JP3156113B2 - 水質制御方法及び装置 - Google Patents

水質制御方法及び装置

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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽水炉及び重水炉にお
ける線量低減を効果的にかつ弊害なく実施する水質制御
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より亜鉛等の金属イオンを注入して
配管の線量を低減する技術が提案されている(例えば特
許第1,654,414号及び特開昭63-172999号公報)。しか
し、亜鉛等の金属イオンの注入量は、給水または炉水中
の注入金属濃度のみを指標としているため、プラントに
よってその効果にバラツキがあった。これを解決する方
法の一つとして多量の亜鉛等を注入していかなる条件の
プラントでも十分な量を行き渡らせることがあるが、Z
nOが燃料表面に付着して燃料性能を悪化させる可能性
がある。また、亜鉛はそのままでは放射化して放射性核
種65Znを生成するために、同位体分離して親核種の64
Znを低減して用いることが考案されている(特開昭63
-172999号公報)。この方法では、同位体分離の故に注
入金属のコストは非常に高いものとなるので、有効性の
ある範囲内でできるだけその使用量を少なくする必要が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、原子力プラ
ントにおいて効果的に配管線量を低減できる水質制御方
法及び装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の発明は、水中で亜鉛イオンを生成する物質を注
入して炉水の放射能濃度を低減する水質制御方法におい
て、炉水または給水の鉄(Fe)の濃度に対する亜鉛イオ
ン(Zn)の濃度比(Zn/Fe比と略す)を第1の指標
とし、この第1の指標が0.5以上かつ40以下の範囲
となるように、亜鉛イオンの濃度又は鉄の濃度を制御す
ることを特徴とする
【0005】また第2の発明は、第1の発明における第
1の指標に加えて、炉水または給水のクロム(Cr)の濃
度に対する亜鉛イオン(Zn)の濃度比(Zn/Cr比と
略す)を第2の指標とし、この第2の指標が0.5以上
となるように亜鉛イオンの濃度又はクロムの濃度を制御
する方法である。
【0006】上記第1及び第2の発明においては、第
の指標(Zn/Fe比)が1〜10以下の範囲となるよう
に制御するのがよい。
【0007】第3の発明は、水中で亜鉛イオンを生成す
る物質を注入して炉水の放射能濃度を低減する水質制御
方法において、炉水または給水のクロムの濃度(Cr)に
対する亜鉛イオン(Zn)の濃度比(Zn/Cr比)を第1
の指標とし、この第1の指標が所定の範囲となるよう
に、亜鉛イオンの濃度又はクロムの濃度を制御すること
を特徴とする。そして第3の発明においては、第1の指
標(Zn/Cr比)が0.5以上となるように制御するの
がよい。好ましくは第1の指標(Zn/Cr比)は1〜5
の範囲である。
【0008】また第4の発明は、第3の発明における第
1の指標に加えて、炉水または給水の鉄(Fe)の濃度に
対する亜鉛イオン(Zn)の濃度比(Zn/Fe比)を第
2の指標とし、この第2の指標が40以下となるように
亜鉛イオン又は鉄の濃度を制御するのがよい。
【0009】上記第1〜第4の発明においては、亜鉛イ
オンは64Znの含有割合が天然組成のそれより低いもの
を用いるのが好ましい。
【0010】なお、亜鉛イオンの添加量を、Zn/Fe
比、Zn/Cr比のいずれか又は両方を指標として制御
するかは、本発明の方法を適用する原子力プラントの炉
水、運転状態等によって適宜決められる。
【0011】またZn/Fe比を所定の値に維持する場
合には、鉄の濃度に応じて亜鉛イオンを添加するか、ま
たは鉄分を除去することもできる。実際、後述の実施例
の項で説明するように、原子力プラントの給水系には鉄
分を量可変にして除去する復水フィルタが設置されてお
り、ここで鉄の除去量を調整できる。
【0012】また上記目的を達成するための第5の発明
は、亜鉛イオンを用いて炉水の放射能濃度を低減する水
質制御装置において、炉水または給水の鉄及び前記亜鉛
