記圧力容器の冷却材出口
と前記タービンの冷却材入口を接続する配管に、前記冷
却材中の放射性物質を除去する放射性物質除去装置を設
置し、前記タービンの冷却材出口と前記圧力容器の冷却
材入口とを接続する配管に前記冷却材の水質を調整する
ための物質を注入する水質調整装置を設置し、更に前記
冷却材の水質を測定する測定手段と、前記測定手段によ
る測定結果に基づいて前記水質調整装置の物質注入量を
制御する制御手段を備えたことを特徴とする超臨界圧軽
水冷却原子炉プラント。 - 【請求項6】 核燃料を装備した圧力容器と、該圧力容
器で加熱された冷却材を動力源とするタービンと、前記
圧力容器の冷却材出口と該タービンの冷却材入口、該タ
ービンの冷却材出口と前記圧力容器の冷却材入り口をそ
れぞれ接続する配管とを備え、冷却材を超臨界圧で使用
する超臨界圧軽水冷却原子炉プラントにおいて、前記圧
力容器内の核燃料が設置されている領域と前記圧力容器
の冷却材出口の間か、または前記圧力容器の冷却材出口
と前記タービンの冷却材入り口を接続する配管に、前記
冷却材中の放射性物質を除去する放射性物質除去装置を
設置し、前記冷却材中の放射性物質を前記放射性物質除
去装置で容易に除去できる化学形態あるいは物理形態に
するための物質を、前記タービンの冷却材出口と前記圧
力容器の冷却材入口とを接続する配管もしくは前記圧力
容器に注入する、形態変換物質注入装置を設置し、か
つ、前記タービンの冷却材出口と前記圧力容器の冷却材
入口とを接続する配管に前記冷却材の水質を調整するた
めの物質を注入する水質調整装置を設置し、更に前記冷
却材の水質を測定する測定手段と、前記測定手段による
測定結果に基いて前記形態変換物質注入装置の物質注入
量と前記水質調整装置の物質注入量を制御する制御手段
を備えたことを特徴とする超臨界圧軽水冷却原子炉プラ
ント。 - 【請求項7】 核燃料を装備した圧力容器と、該圧力容
器で加熱された冷却材を動力源とするタービンと、前記
圧力容器の冷却材出口と該タービンの冷却材入口、該タ
ービンの冷却材出口と前記圧力容器の冷却材入り口をそ
れぞれ接続する配管とを備え、冷却材を超臨界圧で使用
する超臨界圧軽水冷却原子炉プラントにおいて、前記圧
力容器内の核燃料が設置されている領域と前記圧力容器
の冷却材出口の間か、または前記圧力容器の冷却材出口
と前記タービンの冷却材入口を接続する配管に前記冷却
材中の放射性物質を除去する放射性物質除去装置を設置
し、前記タービンの冷却材出口から前記圧力容器の冷却
材入口とを接続する配管に、前記冷却材中の放射性物質
を前記放射性物質除去装置で容易に除去できる化学形態
あるいは物理形態にするための物質を注入する形態変換
物質注入装置と前記冷却材の水質を調整するための物質
を注入する水質調整装置の少なくとも1つを設置し、前
記放射性物質除去装置と前記タービンの冷却材入口とを
接続する配管に、前記形態変換物質注入装置または前記
水質調整装置で注入した物質を除去する注入物質除去装
置か、あるいは前記形態変換物質注入装置または前記水
質調整装置で注入した物質が無害となるようにその化学
形態あるいは物理形態を変化させる物質を注入する無害
化物質注入装置を設置したことを特徴とする超臨界圧軽
水冷却原子炉プラント。 - 【請求項8】 請求項7に記載の超臨界圧軽水冷却原子
炉プラントにおいて、前記冷却材の水質を測定する測定
手段と、該測定手段による測定結果に基づいて前記形態
変換物質注入装置または前記水質調整装置または前記無
害化物質注入装置の物質注入量を制御する制御手段を備
えたことを特徴とする超臨界圧軽水冷却原子炉プラン
ト。 - 【請求項9】 請求項1から8の何れかに記載の超臨界
圧軽水冷却原子炉プラントにおいて、前記放射性物質除
去装置がFeを含む合金かTiを含む合金かFe,V,
Mn,Nb,Zr,Mo,W,Tiを少なくとも一つ含
む酸化物のうち1つまたは複数を吸着材として使用する
ことを特徴とする超臨界圧軽水冷却原子炉プラント。 - 【請求項10】 請求項9に記載の超臨界圧軽水冷却原
子炉プラントにおいて、前記形態変換物質注入装置がα
−Fe2O3を注入するものであることを特徴とする超臨
界圧軽水冷却原子炉プラント。 - 【請求項11】 請求項3あるいは請求項5から9の何
れかに記載の超臨界圧軽水冷却原子炉プラントにおい
て、前記水質調整装置が水素を注入する手段を備え、か
つ前記放射性物質除去装置がアンモニアを吸着する吸着
材を備えることを特徴とする超臨界圧軽水冷却原子炉プ
ラント。 - 【請求項12】 請求項3あるいは請求項7から9の何
れかに記載の超臨界圧軽水冷却原子炉プラントにおい
て、前記形態変換物質注入装置がα−Fe2O3を注入す
る手段を備え、前記水質調整装置が水素を注入する手段
を備え、かつ前記放射性物質除去装置がアンモニアを吸
着する吸着材とFeを含む合金かTiを含む合金かF
e,V,Mn,Nb,Zr,Mo,W,Tiを少なくと
も一つ含む酸化物のうち1つまたは複数を使用した吸着
材を備えたことを特徴とする超臨界圧軽水冷却原子炉プ
ラント。 - 【請求項13】 請求項1から12の何れかに記載の超
臨界圧軽水冷却原子炉プラントにおいて、前記放射性物
質除去装置がMn,Co,Cr,及びFeの放射性同位
元素を除去するものであることを特徴とする超臨界圧軽
水冷却原子炉プラント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7122084A JPH08313664A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 超臨界圧軽水冷却原子炉プラント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7122084A JPH08313664A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 超臨界圧軽水冷却原子炉プラント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08313664A true JPH08313664A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14827264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7122084A Pending JPH08313664A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 超臨界圧軽水冷却原子炉プラント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08313664A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2811800A1 (fr) * | 2000-07-14 | 2002-01-18 | Toshiba Kk | Reacteur nucleaire refroidi par eau a l'etat surcritique et centrale le comportant |
US7027549B2 (en) | 2000-03-31 | 2006-04-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Nuclear power plant system and method of operating the same |
JP2010072004A (ja) * | 2010-01-04 | 2010-04-02 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 原子力プラント構造材料の応力腐食割れを緩和する方法 |
KR101382256B1 (ko) * | 2012-10-30 | 2014-04-07 | 한국과학기술원 | 가압경수로형 원자력발전소의 피동형 보조냉각수 공급시스템 |
US8774342B2 (en) | 2010-03-05 | 2014-07-08 | Hitachi-Ge Nuclear Energy, Ltd. | Boiling water nuclear plant and steam dryer |
-
1995
- 1995-05-22 JP JP7122084A patent/JPH08313664A/ja active Pending
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US6526115B2 (en) | 2000-07-14 | 2003-02-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Supercritical-pressure water cooled reactor and power generation plant |
DE10133895B4 (de) * | 2000-07-14 | 2004-01-29 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Wassergekühlter Reaktor mit überkritischem Druck des Kühlmittels und Stromversorgungsanlage |
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