イオンの各濃度を測定する濃度測定装置と、給水に亜鉛
イオンを量可変に注入する注入装置と、給水に含む鉄を
量可変に除去する除去装置と、濃度測定装置により測定
された亜鉛イオンおよび鉄の各濃度から亜鉛イオンと鉄
の濃度比を演算し、各濃度比を基に注入装置及び除去装
置を制御する制御装置とを設けたことを特徴とする。
【0013】また第6の発明は、亜鉛イオンを用いて炉
水の放射能濃度を低減する水質制御装置において、炉水
または給水のクロム及び亜鉛イオンの各濃度を測定する
濃度測定装置と、給水に亜鉛イオンを量可変に注入する
注入装置と、濃度測定装置により測定された亜鉛イオン
およびクロムの各濃度から亜鉛イオンとクロムの濃度比
を演算し、該濃度比を基に注入装置を制御する制御装置
とを設けたことを特徴とする。
【0014】
【作用】炉水中の放射能は、主として、核燃料表面に付
着したCo及びNiが放射化されて比較的長い半減期の
放射性核種60Co及び58Coが生成し、核燃料表面から
溶出することにより生じる。このようにして生じた炉水
中の放射性核種は配管等に付着し、配管線量を上昇させ
て作業者の被曝の原因となる。配管線量の低減には亜鉛
等の2価金属イオンの注入が有効であることが知られて
いるが、メカニズムの詳細は不明であった。しかし、検
討の結果、亜鉛イオンは核燃料表面からの放射性核種の
溶出抑制と配管付着の抑制の両方に効いていることがわ
かった。
【0015】亜鉛のない条件では、核燃料表面でCo
は、付着時に、まずクロマイト(CoCr24)として
付着する。しかし、主な2価の金属イオンのクロマイト
形成のし易さはエネルギー的にみてZn>Co>Niの
序列であり、ZnのようにCoよりもクロマイトを形成
しやすいイオンが共存すると、Coはクロマイトとして
付着しにくくなり、モノオキサイドとして付着するよう
になる。クロマイトは酸化剤が共存しなければ安定であ
るが、炉心では強い放射線による水の放射線分解で10
0ppb以上の過酸化水素が存在するため、クロムが酸
化されてクロム酸として溶出する。この時に含有されて
いたCoも再溶出してしまう。最終的にはCoは付着後
長時間のゆっくりした反応で鉄酸化物と反応してフェラ
イトとして安定化される。なお、炉水中のクロム、鉄は
炉や配管を構成するステンレス鋼等から溶出される。
【0016】Coが燃料に付着する時に一旦クロマイト
を形成すると、最終的に安定な形態であるフェライトと
なる反応の進行が遅延し、Coの安定化が遅れて炉水放
射能の上昇につながる。これに対して、十分な量のZn
等のCoよりもクロマイトを形成しやすい金属イオンが
存在すると、Coはクロマイトとして付着しないため
に、早くフェライトとして安定化され、炉水放射能の減
少が可能となる。これを実現するには、炉水中のクロム
がすべて注入金属イオンと反応してしまう必要があり、
注入金属をMとすると、化学式MCr24形にすべての
クロムをするだけの量が必要であり、結果としてM/C
r比が0.5以上になるようにする必要がある。
【0017】一方、配管表面ではクロム酸化物が存在す
ることが知られており、Coはステンレス酸化膜中のク
ロム酸化物に吸着されて反応し、最終的にはクロマイト
を形成する。Coの放射性同位体でも同様なことが生
じ、結果として放射性核種が配管に残留し、線量が上昇
する。しかし、Zn等のCoよりもクロマイトになりや
すい金属イオンが多量に共存すると先にこれらの金属イ
オンがクロマイトになり、Coはクロム酸化物と反応で
きず、水中に残留する。また、クロム酸化物表面にCo
が吸着されてもZnイオンにより置換されて水中に出て
しまう。これらのことはCoの放射性同位体についても
生じるため、Zn等が共存すると、結果として配管への
放射性核種の付着が抑制され、配管線量の上昇を防ぐこ
とができる。これを実現するためには、燃料の表面上に
すべてのZn等のクロマイトを形成しやすい金属Mが安
定なフェライトとして固定化されてしまわず、配管で十
分な濃度で存在するように維持する必要がある。フェラ
イトは化学式MFe24で表されるので、すべてのMが
固定化されるのを防ぐにはM/Fe比が0.5以上にな
るようにする必要がある。
【0018】亜鉛等の金属イオンは単独では燃料表面で
の加熱等により高密度の酸化物として燃料表面に密着す
る圧密化を引き起こす。このため、熱伝達率を悪くして
腐食の加速や燃料性能の低下を引き起こす可能性があ
る。これにたいしてフェライトは粒子状に結晶成長する
ために凝集体として多孔質のやわらかい組織を形成して
付着するため、このような燃料性能の低下を生じない。
実際にはこの両方が積み重なって燃料に付着するので、
全体の組織として圧密化を防止してやれば良い。金属イ
オンが多すぎるとフェライトの効果がなくなるので、こ
の点から金属の濃度に上限が設定できることになる。通
常、容積で組織の5%以上を一つの成分が占めていれ
ば、その成分は上から下まで連続してつながった組織を
作る。従って鉄クラッドが最低5%を占める組織を形成
出来れば圧密化しない付着層の形成が期待できる。一つ
の成分として付着鉄クラッドは50%程度の空孔を有し
ているので、この点からM/Fe比の上限として約40
が設定でき、これ以下の値になるようにコントロールす
れば良い。
【0019】以上のようにM/Cr比を0.5以上、M
/Fe比を0.5以上及びM/Fe比の上限を40とす
る三つの基準は、目的により単独で用いてもよいし、こ
れらを組み合わせて運用しても良い。Fe及びクロムと
金属イオンの濃度は炉水濃度を基準とするのが正確であ
るが、鉄クラッドやクロムの大部分は給水として持ち込
まれるので、注入金属イオンが給水へ注入されるのであ
れば、給水濃度で管理しても良い。
【0020】注入金属は、鉄またはクロムとスピネル酸
化物を形成するものである必要があり、この点から2価
の金属イオンに限定される。また、注入金属自体の放射
化により生成した放射性核種の影響が元々のCoの放射
性同位体の影響を下まわる必要があり、放射化断面積が
小さいか、生成核種の寿命が短い金属を選択する必要が
ある。これが出来ない場合には、同位体分離を行ない問
題のある同位体を減少させて置く必要がある。亜鉛の場
合は64Znだけが問題であり、同位体分離技術を用いて
64Znを減少させておくと効果的である。同位体分離を
した亜鉛イオンを注入する場合には、コストをできるだ
け低く抑える必要があり、この点から注入量はできるだ
け少なくした方が良い。あまり下限に近いと効果が不十
分であるので、実際にはZn/Fe比が1から10の間
で、Zn/Cr比が1から5の間くらいにコントロール
するのが適切と考えられる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を用いて説明
する。図1に本発明を、同位体分離した亜鉛イオンを復
水脱塩器出口より注入する場合に適用した例を示す。タ
ービン1から出た蒸気は復水器2で水にもどされ、ここ
から出た復水は復水ポンプ3により復水フィルタ4を通
り復水脱塩器5に送給され、この間に不純物を除去され
る。復水脱塩器5出口には注入量調節弁6を介して亜鉛
イオン注入系7が接続されている。ここで亜鉛イオンを
注入された水は給水ポンプ8、低圧給水加熱器9、昇圧
ポンプ10、高圧給水加熱器11を通って原子炉圧力容
器12に導かれる。原子炉圧力容器12には核燃料13
が設置されており、熱の発生に伴い沸騰が生じている。
この核燃料13には、給水系で発生した鉄クラッド、コ
バルトイオン等の金属イオン及び注入された亜鉛イオン
が付着する。
【0022】原子炉圧力容器12には、再循環系配管1
4が接続されており、再循環ポンプ15により炉水が循
環されている。このうちの一部は分流して炉水浄化系1
6を通り、ここで不純物を除去され、高圧給水加熱器1
1からの給水と合流して原子炉圧力容器12に入る。こ
の炉水浄化系16入口にはバルブ17を介してサンプリ
ングライン18が設置されており、金属濃度測定装置1
9により鉄(Fe),クロム(Cr)および亜鉛(Z
n)の濃度をモニタリングしている。一方、核燃料13
で発生した水蒸気は主蒸気系20を通してタービン1に
送られ、発電に供せられる。金属濃度測定装置19によ
るFe,Cr,Znの測定結果からZn/Fe比とZn
/Cr比を計算して、その値がZn/Fe=10±5、
Zn/Cr≧1の範囲内に収まるように、注入量調節弁
6により亜鉛イオンの注入量を調節する。これでもコン
トロール出来ない場合には、復水フィルタ4(並列する
複数のフィルタから適宜数のフィルタ機能させるように
構成)をバイパスする等により鉄濃度をコントロールす
る。
【0023】これにより配管系にも十分な量のZnが供
給され、60Co等の放射性核種の配管への付着が抑制さ
れる。また、燃料表面では60Co等の放射性核種がフェ
ライトとして固定化されやすくなるので、炉水の放射能
濃度が低く抑えられ、最終的には配管への放射能の蓄積
が少なくなる。上記のように放射性核種の配管への付着
抑制および放射性核種のフェライトとしての固定化の二
つの効果により配管線量が低減でき、定検等における被
曝線量の低減が達成できる。
【0024】本発明の他の実施例を図2を用いて説明す
る。高圧給水加熱器11の出口には亜鉛イオン注入ライ
ン21が設置されており、その上流にはZnO粒子を充
填した酸化亜鉛溶解槽22と酸化亜鉛溶解槽22の温度
を上げるためのヒーター23が設置されており、ZnO
が溶解して生成した亜鉛イオンを注入ポンプ24で給水
に注入できるようになっている。一方、給水系の炉心入
口付近にはサンプリング配管が設置されており、バルブ
25を介して給水をサンプリングして金属濃度モニタリ
ング装置26で鉄と亜鉛の濃度を測定する。この測定結
果はデータ処理装置27に送られZn/Fe比を算出し
てZn/Fe比が10になるようにヒーター23の出力
を制御して酸化亜鉛溶解槽22の温度を変化させ、亜鉛
イオンの注入量を常時コントロールする。これにより自
動的に配管系に十分な量のZnが供給され、60Co等の
放射性核種の配管への付着が抑制され、定検等における
被曝線量の低減が達成できる。
【0025】以上は主として沸騰水型軽水炉への適用例
を中心に説明してきたが、加圧水型原子炉及び重水炉へ
の適用も可能である。
【0026】
【発明の効果】第1及び第5の発明によれば、炉水また
は給水の鉄の濃度に対する2価の金属イオンの濃度比
を、配管へのコバルトの付着を抑制できる範囲に制御で
きるので、配管の線量を効果的に低減できる。
【0027】第2の発明によれば、第1の発明におい
て、炉水または給水のクロムの濃度に対する2価の金属
イオンの濃度比を、燃料棒にコバルトを安定固着できる
範囲にも制御できる。従って、燃料棒からのコバルトの
溶出も抑制できるので、第1の発明よりも配管の線量を
更に効果的に低減できる。
【0028】第3及び第6の発明によれば、炉水又は給
水のクロムの濃度に対する2価の金属イオンの濃度比
を、燃料棒にコバルトを安定固着できる範囲に制御でき
るので、燃料棒からのコバルトの溶出を抑制でき、配管
の線量を効果的に低減できる。
【0029】第4の発明によれば、第3の発明におい
て、炉水または給水の鉄の濃度に対する2価の金属イオ
ンの濃度比を、燃料棒の性能を低下させない範囲にも抑
制できる。従って、第3の発明の効果に加えて、更に燃
料棒の性能低下を防止できる効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を復水脱塩器出口に亜鉛イオンを注入す
る場合に適用した実施例の模式図である。
【図2】本発明を給水加熱器出口に亜鉛イオンを注入す
る場合に適用した実施例の模式図である。
【符号の説明】
1 タービン 2 復水器 3 復水ポンプ 4 復水フィルタ 5 復水脱塩器 6 注入量調節弁 7 亜鉛イオン注入系 8 給水ポンプ 9 低圧給水加熱器 10 昇圧ポンプ 11 高圧給水加熱器 12 原子炉圧力容
器 13 核燃料 14 再循環系配管 15 再循環ポンプ 16 炉水浄化系 17 バルブ 18 サンプリング
ライン 19 金属濃度測定装置 20 主蒸気系 21 亜鉛イオン注入ライン 22 酸化亜鉛溶解
槽 23 ヒーター 24 注入ポンプ 25 バルブ 26 金属濃度モニ
タリング装置 27 データ処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長瀬 誠 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 エネルギー研究 所内 (72)発明者 近藤 政義 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 エネルギー研究 所内 (72)発明者 細川 秀幸 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 エネルギー研究 所内 (72)発明者 朝倉 大和 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 大角 克己 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 平5−288893(JP,A) 特開 昭63−172999(JP,A) 特開 昭64−98998(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21D 1/00 G21D 3/08

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中で亜鉛イオンを生成する物質を注入
    して炉水の放射能濃度を低減する水質制御方法におい
    て、炉水または給水の鉄の濃度に対する前記亜鉛イオン
    の濃度比を第1の指標とし、該第1の指標が0.5以上
    かつ40以下の範囲となるように前記亜鉛イオンの濃度
    又は前記鉄の濃度を制御することを特徴とする水質制御
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項において、炉水または給水のク
    ロムの濃度に対する前記亜鉛イオンの濃度比を第2の指
    標とし、該第2の指標が0.5以上となるように前記
    イオンの濃度又は前記クロムの濃度を制御する水質制
    御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記第1の
    指標が1以上10以下の範囲となるように制御する水質
    制御方法。
  4. 【請求項4】 水中で亜鉛イオンを生成する物質を注入
    して炉水の放射能濃度を低減する水質制御方法におい
    て、炉水または給水のクロムの濃度に対する前記亜鉛
    オンの濃度比を第1の指標とし、該第1の指標が所定の
    範囲となるように、前記亜鉛イオンの濃度又は前記クロ
    ムの濃度を制御することを特徴とする水質制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項において、前記第1の指標が
    0.5以上となるように制御する水質制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項において、炉水または給水の鉄
    の濃度に対する亜鉛イオンの濃度を第2の指標とし、該
    第2の指標が40以下となるように前記亜鉛イオンの濃
    度又は前記鉄の濃度を制御する水質制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項において、前記第1の指標が1
    以上5以下の範囲となるように制御する水質制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7の何れかにおいて、前
    記亜鉛イオンは64Znの含有割合が天然組成のそれより
    低いものを用いる水質制御方法。
  9. 【請求項9】 亜鉛イオンを用いて炉水の放射能濃度を
    低減する水質制御装置において、炉水または給水の鉄及
    亜鉛イオンの各濃度を測定する濃度測定装置と、給水
    亜鉛イオンを量可変に注入する注入装置と、給水に含
    む鉄を量可変に除去する除去装置と、前記濃度測定装置
    により測定された亜鉛イオンおよび鉄の各濃度から亜鉛
    イオンと鉄の濃度比を演算し、該濃度比を0.5以上か
    つ40以下の範囲とするように前記注入装置及び前記除
    去装置を制御する制御装置とを設けたことを特徴とする
    水質制御装置。
  10. 【請求項10】 亜鉛イオンを用いて炉水の放射能濃度
    を低減する水質制御装置において、炉水または給水のク
    ロム及び亜鉛イオンの各濃度を測定する濃度測定装置
    と、給水に亜鉛イオンを量可変に注入する注入装置と、
    前記濃度測定装置により測定された亜鉛イオンおよびク
    ロムの各濃度から亜鉛イオンとクロムの濃度比を演算
    し、該濃度比を基に前記注入装置を制御する制御装置と
    を設けたことを特徴とする水質制御装置。
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JPH07167989A (ja) 1995-07-04

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